説明

魚釣用バッテリ装置

【課題】この発明は、簡便にして容易な着脱操作を実現したうえで、信頼性の高い確実な装着を実現し得るようにすることにある。
【解決手段】電池本体13及び制御部14をケース本体10に密閉収容して、このケース本体10に上記電池本体13及び制御部14と電気的に接続される接続コネクタ15を設け、この接続コネクタ15を囲むようにナット部材15を配し、その接続コネクタ15を電動リール20の外部電源接続用の給電接続部21に給電可能に装着して、ナット部材19を給電接続部21の口金部22に螺合させることで、ナット部材15の係止部152が接続コネクタ15の係合部152に係止された状態で、ケース本体10が電動リール20に取付けられるように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば釣糸が巻回されるスプールを回転駆動する駆動用モータを備えた魚釣用リールに電力を供給するのに用いられる魚釣用バッテリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、船釣等の深場あるいは沖合いでの釣りにおいては、釣糸が巻回されるスプールを駆動用モータで駆動するいわゆる電動リールが多く使用されている。このような電動リールのスプール駆動用モータに給電する手段としては、バッテリ装置を釣り位置から離れた場所に設置し、長い給電コードを用いてスプール駆動用モータの内蔵されるリール本体に設けた給電接続部に対して電力を給電する方式が知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
ところが、このような長い給電コードを介して、魚釣用リールとこれから遠く離れたバッテリ装置とを接続する場合には、長い給電コード自体が邪魔になることに加え、魚の当たりを待ったり、あるいは誘い操作や魚の取込み操作の際に、その長い給電コードで釣竿の動きが制約され、誘い操作や魚の取込み操作等を思い通りに自由に行うことができず、操作性が劣るという不都合を有する。
【0004】
そこで、電動リールのスプール駆動用モータに給電する手段には、電動リールと一対一の関係を有する専用の電池ボックスを用いて給電コードを用いない方式が提案されている(例えば、特許文献3参照)。この給電する手段は、その電池ボックスに接続端子を兼用する金属製ボルトを回転操作自在に設ける。そして、他方の電動リールには、その竿尻側に、スプール駆動用モータに電気的に接続される接続端子を兼用する螺子穴を設け、この螺子穴に対して上記電池ボックスのボルトを螺合させることで、相互間の電気的な接続と共に、相互間の取付け固定を行うように構成される。
【特許文献1】特開2000−27676号公報
【特許文献2】特開平10−215737号公報
【特許文献3】実開平3−76465号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記電動リールへの給電する手段では、電池ボックスを、接続端子を兼用する金属製ボルトにより、電動リールの螺子穴に螺合させて電気的接続及び取付け固定を行う構成のために、乱暴に扱ったりすると、電池ボックスが破損し、安定した給電が困難となるという問題を有する。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡便にして容易な着脱操作を実現したうえで、信頼性の高い確実な装着を実現し得るようにした魚釣用バッテリ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、電池が収容されるもので、該電池に電気的に接続され、魚釣用リールの外部電源接続用の給電接続部に給電可能に装着される接続コネクタが設けられたケース本体と、前記ケース本体を前記魚釣用リールに取付ける保持手段とを備えて魚釣用バッテリ装置を構成した。
【0008】
上記構成によれば、ケース本体は、その接続コネクタが保持手段を介して魚釣用リールの給電接続部に接続されて給電可能に装着された状態で、該保持手段を介して魚釣用リールに取付けられる。これにより、接続コネクタの確実な保護を実現したうえで、接続コネクタの魚釣用リールの給電部への確実な電気的接続と共に、そのケース本体が魚釣用リールに対して堅牢に組付けることが可能となる。従って、厳しい釣環境においても、簡便にして容易な着脱操作が実現され、しかも、比較的、乱暴な竿操作にも耐えることが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
以上述べたように、この発明によれば、魚釣用リールへの魚釣用バッテリの取付けを実現したうえで、確実な装着を実現し得るようにした魚釣用バッテリ装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示すもので、ケース本体10は、合成樹脂等で形成されて、電池本体13が収容される収容部11と収容部11の上方に形成された開口を閉塞する蓋部12が分離形成され、その内部には、例えばリチウムイオン電池等の電池本体13及び充放電制御用制御部14が収容されて相互間が接着剤等を用いて接合されて密閉収容される。この電池本体13及び制御部14が密閉収容されたケース本体10は、例えば図2に示す周知の電動リール20の例えば下部前方に配される外部電源接続用の給電接続部21に、例えば船の電力源、発電機、大型バッテリ等の外部電源から延びる周知の給電コードに代えて装着されて吊着され、該電動リール20への給電を実行し、スプール駆動モータを駆動する。
【0011】
