説明

アベルメクチンB1及び4”位又は4’−位にアルコキシメチル置換基を有するアベルメクチンB1モノサッカライド誘導体

本発明は式(I):(式中、
nは0又は1であり;A−Bは−CH=CH−又は−CH2−CH2−であり;R1はC1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル又はC2〜C12−アルケニルであり;R2は例えばC1〜C12−アルキル、C2〜C12−アルケニル、又はC2〜C12−アルキニルであり;それらは1〜5個の置換により置換されており、その置換基は、OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2、C3〜C8−シクロアルキル、ノルボルニレニル、C3〜C8−シクロアルキル、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C3〜C8−シクロアルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−ハロアルキルスルフィニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C3〜C8−シクロアルキルスルホニル、C1〜C12−ハロアルキルスルホニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、−P(=O)(OC1〜C6−アルキル)2、アリール、ヘテロサイクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロサイクリルオキシからなる群から選択されており;R3は例えば、H、C1〜C12−アルキル又はC1〜C12−アルキル又は任意に置換されているC1〜C12−アルキルである)の化合物に、そして、適宜、各場合、遊離形態又は塩形態におけるE/Z異性体、E/Z異性体及び/又は互変異性体の混合物に関係し;これら化合物及びそれらの互変異性体を調製及び使用するための方法に関連し;活性化合物がこれらの化合物及びそれらの互変異性体から選択される農薬に関連し;そしてこれらの化合物及び組成物を調製するための方法に関連し、そしてこれらの化合物及び組成物の使用に関連する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は式(I):
【化1】

(式中、
nは0又は1であり;
A−Bは−CH=CH−又は−CH2−CH2−であり;
R1はC1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル又はC2〜C12−アルケニルであり;
R2はC1〜C12−アルキル、C2〜C12−アルケニル、C2〜C12−アルキニルである;又はC1〜C12−アルキル、C2〜C12−アルケニルもしくはC2〜C12−アルキニルであり、それらは1〜5個の置換により置換されており、その置換基は、OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2、C3〜C8−シクロアルキル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換されている)、C3〜C8−シクロアルケニル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換で置換されている)、ノルボルニレニル(norbornylenyl)、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C3〜C8−シクロアルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−ハロアルキルスルフィニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C3〜C8−シクロアルキルスルホニル、C1〜C12−ハロアルキルスルホニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、−P(=O)(OC1〜C6−アルキル)2、アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択されており;ここで当該アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロサイクリルオキシ基は任意に、環上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12−アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロサイクリル及びヘテロシクリルオキシから選択された1〜5個の置換基により置換されている;又は
R2はアリール、ヘテロシクリルC3〜C8−シクロアルキル、C3〜C8−シクロアルケニルである;又はアリール、ヘテロシクリルC3〜C8−シクロアルキルもしくはC3〜C8−シクロアルケニルであり、それらは任意に環上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、ジメチルアミノ−C1〜C6−アルコキシ、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、メチレンジオキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシから選択された1〜5個の置換基で置換されており;
R3はH、C1〜C12−アルキル又はC1〜C12−アルキル(OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2から選択された1〜5個の置換基で置換されている);C3〜C8−シクロアルキル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換されている);ノルボルニレニル−;C3〜C8−シクロアルケニル(任意に1〜3個のメチル基で置換されている);C3〜C8−ハロシクロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C3〜C8−シクロアルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−ハロアルキルスルフィニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C3〜C8−シクロアルキルスルホニル、C1〜C12−ハロアルキルスルホニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、−P(=O)(OC1〜C6−アルキル)2、アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシであり;ここで当該アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシ基は任意に、環上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12−アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択された1〜5個の置換基により任意に置換されており;又は
R2とR3は一緒になって3〜7員のアルキレンブリッヂ又は4〜7員のアルケニレンブリッヂであり、ここで1又は2個のCH2−基は互いに独立して基−C(=O)−、−C(=S)−、O、S、−NR5−、−OC(=O)−O−、−OC(=O)S−、−OC(=O)N(R5)−、−C(=O)O−、−C(=O)S−、−C(=O)N(R5)−、−N(R5)C(=O)S−、−N(R5)C(=O)N(R5)−からなる群から選択された置換基によって置換されて良く、そしてここで当該アルキレン又はアルケニレンブリッヂは互いに独立してC1〜C4−アルキル(任意に、OH、ハロゲン、CN、NO2、−N3及びC1〜C4−アルコキシからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されて良い)からなる群から選択された1又は2個の置換基で置換されて良く;
XはO、NR5又は結合であり;
YはO又はSであり;
ZはO、S又はNR5であり;
R4はH、C1〜C12−アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6−アルコキシ及びCNからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されている);C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル、ヘテロシクリル−C1〜C12−アルキル;又はアリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル又はヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルであり、それらは置換の可能性に依存して、環中、任意にハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキル及びC1〜C6−ハロアルコキシから選択される1〜5個の置換基で置換されており;
R5はH、C1〜C8−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、ベンジル又は−C(=O)−C1〜C12−アルキルであり;
R6はH、C1〜C12−アルキル(任意にハロゲンで置換されている)、C1〜C6−アルコキシ、CN、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−ハロアルケニル、C2〜C8−アルキニル、C1〜C12−ハロアルケニル、−X−C(=Y)−R9、−X−C(=Y)−Z−R9、−SO2−R9、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル、ヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルである;又はアリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル又はヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルであり、それらは、環中での置換の可能性に依存して、任意にハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキルもしくはC1〜C6−ハロアルコキシから選択された1〜5個の置換基で置換されている;又は
R4とR6は一緒になって3〜5員のアルキレンブリッヂであり、ここでメチレン基の1つがO、S又はSO2によって置換されて良く;そして
R9はH、C1〜C12−アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6−アルコキシ及びCNからなる群から選択された1〜5個の置換基によって置換されている);C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル、ヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルである;又はアリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキルもしくはヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルであり、それらは、置換の可能性に依存して、環中、任意に、ハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキル及びC1〜C6−ハロアルコキシからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されている);
に関係し、そして、適宜、各場合、遊離形態又は塩形態における、E/Z異性体、E/Z異性体及び/又は互変異性体の混合物に関係し;
但し、当該化合物は、アベルメクチンB1誘導体ではなく、この場合、nは1であり、R3はHであり、そしてR2は−CH2−CH2−OCH3又は−CH2−CH2−O−フェニルであり;当該化合物はB1誘導体ではなく、この場合、nが2であり、R3はHであり、そしてR2は−CH2−CH2−O−フェニルであり;そしてB1誘導体ではなく、この場合、A−Bが−CH2−CH2−であり、nが1であり、R3はHであり、そしてR2が−CH2−CH2−OCH3であり;
そして本発明は、これらの化合物及びそれらの異性体及び互変異性体の調製のための方法及び使用に関連し;式(I)の化合物を調製するための出発物質及び中間体に関連し;活性成分が式(I)の化合物及びそれらの互変異性体から選択されている農薬組成物に関連し;当該組成物を調製するための方法に関連し;そしてそれらの組成物を使用する害虫をコントロールするための方法に関連する。
【0002】
本明細書中この前後で、式(I)、(II)及び(IV)中
【化2】

で記された結合は、ε位におけるS異性体並びにR異性体があることを意味する。
【0003】
所定のマクロライド化合物は、刊行物中で害虫をコントロールするために提案されている。これら公知化合物の生物学的特性は、完全に満足できるものではないが、その理由とは、害虫駆除特性、特に昆虫及びダニ(Acarina)目のメンバーをコントロールするための特性を有する更なる化合物を供給することに対する要請があるからだ。この問題は、本発明により、本発明の式(I)の化合物を提供することによって解決される。
【0004】
本発明の主張する化合物は、アベルメクチン(avermectin)の誘導体である。アベルメクチンは当業者に公知である。それらは、微生物のストレプトミセス・アベルミチリス(Streptomyces avermitilis)の系統の発酵により獲得されている、構造的に非常に類縁の害虫駆除活性のある化合物の集団である。
【0005】
ストレプトミセス・アベルミチリスから獲得可能であるアベルメクチンは、A1a、A1b、A2a、A2b、B1a、B1b、B2a及びB2bと命名されている。「A」と命名された化合物は、5位にメトキシ基を有し;「B」と命名された化合物は、OH基を有する。「a」の系統は、置換基R1(25位における)がsec-ブチル基であり;「b」の系では、25位にはイソプロピル基がある。化合物の名称中、数字1は、原子22及び23が二重結合によって結合していることを意味し;数字2はそれらが単一の結合によって結合しており、そして炭素原子23がOH基を担持することを意味する。上記の命名は、本発明の記載中、本発明の非天然のアベルメクチン誘導体の場合において、天然のアベルメクチンに対応する特異的な構造型を示すために、使用されている。本発明によれば、B1及びB2系統の化合物の誘導体、一層特にはアベルメクチンB1a、B1b、B2a及びB2bの誘導体の混合物又は、4’位もしくは4”位(ε−位)において、S配置もしくはR配置のいずれかを有する対応する単糖類が主張されている。
【0006】
式(I)の化合物のいくつかは、互変異性体の形態にありうる。従って、本明細書中、この前後で、式(I)の化合物に対する全ての参照は、適宜、互変異性体が、全ての場合において詳細に示されていないとしても、対応する互変異性対も含むものと解される。
【0007】
式(I)の化合物、及び適宜、それらの互変異性体は塩、例えば、酸付加塩を形成することができる。これらの酸付加塩は、例えば、強力な無機酸、例えば、鉱酸の、硫酸、リン酸又はハロゲン化水素酸などにより、そして、強力な有機カルボン酸の、例えば置換されていないかあるいは置換されている、例えば、ハロ置換されている、C1〜C4アルカンカルボン酸、例えば、酢酸、飽和もしくは不飽和ジカルボン酸の、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸又はフタル酸、ヒドロキシカルボン酸の例えば、アスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸、もしくは安息香酸などにより;又は有機スルホン酸の例えば、置換されているかあるいは置換されていない、例えば、ハロ置換された、C1〜C4アルカン酸もしくはアリールスルホン酸の、例えば、メタンスルホン酸もしくはp−トルエンスルホン酸により形成される。更に、1以上の酸基を有する式(I)の化合物は、塩基を伴う塩を形成できる。塩基を伴う適切な塩は、例えば、金属塩の例えば、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウムもしくはマグネシウム塩;又はアンモニアもしくは有機アミンを伴う塩、例えば、モルホリン、ピペリジン、ピロリドン、モノ、ジ、もしくはトリ低級アルキルアミンの例えば、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、もしくはジメチルプロピルアミン、又はモノ、ジもしくはトリヒドロキシ低級アルキルアミンの例えば、モノ、ジ、トリエタノールアミンである。適宜対応する内部塩が形成されても良い。遊離形態が好適である。式(I)の化合物の塩うちで農芸化学的に有利な塩が好適である。本明細書中この前後で、式(I)の遊離化合物又はそれらの塩に関する全ての参照は、適宜、それぞれ、式(I)の対応する塩又は遊離化合物としても解される。式(I)の化合物の互変異性体及びそれらの塩に関しても同じことが言える。
【0008】
本明細書中上及び下で使用されている一般的な用語は、他に規定されない限り、下に与えられた意味を有する。
【0009】
炭素含有基及び化合物は各々他に規定されない限り、それぞれ1〜最大6(6を含む)、好適には1〜最大4(4を含む)、特に1又は2個の炭素原子を伴う。
【0010】
ハロゲンとは、本質的に、基として、そして他の基及び化合物の構造的要素、例えば、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロアルキルチオとして、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、特にフッ素、塩素又は臭素、一層特に、フッ素又は塩素、特に塩素である。
【0011】
アルキルとは、本質的に、基としてそして他の基及び化合物の構造的要素、例えば、ハロアルキル、アルコキシ、及びアルキルチオとして(各場合、基又は化合物に含まれる炭素原子の数を考慮することにより)直鎖状の、即ち、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルもしくはオクチル、又は枝分かれした、例えば、イソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル、ネオペンチルもしくはイソヘキシルのいずれかである。
【0012】
シクロアルキルとは、本質的に、基としてそして他の基及び化合物の構造的要素、例えば、ハロシクロアルキル、シクロアルコキシ及びシクロアルキルチオとして(各場合、件の基又は化合物に含まれる炭素原子の数を考慮することにより)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロオクチルである。
【0013】
アルケニルとは、本質的に、基としてそして他の基及び化合物の構造的要素として(各場合、件の基又は化合物に含まれる炭素原子の数及び結合した又は単離された二重結合を考慮することにより)、直鎖状の例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ペンテニル、1−ヘキシル、1−ヘプテニル、1−ヘキシル、1,3−ヘキサジエニルもしくは1,3−オクタジエニル、又は枝分かれした、例えば、イソプロペニル、イソブテニル、イソプレニル、tert-ペンテニル、イソヘキセニル、イソヘプテニル又はイソオクテニルである。3〜12個、特に3〜6個、一層特に3又は4個の炭素原子を有するアルケニル基が好適である。
【0014】
アルキニルとは、本質的に、基としてそして他の基及び化合物の構造的要素として(件の各場合、基又は化合物に含まれる炭素原子の数及び結合した又は単離された三重結合の数を考慮することにより)、直鎖状の例えば、エチニル、プロパルギル、2−ブチニル、3−ペンチニル、1−ヘキシニル、1−ヘプチニル、3−ヘキセン−1−イニルもしくは1,5−ヘプタジエン−3−イニル、又は枝分かれした、例えば、3−メチルブタ−1−イニル、4−メチルペンタ−1−イニル、4−メチルヘキサ−2−イニルもしくは2−メチルヘプト−3−イニルである。3〜12個、特に3〜6個、一層特に3又は4個の炭素原子を有するアルキニル基が好適である。
【0015】
アルキレン及びアルケニレンは直鎖又は枝分かれしたブリッヂメンバーであり、そして特に、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−、−CH2(CH3)CH2−CH2−、−CH2−CH=CH−CH2−もしくは−CH2−CH=CH−CH2−CH2−などである。
【0016】
ハロ置換された炭素含有基及び化合物、例えば、ハロゲンによって置換された、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アルコキシもしくはアルキルチオは、部分的にハロゲン化されているかあるいは過ハロゲン化されていて良く、ポリハロゲン化の場合のハロゲン置換基は同じもしくは異なりうる。ハロアルキルは、それ自体、基としてそして他の基及び化合物の構造的要素として、例えば、ハロアルコキシ及びハロアルキルチオ、フッ素、塩素及び/もしくは臭素によって1〜3回置換されたメチルの、例えば、CHF2もしくはCF3;フッ素、塩素及び/もしくは臭素によって1〜5回置換されたエチルの、例えば、CH2CF3、CF2CF3、CF2CCl3、CF2CHCl2、CF2CHF2、CF2CFCl2、CF2CHBr2、CF2CHClF、CF2CHBrF又はCClFCHClF;フッ素、塩素及び/もしくは臭素によって1〜7回置換されたプロピルもしくはイソプロピルの例えば、CH2CHBrCH2Br、CF2CHFCF3、CH2CF2CF3又はCH(CF3)2;フッ素、塩素及び/もしくは臭素によって1〜9回置換されたブチルもしくはその異性体の、例えば、CF(CF3)CHFCF3もしくはCF2(CF2)2CF3;フッ素、塩素及び/もしくは臭素によって1〜7回置換されたペンチルもしくはその異性体の、例えば、CF(CF3)(CHF)2CF3もしくはCH2(CF2)3CF3;並びにフッ素、塩素及び/もしくは臭素によって1〜13回置換されたヘキシルもしくはその異性体の、例えば、(CH2)4CHBrCH2Br、CF2(CHF)4CF3、CH2(CF2)4CF3又はC(CF3)2C(HF)2CF3である。
【0017】
アリールとは特にフェニル、ナフチル、アントラセニル又はペリレニルであり好適にフェニルである。
【0018】
ヘテロシクリルとは特にピリジル、ピリミジル、s−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル、チエニル、フリル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアジアゾリル、オキシサジアゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、キノキサリニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピロリル、ベンゾチアゾリル、インドリル、クマリニル又はインダゾリルであり、それらは好適に炭素原子を介して結合しており;好適なものは、チエニル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、フリル、テトラヒドロピラニル及びインドリルであり;特にピリジル又はチアゾリルである。
【0019】
本発明の範囲内の好適な実施態様は以下のとおりである。
【0020】
(2)遊離形態にある式(I)の群(1)の化合物。
【0021】
(3)R3がHである群(1)又は(2)のいずれか1つの化合物。
【0022】
(4)R3がC1〜C8−アルキルである式(I)の群(1)又は(2)のいずれか1つの化合物。
【0023】
(5)R2がC1〜C8−アルキル、特にメチルである式(I)の群(1)〜(4)のいずれか1つの化合物。
【0024】
(6)R2が−C3〜C8アルキル、特にプロピル又はイソプロピルである、式(I)の群(1)〜(5)のいずれか1つの化合物。
【0025】
(7)R2が枝分かれしたC3〜C8−アルキル、特にイソブチル、sec−ブチル、又はtert−ブチルである式(I)の群(1)〜(5)のいずれか1つの化合物。
【0026】
(8)R2がC1〜C8−アルコキシ−C1〜C8−アルキルである式(I)の群(1)〜(4)のいずれか1つの化合物。
【0027】
(9)R2がC1〜C8アルキル(OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2からなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されている);C3〜C8シクロアルキル(1〜3個のC1〜C6−アルキル基で任意に置換されている);ノルボルニレニル;C3〜C8−シクロアルケニル(それは、1〜3個のメチル基で任意に置換されている);C3〜C8−ハロシクロアルキル;C3〜C8−シクロアルコキシ;C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、アリール、ヘテロシクリル、アリールチオ又はヘテロシクリルオキシであり;ここで当該アリール、ヘテロシクリル、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシ基は任意に、環の上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択された1〜5個の置換基により置換されており;そして一層特に、ここで、
R2は、C1〜C8−アルキルであり、それは、C3〜C8−シクロアルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−ハロアルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C3〜C8−シクロアルキルスルホニル、C1〜C12−ハロアルキルスルホニル、C3〜C8ハロシクロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、−P(=O)(OC1〜C6アルキル)2からなる群から選択された1つの置換基で置換されている、式(I)の群(1)〜(4)のいずれか1つの化合物。
【0028】
(10)R2がC1〜C4アルキルであり、OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C1〜C12ハロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール又はヘテロサイクリルからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されおり、ここで当該アリール及びヘテロサイクリル基は任意に、環の上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C4アルキル、C1〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択された1又は2個の置換基により置換されている、式(I)の群(1)〜(4)のいずれか1つの化合物。
【0029】
(11)R2とR3が一緒に3〜5員のアルキレンブリッヂであり、ここで1〜2個のCH2基は、−C(=O)−、−C(=S)−、O、S又は−NR5−によって置換されており、そしてここで当該アルキレン又はアルケニレンブリッヂは、互いに独立して、C1〜C4−アルキルからなる群から選択された1又は2個の置換基により置換されている、式(I)の群(1)〜(4)のいずれか1つの化合物。
【0030】
(12)R1がイソプロピル又はsec−ブチルであり、好適にイソプロピルとsec−ブチルの混合物が存在している、式(I)の群(1)〜(11)のいずれか1つの化合物。
【0031】
(13)R2がシクロヘキシルである式(I)の群(1)〜(11)のいずれか1つの化合物。
【0032】
(14)nが1である式(I)の群(1)〜(12)のいずれか1つの化合物。
【0033】
(15)nが0である式(I)の群(1)〜(12)のいずれか1つの化合物。
【0034】
(16)A−Bが−CH2−CH2−である式(I)の群(1)〜(15)のいずれか1つの化合物。
【0035】
(17)A−Bが−CH=CH−である式(I)の群(1)〜(17)のいずれか1つの化合物。
【0036】
(18)ε位におけるR配置を有する式(I)の群(1)〜(17)のいずれか1つの化合物。
【0037】
(19)ε位におけるS配置を有する式(I)の群(1)〜(17)のいずれか1つの化合物。
【0038】
(20)ただし、前記化合物が、nが1でありそしてR2とR3が一緒に置換されていない−CH2−CH2−CH2−CH2−である場合、アベルメクチンB1化合物誘導体ではない、式(I)の群(1)〜(19)のいずれか1つの化合物。
【0039】
特に好適な化合物は表の化合物である。
【0040】
本発明は更に、(1)の下で規定したように、式(I)の化合物、そして適宜、その互変異性体を調製するための方法に関連し、当該方法は、
(A)式:
【化3】

