説明

アンテナ内蔵ストラップ

【課題】
無線通信を利用する携帯用電子機器に接続することにより、所望の周波数帯域の受信感度のみを向上させることが可能となるアンテナ内蔵ストラップを提供すること。
【解決手段】
本発明のアンテナ内蔵ストラップ1は、環状に形成されているストラップ部2aを有し、アンテナを有する携帯用電子機器11と連結されるストラップ本体2と、ストラップ部2aの長手方向に沿ってその内部に配設されている外部アンテナ3であって、携帯用電子機器11の電源19に接続されている接続線5の給電線5aの先端部Pから前方へ延出された放射導体3bと、携帯用電子機器11の接地導体19aに接続されている接続線5の接地線5bから後方へ延出されスリーブ3cとを有する外部アンテナ3とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ内蔵ストラップに係り、特に、無線通信を利用する携帯用電子機器に接続する外部アンテナとして好適に利用可能となるアンテナ内蔵ストラップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯電話機、PDA(個人用携帯情報端末機)その他の無線通信を利用する携帯用電子機器(以下、単に「携帯用電子機器」という。)は、所望の電波を受信するアンテナを備えている。このアンテナにおいては、受信電波の周波数や受信感度などに応じてその形状や配置などが決められている。例えば、極超短波(UHF)を利用する携帯電話機は、その筐体から外部に向かって延出するホイップアンテナと、その筐体内部に配設されている内蔵アンテナとを有しており、このホイップアンテナおよび内蔵アンテナによって、当該携帯電話機は空間ダイバーシティを構成してその受信感度を向上させている(特許文献1を参照)。
【0003】
また、所望の受信感度と高い携帯性を得るため、携帯用電子機器に用いられるイヤホーンやヘッドホーンなどに一体成形された外部アンテナを当該携帯用電子機器のアンテナとして利用する場合もある。その一例として、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンは、当該スピーカ部のGND信号線から所望の電波を受信し、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンに接続された当該携帯用電子機器に受信した電波の電気信号を転送することが可能となっている(特許文献2を参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平8−79152号公報
【特許文献2】特開2003−163529号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、携帯用電子機器のホイップアンテナおよび内蔵アンテナを利用して空間ダイバーシティを構成した場合であっても、携帯用電子機器の筐体サイズの制限により、ホイップアンテナから内蔵アンテナまでの距離を大きくすることができず、当該携帯用電子機器に対してフェージング対策を効果的に施すことが困難であるという問題があった。
【0006】
また、携帯用電子機器に接続されるダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンなどの接地線を利用する外部アンテナは、通常、携帯用電子機器の接続部からスピーカ部までの当該接地線を弛ませて用いられる傾向にあることから、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンなどを用いても高い受信感度の向上を期待することが難しく、携帯用電子機器に対してフェージング対策を効果的に施しているとまでは至っていかったという問題があった。
【0007】
さらに、ダイバーシティアンテナ兼用ヘッドホーンなどの接地線を利用する外部アンテナは、地上デジタル音声放送用電波などの狭い周波数帯域を利用する電波を受信する際に、所望の受信電波の周波数帯域外の電波を受信してしまうことも多く、当該受信時に不要なノイズを含んでしまう問題があった。
【0008】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、携帯電話機、PDA(個人用携帯情報端末機)その他の無線通信を利用する携帯用電子機器に接続することにより、当該携帯用電子機器の受信感度を向上させるとともに、地上デジタル音声放送用電波などの狭い周波数帯域を利用する電波を効率よく、かつ不要なノイズを含むことなく受信することが可能となるアンテナ内蔵ストラップを提供することを本発明の目的としている。
【0009】
また、本発明は、アンテナ内蔵ストラップの内部構造を簡易かつ薄型なものとし、さらに携帯用電子機器の利便性を向上させることが可能なアンテナ内蔵ストラップを提供することを他の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した目的を達成するため、本発明のアンテナ内蔵ストラップは、一の態様として、環状に形成されているストラップ部を有し、無線通信を行なう携帯用電子機器と連結されるストラップ本体と、ストラップ部の長手方向に沿ってその内部に配設されている外部アンテナであって、携帯用電子機器の電源に接続されている接続線の給電線の先端部から前方へ延出された放射導体と、携帯用電子機器の接地導体に接続されている接続線の接地線から後方へ延出されスリーブとを有する外部アンテナとを備えていることを特徴としている。
