説明

骨盤矯正ガードル

【課題】骨盤矯正ガードルにおいて着用して歩くだけで自然と“ビーナスウォーク”ができ、骨盤の歪みを矯正できるとともに、1対の背面交差部材がガードル本体に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果が得られること。
【解決手段】骨盤矯正ガードル11を着用すると、背面で交差した1対の背面交差部材13,14によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができ、立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができるとともに、縫付けステッチ15a,15b,15cで背面交差部材13,14がガードル本体12に縫付けられているため、背面交差部材13,14がガードル本体12に対してずれることがない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズボン、スカート等の衣服の下に、または単独で着用して生活するだけで骨盤の歪みを矯正して正常な骨盤形状を回復させるとともに、骨盤の歪みに起因する種々の症状を改善して健康な肉体と美しいプロポーションを得ることができる骨盤矯正ガードルに関するものであり、衣服の下に着用することにより衣服全般に適用できるものである。
【背景技術】
【0002】
現代人は歩くときも、椅子に座るときも、また畳の上に正座するときも姿勢が悪い人が多いため、骨盤が歪んでいる人が多く、そのためプロポーションが悪くなるだけでなく、健康にも支障をきたしている場合がある。骨盤の具体的な構造について、図1を参照して説明する。図1は、骨盤とその周辺の骨を正面から見て示す概略図である。
【0003】
図1に示されるように、骨盤1は、「仙骨」2・「寛骨」3・「尾骨」4という三つの骨によって構成されており、腰椎8から続く逆三角形の骨が「仙骨」2、その両側の蝶の羽のような形状の腸骨5とそこから続く坐骨6と恥骨7をまとめて「寛骨」3、更に仙骨2の先端にあるのが「尾骨」4である。骨盤1は仙骨2部分で背骨9に直結し、寛骨3の下部で両足の骨10(大転子10a)へとつながっている。
【0004】
通常、骨と骨は関節によってつながっているが、骨盤1を形成する三つの骨2,3,4は周囲の筋肉と靭帯によって支えられていて、唯一の関節は仙骨2と腸骨5とをつなぐ仙腸関節のみであり、この関節がずれたり開いたりしてそのまま固まってしまう結果、骨盤1が歪む。骨盤1が歪めば、当然それを包む筋肉にも影響が出て、お尻の中で骨盤1が横に広がったり歪んだりする結果、お尻が横に広がったり垂れてしまったりする(非特許文献1:22頁〜23頁)。
【0005】
これに対して、非特許文献1の44頁〜45頁においては、骨盤1の歪みを直す基本の体操として、ゴムのチューブを大転子10aの位置に当ててお尻で交差させ、骨盤1の一番出っ張った部分へ巻いて体の前で結んで、腰を大きく左右に回す体操を推奨している。また、非特許文献2の80頁〜83頁においては、骨盤1の歪みを直す方法として骨盤1を動かして歩く“ビーナスウォーク”という、より効果的な歩き方を提唱している。この歩き方をマスターして続けることによって、骨盤1の歪みを矯正することができ、骨盤1の歪みに起因する内臓の下垂による不調や血行不良も解消されて、種々の不快な症状も改善されるとしている。
【0006】
しかし、非特許文献1において推奨されている腰を回す体操等の体操だけでは、なかなか骨盤の歪みを矯正することができない。また、非特許文献2において提唱されている“ビーナスウォーク”は骨盤の歪みを矯正することはできるが、骨盤を内側にねじりながら歩かなければならず、この際に肩や首など上半身は動かさない等意識しなければならないポイントが多過ぎて、この歩き方をマスターするのは非常に困難である。そこで、本発明者は、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができる骨盤矯正ガードルの発明をし、特許文献1において開示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】「新骨盤ダイエット」著者・芝崎義夫、出版社・高橋書店、出版年月日・平成15年7月10日
【非特許文献2】「骨盤スリミング」著者・立花みどり、出版社・日本文芸社、出版年月日・平成14年10月25日
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−192260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載された骨盤矯正ガードルにおいては、1対の背面交差部材が互いの自由な動きを妨げないように、互いにスライド自在に取り付けられており、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、1対の背面交差部材の一方または両方がガードル本体に対してずれることから、その度に背面交差部材を適切な位置に戻さなければならず、取扱いが煩雑であるという問題点があった。
【0010】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべくなされたものであって、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材がガードル本体に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる骨盤矯正ガードルの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明に係る骨盤矯正ガードルは、伸縮性を有する生地からなるガードル本体の背面部分に、該背面部分で交差して、その先端部分が上方へ伸びて縫付けられた、及び/またはその後端部分が下方へ伸びて縫付けられた、伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材を設けた骨盤矯正ガードルであって、前記先端部分及び/または前記後端部分は、前記ガードル本体の前面両脇部分または前面左右部分または前中心近傍または前中心まで伸びて、前記1対の背面交差部材は、交差する箇所及び該交差する箇所の左右の箇所の3箇所において、前記ガードル本体の背面部分に縫付けられたものである。
【0012】
ここで、「伸縮性を有する生地」としては、具体的にはサテンネット生地、パワーネット生地、ストレッチサテン生地、スパンレックス生地、等がある。また、「伸縮性及び弾力性を有する生地」としては、具体的にはパワーネット生地、サテンネット生地、ストレッチサテン生地、等がある。
【0013】
請求項2の発明に係る骨盤矯正ガードルは、請求項1の構成において、前記ガードル本体の背面部分の股下から上がった部分に幅が前記ガードル本体の背面部分の幅一杯または更に前記ガードル本体の前面部分の両脇まで届く開口部を設けて、該開口部を塞いで伸縮性を有する生地が縫付けられたものである。本明細書・特許請求の範囲・要約書及び図面においては、「開口部」とは、その外縁がガードル本体の背面部分の内部に収まる閉じた開口のみならず、その外縁がガードル本体のウエスト上端まで届く開いた開口をも含むものとする。
【0014】
請求項3の発明に係る骨盤矯正ガードルは、請求項1または請求項2の構成において、前記1対の背面交差部材は、前記交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチによって、前記交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチによって、それぞれ縫付けられたものである。
【0015】
請求項4の発明に係る骨盤矯正ガードルは、請求項3の構成において、前記ステッチの長さは、1cm〜4cmの範囲内、より好ましくは1.5cm〜3cmの範囲内であるものである。
【0016】
請求項5の発明に係る骨盤矯正ガードルは、請求項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記1対の背面交差部材の先端部分が縫付けられる前記ガードルの前面左右部分は左右の大転子が当接する部分またはその近傍であるものである。
【0017】
請求項6の発明に係る骨盤矯正ガードルは、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分が、前記ガードル本体の前中心までまたは前中心近傍まで伸びて、前中心までまたは前中心近傍までの全長に亘ってまたは間隔をおいて縫付けられたものである。
【0018】
請求項7の発明に係る骨盤矯正ガードルは、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分が、R形状を有するものである。ここで、「R形状」とは、先端部分及び/または後端部分が全て曲線形状である場合のみならず、曲線の一部に直線が含まれる場合をも含むものとする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1の発明に係る骨盤矯正ガードルは、伸縮性を有する生地からなるガードル本体の背面部分に、該背面部分で交差して、その先端部分が上方へ伸びて縫付けられた、及び/またはその後端部分が下方へ伸びて縫付けられた、伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材を設けた骨盤矯正ガードルであって、先端部分及び/または後端部分は、ガードル本体の前面両脇部分または前面左右部分または前中心近傍または前中心まで伸びて、1対の背面交差部材は、交差する箇所及び該交差する箇所の左右の箇所の3箇所において、ガードル本体の背面部分に縫付けられている。
【0020】
これによって、背面部分で交差した伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。
【0021】
したがって、本発明に係る骨盤矯正ガードルを着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0022】
更に、1対の背面交差部材が、交差する箇所及びその左右の箇所の3箇所において、ガードル本体の背面部分に縫付けられていることから、ガードル本体の背面部分の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材がガードル本体の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地を維持することができるとともに、骨盤矯正効果を確保することができる。
【0023】
このようにして、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材がガードル本体に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる骨盤矯正ガードルとなる。
【0024】
請求項2の発明に係る骨盤矯正ガードルにおいては、ガードル本体の背面部分の股下から上がった部分に幅がガードル本体の背面部分の幅一杯または更にガードル本体の前面部分の両脇まで届く開口部を設けて、開口部を塞いで伸縮性を有する生地が縫付けられたことから、請求項1に係る発明の効果に加えて、1対の背面交差部材が骨盤を引っ張る効果もヒップ部分を持ち上げる効果も倍加されて、より大きな骨盤矯正の作用効果を得ることができる。
【0025】
請求項3の発明に係る骨盤矯正ガードルは、1対の背面交差部材が、交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチによって、交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチによって縫付けられたことから、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加えて、左右からほぼ均等に引張り力が加わるため上下方向に移動しようとする交差する箇所においては上下方向に、左または右のみから引張り力が加わるため左右方向に移動しようとする箇所においては左右方向に、それぞれステッチが伸びているため、引張り力によって縫付けられた箇所の生地が破れたり、ステッチがほつれたりする事態が確実に防止される。
【0026】
請求項4の発明に係る骨盤矯正ガードルにおいては、ステッチの長さが1cm〜4cmの範囲内であることから、請求項3に係る発明の効果に加えて、1対の背面交差部材が必要最小限の範囲内で移動可能であるとともに、1対の背面交差部材がガードル本体の背面部分に対してずれることがより確実に防止される。すなわち、ステッチの長さが1cm未満であると、1対の背面交差部材がガードル本体の背面部分に対してずれるのを防止する効果が不足する可能性があり、一方、ステッチの長さが4cmを超えると、1対の背面交差部材が移動し難くなるため、大きな骨盤矯正の作用効果を得ることができなくなる。
【0027】
請求項5の発明に係る骨盤矯正ガードルにおいては、1対の背面交差部材の先端部分が縫い付けられるガードル本体の前面左右部分は左右の大転子が当接する部分またはその近傍であることから、請求項1乃至請求項4に係る発明の効果に加えて、左右1対の背面交差部材による足の付け根近傍が内側へ引っ張られる効果が増大して、背面で交差した伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材によって骨盤がより強力に引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。
【0028】
請求項6の発明に係る骨盤矯正ガードルにおいては、1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分が、ガードル本体の前中心までまたは前中心近傍まで伸びて、前中心までまたは前中心近傍までの全長に亘ってまたは間隔をおいて縫付けられたことから、請求項1乃至請求項5に係る発明の効果に加えて、ヒップが引き締められる効果がより強力になるとともにより強力に骨盤が引っ張られることになり、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。
【0029】
