説明

キノリン−3−カルボキサミド化合物

種々の植物病害に対し優れた殺菌活性を有し、イネいもち病などに対して低薬量で防除が可能な農薬の有効成分として有用な化合物を提供する。
下記一般式で表される化合物又はその塩。


ここで、Aは、C〜C10シクロアルキル基又はC〜C10シクロアルケニル基を表し、Rは、C〜Cアルキル基、C〜Cアルケニル基、C〜Cアルキニル基、アラルキル基又はヘテロアリールアルキル基を表し、Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、Yは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、C〜Cアシルオキシ基、アミノ基、ニトロ基、水酸基、メルカプト基及びC〜Cアルキルチオ基からなる群から選ばれる置換基を表し、nは、0〜5の整数を表す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、キノリン−3−カルボキサミド化合物又はその塩、及びそれを有効成分として含有する農薬に関する。
【背景技術】
国際公開第00/073283号パンフレットには、N−シクロアルキルキノリンカルボキサミドが中枢神経の病気の治療薬として、また、国際公開第00/068202号パンフレットには、N−シクロアルキル−4−オキソキノリン−3−カルボキサミドがGABA受容体のリガンドとして記載されているが、1位に置換基を有するシクロアルキルアミンと3−キノリンカルボン酸が結合した化合物は記載されておらず、また、農園芸用殺菌剤に関する記載もない。このように、キノリン−3−カルボキサミド化合物が農園芸用殺菌剤として使用できることは従来知られていない。
本発明者らは、キノリン−3−カルボキサミド化合物について鋭意研究を重ねた結果、3−キノリンカルボン酸に、1位に置換基を有するシクロアルキルアミン若しくはシクロアルケニルアミンが結合したキノリン−3−カルボキサミド化合物又はキノリン−3−カルボチオアミド化合物が、種々の植物病害に対し優れた殺菌活性を有し農薬の有効成分として有用であり、特に、植物のかび病のなかでも農園芸用作物に対してしばしば重篤な被害を与えるイネいもち病(Pyricularia oryzae)並びにトマト、キュウリ及びインゲンの灰色かび病(Botrytis cinerea)に対して低薬量で防除が可能であることを見出し、本発明を完成した。
【発明の開示】
本発明は、一般式

式中、
Aは、同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基で置換されてよいC〜C10シクロアルキル基、又は
同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基で置換されてよいC〜C10シクロアルケニル基を表し、
Rは、ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルキル基、
ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基、フェニル基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルケニル基、
ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルキニル基、
ハロゲン原子、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、メルカプト基及びC〜Cアルキルチオ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいアラルキル基、又は
ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいヘテロアリールアルキル基を表し、
Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
Yは、ハロゲン原子、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、C〜Cアシルオキシ基、同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基、ニトロ基、水酸基、メルカプト基及びC〜Cアルキルチオ基からなる群から選ばれる置換基を表し、
nは、0〜5の整数を表す、
で表される化合物又はその塩である。
【発明を実施するための最良の形態】
本発明において、「C〜C10シクロアルキル基」は、例えば、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基のような炭素数3〜10個の単環又は複環シクロアルキル基であり、好適には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、より好適には、シクロヘキシル基である。
「同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基で置換されてよいC〜C10シクロアルキル基」は、前記「C〜C10シクロアルキル基」の他に、例えば、2−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、2,2−ジメチルシクロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル基のような1〜4個の同一若しくは異なったC〜Cアルキル基、好ましくはメチル基により置換された前記「C〜C10シクロアルキル基」である。Aが表す「置換されてよいC〜C10シクロアルキル基」としては、好適には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、より好適には、シクロヘキシル基である。
本発明において、「C〜C10シクロアルケニル基」は、例えば、シクロペンチニル基、シクロヘキセニル基、のような炭素数3〜10個の単環又は複環シクロアルケニル基であり、好適には、シクロヘキセニル基である。
「同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基で置換されてよいC〜C10シクロアルケニル基」は、前記「C〜C10シクロアルケニル基」の他に、例えば、2−メチルシクロヘキセニル基、3−メチルシクロヘキセニル基、4−メチルシクロヘキセニル基、2,2−ジメチルシクロヘキセニル基、2,6−ジメチルシクロヘキセニル基のような同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基、好ましくはメチル基により置換された前記「C〜C10シクロアルケニル基」である。Aが表す「置換されてよいC〜C10シクロアルケニル基」としては、好適には、シクロヘキセニル基である。
本発明において、「C〜Cアルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、2−エチルブチル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、好適には、炭素数1乃至5個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C〜Cアルキル基)であり、より好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C〜Cアルキル基)であり、更により好適には、炭素数1乃至3個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C〜Cアルキル基)であり、特に好適には、メチル基、エチル基又はプロピル基であり、最も好適には、メチル基又はエチル基である。
本発明において、「C〜Cアルケニル基」は直鎖又は分枝鎖状のいずれであってもよく、任意の個数の二重結合を含むことができる。例えば、ビニル基、プロパ−1−エン−1−イル基、アリル基、イソプロペニル基、ブタ−1−エン−1−イル基、ブタ−2−エン−1−イル基、ブタ−3−エン−1−イル基、2−メチルプロパ−2−エン−1−イル基、1−メチルプロパ−2−エン−1−イル基、ペンタ−1−エン−1−イル基、ペンタ−2−エン−1−イル基、ペンタ−3−エン−1−イル基、ペンタ−4−エン−1−イル基、3−メチルブタ−2−エン−1−イル基、3−メチルブタ−3−エン−1−イル基、ヘキサ−1−エン−1−イル基、ヘキサ−2−エン−1−イル基、ヘキサ−3−エン−1−イル基、ヘキサ−4−エン−1−イル基、ヘキサ−5−エン−1−イル基、4−メチルペンタ−3−エン−1−イル基などを例示することができる。
本発明において、「C〜Cアルキニル基」は直鎖又は分枝鎖状のいずれであってもよく、任意の個数の三重結合を含むことができる。例えば、エチニル基、プロパ−1−イン−1−イル基、プロパ−2−イン−1−イル基、ブタ−1−イン−1−イル基、ブタ−3−イン−1−イル基、1−メチルプロパ−2−イン−1−イル基、ペンタ−1−イン−1−イル基、ペンタ−4−イン−1−イル基、ヘキサ−1−イン−1−イル基、ヘキサ−5−イン−1−イル基などを例示することができる。
本発明において、「アラルキル基」としては、前記「C〜Cアルキル基」の1つ又は2つ以上の水素原子が「アリール基」で置換された基が挙げられる。例えば、ベンジル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、フェナントレニルメチル基、アセナフチレニルメチル基、ジフェニルメチル基、1−フェネチル基、2−フェネチル基、1−(1−ナフチル)エチル基、1−(2−ナフチル)エチル基、2−(1−ナフチル)エチル基、2−(2−ナフチル)エチル基、3−フェニルプロピル基、3−(1−ナフチル)プロピル基、3−(2−ナフチル)プロピル基、4−フェニルブチル基、4−(1−ナフチル)ブチル基、4−(2−ナフチル)ブチル基、5−フェニルペンチル基、5−(1−ナフチル)ペンチル基、5−(2−ナフチル)ペンチル基、6−フェニルヘキシル基、6−(1−ナフチル)ヘキシル基、6−(2−ナフチル)ヘキシルなどを例示することができる。
本発明において、「ヘテロアリールアルキル基」としては、前記「C〜Cアルキル基」の1つ又は2つ以上の水素原子が「ヘテロアリール基」で置換された基が挙げられる。ヘテロアリールアルキル基を構成するヘテロアリール基としては、単環性又は多環性のいずれであってもよく、1個又は2個以上の同一又は異なる環構成ヘテロ原子を含むヘテロアリール基を用いることができる。ヘテロ原子の種類は特に限定されないが、例えば、窒素原子、酸素原子、硫黄原子などを例示することができる。ヘテロアリールアルキル基を構成する単環性ヘテロアリール基としては、例えば、フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、ジヒドロイソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、アゼピニル基、オキサゼピニル基などの5乃至7員の単環式ヘテロアリール基が挙げられる。ヘテロアリールアルキル基を構成する多環性ヘテロアリール基としては、ベンゾフラニル基、イソベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサジアゾリル基、ベンゾチアジアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、ナフチリジニル基、プリニル基、プテリジニル基、カルバゾリル基、カルボリニル基、アクリジニル基、2−アクリジニル、3−アクリジニル、4−アクリジニル、9−アクリジニル、フェノキサジニル基、フェノチアジニル基、フェナジニル基などの8乃至14員の多環性ヘテロアリール基が挙げられる。
本発明において、「C〜Cアルコキシ基」は、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、ネオペンチルオキシ基、1−エチルプロポキシ基、ヘキシルオキシ基、(4−メチルペンチル)オキシ基、(3−メチルペンチル)オキシ基、(2−メチルペンチル)オキシ基、(1−メチルペンチル)オキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基、2−エチルブトキシ基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C〜Cアルコキシ基)であり、より好適には、メトキシ基、エトキシ基又はイソプロポキシ基であり、更により好適には、メトキシ基又はエトキシ基であり、最も好適には、メトキシ基である。
本発明において、「C〜Cアシルオキシ基」は、例えば、ホルミルオキシ基、前記「C〜Cアルキル基」が結合したカルボニルオキシ基(C〜Cアルキルカルボニルオキシ基)、前記「C〜Cアルケニル基」が結合したカルボニルオキシ基(C〜Cアルケニルカルボニルオキシ基)又は前記「C〜Cアルコキシ基」が結合したカルボニルオキシ基(C〜Cアルコキシカルボニルオキシ基)であり、好適には、炭素数2〜5個の直鎖又は分枝鎖アルキルカルボニルオキシ基(C〜Cアルキルカルボニルオキシ基)、炭素数2〜5個の直鎖又は分枝鎖アルコキシカルボニルオキシ基(C〜Cアルコキシカルボニルオキシ基)であり、より好適には、アセトキシ基又はメトキシカルボニルオキシ基である。
本発明において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、好適には、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子であり、より好適には、フッ素原子又は塩素原子であり、最も好適には、フッ素原子である。
本発明において、「C〜Cアルキルチオ基」は、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソピルチオ基、ブチルチオ基、イソペンチルチオ基、ネオペンチルチオ基、3,3−ジメチルブチルチオ基、2−エチルブチルチオ基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基であり、より好適には、メチルチオ基である。
本発明において、「同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基」は、前記「C〜Cアルキル基」の他に、例えば、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、2,2,2−トリクロロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、2−ブロモエチル基、2−クロロエチル基、2−フルオロエチル基、3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、3−フルオロ−2−メチルプロピル基、3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロピル基、6,6,6−トリクロロヘキシル基のような同一若しくは異なった1〜3個の前記「ハロゲン原子」により置換された前記「C〜Cアルキル基」であり、好適には、同一若しくは異なった1〜3個の前記「ハロゲン原子」により置換されてよい前記「C〜Cアルキル基」であり、より好適には、同一若しくは異なった1〜3個の「フッ素原子又は塩素原子」により置換されてよい前記「C〜Cアルキル基」であり、更により好適には、メチル基、エチル基、プロピル基、クロロメチル基又はトリフルオロメチル基であり、特に好適には、メチル基、エチル基又はトリフルオロメチル基である。
本発明において、「同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルコキシ基」は、前記「C〜Cアルコキシ基」の他に、例えば、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジブロモメトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、ヨードメトキシ基、2,2,2−トリクロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−フルオロエトキシ基、3−クロロプロポキシ基、3,3,3−トリフルオロプロポキシ基、4−フルオロブトキシ基、3−フルオロ−2−メチルプロポキシ基、3,3,3−トリフルオロ−2−メチルプロポキシ基、6,6,6−トリクロロヘキシルオキシ基のような同一若しくは異なった1〜3個の前記「ハロゲン原子」により置換された前記「C〜Cアルコキシ基」であり、好適には、同一若しくは異なった1〜3個の前記「ハロゲン原子」により置換されてよい前記「C〜Cアルコキシ基」であり、より好適には、同一若しくは異なった1〜3個の「フッ素原子又は塩素原子」により置換されてよい前記「C〜Cアルコキシ基」であり、更により好適には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はトリフルオロメトキシ基であり、最も好適には、メトキシ基である。
本発明において、「ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルキル基」は、前記「C〜Cアルキル基」及び前記「同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基」の他に、例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基、エトキシエチル基、プロポキシメチル基などの同一若しくは異なった1〜3個の前記「C〜Cアルコキシ基」により置換された前記「C〜Cアルキル基」、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基などのフェノキシ基により置換された前記「C〜Cアルキル基」、及び2−メトキシ−1−クロロメチル基、3−フェノキシ−2−ブロモ−2−メトキシプロピル基など、ハロゲン原子、前記C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる2種以上の置換基により置換された前記「C〜Cアルキル基」も含む。