【0011】
これによって、携帯用電子機器のアンテナとアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナとによる空間ダイバーシティおよび偏波ダイバーシティ効果を効果的かつ相乗的に得ることが可能となる。また、その外部アンテナがスリーブ付アンテナとして形成されていることから、地上デジタル有声放送用電波などの狭い周波数帯域を利用する電波のみを効率的に受信することが可能となる。
【0012】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、接続線は、内部導体を給電線とし、外部導体を接地線とする同軸ケーブルを用いて形成されていることが好ましい。
【0013】
これによって、接続線が外部から受けるノイズの影響を受けにくくなり、外部アンテナから携帯用電子機器までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能になる。
【0014】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、接続線は、誘電基板上に線状に形成された2つの外部導体を接地線とし、外部導体の間に線状に形成された1つの内部導体を給電線とするコプレーナ線路からなるように形成されていても良い。
【0015】
これによって、前述した同軸ケーブルを用いる態様と同様、接続線が外部から受けるノイズの影響を受けにくくなり、外部アンテナから携帯用電子機器までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能になる。また、誘電基板上に形成された給電線および接地線の幅や厚さの変更によって、外部アンテナと接続線とのインピーダンス整合を容易に行なうことが可能となる。
【0016】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、接続線は、誘電基板の一方の面に平板状に形成された外部導体を接地線とし、誘電基板を介して外部導体上に形成された外部導体よりも幅の狭い内部導体を給電線とするマイクロ・ストリップ線路からなるように形成されていても良い。
【0017】
これによって、前述した同軸ケーブルもしくはコプレーナ線路を有する接続線を用いる他の態様と同様、接続線が外部から受けるノイズの影響を受けにくくなるため、外部アンテナから携帯用電子機器までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能になる。また、誘電基板の厚さおよびその誘電基板上に形成された給電線および接地線の幅や厚さの変更によって、外部アンテナと接続線とのインピーダンス整合を容易に行なうことが可能となる。
【0018】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、スリーブは、外部導体の長手方向に沿って複数個形成されているとともに、外部導体の端部に接続されたスリーブの後方端を基準として、当該各スリーブの後方端から後方に所定の間隔を有してそれぞれ配設されていることが好ましい。
【0019】
これによって、外部アンテナが複数段のスリーブを有するコリニア・アンテナとなり、アンテナの利得をより大きくすることが可能となる。
【0020】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、放射導体の全長、各スリーブの全長およびスリーブの配設間隔は、所望の受信電波の波長に1/4を乗じて得た値に設定されていることがより好ましい。
【0021】
これによって、外部アンテナが放射導体とスリーブとによって形成された半波長ダイポールアンテナを形成し、当該外部アンテナが共振することから、効率よく電波を送受信することが可能となる。また、所望の周波数帯域に調整することにより、ノイズ源となる所望の周波数帯域外の電波を受信することを防ぐことが可能となる。
【0022】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、ストラップ本体が、携帯用電子機器に内蔵されたチューナを制御する遠隔制御手段を有していることが好ましい。
【0023】
これにより、携帯用電子機器を直接的に操作することなく、携帯用電子機器に表示された地上デジタル音声放送のチャンネル(周波数)選択や音量などをアンテナ内蔵ストラップのみにより適宜選択することが可能となり、もって携帯用電子機器の利便性を向上させることが可能となる。
【0024】
そして、本発明のアンテナ内蔵ストラップにおいては、他の態様として、遠隔制御手段が、接地線もしくは接地線に接続された導体を共通電極として形成されていることが好ましい。
【0025】
これによって、遠隔制御手段に用いられる部材を一部兼用することが可能となり、当該遠隔制御手段を簡易な構造にすることが可能となる。
【発明の効果】
【0026】
すなわち、本発明のアンテナ内蔵ストラップによって、携帯用電子機器が所望の電波を効率よくダイバーシティ受信して、フェージングによる信号劣化を効果的に防止することが可能となる。これにより、当該携帯用電子機器等の受信感度が向上するという効果を奏する。
