説明

クライアント信号収容多重装置及び方法

【課題】 イーサネット(登録商標)などのクライアント信号を多重して転送するOTN装置において回路規模の削減する。
【解決手段】 本発明は、アイドル信号が定義された非同期のクライアント信号を収容し多重する装置において、送信側で、特定のクライアント信号を基準とし、種別同じ他のクライアント信号のアイドル信号を挿入または抜去することで、クライアント信号を同期させてから送信し、受信側では、特定のクライアントからクロックを再生し、他のクライアント信号用にクロックを分配することで、受信側のPLL部を共有することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クライアント信号収容多重装置及び方法に係り、特に、イーサネット(登録商標)を含め多様なクライアント信号を信頼性高く高域転送するためのクライアント信号収容多重装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットトラフィックの急増とともにイーサネット(登録商標)の利用が広がっている。IEEEで国際標準化されているイーサネット(登録商標)は当初の10Mから100M、1G、10Gへと通信速度を増してきている。イーサネット(登録商標)は伝送距離が最大でも40kmであり、そのままでは長距離伝送することができない。イーサネット(登録商標)をはじめとした多様なクライアント信号を信頼性高く広域転送する国際標準化技術としてITU-Tで規定されるOTN(Optical Transport Network)がある(例えば非特許文献1参照)。イーサネット(登録商標)をOTNに収容することで40kmを超える長距離伝送をすることが可能となる。
【0003】
図6に複数のクライアント信号をOTNに多重する際の従来技術のブロック図を示す。同図に示すクライアント信号収容多重装置は、OTN送信側(同図上部)とOTN受信側(同図下部)があり、OTN送信側は、複数のクライアント信号受信部11、各クライアント受信部11にそれぞれ接続される収容部12、多重部13、フレーマ部14、OTN信号送信部15から構成され、OTN受信側は、OTN信号受信部16、フレーマ部17、分離部18、複数の復元部20、各復元部20にそれぞれ接続されるPLL(Phase Locked Loop)部19、該復元部20にそれぞれ接続されるクライアント信号送信部21から構成される。
【0004】
イーサネット(登録商標)などのクライアント信号はクライアント信号受信部11にてO/E変換された後に、収容部12でクライアント信号が各々のクライアント信号に適したODUにマッピングされ、さらにODUがODTUにマッピングされる。クライアント信号のODUへのマッピングとしてはBMP(Bit-synchronous Mapping Procedure)やAMP(Asynchronous Mapping Procedure)やGMP(Generic Mapping Procedure)などが使用される。またODUのODTUへのマッピングとしてはAMPやGMPなどが使用される。多重部13では複数のODTUを多重して上位のODUとなり、フレーマ部14でオーバーヘッド処理や誤り訂正符号の付加をしてOTU信号となる。最終的にOTN信号送信部15で光伝送信号が生成され伝送されることとなる。OTN信号の受信側では、OTN信号受信部16で受信した信号をO/E変換してOTU信号を得る。フレーマ部17ではOTU信号のオーバーヘッド処理や誤り訂正符号の復号を行ない、ODU信号を分離部18に送出する。続いて分離部18ではODU信号を複数のODTU信号に分離する。分離されたODTU信号は復元部20でデマッピングされてODU信号に、さらにODU信号からクライアント信号にデマッピングされる。クライアント信号送信部21ではクライアント信号をE/O変換して送出する。
【0005】
近年、イーサネット(登録商標)の普及に伴いOTN規格が大きく拡張されイーサネット(登録商標)転送を重視したものになった(例えば、非特許文献2参照)。具体的には新しいODU(Optical Channel Data Unit)としてGbEを収容するODU0や10GbEを収容するODU2eが規定された。これらのODUを上位のODU(例えばODU3やODU4)に多重することで、イーサネット(登録商標)の経済的な広域転送が可能となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】"Interfaces for the Optical Transport Network (OTN)", ITU-T Recommendation G.709/Y.1331 (03/2003).
