説明

キャパシタンス測定回路

【課題】キャパシタンス検出回路を提供する。
【解決手段】本発明のキャパシタンス測定回路は、外部からキャパシタンスを印加したパッドがフィードバックループの内部に配置され、キャパシタンス値を順次に増減することによりパッドを介して印加されるノイズによる影響を少なく受けるので、正確なキャパシタンス値を測定することができる。そして、印加されたキャパシタンスを周期的に検知することでノイズの影響を除去することができ、デジタルフィルタを備えて安定的なキャパシタンス値を獲得することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャパシタンス測定回路に関し、特に、ノイズを低減することができるキャパシタンス測定回路(Capacitance measurement circuit)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キャパシタンス測定回路はキャパシタンスを測定するための回路であって、各種回路または素子のキャパシタンスを測定するために主に用いられる。しかしながら、最近は、各種携帯装置がタッチパッド、タッチスクリーン及び接近感知センサのようなユーザインターフェースを提供することで、ユーザの接触及び接近を感知するキャパシタンス測定回路の適用範囲が拡大されている。
【0003】
図1は、従来の接触感知センサの一例を示す図であって、特許文献1に公開されている。図1の接触センサは、測定信号発生部10、基準信号発生部20、複数個のセンシング信号発生部30−1〜30−n、複数個の可変遅延部35−1〜35−n、複数個の接触信号発生部40−1〜40−n、及び制御部50を備える。
【0004】
測定信号発生部10は、クロック信号を測定信号inとして発生して、基準信号発生部20と複数個のセンシング信号発生部30−1〜30−nそれぞれに印加する。
【0005】
基準信号発生部20は、第1抵抗R1−1とキャパシタCとで構成され、物体の接触とは関係なく、いつも測定信号inを所定時間分に遅延させて基準信号refを発生する。第1抵抗R1−1及びキャパシタCは、可変遅延信号Vsen2−1〜Vsen2−nに対する基準信号refの遅延値を設定するためのものである。
【0006】
複数個のセンシング信号発生部30−1〜30−nそれぞれは、測定信号発生部10と複数個の可変遅延部35−1〜35−nそれぞれとの間に位置する第2抵抗R2−1〜R2−nと、第2抵抗R2−1〜R2−nと複数個の可変遅延部35−1〜35−nそれぞれとの間に位置して、キャパシタンスを有する接触物体が接触されるようにするパッドPADを備える。複数個の第2抵抗R2−1〜R2−nそれぞれは、測定信号発生部10と複数個のパッドPADそれぞれとの間において遅延成分を等しく調節する。複数個のセンシング信号発生部30−1〜30−nそれぞれは接触物体が接触されるパッドPADを備え、接触物体がパッドPADに接触された場合は測定信号inを基準信号refよりも大きく遅延させ、接触されてない場合は測定信号inを基準信号refよりも小さく遅延させて基準信号refとの遅延時間差が生じるように、センシング信号sen2−1〜sen2−nを発生する。
【0007】
接触物体としては、所定の静電容量を有する物体であればよく、その代表的な例として多量の電荷を蓄積している人体をあげることができる。
【0008】
複数個の可変遅延部35−1〜35−nのそれぞれは、制御部50から供給される制御信号D1〜Dnに応答してセンシング信号sen2−1〜sen2−nの遅延時間を可変させ、可変された遅延時間によって可変遅延信号Vsen2−1〜Vsen2−nを出力する。可変遅延部35−1〜35−nのそれぞれは複数個の遅延セルとバッファで構成することができ、複数個の遅延セルのそれぞれは1つのマルチプレクサと2つのインバータとで構成される。
【0009】
マルチプレクサは、2つの入力と1つの出力、そして2つの入力のうちの1つの入力を選択するための選択入力を含み、該選択入力は制御部50から供給される制御信号D1〜Dnのうち対応する制御信号によって制御される。2つのインバータはマルチプレクサの出力を所定時間分遅延させる役割をする。
【0010】
複数個の接触信号発生部40−1〜40−nのそれぞれは、基準信号refに同期して可変遅延信号VsenVsen2−1〜VsenVsen2−nをサンプリング及びラッチして接触信号S1〜Snを出力する。複数個の接触信号発生部40−1〜40−nのそれぞれは対応する可変遅延部35−1〜35−nから可変遅延信号Vsen2−1〜Vsen2−nを受信し、基準信号発生部20の基準信号refをクロック入力CLKに受信して接触信号S1〜Snを発生させるD−フリップフロップ(D Flip−Flop)として構成される。
【0011】
制御部50は、パッドPADに接触物体が接触されて接触信号S1〜Snが継続的に変化したら接触センサが動作状態であることを感知し、接触されたパッドPADに相応する接触信号発生部40−1〜40−nから接触信号S1〜Snを受信して接触出力Tout−1〜Tout−nを発生させ、パッドPADに接触物体が接触されなく接触信号S1〜Snが所定時間分変化しなかったら、制御部50は接触センサが待機状態であることを感知し、遅延時間調整のために複数個の可変遅延部35−1〜35−nそれぞれに供給される制御信号の調整を開始する。
【0012】
図2は従来の接触感知センサの他の例を示す図であって、特許文献2に公開されている。パルス信号発生部60は、制御部90から伝送される制御コードCodeのコード値に従ってパルス信号pulのパルス幅を設定し、設定されたパルス幅を有するパルス信号pulを発生させる。