【0027】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナによって、所望の周波数帯域のみを受信することが可能となる。これにより、不要な電波の受信によるノイズの発生が低減するという効果を奏する。
【0028】
さらに、本発明のアンテナ内蔵ストラップは、携帯用電子機器のチューナに接続された制御手段を制御する遠隔制御手段を有していることから、アンテナ内蔵ストラップの利便性が向上するという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図1から図11を用いて、本発明のアンテナ内蔵ストラップの各実施形態を説明する。
【0030】
(1)第1の実施形態
まずはじめに、図1から図8を用いて、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップを説明する。
【0031】
ここで、図1は、各実施形態のアンテナ内蔵ストラップおよび携帯用電子機器を平面的に示したものである。図2は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。図3は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにコプレーナ線路を有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。図4は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにマイクロ・ストリップ線路を有する接続線が接続された状態を概略的に示したものである。ここで、図4(a)は、外部アンテナの誘電基板の一方の面(表面)を示しており、図4(b)は、外部アンテナの誘電基板の他方の面(裏面)を示している。図5は、図4(a)における5−5断面図である。図6は各実施形態のアンテナ内蔵ストラップの回路図を概略的に示したものである。図7は、各実施形態のアンテナ内蔵ストラップを人体の首から懸架した状態を概略的に示したものである。そして、図8は、本発明のアンテナ内蔵ストラップを人体の手首から懸架した状態を概略的に示したものである。
【0032】
第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、図1に示すように、携帯電話機、PDA(個人用携帯情報端末機)その他の無線通信を利用する携帯用電子機器(以下、単に「携帯用電子機器」という。)11に接続して利用することが可能となるように形成されている。具体的には、このアンテナ内蔵ストラップ1は、図1に示すように、ストラップ本体2、接続線5(5:5A、5B、5Cの総括符号)、外部アンテナ3および遠隔制御手段6を有している。
【0033】
前述したストラップ本体2は、ストラップ部2a、結束部2bおよび連結部2cを有している。
【0034】
ストラップ本体2のストラップ部2aは、合成樹脂繊維を編み込むことによって、可撓性を有する帯状の中空紐(ストラップ)となるように形成されている。また、この中空状のストラップ部2aの両端付近は、図1に示すように、結束部2bによって結束されることにより、環状に形成されている。そして、この環状に形成されたストラップ部2aは、例えば、図7に示すように、環状のストラップ部2aを人体Hの首Nに掛けると結束部2bが人体Hの胸部から腹部までの間の部位に配置されるような長さを有して形成されている。
【0035】
ストラップ部2aの両端付近を結束する結束部2bは、ABS(アクリルニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)樹脂などの機械的特性に優れた合成樹脂を用いて、軽量かつ耐衝撃性に優れた箱状に形成されている。また、この結束部2bの内部においては、ストラップ部2aの両端付近が結束されている。そして、この結束部2bの外部におけるストラップ部2aと対向する位置には、携帯用電子機器11を連結する連結部2cが形成されている。
【0036】
連結部2cは、携帯用電子機器11を連結させても破断しないような強靱な合成樹脂繊維を環状にして形成されている。また、この環状の連結部2cは、携帯用電子機器11のL字もしくはU字トンネル状の取付孔11bに挿通して結び付けることが可能な程度の長さを有して形成されている。
【0037】
また、接続線5は、図2に示すように、携帯用電子機器11の電源19に接続された給電線5a、携帯用電子機器11の接地導体19aに接続された接地線5bおよび携帯用電子機器11の接続リセプタクル(携帯用電子機器側のコネクタ)11aに接続される接続プラグ5cを有して形成されている。この接続線5の給電線5aおよび接地線5bは、図2に示すように、接続線5Aが、内部導体9Aaを給電線5Aaとしつつ外部導体9Abを接地線5Abとする同心円筒導体の同軸ケーブル9Aを有して形成されている。
【0038】
この給電線5Aaおよび接地線5Abの外部アンテナ3が接続されていない端部には、携帯電話機用平型プラグ(EIAJ RC−5240)などの携帯用電子機器用として規格化された形状の接続プラグ5cが形成されている。この接続プラグ5cは、遠隔制御手段6などの外部アンテナ3以外の接続線6a、6b(図6を参照)に対しても利用可能となるように、複数の接続電極(図示せず)を有して形成されている。なお、結束部2bから接続プラグ5cまでの外部に露出する部分は、絶縁性の合成樹脂を用いて形成された筒状の保護カバー4によって覆われている。