【非特許文献2】"Interfaces for the Optical Transport Network (OTN)", ITU-T Recommendation G.709/Y.1331 Amendment 3 (04/2009)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来の技術において、OTNに多数のイーサネット(登録商標)などのクライアント信号を収容し、多重して転送しようとした場合に装置規模が大きくなるという課題がある。例えば、10GbEをODU2eに収容しODU4に多重して転送しようとする場合、ODU2eをODU4に最大で10多重することができる。また、GbEをODU0に収容しODU4に多重して転送しようとする場合、ODU0をODU4に最大で80多重することができる。このように多数のクライアント信号を多重するためには多重数分の各機能ブロックが必要となる。
【0008】
ここで、上記の従来技術における図6の受信側のクロック再生に着目すると、仮に同じ種類のクライアント信号が多重されて伝送される場合であっても、個々のクライアント信号のクロックは独立であるので各復元部20に隣接してクロック再生を行なうPLL部19を設ける必要がある。GbE(ODU0)を80多重する場合には80個のPLL部、10GbE(ODU2e)を10多重する場合には10個のPLL部を設ける必要があり、回路規模が大きなものとなる。
【0009】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、イーサネット(登録商標)などのクライアント信号を多重して転送するOTN装置において回路規模の削減することが可能なクライアント信号収容多重装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0011】
本発明(請求項1)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段101、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段103、複数のODTU信号を多重する多重手段104、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段105、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段106からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段107、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段108、複数のODTU信号に分離する分離手段109、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段111、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段114からなるOTN装置(受信側)と、を有するクライアント信号収容多重装置であって、
OTN装置(送信側)において、クライアント信号受信手段101と収容手段103の間に、第1のクライアント信号のクロックをもとにして他のクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期するアイドル挿抜手段102を接続し、
OTN装置(受信側)において、第1の復元手段111におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、復元手段111にクロックを分配するPLL手段110を接続した構成である。
【0012】
本発明(請求項2)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有するクライアント信号収容多重装置であって、
OTN装置(送信側)において、クライアント信号受信手段と収容手段の間に、ローカルクロックと、該ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期するアイドル挿抜手段、を接続し、
OTN装置(受信側)において、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、復元手段にクロックを分配するPLL手段、を接続した構成である。
【0013】
本発明(請求項3)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有するクライアント信号収容多重装置であって、
OTN装置(受信側)において、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、当該クロックを第1の復元手段と他の復元手段の後段に位置するアイドル挿抜手段に分配するPLL手段、を接続し、
アイドル挿抜手段は、クライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させる。
【0014】
本発明(請求項4)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有するクライアント信号収容多重装置であって、
OTN装置(受信側)において、復元手段とクライアント信号送信手段の間に、ローカルクロックと、該ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期するアイドル挿抜手段、を接続した構成である。
【0015】
本発明(請求項5)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
OTN装置(送信側)において、クライアント信号受信手段と収容手段の間に、アイドル挿抜手段、を接続し、第1のクライアント信号のクロックをもとにして他のクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させ、