請求項7の発明に係る骨盤矯正ガードルにおいては、1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分がR形状を有することから、請求項1乃至請求項6に係る発明の効果に加えて、先端部分及び/または後端部分をR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードルになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードルになる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、骨盤とその周辺の骨を正面から見て示す概略図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施例1に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図3】図3(a)は本発明の実施例1の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図4】図4(a)は本発明の実施例1の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図5】図5(a)は本発明の実施例2に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図6】図6(a)は本発明の実施例2の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例2の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例2の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図7】図7(a)は本発明の実施例3に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図8】図8(a)は本発明の実施例3の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例3の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例3の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図9】図9(a)は本発明の実施例4に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図10】図10(a)は本発明の実施例4の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図11】図11(a)は本発明の実施例4の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図12】図12(a)は本発明の実施例5に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図13】図13(a)は本発明の実施例5の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例5の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例5の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図14】図14(a)は本発明の実施例6に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図15】図15(a)は本発明の実施例6の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例6の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例6の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図16】図16(a)は本発明の実施例7に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図17】図17(a)は本発明の実施例7の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図18】図18(a)は本発明の実施例7の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図19】図19(a)は本発明の実施例8に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図20】図20(a)は本発明の実施例8の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例8の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例8の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図21】図21(a)は本発明の実施例9に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図22】図22(a)は本発明の実施例9の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例9の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例9の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図23】図23(a)は本発明の実施例10に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図24】図24(a)は本発明の実施例10の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図25】図25(a)は本発明の実施例10の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図26】図26(a)は本発明の実施例11に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図27】図27(a)は本発明の実施例11の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例11の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例11の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図28】図28(a)は本発明の実施例12に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【図29】図29(a)は本発明の実施例12の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例12の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例12の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【図30】図30(a)は本発明の実施例13に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図、(b)は本発明の実施例13の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図、(c)は本発明の実施例13の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図、(c)は本発明の実施例13の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明を実施するに際しては、骨盤矯正ガードルの本体として、伸縮性を有する生地からなるガードル本体を作製する必要がある。ここで、ガードル本体は、伸縮性を有する生地からなることが必要であるが、伸縮性及び弾力性を有する生地からなることが、より好ましい。これによって、骨盤矯正ガードルによるヒップの締め付け効果及び骨盤の矯正効果がより向上するという作用効果が得られるからである。このような伸縮性及び弾力性を有する生地としては、具体的にはパワーネット生地、サテンネット生地、ストレッチサテン生地、等がある。
【0032】
また、本発明の実施の形態においては、ガードル本体には、背面部分の股下から上がった部分に幅がガードル本体の背面部分の幅一杯、または更にガードル本体の前面部分の両脇まで届く開口部を設けることが、より好ましい。これによって、1対の背面交差部材が骨盤を引っ張る効果もヒップ部分を持ち上げる効果も倍加されて、より大きな骨盤矯正の作用効果を得ることができるからである。
【0033】
この開口部の形状としては、長円形・長方形・三角形・ハート形等の様々な形状を用いることができる。特に、開口部の下縁のガードル本体の背面部分の股下からの長さが5cm〜10cmの範囲内であり、開口部の高さが5cm〜15cmの範囲内であることが、より好ましい。なお、本発明の実施の形態としては、「開口部」には、その外縁がガードル本体の背面部分の内部に収まる閉じた開口のみならず、その外縁がガードル本体のウエスト上端まで届く開いた開口も含まれる。
【0034】
更に、本発明の実施の形態においては、1対の背面交差部材が2枚以上の伸縮性及び弾力性を有する生地からなることが、より好ましい。なお、この場合において、1対の背面交差部材はガードル本体と完全に分離したものとして構成されても良いし、2枚以上の伸縮性及び弾力性を有する生地のうち1枚以上がガードル本体と一体に構成されたものでも良い。
【0035】
また、本発明の実施の形態においては、1対の背面交差部材がガードル本体の背面部分の3箇所に縫付けられる方法として、交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチによって、交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチによって、縫付けられることがより好ましい。これによって、引張り力によって縫付けられた箇所の生地が破れたり、ステッチがほつれたりする事態が確実に防止されるからである。
【0036】
更に、本発明の実施の形態においては、1対の背面交差部材がガードル本体の背面部分の3箇所に縫付けられるステッチの長さは、1cm〜4cmの範囲内、更には1.5cm〜3cmの範囲内であることがより好ましい。これによって、1対の背面交差部材が必要最小限の範囲内で移動可能であるとともに、1対の背面交差部材がガードルの背面部分に対してずれることがより確実に防止されるからである。
【0037】
また、本発明の実施の形態においては、1対の背面交差部材の先端部分が縫付けられるガードルの前面左右部分は左右の大転子が当接する部分またはその近傍であることが、より好ましい。これによって、左右1対の背面交差部材による足の付け根近傍が内側へ引っ張られる効果が増大して、背面で交差した伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材によって、骨盤がより強力に引っ張られるからである。
【0038】
更に、本発明の実施の形態においては、1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分が、ガードルの前中心までまたは前中心近傍まで伸びて、前中心までまたは前中心近傍までの全長に亘ってまたは間隔をおいて縫付けられることが、より好ましい。これによって、ヒップが引き締められる効果がより強力になるとともに、骨盤がより強力に引っ張られることになるからである。
【0039】
また、本発明の実施の形態においては、1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分がR形状を有することが、より好ましい。これによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードルになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードルになるからである。
【実施例】
【0040】
以下、本発明について図面を参照しつつ、具体的な実施例に即して説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0041】
実施例1
まず、本発明の実施例1について、図2乃至図4を参照して説明する。図2(a)は本発明の実施例1に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図3(a)は本発明の実施例1の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図4(a)は本発明の実施例1の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【0042】
図2(a),(b),(c)に示されるように、実施例1に係る骨盤矯正ガードル11は、伸縮性を有する生地としてのサテンネットからなるガードル本体12の表面側に、ガードル本体12の背面部分で交差して、その先端部分13a,14aが上方へ伸びて縫付けられ、その後端部分13b,14bが下方へ伸びて縫付けられた、伸縮性及び弾力性を有する生地としての、1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材13,14が設けられている。ガードル本体12は、サテンネットの生地が前中心FC及び後中心BCで縫い合わされて構成されている。
【0043】
そして、1対の背面交差部材13,14の先端部分13a,14a及び後端部分13b,14bは、いずれもガードル本体12の前面両脇部分まで伸びて、先端部分13a,14a及び後端部分13b,14bが、ガードル本体12に縫付けられている。更に、1対の背面交差部材13,14は、交差する箇所15a及び該交差する箇所15aの左右の箇所15b,15cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ15aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ15b,15cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ15a,15b,15cの長さは、いずれも3cmである。
【0044】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材13,14によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル11を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材13,14によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0045】
更に、1対の背面交差部材13,14が、交差する箇所15a及びその左右の箇所15b,15cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられていることから、ガードル本体12の背面部分の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材13,14が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材13,14がガードル本体12の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材13,14の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地を維持することができる。
【0046】
また、1対の背面交差部材13,14が、交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチ15aによって、交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチ15b,15cによって縫付けられたことから、引張り力によって縫付けられた箇所の生地が破れたり、ステッチ15a,15b,15cがほつれたりする事態が確実に防止される。そして、1対の背面交差部材13,14がガードル本体12の表側に取付けられ、ガードル本体12の裏側(内側)には何も取付けられないことから、着用したときに違和感がなく、良好な穿き心地が得られる。
