説明

食パンスライサにおけるブレードの保守装置

【課題】食パンスライサの運転中にブレードへの切りカスの付着を防いで、作業者の手作業での除去作業を不要として、必要最低限のメンテナンスによってブレードの切れ味の低下を抑制し得る。
【解決手段】第1ドラム10の周囲に、ブレード13の表面に当接可能なカス取り部材18,18、スクレーパ17およびオイル塗布部材19,19が、この順でブレード13の走行方向の上流側から下流側に配置される。スクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19の夫々は、間隔調節機構でブレード13の間隔を調節可能な最大の間隔調節領域に亘って延在する。スクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19は、対応する作動手段20,31,32,48,49の作動によってブレード13に当接する作用位置と離間する退避位置との間を移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無端帯状のブレードを用いて食パンを所定厚み毎にスライスする食パンスライサにおけるブレードの保守装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
焼きあげた食パンを、一斤当たり4枚、6枚、8枚等の所定の厚さにスライスする食パンスライサとして、例えば特許文献1に開示のスライサが存在する。この食パンスライサは、上下に離間した一対のドラム間に、無端帯状のブレードが軸線方向に所定間隔毎にたすき掛けに巻き掛けられている。そして、ドラムの回転によって走行する複数のブレードに対して食パンを横移送することによって、該食パンを所定の厚さ毎にスライスするよう構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3382856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、消費者の嗜好の多様化に伴い、様々な原材料や添加物等が使用された多品種の食パンが提供されるようになっている。このような多品種の食パンにおける特定の品種については、前記ブレード式の食パンスライサにおいて、スライスした際の食パンの切りカスがブレードに付着し、経時的使用に伴い良好な切断を行なうことが困難になってしまう問題が生じる。
【0005】
従って、ブレードの切れ味を維持するため、作業者には該ブレードに付着した食パンの切りカスを手作業で除去する等、定期的なメンテナンスが強いられている。この場合において、一対のドラム間に巻き掛けられた複数のブレードを清浄化する際に作業者が全てのブレードに対してアクセスするのが困難であり、該ブレードの全長に亘っての切りカスの除去作業には多くの時間が掛かる問題が指摘される。しかも、ブレードは鋭利な刃部を備えていることから、慎重な作業が求められる等、短時間で迅速なメンテナンスを行なうには、多くの問題がある。しかしながら、これまでにブレードの清浄化作業について、作業者による切りカスの除去作業等を軽減するメンテナンス性の改善を図り得る装置の提案はなされていないのが実状である。
すなわち本発明は、従来の技術に係る食パンスライサに内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、食パンスライサの運転中にブレードへの切りカスの付着を防いで、作業者の手作業での除去作業を不要として、必要最低限のメンテナンスによってブレードの切れ味の低下を抑制し得る食パンスライサにおけるブレードの保守装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1の発明に係る食パンスライサにおけるブレードの保守装置は、
上下に離間して配設した一対のドラムの軸線方向に間隔調節可能に巻き掛けた複数の無端帯状のブレードによるスライス位置で食パンを所定の厚さ単位にスライスする食パンスライサにおいて、
前記一対のドラムの一方のドラムの周面に巻き掛けたブレードの外側面に圧接されるスクレーパと、
前記スクレーパの配設位置よりブレードの走行方向上流側における前記スライス位置までの間に配設され、ブレードの一側面と他側面とに当接する多数本の線状弾性材からなる一対のカス取り部材と、
前記スクレーパの配設位置よりブレードの走行方向下流側における前記スライス位置までの間に配設され、ブレードの一側面と他側面とに当接するオイル含浸体からなる一対のオイル塗布部材とを備え、
前記スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材とは、前記全てのブレードの間隔調節領域に亘り全てのブレードへ当接するよう延在することを要旨とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、前記スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々を、前記ブレードに当接する作用位置と該ブレードから離間する退避位置とに切換移動する作動手段を夫々備えたことを要旨とする。
【0008】