【0039】
そして、外部アンテナ3は、より線などの導線を用いて形成されていても良いが、薄型化を図るため、図2に示すように、誘電基板3a、放射導体3bおよびスリーブ3c有して形成されている。
【0040】
この外部アンテナ3の誘電基板3aは、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂を用いて、矩形平板状に形成されている。また、この誘電基板3aは、ストラップ部2a内に内蔵されるため、ストラップ部2aの幅方向(短手方向)の長さよりも短い幅寸法を有して形成されている。
【0041】
放射導体3bは、アルミニウムや銅などの良導電性の金属を用いて、誘電基板3a上の長手方向に線状に薄膜形成されている。また、この放射導体3bは、接続線5Aの内部導体9Aaと接続した際に、内部導体9Aaの先端部(給電点)Pから内部導体9Aaの長手方向の延長方向(前方)に延出するように形成されている。この放射導体3bの全長L1は、地上デジタル音声放送に用いられる周波数(たとえば190MHz付近の周波数)となっている電波(以下、「受信電波」という。)の波長の1/4倍の長さとなっている。
【0042】
また、スリーブ3c(3c:3c1〜3c4の総括符号)は、図2に示すように、接続線5Aの外部導体9Abの長手方向に所定の間隔を有して複数個配設されており、それぞれのスリーブ3cが外部導体9Abからそれと平行に基端部側(後方)に戻るように形成されている。具体的には、放射導体3bに最も近接したスリーブ3c1は接続線5Aの外部導体9Abの端部Gに接続しており、当該スリーブ3c1の先端(図2においては下端)を基準として、各スリーブ3c2、3c3、3c4が前述した端部G側に位置するスリーブ3cの先端から外部導体9Abの基端部側(後方)に受信電波の波長の1/4倍の長さだけ間隔を有してそれぞれ配設されている。また、各スリーブ3cの全長は、受信電波の波長の1/4倍の長さになっている。ただし、このスリーブ3cは、必ずしも複数個形成されていることを要するのではなく、放射導体3bに最も近接したスリーブ3c1のみを有して当該外部アンテナ3が形成されていてもよい。
【0043】
そして、前述のように形成されたこの外部アンテナ3は、図1に示すように、中空のストラップ部2aの一端からその内部へ挿通して配設されている。
【0044】
なお、外部アンテナ3に接続される接続線5は、図3に示すように、同軸ケーブル9Aの代わりにコプレーナ線路9Bをもって形成されていても良い。この場合、コプレーナ線路9Bを有する接続線5Bは、外部アンテナ3の誘電基板3a上に線状に形成された2つの外部導体9Bbと、当該外部導体9Bbの間に線状に形成された1つの内部導体9Baとを有して形成されている。
【0045】
また、前述のコプレーナ線路9Bを有する接続線5Bと同様、外部アンテナ3に接続される接続線5は、図4(a)および(b)に示すように、同軸ケーブル9Aの代わりにマイクロ・ストリップ線路9Cをもって形成されていても良い。この場合、マイクロ・ストリップ線路9Cを有する接続線5Cにおいては、図4(a)に示すように、誘電基板3aの一方の面3e上に幅の狭い線状の内部導体(ストリップ線路)9Caを中心線上に形成し、図4(b)に示すように、誘電基板3aの他方の面3f上に内部導体9Caより幅広の平板状に形成された外部導体9Cbを中心線上に形成している。
【0046】
このようにして形成された外部アンテナ3は、接続線5の接続プラグ5cを介して、携帯用電子機器11に接続されている。この携帯用電子機器11は、図6に示すように、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13、アンテナ切替手段14、チューナ15、電源19、制御手段16、ディスプレイ17およびスピーカ18を有している。
【0047】
携帯用電子機器11のホイップアンテナ12は、当該携帯用電子機器11が送受信する電波の波長の1/4倍の長さを有して形成されており、携帯用電子機器11の筐体に対して出し入れ可能なように配設されている。また、内蔵アンテナ13は、アルミニウムや銅などの金属材料を用いて矩形平板状に形成されており、その長手方向がホイップアンテナ12の長手方向に対して直角をなすように携帯用電子機器11の筐体内部に配設されている。
【0048】
アンテナ切替手段14は、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および接続プラグ5cが差し込まれる接続リセプタクル11aに接続されており、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ3から得られた受信電波の電気信号を適宜切替もしくは合成を行なうように形成されている。
【0049】
アンテナ切替手段14に接続しているチューナ15は、地上デジタル音声放送用チューナとなるように形成されており、受信電波の電気信号から所望のチャンネル(周波数)の電気信号を選別し、音声信号と映像信号(受信電波に映像信号を含んでいる場合のみ)とを分離するように形成されている。また、このチューナ15は、分離した映像信号と音声信号とを制御手段16に伝送するように形成されている。
