コンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラムおよびこれを記録した記録媒体
【課題】 ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたコンテンツ表示装置を提供する。
【解決手段】 コンテンツ表示装置100において、オブジェクト認識部61は、タッチパネル2において指定されたオブジェクトを認識する。オブジェクトグループ特定部62は、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトが属するグループであるオブジェクトグループを特定する。そして、非表示処理部63は、表示部1によって表示されている電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトのうち、オブジェクトグループ特定部62において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする。
【解決手段】 コンテンツ表示装置100において、オブジェクト認識部61は、タッチパネル2において指定されたオブジェクトを認識する。オブジェクトグループ特定部62は、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトが属するグループであるオブジェクトグループを特定する。そして、非表示処理部63は、表示部1によって表示されている電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトのうち、オブジェクトグループ特定部62において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子コンテンツを表示するコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、および該コンテンツ表示プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子書籍の普及により、数多くの電子書籍をPDA(Personal Digital Assistant)などの電子書籍端末装置で閲覧することが可能になってきている。たとえば、教科書、参考書や問題集などの、印刷物からなる学習用の書籍に対応して、学習用の電子コンテンツを電子情報として表示させるコンテンツ表示装置が提案されている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、学習用の電子コンテンツを表示するコンテンツ表示装置として、表示されている電子コンテンツに含まれる特定のオブジェクトを非表示にすることによっての学習が可能な学習装置が開示されている。特許文献1に開示の学習装置によれば、ユーザは、表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、暗記したい暗記対象となるオブジェクトを電子的に非表示にすることによって、非表示にされたオブジェクトを繰返して暗記学習をすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−58772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の学習装置では、ユーザは、表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、非表示にしたいオブジェクトが複数存在する場合、1つ1つのオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要があり、非表示の設定に関する操作性がよいものであるとは言えない。
【0006】
たとえば、特許文献1に開示の学習装置において、歴史教科書に関する電子コンテンツを表示させ、その電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、歴史的事項に対応する年代についての全てのオブジェクトを非表示にしたい場合、各歴史的事項に対応する年代についてのオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要がある。
【0007】
したがって本発明の目的は、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、および該コンテンツ表示プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、予め定められた複数のオブジェクトグループに分類された、各複数のオブジェクトによって構成される電子コンテンツを記憶する電子コンテンツ記憶手段と、
記憶された前記電子コンテンツを表示する電子コンテンツ表示手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれる任意のオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト指定入力手段と、
前記オブジェクト指定入力手段において指定されたオブジェクトを認識するオブジェクト認識手段と、
前記オブジェクト認識手段において認識されたオブジェクトが属するオブジェクトグループを特定するオブジェクトグループ特定手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする非表示処理手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置である。
【0009】
また本発明のコンテンツ表示装置は、前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加するマーク付加表示処理手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする。