請求項3に係る発明では、前記各作動手段は、駆動手段により作動する構成としたことを要旨とする。
【0009】
請求項4に係る発明では、前記ブレードを間隔調節する間隔調節機構を備え、前記駆動手段は、間隔調節機構の動作に連動してブレードが間隔調節されるのに先立ち、前記スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々を退避位置へ移動するよう各作動手段を作動する構成としたことを要旨とする。
【0010】
請求項5に係る発明では、前記各作動手段は、対応するスクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々のブレードに対する位置を調節する調節手段を備えたことを要旨とする。
【0011】
請求項6に係る発明では、前記各作動手段は、対応するスクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々を保持可能で、工具レスの着脱構造の保持手段を備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項7に係る発明では、前記一対のカス取り部材は、ブレードの走行方向の前後にずれてかつ近接する位置でブレードに当接する構成としたことを要旨とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、ブレードの表面に接触するスクレーパ、カス取り部材、およびオイル塗布部材を配設した簡単な構成により、運転中にブレードへの切りカスの付着を防止して、ブレードの切れ味の低下を抑制することができる。特に、スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々は、全てのブレードの間隔調節領域に亘って全てのブレードに当接するよう延在しているので、間隔調節後においてブレードの走行ラインが異なる位置となった際にも、何等設定変更することなく良好に切りカスの付着防止作用を成し得る。
請求項2に係る発明によれば、スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々を退避位置に切換作動して各部材を着脱することで、洗浄作業等におけるメンテナンス時の作業性が向上する。
請求項3に係る発明によれば、作動手段を駆動手段により切換作動する構成としたので、メンテナンス時において、切換スイッチ等の操作によってスクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々を、作用位置または退避位置に自動切換えすることができ、作業性が向上する。
請求項4に係る発明によれば、ブレードの相互間隔を調節する間隔調節機構の動作に連動してブレードが間隔調節されるのに先立ち、スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々が自動で退避位置まで移動するので、ブレードの間隔調節時において、各部材を退避位置まで移動するための操作を別途行なう手間がなく、また各部材の移動し忘れによるブレード移動時の動作不良等を未然に防止することができる。
請求項5に係る発明によれば、スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々の作用位置を個々に最適な位置に位置決めすることができる。
請求項6に係る発明によれば、スクレーパとカス取り部材とオイル塗布部材との夫々を専用の工具等を用いることなく容易に着脱することができ、メンテナンス時の作業性を一層向上することができる。
請求項7に係る発明によれば、カス取り部材同士が相互にカス取り作用を妨げるのを防止し得ると共に、各カス取り部材のブレードに対する当接位置での当接負荷が平均して作用し、ブレードの走行を阻害するのを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例に係る食パンスライサの概略正面図である。
【図2】実施例に係る保守装置を示す概略縦断正面図である。
【図3】実施例に係る第1の作動手段および第2の作動手段を拡大して示す概略縦断正面図である。
【図4】実施例に係る第1の作動手段および外側の第2の作動手段を示す概略側面図である。
【図5】実施例に係る内外の第2の作動手段を示す概略平面図である。
【図6】実施例に係る第2ホルダと取着部材とを分離した状態で示す概略側面図である。
【図7】実施例に係る内外の第3の作動手段を拡大して示す概略縦断正面図である。
【図8】実施例に係る外側の第3の作動手段を示す概略側面図である。
【図9】実施例に係るカス取り部材とブレードとの関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明に係る食パンスライサにおけるブレードの保守装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【実施例】
【0016】
図1に示す如く、食パンスライサは、上下方向に離間して軸を平行に配設した一対のドラム10,11に、該ドラム10,11の軸線方向に離間して複数の無端帯状のブレード13がたすき掛けに巻き掛けられており、ドラム10,11をモータにより所定方向に回転駆動して複数のブレード13を走行したもとで、両ドラム10,11間で刃部が食パン14の搬送上流へ向くブレード13に食パン14を横移送することで、該食パン14は所定厚み毎にスライスされる。