【0050】
チューナ15に接続された制御手段16は、所望のチャンネル(周波数)の電気信号をチューナ15に選別させる制御を行うように形成されている。また、この制御手段16は、チューナ15から得られた映像信号をディスプレイ17に伝送して所望の画像を表示し、チューナ15から得られた音声信号をスピーカ18に伝送して所望の音声を出力する制御を行えるように形成されている。そして、この制御手段16は、電源19にも接続されており、電源19に接続された各種部材に所望の電力を供給する制御を行うように形成されている。
【0051】
電源19は、携帯用電子機器11の各種部材14〜18に駆動電力を供給するように形成されている。また、この電源19は、アンテナ切替手段14を介して、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ3に高周波電流を給電するように形成されている。そして、この電源19は、外部アンテナ3およびその他の接地線を有する各部材や各手段と接続する接地導体19aを有して形成されている。
【0052】
前述した携帯用電子機器11の電源19および制御手段16には、アンテナ内蔵ストラップ1Aの遠隔制御手段6が接続されている。この遠隔制御手段6は、図6に示すように、直流電流を伝送する携帯用電子機器11の電源19から給電線6aを介して直列に接続された複数の抵抗Rの間およびその列の後端にそれぞれスイッチ7A、7B、7C、7Dの一端を接続し、また、それら各スイッチ7A、7B、7C、7Dの他端に電源19の接地導体19aと接続された接地線6bを接続することにより形成されている。このスイッチ7A、7B、7C、7Dは、薄型化が容易なメンブレンスイッチとなっており、図1に示すように、そのスイッチ7A、7B、7C、7Dの入力面7a、7b、7c、7dがストラップ部2aの表面に一体となって形成されている。このスイッチ7A、7B、7C、7Dの入力面7a、7b、7c、7dとなるストラップ部2aの表面には、図1に示すように、所望のチャンネル(周波数)の選出に用いられているマーク7a、7bや、音量の調整に用いられているマーク7c、7dが形成されている。このようなスイッチ7A、7B、7C、7Dを有する遠隔制御手段6は、アンテナ内蔵ストラップ1Aのストラップ部2aおよび保護カバー4を通り、接続プラグ5cを介して、携帯用電子機器11に接続するように配設されている。
【0053】
次に、図1から図7を用いて、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aの作用を説明する。
【0054】
第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、図1に示すように、連結部2cを介して携帯用電子機器11の取付孔11bに連結されている。また、このアンテナ内蔵ストラップ1Aは、ストラップ部2aの内部に外部アンテナ部3を有しているとともに、図7に示すように、利用主体である人体Hの首Nから懸架して当該携帯用電子機器11を携帯することが可能となっている。これによって、アンテナ内蔵ストラップ1Aに連結された携帯用電子機器11の利用主体が特に意識することなく外部アンテナを携帯することが可能となる。
【0055】
この外部アンテナ3は、受信電波の波長の1/4倍の長さの放射導体3bおよびスリーブ3c1によるスリーブ付アンテナとして形成されている。このことから、外部アンテナ3は、放射導体3bとスリーブ3c1とによる半波長ダイポールアンテナを形成し、当該外部アンテナによって受信電波が共振することから、所望の電波を送効率よく受信することが可能となる。また、放射導体3およびスリーブ3cの全長を所望の周波数帯域に調整することにより、ノイズ源となる所望の周波数帯域外の電波の受信を防止することが可能となる。
【0056】
さらに、この外部アンテナ3は、スリーブ3c2、3c3、3c4のように、スリーブ3cを複数段有するコリニア・アンテナとなっていることから、一段のスリーブ3c1によって構成される外部アンテナ3よりもアンテナの利得をより大きくすることが可能となる。
【0057】
そして、この外部アンテナ3は、図2、図3および図4に示すように、同軸ケーブル9A、コプレーナ線路9Bもしくはマイクロ・ストリップ線路9Cのいずれか1つを有して形成された接続線5(5A、5B、5C)を用いて、携帯用電子機器11に接続されている。これによって、接続線5は、外部から受けるノイズの影響を少なくすることが可能となるため、外部アンテナ3から携帯用電子機器11までの間の電気信号の伝送を安定して行なうことが可能となっている。
【0058】
特に、図3に示すように、コプレーナ線路9Bを有して形成された接続線5Bにおいては、図2に示すような同軸ケーブル9Aを有して形成された接続線5Aよりも薄型化を図ることが可能になるとともに、外部アンテナ3の誘電基板3a上に形成された内部導体9Baおよび外部導体9Bbの幅や厚さの変更によって、外部アンテナ3と接続線5Bとのインピーダンス整合を容易に行なうことが可能となる。
【0059】