【0047】
更に、1対の背面交差部材13,14の先端部分13a,14aが縫付けられるガードル本体12の前面左右部分は、左右の大転子が当接する部分の近傍であることから、左右1対の背面交差部材13,14による足の付け根近傍が内側へ引っ張られる効果が増大して、背面で交差した1対の背面交差部材13,14によって骨盤がより強力に引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。また、1対の背面交差部材13,14が、極めて簡単な構成のガードル本体12の背面部分の表側に取付けられることから、縫製が容易で製造工程が短縮されて、低コストで製造することができる骨盤矯正ガードル11となる。
【0048】
次に、本発明の実施例1の第1変形例について、図3を参照して説明する。図3(a),(b),(c)に示されるように、実施例1の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル11Aの全体構成は、上記実施例1に係る骨盤矯正ガードル11とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材13A,14Aの先端部分13Aa,14Aa及び後端部分13Ab,14Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0049】
これによって、先端部分13Aa,14Aa及び後端部分13Ab,14AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル11Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル11Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル11とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル11と同様の作用効果が得られる。
【0050】
次に、本発明の実施例1の第2変形例について、図4を参照して説明する。図4(a),(b),(c)に示されるように、実施例1の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル11Bの全体構成は、上記実施例1に係る骨盤矯正ガードル11とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材13B,14Bの先端部分13Ba,14Ba及び後端部分13Bb,14Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0051】
これによって、先端部分13Ba,14Ba及び後端部分13Bb,14BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル11Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル11Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル11とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル11と同様の作用効果が得られる。
【0052】
このようにして、本発明の実施例1に係る骨盤矯正ガードル11,11A,11Bにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材13,14,13A,14A,13B,14Bがガードル本体12に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0053】
実施例2
次に、本発明の実施例2について、図5及び図6を参照して説明する。図5(a)は本発明の実施例2に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図6(a)は本発明の実施例2の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例2の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例2の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0054】
図5(a),(b),(c)に示されるように、実施例2に係る骨盤矯正ガードル16の全体構成は、上記実施例1に係る骨盤矯正ガードル11とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材17,18の先端部分17a,18a及び後端部分17b,18bが、いずれもガードル本体12の前面左右部分まで伸びている点である。そして、1対の背面交差部材17,18は、交差する箇所15a及び該交差する箇所15aの左右の箇所15b,15cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられている。
【0055】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材17,18によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル16を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材17,18によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0056】
更に、1対の背面交差部材17,18が、交差する箇所15a及びその左右の箇所15b,15cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられていることから、ガードル本体12の背面部分の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材17,18が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材17,18がガードル本体12の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材17,18の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。その他の作用効果についても、上記実施例1に係る骨盤矯正ガードル11と同様である。
【0057】
次に、本発明の実施例2の第1変形例について、図6(a)を参照して説明する。図6(a)に示されるように、実施例2の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル16Aの全体構成は、上記実施例2に係る骨盤矯正ガードル16とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材17A,18Aの先端部分17Aa,18Aa及び後端部分17Ab,18Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0058】
これによって、先端部分17Aa,18Aa及び後端部分17Ab,18AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル16Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル16Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル16とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル16と同様の作用効果が得られる。
【0059】
次に、本発明の実施例2の第2変形例について、図6(b)を参照して説明する。図6(b)に示されるように、実施例2の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル16Bの全体構成は、上記実施例2に係る骨盤矯正ガードル16とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材17B,18Bの先端部分17Ba,18Ba及び後端部分17Bb,18Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0060】
これによって、先端部分17Ba,18Ba及び後端部分17Bb,18BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル16Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル16Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル16とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル16と同様の作用効果が得られる。
【0061】
次に、本発明の実施例2の第3変形例について、図6(c)を参照して説明する。図6(c)に示されるように、実施例2の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル16Cの全体構成は、上記実施例2に係る骨盤矯正ガードル16とほぼ同一である。異なるのは、ガードル本体12が、ガードル前中心部分12Aにおいて二重になっており、1対の背面交差部材17C,18Cの先端部分17Ca,18Ca及び後端部分17Cb,18Cbが、ガードル前中心部分12Aに接続される形で縫付けられている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル16とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル16と同様の作用効果が得られる。
【0062】
このようにして、本発明の実施例2に係る骨盤矯正ガードル16,16A,16B,16Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材17,18,17A,18A,17B,18B,17C,18Cがガードル本体12に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0063】
実施例3
次に、本発明の実施例3について、図7及び図8を参照して説明する。図7(a)は本発明の実施例3に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図8(a)は本発明の実施例3の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例3の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例3の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0064】
図7(a),(b),(c)に示されるように、実施例3に係る骨盤矯正ガードル20の全体構成は、上記実施例1に係る骨盤矯正ガードル11とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材21,22の先端部分21a,22a及び後端部分21b,22bが、いずれもガードル本体12の前中心FCまで伸びて、先端部分21a,22a及び後端部分21b,22bが、前中心FCにおいて互いに接続される形で、ガードル本体12に縫付けられている点である。更に、1対の背面交差部材21,22は、交差する箇所15a及び該交差する箇所15aの左右の箇所15b,15cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられている。
【0065】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材21,22によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル20を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材21,22によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0066】
更に、1対の背面交差部材21,22が、交差する箇所15a及びその左右の箇所15b,15cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられ、ステッチ15a,15b,15cの長さが3cmであることから、ガードル本体12の背面部分の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材21,22が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材21,22がガードル本体12の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材21,22の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地を維持することができる。
【0067】
更に、1対の背面交差部材21,22の先端部分21a,22a及び後端部分21b,22bが、ガードル本体12の前中心FCまで伸びて、前中心FCまでの全長に亘って縫付けられたことから、ヒップが引き締められる効果がより強力になるとともにより強力に骨盤が引っ張られることになり、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。その他の作用効果は、上記実施例1に係る骨盤矯正ガードル11と同様である。
【0068】
次に、本発明の実施例3の第1変形例について、図8(a)を参照して説明する。図8(a)に示されるように、実施例3の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル20Aの全体構成は、上記実施例3に係る骨盤矯正ガードル20とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材21A,22Aの先端部分21Aa,22Aa及び後端部分21Ab,22Abが、前中心FCまでは伸びずに前中心FCの近傍に留まっている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル20とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル20と同様の作用効果が得られる。
【0069】
次に、本発明の実施例3の第2変形例について、図8(b)を参照して説明する。図8(b)に示されるように、実施例3の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル20Bの全体構成は、上記実施例3に係る骨盤矯正ガードル20とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材21B,22Bの先端部分21Ba,22Ba及び後端部分21Bb,22Bbが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0070】
