説明

ケース

【課題】 輸送時又は搬送時における外観上の不具合の発生を抑制することができるとともに、商品の包装に係るコスト及び手間を抑えることができるケースを提供する。
【解決手段】 ケース10は、本体ケース11と、保護部21とを有しており、該保護部21によって本体ケース11の底面部、一対の長側面部及び蓋部が外面から覆われて保護されるとともに、該保護部21を構成する蓋保護部22、第1側面保護部23a、第2側面保護部23b、底面保護部24、第1止着片25及び第2止着片26は、本体ケース11の一対の長側面部からそれぞれ延設されたものであり、輸送時又は搬送時には本体ケース11を覆うようにスリーブ状に組み立てられ、輸送後又は搬送後には本体ケース11から切り離されるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴、服飾品、電化製品等といった商品の包装容器として使用されるケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品は、厚紙、コート紙、クラフト紙等のシート材料からなる個装ケースに収容したうえ、例えば特許文献1に示すようなダンボール箱等の外装ケースで複数の該個装ケースを梱包し、該外装ケース単位でまとめて大量に輸送、搬送している。
一方、商品の個数が足りない、不良品の交換等の場合には、1個又はごく少量の商品を個別に輸送、搬送する必要があり、このような場合には、該商品を個装ケースに収容し、該個装ケース単位で輸送、搬送している。
【0003】
【特許文献1】実開昭62−17521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来のように個装ケース単位で輸送、搬送する場合、輸送、搬送の途中で該個装ケースの汚損、破損、つぶれ等が発生したり、輸送先、搬送先を記入した荷札が該個装ケースに貼着されたままとなってしまったりして、該個装ケースの外観上の不具合が発生することが多々あった。このため、該個装ケースを保護するべく、該個装ケースとは別の専用ケースに該個装ケースを入れることにより、個装ケースと専用ケースの二重包装で商品を輸送、搬送等しているが、コスト高騰の元になるとともに、包装作業に手間を要するという問題があった。
なお、上記個装ケースは、消費者もとの間で商品をアピールすべくデザイン性の高いものとなっていることが多く、店舗等では商品と一緒に個装ケースを飾ったり、該個装ケースを陳列したりしている。
【0005】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、輸送時又は搬送時における外観上の不具合の発生を抑制することができるとともに、商品の包装に係るコスト及び手間を抑えることができるケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載のケースの発明は、
シート材料を折り曲げることによって箱状に形成され、その内部に商品を収容可能に構成されたケースであって、平面視で四角形状をなす底面部と、該底面部の周縁に立設された4つの側面部と、該底面部に対向して配置された平面視で四角形状をなす蓋部とを備える本体ケースを有し、該本体ケースにおいては、上記底面部が上記4つの側面部のうちの1つである第1の側面部の下端縁から延設されたものであり、上記蓋部が該第1の側面部の対向位置に存在する側面部である第2の側面部の上端縁から延設されたものであることとして、上記第1の側面部の上端縁から蓋保護部が延設され、該蓋保護部の端縁から更に第1側面保護部が延設され、該第1側面保護部の端縁から更に第1止着片が延設されており、上記第2の側面部の下端縁から底面保護部が延設され、該底面保護部の端縁から更に第2側面保護部が延設され、該第2側面保護部の端縁から更に第2止着片が延設されており、上記蓋保護部、上記第1側面保護部及び上記第1止着片が各部の境界でそれぞれ折曲げられて、上記蓋保護部が上記蓋部の外面を、上記第1側面保護部が上記第2の側面部の外面を被覆しており、上記底面保護部、上記第2側面保護部及び上記第2止着片が各部の境界でそれぞれ折曲げられて、上記底面保護部が上記底面部の外面を、上記第2側面保護部が上記第1の側面部の外面を被覆しており、上記第1止着片は、上記底面保護部の縁部に被せた状態で該底面保護部に接着され、上記第2止着片は、上記蓋保護部の縁部に被せた状態で該蓋保護部に接着されていることを要旨とする。
【0007】