即ち、上記蓋部12には、取付け穴部121が上記ケース本体10の重心Gを通る上面(取付け面)の略中央部に設けられる。取付け穴部121は、上記上面に重心Gから遠ざかる方向(上方)へ突出する筒状部123の上端に、その開口124を有する。この取付け穴部121には、その内部に上記制御部14及び電池本体13に電気的に接続される接続コネクタ15の基端部側が接着剤で固定され、また、支持部を構成する取付け部材16を介して支持されて接続コネクタ15が重心Gから遠ざかる上方へ向けて突設され、その先端側部が筒状部123の取付け穴部121の開口124から突出された状態で、取り付け穴部121との間に配した上記接着剤またはパッキン部材17を介して封止されて配される。
【0012】
このように接続コネクタ15の基端部側がケース本体10内に固定され、その先端部側はケース本体10の開口124から突出する。接続コネクタ15の基端部側に取付け部材16が係合され、この取付け部材16は、接続コネクタ15の外周方向に突出し、筒状部123のケース本体10内に突出する突部125の下端部に当接することで接続コネクタ15が取付け穴部121の開口124からの抜け出しを防止するよう係止され、また、取付け部材16が接続コネクタ15と取付け穴部121間の間隙を閉塞し、ケース本体10への水の侵入を防止し、また、接続コネクタ15のケース本体10への取付けの際の接着剤の侵入も防止している。
【0013】
また、筒状部123の取付け穴部121は円筒状で接続コネクタ15は円柱状にするなど、接続コネクタ15の外形は、取付け穴部121の内側に合致した状態で差し込まれているため、接続コネクタ15の外側は筒状部123の取付け穴部121内に支えられて安定して支持され、接続コネクタ15の外側の筒状部123の取付け穴部121の内側への接着剤による固定も確実になる。
【0014】
さらに、取付け穴部123は筒状の突部125内にも延設されケース本体10内に通じており、接続コネクタ15は突部125の取付け穴部123においても接着剤で固定されてその基端はケース本体10内に突出するようにして露呈し、接続コネクタ15はその基端部側がケース本体10の内側から外側にかけて筒状部123の取付け穴部121で支持されるため強固に支持でき安定する。
【0015】
また、接続コネクタ15に対しケース本体10は、可撓性が小さく、硬い材料の合成樹脂で形成しているため、筒状部123は接続コネクタ15より硬く可撓性が小さい、したがって、ケース本体10より大きな可撓性を有する接続コネクタ15が撓んでもケース本体10にて確実に保持し電動リール20に取り付けた魚釣用バッテリ装置のブレが防止され安定する。
【0016】
これにより、接続コネクタ15は、ケース本体10内に液密状態で位置決めされて固定され、しかも、堅牢に組付けることが可能となる。また、筒状部123は、ケース本体10内に延長して形成された筒状の突部125を有し、この突部125においても接続コネクタ15の基端部側が支持されるため,接続コネクタ15を支持する部分が大きくなり、安定してケース本体10に支持される。また、突部125を設けたことで接続コネクタ15を支持する筒状部123の上方への突出を少なくできる。
【0017】
この接続コネクタ15は、例えば可撓性を有し、ケース本体10より柔らかい非導電性の樹脂材料で形成され、いわゆるソケット型コンセントを構成する一対の凹状接続端子151が設けられる。この凹状接続端子151は、その基端において、上記制御部14に電気的に接続される。ここで、接続コネクタ15は、ケース本体10の内側面に液密状態で接着により固定されて取付けられた状態で、接続コネクタ15の先端部側がケース本体10の開口124から直接ケース本体10の外側へ突出し、その凹状接続端子151が制御部14に電気的に接続されることで、その配線系統の保護が図れて、上記電動リール20の給電接続部21への繰り返し着脱操作を安定して行うことが可能となる。
【0018】
また、上記蓋部12の筒状部123には、その周囲部に例えば絶縁性を有する樹脂材料で形成される弾性腕部18の一端が弾性変形自在に取付けられ、この弾性腕部18の先端部には、非導電性の保護キャップ181が上記接続コネクタ15の先端部に対応して設けられる。これにより、保護キャップ181は、ケース本体10の接続コネクタ15が電動リール20の給電接続部21から離脱された状態で、その弾性腕部18の弾性変形を利用して上記接続コネクタ15の先端部に装着される。これにより、ケース本体10は、例えば携帯時等においても、露出された接続コネクタ15の凹状接続端子151の周囲部との電気的接続が防止される。
【0019】
さらに、ケース本体10は魚釣用バッテリを電動リール20に装着した時に脱落しないようにこれを保持する保持手段を有し、この実施形態では保持手段のナット部材19が筒状部123に操作可能に設けられている。すなわち、上記蓋部12の取付け穴部121には、接続コネクタ15と電動リール20の給電接続部21を接続した時の保持手段を構成する、例えばナット部材19が、接続コネクタ15の周囲を囲むようにしてナット部材19の少なくとも一部(側壁194)が筒状部123の取付け穴部121に差し込まれた状態で回転操作可能に嵌合されて設けられる。このナット部材19には、その上端部に鍔状の操作部191が設けられ、その下端部に凸状の係止部192が上記接続コネクタ15の中間部に形成された係合部152に対応して延出させて設けられる。
【0020】