本発明において、「ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基、フェニル基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルケニル基」は、前記「C〜Cアルケニル基」の他、3−クロロアリル基、4−ブロモ−2−ブテニル基などの同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換された前記「C〜Cアルケニル基」、3−メトキシ−2−プロペニル基、4−エトキシ−3−ブテニル基などの同一若しくは異なった1〜3個の前記「C〜Cアルコキシ基」により置換された前記「C〜Cアルケニル基」、1−フェニルビニル基、スチリル基、シンナミル基などのフェニル基により置換された前記「C〜Cアルケニル基」、3−フェノキシ−2−ブテニル基などのフェノキシ基により置換された前記「C〜Cアルケニル基」、及び4−メトキシ−3−クロロ−2−ブテニル基など、ハロゲン原子、前記C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる2種以上の置換基により置換された前記「C〜Cアルケニル基」も含む。
本発明において、「ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルキニル基」は、前記「C〜Cアルキニル基」の他、3−クロロ−2−プロピニル基、4−ブロモ−2−ブチニル基などの同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換された前記「C〜Cアルキニル基」、3−メトキシ−2−プロピニル基、4−エトキシ−3−ブチニル基などの同一若しくは異なった1〜3個の前記「C〜Cアルコキシ基」により置換された前記「C〜Cアルキニル基」、3−フェノキシ−2−ブチニル基などのフェノキシ基により置換された前記「C〜Cアルキニル基」、及び4−メトキシ−4−クロロ−2−ブチニル基など、ハロゲン原子、前記C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる2種以上の置換基により置換された前記「C〜Cアルキニル基」も含む。
本発明において、「同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基」は、アミノ基の他に、同一若しくは異なった1〜2個の前記「C〜Cアルキル基」が置換したアミノ基であり、好適には、同一若しくは異なった1〜2個の前記「C〜Cアルキル基」が置換してよいアミノ基であり、より好適には、ジメチルアミノ基又はジエチルアミノ基である。
本発明において、「ハロゲン原子、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、メルカプト基及びC〜Cアルキルチオ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいアラルキル基」は、前記「アラルキル基」の他、同一若しくは異なった1〜6個のハロゲン原子で置換された前記「アラルキル基」、同一若しくは異なった1〜6個の前記「同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基」で置換された前記「アラルキル基」、同一若しくは異なった1〜6個の前記「C〜Cアルコキシ基」により置換された前記「アラルキル基」、同一若しくは異なった1〜6個の前記「同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基」により置換された前記「アラルキル基」、1〜6個のニトロ基で置換された前記「アラルキル基」、1〜6個のシアノ基で置換された前記「アラルキル基」、1〜6個の水酸基で置換された前記「アラルキル基」、1〜6個のメルカプト基で置換された前記「アラルキル基」、同一若しくは異なった1〜6個の前記「C〜Cアルキルチオ基」により置換された前記「アラルキル基」の他、ハロゲン原子、前記「同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基」、前記「C〜Cアルコキシ基」、前記「同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基」、ニトロ基、シアノ基、水酸基、メルカプト基及び前記「C〜Cアルキルチオ基」からなる群から選ばれる2種以上の置換基により置換された前記「アラルキル基」も含む。アラルキル基が置換基を有する場合、当該置換基はアラルキル基を構成するアリール環上又はアルキル基上のいずれか又は両方に置換していてもよい。
本発明において、「ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいヘテロアリールアルキル基」は、前記「ヘテロアリールアルキル基」の他、同一若しくは異なった1〜6個のハロゲン原子で置換された前記「ヘテロアリールアルキル基」、同一若しくは異なった1〜6個の前記「C〜Cアルキル基」により置換された前記「ヘテロアリールアルキル基」、同一若しくは異なった1〜6個の前記「C〜Cアルコキシ基」により置換された前記「ヘテロアリールアルキル基」、1〜6個の水酸基により置換された前記「ヘテロアリールアルキル基」の他、ハロゲン原子、前記「C〜Cアルキル基」、前記「C〜Cアルコキシ基」及び水酸基からなる群から選ばれる2種以上の置換基により置換された前記「ヘテロアリールアルキル基」も含む。ヘテロアリールアルキル基が置換基を有する場合、当該置換基はヘテロアリールアルキル基を構成するヘテロアリール環上又はアルキル基上のいずれか又は両方に置換していてもよい。
Yはキノリン環上の置換可能な任意の位置に1個ないし5個置換することができ、Yが2個以上存在する場合には、それらは同一でも異なっていてもよい。
本発明の化合物(I)において、
(1)Aは、好適には、1〜4個のメチル基で置換されてよいC〜C10シクロアルキル基であり、更に好適には、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、特に好適には、シクロヘキシル基であり、
(2)Rは、好適には、同一若しくは異なった1〜6個のハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基又は水酸基で置換されてよいアラルキル基であり、更に好適には、同一若しくは異なった1〜6個のハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基又は水酸基で置換されてよいベンジル基であり、特に好適には、ベンジル基であり、
(3)Xは、好適には、酸素原子であり、
(4)Yは、好適には、Yが、フッ素原子、水酸基又はメチル基であり、nが、0又は1であり、より好適には、Yが、メチル基であり、nが、0又は1である。
本発明の化合物(I)において、好適には、
(a1)Aが、1〜4個のメチル基で置換されてよいC〜C10シクロアルキル基であり、
(a2)Rが、同一若しくは異なった1〜6個のハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基又は水酸基で置換されてよいアラルキル基であり、
(a3)Xが、酸素原子であり、
(a4)Yが、Yが、フッ素原子、水酸基又はメチル基であり、nが、0又は1であり、
より好適には、
(b1)Aが、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、
(b2)Rが、同一若しくは異なった1〜6個のハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基又は水酸基で置換されてよいベンジル基であり、
(b3)Xが、酸素原子であり、
(b4)Yが、メチル基であり、nが、0又は1であり、
更により好適には、
(c1)Aが、シクロヘキシル基であり、
(c2)Rが、ベンジル基であり、
(c3)Xが、酸素原子であり、
(c4)Yが、Yがメチル基であり、nが、0又は1であり、
最も好適には、
(d)化合物(I)が、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボチオアミド、
N−[1−(3−フルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド、
N−[1−(4−フルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メチルキノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−フルオロキノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−フルオロキノリン−3−カルボチオアミド、
N−(1−ベンジルシクロヘプチル)キノリン−3−カルボキサミド、
N−[1−(3,4−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド、又は
N−[1−(3,5−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミドである。
本発明の化合物(I)は、例えば、硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、リン酸塩のような塩にすることができる。それらの塩は、農園芸用の殺菌剤として使用できる限り、本発明に包含される。
本発明化合物(I)及びその塩は溶媒和物にすることができ、それら溶媒和物も、本発明に包含される。そのような溶媒和物は、好適には、水和物である。
本発明化合物(I)中には、不斉炭素を有する化合物もあり、その場合には、本願発明は、一種の光学活性体及び数種の光学活性体の任意の割合の混合物をも包含する。
本発明の代表化合物を下記表に例示するが、本発明はこれらの化合物に限定されるものではない。
以下、「cPen」はシクロペンチル基を、「cHex」はシクロヘキシル基を、「cHep」はシクロヘプチル基を、「Nor」はノルボルニル基を、「cHexe」はシクロヘキセニル基を、「Me」はメチル基を、「Et」はエチル基を、「Pr」はプロピル基を、「iPr」はイソプロピル基を、「Bu」はブチル基を、「iBu」はイソブチル基を、「Ph」はフェニル基を、「Allyl」は、アリル基を、「Propar」はプロパルギル基を、「Bn」はベンジル基を、「Phene」はフェネチル基を、「Sty」はスチリル基を、「Cin」はシンナミル基を、「ISOXM」はイソオキサゾリルメチル基を、「ISTAM」はイソチアゾリルメチル基を、「PYRM」はピラゾリルメチル基を、「THIM」はチアゾリルメチル基を、「ISDM」は4,5−ジヒドロイソオキサゾリルメチル基を、「BZTM」はベンズチアゾリルメチル基を、「NAPM」はナフチルメチル基を、「PYDM」はピリジルメチル基を、「Yn」において「H」はn=0を、それぞれ示す。






上記の例示化合物中、好適な化合物は、化合物番号1−1、1−5、1−11、1−12、1−13、1−14、1−15、1−16、1−17、1−18、1−19、1−20、1−28、1−30、1−32、1−44、1−52、1−67、1−71、1−73、1−74、1−75、1−77、1−78、1−123、1−135、1−138、1−139、1−146、1−156、1−194、1−195、1−199、1−200、1−208、1−210、1−213、1−214、1−219、1−220、1−221、1−222、1−235、1−239、1−242、1−244、1−246、1−247又は1−248番の化合物であり、
より好適には、化合物番号1−11、1−14、1−17、1−19、1−20、1−28、1−32、1−44、1−52、1−71、1−73、1−74、1−77、1−135、1−139、1−156、1−200、1−213、1−214又は1−235番の化合物であり、
更により好適には、化合物番号1−11、1−19、1−20、1−32、1−44、1−52、1−71、1−74、1−213及び1−214番の化合物である。
本発明のキノリン−3−カルボキサミド化合物は、以下に記載するA及びB法により、キノリン−3−カルボチオアミド化合物は、以下に記載するC法により製造することができる。
(A法)

上式中、A、R、Y、nは、前記と同意義を示す。
A法は、カルボン酸とアミンを縮合させて、本発明化合物(Ia)(X=O)を製造する方法である。
(A−1工程)
A−1工程は、化合物(II)を、不活性溶媒中、ハロゲン化剤によってハロゲン化することにより、一般式(III)で表されるハロゲン化3−キノリンカルボニル化合物を製造する工程である。
本工程で用いられるハロゲン化剤は、カルボン酸を酸ハロゲン化物にするものであれば特に限定はないが、例えば、塩化ホスホリル、塩化チオニル、五塩化リン、三塩化リン等の無機ハロゲン化合物;又は、α,α−ジハロゲノエーテル、ハロゲン化アルキルアミン、有機リンハロゲン化物等の有機ハロゲン化合物であり得、好適には、有機ハロゲン化合物であり、更に好適には、塩化オキザリルである。
本工程で用いられる溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類;又は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類であり得、好適には、炭化水素類又はハロゲン化炭化水素であり、更に好適には、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン又はジクロロエタンである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒などにより異なるが、通常、−20℃〜250℃であり、好適には、0℃〜140℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度などにより異なるが、通常、10分間〜120時間であり、好適には、30分間〜72時間である。
(A−2工程)
A−2工程は、化合物(IV)を、不活性溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、化合物(III)によりアシル化することにより、本発明化合物(Ia)を製造する工程である。
用いられる化合物(III)の量は、化合物(IV)1モルに対し、通常、1〜3モルであり、好適には、1.1〜1.5モルである。
本工程で塩基を用いる場合、用いられる塩基は、通常の反応において塩基として使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類金属水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)のような有機塩基類;又は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドのような有機金属類であり得、好適には、有機塩基類であり、更に好適には、トリエチルアミン、ピリジンである。
用いられる塩基の量は、化合物(IV)1モルに対し、通常、1〜30モルであり、好適には、1.1〜15モルである。
本工程で用いられる溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素類;ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルム、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類;ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPA)等のアミド類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル類;又は、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、更に好適には、ジクロロメタン、ジクロロエタン又はTHFである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒などにより異なるが、通常、−20℃〜150℃であり、好適には、0℃〜40℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度などにより異なるが、通常、10分間〜120時間であり、好適には、30分間〜72時間である。
上記A法の出発原料である3−キノリンカルボン酸化合物(II)は公知化合物であるか、又は公知の方法{例えば、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリーJ.Med.Chem.,22巻816頁(1979年)に記載された方法}に準じて製造することができる。
本工程に使用されるアミン化合物(IV)は公知化合物であるか、又は公知の方法{例えば、ケミシュ・ベリヒテChem.Ber.,12巻1875頁(1879年)に記載されたカルボン酸から転移反応によってアミン化合物を得る方法、又は、シンセシスSynthesis.,12巻1709頁(2000年)に記載されたアルコール化合物からリッター反応によって得たアミド化合物を加水分解してアミン化合物を得る方法}に準じて製造することができる。
(B法)

上式中、A、R、Y、nは、前記と同意義を示す。
B法は、ニトリルとアルコールを反応させて、本発明化合物(Ia)を製造する方法である。
(B−1工程)
B−1工程は、化合物(V)を、溶媒中あるいは非溶媒中、酸の存在下、化合物(VI)と反応することにより、本発明化合物(Ia)を製造する工程である。
用いられる化合物(VI)の量は、化合物(V)1モルに対し、通常、1〜6モルであり、好適には、1.1〜3.0モルである。
