説明

アンテナ回路、受信回路および時計

【課題】アンテナ回路に用いるMI磁気センサを高感度化する。
【解決手段】アンテナ回路42は、磁界の変化に応じて電気的な特性が変化する磁界検出手段であるMI磁気センサZ1、MI磁気センサZ1に高周波信号を印加する高周波信号発生器S1、MI磁気センサZ1により得られた受信信号を検波する検波手段を有する。MI磁気センサZ1は、磁性細線或いは磁性材料の薄膜からなり、それぞれがほぼ同一方向に延び、ほぼ平行に配置された複数の直線部分107、および、隣接する直線部分の端部の間をつなぐ折り返し部分108を有するミアンダ形状の本体102と、本体の両端から延びる1対の引き出し線106とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気センサを用いたアンテナ回路、受信回路および受信回路を備えた時計に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、磁気インピーダンス効果素子(MI素子)を使った磁気センサを用いてアンテナを形成する技術が提案されている(たとえば、特許文献1)。特許文献1に記載されているように、ワイヤ状或いはリボン状等に形成された軟磁性材料に微少高周波電流を通電すると、軟磁性材料の両端にインピーダンスによる出力電圧が発生する。磁気インピーダンス効果とは、微少高周波電流を通電した軟磁性材料に、外部磁界を印加すると軟磁性材料のインピーダンスが敏感に変化して、軟磁性材料両端の出力電圧が変化する効果をいう。
【0003】
したがって、MI素子を使った磁気センサ(以下、「MI磁気センサ」と称する。)を用いたアンテナ回路では、に高周波信号を流して表皮効果を生じさせ、磁束に対する感度を高めて、表皮効果によるインピーダンス変化を検出する。
【特許文献1】特開2000−188558号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図5は、MI磁気センサを用いたアンテナ回路およびアンテナ回路に後続するフィルタ回路の一例を示す図である。図5において、S1は高周波信号発生器、R1は抵抗、C1はコンデンサ、Z1はMI磁気センサを示す。図1のアンテナ回路42においては、高周波信号発生器S1からの信号は、抵抗R1およびMI磁気センサZ1で分割され、コンデンサC1を通して出力される。コンデンサC1からの出力は、ダイオードD1およびD2により包絡線検波され、その後、たとえば、抵抗R2およびコンデンサC2で構成されたフィルタ回路70によりフィルタされる。
【0005】
現状のMI磁気センサの感度は、通常のセンサ形状の場合には50mV/G程度であり、1μVの信号検出が可能だとしても、その1/(5*10)の磁界検出である。つまり、10−8Gの受信できる必要があるのに対して、2*10−5G程度が受信可能であるにすぎない。したがって、たとえば電波時計に利用するには感度不足となる。
【0006】
このため、MI磁気センサの感度を向上させること、つまり、インピーダンス変化を大きくすることが望まれる。
【0007】
本発明は、MI磁気センサを用いた高感度なアンテナ回路、受信回路および当該受信回路を備えた電波時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的は、磁界の変化に応じて電気的な特性が変化する磁界検出手段、前記磁界検出手段に高周波信号を印加する高周波信号発生手段、並びに、前記磁界検出手段および高周波信号発生手段により得られた受信信号を検波する検波手段を有するアンテナ回路であって、前記磁気検出手段が、磁性細線或いは磁性材料の薄膜からなり、それぞれがほぼ同一方向に延び、ほぼ平行に配置された複数の直線部分、および、隣接する直線部分の端部の間をつなぐ折り返し部分を有するミアンダ形状の本体と、前記本体の両端から延びる1対の引き出し線と、を有することを特徴とするアンテナ回路により達成される。
【0009】
本発明によれば、磁性体の部分を長くすることができるため磁束密度の高い中央付近を長くすることができる。したがって、磁束による高周波信号通過部のインピーダンス変化を大きくすることで、感度を向上させることが可能となる。
【0010】
好ましい実施態様においては、前記磁気検出手段が、前記折り返し部分或いは前記直線部分の端部から、前記直線部分とほぼ平行に前記本体から突出するように延びる複数の延長部を有する。
【0011】
本実施態様によれば、延長部を設けたことにより、磁性体を、磁路方向により長い形状とすることができ、集磁効果を高めることが可能となる。
【0012】
また、別の好ましい実施態様においては、前記磁気検出手段が、前記直線部分の端部において前記折り返し部分と隣接或いは接触するように配置された、磁性体による耳状部材を有する。
【0013】
この実施態様によれば、耳状部材が磁束をひきつけることで、本体への磁束を増大させることが可能となる。