これによって、先端部分21Ba,22Ba及び後端部分21Bb,22BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル20Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル20Bになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル20とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル20と同様の作用効果が得られる。
【0071】
次に、本発明の実施例3の第3変形例について、図8(c)を参照して説明する。図8(c)に示されるように、実施例3の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル20Cの全体構成は、上記実施例3に係る骨盤矯正ガードル20とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材21C,22Cの先端部分21Ca,22Ca及び後端部分21Cb,22Cbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0072】
これによって、先端部分21Ca,22Ca及び後端部分21Cb,22CbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル20Cになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル20Cになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル20とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル20と同様の作用効果が得られる。
【0073】
このようにして、本発明の実施例3に係る骨盤矯正ガードル20,20A,20B,20Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材21,22,21A,22A,21B,22B,21C,22Cがガードル本体12に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0074】
実施例4
次に、本発明の実施例4について、図9乃至図11を参照して説明する。図9(a)は本発明の実施例4に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図10(a)は本発明の実施例4の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図11(a)は本発明の実施例4の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【0075】
図9(a),(b),(c)に示されるように、実施例4に係る骨盤矯正ガードル25は、実施例1に係る骨盤矯正ガードル11と異なり、伸縮性を有する生地としてのサテンネットからなるガードル本体12の裏面側(内側)に、ガードル本体12の背面部分で交差して、その先端部分26a,27aが上方へ伸びて縫付けられ、その後端部分26b,27bが下方へ伸びて縫付けられた、伸縮性及び弾力性を有する生地としての、1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材26,27が設けられている。
【0076】
そして、1対の背面交差部材26,27の先端部分26a,27a及び後端部分26b,27bは、いずれもガードル本体12の前面両脇部分まで伸びて、先端部分26a,27a及び後端部分26b,27bが、ガードル本体12の裏側に縫付けられている。更に、1対の背面交差部材26,27は、交差する箇所28a及び該交差する箇所28aの左右の箇所28b,28cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分の裏側に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ28aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ28b,28cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ28a,28b,28cの長さは、いずれも2.5cmである。
【0077】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材26,27によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル25を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材26,27によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0078】
更に、1対の背面交差部材26,27が、交差する箇所28a及びその左右の箇所28b,28cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられていることから、ガードル本体12の背面部分の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材26,27が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材26,27がガードル本体12の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材26,27の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。
【0079】
また、1対の背面交差部材26,27が、交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチ28aによって、交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチ28b,28cによって縫付けられたことから、引張り力によって縫付けられた箇所の生地が破れたり、ステッチ28a,28b,28cがほつれたりする事態が確実に防止される。そして、1対の背面交差部材26,27がガードル本体12の裏側(内側)に取付けられ、ガードル本体12の表側には何も取付けられないことから、商品として陳列されたときの見栄えが良く、すっきりとした印象を与える。
【0080】
更に、1対の背面交差部材26,27の先端部分26a,27aが縫付けられるガードル本体12の前面左右部分は、左右の大転子が当接する部分の近傍であることから、左右1対の背面交差部材26,27による足の付け根近傍が内側へ引っ張られる効果が増大して、背面で交差した1対の背面交差部材26,27によって骨盤がより強力に引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。また、1対の背面交差部材26,27が、極めて簡単な構成のガードル本体12の背面部分の裏側に取付けられることから、縫製が容易で製造工程が短縮されて、低コストで製造することができる骨盤矯正ガードル25となる。
【0081】
次に、本発明の実施例4の第1変形例について、図10を参照して説明する。図10(a),(b),(c)に示されるように、実施例4の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル25Aの全体構成は、上記実施例4に係る骨盤矯正ガードル25とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材26A,27Aの先端部分26Aa,27Aa及び後端部分26Ab,27Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0082】
これによって、先端部分26Aa,27Aa及び後端部分26Ab,27AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル25Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル25Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル25とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル25と同様の作用効果が得られる。
【0083】
次に、本発明の実施例4の第2変形例について、図11を参照して説明する。図11(a),(b),(c)に示されるように、実施例4の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル25Bの全体構成は、上記実施例4に係る骨盤矯正ガードル25とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材26B,27Bの先端部分26Ba,27Ba及び後端部分26Bb,27Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0084】
これによって、先端部分26Ba,27Ba及び後端部分26Bb,27BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル25Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル25Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル25とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル25と同様の作用効果が得られる。
【0085】
このようにして、本発明の実施例4に係る骨盤矯正ガードル25,25A,25Bにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材26,27,26A,27A,26B,27Bがガードル本体12に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0086】
実施例5
次に、本発明の実施例5について、図12及び図13を参照して説明する。図12(a)は本発明の実施例5に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図13(a)は本発明の実施例5の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例5の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例5の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0087】
図12(a),(b),(c)に示されるように、実施例5に係る骨盤矯正ガードル30の全体構成は、上記実施例4に係る骨盤矯正ガードル25とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材31,32の先端部分31a,32a及び後端部分31b,32bが、いずれもガードル本体12の裏側の前面左右部分まで伸びている点である。そして、1対の背面交差部材31,32は、交差する箇所28a及び該交差する箇所28aの左右の箇所28b,28cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ28aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ28b,28cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ28a,28b,28cの長さは、いずれも1.5cmである。
【0088】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材31,32によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル30を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材31,32によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0089】
更に、1対の背面交差部材31,32が、交差する箇所28a及びその左右の箇所28b,28cの3箇所において、ガードル本体12の背面部分に縫付けられていることから、ガードル本体12の背面部分の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材31,32が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材31,32がガードル本体12の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材31,32の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。その他の作用効果についても、上記実施例4に係る骨盤矯正ガードル25と同様である。
【0090】
次に、本発明の実施例5の第1変形例について、図13(a)を参照して説明する。図13(a)に示されるように、実施例5の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル30Aの全体構成は、上記実施例5に係る骨盤矯正ガードル30とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材31A,32Aの先端部分31Aa,32Aa及び後端部分31Ab,32Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0091】
これによって、先端部分31Aa,32Aa及び後端部分31Ab,32AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル30Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル30Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル30とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル30と同様の作用効果が得られる。
【0092】
次に、本発明の実施例5の第2変形例について、図13(b)を参照して説明する。図13(b)に示されるように、実施例5の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル30Bの全体構成は、上記実施例5に係る骨盤矯正ガードル30とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材31B,32Bの先端部分31Ba,32Ba及び後端部分31Bb,32Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0093】