これにより、ナット部材19は、接続コネクタ15と別体に形成され、該接続コネクタ15が上記電動リール20の給電接続部21に装着された状態で、その操作部191が回転操作されて給電接続部21の後述する口金部22の螺子部23に螺合されて締付け操作されると、その側壁が蓋部12の取付け穴部121に沿ってリール方向に移動案内されて、その係止部192が接続コネクタ15の係合部152に係止される。また、ケース本体10に設けたナット部材19の回転操作時に、ナット部材19の側壁194が取付け穴部121の内面側に接触し、支持されるため、保持手段のナット部材19の操作を安定して行うことができる。ここで、ナット部材19は、さらにリール方向に移動されると、該係合部152をリール方向に押圧して接続コネクタ15を給電接続部21に確実に電気的に接続した状態で、上記給電接続部21の口金部22の螺子部23への螺合が完了される。
【0021】
ここで、ケース本体10は、ナット部材19を介して接続コネクタ15が保護された状態で、該ナット部材19を介して電動リール20に吊着される如く取付けられる。この際、ナット部材19は、内側に接続コネクタ15が挿通されており、側壁194の下端から内側へ突出した係止部192が、接続コネクタ15の係合部152に係止されることにより、ケース本体10からの抜けが防止され、また、ナット部材19の側壁194がケース本体10の筒状部123に囲まれているため、該ケース本体10の電動リール20への確実な取付けを実現して、電動リール20からの離脱を防止する。
【0022】
ここで、上記ナット部材19は、その係止部192が接続コネクタ15の側壁に沿って移動案内されて電動リール20の給電接続部21の口金部22の螺子部23に螺合される場合、自然状態の側壁194の下端が取付け穴部121の段部121bに当接した状態から係止部192が接続コネクタ15の係合部152に当接するまで移動させることになるが、常時、相互間が摺接するように構成しても良いし、あるいは可撓性を利用して材料の変形により、選択的に接触する如く摺接するように構成しても良い。
【0023】
上記ケース本体10の接続コネクタ15を介して給電される電動リール20には、図示しないスプール、スプール駆動モータ及びマイクロコンピュータで構成される制御部が内装され、その給電接続部21に電力が給電されると、スプール駆動モータを駆動させることができるが、上記制御部(図示せず)が上記スプール駆動モータ(図示せず)を駆動制御して、上記スプール(図示せず)の回転速度が制御され、釣糸の巻取り速度が制御される。
【0024】
即ち、上記給電接続部21には、上記螺子部23の設けられた金属製の口金部22が、例えば電動リール20が釣竿の30に取付けられた状態で、垂直かつ下方に向けて開口した防水構造に形成され、この口金部22内には、例えば一対のピン形の凸状接続端子24が上記ケース本体10の接続コネクタ15の一対の凹状接続端子151に対応して突出される。これにより、電動リール20の給電接続部21は、上記ケース本体10の接続コネクタ15が挿入されると、その口金部22が接続コネクタ15の凹状接続端子151に挿入されて相互間が電気的に接続される。
【0025】
ここで、この給電接続部21は、その口金部22内において封止構造で配され、これら口金部22及びの周部から電動リール20内に水等の流体が浸入するのを防止する、いわゆる液密構造に形成される。また、給電接続部21の口金部22は、その周囲部の螺子部23に対して上記ケース本体10のナット部材19が螺合されると、金属製のナット部材19(保持手段)は、接続コネクタ15と給電接続部21が接続された状態で、両者間の接続部となる給電接続部21の開口の周囲を覆って螺合されるため、ケース本体10の接続コネクタ15との間の液密構造を維持しつつ強固な一体構造に連結されて、この給電接続部21から電動リール20内に水が浸入するのを防止すると共に、その離脱が防止される。
【0026】
また、電動リール20の給電接続部21には、例えば非導電性樹脂材料製の弾性腕部25の基端部が弾性変形自在に支持され、この弾性腕部25の先端には、非導電性の保護キャップ251が上記口金部22に対応して設けられる。これにより、電動リール20は、使用しない場合、給電接続部21の口金部22に対して保護キャップ251を嵌挿することにより、その口金部22及び凸状接続端子24が保護される。
【0027】
このように形成した電動リール20の給電接続部21には、例えば上記ケース本体10の接続コネクタ15の装着に代えて、外部設置型のバッテリ装置に配線接続され図示しない給電コードのケーブルコネクタを接続して、この外部設置型のバッテリ装置より給電することも可能である。
【0028】
上記構成により、ケース本体10は、接続コネクタ15を、竿杆30に取付けられた電動リール20の給電接続部21の口金部22に装着すると、その凹状接続端子151内に口金部22内の凸状の接続端子24が挿入されて相互間が電気的に接続される。ここで、ケース本体10は、ナット部材19の操作部191が回転操作されて、該ナット部材19が電動リール20の口金部22の螺子部23に螺合されて締付けられると、ナット部材19の側壁194が蓋部12の取付け穴部121に沿ってリール方向に移動案内され、その係止部192が接続コネクタ15の係合部152に係止されて同方向に押圧した状態で、電動リール20の口金部22に取付けられる(図3及び図4参照)。
【0029】
