説明

魚釣用リール

【課題】 本発明は魚釣用リールに関し、良好な魚釣り操作性の維持を図りつつ、夜釣りを容易に行える魚釣用リールを提供することを目的とする。
【解決手段】 請求項1に係る発明は、リール本体に回転自在に支持したスプールに釣糸を案内する釣糸案内部を、当該リール本体の前方に設けた魚釣用リールに於て、前記釣糸案内部に、前記スプールに巻回される蓄光性蛍光釣糸を励起して発光させる光源を一体的に設けたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の魚釣用リールに於て、前記釣糸案内部は、スプール前方のリール本体の側板間に装着され、中央に釣糸挿通開口部が設けられた枠体であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、夜釣りを容易に行える魚釣用リールに関する。
【背景技術】
【0002】
魚の習性により、日没後の暗い時間帯になると警戒心が薄くなり、大胆に小魚を追う魚が多くおり、夜釣りは大物をヒットさせる確率が高い釣法である。
しかし、夜釣りは仕掛けの放出方向や魚の動きが分かり難く、日中のような正確なキャスティングや魚との正確なやり取りが行えず、思うような釣果が得られないのが実情である。
【0003】
そこで、暗い時間帯に於ても、釣糸の方向やキャスト位置が視認できるように、スプールに巻回する釣糸に蓄光性蛍光釣糸を使用し、この釣糸を励起して発光させるボックス状の蓄光器を釣竿や魚釣用リールに装着したものが特許文献1に開示されている。
この蓄光器は、釣糸挿通用の入口ガイドと出口ガイドを有するボックス状の蓄光器本体内に光源ランプや集光板を収容して、釣竿や魚釣用リールのリール本体に着脱可能としたもので、蓄光器本体の長さは50cm以下、好ましくは20cm以下とされている。
【特許文献1】特開2004−298048号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし乍ら、斯様に内部に光源ランプや集光板,電池を収容したボックス状の蓄光器をリール本体に装着すると、蓄光器が大きく嵩張って魚釣り操作性の邪魔になると共に、携帯性に劣る欠点があった。
また、斯かる蓄光器を魚釣用リールから離間して釣竿に装着すると、釣竿のバランスが前方に大きく偏って手持ち感が重くなり、魚釣用リールの操作性を低下させてしまう虞がある。
【0005】
更に、魚を待っている待機中等は、手動で電源スイッチをOFF操作し、巻取り時に再度手動でON操作しなければならないため不便であると共に、釣糸の繰出し時に蓄光器本体の入口ガイドや出口ガイドに釣糸が接触すると、釣糸に対する抵抗が大きくなり、釣糸の放出性能が低下して飛距離が落ちてしまう不具合も指摘されていた。
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如き不具合を解消し、良好な魚釣り操作性の維持を図りつつ、夜釣りを容易に行える魚釣用リールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体に回転自在に支持したスプールに釣糸を案内する釣糸案内部を、当該リール本体の前方に設けた魚釣用リールに於て、前記釣糸案内部に、前記スプールに巻回される蓄光性蛍光釣糸を励起して発光させる光源を一体的に設けたことを特徴とする。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の魚釣用リールに於て、前記釣糸案内部は、スプール前方のリール本体の側板間に装着され、中央に釣糸挿通開口部が設けられた枠体であることを特徴とし、請求項3に係る発明は、請求項1に記載の魚釣用リールに於て、前記釣糸案内部は、スプール前方のリール本体の側板間に装着されたレベルワインド機構のラインガイドであることを特徴とする。
【0007】
更に、請求項4に係る発明は、請求項2に記載の魚釣用リールに於て、前記光源を、リール本体上部に装着された表示器の表示部を照らすバックライトとして兼用させたことを特徴とし、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リールに於て、前記光源への給電状態を、スプールの所定の回転状態検知に基づき、自動的にON/OFF制御することを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