これによって、先端部分31Ba,32Ba及び後端部分31Bb,32BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル30Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル30Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル30とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル30と同様の作用効果が得られる。
【0094】
次に、本発明の実施例5の第3変形例について、図13(c)を参照して説明する。図13(c)に示されるように、実施例5の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル30Cの全体構成は、上記実施例5に係る骨盤矯正ガードル30とほぼ同一である。異なるのは、ガードル本体12が、ガードル前中心部分12Aにおいて二重になっており、1対の背面交差部材31C,31Cの先端部分31Ca,32Ca及び後端部分31Cb,32Cbが、ガードル前中心部分12Aに接続される形で縫付けられている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル30とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル30と同様の作用効果が得られる。
【0095】
このようにして、本発明の実施例5に係る骨盤矯正ガードル30,30A,30B,30Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材31,32,31A,32A,31B,32B,31C,32Cがガードル本体12に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0096】
実施例6
次に、本発明の実施例6について、図14及び図15を参照して説明する。図14(a)は本発明の実施例6に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図15(a)は本発明の実施例6の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例6の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例6の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0097】
図14(a),(b),(c)に示されるように、実施例6に係る骨盤矯正ガードル33の全体構成は、上記実施例4に係る骨盤矯正ガードル25とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材34,35の先端部分34a,35a及び後端部分34b,35bが、いずれもガードル本体12の前中心FCまで伸びて、先端部分34a,35a及び後端部分34b,35b、前中心FCにおいて互いに接続される形で、ガードル本体12の裏側に縫付けられている点である。
【0098】
このように、1対の背面交差部材34,35の先端部分34a,35a及び後端部分34b,35bが、ガードル本体12の前中心FCまで伸びて、前中心FCまでの全長に亘って縫付けられたことから、ヒップが引き締められる効果がより強力になるとともにより強力に骨盤が引っ張られることになり、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル25とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル25と同様の作用効果が得られる。
【0099】
次に、本発明の実施例6の第1変形例について、図15(a)を参照して説明する。図15(a)に示されるように、実施例6の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル33Aの全体構成は、上記実施例6に係る骨盤矯正ガードル33とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材34A,35Aの先端部分34Aa,35Aa及び後端部分34Ab,35Abが、前中心FCまでは伸びずに前中心FCの近傍に留まっている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル33とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル33と同様の作用効果が得られる。
【0100】
次に、本発明の実施例6の第2変形例について、図15(b)を参照して説明する。図15(b)に示されるように、実施例6の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル33Bの全体構成は、上記実施例6に係る骨盤矯正ガードル33とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材34B,35Bの先端部分34Ba,35Ba及び後端部分34Bb,35Bbが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0101】
これによって、先端部分34Ba,35Ba及び後端部分34Bb,35BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル33Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル33Bになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル33とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル33と同様の作用効果が得られる。
【0102】
次に、本発明の実施例6の第3変形例について、図15(c)を参照して説明する。図15(c)に示されるように、実施例6の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル33Cの全体構成は、上記実施例6に係る骨盤矯正ガードル33とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材34C,35Cの先端部分34Ca,35Ca及び後端部分34Cb,35Cbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0103】
これによって、先端部分34Ca,35Ca及び後端部分34Cb,35CbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル33Cになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル33Cになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル33とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル33と同様の作用効果が得られる。
【0104】
このようにして、本発明の実施例6に係る骨盤矯正ガードル33,33A,33B,33Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材34,35,34A,35A,34B,35B,34C,35Cがガードル本体12に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0105】
実施例7
次に、本発明の実施例7について、図16乃至図18を参照して説明する。図16(a)は本発明の実施例7に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図17(a)は本発明の実施例7の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図18(a)は本発明の実施例7の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【0106】
本実施例7及び以下の実施例に係る骨盤矯正ガードルは、ガードルの背面部分の股下から上がった部分に幅がガードルの背面部分の幅一杯まで届く開口部を設けて、ガードルの背面部分の股下の上部の左側から右側へ及び右側から左側へ交差して、上方及び下方へ伸びてガードルの前面両脇部分、前面左右部分、前中心近傍左右部分または前中心左右部分にその先端部分及び後端部分が縫付けられた伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材を設けた骨盤矯正ガードルである。
【0107】
図16(a),(b),(c)に示されるように、本発明の実施例7に係る骨盤矯正ガードル36は、ガードル本体37の後中心BCを中心にして、ガードル本体37の股下37cから約8cm上がった位置に下縁を有する略長円形(本明細書においては、「長円形」とは、本来の意味の楕円形と同じ形状とは異なり、1対の半円を2本の直線でつないだ陸上競技場のトラックの如き形状を意味するものとする。)状の高さ約8cmの開口部40が設けられており、図16(b),(c)に示されるように、開口部40の両端はガードル本体37の両脇まで達している。
【0108】
そして、開口部40は裏側から伸縮性及び弾力性を有する生地であるパワーネット41が縫い付けられることによって塞がれている。このパワーネット41及び伸縮性を有する生地としてのサテンネットからなるガードル本体37の表面側に、ガードル本体37の背面部分で交差して、その先端部分38a,39aが上方へ伸びて縫付けられ、その後端部分38b,39bが下方へ伸びて縫付けられた、伸縮性及び弾力性を有する生地としての、1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材38,39が設けられている。
【0109】
1対の背面交差部材38,39の先端部分38a,39a及び後端部分38b,39bは、いずれもガードル本体37の前面両脇部分まで伸びて、先端部分38a,39a及び後端部分38b,39bが、ガードル本体37の表側に縫付けられている。更に、1対の背面交差部材38,39は、交差する箇所42a及び該交差する箇所42aの左右の箇所42b,42cの3箇所において、開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ42aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ42b,42cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ42a,42b,42cの長さは、いずれも2.5cmである。
【0110】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材38,39によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル36を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材38,39によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0111】
更に、1対の背面交差部材38,39が、交差する箇所42a及びその左右の箇所42b,42cの3箇所において、ガードル本体37の背面部分に設けられた開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられていることから、パワーネット41の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材38,39が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材38,39がガードル本体37の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材38,39の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。
【0112】
また、1対の背面交差部材38,39が、交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチ42aによって、交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチ42b,42cによって縫付けられたことから、引張り力によって縫付けられた箇所の生地が破れたり、ステッチ42a,42b,42cがほつれたりする事態が確実に防止される。そして、1対の背面交差部材38,39の全ての部分がガードル本体37の表側に取付けられ、ガードル本体37の裏側には何も取付けられないことから、より優れた穿き心地を得ることができる。
【0113】
更に、1対の背面交差部材38,39の先端部分38a,39aが縫付けられるガードル本体37の前面左右部分は、左右の大転子が当接する部分の近傍であることから、左右1対の背面交差部材38,39による足の付け根近傍が内側へ引っ張られる効果が増大して、背面で交差した1対の背面交差部材38,39によって骨盤がより強力に引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。また、1対の背面交差部材38,39が、簡単な構成のガードル本体37の背面部分の表側に取付けられることから、縫製が容易で製造工程が短縮されて、低コストで製造することができる骨盤矯正ガードル36となる。
【0114】
次に、本発明の実施例7の第1変形例について、図17を参照して説明する。図17(a),(b),(c)に示されるように、実施例7の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル36Aの全体構成は、上記実施例7に係る骨盤矯正ガードル36とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材38A,39Aの先端部分38Aa,39Aa及び後端部分38Ab,39Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0115】
これによって、先端部分38Aa,39Aa及び後端部分38Ab,39AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル36Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル36Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル36とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル36と同様の作用効果が得られる。
【0116】