ナット部材19は、側壁194の下端側がケース本体10の開口124から筒状部123に差し込まれてケース本体10に取付けられている。また、ナット部材19の内側には、接続コネクタ15が挿通されているため、側壁194は、筒状部123の取付け穴部121内において筒状部123と接続コネクタ15の間の間隙に配されている。したがって、ナット部材19を操作するときは、筒状部123の取付け穴部121、すなわち筒状部123の内壁が案内部となってナット部材19(側壁194)がこれに沿って上下動又は回動等の動きをすることとなる。よって、ナット部材19の側壁194は、常時又は接続コネクタ15が歪んだ時などに、ケース本体10の筒状部123内壁(取付け穴部121)に接して、筒状部123内壁に沿って動くため、操作時の作動の方向付けがされて安定した操作が行えて、さらに、電動リール20に取付けた状態では、振動に対するナット部材19の不用意な緩みが防止される。しかも、ナット部材19の内側には、接続コネクタ15が挿通され、係止部129が接続コネクタ15に沿って案内されて上下動や回動等の動きをするため、ナット部材19の移動は、その内側と外側の両側からその動きの方向付けがされて安定した操作が行える。ナット部材19は、上方に移動して係合部152に係止されても側壁194の下端側は筒状部123に囲まれており、ナット部材19を回転すると筒状部123の内側に摺接する。
【0030】
このように、ナット部材19を回動するなど保持手段の操作時に、ケース本体10に接触して動きが案内される案内部が、ケース本体10にあると、保持手段(ナット部材19)のぐらつきが少なくなって作動が安定し、操作が容易になり、また、保持手段(ナット部材19)の保持状態の緩みが防止される。
【0031】
これにより、ケース本体10は、その上面の略中央部に重心Gから上方に向けて突設された単一の接続コネクタ15が電動リール20の給電接続部21に脱落が防止された状態で装着され、該電動リール20にバランス良く吊着されて組付けられ、給電コードを用いないで直接的に電動リール20に取付け保持される。
【0032】
そして、このケース本体10の電動リール20への装着状態において、釣り人は、竿杆30の握り部301及び電動リール20を握持することで、ケース本体10を直接的に支えながら竿操作が行われる。この際、接続コネクタ15は、ケース本体10を形成する材料よりも柔らかい材料で形成され、ケース本体10よりも大きな可撓性を有することで、例えば釣竿を上下にあおるなどの誘いや、電動リール20の巻き取りなどの釣りの操作によって電動リール20に装着された魚釣用バッテリ装置が振り動かされるような力が加わっても接続コネクタ15が撓んでその振動を緩和するため、電動リール20への取り付け時のガタ感が緩和され、魚釣用バッテリ装置の接続コネクタ15等その損傷等の破損防止が図れて、厳しい釣環境における使用にも耐えることができる。また、接続コネクタ15がケース本体10より柔らかい材料で形成され、ケース本体10よりも大きな可撓性を有していることは接続コネクタ15のケース本体10への固定部、ケース本体10、更にこの魚釣用バッテリ装置が装着される電動リール20の給電接続部21の破損についても防止することとなる。また、接続コネクタ15は、竿操作時、ケース本体10の重心Gを通る取付け面上に配置され,重心Gの上方にてケース本体10の上方に向けて突出するように設けられることで、その負荷が最小限となることで、この点からも接続コネクタ15の破損防止が図られている。
【0033】
一方、接続コネクタ15に対しケース本体10は、可撓性が小さく、硬い材料の合成樹脂で形成することで、大きな可撓性を有する接続コネクタ15が撓んでもケース本体10の歪みを小さくでき、接続コネクタ15を確実に保持し、電動リール20に対する魚釣用バッテリ装置全体の揺動や歪みを防止する。さらに、ケース本体10を他物にぶつけたときなど外側からの負荷に対応してその破損を防止するため、内部に収納した電池本体13を保護することができる。また、内部に収納した電池本体13を保護するため、その取り出しができないようになっていることに加えて、収容部11と蓋部12の接合部は溶着などで水が侵入しないように接合されており、電池本体13は、ケース本体10内に密閉収容されている。
【0034】
保持手段のナット部材19は、その内側に接続コネクタ15が挿通されて、ナット部材19の内側に接続コネクタ15が、ナット部材19の外側にケース本体10(筒状部123)がナット部材19の周りを囲んでおり、保持手段のナット部材19は、両者と近設または一部が接触した状態で魚釣り用バッテリ装置に保持されており、ナット部材19の回動操作は接続コネクタ15とケース本体10(筒状部123)に摺接しながら行われるため回動方向が誘導されて安定して電動リール20の給電接続部21に取り付けができる。また、電動リール20の給電接続部21に取り付けた状態においては、保持手段のナット部材19は、その内側は接続コネクタ15の外側に当接され、その外側はケース本体10(筒状部123)が当接するか、又は、少なくとも接続コネクタ15がその可撓性により撓ったときにケース本体10(筒状部123)が当接するようになっている。
【0035】
したがって、釣りの操作で魚釣用バッテリ装置が振動してもその振動が緩和され、ナット部材19の電動リール20の給電接続部21に対する緩みが防止され、また、ナット部材19とケース本体10(筒状部123)が当接することでケース本体10の振動も緩和されるため、接続コネクタ15のケース本体10(筒状部123)への取り付け状態が維持され、この部分が剥離するなどの破損が防止できる。ナット部材19は接続コネクタ15より硬い材料で形成され、ナット部材19が当接してその撓みが緩和される。
【0036】