【0017】
前記食パンスライサには、食パン14の一斤当たりのスライス厚に応じて各ブレード13の相互間隔を調節可能な間隔調節機構15が設けられる。間隔調節機構15は、図1に示す如く、スライス位置Sを挟む上下位置において各ブレード13を所定間隔毎に保持するためのフィンガ16を備え、フィンガ16は、両ドラム10,11間に巻き掛けられた各ブレード13を夫々両側から支持して、適宜調節手段によりドラム10,11の軸線方向に移動するよう構成される。スライス厚の異なる食パン14に応じて、両ドラム10,11に巻き掛けたブレード13に張力が付与された状態でブレード13を走行させつつフィンガ16を移動することで、各ブレード13の相互間隔を変更し得る。
【0018】
実施例に係る保守装置は、図2に示す如く、下方の第1ドラム10の周面において巻き掛けられたブレード13の外側面(一側面であってドラム10,11の外周面に当接しない側)に圧接されるスクレーパ17と、該スクレーパ17の配設位置よりブレード13の走行方向上流側であって前記スライス位置Sより下流側となる位置までの間において、ブレード13の刃部と直交する帯状面(側面)に当接する一対のカス取り部材18,18と、前記スクレーパ17の配設位置よりブレード13の走行方向下流側であって前記スライス位置Sより上流側となる位置までの間において、ブレード13における前記両側面に当接する一対のオイル塗布部材19,19とを備える。
【0019】
前記スクレーパ17は、図3および図4に示す如く、第1ドラム10の軸線方向に長手が延在する板状部材であって、第1の作動手段20によって、第1ドラム10の周面において巻き掛けられたブレード13の外側面に圧接されて食パン14の切りカスを掻取り除去する作用位置と該ブレード13から離間する退避位置との間を移動するよう構成される。スクレーパ17は、前記作用位置において、前記間隔調節機構15で調節されるブレード群における左右端のブレード13,13が最も拡がった位置に調節されたときの該ブレード群における左右縁間の間隔調節領域Lを越える範囲に亘って延在する長さ寸法に設定されて、全てのブレード13に当接するようになっている。またスクレーパ17としては、例えば超硬ポリエチレン等、第1ドラム10に巻き掛けたブレード13における刃部の側面に圧接された際に、その当接部が変形することがない硬質プラスチック製が好適である。
【0020】
前記第1の作動手段20は、第1ドラム10の軸線方向に離間する一対の側板21,21間に回動自在に支持された第1支持部材22を備え、該第1支持部材22に配設した第1ホルダ23にスクレーパ17が着脱自在に配設されている。第1支持部材22には、第1作動部材24が延出するよう配設され、該第1作動部材24に、両側板21,21間にブラケット25を介して配設された第1の駆動手段としてのエアシリンダ26に連結された作動杆26aが連繋されている。そして、作動杆26aを進退移動するようエアシリンダ26を作動して第1作動部材24を第1支持部材22の回動支点回りに回動し、これに伴ってスクレーパ17が作用位置と退避位置との間を移動するよう構成される。なお、スクレーパ17は、第1ホルダ23と側板21との間に張架されたコイルバネ27によって作用位置でブレード13に弾発的に圧接されるよう付勢されている。
【0021】
前記両側板21,21間には、スクレーパ17に当接可能な第1ストッパ28と、該第1ストッパ28の各端部をスクレーパ17に対する進退方向に位置調節する第1調節ネジ29とを備えた第1の調節手段67が設けられる。この第1ストッパ28を位置調節することで、スクレーパ17の作用位置を変更し得るよう構成される。
【0022】
前記第1ホルダ23に対してスクレーパ17は、図4に示す手動操作可能なハンドルネジ(保持手段)30で締め付け固定されて着脱・交換可能に配設され、該スクレーパ17は、工具を用いることなく簡単に着脱できる。スクレーパ17におけるハンドルネジ30の締め付け部を長孔とすることで、第1ドラム側に向けたスクレーパ17の突出量を調節し得る。
【0023】
前記第1の作動手段20の上方であって、前記スライス位置Sからブレード13の走行方向に向けた第1ドラム10との間に張設されたブレード13には、該ブレード13の刃部に直交した帯状平面の一側面と他側面に臨む位置に第2の作動手段31,32が配設され、各第2の作動手段31,32に、カス取り部材18が着脱可能に夫々配設される。そして、第2の作動手段31,32の作動によって、カス取り部材18がブレード13の対応する側面に当接する作用位置(図3の実線位置)とそれから離間する退避位置(図3の二点鎖線位置)との間を移動するよう構成される。
【0024】
前記カス取り部材18は、例えば、ポリプロピレン製の0.2〜0.3mm程度の細さの線状弾性材を束ねたブラシで形成されている。このカス取り部材18は、図5または図6に示す如く、第1ドラム10の軸線方向に長手が延在する取着部材33からブレード13に向けて所定長さ突出した状態で配設される。カス取り部材18は、前記作用位置において、前記間隔調節機構15で調節されるブレード群における左右端のブレード13,13が最も拡がった位置に調節されたときの該ブレード群における左右縁間の間隔調節領域Lを越える範囲に亘って延在する長さ寸法に設定されて、全てのブレード13に当接するようになっている。