【0014】
より好ましい実施態様においては、複数の耳状部材が、前記本体の両側に配置される。
【0015】
別の好ましい実施態様においては、前記一対の引き出し線が、それぞれ、前記直線部分とほぼ垂直方向及びその両方を合わせた形に延びる。
【0016】
また、本発明の目的は、磁界の変化に応じて電気的な特性が変化する磁界検出手段、前記磁界検出手段に高周波信号を印加する高周波信号発生手段、並びに、前記磁界検出手段および高周波信号発生手段により得られた受信信号を検波する検波手段を有し、前記磁気検出手段が、磁性細線或いは磁性材料の薄膜からなり、それぞれがほぼ同一方向に延び、ほぼ平行に配置された複数の直線部分、および、隣接する直線部分の端部の間をつなぐ折り返し部分を有するミアンダ形状の本体と、前記本体の両端から延びる1対の引き出し線と、を有するようなアンテナ回路と、
前記アンテナ回路により得られた受信信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段から出力された信号を検波する検波手段と、を備えたことを特徴とする受信回路により達成される。
【0017】
さらに、本発明の目的は、上記受信回路と、前記受信回路により受信および復調された、時刻情報を含む標準電波の信号から、時刻情報を抽出する時刻情報抽出手段と、時刻を計時する計時手段と、当該計時手段により計時された時刻を表示する時刻表示手段と、前記時刻情報抽出手段により抽出された時刻情報に基づいて、前記計時手段により計時された時刻を修正する時刻修正手段と、を備えたことを特徴とする時計により達成される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、MI磁気センサを用いた高感度なアンテナ回路、受信回路、および、当該受信回路を備えた電波時計を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[腕時計]
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1、図2は、それぞれ、本発明の実施の形態にかかる受信回路を含む腕時計の正面図、および、図1のA−A’断面図(12時−6時断面図)である。腕時計1は、時計モジュール等を内部に収容する時計ケース10を備えている。時計ケース10の外周部分であって6時および12時のそれぞれの位置には、腕時計1をユーザが手首に装着するための時計バンド16が取り付けられているとともに、時計ケース10の外周側面には、腕時計1の各種機能を実行するためのスイッチ11が設けられている。
【0020】
時計ケース10は、ステンレスやチタンなどの金属により環状の短柱形状に形成されている。また、時計ケース10の6時及び12時のそれぞれの位置の側方部分には、時計バンド16を取り付けるための延出部が形成されており、この延出部には、時計バンド16を取り付けるピンを通すための孔部が形成されている。
【0021】
時計ケース10の上端部には、当該上端部を塞ぐように時計ガラス12が、シール部材13を介して嵌められており、時計ケース10の下端部には、当該下端部を塞ぐように裏蓋(バック)14がOリング15を介して取り付けられている。裏蓋14は、ステンレスやチタンなど強度が強い金属により厚みが薄いほぼ平面状に形成されている。
【0022】
時計ケース10の内部には、上部ハウジング21および下部ハウジング22が、それぞれの周縁部が時計ケース10の内側周面に設けられている中枠に取り付けられて配置されている。
【0023】
上部ハウジング21の上面には、所定の樹脂で形成されたプリント配線基板30が配置されており、更にその上面には文字盤23が配置され、文字盤23の上面にはリング状の見切り板24が時計ガラス12の周縁部に当接した状態で配置されている。また、文字盤23の6時寄りの位置に形成された開口23aの下方には、時刻等を表示する液晶表示パネル25が上部ハウジング21に支持されて配置されている。すなわち、腕時計1を正面から見たときに、時計ガラス12を介して液晶表示パネル25に表示された時刻が視認できるようになっている。
【0024】
また、文字盤23の上面には、平面視略矩形状に形成された12個の時字23bが円周方向に等間隔で設けられており、これら各時字23bが1時から12時までの各時に対応している。本実施の形態においては、これら時字23bのうち、12時に対応する時字23bには、外部磁界に応じて磁気抵抗が変化する磁気抵抗効果素子を用いたMI磁気センサ40が形成されている。このMI磁気センサ40が、標準電波を受信するアンテナとして機能する。MI磁気センサ40は、プリント配線基板30の上面にパターニングされた磁性体からなり、文字盤23の対応する位置形成された開口部からその上面が露出するようになっている。本実施の形態においては、アンテナとしてのMI磁気センサ40を12時の時字23bに設置しているが、これに限定されるものでなく、それ以外の場所でも良く、後述する回路基盤や回路要素上に設置しても良い。