また、ナット部材19は接続コネクタ15に沿って上下に移動できるようになっているが、係合部152を更に下方に設けてナット部材19が回動するだけで上下に移動しないように形成しても良く、この場合でも、ナット部材19の少なくとも下方側の部分はケース本体10(筒状部123)にその周りを囲まれるように形成する。また、ケース本体10の上方側に設けた保持手段のナット部材19は、ケース本体10よりもその周方向において突出しないように形成され、釣りをしているときに不用意に触れて破損したり、電動リール20への取り付けが緩んだりすることが防止されている。なお、ケース本体10の筒状部123は収容部11aよりも小径に形成されるが、筒状部123と収容部11a間にはケース本体10を収容部11aから筒状部123にかけて徐々に縮径するようにして形成した傾斜部が設けられ、収容部11aと筒状部123との間における破損を防止している。
【0037】
ここで、釣竿30における保持スペースは、通常の手動式魚釣リールと略同様に制限されることなく、いわゆる手持ち感覚での上下誘い操作や巻取り操作等で電動リール20と一体的に取扱い操作することができ、接続コネクタ15がケース本体10に固定され、保持手段により電動リール20に対し、ケース本体10の脱落が防止されて取付けられるため、釣り人は、ケース本体10が邪魔になることなく、所望の魚釣操作を快適に行うことができ,魚釣用バッテリ装置の破損も防止できる。
【0038】
また、釣り途中において、ケース本体10内の電池本体13の電気エネルギが消耗した場合には、上記装着動作と略逆の操作を行って電動リール20から離脱させ、その後、予め用意して置いた充電済みの新たなものと、交換使用することにより、長時間にわたる電動リール20の使用が可能である。このように電動リール20と共に手で持って釣りが可能なまでの軽量化を図っていることで、容易な携帯が可能となり実現される。このような魚釣用バッテリ装置の重量は500g以下で使用できるようになるが、一般の釣人が半日、疲れを感じないで釣りを行うには300g以下が好ましく、場合によっては30g以下にすることもできる。
【0039】
このように、上記魚釣用バッテリ装置は、電池本体13及び制御部14をケース本体10に密閉収容して、このケース本体10に上記電池本体13及び制御部14と電気的に接続される接続コネクタ15を設け、この接続コネクタ15を囲むようにナット部材15を配し、その接続コネクタ15を電動リール20の外部電源接続用の給電接続部21に給電可能に装着して、ナット部材19を給電接続部21の口金部22に螺合させることで、ナット部材15の係止部152が接続コネクタ15の係合部152に係止された状態で、ケース本体10が電動リール20に取付けられるように構成した。
【0040】
これによれば、ケース本体10は、その接続コネクタ15が電動リール20の給電接続部21に電気的に接続された状態で、ナット部材19を介して電動リール20に取付けられることにより、接続コネクタ15の確実な保護を実現したうえで、相互間の確実な電気的接続が実現されると共に、相互間の堅牢な組付けが可能となる。
【0041】
即ち、上記ナット部材19は、ケース本体10に回動操作可能に嵌合されてケース本体10に設けられ、その係止部192が接続コネクタ15の係合部152に係止されることにより、ケース本体10からの抜けが確実に防止されることで、該ケース本体10の電動リール20への堅牢な装着を実現する。この結果、厳しい釣環境においても、簡便にして容易な着脱操作が実現され、しかも、比較的、乱暴な竿操作に耐えることができて、魚釣用バッテリ装置が接続コネクタ15の可撓性により振動しても電動リール20の給電接続部21とナット部材19の保持手段による保持は維持されその脱落が防止され、ケース本体10が邪魔になることなく、所望の魚釣操作を快適に行うことが可能となる。
【0042】
また、接続コネクタ15は、取付ける電動リール20の給電接続部21に合わせて様々な構成を用いることができ、この実施の形態のように凸状に形成してもよく、また、接続端子のみで形成しても良い。さらに、接続端子についても、凹状や凸状等の様々な構成、数にすることができる。
【0043】
なお、この発明は、上記第1の実施の形態に限ることなく、その他、例えば図4乃至図6に示す第2の実施の形態、図7乃至図9に示す第3の実施の形態、図10乃至図12に示す第4の実施の形態、図13乃至図15に示す第5の実施の形態、図16に示す第6の実施の形態、図17に示す第7の実施の形態の如く構成することも可能で、いずれの実施の形態においても上記第1の実施の形態と同様の効果を期待することができる。但し、これら図4乃至図17においては、上記図1乃至図3と同一部分について同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0044】
先ず、図4乃至図6に示す第2の実施の形態においては、ケース本体10を電動リール20の給電接続部21に取付けるためのその離脱を防止する保持手段として、上記ケース本体10の蓋部12の取付け穴部121の周囲に複数の弾性係止部122を所定の間隔に設ける。一方、上記電動リール20の給電接続部21の口金部22には、複数の凹状係止部221を上記複数の弾性係止部122に対応して設ける。
【0045】