(式中、R1、n及び集団A−Bは式(I)について群(1)の下、上に規定したとおりであり、そしてQは保護基であり、そしてそれは公知であるかあるいは、本質的に公知の方法によって調製できうる)
と式:
【化4】

(式中、R2及びR3は式(I)について上に規定したとおりであり、そしてHalはハロゲン原子であり、好適には、臭素又はヨウ素であり、そしてそれは公知であるかあるいは、本質的に公知の方法によって調製できうる)
の化合物を反応させ、式:
【化5】

(式中、Q、R1、R2及びR3は式(II)について規定したとおりである)
の化合物を形成させ;そして、
(B)そのようにして獲得した式(IV)の化合物の保護基Qを除去することを含んで成る。
【0041】
本発明は更に、式(I)(集団(1)の下で上に規定したようにR3は−CH2R7である)の化合物を調製するための方法に関連する。
【0042】
(C)式(II)の化合物と式:
【化6】

(式中、R2は式(I)について規定したとおりであり、そしてR7はH、C1〜C11アルキルもしくはC1〜C11ハロゲンアルキルである;又はR2とR7は一緒に3〜6員のアルキレンもしくは4〜6員のアルケニレンであり、ここで1つのCH2基は任意に、C(=O)、−C=S、O、S、−NR5、−OC(=O)O−、−OC(=O)S−、−OC(=O)NR5−、−C(=O)O−、−C(=O)S−、−C(=O)NR5−、−NR5C(=O)S−及び−NR5CONR5−から選択された基によって置換されており、そしてここでアルケニレンは、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ及びC1〜C4ハロゲンアルキルから選択された1又は2個の置換基により置換されており、そして当該置換基は互いに独立している)
の化合物を反応させる。
【0043】
(D)特に、式(I)(R3がCH2HalでありHalはハロゲンである)の化合物は、式(IV)(式中、R3はCH2Halである)の化合物の脱保護によって調製されて良い。後者は、式:
【化7】

