説明

笠間焼協同組合により出願された特許

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【課題】 植物(剪定枝葉、樹木等)の焼却灰は、水簸(あく抜き、アルカリ成分の除去)と呼ばれる精製(製造)工程や粒度調整を経て陶磁器用釉薬原料として用いられる。通常、焼却灰を水に懸濁させ灰が沈降した後に上澄み液を捨て新たな水を加える作業を繰り返し、長期間を要する。本発明は、この製造(精製・水簸)に関して、短期間で容易に実施できる技術を提供する。
【解決手段】 焼却灰の水懸濁液に炭酸ガスの吹き込み(バブリング)を行う事で焼却灰中の酸化カルシウムの炭酸化及び中和反応を促進する。具体的には、まず焼却灰を水に懸濁させ、荒い目(20目程度)の篩に通す。これに炭酸ガスの吹き込みを行って一晩放置する。この上澄みを捨て新たな水を加えながらより細かい目(40目程度)の篩に通し、2度目の炭酸ガスの吹き込みを行い、更に一晩放置する。この上澄みを捨て、濾過、乾燥させることで陶磁器用釉薬原料としての灰を得る。 (もっと読む)


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