説明

食器洗浄装置付き流し台

【課題】シンクと食器洗浄装置との間の空間を有効活用する。
【解決手段】シンク11の下方に食器洗浄装置12を配設した食器洗浄装置付き流し台であって、シンク11と食器洗浄装置12との間の隙間空間Aに収納装置13を設け、収納装置13の収納部17aを隙間空間内の格納位置S1から隙間空間外の取出し位置S2まで出し入れ自在に移動するようにしたことである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンクの下方に食器洗浄装置を配設した食器洗浄装置付き流し台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シンクの下方に食器洗浄装置を配設した食器洗浄装置付き流し台が特許文献1に提案されている。この食器洗浄装置付き流し台は、シンクと食器洗浄装置との間に形成された空間の手前側を、目隠し板で覆うようにしている。
【特許文献1】特開2001−292947号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記食器洗浄装置付き流し台は、シンクと食器洗浄装置との間に形成された空間が有効活用されず、無駄な空間となつていた。
【0004】
本発明は、上記問題を解決するために、シンクと食器洗浄装置との間の空間を有効活用した食器洗浄装置付き流し台を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
シンクと食器洗浄装置との間の空間を有効活用するために請求項1記載の発明が採用した手段は、シンクの下方に食器洗浄装置を配設した食器洗浄装置付き流し台において、該シンクと該食器洗浄装置との間の隙間空間に収納装置を設け、該収納装置の収納部を隙間空間内の格納位置から隙間空間外の取出し位置まで出し入れ自在に移動するようにしたことを特徴とする食器洗浄装置付き流し台である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に係る食器洗浄装置付き流し台は、シンクと食器洗浄装置との間の空間を収納空間として利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明に係る食器洗浄装置付き流し台(以下、「本発明流し台」と言う。)を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
【0008】
図1乃至図4は、本発明流し台の実施の形態を示すものであり、図1は本発明流し台の全体を示す斜視図である。図2は本発明流し台の要部を拡大して示す正面図である。図3は本発明流し台の要部を拡大して示す平面断面図であって、図(A)は収納装置本体部が格納位置S1にある状態を示し、図(B)は収納装置本体部が取出し位置S2にある状態を示す。図4は収納装置本体部を示す斜視図である。
【0009】
本発明流し台1は、図1及び図2に示す如く、ワークトップ3と、ワークトップ3を支持するキャビネット2と、ワークトップ3に設けたシンク11と、キヤビネット2内においてシンク11の下方に拡がる下方空間K内に配設した食器洗浄装置12と、シンク11と食器洗浄装置12との間の隙間空間Aに出し入れ自在に配設した収納装置13とで構成されている。
【0010】
前記シンク11と床面Fとの間の下方空間Kには、シンク11から下方へ延設した排水装置14が配置されている。本例では、図2に示す如く、この排水装置14を、排水路を形成する排水管15と、排水路の臭気がシンク11に伝わるのを遮断する排水トラップ16とで構成している。該排水トラップ16は前記隙間空間Aに配設されており、該排水管15は、図3に示す如く、該下方空間Kの手前側を迂回するように奥側に向かって曲がって床面F又は壁面Wに至るように延設されている。
【0011】
前記収納装置13は、図3及び図4に示す如く、収納部17aを形成した本体部17と、本体部17を移動自在に支持するようにキャビネット2との間に設けた支持手段18とで構成されている。このように構成することで、本体部17は、隙間空間A内の格納位置S1(図3(A)参照)と隙間空間Aより外側(手前側)の取出し位置S2(同図(B)参照)との間を出し入れ自在に移動するようになっている。本体部17は、排水装置14との干渉を回避するための干渉回避部が形成され、格納位置S1に格納したときに、排水装置14と干渉しないようにしてある。本例では、この本体部17を扇状にして干渉回避部を形成し、本体部17を支持手段18で回動自在に支持して、収納装置13が排水装置14に干渉しないようになっている。なお、本例における支持手段18は、キャビネット2側に設けられた軸受凹部(図示せず)に枢支される回動軸18aを適用したものであるが、本体部17を格納位置S1と取出し位置S2との間を摺動自在に案内するスライドレール等を適用してもよい。
【0012】
本発明流し台1には、上記の構成品以外に、シンク11の手前側を隠すための化粧板19や、収納装置に隣接する収納装置20、その他の収納装置21、加熱調理器22等が設けてある。これら構成品は、使用者の要望に応じて適宜変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明流し台の実施の形態を示すものであり、本発明流し台の全体を示す斜視図である。
【図2】本発明流し台の実施の形態を示すものであり、本発明流し台の要部を拡大して示す正面図である。
【図3】本発明流し台の実施の形態を示すものであり、本発明流し台の要部を拡大して示す平面断面図であって、図(A)は収納装置本体部が格納位置S1にある状態を示し、図(B)は収納装置本体部が取出し位置S2にある状態を示す。
【図4】本発明流し台の実施の形態を示すものであり、収納装置本体部を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0014】
1…本発明流し台 2…キャビネット 3…ワークトップ 11…シンク 12…食器洗浄装置 13…収納装置 14…排水装置 15…排水管 16…排水トラップ 17…本体部 18…支持手段 19…化粧板 20…収納装置 21…加熱調理器 F…床面 W…壁面 K…下方空間 A…隙間空間 S1…格納位置 S2…取出し位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シンクの下方に食器洗浄装置を配設した食器洗浄装置付き流し台において、該シンクと該食器洗浄装置との間の隙間空間に収納装置を設け、該収納装置の収納部を隙間空間内の格納位置から隙間空間外の取出し位置まで出し入れ自在に移動するようにしたことを特徴とする食器洗浄装置付き流し台。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−61555(P2007−61555A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−255132(P2005−255132)
【出願日】平成17年9月2日(2005.9.2)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】