請求項1乃至請求項3に係る発明によれば、リール本体に機能部材として装着される釣糸案内部に光源を一体的に装着したので、魚釣用リールが嵩張ったり釣竿のバランスが偏って手持ち感が重くなることがなく、良好な魚釣り操作性の維持を図り乍ら、夜釣りを容易に行えることとなった。
また、請求項4に係る発明によれば、リール本体に装着する光源の有効活用が図られて制作面で経済的であると共に、スペースの有効活用が図られてリール全体の小型化が可能となる。
【0009】
そして、請求項5に係る発明によれば、光源への給電状態を自動的にON/OFF制御することで消費電力を抑えることができると共に、煩わしい光源の手動によるON/OFF操作から解放されて釣り動作に集中できる利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は請求項1,請求項2,請求項4及び請求項5に係る魚釣用リールの一実施形態を示し、図中、1,3はフレーム5の左右に取り付く側板で、両側板1,3とフレーム5とによって魚釣用リール7のリール本体9が構成されている。そして、両側板1,3間に、図示しない軸受を介してスプール軸11が回転可能に取り付き、当該スプール軸11にスプール13が回転可能に支持されている。
【0011】
スプール13は、スプール駆動モータ15の駆動やハンドル17の巻取り操作で回転して釣糸Lが巻回されるようになっており、図2に示すようにスプール駆動モータ15は、スプール13前方のフレーム5に一体成形されたモータケース19内に収納されている。
そして、ハンドル17側の側板3の上部前方に、特許第2977978号公報で開示された魚釣用リールと同様、スプール駆動モータ15のモータ出力を調節するレバー形状の変速レバー21がハンドル17と同方向へ回転操作可能に取り付けられている。そして、リール本体9上部の側板1,3間に、マイクロコンピュータとその他の電装部品からなる制御回路等が収容された制御ボックス23が設けられており、変速レバー21の操作量に応じ、マイクロコンピュータがパルス信号のデューティ比としてスプール駆動モータ15への電流通電時間率を可変制御して、スプール駆動モータ15のモータ出力をモータ停止状態から高出力値まで連続的に増減調節するようになっている。
【0012】
また、図示しないがスプール13の一側部とこれに対向するフレーム5には、スプール13の回転方向と回転数を検出する磁気センサとマグネットからなる回転検出手段が装着されており、磁気センサはマイクロコンピュータのCPUに接続されている。
而して、マイクロコンピュータのROMには、特開平5−103567号公報で開示された魚釣用リールと同様、糸長計測基礎データが入力された糸長計測プログラムが組み込まれており、CPUは、磁気センサから出力されるスプール13の正転/逆転の判定信号を取り込んで釣糸Lの繰出しか巻取りかを判定すると共に、磁気センサから取り込むスプール13の回転パルス信号を基に、前記糸長計測プログラムによって糸長(釣糸Lの繰出し量)を計測するようになっている。
【0013】
そして、CPUは、計測された糸長を表示駆動回路を介して制御ボックス23の操作パネル25上に設けた表示器27に表示させるようになっており、釣人は斯かる表示を確認し乍ら、所定の水深に仕掛けを繰り出したり、ハンドル17や変速レバー21の操作で釣糸Lを巻き取ることができるようになっている。
更に、図2に示すようにスプール13後方の側板1,3間には、側板3内に装着した図示しないクラッチ機構を操作するクラッチレバー29が下方向へ押圧操作可能に取り付けられており、当該クラッチレバー29の押圧操作で、クラッチ機構がクラッチONからクラッチOFFに切り換わるようになっている。
【0014】
そして、このクラッチOFF状態でハンドル17を巻取り方向へ回転させると、図示しない周知の復帰機構を介してクラッチ機構がクラッチON状態に復帰するように構成されており、このクラッチON/OFFの切換えでスプール13が釣糸巻取り状態と釣糸繰出し状態とに切り換わって、スプール13へのスプール駆動モータ15やハンドル17の動力が伝達/遮断されるようになっている。
【0015】
更にまた、図2に示すようにリール本体9内には、スプール13より前方(竿先側)のスプール駆動モータ15上方に、スプール13に釣糸Lを平行巻きするレベルワインド機構31が装着されている。
