説明

アッパー支持組立体を有する靴製品

靴製品(10)は、ソール組立体(24)およびソール組立体に固定されたアッパー(22)を含む。ソール組立体にヒールカウンター(30)が固定される。ヒールカウンターは、内側部(32)および内側部に固定された外側部(34)を含む。アッパーの一部は、ヒールカウンターの内側部と外側部の間に拘束される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、概して靴製品に関し、特に靴製品のアッパー用の支持組立体を有する靴製品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の靴製品は、2つの主要な要素、アッパーおよびソール組立体を含む。アッパーは、皮革、合成材料、またはそれらの組合せで形成されることが多く、靴製品を足に快適に固定し、一方、各要素を通気し保護する。ソール組立体は一般に、従来インソール、ミッドソール、およびアウトソールと呼ばれている複数の層を組み込んでいる。インソールは、アッパー内に足の裏に隣接して配置され、靴製品の快適さを向上させる薄い緩衝部材である。ミッドソールは、従来その周縁部に沿ってアッパーに取り付けられており、ソール組立体の中央層を形成し、回内運動のような足の場合によっては有害な動きを抑制することや、地面反力を減衰させることや、エネルギーを吸収することを含む様々な目的を実現している。アウトソールは、靴製品の地面接触要素を形成し、通常、牽引を向上させるようにテクスチャリングを含む耐久性のある耐摩耗性材料で作られる。
【0003】
靴製品は、使用者の踵の周りを靴製品の側面に沿って覆うように輪郭付けされたヒールカウンターを靴製品の背部に組み込んでいる。ヒールカウンターは使用者の踵を安定させかつ支持する。アッパーは、ヒールカウンターの背部外面を覆い、かつ背部外面に固定され、アッパー内の、ヒールカウンターの背部にシームが設けられる。
【0004】
典型的な運動靴の製造はかなり複雑であり、ステッチおよびターン・カラー・ライニング(turn collar lining)、ならびに靴製品の後部の三次元縫付けおよび成形を含む多数の工程を含む。このような複雑な作業を行い踵にうまく適合させることは困難であり、時間および手間がかかり、資本設備にかなりの資金が必要になる。
【発明の開示】
【0005】
本発明の目的は、従来の公知の装置に特有の難点のいくつかまたはすべてを軽減させるかまたは解消する靴製品を提供することである。当業者、すなわち、当技術分野の知識または経験を有する人には、以下の、本発明の開示およびある好ましい態様についての詳細な説明に鑑みて、本発明の特定の目的および利点が明らかになろう。
【0006】
概要
本発明の原則を有利に使用して、簡略化された構成を含み、踵にうまく適合するヒールカウンターを有する靴製品を提供することができる。
【0007】
第1の局面によれば、靴製品は、ソール組立体、およびソール組立体に固定されたアッパーを含む。ソール組立体にヒールカウンターが固定される。ヒールカウンターは、内側部および内側部に固定された外側部を含む。アッパーの一部は、ヒールカウンターの内側部と外側部の間に拘束される。
【0008】
他の局面によれば、靴製品は、内側部および内側部に固定された外側部を有するヒールカウンター、ならびに未組立て状態で平坦な実質的にU字形の構成を有するアッパーで形成されたアッパー組立体を含む。組立て済み状態では、U字形アッパーのアームの両端部が内側ヒールカウンターと外側ヒールカウンターの間に拘束される。ミッドソールはアッパー組立体に固定され、アウトソールはミッドソールに固定される。
【0009】
他の局面によれば、靴製品はソール組立体を含む。ソール組立体に固定された支持組立体は、内側部、および固定具によって内側部に固定された外側部を有する。固定具は、内側部および外側部の一方上に形成された複数の突起、ならびに内側部および外側部の他方に形成された複数の孔を含む。各孔は、対応する突起を受け入れるように構成される。アッパーは、未組立状態で平坦な実質的にU字形の構成を有し、組立済み状態で、U字形アッパーの一部が支持組立体の内側部と外側部の間に拘束される。
【0010】
本発明の好ましい態様によるヒールカウンターを有する靴製品を提供することによって実質的な利点が実現される。特に、本発明の好ましい態様は、簡略化された構成を有し、踵にうまくかつ快適に適合する靴製品を提供することができる。本発明の構成は、自動化された組立て方法を可能にし、アッパーを作るのに必要な労力および資本設備を少なくし、かつ組立てプロセスを簡略化し、靴製品を組み立てるのに必要な時間を短くしかつ必要な技能のレベルを下げることができる。