【0013】
パルス信号発生部60は、クロック信号発生器61と可変遅延チェーンVDC、インバータINV及びアンドゲートANDを備える。クロック信号発生器61はクロック信号clkを発生して可変遅延チェーンVDC及びアンドゲートANDにそれぞれ伝送する。可変遅延チェーンVDCは、制御部90から伝送される制御コードCodeのコード値に応答してクロック信号clkの遅延時間を可変する。インバータINVは、可変遅延チェーンVDCから出力されるクロック信号dclkを反転させる。アンドゲートANDは、クロック信号発生器61から伝送されるクロック信号clkと可変遅延チェーンVDC及びインバータINVを経て伝送されるクロック信号/dclkをアンド組合して可変遅延チェーンVDCの遅延時間に対応するパルス幅を有するパルス信号pulを発生する。
【0014】
抵抗R3及びパッドPADで構成されるパルス信号伝達部70は、パッドPADに接触物体が非接触されるとパルス信号pulはそのままパルス信号検出部80に伝達するが、所定の静電容量を有する接触物体が接触されるとパルス信号pulはパッドPADに印加された接触物体のキャパシタンスによりパルス信号検出部80に伝達できない。
【0015】
このとき、接触物体は、所定のキャパシタンスを有している物体であればすべて適用され、その代表的な例として多量の電荷を蓄積している人体をあげることができる。
【0016】
パルス信号検出部80はパルス信号伝達部70から伝達されるパルス信号pulを検出し、検出結果を制御部90に伝送する。パルス信号検出部80はT−フリップフロップTFFとして実現することができる。
【0017】
T−フリップフロップTFFは、パルス信号pulが伝達されるとパルス信号pulの上昇エッジまたは下降エッジに同期化して出力信号をトグリングし、パルス信号pulが伝達されないと出力信号をトグリングさせない。
【0018】
制御部90は、パルス信号検出部80の検出結果によって接触物体の接触可否を伝送する出力信号outを生成して外部装置へ出力し、周期的に校正動作を行って非接触状態においてパルス信号pulのパルス幅を現在の動作環境に適合するように校正する。制御部90は、T−フリップフロップTFFがトグリングされる出力信号を出力すると接触物体が非接触されたことを知らせる出力信号outを、そうでないと接触物体が接触されたことを知らせる出力信号outを生成して外部に出力する。
【0019】
上述の図1及び図2の接触感知センサは、接触または非接触であることを感知して出力するだけであって、キャパシタンスの大きさを出力するものではない。また、携帯装置はその特性上、多様な周辺環境の変化が発生し、環境変化で生じる多様なノイズによって携帯装置が誤動作しないようにノイズの影響を低減させるキャパシタンス測定回路が必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】大韓民国特許公報第0683249号明細書
【特許文献2】大韓民国特許公報第0802656号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
上記課題を解決するために、本発明のキャパシタンス測定回路は、測定信号を発生する測定信号発生部と、上記測定信号を基準遅延値に対応する時間分遅延させて出力する固定遅延チェーンと、上記測定信号をコード値に対応する時間分遅延させて出力する可変遅延チェーンと、上記固定遅延チェーンの出力信号を固定する時間分遅延して基準信号を出力する第1遅延部と、外部からキャパシタンスを印加するパッドを備え、上記可変遅延チェーンの出力信号を、上記パッドを介して印加されるキャパシタンスに応答して可変遅延してセンシング信号を出力する第2遅延部と、上記基準信号と上記センシング信号との遅延時間差に応答して上記キャパシタンス値を増加または減少して出力し、上記キャパシタンス値に応答して上記コード値を可変して出力するデータ発生部とを備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明のデータ発生部は、上記基準信号と上記センシング信号との遅延時間差に応答して感知信号を出力する位相検出部と、上記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された規則に従って順次に増加または減少させて出力し、上記キャパシタンス値に応答して上記コード値を可変して上記可変遅延チェーンに出力する遅延ポンプとを備えることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の位相検出部は、上記基準信号の上昇エッジまたは下降エッジに同期して上記センシング信号をラッチして上記感知信号を出力する論理回路であって、フリップフロップであることを特徴とする。
【0024】
また、本発明のキャパシタンス測定回路において遅延ポンプは、上記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された規則に従って順次に増加または減少させて出力するカウンタと、上記基準遅延値から上記キャパシタンス値を減算して上記コード値を出力する減算器を備えることを特徴とする。
【0025】
また、本発明のカウンタは、上記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された単位に順次に増加または減少して出力することを特徴とする。
【0026】
