説明

エアマット装置及びエアマットの制御方法

【課題】介護を行う者の介護作業の繁雑さを回避させるとともに、被介護者の安全を図るエアマット装置を提供すること。
【解決手段】細長い袋状のエアセル18をベッドの長手方向と直交する向きに寝かせた状態でベッドの長手方向に沿って複数本並設したエアマット12と、エアマット12に設けられたエアマット12の傾斜を感知する傾斜感知手段22と、傾斜感知手段22に連結され、傾斜感知手段22によってエアマット12の傾斜角が予め定めた所定角度に達したことが感知された場合に、エアセル18の内圧を所定値に加圧制御する内圧制御手段26をエアマット装置に具備させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病人等の被介護者が長期に渡って床に伏せる場合などに生じる褥瘡を予防するためのエアマットに関するもので、ベッド上に載せて使用する際にベッドの背上げに対応して、当該エアマットを構成するエアセルの内圧を調整するエアマット装置及びエアマットの制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
病人等の被介護者が長期に渡って床に伏していると、床ずれ(褥瘡)が体に生じる場合がある。床ずれの原因としては、寝返りを打てないことにより寝具からの圧が身体の一定箇所に集中して血行不良が生じること、体力の衰えや栄養状態の悪化、あるいは汗等による過湿によっての細菌の繁殖等が原因といわれている。
【0003】
このような床ずれを防止するため、種々の医療用のエアマットが開発されている。例えば、図6に示すような医療用のエアマット装置70がある。このエアマット装置70は、袋状のエアセル71をベースシート72上に24本程度並べて配置するとともに、これらを複数のグループに分けて連通させ、エアポンプ73から複数のエアチューブ74を介してエアを送り込むようにしている。さらに、これら各グループとエアポンプ73間のエアチューブ74を切り換える分配器を用いることによって、各エアセルのグループ毎に膨張・収縮させることができるようになっている。そのため、エアセル71群に波状の動き(波動)をさせることができるようになっている(特許文献1参照)。
【0004】
ところで、病人等の被介護者を介護する介護者が、上記特許文献1に記載されているようなエアマットを載置しているベッドを背上げさせようとする際には、被介護者の上半身の体重が腰部から臀部にかけて集中して加わるようになるため、その部分のエアセル内の空気が周辺に逃げることにより、その部分のエアセルの底着きを引き起こす可能性がある。
この底着き状態を長時間続けると、病人に大きなダメージを与える恐れが生じる。
【0005】
この問題に対する改善策として、ベッドを背上げさせる時、エアセルの波動を停止させるとともに、エアマットを構成するエアセルの内圧を通常より僅かに上昇させるように制御し、エアマット自体の保持力を高め、底着きを防止するといったような技術が開発されている。例えば、被介護者が介護される場合や食事を摂る場合に、介護者がベッドの背上げ操作をするが、その背上げにより、例えば30°以上ベッドが傾斜した時にエアマットのエアセルにエアを供給するポンプ(エアポンプ)の操作パネルに併設されている背上げモードボタン(エアセルの内圧を調整させるボタン)を押下するように構成させている(非特許文献1)。そうすることにより、エアセルの内圧が通常よりも高くなり、エアマットの底着きを回避することが可能となる。
【0006】
また、ベッドの背上げを水平に戻す場合には、再度ベッドの操作を行った後、背上げモードボタンを再度押下し、エアセルの内圧を通常の状態における内圧に戻すようにする。なお、この背上げモードを長時間使用することによって、エアセルの内圧が高く保持されるため、床ずれ防止効果が低減してしまう。よって、背上げの状況にかかわらず、背上げモードになってから2時間程度で当該背上げモードは、解除されるという仕組みにもなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平9−38153号公報