本工程で溶媒を用いる場合、用いられる溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン等の炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジブチルエーテル等のエーテル類;又は、酢酸、プロピオン酸等のカルボン酸類であり得、好適には、カルボン酸であり、更に好適には、酢酸である。
本工程で用いられる酸は、通常のリッター反応において酸として使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、硫酸、蟻酸、リン酸、過塩素酸のような無機酸;ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸のような有機酸;又は、四塩化錫、トリフルオロホウ素ようなルイス酸であり得、好適には、無機酸であり、更に好適には、硫酸である。
用いられる酸の量は、化合物(V)1モルに対し、通常、1〜6モルであり、好適には、1.1〜3モルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒などにより異なるが、通常、−20℃〜100℃であり、好適には、0℃〜80℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度などにより異なるが、通常、15分間〜120時間であり、好適には、30分間〜72時間である。
上記B法の出発原料である3−キノリンカルボニトリル化合物(VI)は公知化合物であるか、又は公知の方法{例えば、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリーJ.Med.Chem.,22巻816頁(1979年)に記載された方法}に準じて製造することができる。
本工程に使用されるアルコール化合物(V)は公知化合物であるか、又は公知の方法{例えば、テトラヘドロンTetrahedron,55巻4595頁(1999年)に記載された方法}に準じて製造することができる。
(C法)

上式中、A、R、Y、nは、前記と同意義を示す。
C法は、本発明化合物(Ia)(X=O)をチオカルボニル化することにより、本発明化合物(Ib)(X=S)を製造する方法である。
(C−1工程)
C−1工程は、化合物(Ia)を、溶媒中あるいは非溶媒中、塩基の存在下あるいは非存在下、チオカルボニル化剤と反応することにより、本発明化合物(Ib)を製造する工程である。
本工程で用いられるチオカルボニル化剤は、通常のチオカルボニル化反応に使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、五硫化リン、ローソン試薬(2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド)、ビス(ジメチルアミノ)チオリン酸、又は、ジエチルジチオリン酸であり得、好適には、五硫化リン又は、ローソン試薬である。
用いられるチオカルボニル化剤の量は、化合物(Ia)1モルに対し、通常、0.5〜6モルであり、好適には、0.5〜3.0モルである。
本工程で溶媒を用いる場合、用いられる溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;又は、ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジブチルエーテル等のエーテル類であり得、好適には、炭化水素類であり、更に好適には、トルエンである。
本工程で塩基を用いる場合、用いられる塩基は、通常の反応において塩基として使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水素化ナトリウム、水素化リチウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウムのようなアルカリ金属水酸化物若しくはアルカリ土類金属水酸化物;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)のような有機塩基類又はブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドのような有機金属類であり得、好適には、有機塩基類であり、更に好適にはピリジンである。
用いられる塩基の量は、化合物(Ia)1モルに対し、通常、1〜6モルであり、好適には、1.1〜3モルである。
反応温度は、原料化合物、反応試薬及び溶媒などにより異なるが、通常、0℃〜200℃であり、好適には、20℃〜180℃である。
反応時間は、原料化合物、反応試薬、溶媒及び反応温度などにより異なるが、通常、1時間〜120時間であり、好適には、3時間〜72時間である。
上記各反応終了後、各反応の目的化合物は、常法に従って反応混合物から採取することができる。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、水洗後、目的化合物を含む有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって得られる。
得られた目的化合物は、必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈殿又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
本発明の化合物(I)の塩を製造する工程は、各工程で製造した化合物(I)を含む反応混合物の抽出濃縮物、又は、化合物(I)を適当な溶媒に溶解させた液に酸を加えることによって行われる。
反応に使用される酸は、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸のようなハロゲン化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸、リン酸等の無機酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸のような低級アルキルスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のようなアリールスルホン酸、コハク酸、シュウ酸等の有機酸塩;及びサッカリンのような有機酸アミド化合物を挙げることができる。
酸は、通常1当量乃至10当量用いられ、好適には1当量乃至5当量である。
反応に使用される溶媒は、本反応を阻害しない限り特に限定は無いが、好適には、エーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン等のエーテル類、メタノール、エタノール等のアルコール類を挙げることができる。
反応温度は、−20℃〜50℃であり、好適には−10℃〜30℃である。
反応時間は、用いられる溶媒の種類及び温度などにより異なるが、通常10分間〜1時間である。
生成した塩は常法によって単離される。即ち、結晶として析出する場合は濾取によって、水溶性の場合には、有機溶媒と水との分液によって水溶液として単離される。
本発明化合物は、有害生物防除剤の有効成分として有用である。例えば農園芸用殺菌剤としては各種の植物病原菌によって引き起こされる病害に対し優れた防除効果を示す。特にイネいもち病、穂枯病、アズキ、トマト、キュウリ及びインゲンの灰色かび病、菌核病、タマネギ白斑葉枯病、コムギの雪腐病、うどんこ病、リンゴのモニリア病、斑点落葉病、茶のたんそ病、ナシの赤星病、黒斑病、ブドウの黒とう病、カンキツの黒点病等の各種病害などに対して優れた防除効果を示す。本発明化合物は優れた治療効果を有することから感染後の処理による病害防除が可能である。
本発明化合物の使用に際しては、従来の農薬製剤の場合と同様に、補助剤と共に、乳剤、粉剤、水和剤、液剤、粒剤、懸濁製剤などの種々の形態に製剤することができる。これらの製剤の実際の使用に際しては、そのまま使用するか、又は水などの希釈剤で所定濃度に希釈して使用することができる。
用いられる補助剤としては、担体、乳化剤、懸濁剤、分散剤、展着剤、浸透剤、湿潤剤、増粘剤、安定剤などが挙げられ、必要に応じ適宜添加することができる。
用いられる担体は、固体担体と液体担体に分けられ、固体担体は、澱粉、砂糖、セルロース粉、シクロデキストリン、活性炭、大豆粉、小麦粉、もみがら粉、木粉、魚粉、粉乳などの動植物性粉末;又は、タルク、カオリン、ベントナイト、有機ベントナイト、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイトカーボン、クレー、アルミナ、シリカ、硫黄粉末などの鉱物性粉末などであり得、液体担体は、水;大豆油、棉実油、トウモロコシ油などの動植物油;エチルアルコール、エチレングリコールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ケロシン、灯油、流動パラフィン、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、シクロヘキサン、ソルベントナフサなどの脂肪族/芳香族炭化水素類;クロロホルム、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類;ジメチルホルムアミドなどの酸アミド類;酢酸エチルエステル、脂肪酸のグリセリンエステルなどのエステル類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジメチルスルホキシドなどの含硫化合物類;又は、N−メチルピロリドンなどであり得る。
本発明化合物と補助剤との配合質量比は、通常0.05:99.95〜90:10であり、好適には0.2:99.8〜80:20である。
本発明化合物の使用濃度又は使用量は、対象作物、使用方法、製剤形態、施用量などの違いによって異なるが、茎葉処理の場合、有効成分当たり普通0.1〜10000ppmであり、好適には1〜1000ppmであり、土壌処理の場合には、普通10〜100000g/haであり、好適には200〜20000g/haである。
本発明化合物は必要に応じて他の農薬、例えば殺虫剤、殺ダニ剤、誘引剤、殺線虫剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、除草剤、植物生長調整剤などと混用又は併用することができ、好適には、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤又は殺菌剤である。
用いられる殺虫剤、殺ダニ剤又は殺線虫剤は、例えばO−(4−ブロモ−2−クロロフェニル)O−エチルS−プロピルホスホロチオエート(一般名:プロフェノホス)、O−(2,2−ジクロロビニル)O,O−ジメチルホスフェート(一般名:ジクロルボス)、O−エチルO−{3−メチル−4−(メチルチオ)フェニル}N−イソプロピルホスホロアミデート(一般名:フェナミホス)、O,O−ジメチルO−(4−ニトロ−m−トリル)ホスホロチオエート(一般名:フェニトロチオン)、O−エチルO−(4−ニトロフェニル)フェニルホスホノチオエート(一般名:EPN)、O,O−ジエチルO−(2−イソプロピル−6−メチルピリミジン−4−イル)ホスホロチオエート(一般名:ダイアジノン)、O,O−ジメチルO−(3,5,6−トリクロロ−2−ピリジル)ホスホロチオエート(一般名:クロルピリホスメチル)、O,S−ジメチルN−アセチルホスホロアミドチオエート(一般名:アセフェート)、O−(2,4−ジクロロフェニル)O−エチルS−プロピルホスホロジチオエート(一般名:プロチオホス)のような有機リン酸エステル系化合物;1−ナフチルN−メチルカーバメート(一般名:カルバリル)、2−イソプロポキシフェニルN−メチルカーバメート(一般名:プロポキスル)、2−メチル−2−(メチルチオ)プロピオンアルデヒドO−メチルカルバモイルオキシム(一般名:アルジカルブ)、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラン−7−イルN−メチルカーバメート(一般名:カルボフラン)、ジメチルN,N′−〔チオビス{(メチルイミノ)カルボニルオキシ}〕ビスエタンイミドチオエート(一般名:チオジカルブ)、S−メチルN−(メチルカルバモイルオキシ)チオアセトイミデート(一般名:メソミル)、N,N−ジメチル−2−メチルカルバモイルオキシイミノ−2−(メチルチオ)アセトアミド(一般名:オキサミル)、2−(エチルチオメチル)フェニルN−メチルカーバメート(一般名:エチオフェンカルブ)、2−ジメチルアミノ−5,6−ジメチルピリミジン−4−イルN,N−ジメチルカーバメート(一般名:ピリミカーブ)、2−sec−ブチルフェニルN−メチルカーバメート(一般名:フェノブカルブ)のようなカーバメート系化合物;S,S′−2−ジメチルアミノトリメチレンビス(チオカーバメート)(一般名:カルタップ)、N,N−ジメチル−1,2,3−トリチアン−5−イルアミン(一般名:チオシクラム)のようなネライストキシン化合物;2,2,2−トリクロロ−1,1−ビス(4−クロロフェニル)エタノール(一般名;ジコホル)、4−クロロフェニル−2,4,5−トリクロロフェニルスルホン(一般名:テトラジホン)のような有機塩素系化合物;ビス{トリス(2−メチル−2−フェニルプロピル)チン}オキシド(一般名:酸化フェンブタスズ)のような有機金属系化合物;(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−メチルブチレート(一般名:フェンバレレート)、3−フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名:ペルメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名:シペルメトリン)、(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名:デルタメトリン)、(RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1RS)−シス,トランス−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名:シハロトリン)、4−メチル−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2−クロロ−3,3,3−トリフルオロ−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート(一般名:テフルトリン)、2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル3−フェノキシベンジルエーテル(一般名:エトフェンプロックス)のようなピレスロイド系化合物;1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(一般名:ジフルベンズロン)、1−〔3,5−ジクロロ−4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)フェニル〕−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(一般名:クロルフルアズロン)、1−(3,5−ジクロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル)ウレア(一般名:テフルベンズロン)のようなベンゾイルウレア系化合物;イソプロピル(2E,4E)−11−メトキシ−3,7,11−トリメチル−2,4−ドテカジエノエート(一般名:メトプレン)のような幼若ホルモン様化合物;2−t−ブチル−5−(4−t−ブチルベンジルチオ)−4−クロロ−3(2H)−ピリダジノン(一般名:ピリダベン)のようなピリダジノン系化合物;t−ブチル4−{(1,3−ジメチル−5−フェノキシピラゾール−4−イル)メチレンアミノオキシメチル}ベンゾエート(一般名:フェンピロキシメート)のようなピラゾール系化合物;1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロ−イミダゾリジン−2−イリデンアミン(一般名:イミダクロプリド)などのニトロ系化合物;ジニトロ系化合物、有機硫黄化合物、尿素系化合物、トリアジン系化合物、ヒドラジン系化合物、また、その他の化合物として、2−tert−ブチルイミノ−3−イソプロピル−5−フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−1,3,5−チアジアジン−4−オン(一般名:ブブロフェジン)、トランス−(4−クロロフェニル)−N−シクロヘキシル−4−メチル−2−オキソチアゾリジノン−3−カルボキサミド(一般名:ヘキシチアゾクス)、N−メチルビス(2,4−キシリルイミノメチル)アミン(一般名:アミトラズ)、N′−(4−クロロ−o−トリル)−N,N−ジメチルホルムアミジン(一般名:クロルジメホルム)、(4−エトキシフェニル)−{3−(4−フルオロ−3−フェノキシフェニル)プロピル}(ジメチル)シラン(一般名:シラフルオフェン)のような化合物であり得る。更に、本発明化合物は、BT剤、昆虫病原ウイルス剤などのような微生物農薬、アベルメクチン、ミルベマイシンのような抗生物質などと、混用、併用することもできる。