【0010】
また本発明のコンテンツ表示装置は、前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトのうち、前記非表示処理手段によって非表示状態にすべきオブジェクトの、前記電子コンテンツにおける配置範囲を指定する指示を入力するためのオブジェクト非表示範囲指定入力手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記オブジェクト非表示範囲指定入力手段において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする。
【0011】
また本発明のコンテンツ表示装置は、前記非表示処理手段によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト再表示指定入力手段と、
前記オブジェクト再表示指定入力手段において指定されたオブジェクトを再表示状態にする再表示処理手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記コンテンツ表示装置を動作させるコンテンツ表示プログラムであって、コンピュータを前記コンテンツ表示装置が備える各手段として機能させるためのコンテンツ表示プログラムである。
【0013】
また本発明は、前記コンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、コンテンツ表示装置は、電子コンテンツ記憶手段に記憶された電子コンテンツを電子コンテンツ表示手段に表示する装置であり、オブジェクト指定入力手段と、オブジェクト認識手段と、オブジェクトグループ特定手段と、非表示処理手段とを備える。オブジェクト指定入力手段は、ユーザが、電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれる任意のオブジェクトを指定する指示を入力するための手段である。オブジェクト認識手段は、オブジェクト指定入力手段において指定されたオブジェクトを認識する。オブジェクトグループ特定手段は、オブジェクト認識手段において認識されたオブジェクトが属するグループであるオブジェクトグループを特定する。そして、非表示処理手段は、電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする。
【0015】
たとえば、電子コンテンツ表示手段に歴史教科書に関する電子コンテンツが表示された状態で、ユーザがオブジェクト指定入力手段によって、任意の歴史的事項に対応する「AAA年」という1つの文字列を指定する指示を入力した場合、オブジェクト認識手段は、その「AAA年」という文字列をオブジェクトとして認識する。そして、オブジェクトグループ特定手段は、オブジェクト認識手段において認識された「AAA年」というオブジェクトが属するグループである「年代」をオブジェクトグループとして特定する。このようにしてオブジェクトグループとして特定された「年代」に基づいて、非表示処理手段は、その「年代」に属する複数のオブジェクトを非表示状態にする。
【0016】
本発明のコンテンツ表示装置では、上記のようにして、同一のオブジェクトグループに属するオブジェクトをまとめて非表示状態にするので、ユーザは、電子コンテンツにおいて非表示にすべきオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要がない。そのため、本発明のコンテンツ表示装置は、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたものである。
【0017】
また本発明によれば、コンテンツ表示装置は、マーク付加表示処理手段をさらに備える。このマーク付加表示処理手段は、電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加する。そして、非表示処理手段は、マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトを非表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態にしたいオブジェクトを、非表示状態となる前に、マークが付加されたオブジェクトとして、他のオブジェクトと区別して視認することができるので、所望のオブジェクトをより確実に非表示状態にすることができる。
【0018】
また本発明によれば、コンテンツ表示装置は、オブジェクト非表示範囲指定入力手段をさらに備える。このオブジェクト非表示範囲指定入力手段は、マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトのうち、非表示処理手段によって非表示状態にすべきオブジェクトの、電子コンテンツにおける配置範囲を指定する指示を入力するための手段である。そして、非表示処理手段は、オブジェクト非表示範囲指定入力手段において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にする。これによって、コンテンツ表示装置は、オブジェクト非表示範囲指定入力手段によって指定された範囲内に配置された同一オブジェクトグループに属するオブジェクト、たとえば、ユーザが所望するページ範囲内に配置されたオブジェクトを、非表示状態にすることができる。
【0019】
また本発明によれば、コンテンツ表示装置は、オブジェクト再表示指定入力手段と、再表示処理手段とをさらに備える。オブジェクト再表示指定入力手段は、非表示処理手段によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力するための手段である。そして、再表示処理手段は、オブジェクト再表示指定入力手段において指定されたオブジェクトを再表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態になっているオブジェクトを、オブジェクト再表示指定入力手段によって指定することで、再表示させることができる。