【0025】
また、上部ハウジング21は、時計ケース10のほぼ中央付近に配置されたアナログ指針機構26を備える。アナログ指針機構26は、文字盤23の中央部に形成された軸孔からその上方に延びる指針軸と、指針軸に取り付けられた時針、分針などの指針26aを有し、指針26aを文字盤23の上方で運針させる。
【0026】
下部ハウジング22には、電池27が組み込まれている。また、上部ハウジング21と下部ハウジング22との間には、アナログ指針機構26や、アンテナ回路42と接続された回路基盤28が配置されている。
【0027】
回路基盤28には種々の回路要素が配置される。回路要素には、CPUなどの制御IC、発振回路を備え現在時刻を計時する計時回路、アンテナ回路(ただし、アンテナ回路中、MI磁気センサ40のみは時字23bに形成されている)、アンテナ回路を含み、当該アンテナ回路の出力信号を増幅、検波して標準電波に含まれるタイムコードの信号を取り出す受信回路などが含まれる。制御ICは、受信回路で取り出された信号中のタイムコードに基づいて計時回路による現在時刻を修正し、修正した現在時刻を液晶表示パネル25に表示させる。或いは、現在時刻を示すようにアナログ指針機構26を制御して指針26aを運針させる処理などを行う。
[回路構成]
図3は、腕時計1の回路の内部構成を示すブロックダイヤグラムである。図3に示すように、腕時計1は、CPU50、入力部51、表示部52、ROM53、RAM54、受信回路44、計時回路部55および発振回路部56を備える。
【0028】
CPU50は、所定のタイミングで、或いは、入力部200から入力された操作信号に応じてROM53に格納されたプログラムを読み出して、RAM54に展開し、当該プログラムに基づいて、腕時計1を構成する各部への指示やデータの転送などを実行する。具体的には、たとえば所定時間毎に受信回路44を制御して標準電波を受信させて、受信回路44からのタイムコードの信号に基づいて計時回路部55で計時される現在時刻データを修正する処理や、計時回路部55によって計時された現在時刻を表示部52に転送する処理などを実行する。
【0029】
入力部51は、腕時計1の各種機能の実行を指示するためのスイッチ11を含み、スイッチ11が操作されると、対応する操作信号をCPU50に出力する。表示部52は、文字盤23やCPU50によって制御されたアナログ指針機構26、液晶パネル25を含み、計時回路部55によって計時された現在時刻を表示する。ROM53は、腕時計1を動作させ、また、所定の機能を実現するためのシステムプログラムやアプリケーションプロググラム、データなどを記憶する。RAM54は、CPU50の作業領域として用いられ、ROM53から読み出されたプログラムやデータ、CPU50にて処理されたデータなどを一時的に記憶する。
【0030】
後に詳述するが、受信回路44は、アンテナ回路42を含み、アンテナ回路42にて受信された信号から所定の周波数の信号を取り出して、取り出された信号をCPU50に出力する。計時回路部55は、発振回路部56から入力される信号を計数して現在時刻を計時し、現在時刻データをCPU50に出力する。発振回路部56は、常時一定周波数のクロック信号を出力する。
【0031】
図4は、受信回路44の概略を示すブロックダイヤグラムである。図4に示すように、受信回路44は、アンテナ回路42、フィルタ回路70、増幅回路80、バンドパスフィルタ(BPF)90および検波回路100を有する。フィルタ回路70は、例示的にローパスフィルタとしているが(たとえば、図5参照)、これに限定されるものではなく、バンドパスフィルタ(BPF)を利用しても良い。
【0032】
アンテナ回路42は、図5を参照して説明するように、高周波信号発生器S1、抵抗R1、MI磁気センサZ1(図1においては、符号40で示す)、コンデンサC1、および、ダイオードD1、D2を含む。
【0033】
アンテナ回路42からは標準電波の相当する信号が出力され、フィルタ回路70および増幅回路80およびBPF90を経て、周波数変換・検波回路100に与えられる。
【0034】
検波回路100は、標準電波の信号を復調する。復調された信号は、CPU50に与えられ、CPU50においてデコードされ、時間情報が抽出される。
【0035】
図5に示すアンテナ回路42において、高周波信号発生器S1は、たとえば、20MHzの信号を発生する。高周波信号発生器S1は、抵抗R1の一端に接続される。抵抗R1の他端は、MI磁気センサZ1およびコンデンサC1のそれぞれの一端に接続される。また、ダイオードD1、D2は、包絡線検波回路として機能する。
【0036】
このように構成されたアンテナ回路42の作用について説明する。アンテナ回路42の抵抗R1とMI磁気センサZ1の間の位置(a点)における電圧Vaは以下のように表すことができる。
【0037】