OTN装置(受信側)において、復号手段にPLL手段を接続し、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、復元手段にクロックを分配する。
【0016】
本発明(請求項6)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
OTN装置(送信側)において、クライアント信号受信手段と収容手段の間に、アイドル挿抜手段を接続し、ローカルクロックと、該ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させ、
OTN装置(受信側)において、復元手段にクロックを分配するPLL手段を接続し、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生する。
【0017】
本発明(請求項7)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
OTN装置(受信側)において、第1の復元手段にPLL手段を接続し、該第1の復元手段以外の復元手段と、該第1の復元手段以外の復元手段の後段にアイドル挿抜手段を接続し、
PLL手段において、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、当該クロックを第1の復元手段と他の復元手段の後段に位置するアイドル挿抜手段に分配し、
アイドル挿抜手段において、クロックを用いて、クライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させる。
【0018】
本発明(請求項8)は、クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
OTN装置(受信側)において、復元手段とクライアント信号送信手段の間に、アイドル挿抜手段を接続し、
アイドル挿抜手段において、ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させる。
【発明の効果】
【0019】
上記のように本発明によれば、イーサネット(登録商標)などのクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して複数のクライアント信号間のクロックを同期させることでPLLを共用し装置規模の増大を抑えることが可能となる。
【0020】
イーサネット(登録商標)などのクライアント信号はビットレートが規定されている。例えば、GbEは1.25 Gb/s ± 100 ppm、10GbEでは10.3125 Gb/s ± 100 ppmである。しかし、個々のクライアント装置からOTN装置に送られてくる信号のクロックは同じ種類のクライアント信号であってもクロックが独立であり、上記のビットレート規定の範囲内で異なった物となるのが通例である。また同じ装置からのクライアント信号であっても時々刻々とそのビットレートが変動する。このようなクライアント信号に対してアイドル信号を挿入あるいは抜去することによって複数のクライアント信号のクロックを同期させてPLLを共用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成図である。
【図6】従来のクライアント信号収容多重装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
図2は、本発明の第1の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成を示す。同図において、網掛けされているエリア毎に1つのクロックドメイン(基準発振器をもとにしてそのエリアが動作していること)を示している。
【0024】
同図に示すクライアント信号収容多重装置は、OTN送信側(同図上部)とOTN受信側(同図下部)から構成され、OTN送信側は、クライアント信号受信部101、アイドル挿抜部102、収容部103、多重部104、フレーマ部105、OTN信号送信部106からなり、OTN受信側は、OTN信号受信部107、フレーマ部108、分離部109、PLL部110、復元部111、クライアント信号送信部114からなる。
【0025】
クライアント信号受信部101〜101は、クライアント信号を受信しO/E変換する。図2の構成において、クライアント信号受信部101は、第1のクライアント信号を受信し、クライアント信号受信部101は、第2のクライアント信号を受信し、クライアント信号受信部101は、第3のクライアント信号を受信するものとする。このうち、クライアント信号受信部101はクロックを再生し、アイドル挿抜部102、102に出力する。
【0026】
アイドル挿抜部102、102では、クライアント信号受信部101の第1のクライアント信号から再生したクロックによって他のクライアント信号(クライアント信号受信部101、101)のアイドル信号を挿入あるいは抜去してクライアント信号間の同期を図る。
【0027】
収容部103〜103は、同期した複数のクライアント信号をODUにマッピングし、続いてODUをODTUにマッピングする。マッピングの具体例としては、従来技術と同様に、クライアント信号のODUへのマッピングではBMPやAMPやGMPなどを使用し、ODUのODTUへのマッピングにはAMPやGMPなどを使用する。
【0028】
多重部で104は、収容部103〜103からの複数のODTUを多重してODUを生成しフレーマ部105に出力する。
【0029】
フレーマ部105は、多重部104から入力されたODUについてオーバーヘッド処理や誤り訂正符号を付加してOTU信号を生成する。
【0030】
OTN信号送信部106は、OTU信号から光伝送信号を生成して伝送路に送出する。