用いられる殺菌剤は、例えば、2−アニリノ−4−メチル−6−(1−プロピニル)ピリミジン(一般名:メパニピリム)、4,6−ジメチル−N−フェニル−2−ピリミジナミン(一般名:ピリメサニル)のようなピリミジナミン系化合物;1−(4−クロロフェノキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタノン(一般名:トリアジメホン)、1−(ビフェニル−4−イルオキシ)−3,3−ジメチル−1−(1H,1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(一般名:ビテルタノール)、1−{N−(4−クロロ−2−トリフルオロメチルフェニル)−2−プロポキシアセトイミドイル}イミダゾール(一般名:トリフルミゾール)、1−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−エチル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル}−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:エタコナゾール)、1−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル}−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:プロピコナゾール)、1−{2−(2,4−ジクロロフェニル)ペンチル}−1H−1,2,4−トリアゾール(一般名:ペンコナゾール)、ビス(4−フルオロフェニル)(メチル)(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)シラン(一般名:フルシラゾール)、2−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ヘキサンニトリル(一般名:マイクロブタニル)、(2RS,3RS)−2−(4−クロロフェニル)−3−シクロプロピル−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ブタン−2−オール(一般名:シプロコナゾール)、(RS)−1−(4−クロロフェニル)−4,4−ジメチル−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ペンタン−3−オール(一般名:ターブコナゾール)、(RS)−2−(2,4−ジクロロフェニル)−1−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)ヘキサン−2−オール(一般名:ヘキサコナゾール)、(2RS,5RS)−5−(2,4−ジクロロフェニル)テトラヒドロ−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)−2−フリル2,2,2−トリフルオロエチルエーテル(一般名:ファーコナゾールシス)、N−プロピル−N−{2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル}イミダゾール−1−カルボキサミド(一般名:プロクロラズ)、2−(4−フルオロフェニル)−1―(1H−1,2,4トリアゾール−1−イル)−3−トリメチルシリルプロパン−2−オール(一般名:シメコナゾール)のようなアゾール系化合物;6−メチル−1,3−ジチオロ〔4,5−b〕キノキサリン−2−オン(一般名:キノメチオネート)のようなキノキサリン系化合物;マンガニーズエチレンビス(ジチオカーバメート)の重合物(一般名:マンネブ)、ジンクエチレンビス(ジチオカーバメート)の重合物(一般名:ジネブ)、ジンク(亜鉛)とマンガニーズエチレンビス(ジチオカーバメート)(マンネブ)の錯化合物(一般名:マンゼブ)、ジジンクビス(ジメチルジチオカーバメート)エチレンビス(ジチオカーバメート)(一般名:ポリカーバメート)、ジンクプロピレンビス(ジチオカーバメート)の重合物(一般名:プロビネブ)のようなジチオカーバメート系化合物;4,5,6,7−テトラクロロフタリド(一般名:フサライド)、テトラクロロイソフタロニトリル(一般名:クロロタロニル)、ペンタクロロニトロベンゼン(一般名:キントゼン)のような有機塩素系化合物;メチル1−(ブチルカルバモイル)ベンズイミダゾール−2−イルカーバメート(一般名:ベノミル)、ジメチル4,4′−(o−フェニレン)ビス(3−チオアロファネート)(一般名:チオファネートメチル)、メチルベンズイミダゾール−2−イルカーバメート(一般名:カーベンダジム)のようなベンズイミダゾール系化合物;3−クロロ−N−(3−クロロ−2,6−ジニトロ−4−α,α,α−トリフルオロトリル)−5−トリフルオロメチル−2−ピリジナミン(一般名:フルアジナム)のようなピリジナミン系化合物;1−(2−シアノ−2−メトキシイミノアセチル)−3−エチル尿素(一般名:シモキサニル)のようなシアノアセトアミド系化合物;メチルN−(2−メトキシアセチル)−N−(2,6−キシリル)−DL−アラニネート(一般名:メタラキシル)、2−メトキシ−N−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)アセト−2′,6′−キシリジド(一般名:オキサジキシル)、(±)−α−2−クロロ−N−(2,6−キシリルアセトアミド)−γ−ブチロラクトン(一般名:オフレース)、メチルN−フェニルアセチル−N−(2,6−キシリル)−DL−アラニネート(一般名:ベナラキシル)、メチルN−(2−フロイル)−N−(2,6−キシリル)−DL−アラニネート(一般名:フララキシル)、(±)−α−〔N−(3−クロロフェニル)シクロプロパンカルボキサミド〕−γ−ブチロラクトン(一般名:シプロフラン)のようなフェニルアミド系化合物;N−ジクロロフルオロメチルチオ−N′,N′−ジメチル−N−フェニルスルファミド(一般名:ジクロフルアニド)のようなスルフェン酸系化合物;水酸化第二銅(一般名:水酸化第二銅)、カッパー8−キノリノレート(一般名:有機銅)のような銅系化合物;5−メチルイソキサゾール−3−オール(一般名:ヒドロキシイソキサゾール)のようなイソキサゾール系化合物;アルミニウムトリス(エチルホスホネート)(一般名:ホセチルアルミニウム)、O−2,6−ジクロロ−p−トリル−O,O−ジメチルホスホロチオエート(一般名:トルクロホス−メチル)、S−ベンジルO,O−ジイソプロピルホスホロチオエート、O−エチルS,S−ジフェニルホスホロジチオエート、アルミニウムエチルハイドロゲンホスホネートのような有機リン系化合物;N−(トリクロロメチルチオ)シクロヘキシ−4−エン−1,2−ジカルボキシミド(一般名:キャプタン)、N−(1,1,2,2−テトラクロロエチルチオ)シクロヘキシ−4−エン−1,2−ジカルボキシミド(一般名:キャプタホル)、N−(トリクロロメチルチオ)フタルイミド(一般名:フォルペット)のようなN−ハロゲノチオアルキル系化合物;N−(3,5−ジクロロフェニル)−1,2−ジメチルシクロプロパン−1,2−ジカルボキシミド(一般名:プロシミドン)、3−(3,5−ジクロロフェニル)−N−イソプロピル−2,4−ジオキソイミダゾリジン−1−カルボキサミド(一般名:イプロジオン)、(RS)−3−(3,5−ジクロロフェニル)−5−メチル−5−ビニル−1,3−オキサゾリジン−2,4−ジオン(一般名:ビンクロゾリン)のようなジカルボキシイミド系化合物;α,α,α−トリフルオロ−3′−イソプロポキシ−o−トルアニリド(一般名:フルトラニル)、3′−イソプロポキシ−o−トルアニリド(一般名:メプロニル)のようなベンズアニリド系化合物;N,N′−〔ピペラジン−1,4−ジイルビス{(トリクロロメチル)メチレン}〕ジホルムアミド(一般名:トリホリン)のようなピペラジン系化合物;2′,4′−ジクロロ−2−(3−ピリジル)アセトフェノンO−メチルオキシム(一般名:ピリフェノックス)のようなピリジン系化合物;(±)−2,4′−ジクロロ−α−(ピリミジン−5−イル)ベンズヒドリルアルコール(一般名:フェナリモル)、(±)−2,4′−ジフルオロ−α−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル)ベンズヒドリルアルコール(一般名:フルトリアフォル)のようなカルビノール系化合物;(RS)−1−{3−(4−t−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル}ピペリジン(一般名:フェンプロピディン)のようなピペリジン系化合物;(±)−シス−4−{3−(4−t−ブチルフェニル)−2−メチルプロピル}−2,6−ジメチルモルフォリン(一般名:フェンプロピモルフ)のようなモルフォリン系化合物;トリフェニルチンヒドロキシド(一般名:フェンチンヒドロキシド)、トリフェニルチンアセテート(一般名:フェンチンアセテート)のような有機スズ系化合物;1−(4−クロロベンジル)−1−シクロペンチル−3−フェニルウレア(一般名:ペンシキュロン)のような尿素系化合物;(E,Z)4−{3−(4−クロロフェニル)−3−(3,4−ジメトキシフェニル)アクリロイル}モリフォリン(一般名:ジメトモルフ)のようなシンナミック酸系化合物;イソプロピル3,4−ジエトキシカルバニレート(一般名:ジエトフェンカルブ)のようなフェニルカーバメート系化合物;3−シアノ−4−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)ピロール(一般名:フルジオキソニル)、3−(2′,3′−ジクロロフェニル)−4−シアノ−ピロール(一般名:フェンピクロニル)のようなシアノピロール系化合物であり得る。
【実施例】
以下に、実施例、製剤例及び試験例を挙げて本発明化合物を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【実施例1】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−11)(A−1、A−2工程)
3−キノリンカルボン酸(150mg、0.9ミリモル)を塩化チオニル(3.0mL)に溶解し、1時間加熱還流した後、過剰の塩化チオニルを減圧下留去し、得られた残渣を乾燥し、塩化メチレン(10.0mL)に溶解し、ピリジン(0.3mL)及び1−ベンジルシクロヘキシルアミン(102mg、0.54ミリモル)を加え、室温で3日間撹拌した。この反応溶液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出して得られた残渣をクロマトグラフィーに付し、目的物86.5mg(収率29%)を得た。
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.4−1.80(8H,m),2.04−2.32(2H,m),3.23(2H,s),5.58(1H,s),7.13−7.24(5H,m),7.56−7.64(1H,m),7.75−7.89(2H,m),8.13(1H,d,J=8.4Hz),8.41(1H,d,J=2.2Hz),9.16(1H,d,J=2.2Hz).
MS m/z:344(M),301,287,253,172,156,128,101.
【実施例2】
N−{1−(4−クロロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−17)(B−1工程)
1−(4−クロロベンジル)シクロヘキサノール(100mg、0.44ミリモル)の酢酸(1.0mL)溶液に、キノリン−3−カルボニトリル(103mg、0.67ミリモル)及び硫酸(0.35mL)を加え、室温で1日間撹拌した後、炭酸ナトリウム水で中和し、酢酸エチルで抽出して得られた残渣をクロマトグラフィーに付し、目的物143mg(収率85%)を得た。
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.48−1.66(8H,m),2.18−2.26(2H,m),3.18(2H,s),5.89(1H,bs),7.07(2H,d,J=8.4Hz),7.17(2H,d,J=8.4Hz),7.56(1H,t,J=8.1Hz),7.72−7.83(2H,m),8.07(1H,d,J=8.4Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.13(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:378(M),343,253,156,128.
【実施例3】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−52)(C−1工程)
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(48.5mg、0.14ミリモル)をトルエン(5.0mL)に溶解し、ローソン試薬(28.7mg、0.079ミリモル)を加え、3時間加熱還流した後、この反応溶液を氷水中に注ぎ、炭酸水素ナトリウム水で洗浄し、酢酸エチルで抽出して得られた残渣をクロマトグラフィーに付し、目的物16.6mg(収率33%)を得た。
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.38−1.78(8H,m),2.64−2.69(2H,m),3.54(2H,s),6.98(1H,br s),7.24−7.27(5H,m),7.54−7.61(1H,m),7.72−7.84(2H,m),8.08(1H,d,J=8.4Hz),8.20(1H,br s),9.11(1H,d,J=2.2Hz).
MS m/z:360(M),269,253,189,172,154,128,104.
実施例1〜3と同様にして、以下の化合物を合成した。
【実施例4】
N−(1−メチルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−1)
融点:98−100℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.55(3H,s),1.43−1.63(8H,m),2.12−2.24(2H,m),5.98(1H,s),7.57−7.65(1H,m),7.76−7.84(1H,m),7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.15(1H,d,J=8.2Hz),8.52(1H,d,J=2.0Hz),9.24(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:268(M),253,225,221,173.
【実施例5】
N−{1−(2−メチルベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−12)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.46−1.67(8H,m),2.36(3H,s),2.30−2.40(2H,m),3.24(2H,s),5.83(1H,bs),7.02−7.13(4H,m),7.58(1H,t,J=7.0Hz),7.73−7.85(2H,m),8.09(1H,d,J=8.4Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.20(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:358(M),275,253,156,128.
【実施例6】
N−{1−(3−メチルベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−13)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.51−1.65(8H,m),2.22(3H,s),2.22−2.26(2H,m),3.18(2H,s),5.57(1H,bs),6.94−7.11(4H,m),7.59−7.62(1H,m),7.75−7.87(2H,m),8.13(1H,d,J=8.4Hz),8.40(1H,s),9.15(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:358(M),253,156,128.
【実施例7】
N−{1−(4−メチルベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−14)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.25−1.65(8H,m),2.27(3H,s),2.20−2.30(2H,m),3.18(2H,s),5.63(1H,bs),7.04(4H,bs),7.59(1H,t,J=8.1Hz),7.77−7.87(2H,m),8.11(1H,d,J=8.4Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.15(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:358(M),253,156,128.
【実施例8】
N−{1−(2−クロロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−15)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.43−1.70(8H,m),2.34−2.39(2H,m),3.41(2H,s),5.81(1H,bs),7.07−7.21(3H,m),7.35(1H,d,J=7.6Hz),7.62(1H,d,J=7.8Hz),7.76−7.89(2H,m),8.13(1H,d,J=8.7Hz),8.49(1H,s),9.21(1H,s).
MS m/z:378(M),343,253,156,128.
【実施例9】
N−{1−(3−クロロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−16)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.45−1.68(8H,m),2.17−2.27(2H,m),3.20(2H,s),5.71(1H,bs),7.02−7.18(4H,m),7.56(1H,t,J=7.0Hz),7.72−7.84(2H,m),8.07(1H,d,J=8.4Hz),8.37(1H,d,J=2.0Hz),9.14(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:378(M),253,173,156,128.