【0025】
前記ブレード13の一側面となる外側面に当接するカス取り部材18を備えた外側の第2の作動手段31は、前記側板21,21間に回動自在に支持した第2支持部材34を備え、該第2支持部材34に配設した第2ホルダ35には、前記取着部材33に設けたカス取り部材18が着脱自在に配設される。第2支持部材34には、図2および図3に示す如く、該第2支持部材34の回動軸方向と直交する方向に向けて第2作動部材36が延出している。前記左右両側板21,21間に架設したステー37には、ブラケット38に第2の駆動手段としてのエアシリンダ39が配設され、そのエアシリンダ39によって進退移動する作動杆39aに連繋した第2支持部材34を所定範囲で回動し得る。このようにして、カス取り部材18が作用位置と退避位置との間を移動するよう構成される。実施例ではカス取り部材18は、第2支持部材34と側板21との間に張架されたコイルバネ40によって作用位置に向けて付勢され、作動杆39aを伸長作動することでコイルバネ40の付勢力に抗してカス取り部材18を退避位置に移動するよう構成されている。
【0026】
前記ステー37には、前記第2ホルダ35に当接して該第2ホルダ35の回動位置を規制する第2ストッパ41と、該第2ストッパ41の端部を第2ホルダ35に対する進退方向に位置調節する第2調節ネジ42とを備えた第2の調節装置68が設けられる。この第2ストッパ41を位置調節することで、カス取り部材18の作用位置を変更し得るよう構成される。前記一対のドラム10,11に巻き掛けられているブレード13は、前記各ドラム10,11の巻掛部から両ドラム10,11間の中央に向かうにつれて刃部が食パン14の搬送上流側へ徐々に向くように姿勢が変化して中央で刃部が食パン14の搬送上流を向く姿勢でクロスするよう走行しており、該ブレード13が前記カス取り部材18の配設位置を通過する際には、該カス取り部材18に対して側面が斜めの姿勢で対向するように走行する。そして、カス取り部材18は、図9に示す如く、ブレード13に対し、線状弾性材が変形してブレード13の側面全体に当接するように前記作用位置が調節される。
【0027】
前記カス取り部材18が配設される外側と内側の第2の作動手段31,32の基本的な構成は同じであるので、内側の第2の作動手段32の構成について、外側と異なる部分のみを説明すると共に、同一部材には同じ符号を付すものとする。
【0028】
前記内側の第2の作動手段32は、図3または図5に示す如く、第1ドラム10の上方において軸線方向に離間する一対の側板43,43間に回動自在に支持された第2ホルダ35に、カス取り部材18の延出端がブレード13の内側面に指向して突設される。また内側の第2の作動手段32では、第2支部部材34の上方に延出する第2作動部材36に、一方の側板43に配設した第2の駆動手段としてのエアシリンダ39に連結された作動杆39aが連繋されている。更に、内側の第2の作動手段32では、第2支持部材34と一体回動する第1掛止部材44に、カス取り部材18を作用位置に向けて付勢するコイルバネ40が掛止される。前記側板43に設けられた第2ストッパ45と、前記第1掛止部材44に設けられて端部が第2ストッパ45に当接可能で第1掛止部材44からの突出量を変更可能な第2調節ネジ46とを備えた第2の調節手段69が設けられる。この第2ストッパ45の突出量を変えることで、第2ストッパ45に第2調節ネジ46が当接して回動位置が規制されるカス取り部材18の作用位置が位置決め設定される。なお、内側のカス取り部材18の作用位置でのブレード13に対する当接状態は、外側のものと同じである。また図3に示す如く、内外(一方と他方)のカス取り部材18,18のブレード13に対する当接位置は、走行方向上流・下流の位置関係で前後にずれてかつ近接するよう設定される。
【0029】
前記外側および内側の第2の作動手段31,32において、カス取り部材18が配設された取着部材33の着脱構造は同じである。すなわち、図6に示す如く、前記第2ホルダ35の長手方向の一端に第1係止部35aが設けられると共に他端に第2係止部35bが設けられている。また、前記取着部材33の長手方向の一端に、前記第1係止部35aに係合する第1係合部33aが設けられると共に、該取着部材33の他端に、前記第2係止部35bに係合する第2係合部33bが設けられている。また、第2ホルダ35には、該ホルダ35にカス取り部材18を取着する際に取着部材33に設けた係合孔33cと係合して位置固定する係合ピン47aを備えた保持具(保持手段)47が設けられる。第2ホルダ35の両係止部35a,35bに対して取着部材33の各係合部33a,33bを係合し、前記保持具47により位置決めされて、第2ホルダ35に取着部材33が固定される。また、係合ピン47aは、第1係止部35aが取着部材33に面した際に前記係合孔33cに係合すべく保持具47における手動操作可能な操作ノブ47bから外方へバネ付勢されている。更に、操作ノブ47bを引くよう操作することで係合ピン47aの前記付勢が解除されて係合孔33cと係合ピン47aが離脱し、第2ホルダ35から取着部材33を横スライドして取外すことができる。すなわち、カス取り部材18は、工具を用いることなく取外しに際して操作ノブ47bの操作を行なうのみで簡単に行ない得るよう着脱自在に配設される。