【0011】
本明細書に開示される本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、ある好ましい態様についての以下の詳細な開示からさらに理解されよう。
【0012】
引用される図は、必ずしも一定の縮尺で描かれてはおらず、関連する原則を例示する本発明の一表現を与えるものと理解すべきである。説明および理解を容易にするために、各図面に示されているヒールカウンターを有する靴製品のいくつかの部材は、他の部材に対して拡大または歪曲されている。各図面において、他の様々な態様に示されている同様または同一の構成要素および部材には同じ符番が使用されている。本明細書に開示されるヒールカウンターを有する靴製品は、そのような靴製品が使用される用途および環境によって部分的に決定される構成および構成要素を有する。
【0013】
ある好ましい態様の詳細な説明
本発明は様々な形態で実施することができる。本発明による靴製品10の好ましい態様が図1に示されている。靴10は、内側12および外側14を有している。概略的に参照できるように、靴10は、3つの概略的な部分、前足部16、中足部18、および踵部20に分割することができる。部分16、18、および20は、靴10の厳密な領域を区画するためのものではない。むしろ、部分16、18、および20は、以下の議論における基準を示す靴10の概略的な領域を表すためのものである。
【0014】
特に明示しないかぎり、または以下の文脈から明らかでないかぎり、後方、前方、内側、下向き、上向きのような本明細書で使用される方向用語は、靴10自体に対する方向を指す。靴10は、図1では、着用者が着用する際に水平面上に位置させられるため実質的に水平方向に配置されるように示されている。しかし、靴10がそのような向きに限定されないことを理解されたい。したがって、図1の例示的な態様では、後方は踵部20に向かう方向、すなわち、図1における右側である。当然、前方は、前足部16に向かう方向、すなわち、図1における左側であり、下向きは図1のページの底部に向かう方向である。内側は、靴10の中央に向かう方向であり、外側は靴10の外周縁に向かう方向である。
【0015】
靴10は、アッパー22、およびアッパー22に固定されたソール組立体24を含んでいる。ソール組立体24は、接着剤または任意の他の適切な固定手段によってアッパー22に固定することができる。アッパー22は、着用者の足を受け入れ、靴10を着用者の足に快適に固定する。アッパー22は、皮革、合成材料、またはそれらの組合せで形成することができる。本開示の恩典を仮定すると、当業者には、アッパー22の適切な材料が容易に理解されよう。
【0016】
ソール組立体24は一般に、着用者の足と地面の間に配置される。従来の運動靴と同様に、ソール組立体24は、アッパー12内に配置されたインソール(図示せず)、ミッドソール26、およびアウトソール28を含んでいる。ミッドソール26は、通常接着剤によってアッパー22に取り付けられ、靴10の主要な衝撃減衰・エネルギー吸収構成要素として働く。アウトソール28は、通常接着剤によってミッドソール26の下面に取り付けられ、靴10の地面接触要素を形成する。アウトソール28は通常、牽引を向上させるようにテクスチャリングを含む耐久性のある耐摩耗材料で作られる。本開示の恩典を仮定すると、当業者には、インソール、ミッドソール26、およびアウトソール28の適切な材料が容易に明らかになろう。
【0017】
支持組立体30の好ましい態様が靴10の踵部20に配置されている。支持組立体30の下面は、接着剤、縫付け、または他の適切な固定手段によってソール組立体24に固定されている。アッパー22は、以下に詳しく論じるように支持組立体30に直接固定されている。図示の態様では、支持組立体30は、アッパー22を支持するだけでなく、踵部として働き、使用者の踵の周りを靴10の踵部20の側面に沿って覆うように輪郭付けされている。したがって、支持組立体30は、使用者の踵を安定させかつ支持し、靴10の本体を形付けかつ位置合わせし、かつアッパー22用の固定装置として働く。
【0018】
図2を見るとより明確に分かるように、支持組立体30は、第1の部分または内側部32および第2の部分または外側部34で形成されている。内側部32は、固定具36によって外側部34に固定されている。図示の態様では、固定具36は、複数の鋲38を含んでいる。ある好ましい態様では、鋲38は、イリノイ州Des PlainesのITW Fastexから供給されているようなプラスチック・スナップ・鋲である。