次に、本発明の実施例7の第2変形例について、図18を参照して説明する。図18(a),(b),(c)に示されるように、実施例7の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル36Bの全体構成は、上記実施例7に係る骨盤矯正ガードル36とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材38B,39Bの先端部分38Ba,39Ba及び後端部分38Bb,39Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0117】
これによって、先端部分38Ba,39Ba及び後端部分38Bb,39BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル36Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル36Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル36とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル36と同様の作用効果が得られる。
【0118】
このようにして、本発明の実施例7に係る骨盤矯正ガードル36,36A,36Bにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材38,39,38A,39A,38B,39Bがガードル本体37に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0119】
実施例8
次に、本発明の実施例8について、図19及び図20を参照して説明する。図19(a)は本発明の実施例8に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図20(a)は本発明の実施例8の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例8の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例8の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0120】
図19(a),(b),(c)に示されるように、実施例8に係る骨盤矯正ガードル43の全体構成は、上記実施例7に係る骨盤矯正ガードル36とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材44,45の先端部分44a,45a及び後端部分44b,45bが、いずれもガードル本体37の前面左右部分まで伸びている点である。そして、1対の背面交差部材44,45は、交差する箇所46a及び該交差する箇所46aの左右の箇所46b,46cの3箇所において、開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ46aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ46b,46cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ46a,46b,46cの長さは、いずれも2cmである。
【0121】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材44,45によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル43を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材44,45によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0122】
更に、1対の背面交差部材44,45が、交差する箇所46a及びその左右の箇所46b,46cの3箇所において、開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられていることから、パワーネット41の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材44,45が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材44,45がガードル本体37の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材44,45の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。その他の作用効果についても、上記実施例7に係る骨盤矯正ガードル36と同様である。
【0123】
次に、本発明の実施例8の第1変形例について、図20(a)を参照して説明する。図20(a)に示されるように、実施例8の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル43Aの全体構成は、上記実施例8に係る骨盤矯正ガードル43とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材44A,45Aの先端部分44Aa,45Aa及び後端部分44Ab,45Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0124】
これによって、先端部分44Aa,45Aa及び後端部分44Ab,45AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル43Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル43Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル43とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル43と同様の作用効果が得られる。
【0125】
次に、本発明の実施例8の第2変形例について、図20(b)を参照して説明する。図20(b)に示されるように、実施例8の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル43Bの全体構成は、上記実施例8に係る骨盤矯正ガードル43とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材44B,45Bの先端部分44Ba,45Ba及び後端部分44Bb,45Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0126】
これによって、先端部分44Ba,45Ba及び後端部分44Bb,45BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル43Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル43Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル43とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル43と同様の作用効果が得られる。
【0127】
次に、本発明の実施例8の第3変形例について、図20(c)を参照して説明する。図20(c)に示されるように、実施例8の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル43Cの全体構成は、上記実施例8に係る骨盤矯正ガードル43とほぼ同一である。異なるのは、ガードル本体37が、ガードル前中心部分37Aにおいて二重になっており、1対の背面交差部材44C,45Cの先端部分44Ca,45Ca及び後端部分44Cb,45Cbが、ガードル前中心部分37Aに接続される形で縫付けられている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル43とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル430と同様の作用効果が得られる。
【0128】
このようにして、本発明の実施例8に係る骨盤矯正ガードル43,43A,43B,43Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材44,45,44A,45A,44B,45B,44C,45Cがガードル本体37に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0129】
実施例9
次に、本発明の実施例9について、図21及び図22を参照して説明する。図21(a)は本発明の実施例9に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図22(a)は本発明の実施例9の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例9の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例9の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0130】
図21(a),(b),(c)に示されるように、実施例9に係る骨盤矯正ガードル47の全体構成は、上記実施例7に係る骨盤矯正ガードル36とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材48,49の先端部分48a,49a及び後端部分48b,49bが、いずれもガードル本体37の前中心FCまで伸びて、先端部分48a,49a及び後端部分48b,49bが前中心FCにおいて互いに接続される形で、ガードル本体37の表側に縫付けられている点である。
【0131】
このように、1対の背面交差部材48,49の先端部分48a,49a及び後端部分48b,49bが、ガードル本体37の前中心FCまで伸びて、前中心FCまでの全長に亘って縫付けられたことから、ヒップが引き締められる効果がより強力になるとともにより強力に骨盤が引っ張られることになり、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル36とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル36と同様の作用効果が得られる。
【0132】
次に、本発明の実施例9の第1変形例について、図22(a)を参照して説明する。図22(a)に示されるように、実施例9の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル47Aの全体構成は、上記実施例9に係る骨盤矯正ガードル47とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材48A,49Aの先端部分48Aa,49Aa及び後端部分48Ab,49Abが、前中心FCまでは伸びずに前中心FCの近傍に留まっている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル47とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル47と同様の作用効果が得られる。
【0133】
次に、本発明の実施例9の第2変形例について、図22(b)を参照して説明する。図22(b)に示されるように、実施例9の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル47Bの全体構成は、上記実施例9に係る骨盤矯正ガードル47とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材48B,49Bの先端部分48Ba,49Ba及び後端部分48Bb,49Bbが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0134】
これによって、先端部分48Ba,49Ba及び後端部分48Bb,49BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル47Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル47Bになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル47とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル47と同様の作用効果が得られる。
【0135】
次に、本発明の実施例9の第3変形例について、図22(c)を参照して説明する。図22(c)に示されるように、実施例9の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル47Cの全体構成は、上記実施例9に係る骨盤矯正ガードル47とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材48C,49Cの先端部分48Ca,49Ca及び後端部分48Cb,49Cbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0136】
これによって、先端部分48Ca,49Ca及び後端部分48Cb,49CbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル47Cになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル47Cになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル47とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル47と同様の作用効果が得られる。
【0137】
このようにして、本発明の実施例9に係る骨盤矯正ガードル47,47A,47B,47Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材48,49,48A,49A,48B,49B,48C,49Cがガードル本体37に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0138】
実施例10
次に、本発明の実施例10について、図23乃至図25を参照して説明する。図23(a)は本発明の実施例10に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図24(a)は本発明の実施例10の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図25(a)は本発明の実施例10の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。
【0139】
図23(a),(b),(c)に示されるように、本発明の実施例10に係る骨盤矯正ガードル50の全体構成は、上記実施例7に係る骨盤矯正ガードル36とほぼ同一である。異なる点は、1対の背面交差部材51,52の先端部分51a,52a及び後端部分51b,52bが、開口部40の下へ潜り込んで、ガードル本体37の裏面側(内側)に縫付けられている点である。1対の背面交差部材51,52は、伸縮性及び弾力性を有する生地としての、1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる。