の化合物のハロアセチル化によって調製されて良い。
【0044】
式(VI)の化合物は、式(II)の化合物のビニル化によって調製されて良い。
【0045】
式(IV)(式中、R3がCH2Halである)の化合物は、特に、式(IV)(式中、R3がCH2R8であり、ここでR8はCN、NR4R6、−NHC(=O)R4、NHNH2、NHNHR4、NR4NR4R6、OR4又はSR4である)の他の化合物を調製するために使用されて良い。
【0046】
式(IV)の化合物は、式(I)の化合物を調製するために好適な化合物である。
【0047】
更に、官能基を遊離又は保護された形態で有する式(I)の化合物は、式(I)の更なる化合物を調製するための出発物質として使用されて良い。かかる操作については、当業者に公知の方法が適用されて良い。
【0048】
例えば、式(I)(式中、R2は、CH2CH2OC(=O)CH3である)の化合物は、式(I)(式中R2は、CH2CH2OHである)の化合物へと転換されて良い。更なる標準的な方法は、式(I)(式中R2は、CH2CH2OCH2O−アルキル、CH2CH2OC(=O)R4、CH2CH2OC(=O)ZR4及びCH2CH2N3である)の化合物をデリバリーできる。式(I)(式中、R2は、CH2CH2N3である)の化合物は、式(I)(式中R2は、CH2CH2NH2である)の化合物へと転換されて良い。かかる式(I)の化合物をHal−C(=0)R4又はHal−C(=O)ZR4はで処理することにより、式(I)(式中、R2は、それぞれ、CH2CH2NHC(=O)R4及びCH2CH2NHC(=O)ZR4である)の化合物がもたらされる。
【0049】
本明細書中、この前後で記載された反応は、本質的に、適切な溶媒もしくは希釈剤もしくはそれらの混合物の不存在下で、又は慣習的に、存在下で行われて良く、この反応は、必要に応じ、冷却を伴い、室温で又は加熱を伴い、例えば、およそ−80℃〜反応媒体の沸騰温度の範囲で、好適にはおよそ0℃〜およそ+150℃で、そしてもし必要なら、閉鎖された容器内、加圧下で、不活性ガス雰囲気下でそして/又は無水条件下で行われている。特に、有利な反応条件は例において見いだされる。
【0050】
反応時間は重要ではないが;反応時間はおよそ0.1〜およそ72時間、特に0.5時間〜およそ24時間であるのが好ましい。
【0051】
生成物は、慣用の方法によって、例えば、ろ過、結晶化、蒸留又はクロマトグラフィーによってかあるはかかる方法の任意に適切な組み合わせによって単離されている。
【0052】
本明細書中、この前後で挙げた、式(I)の化合物を、そして適宜それらの互変異性体を調製するために使用された出発物質は、下に示すように、本質的に、公知の方法によって調製できうる。
【0053】
変法(A):
溶媒及び希釈剤としては:芳香族、脂肪族及び脂環式の炭化水素及び水素化された炭化水素の例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、石油エーテル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、テトラクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエタン又はテトラクロロエタン;エーテルの例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジメトキシジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサン;カルボン酸のエステルの例えば、酢酸エチル;アミドの例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド又は1−メチル−2−ピロリドン;ニトリルの例えばアセトニトリル;スルホキシドの例えばジメチルスルホキシド;又は例に挙げた溶媒の混合物が挙げられる。アミドの例えば、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミド、特にジメチルアセトアミドが好適である。
【0054】
式(II)及び(IV)の化合物中の保護基Qとしては:アルキルエーテル基の例えば、メトキシメチル、メチルチオメチル、tert−ブチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシベンジル、2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1−エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、1−メチル−1−メトキシメチル、1−メチル−1−ベンジルオキシエチル、トリクロロエチル、2−トリメチルシリルオキシ、tert−ブチル、アリル、p−メトキシフェニル、2,4−ジニトロフェニル、ベンジル、p−メトキシベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、トリフェニルメチル;トリアルキルシリル基の例えばトリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル−tert−ブチルシリル、ジメチル−イソプロピルシリル、ジメチル−1,1,2−トリメチルプロピルシリル、ジエチル−イソプロピルシリル、ジメチル−tert−ヘキシルシリルのみならずフェニル−tert−アルキルシリル基の例えばジフェニル−tert−ブチルシリル;エステルの例えばギ酸塩、酢酸塩、クロロアセテート、ジクロロアセテート、トリクロロアセテート、トリフルオロアセテート、メトキシアセテート、フェノキシアセテート、ピバロエート、安息香酸塩;アルキルカーボネートの例えばメチル−、9−フルオレニルメチル−、エチル−、2,2,2−トリクロロエチル−、2−(トリメチルシリル)エチル−、ビニル−、アリル−、ベンジル−、p−メトキシベンジル−、o−ニトロベンジル−、p−ニトロベンジル−のみならずp−ニトロフェニルカーボネートが挙げられる。
【0055】
好適なものはトリアルキルシリル基の例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル−tert−ブチルシリル、ジフェニル−tert−ブチルシリル、エステルの例えばメトキシアセテート及びフェノキシアセテート、及び炭酸塩の例えば9−フルオレニルメチルカーボネート及びアリルカーボネートである。ジメチル−tert−ブチルシリルエーテルが特に好ましい。
【0056】
前記反応は有利におよそ−70℃〜50℃、好適に−10℃〜25℃の温度で行われている。
【0057】
例P.1及びP.2は反応条件の更なる詳細を供する。
【0058】
変法(B):
溶媒及び希釈剤の例は、変法Aで挙げたものと同じである。尚、アルコールの例えばメタノール、エタノール又は2−プロパノール、及び水が適切である。
【0059】
前記反応は、およそ−70℃〜100℃、好適には−10℃〜25℃の温度範囲で行われている。
【0060】
保護基の除去に適したルイス酸の例えば、塩化水素酸、メタンスルホン酸、BF3OEt2、ピリジン中HF、Zn(BF4)2H2O、p−トルエンスルホン酸、AlCl3、HgCl2;フッ化アンモニウムの例えば、フッ化テトラブチルアンモニウム;塩基の例えば、アンモニア、トリアルキルアミン又は複素環塩基;触媒との水素添加分解物の例えば、パラジウムオンカーボン;還元剤の例えば、水素化ホウ素ナトリウム又は触媒の例えば、Pd(PPh3)4を伴う水素化トリブチルスズ、又は酢酸を伴う亜鉛がある。
【0061】
酸の例えば、メタンスルホン酸又はピリジン中HF;Pd(O)を伴う水素化ホウ素ナトリウム;塩基の例えば、アンモニア、トリエチルアミン又はピリジン;特に酸の例えば、ピリジン中HF又はメタンスルホン酸が好適である。
【0062】
反応のために特に好適な条件は、例P1、P2、P3、P4及びP5に記載されている。
【0063】
変法(C):
溶媒及び希釈剤の例は、変法Aの下に挙げたものと同じである。
【0064】
前記反応は、およそ−70℃〜100℃、好適には−10℃〜55℃の温度範囲で行われている。
【0065】
この反応は好適に酸又はルイス酸の存在下で行われている。典型的な酸及びルイス酸は、特に鉱酸の例えば、硫酸、リン酸又はハロゲン化水素酸、特に塩化水素酸、メタンスルホン酸の例えば、ハロ置換された、C1〜C4アルカンカルボン酸の例えば、酢酸、飽和又は非飽和のジカルボン酸の例えば、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、フマル酸又はフタル酸、ヒドロキシカルボン酸の例えば、アスコルビン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸もしくはクエン酸、又は安息香酸、又はBE3OEt2である。
【0066】
変法(D):
溶媒及び希釈剤の例は、変法Aの下に挙げたものと同じである。
【0067】
前記反応は、およそ−70℃〜150℃、好適には−20℃〜120℃の温度範囲で行われている。
【0068】
ハロアセタール化(haloacetalization)及びビニル化のための好適な条件は、例えば当業者に公知の刊行物中に記載されている。
【0069】
式(I)の化合物は、考えられる異性体のうちの1つの形態にもしくはそれらの混合物の形態に、純粋な異性体の形態にもしくは異性体混合物の形態に、即ち、ジアステレオマー混合物の形態にあって良く;本発明は、純粋な異性体及びジアステレオマー混合物の両方に関連し、そして本明細書中この前後で、各場合、立体化学的詳細が詳説されていなくともそうであると解される。
【0070】
前記ジアステレオマー混合物は、公知の方法によって純粋な異性体へと分解されて良い。その方法とは、例えば、溶媒からの再結晶化により、それは、例えば、アセチルセルロース上での高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)などのクロマトグラフィーによること、適切な微生物によること、特異的な、固定化した酵素による解裂によること、又は複合化している1つの異性体のみを、包接化合物の形成、例えば、クラウンエーテルの使用を介することによる。
【0071】
異性体の対応する純粋な混合物の分離によることとは別に、純粋なジアステレオマーは、本発明によれば、一般的に公知の立体選択合成、例えば、対応する適切な立体化学を有する出発物質を使用する本発明の方法を行うことによっても獲得することができうる。
【0072】
各々の場合、生物学的に一層の活性を有する異性体(個々の成分は異なる生物活性を有する)を単離又は合成することが有利である。
【0073】
式(I)の化合物は、それらの水和物の形態で獲得されて良くそして/又は他の溶媒の例えば、固体形態にある化合物を結晶化するために使用されている溶媒を含んでも良い。
【0074】
本発明は、方法の実施態様であって、それによれば、出発物質又は中間体として当該方法の全ての段階において考えられる化合物を出発物質として使用し、そして残りの段階の全て又はいくつかが行われる実施態様、又は出発物質を誘導体及び/もしくは塩及び/もしくはそのジアステレオマーの形態において使用している、又は特に当該出発物質が前記反応条件の下で形成されている方法のすべての実施態様に関連する。例えば、官能基をその遊離形態又は保護形態で有する式(I)の化合物は、式(I)の更なる化合物を調製するための出発物質として使用されて良い。このためには、当業者に公知の操作方法が当てはめられて良い。
【0075】
本発明の方法において、特に好適である式(I)の化合物をもたらす出発物質及び中間体を使用することが好適である。
【0076】
本発明は特に、例に記載の調製方法に特に関連する。
【0077】
本発明は更に式(IV)の化合物、及び適宜、各々の場合、遊離形態又は塩形態にある、E/Z異性体、E/Z異性体の混合物及び/又は互変異性体に関連する。
【0078】
害虫コントロールの分野において、本発明の式(I)の化合物は、低濃度でさえも、非常に有利な殺生物スペクトル及び広いスペクトルを伴う価値ある予防及び/又は治療活性を示し、しかも温血動物、魚及び植物に十分許容される。それらは、意外にも、植物の害虫及びヒトの、そして一層特に、生産力のある家畜、家畜及びペットにおける外部寄生虫及び内部寄生虫を制御するために適している。それらは、通常、感受性の動物害虫の全部又は個々の発達段階に対して有効であり、しかも耐性動物害虫、例えば、昆虫及び代表的なダニ目、線虫、多節条虫類及び吸虫綱に対しても有効であり、しかも同時に有用生物を保護する。本発明の活性成分の殺昆虫又は殺ダニ活性は、それ自身直接的に明らかであって良く、即ち、害虫の死亡率において明らかであって良く、活性はすぐに生じる又はあるときは、例えば、脱皮の間の後に生じ、又は間接的に、例えば、産卵及び/又は孵化率の低下、50〜60%以上の死亡率に対応する良い活性、において明らかである。
【0079】
本発明の目的の範囲内の首尾良い制御は特に、鱗翅目、甲虫、直翅目、イソプテラ(isoptera)、プゾコプテラ(Psocoptera)、シラミ目、マロファーガ(Mallophaga)、総翅目、異翅目、同翅目属、膜翅目、双翅目、ノミ目、総尾目及びダニ目から選択される害虫、主にダニ目、双翅目、総翅目、鱗翅目及び甲虫において可能である。以下の害虫において非常に優れたコントロールが可能である。
【0080】
アバゴロチス(Abagrotis)spp.、アブラクサス(Abraxas)spp.、アカントレウカニア(Acantholeucania)spp.、アカントプルシア(Acanthoplusia)spp.、アカルス(Acarus)spp.、アカルス・シロ(Acarus siro)spp.、アセリア(Aceria)spp.、アセリア・シェルドニ(Aceria sheldoni)、アクレリス(Acleris)spp.、アコロイタス(Acoloithus)spp.、アコンプシア(Acompsia)spp.、アコサス(Acossus)spp.、アクリア(Acria)spp.、アクロバシス(Acrobasis)spp.、アクロセルコプス(Acrocercops)spp.、アクロレピア(Acrolepia)spp.、アクロレピオプシス(Acrolepiopsis)spp.、アクロニクタ(Acronicta)spp.、アクロポリチス(Acropolitis)spp.、アクテビア(Actebia)spp.、アクルス(Aculus)spp.、アクルス・シェレクテンダリ(Aculus schlechtendali)spp.、アドキソフィエス(Adoxophyes)spp.、アドキソフィエス・レチクラナ(Adoxophyes reticulana)、アエデス(Aedes)spp.、アエジリア(Aegeria)spp.、アエテス(Aethes)spp.、アガペタ(Agapeta)spp.、アゴノプテリクス(Agonopterix)spp.、アグリオピス(Agriopis)spp.、アグリオテス(Agriotes)spp.、アグリフィラ(Agriphila)spp.、アグロコーラ(Agrochola)spp.、アグロペリナ(Agroperina)spp.、アラバマ(Alabama)spp.、アラバマ・アルジラセアエ(Alabama argillaceae)、アグロチス(Agrotis)spp.、アルブナ(Albuna)spp.、アルカトエ(Alcathoe)spp.、アルシス(Alcis)spp.、アレイマ(Aleimma)spp.、アレチア(Aletia)spp.、アレウロトリサス(Aleurothrixus)spp.、アレウロトリサス・フロコッカス(Aleurothrixus floccosus)、アレイロデス(Aleyrodes)spp.、アレイロデス・ブラシカエ(Aleyrodes brassicae)、アロフィエス(Allophyes)spp.、アルソフィラ(Alsophila)spp.、アマタ(Amata)spp.、アマテス(Amathes)spp.、アンブリオマ(Amblyomma)spp.、アンブリプチラ(Amblyptilia)spp.、アモコニカ(Ammoconia)spp.、アモルビア(Amorbia)spp.、アンフィオン(Amphion)spp.、アンフィボエア(Amphipoes)spp.、アンフィピラ(Amphipyra)spp.、アミエロイス(Amyelois)spp.、アナカンポトデス(Anacamptodes)spp.、アナグラファ(Anagrapha)spp.、アナルシア(Anarsia)spp.、アナトリキンチス(Anatrychyntis)spp.、アナビトリネラ(Anavitrinella)spp.、アンシリス(Ancylis)spp.、アンドロポリア(Andropolia)spp.、アンヒメラ(Anhimella)spp.、アンテレアエア(Antheraea)spp.、アンテリゴナ(Antherigona)spp.、アンテリゴナ・ソクカタ(Antherigona soccata)、アントノマス(Anthonomus)spp.、アントノマス・グランジス(Anthonomus grandis)、アンチカルシア(Anticarsia)spp.、アンチカルシア・ゲンマタリス(Anticarsia gemmatalis)、アオニジェラ(Aonidiella)spp.、アパメア(Apamea)spp.、アファニア(Aphania)spp.、アフェリア(Aphelia)spp.、アフィジアエ(Aphididae)、アフィス(Aphis)spp.、アポトミス(Apotomis)spp.、アプロアエレマ(Aproaerema)spp.、アルキプス(Archippus)spp.、アルキプス(Archips)spp.、アクロミルメクス(Acromyrmex)、アルクチア(Arctia)spp.、アルガス(Argas)spp.、アルゴランプロテス(Argolamprotes)spp.、アルギレスチア(Argyresthia)spp.、アルギログラマ(Argyrogramma)spp.、アルギロプロセ(Argyroploce)spp.、アルギロタエニア(Argyrotaenia)spp.、アロトロフォーラ(Arotrophora)spp.、アスコチス(Ascotis)spp.、アスピジオタス(Aspidiotus)spp.、アスピラプテリクス(Aspilapteryx)spp.、アセノプチカ(Asthenoptycha)spp.、アテルピア(Aterpia)spp.、アテチス(Athetis)spp.、アトマリア(Atomaria)spp.、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、アッタ(Atta)spp.、アチファ(Atypha)spp.、アウトグラファ(Autographa)spp.、アキシリア(Axylia)spp.、バクトラ(Bactra)spp.、バーバラ(Barbara)spp.、バトラチドラ(Batrachedra)spp.、バタリスチス(Battaristis)spp.、ベンベキア(Bembecia)spp.、ベミシア(Bemisia)spp.、ベミシア・タバキ(Bemisia tabaci)、ビビオ(Bibio)spp.、ビビオ・ホルツラニス(Bibio hortulanis)、ビシグナ(Bisigna)spp.、ブラステスチア(Blastesthia)spp.、ブラッタ(Blatta)spp.、ブラテラ(Blatella)spp.、ブレファロシス(Blepharosis)spp.、ブレプチナ(Bleptina)spp.、ボアルミア(Boarmia)spp.、ボンボキシ(Bombyx)spp.、ボモロカ(Bomolocha)spp.、ブーフィルス(Boophilus)spp.、ブラキミア(Brachmia)spp.、ブラジナ(Bradina)spp.、ブレビパルパス(Brevipalpus)spp.、ブリチス(Brithys)spp.、ブリオビア(Bryobia)spp.、ブリオビア・プラエチオーサ(Bryobia praetiosa)、ブリオトロファ(Bryotropha)spp.、ブパルス(Bupalus)spp.、ブセオーラ(Busseola)spp.、ブセオーラ・フスカ(Busseola fusca)、カベラ(Cabera)spp.、カコエシモルファ(Cacoecimorpha)spp.、カドラ(Cadra)spp.、カドラ・カウテラ(Cadra cautella)、カエヌルジナ(Caenurgina)spp.、カリピトリメルス(Calipitrimerus)spp.、カリエルゲス(Callierges)spp.、カロフォポーラ(Callophpora)spp.、カロフォポーラ・エリトロセファーラ(Callophpora erythrocephala)、カロファシア(Calophasia)spp.、カロプチラ(Caloptilia)spp.、カリビテス(Calybites)spp.、カプノプチカ(Capnoptycha)spp.、カプア(Capua)spp.、カラドリナ(Caradrina)spp.、カリペタ(Caripeta)spp.、カルメンタ(Carmenta)spp.、カルポシナ(Carposina)spp.、カルポシナ・ニッポネシス(Carposina nipponensis)、カタマクタ(Catamacta)spp.、カテラフィリス(Catelaphris)spp.、カトプトリア(Catoptria)spp.、カウストローマ(Caustoloma)spp.、セラエナ(Celaena)spp.、セリファ(Celypha)spp.、セノピス(Cenopis)spp.、セファス(Cephus)spp.、セラミカ(Ceramica)spp.、セラプテリリス(Cerapteryx)spp.、セラチチス(Ceratitis)spp.、セラトフィルス(Ceratophyllus)spp.、セロプラスター(Ceroplaster)spp.、カエトクネマ(Chaetocnema)spp.、カエトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、カマエスフェシア(Chamaesphecia)spp.、カランブカ(Charanvca)spp.、ケイモフィラ(Cheimophila)spp.、ケルソチス(Chersotis)spp.、キアズミア(Chiasmia)spp.、チロ(Chilo)spp.、チオノデス(Chionodes)spp.、コリオプテス(Chorioptes)spp.、コリストネウラ(Choristoneura)spp.、チリサスピジア(Chrysaspidia)spp.、クリソデイキシス(Chrysodeixis)spp.、クリソミア(Chrysomya)spp.、クリソムファラス(Chrysomphalus)spp.、クリソムファラス・ジクチオスペラミ(Chrysomphalus dictyospermi)、クリソムファラス・アオニジム(Chrysomphalus aonidium)、クリソテウキア(Chrysoteuchia)spp.、シリックス(Cilix)spp.、シメックス(Cimex)spp.、クリシア(Clysia)spp.、クリシア・アンビグエラ(Clysia ambiguella)、クレプシス(Clepsis)spp.、クナエミドフォラス(Cnaemidophorus)spp.、クナファロクロシス(Cnaphalocrocis)spp.、クネファシア(Cnephasia)spp.、コッカス(Coccus)spp.、コッカス・ヘスペリダム(Coccus hesperidum)、コチリス(Cochylis)spp.、コレフォーラ(Coleophora)spp.、コロトイス(Colotois)spp.、コモフィラ(Commophila)spp.、コニストラ(Conistra)spp.、コノポモルファ(Conopomorpha)spp.、コルシラ(Corcyra)spp.、コルヌチプルシア(Cornutiplusia)spp.、コズミア(Cosmia)spp.、コスモポリテス(Cosmopolites)spp.、コスモプテリクス(Cosmopterix)spp.、コッサス(Cossus)spp.、コスタエオンベクサ(Costaeonvexa)spp.、クランバス(Crambus)spp.、クレアトハース(Creatonotos)spp.、クロシドロミア(Crocidolomia)spp.、クロシドロミア・ビノタリス(Crocidolomia binotalis)、クロエシア(Croesia)spp.、クリモデス(Crymodes)spp.、クリプタスパスマ(Cryptaspasma)spp.、クリプトブラベス(Cryptoblabes)spp.、クリプトカーラ(Cryptocala)spp.、クリプトフレビア(Cryptophlebia)spp.、クリプトフレビア・レウコトレタ(Cryptophlebia leucotreta)、クリプトプチラ(Cryptoptila)spp.、クテノプセウスチス(Ctenopseustis)spp.、ククリア(Cucullia)spp.、クルクリオ(Curculio)spp.、クレックス(Culex)spp.、クテレブラ(Cuterebra)spp.、シジア(Cydia)spp.、シジア・ポモネラ(Cydia pomonella)、シンバラフォーラ(Cymbalophora)spp.、ダクチレトーラ(Dactylethra)spp.、ダクス(Dacus)spp.、ダヂカ(Dadica)spp.、ダマリネア(Damalinea)spp.、ダシキラ(Dasychira)spp.、デカダルキス(Decadarchia)spp.、デコデス(Decodes)spp.、デイレフィラ(Deilephila)spp.、デルトデス(Deltodes)spp.、デンドロリマス(Dendrolimus)spp.、デプレサリア(Depressaria)spp.、デルメステス(Dermestes)spp.、デルマニサス(Dermanyssus)spp.、デルマニサス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、ジアブロチカ(Diabrotica)spp.、ジアクリシア(Diachrysia)spp.、ジアファニア(Diaphania)spp.、ジアルシア(Diarsia)spp.、ジアセミア(Diasemia)spp.、ジアトレアエア(Diatraea)spp.、ジクレラトウラ(Diceratura)spp.、ジクロメリス(Dichomeris)spp.、ジクロクロシス(Dichrocrocis)spp.、ジクロランファ(Dichrorampha)spp.、ジシクラ(Dicycla)spp.、ジオリクトリア(Dioryctria)spp.、ジパロプシス(Diparopsis)spp.、ジパロプシス・カスタネア(Diparopsis castanea)、ジプレウリナ(Dipleurina)spp.、ジプリオン(Diprion)spp.、ジプリオニダエ(Diprionidae)、ジスセストリア(Discestra)spp.、ジスタンチエラ(Distantiella)spp.、ジスタンチエラ・テオブロマ(Distantiella theobroma)、ジツラ(Ditula)spp.、ジウルネア(Diurnea)spp.、ドラトプテリクス(Doratopteryx)spp.、ドレパナ(Drepana)spp.、ドロスフィラ(Drosphila)spp.、ドロスフィラ・メラノガスター(Drosphila melanogaster)、ジサウセス(Dysauxes)spp.、ジスデルカス(Dysdercus)spp.、ジストローマ(Dysstroma)spp.、エナ(Eana)spp.、エアリアス(Earias)spp.、エクリチカ(Ecclitica)spp.、エクジトローファ(Ecdytolopha)spp.、エクピルロルロエ(Ecpyrrhorrhoe)spp.、エクトミエロイス(Ectomyelois)spp.、イエトロピス(Eetropis)spp.、エジラ(Egira)spp.、エマスモパルパス(Elasmopalpus)spp.、エメリア(Emmelia)spp.、ムポアスカ(mpoasca)spp.、エンピレウマ(Empyreuma)spp.、エナルジア(Enargia)spp.、エナルモニア(Enarmonia)spp.、エンドピザ(Endopiza)spp.、エンドテニア(Endothenia)spp.、エンドトリキア(Endotricha)spp.、エオレウマ(Eoreuma)spp.、エオテトラニクス(Eotetranychus)spp.、エオテトラニクス・カルピニ(Eotetranychus carpini)、エパゴゲ(Epagoge)spp.、エペリス(Epelis)spp.、エフェスチア(Ephestia)spp.、エフェスチオデス(Ephestiodes)spp.、エピブレマ(Epiblema)spp.、エピエホリストデス(Epiehoristodes)spp.、エピノチア(Epinotia)spp.、エピフィラス(Epiphyas)spp.、エピプレマ(Epiplema)spp.、エピプセスチス(Epipsestis)spp.、エピルロエ(Epirrhoe)spp.、エピシマス(Episimus)spp.、エピチムビア(Epitymbia)spp.、エプラキナ(Epllachna)spp.、エラニス(Erannis)spp.、エラストリア(Erastria)spp.、エレムナス(Eremnus)spp.、エレウネチス(Ereunetis)spp.、エリオフィエス(Eriophyes)spp.、エリオソーマ(Eriosoma)spp.、エリオソーマ・ラニゲラム(Eriosoma lanigerum)、エリトロネウラ(Erythroneura)spp.、エスチグメン(Estigmene)spp.、エトミア(Ethmia)spp.、エチエラ(Etiella)spp.、エウアグロチス(Euagrotis)spp.、エウコスマ(Eucosma)spp.、エウヘラエナ(Euehlaena)spp.、エウエリジア(Euelidia)spp.、エウエノソーマ
(Eueosma)spp.、エウキスタス(Euchistus)spp.、エウコスモモルファ(Eucosmomorpha)spp.、エウドニア(Eudonia)spp.、エウフィドニア(Eufidonia)spp.、エウフィポノメウトイデス(Euhyponomeutoides)spp.、エウレピトデス(Eulepitodes)spp.、エウリア(Eulia)spp.、エウリチス(Eulithis)spp.、エウピテシア(Eupithecia)spp.、エウプレシア(Euplexia)spp.、エウポエシリア(Eupoecilia)spp.、エウポエシリア・アンビグエア(Eupoecilia ambiguella)、エウプロクチス(Euproctis)spp.、エウプシリア(Eupsilia)spp.、エルホドープ(Eurhodope)spp.、エウロイス(Eurois)spp.、エウリガスター(Eurygaster)spp.、エウリトミア(Eurythmia)spp.、エウストロチア(Eustrotia)spp.、エウキソア(Euxoa)spp.、エウゾフィーラ(Euzophera)spp.、エベルゲスチス(Evergestis)spp.、エビペ(Evippe)spp.、エクサルテマ(Exartema)spp.、ファニア(Fannia)spp.、ファロンタ(Faronta)spp.、フェルチア(Feltia)spp.、フィラチマ(Filatima)spp.、フィシア(Fishia)spp.、フランクリニエラ(Frankliniella)spp.、フミボチス(Fumibotys)spp.、ガエサ(Gaesa)spp.、ガスガルシア(Gasgardia)spp.、ガストロフィルス(Gastrophilus)spp.、ゲレチア(Gelechia)spp.、ギルピニア(Gilpinia)spp.、ギルピニア・ポリトーマ(Gilpinia polytoma)、グロシナ(Glossina)spp.、グリフィプテリクス(Glyphipterix)spp.、グリフォデス(Glyphodes)spp.、グノリモスケミニ(Gnorimoschemini)spp.、ゴノドンタ(Gonodonta)spp.、ゴルチナ(Gortyna)spp.、グラシラリア(Gracillaria)spp.、グラファニア(Graphania)spp.、グラフォリタ(Grapholita)spp.、グラフォリザ(Grapholitha)spp.、グラビタルメタ(Gravitarmata)spp.、グレトケナ(Gretchena)spp.、グリセルダ(Griselda)spp.、グリロタルパ(Gryllotalpa)spp.、ジナエフォーラ(Gynaephora)spp.、グリプソノーマ(Gypsonoma)spp.、ハダ(Hada)spp.、ハエマトビヌス(Haematopinus)spp.、ハリシドータ(Halisidota)spp.、ハルピプテリクス(Harpipteryx)spp.、ハリシナ(Harrisina)spp.、ヘヂア(Hedya)spp.、ヘリコベルパ(Helicoverpa)spp.、ヘリフォバス(Heliophobus)spp.、ヘリオチス(Heliothis)spp.、ヘルラ(Hellula)spp.、ヘロトロパ(Helotropa)spp.、ヘマリス(Hemaris)spp.、ヘルシノトリプス(Hercinothrips)spp.、ヘルクリア(Herculia)spp.、ヘルモナッサ(Hermonassa)spp.、ヘテロゲネア(Heterogenea)spp.、ホロメリナ(Holomelina)spp.、ホマダウラ(Homadaula)spp.、ホモエオソーマ(Homoeosoma)spp.、ホモグラエア(Homoglaea)spp.、ホモハデナ(Homohadena)spp.、ホモナ(Homona)spp.、ホモノプシス(Homonopsis)spp.、ホプロカンンパ(Hoplocampa)spp.、ホプロドリナ(Hoplodrina)spp.、ホシノア(Hoshinoa)spp.、ヒクサローマ(Hxalomma)spp.、ヒドラエシア(Hydraecia)spp.、ヒドリオメナ(Hydriomena)spp.、ヒレス(Hyles)spp.、ヒロイカス(Hyloicus)spp.、ピパジルチス(Hypagyrtis)spp.、ヒパチマ(Hypatima)spp.、ヒパントリア(Hyphantria)spp.、ヒパントリア・クネア(Hyphantria cunea)、ヒポカーラ(Hypocala)spp.、ヒポコエナ(Hypocoena)spp.、ヒポデマ(Hypodema)spp.、ヒポボスカ(Hyppobosca)spp.、ヒプシピラ(Hypsipyla)spp.、ヒシア(Hyssia)spp.、ヒステロシア(Hysterosia)spp.、イダエア(Idaea)spp.、イヂア(Idia)spp.、イピモルファ(Ipimorpha)spp.、イシア(Isia)spp.、イソコリスタ(Isochorista)spp.、イソフリクチス(Isophrictis)spp.、イソポリア(Isopolia)spp.、イソトリアス(Isotrias)spp.、イクソデス(Ixodes)spp.、イタメ(Itame)spp.、ジョジア(Jodia)spp.、ジョジス(Jodis)spp.、カワベア(Kawabea)spp.、ケイフェリア(Keiferia)spp.、ケイフェリア・リコペルシセラ(Keiferia lycopersicella)、ラブジア(Labdia)spp.、ラシニポリア(Lacinipolia)spp.、ランブジナ(Lambdina)spp.、ランプロトリトパ(Lamprothritpa)spp.、ラオデルファクス(Laodelphax)spp.、ラシウス(Lasius)spp.、ラスペイレシア(Laspeyresia)spp.、レプチノタルサ(Leptinotarsa)spp.、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、レプトコリサ(Leptocorisa)spp.、レプトスタレス(Leptostales)spp.、レカニウム(Lecanium)spp.、レカニウム・コミ(Lecanium comi)、レピドサフェス(Lepidosaphes)spp.、レピスマ(Lepisma)spp.、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)、レスモン(Lesmone)spp.、ルーカニア(Leucania)spp.、ルーシノデス(Leucinodes)spp.、ルーコファエア(Leucophaea)spp.、ルーコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ルーコプテラ(Leucoptera)spp.、ルーコプテラ・シテラ(Leucoptera scitella)、リノグナタス(Linognathus)spp.、リポセリス(Liposcelis)spp.、リソルホプトラス(Lissorhoptrus)spp.、リタコジア(Lithacodia)spp.、リトコレチス(Lithocolletis)spp.、リトモイア(Lithomoia)spp.、リトファン(Lithophane)spp.、リキソデッサ(Lixodessa)spp.、ロベシア(Lobesia)spp.、ロベシア・ボトラナ(Lobesia botrana)、ロボフォーラ(Lobophora)spp.、ロクスタ(Locusta)spp.、ロマナルテス(Lomanaltes)spp.、ロモグラファ(Lomographa)spp.、ロクサグロチス(Loxagrotis)spp.、ロクソステージ(Loxostege)spp.、ルシリア(Lucilia)spp.、リマントリア(Lymantria)spp.、リムナエシア(Lymnaecia)spp.、リオネチア(Lyonetia)spp.、リリオミザ(Lyriomyza)spp.、マクドンノウジア(Macdonnoughia)spp.、マクラウゼータ(Macrauzata)spp.、マクロノクタ(Macronoctua)spp.、マクロシファス(Macrosiphus)spp.、マラコスマ(Malacosoma)spp.、マリアルファ(Maliarpha)spp.、マメストラ(Mamestra)spp.、マメストラ・ブラシアエ(Mamestra brassicae)、マンドウカ(Manduca)spp.、マンドウカ・セクスタ(Manduca sexta)、マラズミア(Marasmia)spp.、マルガリチア(Margaritia)spp.、マトラチネア(Matratinea)spp.、マツマラエセス(Matsumuraeses)spp.、メラナグロミザ(Melanagromyza)spp.、メリポテス(Melipotes)spp.、メリソプス(Melissopus)spp.、メリチア(Melittia)spp.、メロロンタ(Melolontha)spp.、メリスチス(Meristis)spp.、メリタスチス(Meritastis)spp.、メロフィアス(Merophyas)spp.、メサパメア(Mesapamea)spp.、メソゴナ(Mesogona)spp.、メソレウカ(Mesoleuca)spp.、メタネマ(Metanema)spp.、メテンドテニア(Metendothenia)spp.、メトズネリア(Metzneria)spp.、メカルジア(Micardia)spp.、ミクロコルセス(Microcorses)spp.、ミクロレオン(Microleon)spp.、ムネシクテナ(Mnesictena)spp.、モシス(Mocis)spp.、モニマ(Monima)spp.、モノクロア(Monochroa)spp.、モノモリウム(Monomorium)spp.、モノモリウム・ファラノイス(Monomorium pharaonis)、モノプシス(Monopsis)spp.、モリソニア(Morrisonia)spp.、ムスカ(Musca)spp.、ムトゥウライア(Mutuuraia)spp.、ミエロイス(Myelois)spp.、ミチムナ(Mythimna)spp.、ミザス(Myzus)spp.、ナランガ(Naranga)spp.、ネドラ(Nedra)spp.、ネマポゴン(Nemapogon)spp.、ネオジプリオン(Neodiprion)spp.、ネオスファレロプテラ(Neosphaleroptera)spp.、ネフェロデス(Nephelodes)spp.、ネフォテチクス(Nephotettix)spp.、ネザラ(Nezara)spp.、ニラパルバータ(Nilaparvata)spp.、ニフォニンファ(Niphonympha)spp.、ニッポプチリア(Nippoptilia)spp.、ノクツア(Noctua)spp.、ノーラ(Nola)spp.、ノトセリア(Notocelia)spp.、ノトドンタ(Notodonta)spp.、ノダウレリア(Nudaurelia)spp.、オクロプレウラ(Ochropleura)spp.、オクネロストーマ(Ocnerostoma)spp.、オエストルス(Oestrus)spp.、オレトレウテス(Olethreutes)spp.、オリジア(Oligia)spp.、オリニジア(Olindia)spp.、オリゴニクス(Olygonychus)spp.、オリゴニクス・ガリナエ(Olygonychus gallinae)、オンコクネミス(Oncocnemis)spp.、オペロプテラ(Operophtera)spp.、オフィズマ(Ophisma)spp.、オポゴナ(Opogona)spp.、オラエシア(Oraesia)spp.、オルニオドロス(Orniodoros)spp.、オルジア(Orgyia)spp.、オリア(Oria)spp.、オルセオリア(Orseolia)spp.、オルトデス(Orthodes)spp.、オルトゴニア(Orthogonia)spp.、オルトシア(Orthosia)spp.、オリザエフィルス(Oryzaephilus)spp.、オスシネラ(Oscinella)spp.、オスシネラ・フリト(Oscinella frit)、オスミナ(Osminia)spp.、オストリナ(Ostrinia)spp.、オストリナ・ヌビラリス(Ostrinia nubilalis)、オチオリンカス(Otiorhynchus)spp.、オウラプテリクス(Ourapteryx)spp.、パケトラ(Pachetra)spp.、パキスフィニクス(Pachysphinx)spp.、パジダ(Pagyda)spp.、パレアクリタ(Paleacrita)spp.、パリガ(Paliga)spp.、パルチス(Palthis)spp.、パメンセ(Pammene)spp.、パンデミス(Pandemis)spp.、パネメリア(Panemeria)spp.、パノリス(Panolis)spp.、パメリス・フラメア(Panolis flammea)、パノニカス(Panonychus)spp.、パラルジレスチア(Parargyresthia)spp.、パラジアルシア(Paradiarsia)spp.、パラロベシア(Paralobesia)spp.、パラントレン(Paranthrene)spp.、パラパンデミス(Parapandemis)spp.、パラペジアシア(Parapediasia)spp.、パラスチクチス(Parastichtis)spp.、パラシンデミス(Parasyndemis)spp.、パラトリア(Paratoria)spp.、パレロメメ(Pareromeme)spp.、ペクチノフォーラ(Pectinophora)spp.、ペクチノフォーラ・ゴッシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ペジクルス(Pediculus)spp.、ペゴミア(Pegomyia)spp.、ペゴミア・ヒオシアミ(Pegomyia hyoscyami)、ペロクリスタ(Pelochrista)spp.、ペニセチア(Pennisetia)spp.、ペンステモニア(Penstemonia)spp.、ペンフィガス(Pemphigus)spp.、ペリバトデス(Peribatodes)spp.、ペリドロマ(Peridroma)spp.、ペリルウコプテラ(Perileucoptera)spp.、ペリプラネタ(Periplaneta)spp.、ペリゾーマ(Perizoma)spp.、ペトローバ(Petrova)spp.、ペキシコピア(Pexicopia)spp.、ファロニア(Phalonia)spp.、ファロニジア(Phalonidia)spp.、ファネタ(Phaneta)spp.、フリクタエニア(Phlyctaenia)spp.、フリクチヌス(Phlyctinus)spp.、フォルビア(Phorbia)spp.、ファラグマトビア(Phragmatobia)spp.、フィリカンテス(Phricanthes)spp.、フトリマエア(Phthorimaea)spp.、フトリマエア・オペルクレラ(Phthorimaea operculella)、フィロクニスチス(Phyllocnistis)spp.、フィロコプトルタ(Phyllocoptruta)spp.、フィロコプトルタ・オレイボーラ(Phyllocoptruta oleivora)、フィロノリクテル(Phyllonorycter)spp.、フィロフィラ(Phyllophila)spp.、フィロキセラ(Phylloxera)spp.、ピエリス(Pieris)spp.、ピエリス・ラパエ(Pieris rapae)、ピエスマ(Piesma)spp.、プラノコッカス(Planococus)spp.、プラノトルトリクス(Planotortrix)spp.、プラチエドラ(Platyedra)spp.、プラチノータ(Platynota)spp.、プラチプチラ(Platyptilia)spp.、プラチセンタ(Platysenta)spp.、プロジア(Plodia)spp.、プルシア(Plusia)spp.、プルテラ(Plutella)spp.、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、ポドセシア(Podosesia)spp.、ポリア(Polia)spp.、ポピリア(Popillia)spp.、ポリミクシス(Polymixis)spp.、ポリファゴタルソネムス(Polyphagotarsonemus)spp.、ポリファゴタルソネムス・ラタス(Polyphagotarsonemus latus)、プレイス(Prays)spp.、プリオノキシスタス(Prionoxystus)spp.、プロボール(Probole)spp.、プロセラス(Proceras)spp.、プロケロデス(Prochoerodes)spp.、プロエウリア(Proeulia)spp.、プロスキスチス(Proschistis)spp.、プロセレナ(Proselena)spp.、プロセルピヌ
ス(Proserpinus)spp.、プロタグロチス(Protagrotis)spp.、プロテオテラス(Proteoteras)spp.、プロトバスラ(Protobathra)spp.、プロトスキニア(Protoschinia)spp.、セロノフォラス(Pselnophorus)spp.、スーダレチア(Pseudaletia)spp.、スーダントモノムス(Pseudanthonomus)spp.、スーダンテルニア(Pseudaternelia)spp.、スーダウルアカスピス(Pseudaulacaspis)spp.、スーデクスセンテラ(Pseudexentera)spp.、スードコッカス(Pseudococus)spp.、スードヘルメニアス(Pseudohermenias)spp.、スードプルシア(Pseudoplusia)spp.、プソロプテス(Psoroptes)spp.、プシラ(Psylla)spp.、プシリオデス(Psylliodes)spp.、プテロフォロス(Pterophorus)spp.、プチコローマ(Ptycholoma)spp.、プルビナリア(Pulvinaria)spp.、プルビナリア・アエチオピカ(Pulvinaria aethiopica)、ピラリス(Pyralis)spp.、ピラウスタ(Pyrausta)spp.、ピルゴチス(Pyrgotis)spp.、ピルレフェラ(Pyrreferra)spp.、ピルハルクチア(Pyrrharctia)spp.、クアドラスピジオタス(Quadraspidiotus)spp.、ランコーラ(Rancora)spp.、ラピア(Raphia)spp.、レチクルテルメス(Reticultermes)spp.、レチニア(Retinia)spp.、ラゴレチス(Rhagoletis)spp.、ラゴレチス・ポモネラ(Rhagoletis pomonella)、リピセファルス(Rhipicephalus)spp.、リゾグリフス(Rhizoglyphus)spp.、リゾペルタ(Rhizopertha)spp.、ロドニウス(Rhodnius)spp.、ロファロシフム(Rhophalosiphum)spp.、ロポボータ(Rhopobota)spp.、リアシア(Rhyacia)spp.、リアシオニア(Rhyacionia)spp.、リンコパチヤ(Rhynchopacha)spp.、リゾステネス(Rhyzosthenes)spp.、リブラ(Rivula)spp.、ロンドチア(Rondotia)spp.、ルシドリナ(Rusidrina)spp.、リンカグラエア(Rynchaglaea)spp.、サブロデス(Sabulodes)spp.、サヒルベルゲラ(Sahlbergella)spp.、サヒルベルゲラ・シングラリス(Sahlbergella singularis)、サイセッチア(Saissetia)spp.、サミア(Samia)spp.、サンニマ(Sannina)spp.、サンニノイデア(Sanninoidea)spp.、サフォイデウス(Saphoideus)spp.、サルコプテス(Sarcoptes)spp.、サトロブロタ(Sathrobrota)spp.、スカラベイダエ(Scarabeidae)、セリオデス(Sceliodes)spp.、シヒニア(Schinia)spp.、シストセルカ(Schistocerca)spp.、シザフィス(Schizaphis)spp.、シズラ(Schizura)spp.、シェレケンステニア(Schreckensteinia)spp.、シアラ(Sciara)spp.、シロポファーガ(Scirpophaga)spp.、シルトリプス・アウランチ(Scirthrips auranti)、スコパリア(Scoparia)spp.、スコプーラ(Scopula)spp.、スコチア(Scotia)spp.、スコチノファーラ(Scotinophara)spp.、スコトグランマ(Scotogramma)spp.、スクロビパルパ(Scrobipalpa)spp.、スクロビパルポプシス(Scrobipalpopsis)spp.、セミオチサ(Semiothisa)spp.、セレダ(Sereda)spp.、セサミア(Sesamia)spp.、セシア(Sesia)spp.、シクヤ(Sicya)spp.、シデリジス(Sideridis)spp.、シミラ(Simyra)spp.、シネウグラフェ(Sineugraphe)spp.、シトコーラ(Sitochroa)spp.、シトビオン(Sitobion)spp.、シトフィルス(Sitophilus)spp.、シトトロガ(Sitotroga)spp.、ソレノプシス(Solenopsis)spp.、スメリンザス(Smerinthus)spp.、ソフロニア(Sophronia)spp.、スパエロチス(Spaelotis)spp.、スパルガローマ(Spargaloma)spp.、スパルガノチス(Sparganothis)spp.、スパタリスチス(Spatalistis)spp.、スペルキア(Sperchia)spp.、スペシア(Sphecia)spp.、スフィンクス(Sphinx)spp.、スピロノタ(Spilonota)spp.、スポドプテラ(Spodoptera)spp.、スポドプテラ・リットラリス(Spodoptera littoralis)、スタグマトフォーラ(Stagmatophora)spp.、スタフィリノコロウス(Staphylinochrous)spp.、スタトモポダ(Stathmopoda)spp.、ステノデス(Stenodes)spp.、ステルハ(Sterrha)spp.、ストモキシス(Stomoxys)spp.、ストロフェドラ(Strophedra)spp.、スニラ(Sunira)spp.、スチナ(Sutyna)spp.、スワメルダミア(Swammerdamia)spp.、シロマチア(Syllomatia)spp.、シンピスチス(Sympistis)spp.、シナンテドン(Synanthedon)spp.、シナクシス(Synaxis)spp.、シンコパクマ(Syncopacma)spp.、シンデミス(Syndemis)spp.、シングラファ(Syngrapha)spp.、シントメイダ(Synthomeida)spp.、タバヌス(Tabanus)spp.、タエニアルキス(Taeniarchis)spp.、タエニオトリプス(Taeniothrips)spp.、タニア(Tannia)spp.、タルソネムス(Tarsonemus)spp.、テグリフェラ(Tegulifera)spp.、テハマ(Tehama)spp.、テレイオデス(Teleiodes)spp.、テロルタ(Telorta)spp.、テネブリオ(Tenebrio)spp.、テフリナ(Tephrina)spp.、テラトグラエア(Teratoglaea)spp.、テリクーラ(Terricula)spp.、テチア(Tethea)spp.、テトラニクス(Tetranychus)spp.、タルフォフィラ(Thalpopila)spp.、タウメトポエア(Thaumetopoea)spp.、チオジア(Thiodia)spp.、トリプス(Thrips)spp.、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、トリプス・タバキ(Thrips tabaci)、チリドプテリクス(Thyridopteryx)spp.、チリス(Thyris)spp.、チネオラ(Tineola)spp.、チプラ(Tipula)spp.、トルトリシジア(Tortricidia)spp.、トルトリクス(Tortrix)spp.、トラキエア(Trachea)spp.、トリアレウロデス(Trialeurodes)spp.、トリアロウロデス・バポラリオラム(Trialeurodes vaporariorum)、トリアトーマ(Triatoma)spp.、トリアキソメラ(Triaxomera)spp.、トリボリウム(Tribolium)spp.、トリコデクテス(Tricodectes)spp.、トリコプルシア(Trichoplusia)spp.、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、トリコプチルス(Trichoptilus)spp.、トリオザ(Trioza)spp.、トリオザ・エリトレアエ(Trioza erytreae)、トリファエニア(Triphaenia)spp.、トリフォサ(Triphosa)spp.、トロゴデルマ(Trogoderma)spp.、チリア(Tyria)spp.、ウデア(Udea)spp.、ウナスピス(Unaspis)spp.、ウナスピス・シトリ(Unaspis citri)、ウテテシア(Utetheisa)spp.、バレリオデス(Valeriodes)spp.、ベスパ(Vespa)spp.、ベスパミナ(Vespamima)spp.、ビタセア(Vitacea)spp.、ビツラ(Vitula)spp.、ウィトレシア(Witlesia)spp.、キサンチア(Xanthia)spp.、キサントロエ(Xanthorhoe)spp.、キサントタイプ(Xanthotype)spp.、キセノミクタ(Xenomicta)spp.、キセノフシラ(Xenopsylla)spp.、キセノフシラ・ケオプシス(Xenopsylla cheopsis)、キセスチア(Xestia)spp.、キシレナ(Xylena)spp.、キシロマイゲス(Xylomyges)spp.、キシロサリス(Xyrosaris)spp.、イポノメウタ(Yponomeuta)spp.、イプソロファ(Ypsolopha)spp.、ザレ(Zale)spp.、ザンクログナタス(Zanclognathus)spp.、ゼイラフェラ(Zeiraphera)spp.、ゼノドキサス(Zenodoxus)spp.、ゼウゼラ(Zeuzera)spp.、ジガエナ(Zygaena)spp.。
【0081】
本発明の化合物を使用することで線形動物門の階級の害虫をコントロールすることも可能である。かかる害虫としては、例えば、根瘤線形動物、シスト形成線形動物、そしてまた茎及び葉線形動物が挙げられ、それは特に;ヘテロデラ(Heterodera)spp.の例えばヘテロデラ・シャクチィ(Heterodera schachtii)、ヘテロドラ・アベナエ(Heterodora avenae)及びヘテロドラ・トリフォリィ(Heterodora trifolii)、グロボデラ(Globodera)spp.の例えばグロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis);メロイドジン(Meloidogyne)spp.及びの例えばメロイドジン・インコグニタ(Meloidogyne incognita)及びメロイドジン・ジバニカ(Meloidogyne javanica);ラドフォルス(Radopholus)spp.の例えばラドフォルス・シミリス(Radopholus similis);プラチレンカス(Pratylenchus)の例えばプラチレンカス・ネグレクタンス(Pratylenchus neglectans)及びプラチレンカス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans);チレンカルス(Tylenchulus)の例えばチレンカルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans);ロンジドルス(Longidorus)、トリコドレス(Trichodorus)、キシフィネマ(Xiphinema)、ジチレンカス(Ditylenchus)、アフィーンコイデス(Apheenchoides)及びアングニア(Anguina);特にメロイドジン(Meloidogyne)の例えばメロイドジン・インコグニタ(Meloidogyne incognita)、及びヘテロデラ(Heterodera)の例えばヘテロデラ・グリシンス(Heterodera glycines)である。
【0082】
本発明の特に重要な観点は、寄生摂食害虫(parasitic feeding pests)に対して植物を保護することにおける本発明の式(I)の化合物の使用である。
【0083】
本発明の化合物及びそれらを含んで成る組成物の動物害虫に対する作用は、他の殺昆虫剤、ダニ駆除剤又は線形動物駆除剤の添加によって有意に拡大されそして与えられた環境に対して適用されて良い。適切な添加剤としては、例えば、以下のクラスの活性成分が代表的であり:それは有機リン化合物、ニトロフェノール及び誘導体、ホルムアミジン、尿素、カルバメート、ピレトロイド、塩素化された炭化水素、ネオニコチノイド及びバチルス・チュリンゲンシス(Bacillus thuringensis)製剤である。
【0084】
特に適切な混合相手としては:アザメチフォス;クロルフェンビンフォス;シペルメトリン、シペルメトリン ハイ-cis;シロマジン;ジアフェンチウロン;ジアジノン;ジクロルボス;ジクロトフォス;ジシクラニル;フェノキシカルブ;フルアズロン;フラチオカルブ;イサゾフォス;イドフェンフォス;キノプレン;ルフェヌロン;メタクリフォス;メチダチオン;モノクロトフォス;フォスファミドン;プロフェノフォス;ジオフェノラン;バチルス・チュリンゲンス(Bacillus thuringiensis)系統GC91又は系統NCTC11821から獲得可能な化合物;ピメトロジン;ブロモプロピレート;メトプレン;ジスルフォトン;キナルフォス;タウフルバリネート;チオシクラム;チオメトン;アルジカルブ;アジンフォス−メチル;ベンフラカルブ;ビフェントリン;ブプロフェジン;カルボフラン;ジブチルアミノチオ;カルタップ;クロルフルアズロン;クロルピリフォス;クロチアニジン;シフルトリン;λ−シハロトリン;α−シペルメトリン;ζ−シペルメトリン;デルタメトリン;ジフルベンズロン;エンドスルファン;エチオフェンカルブ;フェニトロチオン;フェノブカルブ;フェンバレレート;ホルモチオン;メチオカルブ;ペプテノフォス;イミダクロプリド;イソプロカルブ;メタミドフォス;メトミル;メビンフォス;パラチオン;パラチオン−メチル;フォサロン;ピリミカルブ;プロポクサー;テフルベンズロン;テルブフォス;トリアザメート;フェノブカルブ;テブフェノジド;フィプロニル;β−シフルトリン;シラフルオフェン;フェンピロキシメート;ピリダベン;ピリダリル;フェナザキン;ピリプロキシフェン;ピリミジフェン;ニテンピラム;アセトアミプリド;エマメクチン;エマメクチン−ベンゾエート;スピノサド;昆虫に対して活性がある植物抽出物;線形動物を含んで成り且つ昆虫に対して活性である調製物;バチルス・サブチリスから獲得可能な調製物;真菌を含んで成り且つ昆虫に対して活性である調製物;ウィルスを含んで成り且つ昆虫に対して活性である調製物;アバメクチン;クロルフェナピル;アセフェート;アクリナトリン;アラニカルブ;アルファメトリン;アミトラズ;」AZ 60541;アジンフォス A;アジンフォス M;アゾシクロチン;ベンヂオカルブ;ベンスルタップ;β−シフルトリン;BPMC;ブロフェンプロクス;ブロモフォス A;ブフェンカルブ;ブトカルボキシン;ブチルピリダベン;カドウサフォス;カルバリル;カルボフェノチオン;クロエトカルブ;クロレトキシフォス;クロルメフォス;シス−レスメトリン;クロシトリン;クロフェンテジン;シアノフォス;シクロプロトリン;シヘキサチン;デメトン M;デメトン S;デメトン−S−メチル;ジクロフェンチオン;ジクリフォス;ジエチオン;ジメトエート;ジメチルビンフォス;ジオキサチオン;エジフェンフォス;エスフェンバレレート;エチオン;エトフェンプロクス;エトプロフォス;エトリンフォス;フェナミフォス;フェンブタチンオキシド;フェノチオカルブ;フェンプロパトリン;フェンピラド;フェンチオン;フルアジナム;フルシクロクスウロン;フルシトリネート;フルフェノキシウロン;フルフェンプロクス;フォノフォス;フォスチアゾエート;フブフェンブロクス;HCH;ヘキサフルムロン;ヘキシチアゾクス;IKI−220;イプロベンフォス;イソフェンフォス;イソキサチオン;イベルメクチン;マラチオン;メカルバム;メスルフェンフォス;メタルデハイド;メトカルブ;ミベルメクチン;モキシデクチン;ナレド;NC 184;ニチアジン;オメトエート;オキサミル;オキシデメトン M;オキシデプロフォス;ペルメトリン;フェントエート;フォレート;フォスメト;フォキシム;ピリミフォス M;ピリミフォス E;プロメカルブ;プロパフォス;プロチオフォス;プロトエート;ピラクロフォス;ピラダフェンチオン;ピレスメトリン;ピレトラム;テブフェノジド;サリチオン;セブフォス;スルフォテプ;スルプロフォス;テブフェンピラド;テブピリンフォス;テフルトリン;テメフォス;テルバム;テトラクロルビンフォス;チアクロプリド;チアフェノクス;チアメトキサム;チオジカルブ;チオファノクス;チオナジン;チュリンジエンシン;トラロメトリン;トリアラテン;トリアゾフォス;トリアズロン;トリクロルフォン;トリフルムロン;トリメタカルブ;バミドチオン;キシリルカルブ;YI 5301/5302;ゼータメトリン;DPX−MP062−インドオキサカルブ;メトキシフェノジド;ビフェナゼート;XMC(3,5−キシリルメチルカルバメート);又は真菌病原体メタルヒジウム・アニソプリアエ(Metarhizium anisopliae)である。
【0085】
本発明の化合物は、コントロールするため、即ち、農業園芸及び林業において、植物、特に有用植物及び観葉植物上、又はかかる植物の部分、例えば、果、花、葉、茎、塊茎又は根に生じる、前述の種類の害虫を阻害又は駆除するために使用されて良く、しかもある場合、成長が遅い植物の部分がこれらの害虫に対し保護される。
【0086】
標的植物としては、特に穀類の例えば、オオムギ、コムギ、ライムギ、オートムギ、ダイズ及びモロコシ;ビート;例えば、シュガービート及び飼料用ビート;果の例えば、ナシ状果及び石果の例えば、リンゴ、西洋ナシ、西洋スモモ、モモ、アーモンド、サクランボ並びに液果の、例えば、イチゴ、ラズベリー及びブラックベリー;マメ科植物の例えば、マメ、レンズマメ、さやの中のマメ及びダイズ;油植物の例えば、ナタネ、マスタード、ポピー、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、カスター油、ココア及びラッカセイ;ウリ類の例えば、マロー、キュウリ及びメロン;繊維植物の、例えば、綿花、亜麻、大麻及びジュート;柑橘植物の、例えば、オレンジ、レモン、グレープフルーツ及びマンダリン;野菜の例えば、ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ及びパプリカ;クスノキ科の例えば、アボガド、シナモン及びカンファー;並びにタバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、茶、コショウ、ワイン、ホップ、バナナ、天然ゴム及び観葉植物である。
【0087】
本発明の化合物の更なる使用分野は、保存物及び貯蔵室の保護及び原材料の保護であり、そしてまた衛生の分野において、特に家畜及び生産性の家畜を例に挙げた種類の害虫に対し保護、一層詳細には、家畜動物、特にネコ及びイヌを、ノミ、ダニ及び線形動物からの保護することである。
【0088】
本発明は従って、農薬組成物に関連し、それは例えば、本発明の化合物を1以上含んで成る、乳化可能濃縮物、懸濁濃縮物、直接噴霧可能又は希釈可能溶液、スプレー可能ペースト、希エマルション、可湿粉末(wettable powder)、可溶性粉末、分散可能粉末、可湿粉末、粉塵、顆粒及び封入体のポリマー物質に関連し、製剤の選択は意図された目的及び一般的な環境に従って行われる。
【0089】
活性成分は、それらの組成物中で純粋な形態で、例えば、特異的な粒子サイズにおける固体活性成分、又は好適に調剤技術における通常の1以上のアジュバントと、例えば賦形剤、もしくは固体状担体、又は表層活性化合質(界面活性剤)と一緒に使用されている。ヒト、家畜動物、生産性のある家畜及びペットにおける寄生虫コントロールの分野において、それは、生理学的に許容される添加剤のみが使用されることで自明のことである。
【0090】
溶媒は、例えば:水素化されていない又は部分的に水素化された芳香族炭化水素、好適には、C8〜C12のアルキルベンゼンの画分の例えば、キシレン混合物、アルキル化されたナフタレン又はテトラヒドロナフタレン、脂肪族炭化水素もしくは脂肪族環式炭化水素の例えば、パラフィンもしくはシクロヘキサン、アルコールの例えば、エタノール、プロパノール又はブタノール、それらのグリコール及びエーテル及びエステルの例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールエーテル、エチレングリコール又はエチレングリコールモノメチル又はエチルエーテル、ケトンの例えば、シクロヘキサンノン、イソフォロン又はジアセトンアルコール、強度極性溶媒の例えば、N−メチルピロリド−2−オン、ジメチルスルホキシド又はN,N−ジメチルホルムアミド、水、エポキシ化された又はエポキシ化されていない植物油の例えば、エポキシ化された又はエポキシ化されていないナタネ油、カスター油、ココナッツ油又ダイズ油、及びシリコーン油である。
【0091】
固体担体であって、粉塵及び分散可能粉末のために使用される固体担体は、原則として、標準的な天然の岩石粉末の例えば、方解石、タルク、カオリン、モンモリロナイト又はアタパルガイトである。非常に分散性の高いケイ酸又は非常に分散性の高い吸着性ポリマーも、物理特性を向上させるために加えられて良い。粒状吸着性顆粒担体は多孔質型であり、例えば、軽石、破壊されたレンガ、海泡石又はベントナイトであり、そして非吸着性担体物質は、軽石又は砂である。天然の多くの無機又は有機粒状物質、特に白雲石又は粉砕された植物残さが更に使用されて良い。
【0092】
表層活性物質は、処方される活性化合物の性質に依存して、優れた乳化、分散及び可湿特性を伴う、非イオン性、陽イオン性及び/もしくは陰イオン性界面活性剤もしくは界面活性剤混合物である。下に列挙した界面活性剤は例示のみと解され;調剤技術において通常使用されている多くの他の界面活性剤及び本発明に適したものが関連刊行物中に記載されている。
【0093】
非イオン性界面活性物質は、詳細に、脂肪族又は環式脂肪族アルコール、飽和又は不飽和脂肪酸及びアルキルフェノールのポリグリコールエーテル誘導体であり、それは3〜30個のグリコールエーテル基及び8〜20の炭素原子を(脂肪族)炭化水素基中に、そして6〜18個の炭素原子をアルキルフェノールのアルキル基中に含むことができる。更に適した物質は、水溶性酸化ポリエチレン添加物であり、20〜250個のエチレングリコールエーテル基及び10〜100個のプロピレングリコールエーテル基を含み、プロピレングリコール上、エリレンジアミノポリプロピレングリコール及びアルキルポリプロピレングリコールはアルキル鎖中に1〜10個の炭素原子を有する。通常例示される化合物は、プロピレングリコール1単位あたり1〜5エチレングリコール単位を含む。例は、ノニルフェノール−ポリエトキシエタノール、カスター油ポリグリコールエーテル、酸化ポリプロピレン−ポリエチレン添加物、トリブチルフェノキシポリ−エトキシエタノール、ポリエチレングリコール及びオクチルフェノキシポリエトキシエタノールである。他の物質は、ポリオキシエチレンソルビタンの脂肪酸エステルの例えば、ポリオキシエチレンソルビタントリオレアートである。
【0094】
陽イオン性界面活性剤は、詳細に、第四アンモニウム塩であり、それは置換基として、8〜22個のC原子を有するアルキル基を1個以上含み、そして更なる置換基として、低級の、ハロゲン化されていないかあるいはハロゲン化されているアルキル、ベンジル又は低級ヒドロキシアルキルを含む。この塩は好適にハロゲン化物、メチル硫酸塩又はエチル硫酸塩の形態にある。例は、ステアリル−トリメチル−アンモニウムクロリド及びベンジル−ジ−(2−クロロエチル)−エチル−アンモニウムブロミドである。
【0095】
適切な陰イオン性界面活性剤は、水溶性の石鹸及び水溶性の合成界面活性化合物の両方であって良い。適切な石鹸は、高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及び置換された又は置換されていないアンモニウム塩の例えば、オレイン酸もしくはステアリン酸のナトリウムもしくはカリウム塩、又は天然に生じる脂肪酸混合物のナトリウムもしくはカリウム塩であり、それは、例えばココナッツ油又はトール油から獲得されて良く;そして更に脂肪酸メチルタウリン塩も挙げられる。しかしながら、合成界面活性剤は、一層頻繁に使用されており、詳細には、脂肪スルホン酸塩、脂肪硫酸塩、スルホン化されたベンゾイミダゾール誘導体又はアルカリスルホン酸塩である。脂肪スルホン酸塩及び脂肪硫酸塩は、原則としてアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩もしくは置換された又は置換されていないアンモニウム塩の形態にあり、そして一般に、8〜22個のC原子のアルキル基を有し、アルキルとしてはアシル基のアルキル成分も挙げられ;例は、リグニン硫酸の、ドデシル硫酸エステルの、又は天然に生じる脂肪酸から調製した脂肪アルコール硫酸塩混合物のナトリウム又はカルシウム塩である。これらには、硫酸エステルの塩及び脂肪アルコールエチレン酸化物添加物のスルホン酸の塩も含まれる。スルホン化されたベンゾイミダゾール誘導体は好適に2個のスルホン酸基及び約8〜22個のC原子を有する脂肪酸基を含む。アルキルアリールスルホン酸塩は、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸の、ジブチルナフタレンスルホン酸の又はナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド濃縮産物のナトリウム、もしくはカルシウムもしくはトリエタノールアンモニウム塩である。対応するリン酸塩、例えば、p−ノニルフェノール−(4〜14)−エチレンオキシド添加物又はリン脂質のリン酸エステルの塩なども更に使用されて良い。
【0096】
組成物は原則として、0.1〜99%の、詳細には0.1〜95%の活性化合物をそして1〜99.9%の、詳細には、少なくとも、5〜99.9%の固体状又は液体状補助物質を含んで成り、原則的に組成物の0〜25%、詳細には0.1〜20%が界面活性剤であることが可能である(%は各場合、重量%である)。濃縮組成物は市販の製品として一層好適であり、エンドユーザーは原則的に、活性化合物を非常に低濃度で含んで成る組成物を使用する。好適な組成物は、詳細に以下のものからなる(%=重量%)。
【0097】
【表1】