【0019】
各鋲38は、突起42を有する第1の部分40、およびくぼみ46を有する第2の部分44で形成されている。支持組立体30を組み立てると、突起42がくぼみ46に受け入れられ、それによって内側部32が外側部34に固定される。
【0020】
図示の態様には、内側部32上に突起42を有する6つの第1の部分40、外側部34上にくぼみ46を有する第1の部分と嵌め合う6つの第2の部分44がある。 第1の対の第1の部分40および突起42は、内側部32の後方下縁部に位置し、第2の対の第1の部分40および突起42は、第1対の上方の、内側部32の後方上縁部に位置している。下部内側の第1の部分40および突起42は、内側部32の内側12の前方下縁部に位置している。第1の部分40および突起42と嵌め合う6つの第2の部分44およびくぼみ46は、外側部34上の対応する位置に配置されている。必ずしも6つの第2の部分44およびくぼみ46と嵌め合う6つの第1の部分40および突起42が必要であるわけではなく、6つよりも多いかまたは少ない嵌め合わせ対を使用してよく、他の数の嵌め合わせ対も本発明の範囲内とみなされることを理解されたい。
【0021】
鋲38を内側部32および外側部34に逆に固定することができ、すなわち、突起42を有する第1の部分40を外側部34に固定し、くぼみ46を有する第2の部分44を内側部32に固定することができることを理解されたい。
【0022】
図3を見れば分かるように、アッパー22は好ましくは、未組立て状態で実質的に平坦なU字形構成を有する。U字形アッパー22のベース部48は、その組立て済み状態のときにアッパー22の爪先部16を形成する。U字形アッパー22の内側アーム50は、その組立て済み状態のときにアッパー22の内側中央足部16および踵部20を形成する。同様に、U字形アッパー22の外側アーム52は、その組立て済み状態のときにアッパー22の外側中央足部16および踵部20を形成する。
【0023】
内側アーム50の端部の所のアッパー22の第1の端部または内側端部54は、複数の孔56を含んでいる。外側アーム52の端部の所のアッパー22の第2の端部または外側端部58は、同様に複数の孔60を含んでいる。孔56、60は、アッパー22を支持組立体30に固定するために固定具36と一緒に使用される。具体的には、孔56、60は、第1の部分40の突起42を受け入れる。アッパー22を支持組立体30に組み付けるときは、内側部32の周りを内側端部54で覆い、内側端部54の孔56を突起42上に配置する。次いで、内側部32の周りの内側端部54上を外側端部58で覆い、孔60を突起42上に配置する。次に、外側部34を内側部32に押し付けて係合させ、突起42をくぼみ46にスナップ嵌めして受け入れさせる。このように、内側端部54および外側端部58を支持組立体30の内側部32と外側部34の間に拘束するかまたは挟み込み、アッパー22を支持組立体30にしっかりと固定し、アッパー22を支持組立体30に対して位置合わせする。次に、アッパー22および支持組立体30を接着剤のような典型的な方法でソール組立体24に固定する。
【0024】
本明細書に例示される態様は、アッパー22を支持組立体30に固定する一方法を示している。たとえば、接着剤、溶接、またはたとえばフックおよびループ固定具を含む機械的固定具を含む他の手段によってアッパー22を支持組立体30に固定できることを理解されたい。本開示の恩典を仮定すると、当業者には、アッパー22を支持組立体30に固定する他の適切な手段が容易に明らかになろう。
【0025】
支持組立体30の内側部32は、任意の適切な材料、特に、たとえば熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ゴム、またはポリエステルエラストマを含む、使用者に快適感を与える材料で形成することができる。支持組立体30の外側部34は、任意の適切な材料、特に、靴10の予定された用途向けの支持、衝撃抵抗、および審美性を与える材料で形成することができる。外側部34の例示的な材料には、内側カウンタの弾性率よりも高い弾性率を有する熱可塑性ポリウレタン、ポリエステルエラストマ、およびナイロンが含まれる。本開示の恩典を仮定すると、当業者には、内側部32および外側部34の他の適切な材料が容易に明らかになろう。
【0026】
ある好ましい態様では、外側部34の外面上に1つまたは複数のリブ62を設けることができる。リブ62は、支持組立体30に追加的な強度および剛性をもたらす働きをする。
【0027】
