説明

クロノグラフ時計

【課題】クロノグラフ機能の使用時間が少ない場合でも、電池信頼性寿命時間の超過を防止して、漏液によるクロノグラフ時計の故障発生を防ぐこと。
【解決手段】24時間カウンタ111は経過した時間を24時間からダウンカウントし、クロノカウンタ112は所定時間からクロノ計測動作を行った時間をダウンカウントし、処理部106は、24時間カウンタ111とクロノカウンタ112のカウント値が等しくなったとき、カウンタ111、112の残り時間の間、電池電力消耗手段103によって電池113を消耗させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻の表示機能及び時間計測機能を有するクロノグラフ時計に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の指針を各々駆動するために複数の駆動モータを搭載することで、時刻情報を表示することを基本機能として更に時間計測を行うクロノ計測機能を搭載した多機能時計が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
前記多機能時計は、モータをはじめとする電気的構成要素の駆動電源として電池を搭載しており、電池寿命を規定するうえで、動作電流値と電池容量値をもとに計算するのが一般的である。クロノグラフ時計の場合、時刻表示動作に必要な消費電力は一日当たり24時間分とし、クロノグラフ計測動作に必要な消費電力は一日あたり1時間で計算することで、電池寿命を計算するのが一般的である。
【0003】
しかしながら、クロノ運針用モータの駆動パルスは高い周波数で運針するように構成されるため、時刻運針用モータの駆動パルスよりも高い電力実効値をもたせた駆動パルスを使用する場合が多い。このためクロノグラフ機能が電池を消費する割合は大きく、仮にクロノグラフ機能をあまり使わない状態でクロノグラフ時計を日常的に使用した場合、電池寿命計算の条件となっている所定時間あたりのクロノグラフ動作時間に達しない時間分が使用不足時間となって、この使用不足時間の影響によって電池の消費量が小さくなりすぎて電池寿命が著しく長くなってしまい、電池のもつ信頼性寿命を超えて漏液が発生してしまい、クロノグラフ時計に重大な破損を招いてしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3019324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、クロノグラフ機能の使用時間が少ない場合でも、電池信頼性寿命時間の超過を防止して、漏液によるクロノグラフ時計の故障発生を防ぐことを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、時刻を計時して表示する計時手段と、時間計測を行って表示するクロノ手段と、駆動電源としての電池とを有するクロノグラフ時計において、所定時間における前記クロノ手段の使用不足時間を算出し、前記電池を前記使用不足時間分消耗する消耗制御手段を備えて成ることを特徴とするクロノグラフ時計が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るクロノグラフ時計によれば、クロノグラフ機能の使用時間が少ない場合でも、電池信頼性寿命時間の超過を防止して、漏液によるクロノグラフ時計の故障発生を防ぐことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るクロノグラフ時計のブロック図である。
【図2】本発明の各実施の形態に係るクロノグラフ時計に共通する動作説明図である。
【図3】本発明の各実施の形態に係るクロノグラフ時計に共通するフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るクロノグラフ時計のフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るクロノグラフ時計のブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るクロノグラフ時計のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るクロノグラフ時計のブロック図である。
図1において、クロノグラフ時計は、クロノグラフ機能のスタート操作を行うスタート(A)101、クロノグラフ機能のストップ操作とリセット操作を行うストップ/リセットスイッチ(B)102、例えば抵抗によって構成され、駆動電源としての電池113を消耗させる電池電力消耗手段103、所定周波数の信号を発生する発振器104、発振器104で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路105、中央処理装置(CPU)によって構成されクロノグラフ時計を構成するモータ108、110や各電気的構成要素の制御処理等の各種処理を行う処理部106を備えている。
【0010】
また、クロノグラフ時計は、処理部106からの制御信号に対応する駆動パルスによって時刻表示モータ108を回転駆動する駆動回路107、時刻針(例えば時針、分針、秒針:図示せず)を回転駆動する時刻表示モータ108、処理部106からの制御信号に対応する駆動パルスによってクロノ表示モータ110を回転駆動する駆動回路109、クロノグラフ針(例えばクロノ分針、クロノ秒針:図示せず)を回転駆動するクロノ表示モータ110を備えている。