【0020】
また本発明によれば、コンテンツ表示プログラムは、コンピュータを、前記コンテンツ表示装置に備えられる各手段として機能させるためのプログラムである。このようなコンテンツ表示プログラムは、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定処理について、操作性に優れた非表示設定処理を、ソフトウェアで制御することができる。
【0021】
また本発明によれば、記録媒体は、前記コンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能なものである。そのため、記録媒体から読み出されたプログラムによって、前記コンテンツ表示装置をコンピュータ上に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態であるコンテンツ表示装置100の外観を概略的に示す図である。
【図2】コンテンツ表示装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】タグ115が埋込まれた電子コンテンツ111の一例を示す図である。
【図4A】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4B】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4C】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4D】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図5A】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5B】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5C】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5D】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5E】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5F】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5G】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の一実施形態であるコンテンツ表示装置100の外観を概略的に示す図である。図2は、コンテンツ表示装置100の構成を示すブロック図である。コンテンツ表示装置100は、電子コンテンツ111を表示する装置であり、表示部1と、タッチパネル2と、キー操作部3と、各種記憶手段である画像メモリ41、主メモリ42、外部メモリ43、コンテンツ保存部44およびプログラム保管部45と、画像メモリ制御部51と、タッチパネル制御部52と、キー制御部53と、外部メモリ制御部54と、不揮発性メモリ制御部55と、オブジェクト認識部61と、オブジェクトグループ特定部62と、非表示処理部63と、マーク付加表示処理部64と、再表示処理部65と、通信処理部71と、音声入出力部72と、デコードエンコード処理部73と、MPU(Micro-Processing Unit)81とを備えている。
【0024】
電子コンテンツ111は、たとえば、電子教科書コンテンツ、電子参考書コンテンツ、および電子問題集コンテンツなどの学習用の電子コンテンツ、電子雑誌コンテンツなどの電子コンテンツである。本実施形態のコンテンツ表示装置100において、電子コンテンツ111は、通信処理部71または外部メモリ43を介して取得される。
【0025】
通信処理部71は、たとえば無線または有線を介して配信される電子コンテンツ111を受信するインタフェース部分であり、ネットワーク経由で電子コンテンツ111を取得する。通信処理部71によって取得された電子コンテンツ111は、コンテンツ保存部44の不揮発性メモリ領域に、XML(Extensible Markup Language)形式で保存される。
【0026】
外部メモリ43は、USBメモリやSDカードなどの記録媒体であり、電子コンテンツ111が記録されている。この外部メモリ43に記録された電子コンテンツ111は、外部メモリ制御部54によって読取られ、コンテンツ保存部44の不揮発性メモリ領域に、XML形式で保存される。
【0027】
コンテンツ保存部44に保存された電子コンテンツ111は、不揮発性メモリ制御部55によって画像メモリ制御部51を介して、電子コンテンツ記憶手段としての機能を果たす画像メモリ41に転送されて、画像メモリ41に記憶される。このようにして画像メモリ41に記憶された電子コンテンツ111は、電子コンテンツ表示手段としての機能を果たす表示部1によって表示される。
【0028】
表示部1は、たとえば液晶ディスプレイによって構成され、画像メモリ41に記憶された電子コンテンツ111を表示面に表示する。
【0029】
タッチパネル2は、X軸およびY軸を座標軸とする直交座標が設定された入力面を有し、表示部1の表示面上に積層されて、表示部1と一体的に形成されている。表示部1の表示面は、タッチパネル2の入力面と対向し、入力面と同様の直交座標が設定される。タッチパネル2は、ユーザからの指示情報が入力されるものであり、ユーザは、タッチパネル2の入力面に対する指やタッチペンなどによる入力操作によって、指示を入力することができる。ユーザは、タッチパネル2に対して、表示部1に表示されている電子コンテンツ111のページ送り、ページ戻し、行スクロール、左右スクロール、拡大、縮小などの指示を入力することができる。このタッチパネル2は、タッチパネル制御部52によって制御される。タッチパネル制御部52は、タッチパネルドライバによって実現され、タッチパネル2の入力面に対する入力操作を検出する。