上記構成によれば、上記蓋保護部が上記蓋部の外面を、上記第1側面保護部が上記第2の側面部の外面を被覆し、上記底面保護部が上記底面部の外面を、上記第2側面保護部が上記第1の側面部の外面を被覆している。このため、該商品を包装する本体ケースは、その輸送時又は搬送時に蓋部、第2の側面部、底面部、及び第1の側面部のそれぞれの外面が汚損される等のような、外観上の不具合の発生を抑制される。また蓋保護部、第1側面保護部及び第1止着片(以下、「蓋保護部等」とも記載する)は第1の側面部の上端縁から延設されたものであり、底面保護部、第2側面保護部及び第2止着片(以下、「底面保護部等」とも記載する)は第2の側面部の下端縁から延設されたものであり、輸送又は搬送のために該ケースとは別の専用ケース等を用意する必要がない。このため、コスト高騰を抑制することができるとともに、包装作業に係る手間を簡易なものとすることができる。さらにまた、蓋保護部等及び底面保護部等を取り除くことにより、店舗等での陳列時、商品引き渡し時等においては、デザイン性の高い蓋部、側面部等を簡易に表に出すことができる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のケースの発明において、上記第1の側面部と上記蓋保護部との間にはミシン目が設けられ、上記第2の側面部と上記底面保護部との間にはミシン目が設けられ、上記第1側面保護部と上記第1止着片との間、及び上記第2側面保護部と上記第2止着片との間にはミシン目または切溝が設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、ミシン目を設けたことにより、ケースから蓋保護部等及び底面保護部等を容易に切除することができる。また上記第1側面保護部と上記第1止着片との間、及び上記第2側面保護部と上記第2止着片との間にはミシン目または切溝が設けられているため、第1止着片及び第2止着片が底面保護部及び蓋保護部に接着された状態であっても、第1側面保護部及び第2側面保護部から該第1止着片及び該第2止着片を切り離すことで、容易に開封することができる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のケースの発明において、上記4つの側面部のうち1つの側縁からは、側面部同士を繋ぐための糊代が延設されていることを要旨とする。
上記構成によれば、シート材料を打抜き等することによって糊代を形成することができるため、該糊代を別途用意したり、側面部の側縁同士を位置合わせしながら粘着テープ等で接合したり等する必要がなく、ケースを簡単に組み立てることが出来るようになる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケースの発明において、上記底面部の端縁からは、該底面部と上記第2の側面部との間を繋ぐための糊代が延設されていることを要旨とする。
上記構成によれば、シート材料を打抜き等することによって底面部と第2の側面部との間を繋ぐ糊代を形成することができるため、該糊代を別途用意したり、底面部と第2の側面部の端縁同士を位置合わせしながら粘着テープ等で接合したり等する必要がなく、ケースを簡単に組み立てることが出来るようになる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、輸送時又は搬送時における外観上の不具合の発生を抑制することができるとともに、商品の包装に係るコスト及び手間を抑えることができるケースを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した一実施形態について説明する。
図1は、ケース10の本体ケース11を示す斜視図である。ケース10は、本体ケース11を有している。この本体ケース11は、平面視で四角形状をなす底面部12と、該底面部12の周縁に立設された4つの側面部13a〜13dと、該底面部12に対向して配置された平面視で四角形状をなす蓋部14とを備えている。4つの側面部13a〜13dは、第1の側面部である第1長側面部13aと、該第1の側面部の対向位置に存在する第2の側面部である第2長側面部13bと、互いに対向する第1短側面部13c及び第2短側面部13dとからなる。なお、図1中で手前側が第1長側面部13aと第1短側面部13cであり、奥側が第2長側面部13bと第2短側面部13dである。そして、上記蓋部14は、上記第2長側面部13bとヒンジ状に繋がっており、回動することによって本体ケース11の上面開口を開放又は閉塞することができるようになっている。