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】高機能型エアマットレス「エアマスターネクサス」カタログ 株式会社ケープ発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述の技術では、介護者が背上げ操作をする度に、ベッドの背上げ等に用いるリモコンとは別であるエアマット用ポンプの操作パネルを操作しなくてはならず、その作業が繁雑なものとなっている。また、介護者が背上げモードの操作を忘れてしまった場合には、エアマットの底着きの危険性や、戻し忘れによる床ずれ防止性能の低下といった問題が生じてしまう。従って、こうした背上げ時の面倒な操作や、被介護者のリスクを低減させる技術が求められている。
【0010】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたもので、介護を行う者の介護作業の繁雑さを回避させるとともに、被介護者の安全を図るエアマット装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の課題に対応するため、本発明は、以下の技術的手段を講じている。
即ち、請求項1記載の発明は、細長い袋状のエアセルをベッドの長手方向と直交する向きに寝かせた状態でベッドの長手方向に沿って複数本並設したエアマットと、前記エアマットに設けられた前記エアマットの水平面に対する傾斜を感知する傾斜感知手段と、前記傾斜感知手段に連結され、前記傾斜感知手段によって前記エアマットの水平面に対する傾斜角が予め定めた所定角度に達したことが感知されたときに、前記エアセルを所定内圧に制御する内圧制御手段とを具備することを特徴とするエアマット装置である。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のエアマット装置であって、前記所定角度は、複数定められており、前記エアマットの水平面に対する各所定角度の傾斜を前記傾斜感知手段が、感知したときに、前記内圧調整手段が、前記エアセルを前記各所定角度に対応した所定内圧に制御することを特徴としている。さらに、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のエアマット装置であって、前記傾斜感知手段は、前記エアマットの仰臥位姿勢における頭部近傍であって、前記エアセルの側面近傍又は底面近傍に設けられていることを特徴としている。
【0013】
そして、請求項4記載のエアマット装置は、請求項1から3いずれか1項記載のエアマット装置であって、前記所定内圧は、前記エアマットの通常状態におけるエアセルの内圧の110%〜150%の範囲内としたことを特徴としている。
【0014】
次に、請求項5記載の発明は、細長い袋状のエアセルをベッドの長手方向と直交する向きに寝かせた状態でベッドの長手方向に沿って複数本並設してなるエアマットの制御方法であって、前記エアマットの水平面に対する傾斜を監視し、前記エアマットの水平面に対する傾斜角が予め定めた所定の角度に達したことを感知したときに、前記エアセルを所定内圧に制御することを特徴とするエアマットの制御方法である。
【0015】
そして、請求項6記載の発明は、請求項5記載のエアマットの制御方法であって、前記所定角度は、複数定められており、前記エアマットの水平面に対する各所定角度の傾斜を感知したときに、前記エアセルを前記各所定角度に対応した所定内圧に制御することを特徴としている。さらに、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のエアマットの制御方法であって、前記所定内圧は、前記エアマットの通常状態におけるエアセルの内圧の110%〜150%の範囲内としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によると、介護者が、ベッドの背上げを行った時に、エアマットが所定の角度まで傾斜したことが自動的に検知され、それとともに、エアセルの内圧が調整されるため、介護者が常に意識していなくても、被介護者の安全を担保することが可能となり、また、介護者の作業の繁雑さが解消される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】(a)は、本発明に係るエアマット装置の第1の実施形態を示した平面図で、(b)は、その側断面図である。
【図2】本発明に係るエアマット装置が載置されたベッドを背上げした状態を示した側断面図である。
【図3】本発明に係るエアマットの制御方法の流れを示した図である。