また、本発明のカウンタは、上記感知信号が連続的にハイレベルまたはローレベルに印加されたら、キャパシタンス値の変更単位に可変しながら順次に増加または減少して出力することを特徴とする。
【0027】
また、本発明の遅延ポンプは、上記コード値または上記キャパシタンス値をフィルタリングして出力するデジタルフィルタをさらに備えることを特徴とする。
【0028】
また、本発明のデジタルフィルタは、上記コード値またはキャパシタンス値を印加して安定化させ、ノイズを除去するローパスフィルタまたはバンドパスフィルタであることを特徴とする。
【0029】
また、本発明のキャパシタンス値に応答してクロック信号のパルス幅を可変してパルス信号を発生するパルス信号発生部と、外部からキャパシタンスを印加するパッドを備え、上記パルス信号を、上記パッドから印加されるキャパシタンスに応答して上記パルス信号を伝達したりまたは伝達しなかったりするパルス信号伝達部と、上記パルス信号伝達部を介して印加される上記パルス信号を周期的に検出して感知信号を出力するパルス信号検出部と、上記感知信号に応答してカウンティング値を、指定された規則に従って順次に増加または減少して出力するカウンタと、上記カウンティング値をフィルタリングして上記キャパシタンス値を出力するデジタルフィルタとを備えることを特徴とする。
【0030】
また、本発明のパルス信号発生部は、上記クロック信号を発生するクロック信号発生器と、上記キャパシタンス値により上記クロック信号を可変遅延して出力する可変遅延チェーンと、上記可変遅延チェーンの出力信号を反転させて出力するインバータと、上記クロック信号と上記インバータの出力信号とを論理積し、上記クロック信号の遅延時間に対応するパルス幅を有する上記パルス信号を発生させるアンドゲートとを備えることを特徴とする。
【0031】
また、本発明のパルス信号検出部は、クロック信号に応答して上記パルス信号を感知し、上記パルス信号に応答してトグリングされた出力信号を発生するT−フリップフロップと、上記T−フリップフロップの出力信号が周期的にトグリングされるか否かを判別して感知信号を出力する周期判別器とを備えることを特徴とする。
【0032】
また、本発明のパルス信号検出部は、セット端子またはリセット端子のうちのいずれか1つの端子に印加される上記パルス信号に応答して上記感知信号を出力するSRフリップフロップと、上記クロック信号に応答して上記感知信号をラッチして出力するD−フリップフロップと、上記D−フリップフロップの出力信号に応答して上記セット端子またはリセット端子のうちの1つの端子を選択して上記パルス信号を伝達するマルチプレクサとを備えることを特徴とする。
【0033】
また、本発明のカウンタは、上記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された単位に順次に増加または減少させて出力することを特徴とする。
【0034】
また、本発明のカウンタは、上記感知信号が連続的にハイレベルまたはローレベルに印加されたら、キャパシタンス値の変更単位に可変しながら順次に増加または減少させて出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
以上説明したように本発明によれば、キャパシタンス測定回路は、外部からキャパシタンスを印加したパッドがフィードバックループの内部に配置され、キャパシタンス値を順次に増減することでパッドを介して印加されるノイズによる影響を少なく受けるため、正確なキャパシタンス値を測定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】従来の接触感知センサの一例を示す図である。
【図2】従来の接触感知センサの他の例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るキャパシタンス測定回路の一例を示す図である。
【図4】遅延時間計算及びデータ発生部の実現例を示す図3のキャパシタンス測定回路を示す図である。
【図5】図4のキャパシタンス測定回路の動作を説明するための図である。
【図6】図4のキャパシタンス測定回路の動作を説明するための図である。
【図7】図4のキャパシタンス測定回路の動作を説明するための図である。
【図8】本発明の実施形態に係るキャパシタンス測定回路の他の例を示す図である。
【図9】図8のT−フリップフロップの実現例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0038】
図3は、本発明によるキャパシタンス測定回路の一例を示す図である。図3のキャパシタンス測定回路は、図1の接触感知センサと同様に、測定信号発生部110、可変遅延部120、固定遅延部130、及び遅延時間計算とデータ発生部140を備える。測定信号発生部110は、所定周期を有するクロック信号を測定信号inとして発生するクロック発生回路として実現することができる。
【0039】
可変遅延部120は、測定信号発生部110とデータ発生部140との間に直列に接続される可変遅延チェーンVDCと抵抗R1とを備える。そして、抵抗R1とデータ発生部140との間に接続されて外部からキャパシタンスを印加するパッドPADを備える。可変遅延チェーンVDCは、遅延ポンプ142からフィードバックされて印加されるコード値Codeに応答して測定信号inを可変遅延させて出力し、抵抗R1とパッドPADは可変遅延チェーンVDCから印加される可変遅延された測定信号を、抵抗R1の抵抗値及びパッドPADを介して印加されるキャパシタンス大きさにより遅延させてセンシング信号senを遅延時間計算及びデータ発生部140に出力する。