第1短側面部13c及び第2短側面部13dにおいては、上下両端縁からフラップ15がそれぞれ延設されている。これらフラップ15のうち、下端縁から延設されたものは、第1短側面部13c又は第2短側面部13dと底面部12とを接着するための糊代として使用されている。蓋部14の先端縁からは差込片16が延設されている。該差込片16は、第1短側面部13c及び第2短側面部13dの上端縁から延設されたフラップ15と第1長側面部13aとの間の隙間に差し込まれることにより、蓋部14が本体ケース11の上面開口を閉塞した状態を保持するようになっている。また上記底面部12の端縁からは糊代17が延設されており、該糊代17によって該底面部12と上記第2長側面部13bとの間が繋がれている。
上記本体ケース11においては、底面部12と、第1長側面部13a及び第2長側面部13bと、第1短側面部13c及び第2短側面部13dとによって囲まれた内部に商品を収容するための収容空間が形作られている。そして、本体ケース11は、その内部の収容空間に商品が収容された状態で、蓋部14によって上面開口が閉塞されることにより、商品を包装する包装容器として用いられる。ここで、上記商品としては、例えば靴、衣服、アクセサリー、財布、ベルト、バッグ、電化製品等が挙げられる。
【0013】
図2は、輸送時又は搬送時におけるケース10を示す斜視図である。輸送時又は搬送時のケース10において、本体ケース11は、スリーブ状をなす保護部21により、一部を除く外面を保護されている。該保護部21は、蓋部14の外面を被覆する蓋保護部22と、第2長側面部13bの外面を被覆する第1側面保護部23aと、底面部12の外面を被覆する底面保護部24と、第1長側面部13aの外面を被覆する第2側面保護部23bとを備えている。
ケース10において、本体ケース11の第1短側面部13c及び第2短側面部13dは、保護部21によってそれぞれの外面を被覆されることなく外部に露出されている。これは、本体ケース11によって包装された商品の判別を簡易なものとするためである。すなわち、包装容器である本体ケース11においては多くの場合、第1短側面部13c又は第2短側面部13dの少なくとも何れか一方の外面に、例えば商品が靴、衣服であればサイズ、カラー等が記載されていたり、電化製品であればカラー、諸元等が記載されていたりする。このため、第1短側面部13c及び第2短側面部13dを保護部21で覆ってしまうと、商品識別のために新たなラベル等を貼付する必要があり、却って梱包作業が煩わしいものとなってしまう。
第1側面保護部23aと底面保護部24との間には、第1止着片25が設けられている。該第1止着片25は、第1側面保護部23aの端縁から延設されたものであり、底面保護部24の縁部に被せた状態で粘着テープ、接着剤、糊等を用いて該底面保護部24に接着されている。第2側面保護部23bと蓋保護部22との間には、第2止着片26が設けられている。該第2止着片26は、第2側面保護部23bの端縁から延設されたものであり、蓋保護部22の縁部に被せた状態で粘着テープ、接着剤、糊等を用いて該蓋保護部22に接着されている。また第1止着片25と第1側面保護部23aとの間、及び第2止着片26と第2側面保護部23bとの間には、ミシン目27が設けられており、保護部21を取り除く際、第1止着片25と第1側面保護部23aとの間、及び第2止着片26と第2側面保護部23bとの間が切り離しやすくなるように構成されている。
【0014】
図3は、ケース10の展開図を示している。該ケース10は、シート材料を所定形状に切り出し、その切り出されたシート材料を折ることによって組み立てられている。該シート材料に使用する材料としては、押し切り、プレス等の方法によって切断可能なものが好ましい。このような材料として、ボール紙、コート紙、再生紙などの紙類、合成樹脂フィルム、合成樹脂シート、エラストマーシート、ゴムシートなどの合成樹脂、布等が挙げられる。また、紙の表面に合成樹脂フィルム、あるいは布を貼り合わせる等してもよい。
展開状態のケース10において、4つの側面部13a〜13dは、図3中で右側から第1長側面部13a、第1短側面部13c、第2長側面部13b、第2短側面部13dの順番で横並びに配設されている。
第1長側面部13aにおいて、その下端縁からは底面部12が延設されている。また第1長側面部13aの上端縁からは蓋保護部22が延設されている。該蓋保護部22の先端縁からは第1側面保護部23aが延設され、さらに第1側面保護部23aの先端縁からは第1止着片25が延設されている。これら第1長側面部13a、底面部12、蓋保護部22、第1側面保護部23a及び第1止着片25は、横幅(図3中で横方向の長さ)が全て同じ長とされている。