【0011】
また、クロノグラフ時計は、ダウンカウンタによって構成され処理部106の制御によって所定の単位時間である24時間(1日)から経過時間をダウンカウントする24時間カウンタ111、ダウンカウンタによって構成され処理部106の制御によって電池電力消耗手段103による電池113の消耗時間及びクロノ計測動作を行った時間を所定時間(使用必要時間:例えば1時間)からダウンカウントするクロノカウンタ112、前記各電気的構成要素101〜112に駆動電力を供給する電源としての電池113を備えている。
【0012】
ここで、スタートスイッチ101及びストップ/リセットスイッチ102は操作手段を構成している。発振器104、分周回路105、処理部106、駆動回路107及び時刻表示モータ108は時刻を計時して表示する計時手段を構成している。発振器104、分周回路105、処理部106、駆動回路109及びクロノ表示モータ110は時間計測を行って表示するクロノ手段を構成している。電池電力消耗手段103、処理部106、24時間カウンタ111及びクロノカウンタ112は消耗制御手段を構成している。処理部106、24時間カウンタ111及びクロノカウンタ112は使用不足時間算出手段を構成している。24時間カウンタ111、クロノカウンタ112は、各々、第1カウンタ手段、第2カウンタ手段を構成している。また、駆動回路107、109はモータ駆動手段を構成している。
【0013】
前記消耗制御手段は、所定時間におけるクロノ手段の使用不足時間を算出し、電池113を使用不足時間分消耗することができる。
前記消耗制御手段は、所定時間における前記クロノ手段の使用不足時間を算出する使用不足時間算出手段を有し、前記使用不足算出手段が算出した使用不足時間分を消耗することができる。
前記使用不足時間算出手段は、前記所定時間を計測する第1ダウンカウンタ手段と、前記使用不足時間を計測する第2ダウンカウンタ手段とを有することができ、前記消耗制御手段は、前記第1、第2ダウンカウンタ手段のカウント値が等しくなったときに消耗するよう制御することができる。
【0014】
前記消耗制御手段は、前記電池を消耗させている間に前記クロノ手段が動作したときは消耗動作を中断することができる。
【0015】
図2は、本第1の実施の形態及び後述する第2の実施の形態の動作概要を説明する動作説明図である。
図2に沿って本発明の実施の形態の動作概要を説明すると、クロノグラフ時計は所定の単位時間(図2では0時から24時までの24時間)において、所定の必要な使用時間(使用必要時間:図2の例では1時間)だけ時間計測を行うクロノ計測動作(クロノグラフ動作)が行われるものとして、電池113の寿命が決定されているものとする。
【0016】
24時間内に3回のクロノグラフ動作が10分間ずつ行われており、クロノ計測機能の使用時間は計30分である。使用必要時間は1時間であるため、両者の差分である使用不足時間30分の間、クロノ計測機能の実行時と同じ電力を消耗する電池漏液防止処理を行うことによって電池113を消耗させる。このように、一日のうちのクロノ計測機能の使用不足時間を計測し、クロノ計測機能使用不足時間に応じて一日一回、予め定めたクロノ計測動作電力分を消耗させる。これにより、前記所定の単位時間において、使用必要時間だけクロノ計測動作が行われたのと同等の電池消耗がなされることになり、不必要に電池寿命が延びることが防止され、又、公称値に合致する電池寿命が得られる。
【0017】
図3は、本発明の各実施の形態に係るクロノグラフ時計に共通するフローチャートである。
また、図4は、本発明の第1の実施の形態に係るクロノグラフ時計のフローチャートである。
以下、図1〜図4を用いて本発明の第1の実施の形態の動作を説明する。
処理部106は、スタートスイッチ101が操作されたと判定すると(ステップS301)、クロノ計測動作が現在行われていない場合にはクロノ計測動作をスタートした後にステップS303に移行し、クロノ計測動作が現在行われていると判定した場合には直ちにステップS303に移行する(ステップS308、S309)。
【0018】
処理部106は、ステップS301においてスタートスイッチ101が操作されていないと判定した場合、ストップ/リセットスイッチ102が操作されたと判定したときには(ステップS302)、クロノ計測動作が現在行われていなければ(ステップS310)、クロノグラフ針(図示せず)を帰零し(ステップS312)、クロノ秒を計測するクロノ秒カウンタ(図示せず)を初期化してステップS303に移行する(ステップS313)。処理部106は、ステップS310において現在クロノ計測動作が行われていると判定した場合、クロノ計測動作を停止してステップS303に移行する(ステップS311)。処理部106は、ステップS302においてストップ/リセットスイッチ102が操作されていないと判定したときには直ちにステップS303に移行する。
【0019】
処理部106は、ステップS303において計時中の時刻が1秒経過した(時刻秒割込が発生した)と判定すると、駆動回路107を制御して時刻表示モータ108を駆動して1秒運針し(ステップS304)、図4の電池漏洩防止処理(ステップS305)を行った後、クロノ計測時間が1秒経過したか否か(クロノ秒割込が発生したか否か)を判定する(ステップS306)。