図2〜3を見れば分かるように、内側部32および外側部34が互いに同じサイズおよび形状である必要はないことを理解されたい。内側部32および外側部34はそれぞれの異なる厚さ、形状、および/または特性を有してよい。したがって、外側部34は、従来のヒールカウンターに見られるような追加的な支持を行うようにより厚くするかまたはより密度の高い材料で形成することができる。同様に、内側部32は、使用者に追加的な快適感を与えるようにより柔らかい材料で形成することができる。さらに、厚さおよび/または他の物理的特性は、内側部32および外側部34の各々内で変更することができる。
【0028】
図4に示されているように、内側部32は踵部20から中央足部18を通って前足部16内に延びることができ、一方、外側部34は図1〜3に示されているのと同様であり、踵部20の周りのみを延びている。内側部32はソール組立体24と同時に成形することができる。たとえば、内側部32はミッドソール26と同時に成形することができる。
【0029】
ある好ましい態様では、支持組立体30は、靴10に固定された靴付属品の支持構造を形成することができる。たとえば、図4に示されているように、支持組立体30にアイステー(eyestay)64を固定することができる。図4に示されているように、アイステー64は内側部32に固定されている。他の好ましい態様ではアイステー64を外側部34に固定してよいことを理解されたい。図4に示されているように、アイステー64は、第2の部分44および内側部32の突起42を受け入れるくぼみ46を有するフランジ66を含んでいる。したがって、支持組立体30は、アイステー64などの付属品を靴10に固定する好都合な方法を実現する。図を明確にするために内側アイステー64のみが示されているが、外側アイステー64も設けられる可能性が高いことを理解されたい。
【0030】
図4に示されている他の付属品は、第2の部分44ならびに内側部32の内側12および外側14の突起42を受け入れるくぼみ46を含むレイン・シールド66である。図4に示されているように、第2の部分44およびくぼみ46は、レイン・シールド66の内側および外側に沿って延びるフランジ68に形成されている。レイン・シールド66は、靴10のひもおよび舌革(図4には示されていない)を雨およびその他の水分から保護する働きをする。
【0031】
他の好ましい態様では、靴10にパッド70を固定することができる。パッド70は、たとえば、格闘技に使用される靴に使用することができ、使用者の足のインステップを保護する働きをする。図4を見ると分かるように、第2の部分44および対応する孔46は、パッド70の内側および外側に固定されたフランジ72に形成されている。
【0032】
他の好ましい態様では、靴10にボール制御部材74を固定することができる。ボール制御部材74は、たとえばサッカー・スパイクに使用することができ、使用者がサッカー・ボールを制御する能力を向上させる働きをする。ボール制御部材74は、テクスチャ加工された表面を有するかまたはボールに対するグリップを強めるのに適した特定の材料で形成することができる。図4に示されているように、第2の部分44および対応する孔46は、制御部材74の内側および外側に固定されたフランジ76に形成されている。支持組立体30に固定することによって1つまたは複数の靴付属品を靴10に固定できることを理解されたい。図4に示されている靴付属品は本来機能的であるが、支持組立体30に固定された靴付属品が本来純粋に美的なものであるか、または一部機能的で一部美的なものであってよいことを理解されたい。
【0033】
したがって、支持組立体30が、様々な異なる構成要素を組み込むことによって靴10をカスタム化することのできる構造を形成することが理解できよう。上記に論じたように、使用者の様々な異なる条件および要件に合うように様々な異なる付属品または構成要素を靴10に固定することができる。容易に組み立てられる構造を靴10に設けることによって、サイズ、履き心地、性能、および機能に関する使用者の特定の要件を満たすようにカスタム化された靴製品を容易にかつ迅速に組み立てることができる。
【0034】
外側部34および内側部32がヒンジ部材78によって互いに接続された、支持組立体30の他の態様が図5に示されている。ヒンジ部材78は好ましくは弾性部材であり、内側部32および外側部34をアッパー22上に容易に密閉するのを可能にし、組立てを容易にすると共にアッパー22の上縁部を保護し、水分がこの点から靴10に入らないようにする。ヒンジ部材78は、たとえば、熱可塑性ウレタン(TPU)、またはAtofina Companyによって製造されているPEBAXおよび特に40ショアPEBAXなどの高たわみ弾性率ポリエーテルブロックアミドで形成することができる。