【0030】
キー操作部3は、方向キー31、OKキー32、Homeキー33、およびCancelキー34を含んで構成されている。キー操作部3は、ユーザからの指示情報が入力されるものであり、ユーザは、キー操作部3の各キーに対するキー操作によって、指示を入力することができる。方向キー31は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111のページ送り、ページ戻し、行スクロール、左右スクロールなどの指示を入力するためのものである。OKキー32は、キー操作の確定に関する指示を入力するためのものである。Homeキー33は、表示部1に表示される表示画面を初期画面に戻す指示を入力するためのものである。Cancelキー34は、キー操作の確定を解除する指示を入力するためのものである。このキー操作部3は、キー制御部53によって制御される。キー制御部53は、キー操作部3に対するキー操作を検出する。
【0031】
音声入出力部72は、スピーカ721とマイク722とを含む。コンテンツ保存部44に記憶された電子コンテンツ111に音声データが含まれている場合、デコードエンコード処理部73がその音声データをデコードし、スピーカ721から出力する。また、マイク722から音声データが入力された場合、デコードエンコード処理部73がエンコードする。
【0032】
MPU81は、画像メモリ41、主メモリ42、外部メモリ43、コンテンツ保存部44およびプログラム保管部45内に記憶されている各種データの転送を行ったり、コンテンツ表示装置100を構成する各部に制御命令を発行して処理を実行させる。また、MPU81は、コンテンツ表示装置100を動作させるコンテンツ表示プログラムのコードを、不揮発性メモリ制御部55を介してプログラム保管部45から取出して、主メモリ42に記憶させ、コンテンツ表示プログラムを実行する。
【0033】
また、本実施形態のコンテンツ表示装置100において、タッチパネル2およびキー操作部3は、オブジェクト指定入力手段、オブジェクト非表示範囲指定入力手段、およびオブジェクト再表示指定入力手段としての機能を果たす。すなわち、タッチパネル2およびキー操作部3は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれる任意のオブジェクトを指定する指示が入力される。また、タッチパネル2およびキー操作部3は、後述の非表示処理部63によって非表示状態にすべきオブジェクトの、電子コンテンツ111における配置範囲を指定する指示が入力される。さらに、タッチパネル2およびキー操作部3は、非表示処理部63によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力される。
【0034】
ここで、オブジェクトとは、表示部1に表示された電子コンテンツ111を構成する複数の塊をさす。たとえば、テキストコンテンツが表示部1に表示されている場合、当該テキストの形態素解析を行い、それぞれの名詞部分をオブジェクトという。図1では、表示部1に表示されている電子コンテンツ111のうち、たとえば、「1560」、「織田信秀」、「今川義元」、および「桶狭間の戦い」のそれぞれが1つのオブジェクトである。
【0035】
オブジェクト認識部61は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれる任意のオブジェクトを指定する指示が、タッチパネル2またはキー操作部3から入力された場合に、その指定されたオブジェクトを認識する。オブジェクト認識部61は、タッチパネル2またはキー操作部3で指定された、表示部1の表示面上の座標位置を検知し、その検知した座標位置に現在表示されているオブジェクトを調べることで、指定されたオブジェクトを認識する。
【0036】
オブジェクトグループ特定部62は、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトが属するオブジェクトグループを特定する。オブジェクトグループとは、各オブジェクトが属するグループを表す情報である。たとえば、図1では、「1560」というオブジェクトのオブジェクトグループは「年代」であり、「織田信秀」および「今川義元」というオブジェクトのオブジェクトグループは「人名」であり、「桶狭間の戦い」というオブジェクトのオブジェクトグループは「歴史事項」であるが、必ずしもこれに限定されない。たとえば、オブジェクト認識部61において「1560」というオブジェクトを認識した場合、オブジェクトグループ特定部62は、「1560」というオブジェクトのオブジェクトグループが「年代」であると特定する。
【0037】
オブジェクトグループ特定部62は、オブジェクトとオブジェクトグループとを関連付けた、表1に示すデータベースを参照することで、オブジェクトからオブジェクトグループを特定する。
【0038】
【表1】
【0039】
なお、表1では、歴史に関する電子コンテンツ111に対応して、オブジェクトとオブジェクトグループとを関連付けたデータベースの例を示したが、電子コンテンツ111が科学に関するコンテンツの場合におけるオブジェクトグループとしては、元素記号、化学式、化合物名、人名などを挙げることができ、数学に関するコンテンツの場合におけるオブジェクトグループとしては、数式の解答、公式などを挙げることができ、語学に関するコンテンツの場合におけるオブジェクトグループとしては、動詞、形容詞などの品詞を挙げることができる。
【0040】