【0040】
固定遅延部130は可変遅延部120と並列に接続されていて、測定信号発生部110とデータ発生部140との間に直列に接続される固定遅延チェーンFDCと抵抗R2とを備える。固定遅延チェーンFDCは、パッドPADのオフセットキャパシタンスを補償してキャパシタンスの測定範囲を最大化するため、可変遅延チェーンに印加されるコード値Codeの零点を調節するための基準遅延値Nrefを印加する。固定遅延チェーンFDCは基準遅延値Nrefに応答して測定信号inを遅延させて出力し、抵抗R2は固定遅延チェーンFDCから遅延されて出力される測定信号を抵抗値によりさらに遅延させて基準信号refを遅延時間計算及びデータ発生部140に出力する。
【0041】
固定遅延チェーンFDCと可変遅延チェーンVDCは、図1の可変遅延チェーン35−1〜35−nのように、複数個の遅延セルで構成されていて、複数個の遅延セルそれぞれは1つのマルチプレクサMUXと2つのインバータで構成されている。固定遅延チェーンFDCは、基準遅延値Nrefに応答して測定信号inを遅延する遅延セルを選択し、可変遅延チェーンVDCはコード値Codeに応答して測定信号inを遅延する遅延セルを選択する。
【0042】
遅延時間計算及びデータ発生部140は位相検出部141及び遅延ポンプ142を備える。位相検出部141は、基準信号refに対するセンシング信号senの位相が早いか遅いかを判別して感知信号detを出力する。遅延ポンプは感知信号detに応答してキャパシタンス値CVを計算し、計算されたキャパシタンス値CVに応答してコード値Codeをアップまたはダウンさせて出力する。
【0043】
図3のキャパシタンス測定回路において、可変遅延部120及び固定遅延部130は可変遅延チェーンVDC及び固定遅延チェーンFDCがそれぞれ測定信号発生部110から測定信号inを直接印加する。したがって、外部からキャパシタンスが印加されるパッドPADは、フィードバックされるキャパシタンス値CVを印加する可変遅延チェーンVDCとキャパシタンス値CVを出力する遅延時間計算及びデータ発生部140との間に配置されるため、フィードバックループ(feed back loop)の内部にパッドPADが配置されることになる。
【0044】
ノイズはキャパシタンス測定回路の内部からも発生するが、ほとんどパッドPADを介して外部から流入される場合が多い。すなわち、ノイズを低減するためにはパッドPADから印加されるノイズを除去するのが最も効率的である。しかしながら、図1の接触感知センサの場合は、パッドPADがフィードバックループの外部に接続されているので、パッドPADから印加されるノイズを低減することが困難である。それに対して、図3のキャパシタンス測定回路は外部からキャパシタンスを印加するパッドPADがフィードバックループの内部に接続されている。パッドがフィードバックループの内部に接続されると、フィードバックループの特性によりノイズを減殺(attenuation)することができる。
【0045】
図4は、図3の遅延時間計算及びデータ発生部の実現例であって、キャパシタンス測定回路を示す図である。図4において測定信号発生部110、可変遅延部120及び固定遅延部130は、図3と同一であるためその説明は省略する。
【0046】
図4の遅延時間計算及びデータ発生部140において、位相検出部141はD−フリップフロップDFFとして実現され、遅延ポンプ142はカウンタCNTと減算器subを備える。D−フリップフロップDFFは、基準信号refの上昇エッジまたは下降エッジのうちの1つに同期してセンシング信号senをラッチして出力される。D−フリップフロップDFFは、センシング信号senの遅延が基準信号refよりも小さい場合はローレベルの感知信号detを出力し、センシング信号senの遅延が基準信号refよりも大きい場合はハイレベルの感知信号detを出力する。感知信号がローレベルであれば、遅延ポンプ142はコード値Codeを増加させ、感知信号がハイレベルであれば、遅延ポンプ142はコード値Codeを減少させるネガティブフィードバック(negative feedback)作用をして可変遅延部120の出力信号senの位相が固定遅延部130の出力信号refの位相と一致するように制御される。パッドPADにより固定遅延部130と可変遅延部120との間に遅延オフセットが発生することもあるが、このオフセットが大きくて可変遅延チェーンの調節範囲を超えると、図4のキャパシタンス測定回路の動作範囲から逸脱することになる。この場合、固定遅延部130の基準遅延値Nrefはオフセットキャパシタンスを補償して可変遅延チェーンのコード値Codeが可変遅延範囲内に入るようにする。図4では、位相検出器141の一例としてD−フリップフロップDFFが用いられたが、他の論理回路によって実現させることもできる。
【0047】
カウンタCNTは、感知信号detに応答してキャパシタンス値CVをアップまたはダウンして出力するアップ/ダウンカウンタである。カウンタCNTは感知信号detのレベルによって1ビット単位にキャパシタンス値CVをアップまたはダウンして出力することができる。しかしながら、カウンタCNTが1ビット単位にキャパシタンス値CVをアップまたはダウンさせて出力することになると、パッドPADから印加されるキャパシタンスが大きい場合はキャパシタンスを測定する時間が長くなる。このような問題を補完するために、カウンタCNTはキャパシタンス値CVを1ビット単位にアップ/ダウンしないで、感知信号detが連続的にハイレベルまたはローレベルに印加されたら、1ビット、2ビット、4ビット、8ビット順に2の乗数に比例してキャパシタンス値CVをアップまたはダウンさせて出力するか、または、あらかじめ指定した規則に従ってキャパシタンス値CVをアップまたはダウンさせて出力することができる。そして、上述ではカウンタCNTが基準信号refに応答して感知信号detを印加するものとして示したが、測定信号inに応答して感知信号detを印加することもできる。