レベルワインド機構31は、スプール軸11と平行に配置されたウォームシャフト33と、当該ウォームシャフト33の外周に刻設されたカム溝(図示せず)に噛合し、ウォームシャフト33の回転に連動してその軸方向へ往復動するラインガイド(釣糸案内部)35を備え、ラインガイド35の下部に釣糸Lを挿通案内する釣糸案内孔37が設けられている。そして、ウォームシャフト33は、ウォームシャフト駆動歯車39と連動歯車41を介してスプール一体歯車43に噛合しており、スプール13の回転に連動してラインガイド35がウォームシャフト33に沿って左右に往復動することで、釣糸Lがスプール13に均一に巻回されるようになっている。
【0016】
そして、上記レベルワインド機構31を覆って、中央に釣糸挿通開口部45が設けられた周知のフィンガーガード部材(枠体;釣糸案内部)47が、スプール13前方の側板1,3間に装着固定されている。
フィンガーガード部材47は、例えばABS,ポリカーボネートが混入したABS,ABSにガラス繊維を混入した繊維強化樹脂,ポリカーボネート入りのABSが混入した繊維強化樹脂等の樹脂材料で形成されており、レベルワインド機構31(ラインガイド35)の釣糸案内孔37を介してスプール13から釣糸Lを繰り出したり、釣糸Lをスプール13に巻き取ることができるように釣糸挿通開口部45がスプール13の軸方向に設けられている。
【0017】
更に、図1及び図2に示すようにフィンガーガード部材47は、釣糸挿通開口部45より竿先側が竿先方向に向けて順次幅狭に形成され、これに伴いフィンガーガード部材47の左右の両端部に接合する側板1,3側も、フィンガーガード部材47の形状に沿って形成されており、フィンガーガード部材47の前方側端部49は、モータケース19の上面から前面を覆うように延設されて、これに接合する側板1,3と面一とされている。
【0018】
尚、フィンガーガード部材47表面の耐久性を向上させる目的で、フィンガーガード部材47の表面に金属メッキが施されている。
そして、図2及び図3に示すように、釣糸Lの繰出し/巻取り方向に沿って釣糸挿通開口部45の内周に、複数の細長い光源収容部51が所定間隔を空けて形成されており、各光源収容部51内に、キセノンランプや紫外線LED等からなる6個の小型直管の光源53が組み込まれて、樹脂製の透明カバー55で被覆されている。
【0019】
尚、斯様に小型直管の光源53を組み込むため、本実施形態のフィンガーガード部材47は、通常のフィンガーガード部材に比し釣糸挿通開口部45がリール本体9の前後方向に長尺に設定されている。
そして、図1に示すように光源収容部51を除く釣糸挿通開口部45の内周に、集光板57が全周に亘って設けられている。
【0020】
而して、各光源53は、釣糸Lの繰出しや巻取りに伴い点灯する。
即ち、図1に示すように制御ボックス23の操作パネル25上にメインスイッチ59が設けられており、当該メインスイッチ59がON操作されると、マイクロコンピュータは「通常モード」から「制御モード」に移行する。
この「通常モード」は、釣糸Lの繰出しや巻取りで光源53が点灯しない通常の実釣モードで、主として日中等の明るい時間帯に使用される。
【0021】
そして、斯様にメインスイッチ59がON操作されてマイクロコンピュータが「制御モード」に移行すると、マイクロコンピュータは、前記磁気センサから出力されるスプール13の正転/逆転の判定信号を取り込んで釣糸Lの繰出しか巻取りかを判定すると共に、磁気センサから取り込むスプール13の回転パルス信号を基に、マイクロコンピュータに組み込んだタイマの計時値から、単位時間当たりのスプール13の回転数を計測する。
【0022】
また、マイクロコンピュータのROMには、予め工場出荷段階で釣糸繰出し時の所定のスプール回転数と、釣糸巻取り時の所定のスプール回転数が設定,記憶されており、マイクロコンピュータのCPUは、これらの設定値と前記計測値を比較し、計測値が設定値に達すると、光源53への給電状態を自動的にON制御して光源53を点灯させるようになっている。
【0023】
そして、釣糸Lの繰出しや巻取りが停止してスプール回転が停止した後、所定の時間(例えば2分程度)が経過すると、CPUは光源53への給電状態を自動的にOFF制御して光源53を消灯させるようになっており、前記メインスイッチ57がOFF操作されるまでの間、CPUは斯様に光源53への給電状態を自動的にON/OFF制御する。勿論、この「制御モード」に於ても、回転検出装置の計測値を基に糸長が計測されて表示器27に糸長が表示され、変速レバー21の操作でスプール駆動モータ15のモータ出力が増減調節される。