【0030】
図7に示す如く、前記スクレーパ17の配設位置を通過したブレード13が第1ドラム10の巻掛部を径て前記スライス位置Sに向けて走行するまでの間に、ブレード13を挟む内外の両側に第3の作動手段48,49が配設され、各第3の作動手段48,49に、ブレード13の側面にオイルを塗布するオイル塗布部材19が夫々配設されている。そして、図7に示す如く、第3の作動手段48,49の作動によって、オイル塗布部材19がブレード13の対応する側面に当接する作用位置と、それから離間する退避位置との間を移動するよう構成される。
【0031】
前記オイル塗布部材19は、ブレード13に塗布するオイルの含浸状態を維持可能な、オイル含浸体からなり、本例ではナイロン製の0.1mm以下の太さで先細り状の線材を束ねた刷毛が用いられる。このオイル塗布部材19は、図8に示す如く、第1ドラム10の軸線方向に長手が延在するカセット部材50の内部に装着され、前記オイル含浸体が所定長さカセット部材50の長手方向に沿って延在すると共に、該カセット部材50より外方に延出しており、該カセット部材50に対して着脱自在に配設される。なお、オイル塗布部材19は、第3の作動手段48,49に配設されて後述する作用位置に位置決めされた状態で、前記スクレーパ17と同様に前記間隔調節機構15で調節されるブレード群における左右端のブレード13,13が最も拡がった位置に調節されたときの該ブレード群における左右縁間の間隔調節領域Lを越える範囲に亘って延在する長さ寸法に設定されている(図8参照)。
【0032】
前記カセット部材50は、内部にオイル溜部を設け、そのオイル溜部から前記オイル塗布部材19にオイルを浸透させるよう構成し、該オイル塗布部材19をオイルの含浸状態を長期間に亘り維持させるよう構成することも可能である。なお、オイルは、米粉から製造された液体油脂等が使用され、該オイルをブレード13に塗布することで、食パン14の切りカスが付着し難くなると共に食パン14の切断面を滑らにすることができる。
【0033】
前記外側の第3の作動手段48は、図8に示す如く、第1ドラム10の軸線方向に離間する一対の側板51,51間に回動自在に支持された第3支持部材52を備える。第3支持部材52から延出する一対の腕部53,53の先端には、第3ホルダ54が架設される。前記カセット部材50がオイル塗布部材19をブレード13の外側面に向けた姿勢で前記第3ホルダ54に着脱自在に配設される。図7に示す如く、該第3支持部材52から延出する第3作動部材55の先端には、取付板56に取着したブラケット57に配設した第3の駆動手段としてのエアシリンダ58に連結された作動杆58aが連繋される。作動杆58aを進退移動するようエアシリンダ58を作動して第3支持部材52を所定範囲で回動し得る。このようにして、オイル塗布部材19が作用位置と退避位置との間を移動するよう構成される。実施例ではオイル塗布部材19は、第3支持部材52と取付板56との間に張架されたコイルバネ59によって作用位置に向けて付勢され、作動杆58aを伸長作動することでコイルバネ59の付勢力に抗してオイル塗布部材19を退避位置に移動するよう構成される。
【0034】
前記両側板51,51間には、前記腕部53,53に当接して該腕部53,53の回動位置を規制する第3ストッパ60と、該第3ストッパ60の各端部を腕部53,53に対する進退方向に位置調節する第3調節ネジ61とを備えた第3の調節手段70が設けられる。この第3ストッパ60を位置調節することで、オイル塗布部材19の作用位置を変更し得るよう構成される。前記一対のドラム10,11に巻き掛けられているブレード13は、前記オイル塗布部材19の配設位置を通過する際には、該オイル塗布部材19に対して側面が斜めの姿勢で対向するように走行している。そして、オイル塗布部材19は、前記カス取り部材18と同様に、線材が変形してブレード13の側面全体に当接するように前記作用位置が調節される。
【0035】
前記内側と外側の第3の作動手段48,49の基本的な構成は同じであるので、内側の第3の作動手段49の構成について、外側と異なる部分のみを説明すると共に、同一部材には同じ符号を付すものとする。
【0036】