Va≒Asinωt・Z(1+Bsinpt)/(R1+Z) ・・・(1)
(Asinωt:高周波信号発生器S1の信号、Z(1+Bsinpt):MI磁気センサZ1の信号)
(1)式に示すように変調信号は、振幅変調(AM)と同じ形式であり、高周波信号発生器S1の信号が磁界周波数により振幅変調を受けることを示す。したがって、高周波信号発生器S1によるキャリア信号の両側に、磁界受信による側波帯が現れる。したがって、ダイオードD1およびD2による包絡線検波回路により検波される。
[第1の実施の形態]
以下、本実施の形態にかかるアンテナ回路、特に、アンテナ回路のMI磁気センサZ1についてより詳細に説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかるアンテナ回路の部分を詳細に示す図である。第1の実施の形態にかかるMI磁気センサZ1は、磁性細線、或いは、フィルムなどのベース(図示せず)上に形成された磁性材料の薄膜からなる。図6に示すように、MI磁気センサZ1は、ミアンダ形状の本体102を有する。本体102は、直線部分107と、直線部分の間に形成される折り返し部分108とを有する。本体102の両端は電極として機能し、当該電極から、それぞれ、引き出し線104、106が延び、一方の引き出し線104は、抵抗R1およびコンデンサC1に接続し、もう一方の引き出し線106は接地される。
【0038】
本実施の形態においては、アンテナの本体102を変形したミアンダ形状とすることで、磁束密度を大きくすることができ、これにより、磁束によるインピーダンス変化を大きくすることで、その変化をアンテナ回路で捉えやすくしている。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態にかかるMI磁気センサについて、図7を参照して説明する。図7に示すように、第2の実施の形態にかかるMI磁気センサZ1の本体102には、直線部分107の端部や折り返し部分108から、直線部分107とほぼ平行に、かつ、本体102から突出するように延びる延長部114、114、・・・を有している。図7の左側の延長部114と、引き出し線104とは、実際には接触していない。
【0039】
このように延長部114を設けることにより、集磁効果を高めることができる。集磁効果とは、空間中の磁力線を一点の限られた範囲に集中させることを言うが、集磁効果は、たとえば、磁路方向に長い形状であることにより高めることができる。第2の実施の形態では、直線部分107から延長するように延長部114が形成されている。これにより、磁路方向により長い形状とすることが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態にかかるMI磁気センサについて、図8を参照して説明する。図8に示すように、第3の実施の形態においては、MI磁気センサZ1の本体102のそれぞれの側の折り返し部分108、108に隣接するように、平面状の磁性体による耳状部材126、126が形成されている。つまり、耳状部材126、126は、直線部分107の両端の側に形成される。耳状部材126は、たとえば、フィルムなどのベース上に磁性材料の薄膜を形成することにより実現される。耳状部材126は、折り返し部分108、108および引き出し線104、106に隣接して配置されるが、これらに接続されていなくても良い。
【0040】
第3の実施の形態によれば、磁性体からなる耳状部材126により、MI磁気センサZ1の本体102に磁束をひきつけることで、本体102への磁束を増大させて、アンテナを高感度化することが可能となる。
【0041】
なお、第3の実施の形態では、耳状部材126は、本体102に接続しないように若干の距離をおいて配置されている。さらにアモルファス金属のような導電率の高い磁性材料を利用するときには、耳状部材126の周囲を絶縁体とすること、たとえば、耳状部材126の周囲に絶縁物質の層を形成することにより、本体102と密着させることも可能である。
【0042】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【0043】
たとえば、本発明においては、アンテナ回路42のMI磁気センサとして、ミアンダ形状のもの(第1の実施の形態)、ミアンダ形状の直線部分と同じ方向に、折り返し部分から突出する延長部を設けたもの(第2の実施の形態)、折り返し部分の付近に磁性材料からなる耳状部材を設けたものが利用されている。しかしながら、MI磁気センサの形状は上述したものに限定されず、第2の実施の形態のように折り返し部に延長部を設け、かつ、折り返し部の付近に、耳状部材を設けても良い。
【0044】
また、第2の実施の形態において、延長部は折り返し部分から突出しているが、これに限定されず、直線部分の端部から突出するように構成しても良い。
【0045】