【0024】
また、図2に示すようにフィンガーガード部材47の上部に接して制御ボックス23がリール本体9に取り付けられているが、制御ボックス23の底板61に透孔63が設けられており、光源53が点灯すると、当該透孔63を介して制御ボックス23内に光が差し込むようになっている。
そして、制御ボックス23内には反射板65が設けられており、透孔63から制御ボックス23内に差し込まれた光がこの反射板65で反射して、表示器27の液晶表示部27aの表面を照らすようになっており、光源53は液晶表示部27aを照らすバックライトとしても機能するように構成されている。
【0025】
本実施形態はこのように構成されているから、夜釣りを行うに当たり、スプール13に蓄光性蛍光釣糸Lを巻回する。勿論、明るい時間帯から蓄光性蛍光釣糸Lを使用してもよい。
蓄光性蛍光釣糸Lは従来周知のもので、合成樹脂モノフィラメントに蓄光性蛍光顔料を取り入れて、暗闇の中で発光する性能(夜光性)を付与した夜釣り用の釣糸である。
【0026】
そして、実釣に於て、クラッチレバー29のクラッチOFF操作で釣糸Lがスプール13から繰り出され、クラッチON状態での変速レバー21によるスプール駆動モータ15の巻取り駆動やハンドル17の巻取り操作でスプール13に釣糸Lが巻回され、釣糸Lの繰出しや巻取りに伴い、回転検出手段の検出値を基に糸長が計測されて表示器27に糸長が表示されるが、日没後の暗い時間帯になって釣人がメインスイッチ59をON操作すると、既述したようにマイクロコンピュータは「制御モード」に移行する。
【0027】
斯様に「制御モード」に移行すると、マイクロコンピュータのCPUは、前記磁気センサから出力されるスプール13の正転/逆転の判定信号を取り込んで釣糸Lの繰出しか巻取りかを判定すると共に、磁気センサから取り込むスプール13の回転パルス信号を基に、マイクロコンピュータに組み込んだタイマの計時値から、単位時間当たりのスプール13の回転数を計測する。
【0028】
そして、CPUは、予め設定,記憶されている前記設定値と計測値を比較し、計測値が設定値に達すると、光源53への給電状態を自動的にON制御して光源53を点灯させる。
而して、斯様に光源53が点灯すると、透孔63から制御ボックス23内に光が差し込んで表示器27の液晶表示部27aが照らされると共に、釣糸Lの繰出しや巻取りに伴い、フィンガーガード部材47の釣糸挿通開口部45を釣糸Lが通過する際に、光源53が釣糸L内の蓄光性蛍光顔料を発光状態に変えるため、釣糸Lが光ることとなる。そして、既述したようにメインスイッチ57がOFF操作されるまでの間、CPUは光源53への給電状態を自動的にON/OFF制御する。
【0029】
従って、本実施形態によれば、釣糸Lが光ることで、釣糸Lのキャスティング時に仕掛けの放出方向(釣糸Lの方向)やルアーの位置を正確に捉えることができ、また、巻取り操作時は、釣糸Lが光ることで魚の走りが見え、障害物のクリアや魚の誘導が楽に行えるため、魚との正確なやり取りが可能となって釣果が得られることとなる。
また、斯様に光源53が点灯すると、透孔63から制御ボックス23内に光が差し込んで表示器27の液晶表示部27aが照らされるため、表示器27に表示された糸長計測値の確認が外部から容易に行え、且つ光源53の有効活用が図られて制作面で経済的であると共に、スペースの有効活用が図られてリール全体の小型化が可能となる。
【0030】
而も、本実施形態は、フィンガーガード部材47に小型直管の光源53を組み込んだ構造上、特許文献1の蓄光器に比し、魚釣用リール7が嵩張ったり釣竿のバランスが大きく偏って手持ち感が重くなることがなく、この結果、良好な魚釣り操作性の維持を図りつつ夜釣りを容易に行えることとなった。
加えて、光源53への給電状態がCPUによって自動的にON/OFF制御されるため、消費電力を抑えることができると共に、煩わしい光源53の手動によるON/OFF操作から解放されて、釣り動作に集中できる利点を有する。
【0031】