【0140】
1対の背面交差部材51,52の先端部分51a,52a及び後端部分51b,52bは、いずれもガードル本体37の前面両脇部分まで伸びている。更に、1対の背面交差部材51,52は、交差する箇所53a及び該交差する箇所42aの左右の箇所53b,53cの3箇所において、開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ53aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ53b,53cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ53a,53b,53cの長さは、いずれも2cmである。
【0141】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材51,52によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル50を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材51,52によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0142】
更に、1対の背面交差部材51,52が、交差する箇所53a及びその左右の箇所53b,53cの3箇所において、ガードル本体37の背面部分に設けられた開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられていることから、パワーネット41の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材51,52が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材51,52がガードル本体37の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材51,52の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。
【0143】
また、1対の背面交差部材51,52が、交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチ53aによって、交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチ53b,53cによって縫付けられたことから、引張り力によって縫付けられた箇所の生地が破れたり、ステッチ53a,53b,53cがほつれたりする事態が確実に防止される。そして、1対の背面交差部材51,52の先端部分51a,52a及び後端部分51b,52bがガードル本体37の裏側に取付けられて隠されることから、より優れた穿き心地と見た目のすっきりした感じを両立することができる。
【0144】
更に、1対の背面交差部材51,52の先端部分51a,52aが縫付けられるガードル本体37の前面左右部分は、左右の大転子が当接する部分の近傍であることから、左右1対の背面交差部材51,52による足の付け根近傍が内側へ引っ張られる効果が増大して、背面で交差した1対の背面交差部材51,52によって骨盤がより強力に引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。また、1対の背面交差部材51,52が簡単な構成のガードル本体37に取付けられることから、縫製が容易で製造工程が短縮されて、低コストで製造できる骨盤矯正ガードル50となる。
【0145】
次に、本発明の実施例10の第1変形例について、図24を参照して説明する。図24(a),(b),(c)に示されるように、実施例10の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル50Aの全体構成は、上記実施例10に係る骨盤矯正ガードル50とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材51A,52Aの先端部分51Aa,52Aa及び後端部分51Ab,52Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0146】
これによって、先端部分51Aa,52Aa及び後端部分51Ab,52AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル50Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル50Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル50とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル50と同様の作用効果が得られる。
【0147】
次に、本発明の実施例10の第2変形例について、図25を参照して説明する。図25(a),(b),(c)に示されるように、実施例10の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル50Bの全体構成は、上記実施例10に係る骨盤矯正ガードル50とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材51B,52Bの先端部分51Ba,52Ba及び後端部分51Bb,52Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0148】
これによって、先端部分51Ba,52Ba及び後端部分51Bb,52BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル50Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル50Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル36とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル50と同様の作用効果が得られる。
【0149】
このようにして、本発明の実施例10に係る骨盤矯正ガードル50,50A,50Bにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材51,52,51A,52A,51B,52Bがガードル本体37に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0150】
実施例11
次に、本発明の実施例11について、図26及び図27を参照して説明する。図26(a)は本発明の実施例11に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図27(a)は本発明の実施例11の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例11の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例11の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0151】
図26(a),(b),(c)に示されるように、実施例11に係る骨盤矯正ガードル55の全体構成は、上記実施例10に係る骨盤矯正ガードル50とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材56,57の先端部分56a,57a及び後端部分56b,57bが、いずれもガードル本体37の前面左右部分まで伸びている点である。そして、1対の背面交差部材56,57は、交差する箇所53a及び該交差する箇所53aの左右の箇所53b,53cの3箇所において、開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられている。交差する箇所の縫付けステッチ53aは、上下方向のステッチであり、左右の箇所の縫付けステッチ53b,53cは、左右方向のステッチである。また、ステッチ53a,53b,53cの長さは、いずれも2cmである。
【0152】
かかる構成によって、背面部分で交差した1枚のパワーネット及び1枚のサテンネットの二重の生地からなる1対の背面交差部材56,57によって骨盤が引っ張られ、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。したがって、骨盤矯正ガードル55を着用して立ったり座ったりするだけでも骨盤を矯正する効果が得られ、更に着用して歩くだけで自然に良い姿勢で真っ直ぐに歩くことができ、自然に骨盤が内側へ回転して“ビーナスウォーク”をすることができ、これを何日も続けることによって骨盤の歪みが矯正されるとともに、背面交差部材56,57によってヒップ部分が引き上げられるため、ヒップアップの効果も得ることができる。
【0153】
更に、1対の背面交差部材56,57が、交差する箇所53a及びその左右の箇所53b,53cの3箇所において、開口部40を塞ぐパワーネット41に縫付けられていることから、パワーネット41の伸縮性の範囲内で1対の背面交差部材56,57が移動可能であるとともに、1対の背面交差部材56,57がガードル本体37の背面部分に対してずれることが防止されるため、歩行したり座ったり立ち上がったりする際に、一々ずれた背面交差部材56,57の位置を調整する必要がなく、良好な穿き心地と骨盤を矯正する効果とを維持することができる。その他の作用効果についても、上記実施例10に係る骨盤矯正ガードル50と同様である。
【0154】
次に、本発明の実施例11の第1変形例について、図27(a)を参照して説明する。図27(a)に示されるように、実施例11の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル55Aの全体構成は、上記実施例11に係る骨盤矯正ガードル55とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材56A,57Aの先端部分56Aa,57Aa及び後端部分56Ab,57Abが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0155】
これによって、先端部分56Aa,57Aa及び後端部分56Ab,57AbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル55Aになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル55Aになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル55とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル55と同様の作用効果が得られる。
【0156】
次に、本発明の実施例11の第2変形例について、図27(b)を参照して説明する。図27(b)に示されるように、実施例11の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル55Bの全体構成は、上記実施例11に係る骨盤矯正ガードル55とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材56B,57Bの先端部分56Ba,57Ba及び後端部分56Bb,57Bbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0157】
これによって、先端部分56Ba,57Ba及び後端部分56Bb,57BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル55Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル55Bになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル55とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル55と同様の作用効果が得られる。
【0158】
次に、本発明の実施例11の第3変形例について、図27(c)を参照して説明する。図27(c)に示されるように、実施例11の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル55Cの全体構成は、上記実施例11に係る骨盤矯正ガードル55とほぼ同一である。異なるのは、ガードル本体37が、ガードル前中心部分37Aにおいて二重になっており、1対の背面交差部材56C,57Cの先端部分56Ca,57Ca及び後端部分56Cb,57Cbが、ガードル前中心部分37Aに接続される形で縫付けられている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル55とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル55と同様の作用効果が得られる。
【0159】
このようにして、本発明の実施例11に係る骨盤矯正ガードル55,55A,55B,55Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材56,57,56A,57A,56B,57B,56C,57Cがガードル本体37に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0160】
実施例12
次に、本発明の実施例12について、図28及び図29を参照して説明する。図28(a)は本発明の実施例12に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は背面斜視図、(c)は背面図である。図29(a)は本発明の実施例12の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(b)は本発明の実施例12の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図、(c)は本発明の実施例12の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す正面図である。
【0161】
図28(a),(b),(c)に示されるように、実施例12に係る骨盤矯正ガードル58の全体構成は、上記実施例10に係る骨盤矯正ガードル50とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材59,60の先端部分59a,60a及び後端部分59b,60bが、いずれもガードル本体37の裏側の前中心FCまで伸びて、先端部分59a,60a及び後端部分59b,60bが前中心FCにおいて互いに接続される形で、ガードル本体37の裏側(内側)に縫付けられている点である。
【0162】