【図4】本発明に係るエアマット装置の実施形態に用いる傾斜センサからのアナログ出力電圧と内圧調整手段に送られているデジタル信号との関係を示すもので、(a)は、傾斜センサからのアナログ出力電圧と、基準電圧をコンパレータによって比較する回路を示したものであり、(b)は、傾斜センサからのアナログ出力電圧とコンパレータからのデジタル信号との関係を示したグラフである。
【図5】本発明に係るエアマット装置の他の実施形態に用いる加速度センサの構造の一例を示したものである。
【図6】従来のエアマット装置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1の(a)は、本発明にかかるエアマット装置を示した平面図で、10はエアマット装置、12はエアマット、14は制御基板、16はエアポンプ、18はエアセル、20はエアチューブ、22は傾斜感知手段、24は傾斜感知用配線、26は内圧調整手段、30はベッドを示している。また、(b)は、本発明にかかるエアマット装置の側断面を示した図で、符号は、(a)と同様である。
【0019】
(a)に示すように、ベッド30にエアマット装置10を載置して使用する。エアマット12は、被介護者の仰臥方向と直交する向き、つまり、ベッド30の長手方向と直交する向きに寝かせた状態で、ベッド30の長手方向に沿って複数本並設させたエアセル18によって構成されている。なお、エアセル18には、例えばポリウレタンシートや綿布に樹脂をコーティングした気密性のシートを溶着あるいは接着することにより細長い袋状としたものを用いている。
【0020】
そして、エアセル18は、複数のグループに分けて連通されるとともに、エアポンプ16とエアチューブ20を介して接続されており、エアチューブ20を通じてエアポンプ16及び分配器(図示せず)によるエアの制御によって、そのグループ毎の内圧が調整(膨張・収縮)され、エアセル18を波動させる仕組みになっている。
【0021】
また、本実施形態においては、(a)及び(b)に示すように、傾斜感知手段22は、エアマット12の被介護者の仰臥位姿勢における左手側、かつ、頭部付近のエアマット側面部、つまり、エアマット12の水平面に対する傾斜を感知し易く、さらに、被介護者にとって安全な場所に設けられている。そして、傾斜感知手段22は、傾斜感知用配線24の一端に接続されており、傾斜感知用配線24の他端は、内圧調整手段26に接続されている。なお、傾斜感知手段22をエアマット12の被介護者の仰臥位姿勢における頭部付近のエアマット底面部に設けることによっても、エアマット12の水平面に対する傾斜を感知し易い。
【0022】
また、本実施形態では、傾斜感知手段22は、傾斜センサを用いており、傾斜感知手段22が、エアマット12の水平面に対する所定の傾斜を感知した場合には、傾斜感知手段22から傾斜感知用配線24を通じて内圧調整手段26に送られている信号が遮断される。当該信号が遮断されたことを内圧調整手段26が認識すると、内圧調整手段26内の制御基板14が、まず、エアポンプ16と、分配器(図示せず)を制御し、エアセル18の各グループの内圧を一旦均一にさせることにより、エアセル18の波動を停止させる。
【0023】
続いて、エアポンプ16と、分配器に、エアチューブ20を通じて各エアセル18に向かって所定量のエアを送らせるよう制御する。そうすることで、各エアセル18の内圧が、エアマットの通常状態のエアセル18の内圧より高くなり、エアマット12の底着きを防止することができるようになる。なお、各エアセル18の内圧(所定内圧)が、エアマットの通常状態における内圧の110%〜150%の範囲内であって、エアマット12の水平面に対する傾斜角が大きくなるにつれて、内圧を高めるように、エアを送るよう設定することが望ましい。また、傾斜センサは、電気式、機械式何れの傾斜センサを用いても良い。なお、所定の内圧を通常の内圧の110%〜150%の範囲内としたことは、低すぎても底着きを防止することが難しく、高すぎると病人へ与えるダメージが懸念されるからである。
【0024】