【0031】
受信側のOTN信号受信部107は、光伝送信号を受信して電気信号に変換する。
【0032】
フレーマ部108は、OTN信号の終端や誤り訂正符号の復号を行ない、ODU信号を分離部109に送出する。
【0033】
分離部109は、ODU信号を複数のODTU信号に分離し、復元部111〜111に出力する。
【0034】
復元部111〜111ではODTU信号からODU信号をデマッピングし、さらにODU信号からクライアント信号をデマッピングする。ここで、PLL部110は第1の復元部111におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、復元部111〜111にクロックを分配する。マッピング情報とは、例えばAMPをマッピングに用いる場合にはOPUオーバーヘッド内に定義されているJC(Justification Control)バイトの内容を指し、GMPを用いる場合にはCmやCnバイトの内容を指している。複数のクライアント信号はOTN装置(送信側)においてクライアント信号間で同期しているので、このように第1の復元部111におけるODTU信号とODU信号のクロックを用いることが可能となる。
【0035】
クライアント信号送信部114〜114は、各復元部111〜111から取得したクライアント信号を送信する。
【0036】
以上のように構成することで、OTN装置(受信側)でPLL部110を共用することができ、従来技術と比較してPLL部の数を大きく削減することが可能になる。
【0037】
例えば80個のGbEをそれぞれODU0に収容し、さらに80×ODU0をODU4に多重して転送する場合には、受信側において80個必要であったPLLを一つに削減することができる。
【0038】
また、他の例としては10個の10GbEをODU2eに収容し、さらに10×ODU2eをODU4に多重して転送する場合には、受信側において10個必要であったPLLを一つに削減することができる。
【0039】
複数のクライアント信号が混在する場合でも種別ごとに一つのクロックを共用するようにする、もしくは混在するクライアント信号のビットレート間に両者の比が単純な分数で表せるといった関係が存在する場合には、単一のクロックを分周や逓倍して変換して用いることで、やはりPLLの個数を削減することが可能である。例えば8個のGbEをそれぞれODU0に収容し、9個の10GbEをそれぞれODU2eに収容し、それらをすべてODU4に多重して転送する場合、OTN装置(受信側)において8つのGbE間でクロックを共用し、9つの10GbE間でクロックを共用することで17個必要であったPLLを2個に削減することが可能となる。または、GbEのビットレートは1.25 Gb/s、10GbEのビットレートは10.3125 Gb/sであり、両者の間には10.3125 = 33/4 × 1.25という関係式が成り立つので、いずれか一方のクロックをもとにして、他方のクライアント信号に対しては当該クロックを変換して用いれば、一つのPLLだけでOTN装置(受信側)を実現することができる。
【0040】
以上は、単一のODU信号に多重されたクライアント信号(上記の例では単一のODU4に多重されたGbEや10GbE)の場合を述べたが、複数のODUに収容されているクライアント間でPLLを共用することも可能である。例えば、波長多重伝送により複数のODU4信号を受信したときに、それぞれのODU4に多重されている複数のGbEや10GbE間でPLLを共用することで、PLLの削減効果がより高まる。
【0041】
また、本方式を用いることができるクライアント信号はイーサネット(登録商標)に限らず、イーサネット(登録商標)と同様な符号化形式を使用している他のクライアント信号(例えばファイバチャネル)や符号化形式が異なっていてもクロック偏差の吸収する用途などにアイドル信号が定義されたクライアント信号にも適用可能であり、それらのクライアント信号の混在収容時にも上述の方法で対応することが可能である。
【0042】
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成を示す。同図において、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0043】
図3に示す構成は、OTN装置(送信側)において、各クライアント信号受信部101〜101と収容部103〜103との間にアイドル挿抜部102〜102を備え、当該アイドル挿抜部102〜102にそれぞれローカルクロックが入力される。
【0044】
第1の実施の形態との違いは、OTN装置(送信側)において第1のクライアント信号からのクロックを用いるのではなく、ローカルクロックを用いる点である。各アイドル挿抜部102〜102は、当該クロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿抜してクライアント信号間の同期を図る。第1の実施の形態では第1のクライアント信号が断になるとクロックが失われてしまうが、ローカルクロックを用いることでそのような事態を避けることができる。
【0045】
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成を示す。同図において、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
図4に示す構成は、送信側は、図6に示す従来の技術の構成と同じであるが、受信側は、第2の復元部111と第2のクライアント信号送信部114の間、第3の復元部111と第3のクライアント信号送信部114の間にアイドル挿抜部115、115が設けられており、これらのアイドル挿抜部115、115は、PLL部110からクロックが入力されると、クライアント信号のアイドル信号を挿入または抜去してクライアント信号間を同期させる。
【0047】