このように、1対の背面交差部材59,60の先端部分59a,60a及び後端部分59b,60bが、ガードル本体37の前中心FCまで伸びて、前中心FCまでの全長に亘って縫付けられたことから、ヒップが引き締められる効果がより強力になるとともにより強力に骨盤が引っ張られることになり、ヒップが引き締められて正しい姿勢を保つことができる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル50とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル50と同様の作用効果が得られる。
【0163】
次に、本発明の実施例12の第1変形例について、図29(a)を参照して説明する。図29(a)に示されるように、実施例12の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル58Aの全体構成は、上記実施例12に係る骨盤矯正ガードル58とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材59A,60Aの先端部分59Aa,60Aa及び後端部分59Ab,60Abが、前中心FCまでは伸びずに前中心FCの近傍に留まっている点である。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル58とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル58と同様の作用効果が得られる。
【0164】
次に、本発明の実施例12の第2変形例について、図29(b)を参照して説明する。図29(b)に示されるように、実施例12の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル58Bの全体構成は、上記実施例12に係る骨盤矯正ガードル58とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材59B,60Bの先端部分59Ba,60Ba及び後端部分59Bb,60Bbが、略半円形の丸みを帯びたR形状となっている点である。
【0165】
これによって、先端部分59Ba,60Ba及び後端部分59Bb,60BbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル58Bになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル58Bになる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル58とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル58と同様の作用効果が得られる。
【0166】
次に、本発明の実施例12の第3変形例について、図29(c)を参照して説明する。図29(c)に示されるように、実施例12の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル58Cの全体構成は、上記実施例12に係る骨盤矯正ガードル58とほぼ同一である。異なるのは、1対の背面交差部材59C,60Cの先端部分59Ca,60Ca及び後端部分59Cb,60Cbが、日本刀の先端のようなR形状となっている点である。
【0167】
これによって、先端部分59Ca,60Ca及び後端部分59Cb,60CbをR形状に沿って縫付けることによって、ミシンを止めずに一度に縫付けることができて、量産性に優れた骨盤矯正ガードル58Cになるとともに、縫い目のラインの意匠性にも優れ、デザイン的にも良好で見た目も優れた骨盤矯正ガードル58Cになる。特に、日本刀の先端のようなR形状に沿ったステッチによって、流線形のスピード感溢れるデザインとなり、消費者の購買意欲をそそるものとなる。その他の構成については、上記骨盤矯正ガードル58とほぼ同一であることから、骨盤矯正ガードル58と同様の作用効果が得られる。
【0168】
このようにして、本発明の実施例12に係る骨盤矯正ガードル58,58A,58B,58Cにおいては、ズボンやスカート等の下に、または単独で着用して歩くだけで特に意識しなくても自然と“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正することができるとともに、1対の背面交差部材59,60,59A,60A,59B,60B,59C,60Cがガードル本体37に対してずれることがなく、良好な穿き心地を維持して連続的に骨盤矯正の効果を得ることができる。
【0169】
実施例13
次に、本発明の実施例13について、図30を参照して説明する。図30(a)は本発明の実施例13に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図、(b)は本発明の実施例13の第1変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図、(c)は本発明の実施例13の第2変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図、(c)は本発明の実施例13の第3変形例に係る骨盤矯正ガードルの全体構成を示す背面斜視図である。
【0170】
図30(a)に示されるように、本実施例13に係る骨盤矯正ガードル61は、図4(b)に示される実施例1の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル11Bにおいて、縫付けステッチ62a,62b,62cを、交差する箇所62aのみならず、左右の箇所62b,62cにおいても、上下方向に沿ったステッチとしたものである。同様に、図30(b)に示されるように、本実施例13の第1変形例に係る骨盤矯正ガードル61Aは、図11(b)に示される実施例4の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル25Bにおいて、縫付けステッチ62a,62b,62cを、交差する箇所62aのみならず、左右の箇所62b,62cにおいても、上下方向に沿ったステッチとしたものである。

【0171】
また、図30(c)に示されるように、本実施例13の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル61Bは、図18(b)に示される実施例7の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル36Bにおいて、縫付けステッチ62a,62b,62cを、交差する箇所62aのみならず、左右の箇所62b,62cにおいても、上下方向に沿ったステッチとしたものである。更に、図30(d)に示されるように、本実施例13の第3変形例に係る骨盤矯正ガードル61Cは、図25(b)に示される実施例11の第2変形例に係る骨盤矯正ガードル50Bにおいて、縫付けステッチ62a,62b,62cを、交差する箇所62aのみならず、左右の箇所62b,62cにおいても、上下方向に沿ったステッチとしたものである。
【0172】
このように、上記各実施の形態に係る骨盤矯正ガードルにおいては、背面交差部材がガードル本体に対してずれないように縫付ける縫付けステッチを、交差する箇所のみならず左右の箇所においても、上下方向に沿ったステッチとすることができる。また、逆に縫付けステッチを左右の箇所のみならず交差する箇所においても、左右方向に沿ったステッチとすることもできる。
【0173】
上記各実施例においては、ガードル本体12,37のウエスト上端を腰回りの通常のウエスト位置とした例について説明したが、ガードル本体12,37のウエスト上端を腰回りより上方にまで長く伸ばしても良い。このようなハイウエストタイプの骨盤矯正ガードルは、着用して真っ直ぐに歩くだけで自然に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正できるだけでなく、腰回りが締め付けられてウエストラインが美しく見えるとともに、寒い時期でも暖かいという作用効果が得られる。
【0174】
また、逆にガードル本体12,37のウエスト上端を腰回りより下方に短く設定することもできる。このようなローウエストタイプの骨盤矯正ガードルは、着用して真っ直ぐに歩くだけで自然に“ビーナスウォーク”をすることができ、骨盤の歪みを矯正できるだけでなく、若い人を中心に流行しているローライズジーンズ等の腰回りが低いボトムスの下にも着用することができるとともに、交差部分によって足の付け根近傍を内側へ引っ張る効果が最も大きいという特長がある。
【0175】
また、上記各実施例においては、「伸縮性を有する生地」としてサテンネットを用い、「伸縮性及び弾力性を有する生地」としてサテンネット及びパワーネットを用いた場合について説明したが、「伸縮性を有する生地」としてはサテンネット以外にもパワーネット、スパンレックスを始めとする他の生地を用いることもできるし、「伸縮性及び弾力性を有する生地」としてはサテンネット及びパワーネット以外にも、他の生地を用いることもできる。即ち、両方の生地としてサテンネットのみを用いても良いし、パワーネットのみを用いることもできる。
【0176】
骨盤矯正ガードルのその他の部分の構造、形状、数量、材質、大きさ(幅・長さ・厚さ等)、接続関係等についても、上記各実施例に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0177】
1 骨盤
10a 大転子
11,11A,11B,16,16A,16B,16C,20,20A,20B,20C,25,25A,25B,30,30A,30B,30C,33,33A,33B,33C,36,36A,36B,43,43A,43B,43C,47,47A,47B,47C,50,50A,50B,55,55A,55B,55C,58,58A,58B,58C,61,61A,61B,61C 骨盤矯正ガードル
12,37 ガードル本体
13,14,13A,14A,13B,14B,17,18,17A,18A,17B,18B,17C,18C,21,22,21A,22A,21B,22B,21C,22C,26,27,26A,27A,26B,27B,31,32,31A,32A,31B,32B,31C,32C,34,35,34A,35A,34B,35B,34C,35C,38,39,38A,39A,38B,39B,44,45,44A,45A,44B,45B,44C,45C,48,49,48A,49A,48B,49B,48C,49C,51,52,51A,52A,51B,52B,56,57,56A,57A,56B,57B,56C,57C,59,60,59A,60A,59B,60B,59C,60C 背面交差部材
13a,14a,13Aa,14Aa,13Ba,14Ba,17a,18a,17Aa,18Aa,17Ba,18Ba,17Ca,18Ca,21a,22a,21Aa,22Aa,21Ba,22Ba,21Ca,22Ca,26a,27a,26Aa,27Aa,26Ba,27Ba,31a,32a,31Aa,32Aa,31Ba,32Ba,31Ca,32Ca,34a,35a,34Aa,35Aa,34Ba,35Ba,34Ca,35Ca,38a,39a,38Aa,39Aa,38Ba,39Ba,44a,45a,44Aa,45Aa,44Ba,45Ba,44Ca,45Ca,48a,49a,48Aa,49Aa,48Ba,49Ba,48Ca,49Ca,51a,52a,51Aa,52Aa,51Ba,52Ba,56a,57a,56Aa,57Aa,56Ba,57Ba,56Ca,57Ca,59a,60a,59Aa,60Aa,59Ba,60Ba,59Ca,60Ca 先端部分
13b,14b,13Ab,14Ab,13Bb,14Bb,17b,18b,17Ab,18Ab,17Bb,18Bb,17Cb,18Cb,21b,22b,21Ab,22Ab,21Bb,22Bb,21Cb,22Cb,26b,27b,26Ab,27Ab,26Bb,27Bb,31b,32b,31Ab,32Ab,31Bb,32Bb,31Cb,32Cb,34b,35b,34Ab,35Ab,34Bb,35Bb,34Cb,35Cb,38b,39b,38Ab,39Ab,38Bb,39Bb,44b,45b,44Ab,45Ab,44Bb,45Bb,44Cb,45Cb,48b,49b,48Ab,49Ab,48Bb,49Bb,48Cb,49Cb,51b,52b,51Ab,52Ab,51Bb,52Bb,56b,57b,56Ab,57Ab,56Bb,57Bb,56Cb,57Cb,59b,60b,59Ab,60Ab,59Bb,60Bb,59Cb,60Cb 後端部分
15a,15b,15c,28a,28b,28c,42a,42b,42c,53a,53b,53c,62a,62b,62c 縫付けステッチ
40 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伸縮性を有する生地からなるガードル本体の背面部分に、該背面部分で交差して、その先端部分が上方へ伸びて縫付けられた、及び/またはその後端部分が下方へ伸びて縫付けられた、伸縮性及び弾力性を有する生地からなる1対の背面交差部材を設けた骨盤矯正ガードルであって、
前記先端部分及び/または前記後端部分は、前記ガードル本体の前面両脇部分または前面左右部分または前中心近傍または前中心まで伸びて、前記1対の背面交差部材は、交差する箇所及び該交差する箇所の左右の箇所の3箇所において、前記ガードル本体の背面部分に縫付けられたことを特徴とする骨盤矯正ガードル。
【請求項2】
前記ガードル本体の背面部分の股下から上がった部分に幅が前記ガードル本体の背面部分の幅一杯または更に前記ガードル本体の前面両脇部分まで届く開口部を設けて、該開口部を塞いで伸縮性を有する生地が縫付けられたことを特徴とする請求項1に記載の骨盤矯正ガードル。
【請求項3】
前記1対の背面交差部材は、前記交差する箇所においては上下方向に沿ったステッチによって、前記交差する箇所の左右の箇所においては左右方向に沿ったステッチによって、それぞれ縫付けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の骨盤矯正ガードル。
【請求項4】
前記ステッチの長さは、1cm〜4cmの範囲内であることを特徴とする請求項3に記載の骨盤矯正ガードル。
【請求項5】
前記1対の背面交差部材の先端部分が縫付けられる前記ガードルの前面左右部分は左右の大転子が当接する部分またはその近傍であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の骨盤矯正ガードル。
【請求項6】
前記1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分が、前記ガードル本体の前中心までまたは前中心近傍まで伸びて、前中心までまたは前中心近傍までの全長に亘ってまたは間隔をおいて縫付けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の骨盤矯正ガードル。
【請求項7】
前記1対の背面交差部材の先端部分及び/または後端部分が、R形状を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の骨盤矯正ガードル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate


【公開番号】特開2011−38194(P2011−38194A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−184440(P2009−184440)
【出願日】平成21年8月7日(2009.8.7)
【出願人】(591169836)
【Fターム(参考)】