【0048】
減算器subは基準遅延値Nrefからキャパシタンス値CVを減算しコード値Codeを出力させる。したがって、キャパシタンス値CVはパッドPADに印加されるすべてのキャパシタンス値を示すが、パッドPADに印加されるキャパシタンス値が増加すると位相検出部141及び遅延ポンプ142からなるフィードバックループはパッドPADから印加されるキャパシタンスの増加分ほどコード値Codeを減少させて可変遅延チェーンの遅延量を低減させる。また、パッドPADに印加されるキャパシタンス値が減少すると、その減少分ほどコード値Codeを増加させて可変遅延チェーンの遅延量を増加させる。結果的に、位相検出部141に入力されるセンシング信号senと基準信号refとの位相が等しくなるように制御されて、キャパシタンス値CVがパッドPADに印加されるキャパシタンスの大きさに対応される。
【0049】
ここでは、減算器subに印加される基準遅延値Nrefと固定遅延チェーンFDCを制御する信号を同様に説明したが、他の方法で制御することもできる。また、図3及び図4には、固定遅延チェーンFDCがあるものとして説明したが、削除することも可能である。
【0050】
図5ないし図7は、図4のキャパシタンス測定回路の動作を説明するための図であって、図5はパッドPADにキャパシタが印加される際のセンシング信号senと感知信号detとの変化を示す図である。
【0051】
基準信号refは、固定遅延部130より測定信号inを固定した遅延時間分遅延させて出力するので、測定信号inと同一周期を有する。キャパシタンス測定回路の最初動作時にキャパシタンス値CVが0であるため、初期コード値Codeは基準遅延値Nrefと等しく、可変遅延チェーンVDCが測定信号inを遅延する時間は固定遅延チェーンFDCが測定信号inを遅延する時間と等しい。よって、キャパシタンス測定回路の動作初期にセンシング信号senは、パッドPAD自体のキャパシタンスによって基準信号refよりもさらに遅延されてD−フリップフロップDFFに出力される。
【0052】
センシング信号senが基準信号refよりさらに遅延されるので、基準信号refの下降エッジでセンシング信号senはハイレベルとなり、感知信号detはハイレベルとして出力される。感知信号detがハイレベルであるので、カウンタCNTはキャパシタンス値CVをアップして1を出力し、減算器subは基準遅延値Nrefからキャパシタンス値CVを減算し出力させるので、コード値Codeはポンピングダウンされて基準遅延値Nref−1として出力される。
【0053】
可変遅延チェーンVDCは、コード値Codeに応答して測定信号inの遅延時間を低減して出力し、センシング信号senの遅延時間が低減されることで基準信号refとの遅延時間差が減少する。センシング信号senと基準信号refとの間の遅延時間差が漸次的に減少されて、センシング信号senの遅延時間が基準信号refの遅延時間と等しいか、さらに短くなると(t1)、D−フリップフロップDFFは感知信号detをローレベルに遷移させる。
【0054】
その後、パッドPADを介して外部からキャパシタンスが印加されると(t2)、センシング信号senは印加されたキャパシタンスによりさらに遅延され、D−フリップフロップDFFはハイレベルの感知信号detを出力する。感知信号detがハイレベルに出力されると、上述のようにセンシング信号senの遅延時間が基準信号refの遅延時間と等しいか、さらに短くなるまでキャパシタンス値CVは漸次的に増加される(t3)。そして、その後にキャパシタンス値CVは増加と減少を繰り返す。
【0055】
図6はキャパシタンス値CVを1ビット単位にアップ/ダウンするカウンタCNTを備えたキャパシタンス測定回路のキャパシタンス値CVの変化を示す図であり、図7は指定の規則によってキャパシタンス値CVをアップ/ダウンするカウンタCNTを備えたキャパシタンス測定回路のキャパシタンス値CVの変化を示す図である。
【0056】
図6では、カウンタCNTが1ビット単位にアップ/ダウンを行うために、パッドPADから印加されたキャパシタンスが大きい場合に、キャパシタンス値CVが印加されたキャパシタンスが示されるまでの所要時間が長くなる。しかし、同様にカウンタCNTが1ビット単位にアップ/ダウンを行うために、一時的に大きいノイズが印加されてもノイズによって変動されるキャパシタンス値CVは1ビットであって、キャパシタンス値CVに与える影響は少ない。
【0057】
図7では、カウンタCNTがキャパシタンス値CVをアップ/ダウンする規則により感知信号detが3回連続的にハイレベルまたはローレベルに印加された場合、アップ/ダウンするビット数が増加されるように指定した例を示す。すなわち、感知信号detが連続的にハイレベルに印加されると、3回ごとにアップするビット数を増加させる。例えば、感知信号detが連続的にハイレベルまたはローレベルに印加されると、3回の間は1ビットのキャパシタンス値を可変し、以後の3回の間は2ビットのキャパシタンス値を可変させる。そして、感知信号detのローレベルに反転されると、以前のアップ/ダウンするビット数を減少してキャパシタンス値CVをダウンする。したがって、大きなキャパシタンスが印加されても早期にキャパシタンス値CVを示すことができる。図7のキャパシタンス値CVは、ノイズ発生時に図6のキャパシタンス値CVよりも大幅に変化させることができるが、変化幅の限界が大きくないため、ノイズがキャパシタンス値CVに与える影響は少ない。特に、パッドPADがフィードバックループの内部に配置されることで、可変遅延チェーンVDCがノイズの含まれない測定信号inを直接印加し、パッドPADを介して印加されるノイズが反映されたコード値Codeに応答して遅延して出力されるので、フィードバックループの特性によってノイズは減殺される。