また、オブジェクトグループ特定部62は、電子コンテンツ111に埋込まれたタグを用いてオブジェクトグループを特定するように構成することもできる。図3は、タグ115が埋込まれた電子コンテンツ111の一例を示す図である。オブジェクトグループ特定部62は、XMLなどのマークアップ言語で記述された電子コンテンツ111中において、オブジェクト部分をタグ115で囲んで当該オブジェクトのオブジェクトグループを指定した電子コンテンツ111を使用することで、オブジェクトからオブジェクトグループを特定することができる。
【0041】
非表示処理部63は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトのうち、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトに基づいて、オブジェクトグループ特定部62において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトについて、非表示情報を生成して非表示状態にする。この非表示情報とは、電子コンテンツ111のコンテンツID、非表示状態にするオブジェクトが配置されるページ番号、行、座標位置などから構成され、特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトの1つごとに1セットの情報が生成される。
【0042】
非表示処理部63が生成した非表示情報は、不揮発性メモリ制御部55を介してコンテンツ保存部44の不揮発性メモリ領域に保存され、コンテンツ表示装置100の電源がOFF状態でも保持される。コンテンツ表示装置100を用いてユーザが、同じ電子コンテンツ111を起動した際には、MPU81は、コンテンツ保存部44に保存されている非表示情報を読み出して、その非表示情報に対応したオブジェクトを非表示状態にして電子コンテンツ111を表示部1に表示させる。
【0043】
非表示処理部63がオブジェクトを非表示状態にする非表示の表示方法は、ユーザが見えない限りにおいて、オブジェクトを黒く塗りつぶされた状態で表示させてもよいし、オブジェクトを透明色で表示させてもよいし、オブジェクトを背景と同色にして表示させてもよい。
【0044】
本実施形態のコンテンツ表示装置100では、上記のようにして、同一のオブジェクトグループに属するオブジェクトをまとめて非表示状態にするので、ユーザは、電子コンテンツ111において非表示にすべきオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要がない。そのため、コンテンツ表示装置100は、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたものである。
【0045】
なお、オブジェクトグループ特定部62がオブジェクトグループを特定できなかった場合、すなわち、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトが、表1に示したデータベースに登録されたものではない、または、図3に示したタグ115で囲まれたものではない場合、非表示処理部63は、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトのみを非表示状態にする。
【0046】
マーク付加表示処理部64は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトのうち、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトに基づいて、オブジェクトグループ特定部62において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、マーク情報を生成し、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加する。このマーク情報とは、特定されたオブジェクトグループに属するオブジェクトに対して、どのようなマークを付加するかを表す情報であり、マーク属性情報とマーク動作情報とから構成される。マーク属性情報とは、付加するマークの色や線の太さなどの情報である。マーク動作情報とは、マーク属性情報に基づいてどのようなマークを付加するかを表す情報であり、たとえば、マーカーで塗潰す、下線を引く、網かけにする、囲み線で取囲む、などの情報が含まれる。たとえば、マーク付加表示処理部64によって、マーク属性情報が「赤」で、マーク動作情報が「マーカーで塗潰す」というマーク情報を与えられたオブジェクトは、赤色のマーカーで塗潰される。
【0047】
本実施形態のコンテンツ表示装置100において、マーク付加表示処理部64が、オブジェクトに対してマークを付加する動作を実行した場合、マーク付加状態でオブジェクトが表示部1に表示される。そして、非表示処理部63は、マーク付加表示処理部64によってマークが付加された複数のオブジェクトを非表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態にしたいオブジェクトを、非表示状態となる前に、マークが付加されたオブジェクトとして、他のオブジェクトと区別して視認することができるので、所望のオブジェクトをより確実に非表示状態にすることができる。
【0048】
また、マーク付加表示処理部64によってマークが付加されたオブジェクトのうち、非表示処理部63によって非表示状態にすべきオブジェクトの、電子コンテンツ111における配置範囲を指定する指示が、タッチパネル2またはキー操作部3を介して入力された場合、非表示処理部63は、タッチパネル2またはキー操作部3において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にする。なお、タッチパネル2およびキー操作部3において、オブジェクトの配置範囲を指定するときに設定可能な配置範囲としては、電子コンテンツ111に対する「全ページ」、表示部1に表示されている「現在のページ」、「任意のページ」、表示部1に表示されている現在のページに対応する「現在の章」、「任意の章」などを挙げることができる。これによって、コンテンツ表示装置100は、タッチパネル2またはキー操作部3によって指定された範囲内に配置された同一オブジェクトグループに属するオブジェクト、たとえば、ユーザが指定した「全ページ」の範囲内に配置されたオブジェクトを、非表示状態にすることができる。