また、第3の実施の形態において、本体の両側のそれぞれに2つの耳状部材を配置したが、これに限定されるものではなく、片側に配置するのでも良いし、3以上の耳状部材を配置しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は、本発明の実施の形態にかかる受信回路を含む腕時計の正面図である。
【図2】図2は、図1のA−A’断面図(12時−6時断面図)である。
【図3】図3は、本実施の形態にかかる腕時計の回路の内部構成を示すブロックダイヤグラムである。
【図4】図4は、本実施の形態にかかる受信回路の概略を示すブロックダイヤグラムである。
【図5】図5は、本発明の実施の形態にかかるアンテナ回路を示す図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施の形態にかかるアンテナ回路の部分を詳細に示す図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態にかかるアンテナ回路の部分を詳細に示す図である。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態にかかるアンテナ回路の部分を詳細に示す図である。
【符号の説明】
【0047】
42 アンテナ回路
44 受信回路
50 CPU
51 入力部
52 表示部
55 計時回路部
56 発振回路部
70 フィルタ回路
80 増幅回路
90 BPF
100 周波数変換・検波回路
S1 高周波信号発生器
R1 抵抗
Z1 MI磁気センサ
C1 コンデンサ
D1、D2 ダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁界の変化に応じて電気的な特性が変化する磁界検出手段、前記磁界検出手段に高周波信号を印加する高周波信号発生手段、並びに、前記磁界検出手段および高周波信号発生手段により得られた受信信号を検波する検波手段を有するアンテナ回路であって、
前記磁気検出手段が、磁性細線或いは磁性材料の薄膜からなり、それぞれがほぼ同一方向に延び、ほぼ平行に配置された複数の直線部分、および、隣接する直線部分の端部の間をつなぐ折り返し部分を有するミアンダ形状の本体と、前記本体の両端から延びる1対の引き出し線と、を有することを特徴とするアンテナ回路。
【請求項2】
前記磁気検出手段が、前記折り返し部分或いは前記直線部分の端部から、前記直線部分とほぼ平行に前記本体から突出するように延びる複数の延長部を有することを特徴とする請求項2に記載の受信回路。
【請求項3】
前記磁気検出手段が、前記直線部分の端部において前記折り返し部分と隣接或いは接触するように配置された、平面状の磁性体による耳状部材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の受信回路。
【請求項4】
複数の耳状部材が、前記本体の両側に配置されたことを特徴とする請求項3に記載の受信回路。
【請求項5】
前記一対の引き出し線が、それぞれ、前記直線部分とほぼ垂直方向に延びることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載のアンテナ回路。
【請求項6】
磁界の変化に応じて電気的な特性が変化する磁界検出手段、前記磁界検出手段に高周波信号を印加する高周波信号発生手段、並びに、前記磁界検出手段および高周波信号発生手段により得られた受信信号を検波する検波手段を有し、前記磁気検出手段が、磁性細線或いは磁性材料の薄膜からなり、それぞれがほぼ同一方向に延び、ほぼ平行に配置された複数の直線部分、および、隣接する直線部分の端部の間をつなぐ折り返し部分を有するミアンダ形状の本体と、前記本体の両端から延びる1対の引き出し線と、を有するようなアンテナ回路と、
前記アンテナ回路により得られた受信信号を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段から出力された信号を検波する検波手段と、を備えたことを特徴とする受信回路。
【請求項7】
請求項6に記載の受信回路と、
前記受信回路により受信および復調された、時刻情報を含む標準電波の信号から、時刻情報を抽出する時刻情報抽出手段と、
時刻を計時する計時手段と、
当該計時手段により計時された時刻を表示する時刻表示手段と、
前記時刻情報抽出手段により抽出された時刻情報に基づいて、前記計時手段により計時された時刻を修正する時刻修正手段と、を備えたことを特徴とする時計。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−89496(P2008−89496A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−272743(P2006−272743)
【出願日】平成18年10月4日(2006.10.4)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】