【実施例10】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−6−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−30)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.41−1.69(8H,m),2.25−2.29(2H,m),2.55(3H,s),3.23(2H,s),5.56(1H,bs),7.13−7.23(5H,m),7.61(2H,d,J=7.3Hz),8.02(1H,d,J=9.3Hz),8.34(1H,d,J=2.0Hz),9.06(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:358(M),267,170,142,115.
【実施例11】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−32)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.50−1.69(8H,m),2.21−2.31(2H,m),2.79(3H,s),3.22(2H,s),5.67(1H,bs),7.13−7.23(5H,m),7.46(1H,t,J=6.9Hz),7.59−7.70(2H,m),8.39(1H,d,J=2.0Hz),9.18(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:358(M),267,187,170,142.
【実施例12】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−エチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−38番)
融点:101−103℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.38(3H,t,J=7.7Hz),1.44−1.69(8H,m),2.25−2.31(2H,m),3.23(2H,s),3.30(2H,q,J=7.7Hz),5.58(1H,br s),7.12−7.25(5H,m),7.52(1H,t,J=7.6Hz),7.71(1H,d,J=7.6Hz),7.76(1H,d,J=7.6Hz)8.41(1H,d,J=2.4Hz)9.17(1H,d,J=2.4Hz).
MS m/z:372(M),281,199,184,172,156,141,128,117,91,81,65.
【実施例13】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−イソプロピルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−40番)
物性:アモルファス。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.39(6H,d,J=7.0Hz),1.50−1.70(8H,m),2.26−2.30(2H,m),3.24(2H,s),4.33(1H,sep,J=7.0Hz),5.55(1H,br s),7.14−7.22(5H,m),7.57(1H,t,J=7.7Hz)7.68−7.75(2H,m),8.43(1H,d,J=2.2Hz),9.18(1H,d,J=2.2Hz).
MS m/z:386(M),371,295,198,170,154,128,91,81.
【実施例14】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−フルオロキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−44)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.45−1.69(8H,m),2.25−2.29(2H,m),3.21(2H,s),5.72(1H,bs),7.14−7.23(5H,m),7.39−7.54(2H,m),8.62(1H,d,J=7.6Hz),8.37(1H,d,J=2.0Hz),9.13(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:362(M),271,174,146,126.
【実施例15】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メトキシキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−48)
融点:155−158℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.45−1.66(8H,m),2.26−2.30(2H,m),3.23(2H,s),4.10(3H,s),5.52(1H,bs),7.12−7.20(6H,m),7.43−7.57(2H,m),8.39(1H,d,J=2.3Hz),9.14(1H,d,J=1.7Hz).
MS m/z:374(M),283,186,172,158,128.
【実施例16】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メチルチオキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−50番)
融点:74−76℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.40−1.68(8H,m),2.24−2.28(2H,m),2.57(3H,s),3.22(2H,s),5.56(1H,br s),7.13−7.22(5H,m),7.45(1H,d,J=7.7Hz),7.53(1H,t,J=7.7Hz),7.60(1H,d,J=7.7Hz),8.41(1H,d,J=2.2Hz),9.13(1H,d,J=2.2Hz).
MS m/z:390(M),333,299,218,202,185,174,159,140,128,115,91,81,65.
【実施例17】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メチルキノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−67)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.39−1.70(8H,m),2.23−2.27(2H,m),2.80(3H,s),3.23(2H,s),6.98(1H,bs),7.14−7.28(5H,m),7.46−7.59(3H,m),8.25(1H,d,J=2.3Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:374(M),283,203,186,172.
【実施例18】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−フルオロキノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−71)
融点:165−169℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.39−1.71(8H,m),2.64−2.68(2H,m),3.53(2H,s),6.99(1H,bs),7.22−7.23(5H,m),7.39−7.55(2H,m),7.61(1H,d,J=7.6Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.10(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:378(M),287,207,190,172.
【実施例19】
N−(1−ベンジルシクロペンチル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−73番)
融点:112−115℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.72−2.18(8H,m),3.28(2H,s),5.81(1H,brs),7.17−7.24(5H,m),7.57−7.82(2H,m),7.85(1H,d,J=7.8Hz),8.12,(1H,d,J=8.4Hz),8.39(1H,d,J=2.0Hz),9.11(1H,s).
MS m/z:330(M),302,288,261,239,173,156.
【実施例20】
N−(1−ベンジルシクロヘプチル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−74番)
融点:117−119℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.63−2.20(12H,m),3.27(2H,s),5.64(1H,brs),7.14−7.23(5H,m),7.58−7.83(2H,m),7.88(1H,d,J=7.8Hz),8.14,(1H,d,J=9.3Hz),8.43(1H,d,J=1.7Hz),9.17(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:358(M),333,301,267,173,156,128.
【実施例21】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−7−トリフルオロメチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−122番)
物性:アモルファス。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.44−1.70(8H,m),2.26−2.32(2H,m),3.22(2H,s),5.64(1H,br s),7.12−7.24(5H,m),7.75(1H,d,J=8.6Hz),7.97(1H,d,J=8.6Hz),8.40−8.43(2H,m)9.19(1H,d,J=2.2Hz).
MS m/z:412(M),393,321,224,196,169,91,84.
【実施例22】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−トリフルオロメチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−123番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.38−1.70(8H,m),2.25−2.29(2H,m),3.23(2H,s),5.62(1H,br s),7.12−7.25(5H,m),7.67(1H,t,J=7.9Hz),8.09(1H,d,J=7.9Hz),8.15(1H,d,J=7.9Hz)8.54(1H,d,J=2.4Hz),9.26(1H,d,J=2.4Hz).
MS m/z:412(M),393,321,224,196,176,91.
【実施例23】
N−{1−(4−ニトロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−126番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.44−1.72(8H,m),2.23−2.27(2H,m),3.36(2H,s),5.84(1H,bs),7.31(4H,d,J=8.7Hz),7.62(1H,t,J=6.9Hz),7.77−7.90(2H,m),8.03(1H,d,J=8.7Hz),8.47(1H,d,J=2.0Hz),9.15(1H,d,J=2.4Hz).
MS m/z:389(M),253,156,128.
【実施例24】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−エトキシ−6,7−ジフルオロキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−135番)
物性:アモルファス。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.40−1.61(8H,m),1.49(3H,t,J=7.0Hz),2.25−2.30(2H,m),3.22(2H,s),4.77(2H,q,J=7.0Hz),5.50(1H,brs),7.13−7.24(5H,m),7.35(1H,dd,J=2.0Hz,10.5Hz),8.34(1H,d,J=2.0Hz),9.08(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:424(M),423,409,333,289,236,208,192,180,91.
【実施例25】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−6,7,8−トリフルオロキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−136番)
融点:107−109℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.38−1.72(8H,m),2.25−2.31(2H,m),3.22(2H,s),5.50(1H,brs),7.13−7.25(5H,m),7.46(1H,ddd,J=2.3Hz,7.3Hz,9.6Hz),8.39(1H,d,J=1.9Hz),9.13(1H,d,J=1.9Hz).
MS m/z:398(M),355,341,323,307,210,182,162,91,81,65.
【実施例26】
N−{1−(2−フルオロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−18番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.35−1.69(8H,m),2.28−2.33(2H,m),3.28(2H,s),5.75(1H,bs),6.93−7.03(2H,m),7.13−7.20(2H,m),7.56−7.62(1H,m),7.77−7.87(2H,m),8.11(1H,d,J=8.4Hz),8.42(1H,d,J=2.0Hz),9.17(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:362(M),253,156,128,109.
【実施例27】
N−{1−(3−フルオロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−19番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.35−1.69(8H,m),2.24−2.27(2H,m),3.23(2H,s),5.76(1H,bs),6.84−6.95(3H,m),7.11−7.19(1H,m),7.54−7.59(1H,m),7.72−7.83(2H,m),8.07(1H,d,J=8.1Hz),8.38(1H,s),9.13(1H,s).
MS m/z:362(M),344,253,156,128.
【実施例28】
N−{1−(4−フルオロベンジル)シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−20番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.45−1.68(8H,m),2.20−2.25(2H,m),3.19(2H,s),5.71(1H,bs),6.91(2H,d,J=8.7Hz),7.11(2H,d,J=8.7Hz),7.58(1H,d,J=8.1Hz),7.73−7.84(2H,m),8.08(1H,d,J=8.4Hz),8.39(1H,d,J=2.3Hz),9.14(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:362(M),254,173,156,128.
【実施例29】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−2−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−27番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.43−1.69(8H,m),2.20−2.26(2H,m),2.85(3H,s),3.23(2H,s),5.38(1H,bs),7.25−7.31(5H,m),7.47(1H,d,J=7.8Hz),7.63−7.70(2H,m),7.83(1H,s),7.95(1H,d,J=8.4Hz).
MS m/z:358(M),339,267,170,142.
【実施例30】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−28番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.36−1.71(8H,m),2.26−2.31(2H,m),2.85(3H,s),3.26(2H,m),5.21(1H,br s),7.23−7.34(5H,m),7.61(1H,ddd,J=1.5Hz,7.0Hz,8.4Hz),7.74(1H,ddd,J=1.5Hz,7.0Hz,8.4Hz),8.07(2H,m),8.74(1H,s).
MS m/z:358(M),339,325,301,267,187,170,142,115,91,81,65.
【実施例31】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−6−フルオロキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−42番)
融点:175−177℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.49−1.66(8H,m),2.24−2.34(2H,m),3.23(2H,s),5.51(1H,bs),7.14−7.23(5H,m),7.47−7.60(2H,m),8.12−8.17(1H,m),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.10(1H,t,J=2.3Hz).
MS m/z:362(M),306,271,174,146.
【実施例32】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−ヒドロキシキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−51番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.40−1.73(8H,m),2.24−2.34(2H,m),3.25(2H,s),5.61(1H,bs),7.08−7.37(6H,m),7.42−7.47(1H,m),7.52−7.57(1H,m),8.39(1H,s),9.05(1H,s).
MS m/z:360(M),269,172,144.
【実施例33】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−ヒドロキシキノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−72番)
物性:油状物。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.44−1.76(8H,m),2.65−2.75(2H,m),3.56(2H,s),7.00(1H,bs),7.20−7.36(7H,m),7.51(1H,t,J=8.1Hz),8.15(1H,s),9.05(1H,s).
MS m/z:376(M),269,253,188,172.
【実施例34】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−6−フルオロキノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−69番)
融点:190−193℃。
H−NMR(200MHz,CDCl)δppm:1.39−1.70(8H,m),2.64−2.69(2H,m),3.52(2H,s),7.07(1H,bs),7.23−7.29(5H,m),7.34−7.51(2H,m),7.95−8.01(1H,m),8.06(1H,d,J=2.3Hz),9.00(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:378(M),207,190,172.
【実施例35】
N−(1−プロピルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−3番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:0.93(3H,t,J=7.3Hz),1.26−1.63(10H,m),1.87−1.93(2H,m),2.04−2.25(2H,m),5.39(1H,bs),7.58−7.63(1H,m),7.76−7.81(1H,m),7.89(1H,d,J=8.2Hz),8.14(1H,d,J=8.4Hz),8.51(1H,d,J=2.3Hz),9.24(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:296(M),253,173,156,128,101.
【実施例36】
N−(1−イソブチルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−5番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:0.95(6H,d,J=6.7Hz),1.19−1.89(11H,m),2.04−2.28(2H,m),5.95(1H,bs),7.56−7.63(1H,m),7.75−7.79(1H,m),7.80−7.90(1H,m),8.13(1H,d,J=8.4Hz),8.50(1H,d,J=2.3Hz),9.23(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:310(M),253,173,156,128,101.
【実施例37】
N−(1−アリルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−9番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.34−1.63(8H,m),2.01−2.27(2H,m),2.68(2H,d,J=7.6Hz),5.05−5.09(2H,m),5.75−5.88(1H,m),6.28(1H,bs),7.52(1H,t,J=8.2Hz),7.68−7.79(2H,m),8.05(1H,d,J=8.2Hz),8.45(1H,d,J=2.0Hz),9.19(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:294(M),253,173,156,128,101.
【実施例38】
N−(1−プロパルギルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−10番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.20−1.60(8H,m),2.01(1H,d,J=2.8Hz),2.31−2.35(2H,m),2.89(2H,d,J=2.8Hz),6.41(1H,bs),7.51(1H,t,J=8.2Hz),7.68−7.76(2H,m),8.04(1H,d,J=8.2Hz),8.40(1H,s),9.20(1H,d,J=1.6Hz).
【実施例39】
N−(2−ベンジルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−イル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−75番)
融点:152−154℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.29−2.20(8H,m),2.38−2.45(2H,m),3.20(1H,d,J=13.8Hz),3.56(1H,d,J=13.8Hz),5.57(1H,bs),7.19−7.21(5H,m),7.57−7.59(1H,m),7.78−7.86(2H,m),8.12(1H,d,J=8.7Hz),8.29(1H,d,J=2.3Hz),9.03(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:356(M),265,184,156,128,115,101.