処理部106は、ステップS303において時刻秒割込が発生していないと判定すると、直ちにステップS306へ移行してクロノ秒割込が発生したか否かを判定する。処理部106は、ステップS306においてクロノ秒割込が発生したと判定すると、駆動回路109を制御することによってクロノ表示モータ110を駆動してクロノ針(図示せず)を運針した(ステップS307)後にステップS301に戻り、ステップS306においてクロノ秒割込が発生していないと判定した場合は直ちにステップS301に戻る。
【0020】
次に、図4に沿ってステップS305の電池漏液防止処理について説明すると、先ず、処理部106は、クロノ計測動作が行われているか否かを判定し(ステップS401)、クロノ計測動作が行われている場合には、電池電力消耗手段103による電池消耗動作を停止し(ステップS406)、クロノカウンタ112のカウント値を減算した後(ステップS408)、ステップS404に移行して24時間カウンタ111のカウント値の1秒減算処理を行う。このようにして、電池電力消耗手段103による電池消耗動作が行われている間にクロノ計測動作が開始された場合、電池電力消耗手段103による消耗動作を中断する。
【0021】
処理部106は、ステップS401においてクロノ計測動作が行われていないと判定した場合、24時間カウンタ111とクロノカウンタ112のカウント値が等しいと判定すると(ステップS402)、電池電力消耗手段103による電池消耗動作を行い(ステップS407)、クロノカウンタ112のカウント値を1秒減算した後(ステップS408)、ステップS404に移行する。
処理部106は、ステップS402において24時間カウンタ111とクロノカウンタ112のカウント値が等しくないと判定すると、電池電力消耗手段103による消耗動作を停止し(ステップS403)、24時間カウンタ111のカウント値を1秒減算する(ステップS404)。
【0022】
処理部106は、処理ステップS404において24時間カウンタ111のカウント値の1秒減算処理を行った後、24時間カウンタ111のカウント値がゼロになったと判定した場合(ステップS405)、24時間カウンタ111を初期化してそのカウント値を24時間にし(ステップS409)、クロノカウンタ112を初期化してそのカウント値を1時間にして処理を終了する(ステップS410)。処理部106は、ステップS405において24時間カウンタ111のカウント値がゼロではないと判定した場合には処理を終了する。処理部106は、前記電池漏液防止処理を終了後、図3のステップS306に移行する。
【0023】
このように、本第1の実施の形態に係るクロノグラフ時計は、所定時間におけるクロノ手段の使用不足時間を算出し、電池113を前記使用不足時間分消耗する消耗制御手段を備えている。即ち、24時間カウンタ111は経過した時間を24時間からダウンカウントし、クロノカウンタ112は所定時間(使用必要時間)からクロノ計測動作を行った時間をダウンカウントし、処理部106は、24時間カウンタ111とクロノカウンタ112のカウント値が等しくなったとき、カウンタ111、112の残り時間(使用不足時間)の間、電池電力消耗手段103によって電池113を消耗するように構成している。さらに、電池電力消耗手段103が作動中にクロノグラフ機能が使用された場合は電池電力消耗手段103の作動を停止するよう構成している。したがって、クロノグラフ機能の使用時間が少ない場合や全く使用しない場合でも、電池信頼性寿命時間の超過を防止して、漏液によるクロノグラフ時計の故障発生を防ぐことが可能になる。
【0024】
図5は本発明の第2の実施の形態に係るクロノグラフ時計のブロック図であり、図1と同一部分には同一符号を付している。尚、図5において、処理部106、24時間カウンタ111、クロノカウンタ112、パルス選択部501、通常電力駆動パルス発生回部502及び高電力駆動パルス発生回路503は消耗制御手段を構成している。
また、図6は本発明の第2の実施の形態におけるフローチャートで、図3の電池漏液防止処理(ステップ305)を示すフローチャートであり、図4と同一部分には同一符号を付している。
【0025】
図5と図1の相違点は、図1の例では電池113を消耗させるための専用要素として電池電力消耗手段103を設けたのに対して、図5の例では、電池113を消耗させるために、パルス選択部501、通常時に時刻表示モータ108を回転駆動するための主駆動パルスを発生する通常電力駆動パルス発生部502及び前記主駆動パルスよりも電力実効値の大きい副駆動パルスを発生する高電力駆動パルス発生部503を設けている点である。前記副駆動パルスは、前記主駆動パルスよりもクロノグラフ動作の1秒分に相当する消費電力分を上乗せするよう構成する。
【0026】
詳細は後述するが、時刻表示モータ108の通常駆動時は、パルス選択部501が通常電力駆動パルス発生部502を選択し通常電力駆動パルス発生部502からの主駆動パルスによって駆動する。電池113を消耗させる場合には、パルス選択部501が高電力駆動パルス発生部503を選択し、高電力駆動パルス発生部503からの副駆動パルスによって駆動することにより、主駆動パルスと副駆動パルスの差エネルギ分の電池消耗動作を行う。
以下、図3、図5、図6を用いて、前記第1の実施の形態と相違する部分について本第2の実施の形態の動作を説明する。
【0027】