前記内側の第3の作動手段49は、前記一対の側板43,43間に第3支持部材52が回動自在に支持され、該第3支持部材52に配設した第3ホルダ54に、前記カセット部材50がオイル塗布部材19を、その前記延出端がブレード13の内側面に指向するよう突出して配設される。また内側の第3の作動手段49では、図7に示す如く、第3支部部材52の回動軸方向と直交する方向に延在する第3作動部材55に、一方の側板43に配設したエアシリンダ58の作動杆58aが連繋されている。更に、内側の第3の作動手段49では、第3支持部材52と一体回動する第2掛止部材62に、オイル塗布部材19を作用位置に向けて付勢するコイルバネ59が掛止される。前記側板43に設けられた第3ストッパ63と、前記第2掛止部材62に設けられて端部が第3ストッパ63に当接可能で第2掛止部材62からの突出量を変更可能な第3調節ネジ64とを備えた第3の調節手段71が設けられる。この第3ストッパ63の突出量を変えることで、第3ストッパ63に第3調節ネジ64が当接して回動位置が規制されるオイル塗布部材19の作用位置が位置決め設定される。また図7に示す如く、内外(一方と他方)のオイル塗布部材19,19のブレード13に対する当接位置は、走行方向上流・下流の位置関係で前後にずれて配置される。なお、オイル塗布部材19を構成する線材は、前記カス取り部材18を構成する線状弾性材に比べて軟質でブレード13に対する当接負荷は小さく、ブレード13の走行を阻害するおそれはないことから、両オイル塗布部材19,19のブレード13に対する当接位置は実施例に限定されるものではない。
【0037】
前記第3の作動手段48,49における各第3ホルダ54に対するカセット部材50の取付け構造は、前記第2ホルダ35に対する取着部材33の取付け構造と同じであって、図8に示す如く、第3ホルダ54における長手方向の一端に第1係止部54aが設けられると共に他端に第2係止部54bが設けられている。また、前記カセット部材50の長手方向の一端に、前記第1係止部54aに係合する第1係合部50aが設けられると共に、該カセット部材50の他端に、前記第2係止部54bに係合する第2係合部50bが設けられている。また第3ホルダ54には、該ホルダ54にオイル塗布部材19を取着する際にカセット部材50に設けた係合孔50cと係合して位置固定する係合ピン65aを備えた保持具(保持手段)65が設けられる。第3ホルダ54の両係止部54a,54bに対してカセット部材50の各係合部50a,50bを係合し、前記保持具65により位置決めされて、第3ホルダ54にカセット部材50が固定される。また、係合ピン65aは、第1係止部54aがカセット部材50に面した際に前記係合孔50cに係合すべく保持具65における手動操作可能な操作ノブ65bから外方へバネ付勢されている。更に、操作ノブ65bを引くよう操作することで係合ピン65aの前記付勢が解除されて係合孔50cと係合ピン65aが離脱し、第3ホルダ54からカセット部材50を横スライドして取外すことができる。すなわち、オイル塗布部材19は、工具を用いることなく取外しに際して操作ノブ65bの操作を行なうのみで簡単に行ない得るよう着脱自在に配設される。
【0038】
図2に示す如く、前記ブレード13の巻き掛け部位から外れた位置に、前記第1ドラム10の左右幅より大寸に設定され、該第1ドラム10の外周面に当接するドラム用スクレーパ66を配設し、該第1ドラム10の外周面に付着した切りカスをドラム用スクレーパ66で掻取り除去することで、第1ドラム10からブレード13へ切りカスが転移するのを防止するようになっている。なお、ドラム用スクレーパ66の材質としては、第1ドラム10を傷付けることなく切りカスを除去し得る超硬ポリエチレン等の硬質プラスチックが好適に使用される。またドラム用スクレーパ66は、図示しない弾性部材によって常に第1ドラム10の外周面に当接するよう付勢されている。
【0039】
前記各作動手段20,31,32,48,49のエアシリンダ26,39,39,58,58は、食パンスライサの入力手段等による品種切換操作によって異なるスライス厚となる食パン14の品種が選択された際には、前記間隔調節機構15の動作に連動してブレード13が間隔調節されるのに先立ち、前記スクレーパ17とカス取り部材18とオイル塗布部材19との夫々を退避位置へ移動するよう各作動手段20,31,32,48,49を作動するよう設定される。
【0040】
次に、前述したように構成された食パンスライサにおけるブレードの保守装置の作用につき説明する。
【0041】
前記第1,第2ドラム10,11に巻き掛けられて走行する複数のブレード13は、スライス位置Sで食パン14をスライスした後、図2に示す如くカス取り部材18,18を通過することにより、該ブレード13の内側面および外側面に付着している食パン14の切りカスが除去される。その後、ブレード13が第1ドラム10の外周縁の巻掛部において前記スクレーパ17を通過することにより、該ブレード13の外側面の切りカスが更に掻取り除去される。内外のカス取り部材18,18のブレード13に対する夫々の当接位置は、ブレード走行方向の前後にずれてかつ近接しているから、カス取り部材18,18同士が相互にカス取り作用を妨げることはなく、また各カス取り部材18のブレード13に対する当接位置での当接負荷が平均して作用し、ブレード13の走行を阻害することもない。また各カス取り部材18は、図9に示す如く、ブレード13に対して線状弾性材が変形して対応する側面の全体に当接するので、該ブレード13の表面全体の切りカスを除去し得る。
【0042】
ここで、前記内側のカス取り部材18により充分な除去がなされずブレード13の内側面に切りカスが残留している場合は、ブレード13が巻き掛けられて内側面が接する第1ドラム10の外周面に転移して該第1ドラム10から再びブレード13の内側面に切りカスが転移するおそれがある。しかしながら、実施例では第1ドラム10の外周面に付着した切りカスは、図2に示すドラム用スクレーパ66により除去されるから、第1ドラム10からブレード13に再度切りカスが転移するのは防止される。