【実施例40】
N−(1−ベンジル−3−メチルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−77番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:0.88−1.74(7H,m),0.93(3H,d,J=6.2Hz),2.36−2.44(2H,m),3.18(1H,d,J=13.7Hz),3.23(1H,d,J=13.7Hz),5.61(1H,bs),7.15−7.27(5H,m),7.57−7.60(1H,m),7.75−7.78(1H,m),7.84(1H,d,J=7.6Hz),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.39(1H,d,J=2.1Hz),9.15(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:358(M),267,156,128.
【実施例41】
N−(1−ベンジル−4−メチルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−78番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:0.90(3H,d,J=6.9Hz),1.06−1.65(7H,m),2.40−2.42(2H,m),3.21(2H,s),5.54(1H,bs),7.15−7.24(5H,m),7.60(1H,t,J=8.2Hz),7.78(1H,t,J=8.2Hz),7.86(1H,d,J=8.2Hz),8.12(1H,d,J=8.2),8.40(1H,d,J=2.1Hz),9.15(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:358(M),267,156,128.
【実施例42】
N−[1−(4−アミノベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−128番)
物性:179−180℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.23−1.68(8H,m),2.25−2.30(2H,m),3.10(2H,s),3.54(2H,bs),5.57(1H,bs),6.55(2H,d,J=8.4Hz),6.94(2H,d,J=8.4Hz),7.57−7.63(1H,m),7.76−7.82(1H,m),7.88(1H,d,J=8.2Hz),8.13(1H,d,J=8.6Hz),8.42(1H,d,J=2.0Hz),9.17(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:359(M),253,187,156,128,106.
【実施例43】
N−[1−(2−メトキシベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−137番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.57−1.70(8H,m),2.46−2.50(2H,m),3.21(2H,s),3.77(3H,s),6.30(1H,bs),6.86−7.21(3H,m),7.60(1H,t,J=8.6Hz),7.79(1H,t,J=8.6Hz),7.87(1H,d,J=8.6Hz),8.14(1H,d,J=8.6Hz),8.44(1H,d,J=2.0Hz),9.16(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:374(M),253,202,156,128,121,101.
【実施例44】
N−[1−(3−メトキシベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−138番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.19−1.65(8H,m),2.20−2.35(2H,m),3.18(2H,s),3.61(3H,s),5.96(1H,s),6.70−6.75(3H,m),7.11(1H,t,J=7.9Hz),7.49(1H,t,J=7.6Hz),7.67−7.72(2H,m),7.98(1H,d,J=8.2Hz),8.31(1H,s),9.14(1H,s).
MS m/z:374(M),253,202,156,128,121,101.
【実施例45】
N−[1−(4−メトキシベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−139番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.50−1.69(8H,m),2.25−2.29(2H,m),3.17(2H,s),3.73(3H,s),5.54(1H,bs),6.76(2H,d,J=8.6Hz),7.07(2H,d,J=8.6Hz),7.58−7.64(1H,m),7.76−7.83(1H,m),7.88(1H,d,J=8.2Hz),8.14(1H,d,J=8.6Hz),8.43(1H,d,J=2.3Hz),9.17(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:374(M),253,202,156,128,121,101.
【実施例46】
N−[1−(2−ヒドロキシベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−146番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δppm:1.45−1.75(8H,m),2.54−2.68(2H,m),3.27(2H,s),6.75−6.95(2H,m),7.00−7.20(3H,m),7.45−7.52(1H,m),7.62−7.68(1H,m),7.75(1H,d,J=8.2Hz),7.90(1H,d,J=8.6Hz),8.52(1H,d,J=2.1Hz),9.15(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:360(M),253,173,156,128,107.
【実施例47】
N−[1−(3−ヒドロキシベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−147番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δppm:1.40−1.71(8H,m),2.40−2.48(2H,m),3.21(2H,s),6.64(1H,s),6.73−6.84(3H,m),7.16(1H,t,J=7.6Hz),7.62(1H,t,J=8.2Hz),7.76(1H,t,J=8.2Hz),7.88(1H,d,J=8.2Hz),8.00(1H,d,J=8.6Hz),8.48(1H,s),9.04(1H,s).
MS m/z:360(M),253,188,173,156,128,101.
【実施例48】
N−[1−(4−ヒドロキシベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−148番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,DMSO−d)δppm:1.17−1.65(8H,m),2.17−2.29(2H,m),3.31(2H,s),6.60(2H,d,J=8.2Hz),6.91(2H,d,J=8.2Hz),7.61(1H,s),7.67(1H,t,J=8.6Hz),7.84(1H,t,J=8.6Hz),8.06(2H,d,J=8.6Hz),8.67(1H,d,J=2.3Hz),9.15(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:360(M),253,156,128,107.
【実施例49】
N−[1−(3−ブロモベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−156番)
物性:82−84℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.30−1.79(8H,m),2.18−2.34(2H,m),3.21(2H,s),5.56(1H,bs),7.04−7.12(2H,m),7.28−7.37(2H,m),7.60(1H,t,J=8.4Hz),7.79(1H,t,J=8.4Hz),7.88(1H,d,J=8.4Hz),8.13(1H,d,J=8.4Hz),8.41(1H,d,J=1.8Hz),9.16(1H,d,J=1.8Hz).
MS m/z:425(M+2),423(M),253,156,128,101.
【実施例50】
N−[1−(3−シアノベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−165番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.28−1.77(8H,m),2.16−2.34(2H,m),3.28(2H,s),5.79(1H,bs),7.29(1H,t,J=7.6Hz),7.36−7.50(3H,m),7.58(1H,t,J=8.2Hz),7.77(1H,t,J=8.2Hz),7.85(1H,d,J=8.2Hz),8.08(1H,d,J=8.2Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.13(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:369(M),253,173,156,128,101.
【実施例51】
N−[1−(2−トリフルオロメチルベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−173番)
融点:137−142℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.34−1.79(8H,m),2.23−2.36(2H,m),3.47(2H,s),5.84(1H,bs),7.25−7.37(3H,m),7.57−7.66(2H,m),7.76−7.88(1H,m),7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.15(1H,d,J=8.6Hz),8.54(1H,d,J=2.1Hz),9.25(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:412(M),393,355,253,156,128,101.
【実施例52】
N−[1−(3−トリフルオロメチルベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−174番)
融点:103−105℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.28−1.76(8H,m),2.18−2.31(2H,m),3.29(2H,s),5.78(1H,bs),7.29−7.37(2H,m),7.41−7.47(2H,m),7.54(1H,t,J=8.2Hz),7.69−7.82(2H,m),8.04(1H,d,J=8.6Hz),8.35(1H,d,J=2.1Hz),9.13(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:412(M),393,253,156,128,101.
【実施例53】
N−[1−(4−トリフルオロメチルベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−175番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.30−1.72(8H,m),2.18−2.32(2H,m),3.30(2H,s),5.74(1H,bs),7.27(2H,d,J=7.9Hz),7.47(2H,d,J=7.9Hz),7.58(1H,t,J=8.4Hz),7.72−7.88(2H,m),8.09(1H,d,J=8.6Hz),8.38(1H,d,J=2.3Hz),9.176(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:412(M),355,253,156,128,101.
【実施例54】
N−(1−エチニルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−182番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.28−1.37(1H,m),1.63−1.84(5H,m),1.94−2.03(2H,m),2.29−2.35(2H,m),2.51(1H,t,J=1.5Hz),6.36(1H,bs),7.57−7.63(1H,m),7.77−7.90(2H,m),8.13(1H,d,J=8.5Hz),8.56(1H,s),9.23−9.25(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:279(M+1),265,250,224,167,156,149.
【実施例55】
N−(1−ベンジルシクロブチル)キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−191番)
融点:161−164℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.84−2.08(2H,m),2.29−2.35(2H,m),2.39−2.44(2H,m),3.33(2H,s),6.25(1H,bs),7.17−7.27(5H,m),7.59(1H,t,J=7.6Hz),7.82(1H,ddd,J=1.4,7.6,8.2Hz),7.84(1H,d,J=7.6Hz),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.44(1H,d,J=2.1Hz),9.12(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:316(M),225,156,128.
【実施例56】
N−(1−ベンジルシクロブチル)−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−193番)
融点:160−162℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.98−2.12(2H,m),2.31−2.37(2H,m),2.42−2.47(2H,m),2.70(3H,s),3.36(2H,s),6.20(1H,bs),7.24−7.33(5H,m),7.54(1H,t,J=8.2Hz),7.68(1H,t,J=8.2Hz),7.91(1H,d,J=8.2Hz),7.94(1H,d,J=8.2Hz),8.55(1H,s).
MS m/z:330M),239,187,170,142.
【実施例57】
N−(1−ベンジルシクロペンチル)キノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−194番)
融点:105−108℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm 1.76−1.88(4H,m),2.01−2.12(2H,m),2.34−2.44(2H,m),3.60(2H,s),7.18(1H,bs),7.28−7.30(5H,m),7.54−7.60(1H,m),7.72−7.82(2H,m),8.08(1H,d,J=8.4Hz),8.16(1H,d,J=2.3Hz),9.06(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:346(M),189,172,158,128,117,101.
【実施例58】
N−(1−ベンジルシクロヘプチル)キノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−195番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.50−1.75(8H,m),1.97−2.06(2H,m),2.39−2.44(2H,m),3.60(2H,s),7.11(1H,bs),7.22−7.29(5H,m),7.55−7.57(1H,m),7.72−7.82(2H,m),8.07(1H,d,J=8.4Hz),8.22(1H,d,J=2.3Hz),9.11(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:374(M),186,172,155,128,117,104.
【実施例59】
N−(1−ベンジル−3−メチルシクロヘキシル)−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−197番)
融点:168−171℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:0.89−1.76(7H,m),0.93(3H,d,J=6.2Hz),2.35−2.48(2H,m),2.77(3H,s),3.19(1H,d,J=13.1Hz),3.27(1H,d,J=13.1Hz),5.46(1H,bs),7.23−7.33(5H,m),7.53−7.57(1H,m),7.66−7.69(1H,m),7.91(1H,dd,J=2.1,8.2Hz),7.97(1H,d,J=8.2Hz),8.69(1H,s).
MS m/z:372(M),356,281,267,187,170,142.
【実施例60】
N−(1−ベンジル−4−メチルシクロヘキシル)−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−198番;一方のジアステレオマー)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:0.92(3H,d,J=6.2Hz),1.08−1.26(2H,m),1.42−1.48(3H,m),1.64−1.66(2H,m),2.39−2.42(2H,m),2.79(3H,s),3.23(2H,s),5.40(1H,bs),7.22−7.32(5H,m),7.56(1H,t,J=8.2Hz),7.69(1H,t,J=8.2Hz),7.96(1H,d,J=8.2Hz),7.99(1H,d,J=8.2),8.70(1H,s).
MS m/z:372(M),281,267,187,170,142.
【実施例61】
N−(1−ベンジル−4−メチルシクロヘキシル)−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−198番;もう一方のジアステレオマー)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.03(3H,d,J=6.2Hz),1.25−1.44(2H,m),1.66−1.75(5H,m),2.23−2.26(2H,m),2.75(3H,s),3.35(2H,s),5.42(1H,bs),7.23−7.33(5H,m),7.57(1H,t,J=8.2Hz),7.70(1H,t,J=8.2Hz),7.99(1H,d,J=8.2Hz),8.00(1H,d,J=8.2),8.62(1H,s).
MS m/z:372(M),281,267,187,170,142.
【実施例62】
N−[1−(3−フルオロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−199番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.33−1.70(8H,m),2.25−2.28(2H,m),2.85(3H,s),3.27(2H,s),5.26(1H,bs),6.92−7.00(2H,m),7.06(1H,d,J=7.6Hz),7.24−7.28(1H,m),7.61(1H,t,J=8.2Hz),7.74(1H,t,J=8.2Hz),8.06(1H,d,J=8.2Hz),8.07(1H,d,J=8.2Hz),8.74(1H,s).
MS m/z:376(M),357,267,187,170,142.
【実施例63】
N−[1−(4−フルオロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−200番)
物性:アモルファス。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.32−1.70(8H,m),2.24−2.26(2H,m),2.84(3H,s),3.24(2H,s),5.21(1H,bs),6.98−7.01(2H,m),7.22−7.26(2H,m),7.73(1H,t,J=8.2Hz),7.75(1H,t,J=8.2Hz),8.07(1H,d,J=8.2Hz),8.08(1H,d,J=8.2Hz),8.74(1H,s).
MS m/z:376(M),267,187,170,142.
【実施例64】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メトキシキノリン−3−カルボチオアミド(化合物番号1−201番)
物性:168−172℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.22−1.69(8H,m),2.63−2.67(2H,m),3.53(2H,s),4.07(3H,s),6.98(1H,bs),7.08(1H,d,J=7.8Hz),7.20−7.28(5H,m),7.38(1H,d,J=7.8Hz),7.49(1H,t,J=7.8Hz),8.20(1H,d,J=2.3Hz),9.06(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:390(M),219,202,185,172,159,129.