処理部106は、図6のステップS401においてクロノ計測動作が行われていると判定した場合、パルス選択部501が通常電力駆動パルス発生部502を選択するように制御した後(ステップS601)、ステップS408に移行する。これにより、駆動回路107は通常電力駆動パルス発生部502からの主駆動パルスによって時刻表示モータ108を回転駆動することになり、電池113の余分な消耗は行われずに、通常の時刻針運針駆動動作が行われることになる。
【0028】
処理部106は、ステップS402において24時間カウンタ111とクロノカウンタ112のカウント値が等しいと判定した場合、パルス選択部501が高電力駆動パルス発生部503を選択するように制御した後(ステップS602)、ステップS408に移行する。これにより、駆動回路107は高電力駆動パルス発生部503からの副駆動パルスによって時刻表示モータ108を回転駆動することになり、時刻表示モータ108を駆動する毎に副駆動パルスと主駆動パルスの差エネルギ分の電池消耗動作が行われる。
【0029】
処理部106は、ステップS402において24時間カウンタ111とクロノカウンタ112のカウント値が等しくないと判定した場合、パルス選択部501が通常電力駆動パルス発生部502を選択するように制御した後(ステップS603)、ステップS404に移行する。これにより、駆動回路107は通常電力駆動パルス発生部502からの主駆動パルスによって時刻表示モータ108を回転駆動することになり、電池113の余分な消耗は行われずに、通常の時刻針運針駆動動作が行われることになる。
【0030】
本第2の実施の形態においても前記第1の実施の形態と同様に、所定時間におけるクロノ手段の使用不足時間を算出し、電池113を前記使用不足時間分消耗する消耗制御手段を備えているので、クロノグラフ機能の使用時間が少ない場合でも、電池信頼性寿命時間の超過を防止して、漏液によるクロノグラフ時計の故障発生を防ぐことが可能になる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
電池を電源として使用するクロノグラフ時計に適用可能である。
【符号の説明】
【0032】
101・・・スタートスイッチ
102・・・ストップ/リセットスイッチ
103・・・電池電力消耗手段
104・・・発振器
105・・・分周回路
106・・・処理部
107、109・・・駆動回路
108・・・時刻表示モータ
110・・・クロノ表示モータ
111・・・24時間カウンタ
112・・・クロノカウンタ
113・・・電池
501・・・パルス選択部
502・・・通常電力駆動パルス発生部
503・・・高電力駆動パルス発生部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻を計時して表示する計時手段と、時間計測を行って表示するクロノ手段と、駆動電源としての電池とを有するクロノグラフ時計において、
所定時間における前記クロノ手段の使用不足時間を算出し、前記電池を前記使用不足時間分消耗する消耗制御手段を備えて成ることを特徴とするクロノグラフ時計。
【請求項2】
前記消耗制御手段は、所定時間におけるクロノ手段の使用不足時間を算出する使用不足時間算出手段を有し、前記使用不足時間算出手段が算出した使用不足時間分を消耗することを特徴とする請求項1記載のクロノグラフ時計。
【請求項3】
前記使用不足時間算出手段は、前記所定時間を計測する第1ダウンカウンタ手段と、前記使用不足時間を計測する第2ダウンカウンタ手段とを有し、
前記消耗制御手段は、前記第1、第2ダウンカウンタ手段のカウント値が等しくなったときに消耗するよう制御することを特徴とする請求項2記載のクロノグラフ時計。
【請求項4】
前記消耗制御手段は、前記電池を消耗させている間に前記クロノ手段が動作したときは消耗動作を中断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のクロノグラフ時計。
【請求項5】
前記消耗制御手段は、前記電池を消耗する電池電力消耗手段を有し、前記使用不足時間分を前記電池電力消耗手段によって消耗するように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のクロノグラフ時計。
【請求項6】
前記計時手段は時刻表示用の時刻針を駆動するモータと、計時した時刻に応じて前記モータを駆動するモータ駆動手段を有し、
前記消耗制御手段は、通常時は前記モータを主駆動パルスによって駆動するように前記モータ駆動手段を制御すると共に、前記使用不足時間分は前記モータ駆動手段が前記主駆動パルスよりも電力実効値の大きい副駆動パルスにより前記モータを駆動するように制御することによって消耗させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のクロノグラフ時計。
【請求項7】
前記消耗制御手段は、前記第1ダウンカウンタ手段のカウント値が前記第2ダウンカウンタ手段のカウント値よりも大きいときは前記主駆動パルスによって前記モータを駆動し、前記第1、第2ダウンカウンタ手段のカウント値が等しくなったときは前記副駆動パルスによって前記モータを駆動するように前記モータ駆動手段を制御することを特徴とする請求項6記載のクロノグラフ時計。

【図1】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図2】
image rotate