【0043】
前記スクレーパ17を通過したブレード13が、図2に示す如く、前記オイル塗布部材19,19を通過することにより、当該オイル塗布部材19,19の含浸オイルがブレード13の内側面および外側面に塗布され、スライス位置Sにおいて両側面に油膜形成されたブレード13により食パン14がスライスされる。またオイル塗布部材19,19は、ブレード13に対して線材が変形して対応する側面の全体に当接するので、該ブレード13の表面全体に含浸オイルが確実に塗布される。
【0044】
このように、実施例の食パンスライサでは、ブレード13が第1ドラム10を周回する毎に、カス取り部材18,18およびスクレーパ17でブレード13の表面に付着する食パン14の切りカスを除去した後、該ブレード13の表面にオイル塗布部材19,19によってオイルを塗布する工程を繰り返すことで、ブレード13の表面にカスが付き難い状態を維持することができる。また、ブレード13にオイルを塗布することで、ブレード13の刃部や側面への食パン14の切りカスの付着を抑制することに加え、刃部の摩耗を抑制すると共にスライスされたパン片の切断面を滑らかにする効果を奏する。従って、作業者が逐次カス取り作業を行なうことなく長期に亘ってブレード13による食パン14の切れ味を維持することができる。また、1日の作業終了毎等の必要最低限のメンテナンスで足りるから、メンテナンスのために運転休止を行なう必要がなく、生産効率を向上し得る。
【0045】
品種切換操作によって異なるスライス厚となる食パン14の品種が選択された際には、前記スクレーパ17、カス取り部材18,18およびオイル塗布部材19,19を夫々退避位置に移動するよう各エアシリンダ26,39,39,58,58が作動制御される。そして、間隔調節機構15が動作してブレード13の間隔調節が行なわれる。このとき、ブレード13からスクレーパ17、カス取り部材18,18およびオイル塗布部材19,19の夫々は離間しているから、第1ドラム10の軸線方向に移動調節されるブレード13の移動が妨げられず、調節不良を生ずるのを防止し得る。しかも、品種切換操作によって間隔調節機構15が動作するのに連動してブレード13が間隔調節されるのに先立って、スクレーパ17、カス取り部材18,18およびオイル塗布部材19,19を夫々自動的に退避位置に移動するので、各部材17,18,19を退避位置まで移動する操作をその都度作業者が行なう必要はなく、また操作忘れによるブレード13の移動不良等の障害も未然に防ぐことができる。
【0046】
前記スクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19の夫々は、前記間隔調節機構15によるブレード13の最大間隔調節位置まで延在するよう寸法設定されているので、間隔調節によって各ブレード13の走行ラインが変わっても、その都度各部材17,18,19の位置調節等を行なうことなく常に全てのブレード13に当接させることができる。また、スクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19の作用位置は、対応する調節手段67,68,69,70,71により個別に調節し得るよう構成してあるから、ブレード13に対する各部材17,18,19を最適な位置に位置決めし得る。
【0047】
前記各作動手段20,31,48に対してスクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19の夫々は、ハンドルネジ30や操作ノブ47b,65bを操作して着脱可能な工具レス着脱構造としたので、各部材17,18,19の着脱交換等が容易となる。また、各部材17,18,19の着脱交換等に際して該部材17,18,19を退避位置に移動してブレード13との接触状態が解除されたもとでメンテナンス作業等を実施することができ、その着脱作業性を向上し得る。
【0048】
なお、各作動手段20,31,48から取外されたスクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19は、温水洗浄により油分を除去し、洗浄桶等に入れてアルコール殺菌を行なう等の清浄作業が実施される。
【0049】
(変更例)
本発明は実施例の構成に代えて、例えば以下のようにも変更可能である。
(1) 各作動手段20,31,48の駆動手段としては、エアシリンダ等のリニアアクチュエータに限らず、モータ等のロータリーアクチュエータを採用することができる。
(2) 実施例におけるスクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19の作用位置と退避位置との移動は、作動手段20,31,48の作動形態を直線移動する形態、その他各種形態を採用し得る。
(3) 実施例の如く各作動手段20,31,48をエアシリンダ26,39,58により作動するのに代えて、切換えレバー等によって各作動手段20,31,48を手動操作する構成を採用し得る。
(4) 実施例におけるオイル塗布部材19へのオイル含浸形態について、適宜オイル供給源からオイル塗布部材19の配設位置まで接続した管路を設ける等、その他各種の形態を採用し得る。