第2長側面部13bにおいて、その上端縁からは蓋部14が延設されている。また第2長側面部13bの下端縁からは底面保護部24が延設されている。該底面保護部24の先端縁からは第2側面保護部23bが延設され、さらに第2側面保護部23bの先端縁からは第2止着片26が延設されている。これら第2長側面部13b、蓋部14、底面保護部24、第2側面保護部23b及び第2止着片26は、横幅が全て同じ長とされている。
【0015】
展開状態のケース10において、底面部12の下端縁中央からは、該底面部12を第2長側面部13bと接着するための糊代17が延設されている。第2短側面部13dの側縁からは、該第2短側面部13dを第1長側面部13aと接着するための糊代17が延設されている。第1短側面部13c及び第2短側面部13dにおいて、各々の上下両端縁からは、フラップ15がそれぞれ延設されている。
第1長側面部13aと蓋保護部22との境界となる部分には、ミシン目27が設けられている。第1側面保護部23aと第1止着片25との境界となる部分には、ミシン目27が設けられている。また第2長側面部13bと底面保護部24との境界となる部分には、ミシン目27が設けられている。第2側面保護部23bと第2止着片26との境界となる部分には、ミシン目27が設けられている。
すなわち、これらミシン目27を用いることにより、第1長側面部13aから蓋保護部22を、又は第1側面保護部23aから第1止着片25を、又は第2長側面部13bから底面保護部24を、又は第2側面保護部23bから第2止着片26を簡単に切り離すことができるようになっている。
【0016】
上記ケース10は、図3に示した展開状態から各部における境界の部分を折り曲げ、2つの糊代17と2つのフラップ15とをそれぞれ対応する部位に接着することにより、本体ケース11が組み立てられ、その内部へ商品を収容可能となる。さらに商品を収容した後、蓋保護部22等で蓋部14等を覆いつつ、底面保護部24等で底面12等を覆った状態として、第1止着片25及び第2止着片26をそれぞれ対応する部位に接着することにより、図2に示したように保護部21が組み立てられ、運搬、搬送等される。
輸送時、搬送時等において、本体ケース11は、保護部21によって覆われることにより、蓋部14、第2長側面部13b、底面部12、及び第1長側面部13aのそれぞれの外面が汚損される等のような、外観上の不具合の発生を抑制される。特に運搬先、搬送先等を示すラベルを貼付する場合、このようなラベルを該保護部21に貼付しておけば、ラベルを綺麗に剥がす等の作業が必要なくなり、ラベルを剥がすことによって本体ケース11表面の印刷が剥がれる等の不具合も防止される。
また保護部21を構成する蓋保護部22等は、第1長側面部13aの上端縁から延設されたものであり、底面保護部24等は、第2長側面部13bの下端縁から延設されたものである。従って、輸送又は搬送のために本体ケース11とは別の専用ケース等を用意する必要がなく、コスト高騰が抑制されるとともに、包装作業に係る手間が簡易なものとなる。
【0017】
上記ケース10を開封する際には、図4に示すように、ミシン目27を用いて第1側面保護部23aから第1止着片25を切り離すとともに、第2側面保護部23bから第2止着片26を切り離す。この状態において、蓋保護部22と第1側面保護部23a、及び底面保護部24と第2側面保護部23bは、本体ケースに対してヒンジ状に回動可能となり、図5に示すように、これらを回動させて第1長側面部13aと蓋保護部22の間のミシン目27、及び第2長側面部13bと底面保護部24の間のミシン目27を外部に露出させる。その後、これらミシン目27を用いて第1長側面部13aから蓋保護部22を切り離すとともに、第2長側面部13bから底面保護部24を切り離すことにより、ケース10から保護部21が除去され、本体ケース11とする。従って、本体ケース11の店舗等での陳列時、商品引き渡し時等においては、保護部21を取り除くことにより、デザイン性の高い蓋部14、第1長側面部13a、第2長側面部13b等を簡易に表に出すことができる。
【0018】
なお、本発明のケースは、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば次のように変更して具体化することも可能である。