【0035】
内側部32の上部がアッパー22上を延び、外側部34の上縁部上で湾曲している、支持組立体30の他の態様が図6に示されている。内側部32上の1つまたは複数の突起80は、外側部34の外面に形成された対応する孔82に受け入れられ、それによって内側部32を外側部34に固定する。好ましい態様では、孔82は、突起80が孔82にスナップ嵌めによって受け入れられるように突起80よりもわずかに小さい。このような構成は、アッパー22の露出された上縁部を保護する。
【0036】
複数の切抜き84が外側部34に形成され、複数の切抜き86が内側部32に形成された、支持組立体30の他の好ましい態様が図7に示されている。切抜き84および86は、支持組立体30の重量を減らす働きをし、外側部34に審美性を与えることができる。好ましい態様では、支持組立体30上にカラー88を設け、使用者の踝を支持しかつ快適にすることができる。図7に示されているように、カラー88は内側部32上に位置している。しかし、ある好ましい態様では、カラー88を外側部34に設けることができることを理解されたい。カラー88は好ましくは、発泡材料、布、またはエラストマなどの軟性材料で形成されている。
【0037】
支持組立体30の内側部および外側部が複数の部品で形成された、他の好ましい態様が図8に示されている。図示の態様を見ると分かるように、外側部34は踵部90、前足外側部92、および前足内側部94で形成されている。内側部32は、踵部96、前足外側部98、および前足内側部100で形成されている。外側部および内側部は、支持組立体30の内側12および外側14に様々な異なるレベルの支持および可とう性を与える様々な異なる材料で形成することができる。
【0038】
当業者には、本発明の上記の開示および好ましい態様の説明を考慮すれば、本発明の範囲および要旨から逸脱せずに様々な修正および適応化を施すことができることが容易に理解されよう。すべてのこのような修正および適応化は、特許請求の範囲の対象となるものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の好ましい態様による靴製品の斜視図である。
【図2】未組立て状態で示されている図1の靴製品の支持組立体の斜視図である。
【図3】部分的に組み立てられた状態で示されている図1の靴製品の支持組立体およびアッパーの斜視図である。
【図4】複数の靴付属品を有しソール組立体に固定された状態で示されている本発明による支持組立体の他の態様の分解図である。
【図5】図1の支持組立体の他の態様の斜視図である。
【図6】図1の支持組立体の他の態様の斜視図である。
【図7】部分的に組み立てられソール組立体に固定された状態で示されている本発明による支持組立体の他の態様の斜視図である。
【図8】部分的に組み立てられソール組立体に固定された状態で示されている本発明による支持組立体の他の態様の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソール組立体と、
該ソール組立体に固定され、内側部および固定具によって該内側部に固定された外側部を含む支持組立体と、
一部が該支持組立体の該内側部と該外側部の間に拘束されるアッパーとを共に含む靴製品。
【請求項2】
アッパーが内側部と外側部の間に拘束される前には実質的に平坦である、請求項1記載の靴製品。
【請求項3】
アッパーは靴製品が未組立て状態であるとき実質的に平坦なU字形構成を有し、靴製品が組立て済み状態であるときU字形のアッパーのアームの両端部が内側部と外側部の間に拘束される、請求項1記載の靴製品。
【請求項4】
固定具が内側部および外側部の一方上の複数の突起、ならびに該内側部および該外側部の他方上の複数の孔を含み、各孔が対応する突起を受け入れるように構成されている、請求項1記載の靴製品。
【請求項5】
固定具が内側部の外面上の複数の突起、ならびに外側部の該内面上の複数の孔を含み、各孔が対応する突起を受け入れるように構成されている、請求項1記載の靴製品。
【請求項6】
固定具が複数の鋲を含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項7】
固定具が複数のプラスチック鋲を含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項8】
固定具によって靴製品に固定された靴付属品をさらに含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項9】