(5) 実施例では、メンテナンス作業性の観点から下方の第1ドラム10の周囲にカス取り部材18,スクレーパ17およびオイル塗布部材19を配置したが、必要に応じて上方の第2ドラム11の周囲にカス取り部材18,スクレーパ17およびオイル塗布部材19を配置する構成も採用し得る。
(6) スクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19の各調節手段は、実施例の形態に限らず、公知の適宜調節構造を採用し得る。
(7) 実施例では、各ホルダ23,35,54に対してスクレーパ17、カス取り部材18およびオイル塗布部材19を、ハンドルネジ30や操作ノブ47b,65bの操作により着脱自在に固定する構成としたが、保持手段は手動操作可能なクランプ部材、ラッチ部材等、その他の工具レス着脱構造を採用し得る。
上記した変更例に限らず、実施形態に記載した構成については、本発明の主旨を逸脱しない範囲でその他の各種構成を採用し得る。
【符号の説明】
【0050】
10 第1ドラム(ドラム),11 第2ドラム(ドラム),13 ブレード,14 食パン
15 間隔調節機構,17 スクレーパ,18 カス取り部材,19 オイル塗布部材
20 第1の作動手段,26 エアシリンダ(駆動手段)
30 ハンドルネジ(保持手段),31 第2の作動手段,32 第2の作動手段
39 エアシリンダ(駆動手段),47 保持具(保持手段),48 第3の作動手段
49 第3の作動手段,58 エアシリンダ(駆動手段),65 保持具(保持手段)
67 第1の調節手段,68 第2の調節手段,69 第2の調節手段
70 第3の調節手段,71 第3の調節手段,L 間隔調節領域,S スライス位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に離間して配設した一対のドラム(10,11)の軸線方向に間隔調節可能に巻き掛けた複数の無端帯状のブレード(13)によるスライス位置(S)で食パン(14)を所定の厚さ単位にスライスする食パンスライサにおいて、
前記一対のドラム(10,11)の一方のドラム(10,11)の周面に巻き掛けたブレード(13)の外側面に圧接されるスクレーパ(17)と、
前記スクレーパ(17)の配設位置よりブレード(13)の走行方向上流側における前記スライス位置(S)までの間に配設され、ブレード(13)の一側面と他側面とに当接する多数本の線状弾性材からなる一対のカス取り部材(18,18)と、
前記スクレーパ(17)の配設位置よりブレード(13)の走行方向下流側における前記スライス位置(S)までの間に配設され、ブレード(13)の一側面と他側面とに当接するオイル含浸体からなる一対のオイル塗布部材(19,19)とを備え、
前記スクレーパ(17)とカス取り部材(18)とオイル塗布部材(19)とは、前記全てのブレード(13)の間隔調節領域(L)に亘り全てのブレード(13)へ当接するよう延在する
ことを特徴とする食パンスライサにおけるブレードの保守装置。
【請求項2】
前記スクレーパ(17)とカス取り部材(18)とオイル塗布部材(19)との夫々を、前記ブレード(13)に当接する作用位置と該ブレード(13)から離間する退避位置とに切換移動する作動手段(20,31,32,48,49)を夫々備えた請求項1記載の食パンスライサにおけるブレードの保守装置。
【請求項3】
前記各作動手段(20,31,32,48,49)は、駆動手段(26,39,58)により作動する構成とした請求項2記載の食パンスライサにおけるブレードの保守装置。
【請求項4】
前記ブレード(13)を間隔調節する間隔調節機構(15)を備え、前記駆動手段(26,39,58)は、間隔調節機構(15)の動作に連動してブレード(13)が間隔調節されるのに先立ち、前記スクレーパ(17)とカス取り部材(18)とオイル塗布部材(19)との夫々を退避位置へ移動するよう各作動手段(20,31,32,48,49)を作動する構成とした請求項3記載の食パンスライサにおけるブレードの保守装置。
【請求項5】
前記各作動手段(20,31,32,48,49)は、対応するスクレーパ(17)とカス取り部材(18)とオイル塗布部材(19)との夫々のブレード(13)に対する位置を調節する調節手段(67,68,69,70,71)を備えた請求項2〜4の何れか一項に記載の食パンスライサにおけるブレードの保守装置。
【請求項6】
前記各作動手段(20,31,32,48,49)は、対応するスクレーパ(17)とカス取り部材(18)とオイル塗布部材(19)との夫々を保持可能で、工具レスの着脱構造の保持手段(30,47,65)を備えた請求項2〜5の何れか一項に記載の食パンスライサにおけるブレードの保守装置。
【請求項7】
前記一対のカス取り部材(18,18)は、ブレード(13)の走行方向の前後にずれてかつ近接する位置でブレード(13)に当接する構成とした請求項1〜6の何れか一項に記載の食パンスライサにおけるブレードの保守装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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