説明

12位ヘテロ置換ムチリン誘導体

【課題】各種耐性菌を含むグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して強力かつ幅広い抗菌作用を示し、感染症治療薬としての用途が期待されるムチリンの新規類縁体である12位ヘテロ置換誘導体を提供する。
【解決手段】下記一般式(1)
【化1】


で示されるムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(1)
【化1】

[式中、R1は置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基を表し、Aは下記化学式(I)
【化2】

(式中、R2は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または芳香環が置換されていてもよいアラルキル基を表し、Qは置換されていてもよい窒素原子、酸素原子または硫黄原子を表す)を表し、Bは下記化学式(II)
【化3】

(式中、R3は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、芳香環が置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよい芳香族複素環、置換されていてもよい芳香環、置換されていてもよい低級アルキルスルホニル基、芳香環が置換されていてもよいアリールスルホニル基または窒素原子の保護基を表し、R4は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基を表し、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5fおよびR5gは同一または相異なって水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、芳香環が置換されていてもよいアラルキルオキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、水酸基、チオール基、低級アシルオキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アシル基、低級アルキルカルボキサミド基、ニトロ基、1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む脂肪族複素環または1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む芳香族複素環を表し、R6は置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル基またはカルボキシル基を表し、Cyは置換されていてもよいフェニル基、1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む脂肪族複素環または1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む芳香族複素環を表し、mおよびnは0から2の整数を表し、oは0から10の整数を表す]で示されるムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。
【請求項2】
一般式(1)において、Rが置換されていてもよいチオール基であり、Aが下記化学式(I’)
【化4】

(式中、Rは前記と同意義)
であり、Bが下記化学式(II’)
【化5】

(式中、R’は置換されていてもよい低級アルキルスルホニル基を表す。)
である請求項1に記載のムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。
【請求項3】
下記一般式(1-1)
【化6】

[式中、R1は置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基を表し、R7は水酸基の保護基を表し、Aは下記化学式(I)
【化7】

(式中、R2は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または芳香環が置換されていてもよいアラルキル基を表し、Qは置換されていてもよい窒素原子、酸素原子または硫黄原子を表す)を表し、Bは下記化学式(II)
【化8】

(式中、R3は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、芳香環が置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよい芳香族複素環、置換されていてもよい芳香環、置換されていてもよい低級アルキルスルホニル基、芳香環が置換されていてもよいアリールスルホニル基、または窒素原子の保護基を表し、R4は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基を表し、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5fおよびR5gは同一または相異なって水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、芳香環が置換されていてもよいアラルキルオキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、水酸基、チオール基、低級アシルオキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アシル基、低級アルキルカルボキサミド基、ニトロ基、1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む脂肪族複素環または1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む芳香族複素環を表し、R6は置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル基またはカルボキシル基を表し、Cyは置換されていてもよいフェニル基、1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む脂肪族複素環または1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む芳香族複素環を表し、mおよびnは0から2の整数を表し、oは0から10の整数を表す]で示されるムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。
【請求項4】
下記一般式(1-2)
【化9】

[式中、R1は置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基を表し、R7は水酸基の保護基を表し、Aは下記化学式(I)
【化10】

(式中、R2は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または芳香環が置換されていてもよいアラルキル基を表し、Qは置換されていてもよい窒素原子、酸素原子または硫黄原子を表す)を表し、Bは下記化学式(II)
【化11】

(式中、R3は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、芳香環が置換されていてもよいアラルキル基、置換されていてもよい芳香族複素環、置換されていてもよい芳香環、置換されていてもよい低級アルキルスルホニル基、芳香環が置換されていてもよいアリールスルホニル基、または窒素原子の保護基を表し、R4は水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル基を表し、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R5fおよびR5gは同一または相異なって水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルコキシ基、芳香環が置換されていてもよいアラルキルオキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、アミノ基、水酸基、チオール基、低級アシルオキシ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アシル基、低級アルキルカルボキサミド基、ニトロ基、1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む脂肪族複素環または1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む芳香族複素環を表し、R6は置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル基またはカルボキシル基を表し、Cyは置換されていてもよいフェニル基、1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む脂肪族複素環または1つ以上の置換基を有していてもよい5〜14員環のO、NおよびSからなる群より選ばれるヘテロ原子を1つ以上含む芳香族複素環を表し、mおよびnは0から2の整数を表し、oは0から10の整数を表す]で示されるムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。
【請求項5】
下記一般式(2-1)
【化12】

(式中、R1は置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基を表し、R7は水酸基の保護基を表し、R8は水素原子または水酸基の保護基を表す)で示される4-エピムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。
【請求項6】
下記一般式(2-2)
【化13】

(式中、R1は置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいチオール基または置換されていてもよいアミノ基を表し、R7およびR8は同一または相異なって水素原子または水酸基の保護基を表す)で示されるムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のムチリン誘導体またはそれらの酸付加塩類を有効成分とする感染症治療薬。

【公開番号】特開2008−280297(P2008−280297A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−126365(P2007−126365)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【出願人】(000001395)杏林製薬株式会社 (120)
【Fターム(参考)】