上記構成により、ケース本体10は、接続コネクタ15を、竿杆30に取付けられた電動リール20の給電接続部21の口金部22に挿入すると、その凹状接続端子151内に口金部22内の凸状接続端子24が挿入されて相互間が電気的に接続される。同時に、ケース本体10は、蓋部12の弾性係止部122が、その弾性力により電動リール20の給電接続部21の口金部22の凹状係止部221に弾性係合され、電動リール20の口金部22に取付けられる(図5及び図6参照)。第2の実施の形態の弾性係止部122(保持手段)は、第1の実施の形態の電動リール20の給電接続部21のように凹状係止部221を有していなくとも、螺子部23の凹凸に係止されて止着される。
【0046】
この第2の実施の形態によれば、さらに、バッテリ着脱操作性の向上が図れて、取扱い操作性の向上を図ることが可能となる。
【0047】
また、図7乃至図9に示す第3の実施の形態においては、ナット部材19の操作部191には、その外周に沿って下方に垂下するように設けたスカート部195が形成され、筒状部123の外周を覆い、操作部191のスカート部195の内側に、スカート部195に沿って例えばリング状の凹部193を上記蓋部12に設けられる筒状部123aに対応して形成し、この操作部191の側壁123aとスカート部195の間に形成された凹部193には、上記蓋部12の筒状部123aの開口124a側が回転自在に挿入される。そして、ナット部材19の下端部には、係止部192aが接続コネクタ15の係合部152に回転自在に係止するように設けられる。接続コネクタ15はケース本体10よりも柔らかい材料で形成され、ケース本体10よりも大きな可撓性を有している。
【0048】
上記取付け穴部121aの設けられた筒状部123aは、蓋部12と一体的に形成され、その下端部にコネクタ取付け用の突起部126及び溝状の弾性変形部127が設けられる。これにより、筒状部123aには、その弾性変形部127の弾性力を利用して、その突起部126が上記接続コネクタ15の下端部の凹状部153に挿入されて該接続コネクタ15が組付けられ、接続コネクタ15の基端部側が筒状部123aの内側に接着固定される。
【0049】
上記構成において、ケース本体10は、その接続コネクタ15の凹状接続端子151を、図8に示すように電動リールの給電接続部21に対向させて挿入する如く装着した状態で(図9参照)、ナット部材19の操作部191を回転操作すると、ナット部材19がその凹部193に筒状部123aの上端部が回転自在に挿入され、且つその係止部192aが接続コネクタ15の係合部152に回転自在に係止されることで、上下の移動が規制され、組付け位置で回転されて該給電接続部21の口金部22の螺子部23に螺合されて締付けられる。これにより、ケース本体10は、その接続コネクタ15がナット部材19を介して保護され、また、保持手段のナット部材19がケース本体10の筒状部123aに回転操作可能に嵌合され、その回転が筒状部123aに案内された状態で、電動リール20の給電接続部21に確実に接続されると共に、電動リール20に吊着される如く取付けられる。
【0050】
ナット部材19は、側壁194aがケース本体10の開口124aから筒状部123aに差し込まれ、凹部193に筒状部123aが差し込まれて回転可能に嵌合してケース本体10に取付けられている。また、ナット部材19の内側には、接続コネクタ15が挿通されているため、側壁194aは、筒状部123aの取付け穴部121a内において筒状部123aと接続コネクタ15の間の間隙に配されている。したがって、ナット部材19を操作する時は、筒状部123aの取付け穴部121a、すなわち筒状部123aの内壁が案内部となってナット部材19(側壁194a)がこれに沿って上下動又は回動等の動きをすることとなる。
【0051】
よって、ナット部材19の側壁194aは、その外側を筒状部123aに囲まれており、常時又は接続コネクタ15が歪んだ時等にケース本体10の筒状部123a内壁(取付け穴部121a)に接して、筒状部123a内壁に沿って動くため、操作時の作動の方向付けがされて安定した操作が行えて、さらに、電動リール20に取付けた状態では、振動に対するナット部材19の不用意な緩みが防止される。しかも、操作部191から下方に垂下した筒状部123aの外周を覆うスカート部195を有しているため、ナット部材19を操作する時は、筒状部123aの内側で側壁194aが案内され、筒状部123aの外側にスカート部195の内側が、常時又は接続コネクタ15が歪んだ時などに接して動きが案内される。
【0052】
さらに、ナット部材19は、凹部193が筒状部123aの先端に接触したり、側壁194aの下端部が取付け穴部121aの段部121bに接触して案内され、操作時の作動の方向付けがされて上記第1の実施の形態より安定した操作が行えて、さらに、電動リール20に取付けた状態では振動に対するナット部材19の緩みがより防止される。
【0053】
この第3の実施の形態によれば、ナット部材19の回転操作を簡便にして容易に行うことが可能となるうえ、接続コネクタ15に折り曲げるような力が付与された場合においても、ナット部材19が、その曲げ力を効果的に規制することが可能となり、ナット部材19が筒状部123aの内側と外側の両方に接触して案内されるため、その回転が安定し、さらに有効な効果が期待される。
【0054】
また、図10乃至図12に示す第4の実施の形態は、上記第3の実施の形態において、接続コネクタ15を短く形成し、筒状部123aの開口124aと同じ高さとし、開口124aから上方へ突出しないようにして、その端子構造を凸状接続端子151aとし、この凸状接続端子151aをナット部材19の上端部より突出させて開口124aより上方に配するように構成したもので、上記第3の実施の形態と同様の効果が期待される。この場合には、電動リール20の給電接続部21には、凹状接続端子24aを配し、ケース本体10の接続コネクタ15の凸状接続端子151aの挿入を可能に構成される。このように魚釣用バッテリ装置の接続コネクタ15は、凸状でなくてもよく、また、その端子構造も凹状から凸状にする等、取付ける電動リールに対応した接続コネクタ構造、端子構造とすることができる。