付属品がレインシールドを含む、請求項8記載の靴製品。
【請求項10】
付属品がパッドを含む、請求項8記載の靴製品。
【請求項11】
付属品がボール制御部材を含む、請求項8記載の靴製品。
【請求項12】
付属品がアイステーを含む、請求項8記載の靴製品。
【請求項13】
ソール組立体がミッドソールおよびアウトソールを有し、外側部が該ミッドソールに固定される、請求項1記載の靴製品。
【請求項14】
外側部の外面上に複数のリブをさらに含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項15】
内側部が複数の部材を含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項16】
内側部が、踵部、前足外側部、および前足内側部を含む、請求項15記載の靴製品。
【請求項17】
外側部が複数の断片を含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項18】
外側部が、踵部、前足外側部、および前足内側部を含む、請求項17記載の靴製品。
【請求項19】
支持組立体がヒールカウンターを形成する、請求項1記載の靴製品。
【請求項20】
外側部がソール組立体に固定される、請求項1記載の靴製品。
【請求項21】
ソール組立体が、ミッドソールおよびアウトソールを含み、外側部および該ミッドソールが同時に成形される、請求項1記載の靴製品。
【請求項22】
外側部の上縁部の一部を内側部の上縁部の一部に接続するヒンジ部材をさらに含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項23】
ヒンジ部材が弾性部材である、請求項22記載の靴製品。
【請求項24】
内側部および外側部の一方に固定され、かつ使用者の踝の周りを延びるように構成されたカラーをさらに含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項25】
カラーが発泡材料で形成される、請求項24記載の靴製品。
【請求項26】
内側部が複数の切抜きを含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項27】
外側部が複数の切抜きを含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項28】
内側部の一部の上縁部が外側部の上縁部を覆い、かつ各突起が外側部の外面に形成された対応する孔に受け入れられる少なくとも1つの突起を含む、請求項1記載の靴製品。
【請求項29】
内側部および該内側部に固定された外側部を有するヒールカウンターと、
未組立て状態で平坦で実質的にU字形の構成を有し、組立て済み状態で、U字形アッパーのアームの両端部が内側ヒールカウンターと外側ヒールカウンターの間に拘束されるアッパーを含むアッパー組立体と、
該アッパー組立体に固定されたミッドソールと、
該ミッドソールに固定されたアウトソールとを共に含む靴製品。
【請求項30】
外側部が固定具によって内側部に固定される、請求項29記載の靴製品。
【請求項31】
固定具が内側部および外側部の一方上の複数の突起、ならびに該内側部および該外側部の他方上の複数の孔を含み、各孔が対応する突起を受け入れるように構成されている、請求項30記載の靴製品。
【請求項32】
固定具が複数の鋲を含む、請求項30記載の靴製品。
【請求項33】
ソール組立体と、
該ソール組立体に固定され、内側部および固定具によって該内側部に固定された外側部を含み、該固定具が該内側部および該外側部の一方上に形成された複数の突起、ならびに該内側部および該外側部の他方に形成され、各孔が対応する突起を受け入れるように構成された複数の孔を含む支持組立体と、
未組立て状態で平坦で実質的にU字形の構成を有し、組立て済み状態で、U字形アッパーの一部が該支持組立体の内側踵部と外側踵部の間に拘束されるアッパーとを共に含む靴製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2008−509734(P2008−509734A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525660(P2007−525660)
【出願日】平成17年8月3日(2005.8.3)
【国際出願番号】PCT/US2005/027429
【国際公開番号】WO2006/020458
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)
【Fターム(参考)】