第1側面保護部23aと第1止着片25の間、及び第2側面保護部23bと第2止着片26の間は、必ずしもミシン目27とする必要はなく、これらの境界部分で切断可能であれば、図6に示すように、折り目27Aとしてもよく、その他にも切込み等としてもよい。すなわち、保護部21は本体ケース11を保護するものであり、除去されるものであるから、上記各部位の境界部分を厳密かつ正確に切り離す必要はなく、切り損ねても何等問題とはならない。
2つのうち少なくとも何れか一方の糊代17を省略してもよい。また底面部12の端縁から延設された糊代17は、底面部12と同じ横幅としてもよい。
第1の側面部を第1短側面部13cとし、第2の側面部を第2短側面部13dとして、第1短側面部13c及び第2短側面部13dを保護するように構成してもよい。この場合、第1長側面部13a及び第2長側面部13bが保護部21によって保護されることなく外部に露出される構成となる。例えば、第1長側面部13a又は第2長側面部13bの少なくとも何れか一方に商品を識別するラベル等が調布されている場合、このように構成することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施形態の本体ケースを示す斜視図。
【図2】実施形態のケースを示す斜視図。
【図3】実施形態のケースを示す展開図。
【図4】実施形態のケースを開封する状態を示す斜視図。
【図5】実施形態のケースを開封する状態を示す斜視図。
【図6】別形態のケースを示す展開図。
【符号の説明】
【0020】
10 ケース
11 本体ケース
12 底面部
13a 第1の側面部である第1長側面部
13b 第2の側面部である第2長側面部
14 蓋部
17 糊代
22 蓋保護部
23a 第1側面保護部
23b 第2側面保護部
24 底面保護部
25 第1止着片
26 第2止着片
27 ミシン目



【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート材料を折り曲げることによって箱状に形成され、その内部に商品を収容可能に構成されたケースであって、
平面視で四角形状をなす底面部と、該底面部の周縁に立設された4つの側面部と、該底面部に対向して配置された平面視で四角形状をなす蓋部とを備える本体ケースを有し、
該本体ケースにおいては、上記底面部が上記4つの側面部のうちの1つである第1の側面部の下端縁から延設されたものであり、上記蓋部が該第1の側面部の対向位置に存在する側面部である第2の側面部の上端縁から延設されたものであることとして、
上記第1の側面部の上端縁から蓋保護部が延設され、該蓋保護部の端縁から更に第1側面保護部が延設され、該第1側面保護部の端縁から更に第1止着片が延設されており、
上記第2の側面部の下端縁から底面保護部が延設され、該底面保護部の端縁から更に第2側面保護部が延設され、該第2側面保護部の端縁から更に第2止着片が延設されており、
上記蓋保護部、上記第1側面保護部及び上記第1止着片が各部の境界でそれぞれ折曲げられて、上記蓋保護部が上記蓋部の外面を、上記第1側面保護部が上記第2の側面部の外面を被覆しており、
上記底面保護部、上記第2側面保護部及び上記第2止着片が各部の境界でそれぞれ折曲げられて、上記底面保護部が上記底面部の外面を、上記第2側面保護部が上記第1の側面部の外面を被覆しており、
上記第1止着片は、上記底面保護部の縁部に被せた状態で該底面保護部に接着され、上記第2止着片は、上記蓋保護部の縁部に被せた状態で該蓋保護部に接着されている
ことを特徴とするケース。
【請求項2】
上記第1の側面部と上記蓋保護部との間にはミシン目が設けられ、
上記第2の側面部と上記底面保護部との間にはミシン目が設けられ、
上記第1側面保護部と上記第1止着片との間、及び上記第2側面保護部と上記第2止着片との間にはミシン目または切溝が設けられている
請求項1に記載のケース。
【請求項3】
上記4つの側面部のうち1つの側縁からは、側面部同士を繋ぐための糊代が延設されている
請求項1または請求項2に記載のケース。
【請求項4】
上記底面部の端縁からは、該底面部と上記第2の側面部との間を繋ぐための糊代が延設されている
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケース。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−184710(P2009−184710A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27996(P2008−27996)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】