【0055】
但し、この第4の実施の形態における説明では、便宜上、その他の構成に関して、上記第3の実施の形態と略同様に構成されることで、同一部分について、同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0056】
また、図13乃至図15に示す第5の実施の形態では、第4の実施の形態において、ケース本体の筒状部123b及びナット部材19の係止部192bを延出させ接続コネクタ15の上下長さを短くし、その凸状接続端子151aを囲んで配するように構成し、ナット部材19の中心穴部19bの内側と接続コネクタ15の上部で囲まれて形成された凹状部Oが形成される。この場合、電動リール20の給電接続部21の口金部22は、その凹状接続端子24aを含めて、接続コネクタ15の凸状接続端子151aに対応して長く延出して上記魚釣用バッテリ装置の凹状部Oに差し込む凸状コネクタが形成される。これにより、接続コネクタ15の凸状接続端子151aは、ケース本体10を電動リール20の口金部22から離脱させた状態において、その保護の促進が図れ、上記第3の実施の形態に比してさらに良好な効果が期待される。
【0057】
また、図16に示す第6の実施の形態では、蓋部12の筒状部123cの先端を当たり部123dとし、この当たり部123dにナット部材19の係止部192c(側壁194の下端)を摺動自在に当接配置する。このナット部材19の係止部192cは、上記接続コネクタ15の係合部152に回転可能に係止される。
【0058】
上記構成により、ナット部材19は、操作部191が回転操作されると、その係止部192cが接続コネクタ15の係合部152を係止した状態で、その先端部が筒状部123cの当たり部123dに回転摺接され、上記電動リール20の給電接続部21の口金部22の螺子部23に螺合される。
【0059】
これにより、接続コネクタ15は、この凹状接続端子151に電動リール20の給電接続部21の凸状が挿入された状態で押圧されると共に、ケース本体10を電動リール20の口金部21に取付け固定する。この第6の実施の形態よれば、ナット部材19の安定した回転操作を実現したうえで、同様に、ケース本体10の接続コネクタ15の曲げ防止やナット部材19の緩み防止が実現される。
【0060】
また、図17に示す第7の実施の形態では、上記第3の実施の形態において、ナット部材19の操作部191bの下方側に設けた凹部193bの内壁に、複数の突部193cを上記蓋部12の筒状部123aの外周壁に対向して所定の間隔に設ける。一方、蓋部12の筒状部123aの外周壁には、リング状の案内溝123eを、上記ナット部材19の突部193cに対応して周方向に設ける。
【0061】
上記構成により、ナット部材19は、操作部191bが回転操作されると、その係止部192aが接続コネクタ15の係合部152を係止した状態で、スカート部195bの内側の突部193cが筒状部123aの案内溝123eに嵌って当接した状態で案内されて回転され、電動リール20の給電接続部21の口金部22の螺子部23に螺合される。これにより、接続コネクタ15は、この凹状接続端子151に電動リール20の給電接続部21の凸状が挿入された状態で押圧されると共に、ケース本体10を電動リール20の口金部21に取付け固定する。この第7の実施の形態よれば、同様に、ナット部材19がケース本体10の筒状部123aに回転可能に嵌合し、筒状部123aに摺接しながら安定した回転操作を実現したうえで、ケース本体10の接続コネクタ15の曲げ防止が実現される。また、ナット部材19は、突部193cが案内溝123eに嵌ってケース本体10に対して抜止めされている。
【0062】
また、上記実施の形態では、給電した電力を用いて電動リール20のスプール駆動モータを駆動制御する場合について説明したが、これに限ることなく、その他、電動リール20内に内装される給電を必要とする全ての給電部品に対して給電することが可能である。
【0063】
さらに、上記各実施の形態では、電動リール20の電源として使用した場合について説明したが、これに限ることなく、その他、糸長計測装置等の給電を必要とする給電部品の電源として使用することも可能である。
【0064】
また、この発明は、上記各実施の形態で説明したバッテリを構成するケース本体10の保持構造に限ることなく、その他、各種の保持手段を用いてケース本体10を電動リール20に直接的に取付け配置するように構成することが可能である。
【0065】
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
【0066】
例えば実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した断面図である。
【図2】図1のケース本体を電動リールに装着する前の状態を示した一部断面図である。
【図3】図1のケース本体を電動リールに装着した状態を示した一部断面図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した一部断面図である。
【図5】図4のケース本体を電動リールに装着した状態を示した一部断面図である。