【実施例65】
N−[1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−202番)
融点:154−156℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.31−1.44(1H,m),1.44−1.56(4H,m),1.66−1.68(3H,m),2.19(3H,s),2.25−2.27(2H,m),3.19(2H,s),5.66(1H,bs),6.82−6.83(2H,m),7.01(1H,t,J=7.4Hz),7.59(1H,t,J=8.0Hz),7.78(1H,ddd,J=1.1,6.9,8.6Hz),7.85(1H,d,J=8.0Hz),8.10(1H,d,J=8.6Hz),8.42(1H,d,J=2.3Hz),9.16(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z:376(M),358,253,156,128.
【実施例66】
N−[1−(5−フルオロ−2−メチルベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−204番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.23−1.25(1H,m),1.43−1.51(4H,m),1.67−1.71(3H,m),2.32(3H,s),2.37−2.39(2H,m),3.23(2H,s),5.86(1H,bs),6.79(1H,td,J=2.9,8.0Hz),6.85(1H,dd,J=2.9,10.3Hz),7.08(1H,dd,J=6.3,8.0Hz),7.58(1H,ddd,J=1.1,6.9,8.0Hz),7.77(1H,ddd,J=1.1,6.9,8.0Hz),7.85(1H,d,J=8.0Hz),8.10(1H,d,J=8.0Hz),8.45(1H,d,J=2.3Hz),9.20(1H,d,J=2.3Hz).
MS m/z 376(M),357,253,156,128.
【実施例67】
N−[1−(3−フルオロ−4−メチルベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−67番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.30−1.37(1H,m),1.42−1.56(4H,m),1.68−1.70(3H,m),2.23(3H,s),2.23−2.27(2H,m),2.86(3H,s),3.22(2H,s),5.22(1H,bs),6.92−6.95(2H,m),7.10(1H,t,J=7.4Hz),7.62(1H,ddd,J=1.1,6.9,8.6Hz),7.74(1H,ddd,J=1.1,6.9,8.0Hz),8.07(1H,d,J=8.0Hz),8.08(1H,d,J=8.0Hz),8.77(1H,s).
Ms m/z:390(M),371,267,187,170,142.
【実施例68】
N−[1−(5−フルオロ−2−メチルベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−210番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.22−1.28(1H,m),1.43−1.55(4H,m),1.63−1.74(3H,m),2.36(3H,s),2.36−2.39(2H,m),2.81(3H,s),3.26(2H,s),5.79(1H,bs),6.83(1H,td,J=2.9,8.0Hz),7.00(1H,dd,J=2.9,9.7Hz),7.11(1H,dd,J=6.3,8.0Hz),7.55(1H,ddd,J=1.7,6.9,8.6Hz),7.69(1H,ddd,J=1.7,6.9,8.6Hz),7.95(1H,d,J=8.6Hz),7.97(1H,d,J=8.6Hz),8.79(1H,s).
MS m/z:390(M),267,187,170,142.
【実施例69】
N−[1−(2,3−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−211番)
融点:142−145℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.35−1.71(8H,m),2.28−2.31(2H,m),3.34(2H,s),5.65(1H,bs),6.88−7.01(3H,m),7.62−7.65(1H,m),7.80−7.83(1H,m),7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.16(1H,d,J=8.9Hz),8.48(1H,s),9.19(1H,s).
MS m/z:380(M),253,156,128.
【実施例70】
N−[1−(2,5−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−212番)
融点:136−138℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.32−1.71(8H,m),2.28−2.30(2H,m),3.29(2H,s),5.68(1H,bs),6.83−6.91(2H,m),6.94−6.99(1H,m),7.63(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.81(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.15(1H,d,J=8.2Hz),8.49(1H,d,J=2.1Hz),9.19(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:380(M),253,156,128.
【実施例71】
N−[1−(3,4−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−213番)
融点:80−83℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.31−1.70(8H,m),2.23−2.26(2H,m),3.22(2H,s),5.59(1H,bs),6.65−6.68(1H,m),6.97−7.05(2H,m),7.62−7.65(1H,m),7.82(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.15(1H,d,J=8,2Hz),8.45(1H,d,J=2.1Hz),9.17(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:380(M),253,156,128.
【実施例72】
N−[1−(3,5−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−214番)
融点:55−57℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.34−1.70(8H,m),2.24−2.27(2H,m),3.25(2H,s),5.61(1H,bs),6.63−6.67(1H,m),6.70−6.71(2H,m),7.63(1H,t,J=8.2Hz),7.81(1H,t,J=8.2Hz),7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.15(1H,d,J=8.2Hz),8.46(1H,d,J=2.1Hz),9.17(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:380(M),253,156,128.
【実施例73】
N−[1−(2,3−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−219番)
物性:アモルファス。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.31−1.71(8H,m),2.26−2.29(2H,m),2.86(3H,s),3.36(2H,s),5.30(1H,bs),7.01−7.11(3H,m),7.61−7.64(1H,m),7.74−7.77(1H,m),8.08(1H,d,J=8.2Hz),8.10(1H,d,J=8.9Hz),8.79(1H,s).
MS m/z:394(M),267,187,170,142,127.
【実施例74】
N−[1−(2,5−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−220番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.33−1.71(8H,m),2.25−2.28(2H,m),2.88(3H,s),3.30(2H,s),5.35(1H,bs),6.88−6.92(1H,m),6.97−7.02(1H,m),7.04−7.07(1H,m),7.62(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.75(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),8.08(1H,d,J=8.2Hz),8.09(1H,d,J=8.2Hz),8.83(1H,s).
MS m/z:394(M),267,187,170,142,127.
【実施例75】
N−[1−(3,4−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−221番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.33−1.71(8H,m),2.23−2.25(2H,m),2.83(3H,s),3.24(2H,s),5.31(1H,bs),6.97−7.01(1H,m),7.06−7.11(2H,m),7.61(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.74(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),8.04(1H,d,J=8.2Hz),8.06(1H,d,J=8.2Hz),8.73(1H,s).
MS m/z:394(M),267,187,170,142,127.
【実施例76】
N−[1−(3,5−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−222番)
融点:195−197℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.34−1.72(8H,m),2.25−2.26(2H,m),2.81(3H,s),3.26(2H,s),5.49(1H,bs),6.68−6.72(1H,m),6.81−6.84(2H,m),7.58(1H,dd,J=6.9,8.2Hz),7.71(1H,dd,J=6.9,8.2Hz),7.98(1H,d,J=8.2Hz),8.01(1H,d,J=8.2Hz),8.72(1H,s).
MS m/z:394(M),267,187,170,142,127.
【実施例77】
N−[1−(2,3−ジクロロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−223番)
融点:81−84℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.28−1.71(8H,m),2.34−2.37(2H,m),3.49(2H,s),5.71(1H,bs),7.02(1H,t,J=7.6Hz),7.12(1H,dd,J=1.4,7.6Hz),7.32(1H,dd,J=1.4,7.6Hz)7.64(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.82(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz)7.91(1H,d,J=8.2Hz),8.16(1H,d,J=8.2Hz),8.50(1H,d,J=2.1Hz),9.23(1H,d,J=2,1Hz).
MS m/z:412(M),377,267,253,170,156,128.
【実施例78】
N−[1−(2,5−ジクロロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−224番)
融点:139−141℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.42−1.71(8H,m),2.32−2.35(2H,m),3.40(2H,s),5.67(1H,bs),7.12(1H,d,J=8.9Hz),7.24−7.30(2H,m),7.63(1H,t,J=7.6Hz),7.82(1H,t,J=7.6Hz),7.92(1H,d,J=8.2Hz),8.16(1H,d,J=8.2Hz),8.50(1H,s),9.23(1H,s).
MS m/z 412(M),377,267,253,156,128.
【実施例79】
N−[1−(2,3−ジクロロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−231番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.29−1.71(8H,m),2.31−2.34(2H,m),2.59(3H,s),3.51(2H,s),5.37(1H,bs),7.14(1H,t,J=8.2Hz),7.32(1H,dd,J=2.1,8.2Hz),7.37(1H,dd,J=2.1,8.2Hz),7.70(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.78(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.11(1H,d,J=8.2Hz),8.96(1H,s).
MS m/z:426(M),391,267,187,170,142.
【実施例80】
N−[1−(2,5−ジクロロベンジル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−232番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.25−1.71(8H,m),2.28−2.31(2H,m),2.91(3H,s),3.42(2H,s),5.46(1H,bs),7.14(1H,d,J=8.2Hz),7.30(1H,d,J=8.2Hz),7.40(1H,s),7.62(1H,t,J=8.2Hz),7.75(1H,t,J=8.2Hz),8.08(2H,d,J=8.2Hz),8.90(1H,s).
MS m/z:426(M),391,267,253,170,156,142.
【実施例81】
N−[1−(3−チエニルメチル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−235番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.35−1.68(8H,m),2.25−2.28(2H,m),3.28(2H,s),5.67(1H,bs),6.90(1H,d,J=4.8Hz),6.96(1H,d,J=2.7Hz),7.18(1H,dd,J=2.7,4.8Hz),7.60(1H,t,J=8.2Hz),7.78(1H,t,J=8.2Hz),7.86(1H,d,J=8.2Hz),8.12(1H,d,J=8.2Hz),8.40(1H,d,J=2.1Hz),9.15(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:350(M),253,178,156,128.
【実施例82】
N−{[1−(3−メチル−2−チエニル)メチル]シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−236番)
融点:105−108℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.32−1.68(8H,m),2.19(3H,s),2.34−2.36(2H,m),3.38(2H,s),5.81(1H,bs),6.78(1H,d,J=5.5Hz),7.02(1H,d,J=5.5Hz),7.61(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.80(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.90(1H,d,J=8.2Hz),8.14(1H,d,J=8.2Hz),8.52(1H,d,J=2.1Hz),9.25(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:364(M),253,192,156,128.
【実施例83】
N−{[1−(2,5−ジメチル−3−チエニル)メチル]シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−237番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.31−1.68(8H,m),2.30(6H,s),2.33−2.39(2H,m),3.06(2H,s),5.74(1H,bs),6.41(1H,s),7.61(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.80(1H,ddd,J=1.4,6.9,8.2Hz),7.88(1H,d,J=8.2Hz),8.14(1H,d,J=8.2Hz),8.45(1H,d,J=2.1Hz),9.21(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:378(M),253,206,156,128.
【実施例84】
N−{1−[(3−メチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−4−イル)メチル]シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−238番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.33−1.73(8H,m),1.96(3H,s),1.97−2.13(1H,m),2.37−2.52(3H,m),2.62(1H,dd,J=8.6,16.8Hz),3.05(1H,dd,J=9.9,16.8Hz),4.67−4.84(1H,m),6.40(1H,bs),7.60(1H,t,J=7.6Hz),7.72−7.84(1H,m),7.90(1H,d,J=7.6Hz),8.13(1H,d,J=8.2Hz),8.54(1H,d,J=2.1Hz),9.28(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:351(M),267,253,173,156,128,101.
【実施例85】
N−{1−[(3−メチルイソオキサゾール−4−イル)メチル]シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−239番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.26−1.73(8H,m),2.12(3H,s),2.20−2.34(2H,m),3.41(2H,s),5.83(1H,s),6.38(1H,bs),7.49−7.58(1H,m),7.67−7.83(2H,m),8.04(1H,d,J=8.2Hz),8.43(1H,s),9.15(1H,s).
MS m/z:349(M),253,173,156,128,101.
【実施例86】
N−{1−[(ベンズチアゾール−3−イル)メチル]シクロヘキシル}キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−240番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.32−1.70(8H,m),2.38−2.41(2H,m),3.51(2H,s),5.68(1H,bs),7.12(1H,s),7.28−7.34(2H,m),7.58−7.62(1H,m),7.77−7.86(3H,m),7.91(1H,d,J=7.6Hz),8.13(1H,t,J=7.6Hz),8.32−8.34(1H,m),9.15(1H,s).
MS m/z:400(M),253,228,156,128.
【実施例87】
N−[1−(1−ナフチルメチル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−241番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.43−1.68(8H,m),2.40−2.43(2H,m),3.71(2H,s),5.58(1H,bs),7.33−7.44(4H,m),7.60(1H,t,J=7.6Hz),7.74(1H,dd,J=2.1,6.9Hz),7.77−7.83(3H,m),8.16(1H,d,J=8.2Hz),8.27−8.29(2H,m),9.13(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:394(M),253,222,156,128.
【実施例88】
N−[1−(2−ナフチルメチル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−242番)
融点:130−133℃。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.37−1.69(8H,m),2.31−2.34(2H,m),3.41(2H,s),5.53(1H,bs),7.32(1H,dd,J=1.4,8.2Hz),7.39−7.41(2H,m),7.58−7.63(2H,m),7.66−7.68(1H,m),7.70(1H,d,J=8.2Hz),7.76−7.82(3H,m),8.14(1H,d,J=8.2Hz)8.37(1H,d,J=2.1Hz),9.20(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:394(M),253,222,156,128.