次に、本実施形態における、ベッドの背上げの際に制御されるエアマット装置について図面を参照しながら説明する。図2は、本発明に係るエアマット装置を載置したベッドを背上げした状態を示す側断面図で(a)は第1段階(傾斜角度θ)におけるエアマット装置の状態、(b)は第2段階(傾斜角度θ)におけるエアマット装置の状態を示している。また、図3は、エアマットの制御の流れを説明した図である。図2及び図3に示すように、介護者により、ベッド30が背上げされると、ベッド30の載置されているエアマット12がベッド30とともに背上げされ、エアマット12に水平面に対する傾斜が生じる。
【0025】
この傾斜が、まず第1段階(傾斜角度θ)に達したことを傾斜感知手段22が感知すると、傾斜感知用配線24を通じて、内圧調整手段26に送られていた信号が遮断される。当該信号が遮断されたことを内圧調整手段26が認識すると、内圧調整手段26内の制御基板14が、まず、エアポンプ16と、分配器(図示せず)を制御し、エアセル18の各グループの内圧を一旦均一にさせることにより、エアセル18の波動を停止させる。そして、エアポンプ16と分配器(図示せず)に対して、エアチューブ20を通じて所定量のエアを各エアセル18内に送風するように制御命令(第1次制御)を出す。そうすることで、エアマットの通常状態よりも高い内圧が各エアセル18内に生じるため、ベッド30の背上げに起因するエアマット12の底着きが防止できることになる。
【0026】
続いて、介護者がさらに背上げを継続させ、エアマット12の傾斜が第2段階(傾斜角度θ)に達すると、傾斜感知手段22がそれを感知し、傾斜感知用配線24を通じて、内圧調整手段26に送られていた信号が遮断される。当該信号が遮断されたことを内圧調整手段26が認識すると、内圧調整手段26内の制御基板14が、エアポンプ16と分配器(図示せず)に対して、エアチューブ20を通じて所定量のエアを各エアセル18内にさらに送風するように制御命令(第2次制御)を出し、第1段階(傾斜角度θ)において制御されたエアセル18の内圧よりも高い内圧をエアセル18にもたらすようにしている。なお、各エアセル18の内圧(所定内圧)が、エアマットの通常状態における内圧の110%〜150%の範囲内であって、エアマット12の水平面に対する傾斜が大きくなるにつれて、内圧を高めるように、エアを送るよう設定することが望ましい。
例えば、傾斜角が30°以上45°未満のときは、所定内圧を通常内圧の100〜130%とし、45°以上90°未満では130〜150%とする。
【0027】
ここで、傾斜感知手段22として用いる傾斜センサがエアマット12の水平面に対する傾斜を感知し、それを内圧調整手段26に送られていた信号が遮断されるまでの仕組みについて図4を参照しながら説明する。図4(a)は、傾斜センサからのアナログ出力電圧と、基準電圧をコンパレータによって比較する回路を示した図であり、図4(b)は、傾斜センサからのアナログ出力電圧とコンパレータからのデジタル信号との関係を示したグラフである。まずは、傾斜センサから出力されるアナログ出力電圧と、傾斜角度θ(この例では30°)に対応する基準電圧とをコンパレータAによって常に比較される状態になっている。
【0028】
傾斜角度θに対応する基準電圧を超える電圧が傾斜センサから出力されたときには、コンパレータAから内圧調整手段26に送られていたデジタル信号がONからOFFに変わる。つまり、図4(b)に示すように、傾斜角度θに対応する基準電圧に傾斜センサからのアナログ出力電圧が到達すると、コンパレータAからのデジタル信号が、OFFになるという仕組みである。
【0029】
さらに、傾斜角度θ(この例では45°)に対応する基準電圧と、傾斜センサからのアナログ出力電圧とをコンパレータBによって常に比較しておき、当該基準電圧を超える電圧が傾斜センサから出力されたときには、コンパレータBから内圧調整手段26に送られていたデジタル信号がONからOFFに変わる。これも、図4(b)に示すように、傾斜角度θに対応する基準電圧に傾斜センサからのアナログ出力電圧が到達すると、コンパレータBからのデジタル信号が、OFFになるという仕組みである。なお、傾斜センサやコンパレータの電源は、+5V単電源を用いており、コンパレータ出力は、TTLレベルでの処理としている。
【0030】
次に、介護者がベッド30をもとの状態(水平状態等)に戻す際には、エアマット12が所定の角度以下の傾斜になったことを傾斜感知手段22が感知して、コンパレータから傾斜感知用配線24を通じてデジタル信号が内圧調整手段26に送られる。内圧調整手段26が当該信号を認識すると、内圧調整手段26内の制御基板14によって、分配器(図示せず)が制御され、各エアセル18内のエアが抜かれる。その結果、エアセル18の内圧がエアマットの通常状態のエアセル18の内圧に戻されることになるとともにエアセルの波動動作も開始する。なお、本実施形態では、背上げによる傾斜の段階を2段階として制御しているが、本発明は、これに拘泥されるものではない。