【図6】図5の要部を拡大して示した一部断面図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した断面図である。
【図8】図7のケース本体を電動リールに装着する前の状態を示した一部断面図である。
【図9】図7のケース本体を電動リールに装着した状態を示した一部断面図である。
【図10】この発明の第4の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した断面図である。
【図11】図10のケース本体を電動リールに装着する前の状態を示した一部断面図である。
【図12】図10のケース本体を電動リールに装着した状態を示した一部断面図である。
【図13】この発明の第5の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した断面図である。
【図14】図13のケース本体を電動リールに装着する前の状態を示した一部断面図である。
【図15】図14のケース本体を電動リールに装着した状態を示した一部断面図である。
【図16】この発明の第6の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した断面図である。
【図17】この発明の第7の実施の形態に係る魚釣用バッテリ装置を示した断面図である。
【符号の説明】
【0068】
9…取付体、10…ケース本体、11…収容部、12…蓋部、121,121a…取付け穴部、122…弾性係止部、123,123a,123c…筒状部、123d…当たり部、123e…案内溝、124…開口、125…突部、126…突起部、127…弾性変形部、13…電池本体、14…制御部、15…接続コネクタ、151…凹状接続端子、151a…凸状接続端子、152…係合部、153…凹状部、16…取付け部材、17…パッキン部材、18…弾性腕部、181…保護キャップ、19…ナット部材、191,191b…操作部、192,192a,192b,192c…係止部、193,193b…凹部、193c…突部、20…電動リール、21…給電接続部、22…口金部、221…凹状係止部、23…螺子部、24…凸状接続端子、24a…凹状接続端子、25…弾性腕部、251…保護キャップ、30…竿杆、301…握り部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池が収容されるもので、該電池に電気的に接続され、魚釣用リールの外部電源接続用の給電接続部に給電可能に装着される接続コネクタが設けられたケース本体と、
前記ケース本体を前記魚釣用リールに取付ける保持手段と、
を具備することを特徴とする魚釣用バッテリ装置。
【請求項2】
前記保持手段は、前記ケース本体に設けられることを特徴とする請求項1記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項3】
前記保持手段は、前記接続コネクタを囲んで配されることを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項4】
前記保持手段は、魚釣用リールに取付ける操作で、ケース本体に摺接することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項5】
前記保持手段は、前記接続コネクタに回転可能に設けた前記魚釣用リールに螺合されるナット部材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項6】
前記接続コネクタは、ケース本体よりも柔らかい材料で形成され、可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項7】
前記接続コネクタは、基端部側がケース本体内に固定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項8】
前記接続コネクタの基端部側は、ケース本体の筒状部で支持されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項9】
前記ケース本体は、収容部から筒状部にかけて傾斜部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項10】
前記ケース本体が保持手段の周りを囲んでいることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項11】
前記保持手段は、ケース本体の周方向に突出しないように設けられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。
【請求項12】
前記保持手段は、ケース本体に回転可能に嵌合したことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1つに記載の魚釣用バッテリ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−197921(P2006−197921A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−204707(P2005−204707)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(000002495)ダイワ精工株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】