【実施例89】
N−[1−(3−ピリジルメチル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−244番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.37−1.69(8H,m),2.24−2.26(2H,m),3.28(2H,s),5.62(1H,bs),7.13(1H,d,J=7.6Hz),7.14(1H,d,J=7.6Hz),7.48(1H,d,J=8.2Hz),7.62(1H,t,J=8.2Hz),7.81(1H,t,J=7.6Hz),7.90(1H,d,J=8.2Hz),8.42−8.43(2H,m),8.46(1H,d,J=2.1Hz),9.17(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:346(M),253,173,156,128.
【実施例90】
N−[1−(1−フェニルビニル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−246番)
物性:油状物。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.28−1.80(8H,m),2.45−2.50(2H,m),5.13(1H,s),5.50(1H,s),5.96(1H,bs),7.23−7.26(5H,m),7.60(1H,t,J=7.9Hz),7.79(1H,t,J=7.9Hz),7.87(1H,d,J=7.9Hz),8.13(1H,d,J=7.9Hz),8.41(1H,d,J=2.0Hz),9.16(1H,d,J=2.0Hz).
MS m/z:356(M),253,184,156,128.
【実施例91】
N−[1−(1−フェニルエチル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−247番)
物性:油状物。
H−NMR(500MHz,CDCl)δppm:1.27−1.71(8H,m),1.39(3H,d,J=6.9Hz),2.20−2.23(1H,m),2.46−2.48(1H,m),3.79(1H,q,J=6.9Hz),5.56(1H,bs),7.20−7.27(5H,m),7.60(1H,t,J=7.6Hz),7.76−7.80(1H,m),7.86(1H,d,J=7.6Hz),8.12(1H,d,J=7.6Hz),8.37(1H,d,J=2.1Hz),9.14(1H,d,J=2.1Hz).
MS m/z:359(M),253,173,156,128.
【実施例92】
N−[1−(1−フェニルエチル)シクロヘキシル]−4−メチルキノリン−3−カルボキサミド(化合物番号1−248番)
融点:175−178℃。
H−NMR(270MHz,CDCl)δppm:1.29−1.71(8H,m),1.42(3H,d,J=7.3Hz),2.24−2.39(2H,m),2.79(3H,s),3.84(1H,q,J=7.3Hz),5.48(1H,bs),7.19−7.31(5H,m),7.51−7.58(1H,m),7.65−7.71(1H,m),7.98(1H,d,J=8.2Hz),7.99(1H,d,J=8.6Hz),8.67(1H,s).
MS m/z:373(M),268,187,171,142.
製剤例1
粉剤
実施例1の化合物(1.0質量部)、ドリレスA(アルキルエーテルリン酸エステル、日本化薬株式会社製、0.4質量部)、カープレックス#80−D(ホワイトカーボン、塩野義製薬株式会社製、1.5質量部)、炭酸カルシウム(足立石灰株式会社製、0.5質量部)及び啓和クレー風ヒ(啓和炉材株式会社製、32.1質量部)を混合後、エックサンプルKII−1型(ハンマーミル)、不二パウダル株式会社製)で粉砕し、得られた粉砕物の質量に対して1.5倍量のDLクレー啓和(啓和炉材株式会社製)を加え混合し、粉剤DLを得た。
製剤例2
乳剤
実施例2の化合物(10質量部)をキシレン(和光純薬株式会社製、40質量部)とDMSO(和光純薬株式会社製、35質量部)の混合溶液に溶解し、この溶液にParakolKPS(アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤の混合物、日本乳化剤株式会社製、25質量部)を添加混合し、乳剤を得た。
製剤例3
水和剤
実施例3の化合物(1質量部)、カープレックス#80−D(10質量部)、ゴーセノールGL05(ポリビニルアルコール、日本合成化学株式会社製、2質量部)、ニューコール291PG(ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム塩、日本乳化剤株式会社製、0.5質量部)、ネオゲンパウダー(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩)、第一工業製薬株式会社製、5質量部)、ラジオライト#200(焼成珪藻土)、昭和化学工業株式会社製、10質量部)及びH微分(カオリナイトクレー)、啓和炉材株式会社製、71.5質量部)を充分に混合し、エックサンプルKII−1型で粉砕し、水和剤を得た。
製剤例4
粒剤
実施例4の化合物(2質量部)、トリポリリン酸ナトリウム(三井化学株式会社製、2質量部)、アミコールNO.1(デキストリン、日本澱粉化学株式会社製、1.5質量部)、ベントナイト(豊順鉱業株式会社製、25質量部)及びカルヒン600(炭酸カルシウム、足立石灰株式会社製、69.5質量部)を混合し、ドームグラン(不二パウダル株式会社製、スクリーン0.9mmψ)を用いて押し出し造粒した。得られた造粒物を棚型乾燥機(タバイ株式会社製、PERFECT OVEN PS−222型、60℃)にて乾燥した後、600〜1180μmに篩分して、粒剤を得た。
試験例1
イネいもち病防除試験(治療効果)
第3〜4葉期のポット栽培供試植物(イネ:幸風)に病原菌胞子懸濁液を噴霧接種し、室温が20〜23℃の接種室に当該ポットを入れ発病を促した。本発明化合物をジメチルスルホキシド−メタノール混合溶液(容積比:7/3)に溶解せしめ、本発明化合物を300ppm含有する散布液を調整し、当該ポットに均一に散布した。接種7日後の発病程度を調査した。試験は2連で行った。
なお、発病程度は、試験植物の発病程度を肉眼観察し、下記の基準で判定し、0〜3の4段階で表した。
発病程度が0:発病が全く無い。
1:発病程度が無処理区の40%未満である。
2:発病程度が40%以上80%未満である。
3:発病程度が80%以上である。
本試験の結果、実施例1(化合物番号1−11)、実施例2(化合物番号1−17)、実施例3(化合物番号1−52)、実施例5(化合物番号1−12)、実施例6(化合物番号1−13)、実施例7(化合物番号1−14)、実施例9(化合物番号1−16)、実施例10(化合物番号1−30)、実施例11(化合物番号1−32)、実施例14(化合物番号1−44)、実施例17(化合物番号1−67)、実施例18(化合物番号1−71)、実施例19(化合物番号1−73)、実施例20(化合物番号1−74)、実施例24(化合物番号1−135)、実施例26(化合物番号1−18)、実施例27(化合物番号1−19)、実施例28(化合物番号1−20)、実施例30(化合物番号1−28)、実施例40(化合物番号1−77)、実施例44(化合物番号1−138)、実施例45(化合物番号1−139)、実施例49(化合物番号1−156)、実施例57(化合物番号1−194)、実施例58(化合物番号1−195)、実施例63(化合物番号1−200)、実施例71(化合物番号1−213)、実施例72(化合物番号1−214)、実施例81(化合物番号1−235)、実施例85(化合物番号1−239)、実施例89(化合物番号1−244)、実施例90(化合物番号1−246)の化合物は、発病程度が0であった。
試験例2
トマト灰色かび病防除試験(予防効果)
第2〜3葉期のポット栽培供試植物(トマト:大型福寿)に、原体をジメチルスルホキサイドとメタノール(容積比7:3)に溶解せしめ、本発明化合物を300ppm含有する散布液を均一に散布した。1日栽培後、当該ポットに病原菌胞子懸濁液を噴霧接種し、室温が20〜23度の接種室に当該ポットを入れ発病を促した。接種2日後の発病程度を調査した。試験は2連で行った。
なお、発病程度は、試験植物の発病程度を肉眼観察し、下記の基準で判定し、0〜3の4段階で表した。
発病程度が0:発病が全く無い。
1:発病程度が無処理区の40%未満である。
2:発病程度が40%以上80%未満である。
3:発病程度が80%以上である。
本試験の結果、実施例1(化合物番号1−11)、実施例2(化合物番号1−17)、実施例3(化合物番号1−52)、実施例4(化合物番号1−1)、実施例5(化合物番号1−12)、実施例7(化合物番号1−14)、実施例8(化合物番号1−15)、実施例9(化合物番号1−16)、実施例10(化合物番号1−30)、実施例11(化合物番号1−32)、実施例14(化合物番号1−44)、実施例17(化合物番号1−67)、実施例18(化合物番号1−71)、実施例19(化合物番号1−73)、実施例20(化合物番号1−74)、実施例22(化合物番号1−123)、実施例24(化合物番号1−135)、実施例27(化合物番号1−19)、実施例28(化合物番号1−20)、実施例30(化合物番号1−28)、実施例36(化合物番号1−5)、実施例39(化合物番号1−75)、実施例40(化合物番号1−77)、実施例41(化合物番号1−78)、実施例45(化合物番号1−139)、実施例46(化合物番号1−146)、実施例49(化合物番号1−156)、実施例62(化合物番号1−199)、実施例63(化合物番号1−200)、実施例67(化合物番号1−208)、実施例68(化合物番号1−210)、実施例71(化合物番号1−213)、実施例72(化合物番号1−214)、実施例73(化合物番号1−219)、実施例74(化合物番号1−220)、実施例75(化合物番号1−221)、実施例76(化合物番号1−222)、実施例81(化合物番号1−235)、実施例87(化合物番号1−241)、実施例91(化合物番号1−247)、実施例92(化合物番号1−248)の化合物は、発病程度が0であった。
【産業上の利用可能性】
本発明化合物は、農園芸用殺菌剤として用いることができ、宿主植物に被害を与えることなく、種々の植物病原菌、特にイネいもち病に対して卓効を示すことから、農園芸用殺菌剤として優れたものである。
本発明化合物が優れた効力を発揮する植物病害としては、例えばイネいもち病(Pyricularia oryzae)並びにキュウリ、トマト及びインゲンの灰色がび病(Botrytis cinerea)が挙げられるが、本発明化合物の殺菌スペクトラムは、これらに限定されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式

式中、
Aは、同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基で置換されてよいC〜C10シクロアルキル基、又は
同一若しくは異なった1〜4個のC〜Cアルキル基で置換されてよいC〜C10シクロアルケニル基を表し、
Rは、ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルキル基、
ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基、フェニル基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルケニル基、
ハロゲン原子、C〜Cアルコキシ基及びフェノキシ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜3個の置換基で置換されてよいC〜Cアルキニル基、
ハロゲン原子、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基、同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、メルカプト基及びC〜Cアルキルチオ基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいアラルキル基、又は
ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいヘテロアリールアルキル基を表し、
Xは、酸素原子又は硫黄原子を表し、
Yは、ハロゲン原子、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルキル基、同一若しくは異なった1〜3個のハロゲン原子で置換されてよいC〜Cアルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、C〜Cアシルオキシ基、同一若しくは異なった1〜2個のC〜Cアルキル基で置換されてよいアミノ基、ニトロ基、水酸基、メルカプト基及びC〜Cアルキルチオ基からなる群から選ばれる置換基を表し、
nは、0〜5の整数を表す、
で表される化合物又はその塩。
【請求項2】
Aが、1〜4個のメチル基で置換されてよいC〜C10シクロアルキル基である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項3】
Aが、シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項4】
Aが、シクロヘキシル基である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
Rが、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいアラルキル基である、請求項1〜4のいずれか1つに記載の化合物又はその塩。
【請求項6】
Rが、ハロゲン原子、C〜Cアルキル基、C〜Cアルコキシ基及び水酸基からなる群から選ばれる同一若しくは異なった1〜6個の置換基で置換されてよいベンジル基である、請求項1〜4のいずれか1つに記載の化合物又はその塩。
【請求項7】
Rが、ベンジル基である、請求項1〜4のいずれか1つに記載の化合物又はその塩。
【請求項8】
Xが、酸素原子である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の化合物又はその塩。
【請求項9】
Yが、フッ素原子、水酸基又はメチル基であり、nが、0又は1である、請求項1〜8のいずれか1つに記載の化合物又はその塩。
【請求項10】
Yが、メチル基であり、nが、0又は1である、請求項1〜8のいずれか1つに記載の化合物又はその塩。
【請求項11】
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)キノリン−3−カルボチオアミド、
N−[1−(3−フルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド、
N−[1−(4−フルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−メチルキノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−フルオロキノリン−3−カルボキサミド、
N−(1−ベンジルシクロヘキシル)−8−フルオロキノリン−3−カルボチオアミド、
N−(1−ベンジルシクロヘプチル)キノリン−3−カルボキサミド、
N−[1−(3,4−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド、若しくは
N−[1−(3,5−ジフルオロベンジル)シクロヘキシル]キノリン−3−カルボキサミド又はそれらの塩である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか1つに記載の化合物又はその塩を有効成分として含有する農薬。

【国際公開番号】WO2004/039783
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【発行日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−548028(P2004−548028)
【国際出願番号】PCT/JP2003/013417
【国際出願日】平成15年10月21日(2003.10.21)
【出願人】(303020956)三共アグロ株式会社 (70)
【Fターム(参考)】