また、図4に示すように、マイクロ・ストリップ線路9Cを有して形成された接続線5Cにおいては、図2に示すような同軸ケーブル9Aを有して形成された接続線5Aよりも薄型化を図ることが可能になるとともに、外部アンテナ3の誘電基板3a上に形成された内部導体(ストリップ線路)9Caおよび平板状の外部導体9Cbの幅や厚さの変更、ならびに誘電基板3aの厚さの変更によって、外部アンテナ3と接続線5Cとのインピーダンス整合を容易に行なうことが可能となっている。
【0060】
前述のような作用を生じる外部アンテナ3は、図6に示すように、接続プラグ5cを介してアンテナ切替手段14に接続されている。このアンテナ切替手段14は、ホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ部3から得られた受信電波の電気信号を適宜切替もしくは合成を行なうように形成されている。また、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、外部アンテナ3が接続線5を介して携帯用電子機器11に接続されていることから、ホイップアンテナ12もしくは内蔵アンテナ13と外部アンテナ部3との間を、地上デジタル音声放送用電波の波長の1/4倍の長さ以上離して配設することが可能となっている。これによって、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aを用いることによって、当該携帯用電子機器11は空間ダイバーシティ効果をも得ることが可能となっている。
【0061】
さらに、ホイップアンテナ12と外部アンテナ3との構成においては、図7に示すように、利用主体が携帯用電子機器11のディスプレイ17を視認しやすいようにするために、当該利用主体の手Aによって当該携帯用電子機器11を立てながら保持することが多い。このことから、ホイップアンテナ12と外部アンテナ部3とが直交して偏波ダイバーシティを構成する傾向にあり、外部アンテナ3が接続された携帯用電子機器11は、空間ダイバーシティ効果のみならず偏波ダイバーシティ効果を得ることが可能となっている。
【0062】
前述したホイップアンテナ12、内蔵アンテナ13および外部アンテナ3を利用することにより、当該携帯用電子機器11は、所望の地上デジタル音声放送用電波を効率よく受信する。それら3つのアンテナによって受信された電波は、電気信号に変えられて、その後にアンテナ切替手段14を介してチューナ15に送られる。チューナ15は、当該受信電波の電気信号から所望のチャンネル(周波数)の電気信号を選別し、映像信号と音声信号とを分離すると、当該映像信号と音声信号とを制御手段16に伝送する。そして、制御手段16は、映像信号をディスプレイ17に伝送して所望の画像を表示させるとともに、チューナ15から得られた音声信号をスピーカ18に伝送して所望の音声を出力させる制御を行なう。
【0063】
ここで、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、接続プラグ5cを介して当該携帯用電子機器11に接続された遠隔制御手段6を有しており、この遠隔制御手段6が、図1および図6に示すように、所望の地上デジタル音声放送用チャンネル(周波数)の選出や、地上デジタル音声放送の音量の調整を行なうためのスイッチ7A、7B、7C、7Dを有している。これにより、携帯用電子機器11に配設された制御用スイッチ(図示せず)を操作することなく、アンテナ内蔵ストラップ1Aのみにより、地上デジタル音声放送のチャンネル(周波数)や音量などを適宜選択することが可能となっている。
【0064】
なお、前述した第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aにおいては、人体Hの首Nからストラップ部2aを懸架して利用することを想定して、そのストラップ部2aの長さが決められているが、図8に示すように、人体Hの手A(手首)からストラップ部2aを懸架して利用することを想定して、そのストラップ部2aの長さが決定されていても良い。
【0065】
また、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aは、外部アンテナ3を地上デジタル音声放送用アンテナとして形成しているが、この第1の実施形態においては、地上デジタル音声放送用電波の周波数帯域とは異なる周波数帯域の電波を外部アンテナ3が受信可能となるように、当該外部アンテナ3の放射導体3bとスリーブ3cとの全長を変更して形成されていても良い。
【0066】
(2)第2の実施形態
以下、図9、図10および図11を用いて、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bを説明する。
【0067】
ここで、図9は、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップのマイクロ・ストリップ線路を有する接続線の接地線と遠隔制御手段に備わる各接点と位置関係を概略的に示したものである。また、図10は、図9の10−10断面図である。そして、図11は、遠隔制御手段のある入力面が押下された際の図10と同様の断面図である。
【0068】
第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bは、ストラップ本体2、外部アンテナ3、接続線5および遠隔制御手段6を有して形成されている。