【0058】
上記では、データ発生部140がD−フリップフロップDFFとアップ/ダウンカウンタCNTを備えてキャパシタンス値CVを漸次的にアップ/ダウンするものとして説明したが、基準信号refに対するセンシング信号senの遅延時間差を直接カウンティングして、直ちにパッドPADに印加されたキャパシタンス値CVを出力することができる。
【0059】
そして、遅延ポンプ142はノイズを除去するためにキャパシタンス値CVをフィルタリングして出力するデジタルフィルタをさらに備えることができる。上記の実施例においてキャパシタンス値CVは変化幅が制限されて出力されるように構成されるため、コード値Codeの変化幅も制限される。しかしながら、もし、所定レベル以上の幅にコード値Codeが変化した場合にはノイズが含まれたものとして判断する。よって、減算器subからコード値Codeを印加してフィルタリングして可変遅延チェーンVDCに出力するデジタルフィルタとして、デジタルローパスフィルタまたはデジタルバンドパスフィルタをさらに備えることができる。また、コード値Codeをフィルタリングしなく、直接キャパシタンス値CVをフィルタリングして出力しても同一効果を得ることができる。デジタルフィルタは、キャパシタンス測定回路のノイズ特性とともに、フィードバックループの特性を調節するために用いられる。そして、基準信号refとセンシング信号senとの遅延時間差が十分小さくなって、フィードバックループが安定されると、キャパシタンス値CVは+1/−1単位にオシレーション(増加と減少を繰り返す)するようになるが、これはデジタルフィルタを用いて固定することができる。すなわち、デジタルフィルタにヒステリシス(Hysteresis)特性を付与して安定状態(steady state)にさせ、キャパシタンス値CVの微細なオシレーション(継続的な変動)を防止することができる。
【0060】
さらに、上記のカウンタCNT及びデジタルフィルタは、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアとして実現することができる。
【0061】
図8は本発明に係るキャパシタンス測定回路の他の例を示す図であって、パルス信号発生部210及びパルス信号伝達部220は図2と同一構成を有するため詳細な説明は省略する。
【0062】
そして、図2のパルス信号検出部80には、T−フリップフロップTFFだけが用いられていた。しかし、上述したように、大部分のノイズはパッドPADから印加される場合が多く、図2のT−フリップフロップTFFはパッドPADに直接接続されているため、パッドを介してパルス信号にノイズが印加される場合、1つのパルス信号にT−フリップフロップTFFが1回以上トグルされる可能性がある。図8の周期判別器232がパルスの周期性を正確に判別するためにはT−フリップフロップTFFが1つのパルス入力に対して一度だけトグルされることが要求される。図8のT−フリップフロップTFFは、このような問題を解決するために、1つのパルス入力に対して一度だけトグルさせたものであって、これが図9のトグル回路に該当する。
【0063】
図8のパルス信号検出部230は、T−フリップフロップ231がクロック信号clkに応答してパルス信号pulを印加することで、ノイズによってT−フリップフロップ231の出力信号がトグリングされない。また、図8のパルス信号検出部230はT−フリップフロップ231の出力信号が周期的にトグリングされるか否かを判別する周期判別器232をさらに備える。周期判別器232はクロック信号clkに応答してT−フリップフロップ231の出力信号が周期的に遷移するか否かを判別し、T−フリップフロップ231の出力信号が周期的に遷移する場合は、ローレベルの感知信号detを出力し、周期的に遷移しない場合はハイレベルの感知信号detを出力する。
【0064】
図2の接触感知センサは接触または非接触のみを感知することができるが、図8のキャパシタンス測定回路はパッドPADから印加されたキャパシタンスの大きさを測定してキャパシタンス値CVを出力しなければならないので、遅延ポンプ240が図4のようにカウンタ241とデジタルフィルタ242とを備える。カウンタ241はアップ/ダウンカウンタであって、クロック信号clkに応答して感知信号detを印加し、1ビット単位または指定した規則に従ってカウンタ値Coutをアップまたはダウンして出力する。ディジタループィルタ242は上述のようにキャパシタンス測定回路のノイズ特性とともにフィードバックループの特性を調節するために用いられ、ヒステリシス特性を有してカウンタ値Coutをフィルタリングし、キャパシタンス値CVを出力してキャパシタンス値CVの継続的な変動を防止することができる。
【0065】
上記では、カウンタ241がクロック信号clkに応答して感知信号detを印加するものとして説明したが、カウンタ241が非同期式カウンタの場合はクロック信号clkを印加しないこともある。そして、周期判別器232またT−フリップフロップ231の出力信号の周期的なトグル可否を判別するために、クロック信号clkでない他の信号を用いることができる。