【0098】
本発明の化合物は更なる固体状又は液体状のアジュバントを含んでなっても良く、それは例えば、安定化剤の例えば、植物油又はエポキシ化植物油(例えば、エポキシ化されたココナッツ油、ナタネ油又はダイズ油)、消泡剤の例えば、シリコーン油、防腐剤、粘度調節剤、結合剤及び/もしくは増粘剤並びに肥料もしくは他の活性成分を特別な効果の例えば、ノミ駆除、殺細菌、殺真菌、殺線形動物、殺軟体動物又は選定の殺生物効果を獲得するために含んで成りうる。
【0099】
本発明の作物保護製品は、アジュバントの不在下で、例えば粉砕、篩い分け及び/又は所定の粒子サイズにするために固体状活性成分をもしくは活性成分の混合物を圧縮することによってそして1以上のアジュバントの存在下で、例えば、活性成分をもしくは活性成分の混合物を1もしくは複数のアジュバントと密接に混合及び/もしくは粉砕することにより、公知の方法において調製されている。本発明は、本発明の組成物を調製するための方法及びそれら組成物の調製における式(I)の化合物の使用にも関連する。
【0100】
本発明は、作物保護製品の適用の方法、即ち、例に挙げた種類の害虫をコントロールするための方法の例えば、スプレー、噴霧化、粉塵化、被覆、ドレッシング、散布又は注ぎに関連し、それは意図された目的及び主流の状況に従って選択され、そして例に挙げた種類の害虫をコントロールするための組成物の使用にも関連する。濃度の典型的な割合は、0.1〜1000ppm、好適には0.1〜500ppmの活性成分である。haあたりの適用の割合は、一般に、1〜2000gの活性成分/ha、特に10〜1000g/ha、好適には20〜600g/haであり;一層特に20〜100g/haである。
【0101】
作物保護の分野における好適な適用の方法は、植物の葉群に対する適用であり(葉群適用)、適用の頻度と割合は、件の害虫による感染症のリスクに依存する。しかし、活性成分は、植物のある場所に液体製剤が浸透した場合又は活性成分が植物のある場所へと固体形態において組み込まれる場合、例えば、土壌中に、例えば顆粒形態において組み込まれた場合(固体適用)、根を通じて植物に浸透させることができる(全身適用)。田んぼの稲作物の場合、かかる粒子は計量された量で洪水した田において適用されて良い。
【0102】
本発明の作物保護製品は、植物繁殖物質、例えば、種子の例えば、果実、塊茎又は小粒、切り枝を、動物害虫に対して保護するためにも適している。繁殖物質は植える前に前記組成物で処理されて良く:例えば、種子が播かれる前に下準備されて良い。本発明の活性成分は、小粒に対して、種子を液体製剤に浸すかあるいはそれらを固体製剤でコーティングすることによって適用されても良い(コーティング)。前記組成物は、例えば、繁殖物質が植えられている場合、植える部位、例えば播種の間に種の畝に対して適用されて良い。本発明は、かかる繁殖物質を処理する方法に、そして植物繁殖物質をそのように処理する方法に関連する。
【0103】
以下の例は、説目のためにある。それらは本発明を限定しない。温度は℃であり;溶媒の混合比は体積部である。スペクトルに関連するデータ中、DMSOはジメチルスルホキシドを示し、sは一重項を示し、tは三重項を示し、dは二重項を示し、qは四重項を示し、そしてmは多重項を示す。
【実施例】
【0104】
調製例
下の例において、アベルメクチンB1誘導体(アベルメクチンB1a及びB1b誘導体の混合物)の調製例を記載している。B1b誘導体は、当該混合物の一般に、たったの約5〜10重量%を示し、その理由は、通常、B1a誘導体の結合のみがNMRスペクトルにおいて検出できうるからだ。
【0105】
化合物は多くの場合、アベルメクチンB1a及びB1b誘導体の混合物の形態にあり、典型的な物理データの例えば、融点又は屈折率による特性決定を使用することは殆どない。その理由は、化合物を、クロマトグラフィーによる精製後にNMRスペクトル分析するかあるいは、HPLC(高分解液体クロマトグラフィー)による分析において特定された保持時間を参照することによって特性決定するからだ。調製例の物理データ中の用語「B1a」は、主成分(R1はsec-ブチルである)をいう。「B1b」は第二の成分(ここでR1はイソプロピルである)を示す。B1a誘導体についてのみ保持時間が与えられている化合物の場合、B1b誘導体の割合が少ないことにより、B1b成分に関する保持時間を特定することは不可能である。B1a成分及びB1b成分の正確な構造の配置を、マススペクトロメトリーによって行っている。
【0106】
以下の方法をHPLC分析のために使用した。
【0107】
【表2】