【0069】
ここで、ストラップ本体2および外部アンテナ3は、第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Aと同様にして形成されている。
【0070】
また、接続線5は、図9に示すように、マイクロ・ストリップ線路9Cを有して形成されている。
【0071】
そして、遠隔制御手段6は、図9に示すように、直流電流を供給する携帯用電子機器11の電源19から給電線6aを介して直列に接続された複数の抵抗の間およびその列の後端に、可撓性絶縁基板8aに形成された接点8A、8B、8C、8Dを有している。これらの接点8A、8B、8C、8Dは、図10に示すように、ストラップ部2aに形成された入力面7a、7b、7c、7dの下方に配設されており、さらにその下方には、接地線5Cbとして用いられるマイクロ・ストリップ線路9Cの平板状外部導体9Cbが配設されている。すなわち、第2の実施形態の遠隔制御手段6は、マイクロ・ストリップ線路9Cの平板状外部導体9Cbをスイッチ7A、7B、7C、7Dの共通電極として用いている。すなわち、スイッチ7A、7B、7C、7Dは、これらの接点8A、8B、8C、8Dと平板状の外部導体9Cbとによるメンブレンスイッチとなるように形成されている。
【0072】
なお、入力面7a、7b、7c、7dに用いられるマーク、保護カバー4および接続プラグ5cは、図1及び図9に示すように、第1の実施形態と同様にして形成されている。
【0073】
次に、図9および図11を用いて、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bの作用を説明する。
【0074】
第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bの遠隔制御手段6は、図6に示すような接地導体19aに接続している接地線6bを別個に有しておらず、接続線5Cの接地線5Cb(平板状の外部導体9Cb)を各スイッチ7A、7B、7C、7Dの共通電極として用いている。これにより、たとえば、図11に示すように、人体Hがストラップ部2aに形成された入力面7cを押下すると、その下方にある接点8Cおよび接地線5Cbが接触し、携帯用電子機器11の電源19から供給された直流電流が、接点8Cを介して接地線5Cbに流れる。このことから、携帯用電子機器11の制御手段16は、遠隔制御手段6からの入力操作(入力面7cからの押下操作)を検出することが可能となっている。
【0075】
すなわち、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bは、接続線5Cの接地線5Cbを遠隔制御手段6の共通電極として形成されていることから、遠隔制御手段6に用いられる部材を一部兼用することが可能となる。これにより、当該遠隔制御手段6を簡易な構造にすることが可能となる。
【0076】
なお、第2の実施形態においては、接続線5がマイクロ・ストリップ線路9Cを有して形成されている場合を例にして説明したが、この接続線5は、同軸ケーブル9Aもしくはコプレーナ線路9Bを有して形成されていても良い。この場合、接点8A、8B、8C、8Dと対向する位置に、マイクロ・ストリップ線路9Cの外部導体9Cbのように、同軸ケーブル9Aもしくはコプレーナ線路9Bの外部導体9Ab、9Bbに接続した平板状の接地導体(図示せず)を形成することにより、第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップ1Bと同様の効果が得られる。
【0077】
以上のことから、本発明のアンテナ内蔵ストラップによって、携帯用電子機器が所望の電波を効率よくダイバーシティ受信して、フェージングによる信号劣化を効果的に防止することが可能となる。これにより、当該携帯用電子機器等の受信感度が向上する効果を奏する。
【0078】
また、本発明のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナによって、所望の周波数帯域の電波のみを受信し、ノイズ源となる不要な電波を受信しなくなるという効果を奏する。
【0079】
さらに、アンテナ内蔵ストラップは、携帯用電子機器のチューナに接続された制御手段を制御する遠隔制御手段を有していることから、高い携帯性を有するアンテナ内蔵ストラップの利便性をさらに向上させることが可能となる効果を奏する。
【0080】
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明のアンテナ内蔵ストラップおよび携帯用電子機器の一態様を示した平面図
【図2】第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナに同軸ケーブルを有する接続線が接続された状態を示した平面図
【図3】第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにコプレーナ線路を有する接続線が接続された状態を示した平面図
【図4】第1の実施形態のアンテナ内蔵ストラップの外部アンテナにマイクロ・ストリップ線路を有する接続線が接続された状態を示した平面図;(a)外部アンテナの誘電基板の一方の面(表面)から示す平面図、(b)外部アンテナの誘電基板の他方の面(裏面)から示す平面図