図4は請求項1,請求項3及び請求項5の一実施形態に係る魚釣用リールの要部拡大断面図を示し、本実施形態は、レベルワインド機構31-1のラインガイド35-1に着目し、釣糸Lを挿通案内するその釣糸案内孔37-1の内周に細長い光源収容部51-1を所定間隔を空けて複数設け、各光源収容部51-1内に前記光源53より短寸の小型直管の光源53-1を組み込んでこれらを透明カバー55-1で被覆したもので、ラインガイド35-1には光源53-1の電源としてボタン電池67が収容されている。
【0032】
そして、フィンガーガード部材47-1は、前記フィンガーガード部材47に比し釣糸挿通開口部45-1が短寸の従来周知のものを用い、また、前記実施形態の如きバックライト機能をなくした構造で、その他の構成及び光源53-1のON/OFF制御は図1の実施形態と同様であるため、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態に係る魚釣用リール7-1はこのように構成されており、本実施形態によっても、前記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能であり、また、ラインガイド35-1に光源53-1を組み込んだことで、更なる魚釣用リール7-1の小型化が図れる利点を有する。
【0033】
尚、上記各実施形態は、スプール駆動モータ15を備えた所謂魚釣用電動リールに本発明を適用したものであるが、スプール駆動モータを具備しない両軸リール等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】請求項1,請求項2,請求項4及び請求項5の一実施形態に係る魚釣用リールの正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1に示す魚釣用リールの要部拡大断面図である。
【図4】請求項1,請求項3及び請求項5の一実施形態に係る魚釣用リールの要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1,3 側板
5 フレーム
7,7-1 魚釣用リール
9 リール本体
11 スプール軸
13 スプール
15 スプール駆動モータ
17 ハンドル
21 変速レバー
23 制御ボックス
27 表示器
27a 液晶表示部
29 クラッチレバー
31,31-1 レベルワインド機構
33 ウォームシャフト
35,35-1 ラインガイド
37,37-1 釣糸案内孔
45 釣糸挿通開口部
47 フィンガーガード部材
51,51-1 光源収容部
53,53-1 光源
55,55-1 透明カバー
57 集光板
59 メインスイッチ
63 透孔
65 反射板
L 釣糸(蓄光性蛍光釣糸)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リール本体に回転自在に支持したスプールに釣糸を案内する釣糸案内部を、当該リール本体の前方に設けた魚釣用リールに於て、
前記釣糸案内部に、前記スプールに巻回される蓄光性蛍光釣糸を励起して発光させる光源を一体的に設けたことを特徴とする魚釣用リール。
【請求項2】
前記釣糸案内部は、スプール前方のリール本体の側板間に装着され、中央に釣糸挿通開口部が設けられた枠体であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
【請求項3】
前記釣糸案内部は、スプール前方のリール本体の側板間に装着されたレベルワインド機構のラインガイドであることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
【請求項4】
前記光源を、リール本体上部に装着された表示器の表示部を照らすバックライトとして兼用させたことを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
【請求項5】
前記光源への給電状態を、スプールの所定の回転状態検知に基づき、自動的にON/OFF制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−259717(P2007−259717A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−86286(P2006−86286)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(000002495)ダイワ精工株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】