【0108】
化合物のクロマトグラフィーのために使用したYMC−Pack ODS−AQカラムは、YMC、Alte Raesfelderstrasse 6,46514 Schermbeck, Germanyにより生産されている。
【0109】
物理データの情報中で使用した略記は以下の意味を有する。
s:一重項、MHz:メガヘルツ、brs:ブロード一重項;t:三重項;m:多重項;d:二重項;J:総合定数;bd:ブロード二重項;LCMS:液体クロマトグラフィーマススペクトロメトリー;tRT:保持時間(min);M+H:質量ピーク+H;M+Na:質量ピーク+Naである。TBDMSは例中で基−Si(CH3)2(tert-ブチル)を示す。溶媒の混合比を体積部で与えている。「エーテル」とはジエチルエーテルと解される。
【0110】
実施例P.1:4”−O−ベンジルオキシメチル−アベルメクチンB1
【化8】

【0111】
段階A:10mlのジクロロメタン中0.5gの5−OTBDMS−アベルメクチンB1及び0.26gのN,N−ジイソプロピルエチルアミンの0℃の溶液に対して、276mgの塩化ベンジルオキシメチチルを加えた。この混合物を35℃で12時間に渡り撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、水中へと注いで、酢酸エチルで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮し、粗製の5−OTBDMS−4”−O−ベンジルオキシメチル−アベルメクチンB1(次のように直接使用した)を提供した。
【0112】
段階B:10mlのテトラヒドロフラン中5−OTBDMS−4”−O−ベンジルオキシメチル−アベルメクチンB1(段階Aで獲得した)溶液に対して、2.2mlのHF−ピリジン溶液(25gの70%HF−ピリジン、27.5mlのテトラヒドロフラン及び12.5mlのピリジンからなる)を加え、そしてこの混合物を室温で12時間に渡り撹拌して、水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;有機相を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物を調製用HPLC(preparative HPLC)によって精製し、4”−O−ベンジルオキシメチル−アベルメクチンB1(LCMS:B1a:tRT:12.16min,1015(M+Na))を提供した。
【0113】
実施例P.2:4”−エピ−O−(2−メトキシエトキシメチル)−アベルメクチンB1
【化9】

【0114】
段階A:5mlのジクロロメタン中0.3gの5−OTBDMS−4”−エピ−アベルメクチンB1及び0.31gのN,N−ジイソプロピルエチルアミンの0℃の溶液に対して、0.21mlの2−メトキシ−エトキシメチルクロリドを加えた。この混合物を還流温度で6時間に渡り撹拌した。この反応混合物を室温に冷却し、水中へと注いで、酢酸エチルで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮し、粗製の5−OTBDMS−4”−エピ−O−(2−メトキシエトキシメチル)−アベルメクチンB1(次のように直接使用した)を提供した。
【0115】
段階B:10mlのテトラヒドロフラン中5−OTBDMS−4”−エピ−O−(2−メトキシエトキシメチル)−アベルメクチンB1の溶液に対して、3.5mlのHF−ピリジン溶液(25gの70%HF−ピリジン、27.5mlのテトラヒドロフラン及び12.5mlのピリジンからなる)を加え、そしてこの混合物を50℃で2.5時間に渡り撹拌して、水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;有機相を飽和炭酸水素ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル ヘキサン/酢酸エチル 1/1)によって精製し、4”−エピ−O−(2−メトキシエトキシメチル)−アベルメクチンB1(LCMS:B1a:tRT:9.37min,983.5(M+Na),961.6(M+H);B1a:tRT:8.65min,969.5(M+Na))を提供した。
【0116】
実施例P.3:4’−O−ブトキシメチル−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化10】

【0117】
段階A:ジクロロメタン(5ml)中5−OTBDMS−4’アベルメクチンB1モノサッカライド(420mg)及びN,N−ジイソプロピルアミン(0.4ml)の室温での溶液に対して、クロロメチルn−ブチルエーテル(220mg)を加えた。この混合物を35℃で24時間に渡り撹拌して、水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;Mg2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン/酢酸エチル 4/1)により精製し、5−OTBDMS−4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルによって特性決定している)を提供した。
【0118】
段階B:メタノール(5ml)中5−OTBDMS−4’−O−ブトキシメチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(200mg)の0℃の溶液に対して、メタンスルホン酸(0.02ml)を加えた。この反応混合物を1時間に渡り撹拌して、飽和重炭酸ナトリウムへとに注ぎ、酢酸エチルで抽出し;Mg2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン/酢酸エチル 3/0)により、4’−O−ブトキシメチル−アベルメクチンB1モノサッカライドを提供した。
【0119】
4’−O−ブトキシメチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C46H70O12,MW:814.5. LCMS:tRT,:11.4 min, 837.3 (M+Na); 1H NMR (300 MHz, CDCl3) 選択データ、δH (ppm): 3.15 (t, J=8.5 Hz, 1H, CH-4'), 3.28 (m, 1H, CH-2), 3.44 (s, 3H, OCH3). B1b C45H68O12, MW: 800.5. LCMS: tRT,: 10.6 823.5 (M+Na);
【0120】
実施例P.4:4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化11】