【図5】図4(a)における5−5断面図
【図6】各実施形態のアンテナ内蔵ストラップの構造を示した概念的な回路図
【図7】各実施形態のアンテナ内蔵ストラップを人体の首から懸架した状態を示した概念図
【図8】本発明のアンテナ内蔵ストラップを人体の手首から懸架した状態を示した概念図
【図9】第2の実施形態のアンテナ内蔵ストラップのマイクロ・ストリップ線路を有する接続線の接地線と遠隔制御手段に備わる各接点と位置関係を示した平面図
【図10】図9の10−10断面図
【図11】遠隔制御手段のある入力面が押下された際の図10と同様の断面図
【符号の説明】
【0082】
1 アンテナ内蔵ストラップ
2 ストラップ本体
2a ストラップ部
2b 結束部
2c 連結部
3 外部アンテナ
3a 誘電基板
3b 放射導体
3c スリーブ
3c1 接地線の端部に接続したスリーブ
3c2、3c3、3c4 スリーブ3c1よりも下方に接続されたスリーブ
3e 誘電基板の一方の面(表面)
3f 誘電基板の他方の面(裏面)
4 保護カバー
5 接続線
5A 同軸ケーブルを有する接続線
5B コプレーナ線路を有する接続線
5C マイクロ・ストリップ線路を有する接続線
5a 給電線
5b 接地線
5c 接続プラグ
6 遠隔制御手段
6a 給電線
6b 接地線
7A、7B、7C、7D スイッチ
7a、7b、7c、7d スイッチの入力面
8A、8B、8C、8D 接点
8a 各接点を有する可撓性絶縁基板
9A 同軸ケーブル
9Aa 内部導体
9Ab 外部導体
9B コプレーナ線路
9Ba 内部導体
9Bb 外部導体
9C マイクロ・ストリップ線路
9Ca 内部導体(ストリップ線路)
9Cb 外部導体
11 携帯用電子機器
11a 接続リセプタクル
11b (連結部の)取付孔
12 ホイップアンテナ
13 内蔵アンテナ
14 アンテナ切替手段
15 チューナ
16 制御手段
17 ディスプレイ
18 スピーカ
19 電源
19a 接地導体
P 給電点
G 接地線の端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状に形成されているストラップ部を有し、無線通信を行なう携帯用電子機器と連結されるストラップ本体と、
前記ストラップ部の長手方向に沿ってその内部に配設されている外部アンテナであって、前記携帯用電子機器の電源に接続されている接続線の給電線の先端部から前方へ延出された放射導体と、前記携帯用電子機器の接地導体に接続されている前記接続線の接地線から後方へ延出されスリーブとを有する外部アンテナとを備えている
ことを特徴とするアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項2】
前記接続線は、内部導体を前記給電線とし、外部導体を前記接地線とする同軸ケーブルを用いて形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項3】
前記接続線は、誘電基板上に線状に形成された2つの外部導体を前記接地線とし、前記外部導体の間に線状に形成された1つの内部導体を前記給電線とするコプレーナ線路からなる
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項4】
前記接続線は、誘電基板の一方の面に平板状に形成された外部導体を前記接地線とし、前記誘電基板を介して前記外部導体上に形成された前記外部導体よりも幅の狭い内部導体を前記給電線とするマイクロ・ストリップ線路からなる
ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項5】
前記スリーブは、前記外部導体の長手方向に沿って複数個形成されているとともに、前記外部導体の端部に接続されたスリーブの後方端を基準として、当該各スリーブの後方端から後方に所定の間隔を有してそれぞれ配設されている
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項6】
前記放射導体の全長および前記各スリーブの全長は、所望の受信電波の波長に1/4を乗じて得た値に設定されている
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項7】
前記放射導体の全長、前記各スリーブの全長および前記スリーブの配設間隔は、所望の受信電波の波長に1/4を乗じて得た値に設定されている
ことを特徴とする請求項5に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項8】
前記ストラップ本体は、前記携帯用電子機器に内蔵されたチューナを制御する遠隔制御手段を有している
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のアンテナ内蔵ストラップ。
【請求項9】
前記遠隔制御手段は、前記接地線もしくは接地線に接続された導体を共通電極として形成されている
ことを特徴とする請求項8に記載のアンテナ内蔵ストラップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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