【0066】
そして、図8の可変遅延チェーンVDCはキャパシタンス値CVに応答してクロック信号clkを可変遅延して出力する。
【0067】
図9は、図8のT−フリップフロップの実現例を示すトグル回路であって、1つのマルチプレクサMuxとSRフリップフロップSRF及びD−フリップフロップDFを備える。
【0068】
マルチプレクサ331はD−フリップフロップ333の出力信号に応答してパルス信号pulを印加し、SRフリップフロップ332のセット端子Sあるいはリセット端子Rに印加する。マルチプレクサ331は、感知信号detがローレベルに印加されるとパルス信号pulをセット端子Sに印加し、感知信号detがハイレベルであればパルス信号pulをリセット端子Rに印加する。
【0069】
SRフリップフロップ332はマルチプレクサ331からパルス信号が印加されなければ、以前の感知信号detレベルをそのまま維持し、セット端子Sにハイレベルの信号が印加されるとハイレベルの感知信号detを遅延ポンプ340に出力し、リセット端子Rにハイレベルの信号が印加されればローレベルの感知信号detを出力する。
【0070】
D−フリップフロップ333はクロック信号発生器311から印加されるクロック信号clkに応答して感知信号detをラッチしてマルチプレクサ331に出力する。D−フリップフロップ333がクロック信号clkに応答して感知信号detをラッチしてマルチプレクサ331の出力信号がSRフリップフロップ332のセット端子Sあるいはリセット端子Rのうちのいずれか1つの端子に印加させるかを決定する。
【0071】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0072】
110 測定信号発生部
120 可変遅延部
130 固定遅延部
140 データ発生部
141 位相検出部
142 遅延ポンプ
FDC 固定遅延チェーン
VDC 可変遅延チェーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定信号を発生する測定信号発生部と、
前記測定信号を基準遅延値に対応する時間分遅延させて出力する固定遅延チェーンと、
前記測定信号をコード値に対応する時間分遅延させて出力する可変遅延チェーンと、
前記固定遅延チェーンの出力信号を固定する時間分遅延させて基準信号を出力する第1遅延部と、
外部からキャパシタンスを印加するパッドを備え、前記可変遅延チェーンの出力信号を前記パッドから印加されるキャパシタンスに応答して可変遅延してセンシング信号を出力する第2遅延部と、
前記基準信号と前記センシング信号との遅延時間差に応答して前記キャパシタンス値を増加または減少して出力し、前記キャパシタンス値に応答して前記コード値を可変して出力するデータ発生部と、
を備えることを特徴とするキャパシタンス測定回路。
【請求項2】
前記データ発生部は、
前記基準信号と前記センシング信号との遅延時間差に応答して感知信号を出力する位相検出部と、
前記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された規則に従って順次に増加または減少して出力し、前記キャパシタンス値に応答して前記コード値を可変して前記可変遅延チェーンに出力する遅延ポンプと、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項3】
前記位相検出部は、
前記基準信号の上昇エッジまたは下降エッジに同期して前記センシング信号をラッチして前記感知信号を出力する論理回路であって、フリップフロップであることを特徴とする請求項2に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項4】
前記遅延ポンプは、
前記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された規則に従って順次に増加または減少して出力するカウンタと、
前記基準遅延値から前記キャパシタンス値を減算して前記コード値を出力する減算器と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項5】
前記カウンタは、
前記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された単位に順次に増加または減少して出力することを特徴とする請求項4に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項6】
前記カウンタは、
前記感知信号が連続的にハイレベルまたはローレベルに印加されると、キャパシタンス値の変更単位に可変しながら順次に増加または減少して出力することを特徴とする請求項4に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項7】
前記遅延ポンプは、
前記コード値または前記キャパシタンス値をフィルタリングして出力するデジタルフィルタをさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項8】
前記デジタルフィルタは、
前記コード値またはキャパシタンス値を印加して安定化させ、ノイズを除去するローパスフィルタまたはバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項7に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項9】