送信側における各クライアント信号受信部101〜101は、クライアント信号を受信しO/E変換する。
【0048】
各収容部103〜103では複数のクライアント信号をODUに、ODUをODTUにマッピングする。
【0049】
多重部104は、各収容部103〜103から出力された複数のODTUを多重してODUを生成した後、フレーマ部105に送出する。
【0050】
フレーマ部105は、多重部104から取得したODUにオーバーヘッド処理や誤り訂正符号を付加してOTU信号を生成する。
【0051】
OTN信号送信部106は、フレーマ部105から取得したOTU信号から光伝送信号を生成して伝送路に送出する。
【0052】
受信側におけるOTN信号受信部107は、で光伝送信号を受信して電気信号に変換する。
【0053】
フレーマ部108は、OTN信号を終端や誤り訂正符号の復号を行ない、ODU信号を分離部109に送出する。
【0054】
分離部109は、ODU信号を複数のODTU信号に分離し、復元部111〜111に出力する。
【0055】
各復元部111〜111ではODTU信号からODU信号を、さらにODU信号からクライアント信号をデマッピングする。ここで、PLL部110は第1の復元部111におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、第1の復元部111と他の復元部111、111後段に位置するアイドル挿抜部115、115にクロックを分配する。
【0056】
アイドル挿抜部115、115は、PLL部110で再生されたクロックを用いて個々のクライアント信号のアイドル信号を挿抜してクライアント信号間の同期を図る。
【0057】
その後、各クライアント信号送信部114〜114は、クライアント信号を送信する。
【0058】
このような構成にすることでOTN装置(受信側)のPLL数を大きく削減することができる。
【0059】
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態におけるクライアント信号収容多重装置の構成を示す。同図において、図2と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0060】
図5に示すOTN装置(受信側)の構成は、各復元部111〜111と各クライアント信号送信部114〜114との間にそれぞれアイドル挿抜部115〜115が設けられている点において図4に示す構成と異なる。
【0061】
第3の実施例との違いは、OTN装置(受信側)において第1の復元部111におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてPLL部110で生成したクロックを用いるのではなく、ローカルクロックを用いる点である。アイドル挿抜部115〜115は、当該クロックをもとにして、復元部111〜111から入力されるクライアント信号のアイドル信号を挿抜してクライアント信号間の同期を図る。
【0062】
第3の実施の形態では第1のODU信号が断になるとクロックが失われてしまうが、ローカルクロックを用いることでそのような事態を避けることができる。
【0063】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、クライアント信号として、イーサネット(登録商標)と同様な符号化形式を採用しているファイバチャネルなどのクライアント信号や、符号化形式が異なっていてもクロック偏差の吸収する用途などにアイドル信号が定義されたクライアント信号にも適用可能であり、それらのクライアント信号の混在収容時にも上述の方法で対応することが可能である。
【符号の説明】
【0065】
101 クライアント信号受信手段、クライアント信号受信部
101 第1のクライアント信号受信手段
101 第2のクライアント信号受信手段
101 第3のクライアント信号受信手段
102 第1のアイドル挿抜手段、アイドル挿抜部
102 第2のアイドル挿抜手段、アイドル挿抜部
102 第3のアイドル挿抜手段、アイドル挿抜部
103 収容手段、収容部
103 第1の収容手段
103 第2の収容手段
103 第3の収容手段
104 多重手段、多重部
105 第1のフレーマ手段、フレーマ部
106 OTN信号送信手段、OTN信号送信部
107 OTN信号受信手段、OTN信号受信部
108 第2のフレーマ手段、フレーマ部
109 分離手段、分離部
110 PLL手段、PLL部
111 復元手段、復元部
111 第1の復元手段
111 第2の復元手段
111 第3の復元手段
114 クライアント信号送信手段、クライアント送信部
114 第1のクライアント信号送信手段
114 第2のクライアント信号送信手段
114 第3のクライアント信号送信手段
115 アイドル挿抜部
115 アイドル挿抜部
115 アイドル挿抜部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、を有するクライアント信号収容多重装置であって、
前記OTN装置(送信側)において、前記クライアント信号受信手段と前記収容手段の間に、第1のクライアント信号のクロックをもとにして他のクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期するアイドル挿抜手段を接続し、
前記OTN装置(受信側)において、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、前記復元手段にクロックを分配するPLL(Phase Locked Loop)手段を接続した
ことを特徴とするクライアント信号収容多重装置。
【請求項2】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有するクライアント信号収容多重装置であって、