【0031】
また、本実施形態では、傾斜感知手段22に傾斜センサを用いているが、これを加速度センサに置き換えて利用しても良い。例えば、図5に示す慣性質量40と、それを支えるばね42と、慣性質量40と外枠に設けられたコンデンサ44とからなる静電容量型の加速度センサを用い、僅かなエアマットの位置変化をコンデンサ間隔の変化に伴う静電容量の変化として検出し、当該静電容量の変化が検出されたときには、内圧調整手段26に信号を送る又は、通常送られている信号を遮断するように構成させても良い。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明にかかるエアマット装置及びエアマットの制御方法は、ベッドの背上げにともなう、エアマットの傾斜を自動的に感知することで、エアセルの内圧を調整することができるため、被介護者の安全を図り、さらに介護者の作業の煩雑さを解消することに極めて有用なものとなる。
【符号の説明】
【0033】
10 エアマット装置
12 エアマット
14 制御基板
16 エアポンプ
18 エアセル
20 エアチューブ
22 傾斜感知手段
24 傾斜感知用配線
26 内圧調整手段
30 ベッド
40 慣性質量
42 ばね
44 コンデンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い袋状のエアセルをベッドの長手方向と直交する向きに寝かせた状態でベッドの長手方向に沿って複数本並設したエアマットと、
前記エアマットに設けられた前記エアマットの水平面に対する傾斜を感知する傾斜感知手段と、
前記傾斜感知手段に連結され、前記傾斜感知手段によって前記エアマットの水平面に対する傾斜角が予め定めた所定角度に達したことが感知されたときに、前記エアセルを所定内圧に制御する内圧制御手段と、
を具備することを特徴とするエアマット装置。
【請求項2】
前記所定角度は、複数定められており、前記エアマットの水平面に対する各所定角度の傾斜を前記傾斜感知手段が、感知したときに、前記内圧調整手段が、前記エアセルを前記各所定角度に対応した所定内圧に制御することを特徴とする請求項1記載のエアマット装置。
【請求項3】
前記傾斜感知手段は、前記エアマットの仰臥位姿勢における頭部近傍であって、前記エアセルの側面近傍又は底面近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のエアマット装置。
【請求項4】
前記所定内圧は、前記エアマットの通常状態におけるエアセルの内圧の110%〜150%の範囲内としたことを特徴とする請求項1から3いずれか1項記載のエアマット装置。
【請求項5】
細長い袋状のエアセルをベッドの長手方向と直交する向きに寝かせた状態でベッドの長手方向に沿って複数本並設してなるエアマットの制御方法であって、
前記エアマットの水平面に対する傾斜を監視し、前記エアマットの水平面に対する傾斜角が予め定めた所定の角度に達したことを感知したときに、前記エアセルを所定内圧に制御することを特徴とするエアマットの制御方法。
【請求項6】
前記所定角度は、複数定められており、前記エアマットの水平面に対する各所定角度の傾斜を感知したときに、前記エアセルを前記各所定角度に対応した所定内圧に制御することを特徴とする請求項5記載のエアマットの制御方法。
【請求項7】
前記所定内圧は、前記エアマットの通常状態におけるエアセルの内圧の110%〜150%の範囲内としたことを特徴とする請求項5又は6記載のエアマットの制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−268837(P2010−268837A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−120771(P2009−120771)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【出願人】(000105213)株式会社ケープ (14)
【Fターム(参考)】