前記カウンタ及び前記デジタルフィルタは、
ソフトウェアとして実現されることを特徴とする請求項7に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項10】
前記カウンタは、
前記基準信号に応答して前記感知信号を印加することを特徴とする請求項4に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項11】
前記カウンタは、
前記測定信号に応答して前記感知信号を印加することを特徴とする請求項4に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項12】
前記第1遅延部は、
前記固定遅延チェーンと前記位相検出部との間に接続される第1抵抗であることを特徴とする請求項1に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項13】
前記第2遅延部は、
前記可変遅延チェーンと前記位相検出部との間に接続される第2抵抗をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項14】
キャパシタンス値に応答してクロック信号のパルス幅を可変してパルス信号を発生するパルス信号発生部と、
外部からキャパシタンスを印加するパッドを備え、前記パッドから印加されるキャパシタンスに応答して前記パルス信号を伝達するか、または伝達しないパルス信号伝達部と、
前記パルス信号伝達部を介して印加される前記パルス信号を周期的に検出して感知信号を出力するパルス信号検出部と、
前記感知信号に応答してカウンティング値を、指定された規則に従って順次に増加または減少して出力するカウンタと、
前記カウンティング値をフィルタリングして前記キャパシタンス値を出力するデジタルフィルタと、
を備えることを特徴とするキャパシタンス測定回路。
【請求項15】
前記パルス信号発生部は、
前記クロック信号を発生するクロック信号発生器と、
前記キャパシタンス値によって前記クロック信号を可変遅延して出力する可変遅延チェーンと、
前記可変遅延チェーンの出力信号を反転させて出力するインバータと、
前記クロック信号と前記インバータの出力信号を論理積し、前記クロック信号の遅延時間に対応するパルス幅を有する前記パルス信号を発生するアンドゲートと、
を備えることを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項16】
前記パルス信号伝達部は、
前記パルス信号発生部と前記パルス信号検出部との間に接続され、前記パッドから印加されるキャパシタンスとともに、前記パルス信号の伝達を抑制する抵抗をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項17】
前記パルス信号検出部は、
クロック信号に応答して前記パルス信号を感知し、前記パルス信号に応答してトグリングされる出力信号を発生するT−フリップフロップと、
前記T−フリップフロップの出力信号が周期的にトグリングされるか否かを判別して感知信号を出力する周期判別器と、
を備えることを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項18】
前記T−フリップフロップは、
セット端子またはリセット端子のうちのいずれか1つの端子に印加される前記パルス信号に応答して前記感知信号を出力するSRフリップフロップと、
前記クロック信号に応答して前記感知信号をラッチして出力するD−フリップフロップと、
前記D−フリップフロップの出力信号に応答して前記セット端子またはリセット端子のうちの1つの端子を選択して前記パルス信号を伝達するマルチプレクサと、
を備えることを特徴とする請求項17に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項19】
前記カウンタは、
前記感知信号に応答してキャパシタンス値を、指定された単位に順次に増加または減少して出力することを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項20】
前記カウンタは、
前記感知信号が連続的にハイレベルまたはローレベルに印加されれば、キャパシタンス値の変更単位に可変しながら順次に増加または減少して出力することを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項21】
前記デジタルフィルタは、
前記カウンティング値を印加して安定化させ、ノイズを除去して前記キャパシタンス値を出力するローパスフィルタまたはバンドパスフィルタであることを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。
【請求項22】
前記カウンタ及び前記デジタルフィルタは、
ソフトウェアとして実現されることを特徴とする請求項14に記載のキャパシタンス測定回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−197390(P2010−197390A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37291(P2010−37291)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(507248435)エーティーラブ・インコーポレーテッド (30)
【Fターム(参考)】