前記OTN装置(送信側)において、前記クライアント信号受信手段と前記収容手段の間に、ローカルクロックと、該ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期するアイドル挿抜手段、を接続し、
前記OTN装置(受信側)において、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、前記復元手段にクロックを分配するPLL手段、を接続した
ことを特徴とするクライアント信号収容多重装置。
【請求項3】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有するクライアント信号収容多重装置であって、
前記OTN装置(受信側)において、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、当該クロックを第1の復元手段と他の復元手段の後段に位置するアイドル挿抜手段に分配するPLL手段、を接続し、
前記アイドル挿抜手段は、クライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期する
ことを特徴とするクライアント信号収容多重装置。
【請求項4】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有するクライアント信号収容多重装置であって、
OTN装置(受信側)において、復元手段とクライアント信号送信手段の間に、ローカルクロックと、該ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期するアイドル挿抜手段、を接続した
ことを特徴とするクライアント信号収容多重装置。
【請求項5】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
前記OTN装置(送信側)において、前記クライアント信号受信手段と前記収容手段の間に、アイドル挿抜手段、を接続し、第1のクライアント信号のクロックをもとにして他のクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させ、
前記OTN装置(受信側)において、前記復号手段にPLL手段を接続し、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、前記復元手段にクロックを分配する
ことを特徴とするクライアント信号収容多重方法。
【請求項6】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
前記OTN装置(送信側)において、前記クライアント信号受信手段と前記収容手段の間に、アイドル挿抜手段を接続し、ローカルクロックと、該ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させ、
前記OTN装置(受信側)において、前記復元手段にクロックを分配するPLL手段を接続し、第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生する
ことを特徴とするクライアント信号収容多重方法。
【請求項7】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
前記OTN装置(受信側)において、第1の復元手段にPLL手段を接続し、該第1の復元手段以外の復元手段と、該第1の復元手段以外の復元手段の後段にアイドル挿抜手段を接続し、
前記PLL手段において、前記第1の復元手段におけるODTU信号とODU信号のクロックとマッピング情報をもとにしてクライアント信号のクロックを再生し、当該クロックを第1の復元手段と他の復元手段の後段に位置するアイドル挿抜手段に分配し、
前記アイドル挿抜手段において、前記クロックを用いて、クライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させる
ことを特徴とするクライアント信号収容多重方法。
【請求項8】
クライアント信号を受信する複数のクライアント信号受信手段、クライアント信号をODU信号にマッピングし続いてODU信号をODTU信号にマッピングする収容手段、複数のODTU信号を多重する多重手段、OTU信号を生成する第1のフレーマ手段、光伝送信号を生成するOTN信号送信手段からなるOTN装置(送信側)と、
光伝送信号を受信するOTN信号受信手段、OTU信号を終端する第2のフレーマ手段、複数のODTU信号に分離する分離手段、ODTU信号からODU信号をデマッピングし続いてODU信号からクライアント信号をデマッピングする復元手段、復元されたクライアント信号を送出するクライアント信号送信手段からなるOTN装置(受信側)と、
を有する装置におけるクライアント信号収容多重方法であって、
OTN装置(受信側)において、復元手段とクライアント信号送信手段の間に、アイドル挿抜手段を接続し、
前記アイドル挿抜手段において、ローカルクロックから出力されるクロックをもとにしてクライアント信号のアイドル信号を挿入あるいは抜去して、クライアント信号間を同期させる
ことを特徴とするクライアント信号収容多重方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−193126(P2011−193126A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−56269(P2010−56269)
【出願日】平成22年3月12日(2010.3.12)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成21年度、総務省、「超高速光伝送システム技術の研究開発(デジタルコヒーレント光送受信技術)」委託事業、産業技術力強化法19条の適用を受ける特許出願
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】