【0121】
段階A:ジクロロメタン(5ml)中5−OTBDMS−アベルメクチンB1モノサッカライド(422mg)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.9ml)の溶液に対して、室温で1−アセトキシ−2−クロロメトキシエタン(610mg)を加えた。この混合物を45℃で32時間に渡り撹拌した。この混合物を塩水へと注いで、酢酸エチルで抽出し、MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル ヘキサン/酢酸エチル 4/1)によって粗製して、5−OTBDMS−4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0122】
段階B:テトラヒドロフラン(5ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(384ml)の溶液に対して、ピリジン(0.2ml)及び70%HF−ピリジン溶液(0.2ml)を加えた。この混合物を18時間に渡り室温で撹拌して、水性NaHCO3(50%)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン/酢酸エチル 1/1)により、4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0123】
4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C46H68O14,MW:844.5. LCMS:tRT,:8.49 min, 867.5 (M+Na); B1b C45H66O12, MW: 830.5. LCMS: tRT,: 7.82 min, 853.5 (M+Na).
【0124】
実施例P.5:4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化12】

【0125】
段階A:0℃に冷却した中5−OTBDMS−4’−O−(1−アセトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(410mg)のメタノール溶液(10ml)に対して、水酸化アンモニウム(2ml,H2O中25%)を加えた。この混合物を室温で4時間に渡り撹拌し、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル ヘキサン/酢酸エチル 1/1)によって、4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0126】
段階B:テトラヒドロフラン(2ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(140mg)の溶液に対して、ピリジン(80μl)及び70%HF−ピリジン溶液(80μl)を加えた。この混合物を5日に渡り室温で撹拌して、水性NaHCO3(50%)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン/酢酸エチル 3/7)により、4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0127】
4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C44H66O13,MW:802.5. LCMS:tRT,:6.99 min, 825.4 (M+Na); B1b C43H64O13, MW: 788.4. LCMS: tRT,: 6.35 min, 811.4 (M+Na).
【0128】
実施例P.6:4’−O−(1−メトキシメトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化13】

【0129】
段階A:ジクロロメタン(5ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(138mg)及びN,N−ジイソプロピルエチルエミン(90μl)の室温の溶液に対して、クロロメチルエーテル(29μl)を加えた。この混合物を35℃で20時間に渡り撹拌した。この混合物を水に注いで、ジクロロメタンで抽出し、MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 7/3)によって精製して、5−OTBDMS−4’−O−(1−メトキシメトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0130】
段階B:テトラヒドロフラン(1.5ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−メトキシメトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(100mg)の溶液に対して、ピリジン(50μl)及び70%HF−ピリジン溶液(50μl)を加えた。この混合物を48時間に渡り室温で撹拌して、水性NaHCO3に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル,ヘキサン/酢酸エチル 1/1)により、4’−O−(1−メトキシメトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0131】
4’−O−(1−メトキシメトキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C46H70O14,MW:846.5. LCMS:tRT,:8.73 min, 869.4 (M+Na); B1b C45H68O14, MW: 832.5. LCMS: tRT,: 7.89 min, 855.4 (M+Na).
【0132】
実施例P.7:4’−O−(1−アジド−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化14】

【0133】
段階A:0℃に冷却したN,N−ジメチルアセトアミド(7ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−ヒドロキシ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(642mg)の室温の溶液に対して、トリフェニルフォスフィン(551mg)及びテトラブロモエタン(696mg)を加えた。この混合物を0.5時間に渡り撹拌し、その後アジ化ナトリウム(228mg)を加えた。この反応混合物を40℃で1時間に渡り撹拌し、そして水に注いで、酢酸エチルで抽出し、MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 5/1)によって精製して、5−OTBDMS−4’−O−(1−アジド−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0134】
段階B:テトラヒドロフラン(2.0ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−アジド−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(98mg)の溶液に対して、ピリジン(50μl)及び70%HF−ピリジン溶液(50μl)を加えた。この混合物を48時間に渡り室温で撹拌して、水性NaHCO3に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 1/1)により、4’−O−(1−アジド−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0135】
4’−O−(1−アジド−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C44H65N3O12,MW:827.5. LCMS:tRT,:9.76 min, 850.5 (M+Na); B1b C43H63N3O12, MW: 813.4. LCMS: tRT,: 9.01 min, 836.4 (M+Na).
【0136】
実施例P.8:4’−O−(1−アミノ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化15】

【0137】
段階A:4’−O−(1−アジド−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライドの溶液に対してトリメチルフォスフィン(150μl,テトラヒドロフラン中1.0M)及び水(30μl)を加えた。この混合物を室温で48時間に渡り撹拌し、水に注いで、酢酸エチルで抽出し、MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 5/1)によって精製して、4’−O−(1−アミノ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0138】
実施例P.9:4’−O−(1−アミノ−エトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C44H67NO12,MW:801.5. LCMS:tRT,:4.11 min, 802.5 (M+Na).
【化16】

【0139】
段階A:5−OTBDMS−ベルメクチンB1モノサッカライド(1.0g)、酢酸水銀(190mg)及びエチルビニルエーテル(10ml)の混合物を8時間に渡り還流させた。この混合物を水性Na2CO3に注いで、そして酢酸エチルで抽出した。Na2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮して、5−OTBDMS−4’−O−ビニル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マスクトル及NMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0140】
段階B:メタノール中5−OTBDMS−4’−O−ビニル−アベルメクチンB1モノサッカライド(200mg)の溶液に対してN−ブロモスクシンイミド(46mg)を加えた。室温で24時間に渡り撹拌した後、溶媒をin vacuoで除去し、立体異性体の混合物として5−OTBDMS−4’−O−(1−ブロモメチル−1−メトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マスクトル及NMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0141】
5−OTBDMS−4’−O−(1−ブロモメチル−1−メトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C50H79BrO12Si,MW:978.5. LCMS:異性体1:tRT,:14.94 min, 979.5 (M+H); 異性体2:tRT, 14.64 min., 1001.4 (M+Na).
【0142】
段階C:THF(2.0ml)中5−OTBDMS−4’−O−(1−ブロモメチル−1−メトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(200mg)の溶液に対して、ピリジン(50μl)及び70%HF−ピリジン溶液(100μl)を加えた。この混合物を48時間に渡り室温で撹拌して、飽和水性NaHCO3に注ぎ、酢酸エチルで抽出し;MgSO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル 1/1)により、4’−O−(1−ブロモメチル−1−メトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定している)を提供した。
【0143】
4’−O−(1−ブロモメチル−1−メトキシ)メチル−アベルメクチンB1モノサッカライド:B1a C44H65BrO12,MW:864.4. LCMS:異性体1:tRT,:10.56 min, 865.4 (M+H); 異性体2:tRT, 10.35 min., 865.4 (M+Na).
【0144】
実施例P.10:4’−エピ−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化17】

【0145】
段階A:4mlのCH2Cl2中5−OTBDMS−4’−エピ−アベルメクチンB1モノサッカライド(500mg)、3,4−ジヒドロ−2−H−ピラン(80.7μl)及びピリジニウム−(トルエン−4−スルホネート)(14.9mg)の混合物を室温で6時間に渡り撹拌した。この反応混合物を20mlのジエチルエーテルで希釈し、そして水性NaClで洗浄した。Na2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮し、5−OTBDMS−4’−エピ−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライドの考えられる2つの異性体(フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル4:1)によって分離できうる)(マススペクトル及びNMRスペクトルによって特性決定した)を提供した。
【0146】
段階B’:THF(2.5ml)中5−OTBDMS−4’−エピ−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(148mg)の第一の異性体の溶液に対してピリジン(244μl)及び70%HF−ピリジン溶液(83μl)を加えた。この混合物を72時間に渡り室温で撹拌し、飽和水性NaHCO3中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。調製用HPLCにより4’−エピ−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルによって特性決定した)の第一の異性体を提供する。
【0147】
4’−epi−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1aモノサッカライド:C46H68O12,MW:812.5. LCMS:異性体1 tRT, 10.26 min, 813.5 (M+H); 835.5 (M+Na).
【0148】
段階B”:THF(1ml)中5−OTBDMS−4’−エピ−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(46mg)の第二の異性体溶液に対してピリジン(76μl)及び70%HF−ピリジン溶液(26μl)を加えた。この混合物を72時間に渡り室温で撹拌し、飽和水性NaHCO3中に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。調製用HPLCにより4’−エピ−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルによって特性決定した)の第二の異性体を提供する。
【0149】
4’−epi−O−(テトラヒドロ−ピラン−2−イル)−アベルメクチンB1aモノサッカライド:C46H68O12,MW:812.5. LCMS:異性体2 tRT, 11.03 min, 813.5 (M+H); 835.5 (M+Na).
【0150】
実施例P.11:4’−O−([1,4]ジオキサン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化18】

【0151】
段階A:8mlのCH2Cl2中の5−OTBDMS−4−アベルメクチンB1モノサッカライド(500mg)、2−フェニル−スルファニル−[1,4]ジオキサン(163mg)及び分子篩(3Å)の混合物を2時間に渡り室温で撹拌した。この反応混合物を−30℃に冷却し、そしてN−ロドスクシンイミド(267mg)及びトリフルオロメタンスルホン酸(5.1μl)を加えた。室温で75分に渡る撹拌後、この反応を、30mlのCH2Cl2で希釈したエチルジイソプロピルアミン(8.1μl)で止め、そして水性Na2S2O3、水性NaHCO3及び水性NaClで洗浄した。Na2SO4上で乾燥させ、in vacuoで濃縮し、5−OTBDMS−4’−O−([1,4]ジオキサン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル3:1)によって単離できうる)(マススペクトル及びNMRスペクトルによって特性決定した)を提供した。
【0152】
段階B:THF(0.7ml)中の5−OTBDMS−4’−O−([1,4]ジオキサン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(29mg)の溶液に対してHF−ピリジン溶液(175μl)を加えた。この混合物を室温で18時間に渡り撹拌し、飽和水性NaHCO3中に注いで、酢酸エチルで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、in vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル1:1)により4’−O−([1,4]ジオキサン−2−イル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルによって特性決定した)を提供した。
【0153】
4’−O−([1,4]ジオキサン−2−イル)−アベルメクチンB1aモノサッカライド:C45H66O13,MW:814.5. LCMS:tRT, 10.07 min, 815.5 (M+H); 837.4 (M+Na); 832.5 (M+NH4).
【0154】
実施例P.12:4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オン)−アベルメクチンB1モノサッカライド
【化19】

【0155】
段階A:40mlのメチルピロリジンオン中5−OTBDMS−4−アベルメクチンB1モノサッカライド(7100mg)、カルボン酸アリルエステル6−フェニルスルファニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イルエステル(10240mg)及び2,6−ジ−tert−ブチルピリジン(1890μl)の室温での溶液をN−ヨードスクシンイミド(7560mg)で40分処理した。この反応を水性Na2SO3、水性K2CO3及び水の混合物で止めた。水性相をジエチルエーテルで(3回)抽出し、そして有機相を水及び水性NaClで連続して洗浄した。Na2SO4上で乾燥させ、in vacuoで濃縮し、そして4’−O−(3−アリルオキシカルボニル−ジヒドロ−ピラン)−アベルメクチンB1モノサッカライド(フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−ジエチルエーテル1:0〜0:1)により単離できる)(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定した)の3種のエピマーの混合物を提供する。代わりに、それらを次の段階の混合物として維持している。
【0156】
段階B:50mlのテトラヒドロフラン中4’−O−(3−アリルオキシカルボニル−ジヒドロ−ピラン)−アベルメクチンB1モノサッカライド(54300mg)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)−パラジウム(2870mg)、トリフェニルフォスフィン(2580mg)、ブチルアミン(7460μL)及びギ酸の混合物を室温で4時間に渡り撹拌した。この反応混合物を水性NaHCO3及び酢酸エチルの混合物に注いだ。水相を酢酸エチルで抽出し、Na2SO4上で乾燥させ、in vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル3:2)により、4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−ジエチルエーテル1:0〜0:1)により単離できる)(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定した)を提供する。
【0157】
段階C:−75℃で撹拌した30mlの塩化メチレン中、塩化オキサリルを含有する溶液(1010μL)に対して、10mLの塩化メチレン中に溶かしたDMSO(1390μl)を10分間加えた。次いで、20mLの塩化メチレン中に溶かした4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オル)−アベルメクチンB1モノサッカライド(7550mg)を15分の時間に渡り−75℃で加えた。この混合物をこの温度で30分に渡り撹拌し、そしてとりエチルエミン(3560μL)を加えた。この混合物を更なる10分に渡り−75℃で撹拌し、次いでこの反応混合物を0℃にした。この反応を水性NaHCO3で止め、そして水相をジエチルエーテル(×3)で抽出した。有機相をNa2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル1:3)により4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オン)−アベルメクチンB1モノサッカライド(マススペクトル及びNMRスペクトルで単離して特性決定した)を提供した。
【0158】
段階D: THF(2.5ml)中4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オン)−アベルメクチンB1モノサッカライド(90mg)の溶液に対してHF−ピリジン溶液(500μl)を加えた。この混合物を18時間に渡り室温で撹拌し、飽和水性NaHCO3中へと注いで、酢酸エチルで抽出し、有機相をNa2SO4上で乾燥させ、そしてin vacuoで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン−ジエチルエーテル1:2〜0:1)により4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オン)−アベルメクチンB1モノサッカライド(単離できる)(マススペクトル及びNMRスペクトルで特性決定した)を提供した。
【0159】
4’−O−(ジヒドロ−ピラン−3−オン)−アベルメクチンB1モノサッカライド:
第一のエピマー:B1a C46H66O13,MW:826.5. LCMS:tRT, 11.69 min, 827.5 (M+H); 849.3 (M+Na).
第二のエピマー:B1a C46H66O13,MW:826.5. LCMS:tRT, 10.94 min, 849.4 (M+Na); 844.5 (M+NH4).
【0160】
実施例P.13:表に列挙した化合物は上記の調製例に類似してかあるいは当業者に周知の他の方法によって調製できうる。
【0161】
表1:式:
【化20】

(式中、R1はsec−ブチル(B1a)又はイソプロピル(B1b)であり、A−Bは−CH=CH−でありそしてQは水素である)
の化合物。
【0162】
【表3】

【0163】
【表4】

【0164】
【表5】

【0165】
表2:式:
【化21】

(式中、R1はsec−ブチル(B1a)又はイソプロピル(B1b)であり、A−Bは−CH=CH−でありそしてQは水素である)
の化合物。
【0166】
【表6】

【0167】
【表7】

【0168】
表3:式:
【化22】

(式中、R1はsec−ブチル(B1a)又はイソプロピル(B1b)であり、A−Bは−CH=CH−でありそしてQは水素である)
の化合物。
【0169】
【表8】

【0170】
【表9】

【0171】
【表10】

【0172】
表4:
【化23】

(式中、R1はsec−ブチル(B1a)又はイソプロピル(B1b)であり、A−Bは−CH=CH−でありそしてQは水素である)
の化合物。
【0173】
【表11】

【0174】
【表12】

【0175】
【表13】

【0176】
表A:式(I)の化合物
【表14】

【0177】
【表15】

【0178】
【表16】

【0179】
【表17】

【0180】
表5:式(Ia)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0181】
表6:式(Ia)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0182】
表7:式(Ia)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0183】
表8:式(Ia)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【化24】

R1がsec−ブチルである誘導体に関するHPLC分析の保持時間:13.83min
R1がイソプロピルである誘導体に関するHPLC分析の保持時間:13.40min
【0184】
表9:式(Ia)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0185】
表10:式(Ia)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0186】
表11:式(Ia)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【化25】

HPLC分析の保持時間:12.43min
【0187】
表12:式(Ia)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0188】
表13:式(Ia)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0189】
表14:式(Ia)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0190】
表15:式(Ia)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【化26】

HPLC分析の保持時間:13.37min
【0191】
表16:式(Ia)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0192】
表17:式(Ia)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0193】
表18:式(Ia)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0194】
表19:式(Ia)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0195】
表20:式(Ia)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0196】
表21:式(Ia)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0197】
表22:式(Ia)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0198】
表23:式(Ia)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0199】
表24:式(Ia)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0200】
表25:式(Ia)(式中、R1はi−プロピルあり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0201】
表26:式(Ia)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0202】
表27:式(Ia)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0203】
表28:式(Ia)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0204】
表29:式(Ib)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0205】
表30:式(Ia)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0206】
表31:式(Ib)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0207】
表32:式(Ia)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0208】
表33:式(Ib)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0209】
表34:式(Ia)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0210】
表35:式(Ib)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【化27】

HPLC分析における保持時間:11.36min
【0211】
表36:式(Ib)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0212】
表37:式(Ib)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0213】
表38:式(Ib)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0214】
表39:式(Ib)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【化28】

HPLC分析における保持時間:12.59min
【0215】
表40:式(Ib)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0216】
表41:式(Ib)(式中、R1はエチルであり、A−BはQはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0217】
表42:式(Ib)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0218】
表43:式(Ib)(式中、R1は1エチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0219】
表44:式(Ib)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0220】
表45:式(Ib)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0221】
表46:式(Ib)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0222】
表47:式(Ib)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0223】
表48:式(Ib)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0224】
表49:式(Ib)(式中、R1はプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0225】
表50:式(Ib)(式中、R1はプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0226】
表51:式(Ib)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0227】
表52:式(Ib)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0228】
表53:式(Ic)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0229】
表54:式(Ic)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0230】
表55:式(Ic)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0231】
表56:式(Ib)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0232】
【表18】

【0233】
表57:式(Ic)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0234】
【表19】

【0235】
表58:式(Ic)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0236】
表59:式(Ic)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0237】
【表20】

【0238】
表60:式(Ic)(式中、R1はシクロへキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0239】
表61:式(Ic)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0240】
【表21】

【0241】
表62:式(Ic)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0242】
表63:式(Ic)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0243】
【表22】

【0244】
表64:式(Ic)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0245】
表65:式(Ic)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0246】
表66:式(Ic)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0247】
表67:式(Ic)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0248】
表68:式(Ic)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0249】
表69:式(Ic)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0250】
表70:式(Ic)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0251】
表71:式(Ic)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0252】
表72:式(Ic)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0253】
表73:式(Ic)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0254】
表74:式(Ic)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0255】
表75:式(Ic)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0256】
表76:式(Ic)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0257】
表77:式(Id)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0258】
表78:式(Id)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0259】
表79:式(Id)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0260】
表80:式(Id)(式中、R1はsec−ブチル又はイソプロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0261】
表81:式(Id)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0262】
表82:式(Id)(式中、R1はシクロヘキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0263】
表83:式(Id)(式中、R1はシクロへキシルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0264】
表84:式(Id)(式中、R1はシクロへキシルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0265】
表85:(Id)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0266】
表86:式(Id)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0267】
表87:式(Id)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0268】
表88:式(Id)(式中、R1は1−メチル−ブチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0269】
表89:式(Id)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0270】
表90:式(Id)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0271】
表91:式(Id)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0272】
表92:式(Id)(式中、R1はエチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0273】
表93:式(Id)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0274】
表94:式(Id)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0275】
表95:式(Id)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0276】
表96:式(Id)(式中、R1はメチルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0277】
表97:式(Id)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0278】
表98:式(Id)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはTBDMSであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0279】
表99:式(Id)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH=CH−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0280】
表100:式(Id)(式中、R1はi−プロピルであり、A−Bは−CH2−CH2−であり、QはHであり、そして各化合物に関する置換基R2及びR3の組み合わせは表Aの行A.1〜A.79に対応する)の化合物。
【0281】
穀物の収穫において使用すための製剤の例(%=重量%)
例F1:乳化可能濃縮物
【表23】

【0282】
例F2:溶液
【表24】

【0283】
例F3:顆粒
【表25】

【0284】
例F4:可湿粉末
【表26】

【0285】
例F5:乳化可能濃縮物
【表27】

【0286】
例F6:押し出し顆粒
【表28】

【0287】
例F7:コーティングした顆粒
【表29】

【0288】
例F8:懸濁濃縮物
【表30】

【0289】
生物学的例:
例B1:スポドプテラ・リットラリスに対する活性
若いダイズ植物に、12.5ppmの試験化合物を含んで成る水性エマルションスプレー混合物をスプレーし、その後、当該スプレーコーティングが乾いた後、当該植物にスポドプテラ・リットラリスのイモムシを10匹、第一段階において住まわせ、そしてプラスチック容器に置いた。3日後、集団の%減少及び摂食傷害の減少(%活性)を、処理した植物と処理しなかった植物上での死んだイモムシの数と摂食傷害を比較することによって決定した。
【0290】
前記表の化合物はこの試験において優れた活性を示した。特に化合物1.5、1.6、2.6、3.2、3.5、3.6、3.8、3.19、4.8及び4.18がこの試験において80%を超える活性を示した。
【0291】
実施例B2:スポドプテラ・リットラリスに対する活性(全身性)
ダイズ苗を試験溶液に配置した。6日後、葉を切除し、ペトリ皿中の湿ったろ紙上に配置し、そして12〜15匹のスポドプテラ・リットラリスの幼虫をL1段階において感染させた。4日後、集団の%減少及び摂食傷害の減少(%活性)を、処理した植物と処理しなかった植物上での死んだイモムシの数と摂食傷害を比較することによって決定した。
【0292】
前記表の化合物がこの試験において優れた活性を示した。特に化合物2.6、3.6、3.19、4.8及び4.18がこの試験において80%を超える活性を示した。
【0293】
実施例B3:ヘリオチス・ビレセンス(Heliothis virescens)に対する活性
30〜35個のヘリオチス・ビレセンスの卵(0〜24時間齢)をペトリ皿中人工栄養の層上のろ紙上に配置した。次いで0.8mlの試験溶液をこのろ紙上にピペットで滴下した。6日後に評価を行った。集団の%減少(%活性)を、処理した植物と処理しなかった植物上での死んだ卵と幼虫の数を比較することによって決定した。特に化合物1.5、1.6及び4.8がこの試験において80%を超える活性を示した。
【0294】
前記表の化合物がこの試験において良好な活性を示した。
【0295】
実施例B4:プルテラ・キシロステラ(Plutella Xylostella)イモムシに対する活性
若いキャベツ植物に、12.5ppmの試験化合物及びを含んで成る水性スプレー混合物をスプレーした。当該スプレーコーティングスプレーが乾いた後、当該キャベツ植物にプルテラ・キシロステラのイモムシを10匹、第一段階において住まわせ、そしてプラスチック容器に置いた。3日後に評価をした。集団の%減少及び摂食傷害の減少(%活性)を、処理した植物と処理しなかった植物上での死んだイモムシの数と摂食傷害を比較することによって決定した。
【0296】
前記表の化合物がこの試験において良好な活性を示した。特に、化合物2.5、2.8、4.5、4.6及び4.8がこの試験において80%を超える活性を示した。
【0297】
実施例B5:ジアブロチカ・バルテアータ(Diabrotica balteata)に対する活性
ダイズ苗に、12.5ppmの試験化合物を含んで成る水性エマルションスプレー混合物をスプレーし、その後、当該スプレーコーティングスプレーが乾いた後、当該ダイスにジアブロチカ・バルテアータの幼虫を10匹、第二段階において住まわせ、そしてプラスチック容器に置いた。6日後、集団の%減少(%活性)を、処理した植物と処理しなかった植物上での死んだイモムシの数と摂食傷害を比較した。
【0298】
前記表の化合物がこの試験において良好な活性を示した。特に、化合物1.5、1.6、2.6及び4.8がこの試験において80%を超えて有効であった。
【0299】
実施例B6:テトラニクス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)に対する活性
若いマメ植物に、テトラニクス・ウルチカエの混合集団を住まわせ、そして1日後、12.5ppmの試験化合物を含んで成る水性エマルションスプレー混合物をスプレーした。この植物を25℃で6日に渡りインキュベートし、その後評価した。集団の減少(%活性)を処理した植物と処理しなかった植物上での死んだ卵、幼虫及び成獣の数を比較することによって決定した。
【0300】
前記表の化合物はこの試験において優れた活性を示した。特に化合物1.5、1.6、2.6、3.2、3.5、3.6、3.8、3.19、4.8及び4.18がこの試験において80%を超える活性を示した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

(式中、
nは0又は1であり;
A−Bは−CH=CH−又は−CH2−CH2−であり;
R1はC1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル又はC2〜C12−アルケニルであり;
R2はC1〜C12−アルキル、C2〜C12−アルケニル、C2〜C12−アルキニルである;又はC1〜C12−アルキル、C2〜C12−アルケニルもしくはC2〜C12−アルキニルであり、それらは1〜5個の置換により置換されており、その置換基は、OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2、C3〜C8−シクロアルキル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換されている)、C3〜C8−シクロアルケニル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換で置換されている)、ノルボルニレニル(norbornylenyl)、C3〜C8−ハロシクロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C3〜C8−シクロアルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−ハロアルキルスルフィニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C3〜C8−シクロアルキルスルホニル、C1〜C12−ハロアルキルスルホニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、−P(=O)(OC1〜C6−アルキル)2、アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択されており;ここで当該アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシ基は任意に、環上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12−アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシから選択された1〜5個の置換基により置換されている;又は
R2はアリール、ヘテロシクリルC3〜C8−シクロアルキル、C3〜C8−シクロアルケニルである;又はアリール、ヘテロシクリルC3〜C8−シクロアルキルもしくはC3〜C8−シクロアルケニルであり、それらは任意に、環上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、ジメチルアミノ−C1〜C6−アルコキシ、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、メチレンジオキシ、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシから選択された1〜5個の置換基で置換されており;
R3はH、C1〜C12−アルキル又はC1〜C12−アルキル(OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2から選択された1〜5個の置換基で置換されている)、C3〜C8−シクロアルキル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換されている)、ノルボルニレニル−、C3〜C8−シクロアルケニル(任意に1〜3個のメチル基で置換されている);C3〜C8−ハロシクロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C3〜C8−シクロアルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C12−アルキルスルフィニル、C3〜C8−シクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−ハロアルキルスルフィニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルフィニル、C1〜C12−アルキルスルホニル、C3〜C8−シクロアルキルスルホニル、C1〜C12−ハロアルキルスルホニル、C3〜C8−ハロシクロアルキルスルホニル、−NR4R6、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、−P(=O)(OC1〜C6−アルキル)2、アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシであり;ここで当該アリール、ヘテロシクリル、アリールオキシ、アリールチオ及びヘテロシクリルオキシ基は任意に、環上での置換の可能性に依存して、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12−アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択された1〜5個の置換基により任意に置換されており;又は
R2とR3は一緒になって3〜7員のアルキレンブリッヂ又は4〜7員のアルケニレンブリッヂであり、ここで1又は2個のCH2−基は互いに独立して基−C(=O)−、−C(=S)−、O、S、−NR5−、−OC(=O)−O、−OC(=O)S−、−OC(=O)N(R5)−、−C(=O)O−、−C(=O)S−、−C(=O)N(R5)−、−N(R5)C(=O)S−、−N(R5)C(=O)N(R5)−によって置換されてて良く、そしてここで当該アルキレン又はアルケニレンブリッヂは互いに独立してC1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ及びC1〜C4ハロゲンフルキルからなる群から選択された1又は2個の置換基で置換されて良く;
XはO、NR5又は結合であり;
YはO又はSであり;
ZはO、S又はNR5であり;
R4はH、C1〜C12−アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6−アルコキシ及びCNからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されている);C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル、ヘテロシクリル−C1〜C12−アルキル;又はアリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル又はヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルであり、それらは置換の可能性に依存して、環中、任意に、ハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキル及びC1〜C6−ハロアルコキシからなる群選択された1〜5個の置換基で置換されており;
R5はH、C1〜C8−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、ベンジル又は−C(=O)−C1〜C12−アルキルであり;
R6はH、C1〜C12−アルキル(任意にハロゲンで置換されている)、C1〜C6−アルコキシ、CN、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−ハロアルケニル、C2〜C8−アルキニル、C1〜C12−ハロアルケニル、−X−C(=Y)−R9、−X−C(=Y)−Z−R9、−SO2−R9、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル、ヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルである;又はアリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキルもしくはヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルであり、それらは、環中、任意に、置換の可能性に依存して、任意にハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキルもしくはC1〜C6−ハロアルコキシから選択された1〜5個の置換基で置換されている;又は
R4とR6は一緒になって3〜5員のアルキレンブリッヂであり、ここでメチレン基の1つがO、S又はSO2によって置換されて良く;そして
R9はH、C1〜C12−アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6−アルコキシ及びCNからなる群から選択された1〜5個の置換基によって置換されている);C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキル、ヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルである;又はアリール、ヘテロシクリル、アリール−C1〜C12−アルキルもしくはヘテロシクリル−C1〜C12−アルキルであり、それらは、置換の可能性に依存して、環中、任意に、ハロゲン、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−ハロアルキル及びC1〜C6−ハロアルコキシからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されている)
化合物;及び、適宜、各場合、遊離形態又は塩形態における、E/Z異性体、E/Z異性体及び/又は互変異性体の混合物であって;
但し、当該化合物は、nが1であり、R3はHであり、そしてR2は−CH2−CH2−OCH3又は−CH2−CH2−O−フェニルである場合、アベルメクチンB1誘導体ではなく;当該化合物は、nが2であり、R3はHであり、そしてR2が−CH2−CH2−O−フェニルである場合、B1a又はB1b誘導体ではなく;そして当該化合物は、nが1であり、そしてR2とR3が一緒に置換された−CH2−CH2−OCH3である場合、B1a又はB1b誘導体ではなく;そしてnが1であり、R3がHであり、そしてR2が−CH2−CH2−OCH3である場合はB2a又はB2b誘導体ではない化合物。
【請求項2】
遊離形態における式(I)の請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R3がメチルである請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
R3がC3〜C8−アルキルである請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
式(I)(式中、R3がC1〜C8−アルキル(OH、ハロゲン、CN、−N3、−NO2からなる群から選択された置換基により置換されている)、C3〜C8−シクロアルキル(任意に1〜3個のC1〜C6−アルキル基で置換されている)、ノルボルニレニル−、C3〜C8−シクロアルケニル(任意に1〜3個のメチル基で置換されている);C3〜C8−ハロシクロアルキル、C3〜C8−シクロアルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、アリール、ヘテロシクリル、アリールチオ又はヘテロシクリルオキシであり;ここで当該アリール、ヘテロシクリル、アリールチオ及びヘテロサイクリルオキシ基は任意に、環上での置換の可能性にして、OH、ハロゲン、CN、NO2、C1〜C12−アルキル、C3〜C8−シクロアルキル、C1〜C12−ハロアルキル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C12−ハロアルコキシ、C1〜C12−アルキルチオ、C1〜C12−ハロアルキルチオ、C1〜C6−アルコキシ−C1〜C6−アルキル、C2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、Si(C1〜C12−アルキル)3、−X−C(=Y)−R4、−X−C(=Y)−Z−R4、アリール、アリールオキシ、ヘテロシクリル及びヘテロシクリルオキシからなる群から選択された1〜5個の置換基で置換されている)
の請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項6】
活性化合物として請求項1に記載の式(I)の化合物を1種類以上そして助剤を1種類以上含む農薬。
【請求項7】
請求項6に記載の組成物を害虫又はそれらの住みかに対して適用している、害虫をコントロールするための方法。

【公表番号】特表2006−515849(P2006−515849A)
【公表日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−561378(P2004−561378)
【出願日】平成15年12月19日(2003.12.19)
【国際出願番号】PCT/EP2003/014613
【国際公開番号】WO2004/056844
【国際公開日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】