【0049】
再表示処理部65は、非表示処理部63によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が、タッチパネル2またはキー操作部3を介して入力された場合に、指定されたオブジェクトを再表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態になっているオブジェクトを、タッチパネル2またはキー操作部3によって指定することで、再表示させることができる。
【0050】
次に、コンテンツ表示装置100の動作について説明する。以下では、全ページ数が2ページの歴史に関する電子コンテンツ111を表示し、オブジェクトの配置範囲の指定が「全ページ」または「現在のページ」で選択可能に設定されている場合を例にして、コンテンツ表示装置100の動作を説明する。
【0051】
図4A〜図4Dは、コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。図4A〜図4Cは、コンテンツ表示装置100におけるメイン処理の動作を示すフローチャートであり、図4Dは、コンテンツ表示装置100における割込み処理の動作を示すフローチャートである。また、図5A〜図5Gは、コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【0052】
ステップs1では、MPU81は、コンテンツ保存部44に保存されている電子コンテンツ111に関する一覧を表示部1に表示させる。次にステップs2では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0053】
次にステップs3では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、電子コンテンツ111の選択指示が入力されたか否かを判断する。MPU81が電子コンテンツ111の選択指示が入力されたと判断した場合にはステップs4に進み、選択指示が入力されていないと判断した場合にはステップs3を繰返す。
【0054】
ステップs4では、MPU81は、選択された電子コンテンツ111のコンテンツIDに基づいて、選択された電子コンテンツ111に対応する非表示情報が、コンテンツ保存部44に保存されているか否かを判断する。MPU81が選択された電子コンテンツ111に対応する非表示情報が保存されていると判断した場合にはステップs12に進み、MPU81は、コンテンツ保存部44に保存されている非表示情報を読み出して、その非表示情報に対応したオブジェクトを非表示状態にして電子コンテンツ111を表示部1に表示させる。また、MPU81が選択された電子コンテンツ111に対応する非表示情報が保存されていないと判断した場合には、ステップs5に進む。
【0055】
ステップs5では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、非表示対応表示のモード(非表示モード)を選択する指示が入力されたか否かを判断する。MPU81が非表示モードの選択指示が入力されたと判断した場合にはステップs8に進み、非表示モードの選択指示が入力されていないと判断した場合にはステップs6に進む。
【0056】
ステップs6では、MPU81は、電子コンテンツ111を通常表示状態で表示部1に表示させる。この場合には、電子コンテンツ111内に配置されるオブジェクトを非表示状態にする処理が実行されない。そして、ステップs7では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0057】
ステップs5においてMPU81が非表示モードの選択指示が入力されたと判断した場合、ステップs8では、MPU81は、電子コンテンツ111を非表示対応表示状態で表示部1に表示させる。
【0058】
次にステップs9では、MPU81は、非表示モードフラグを「ON」にする。この非表示モードフラグは、表示部1における電子コンテンツ111の表示状態が、非表示対応表示状態および通常表示状態のいずれの状態であるかを区別するためのものである。非表示モードフラグが「ON」の場合は、電子コンテンツ111の表示状態が非表示対応表示状態であることを示し、非表示モードフラグが「OFF」の場合は、電子コンテンツ111の表示状態が通常表示状態であることを示す。ステップs10では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0059】
次にステップs11では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、電子コンテンツ111の表示範囲の指定に関する指示(表示範囲指定指示)が入力されたか否かを判断する。表示範囲指定指示で設定される表示範囲としては、たとえば、電子コンテンツ111の全ページ、任意の複数ページ、任意の1ページ、任意の複数章、任意の1つの章、などを挙げることができる。MPU81が表示範囲指定指示が入力されたと判断した場合にはステップs12に進み、表示範囲指定指示が入力されていないと判断した場合にはステップs11を繰返す。
【0060】
ステップs12では、MPU81は、指定された表示範囲内において電子コンテンツ111を表示部1に表示させる。たとえば、ステップs11において、全ページ数が2ページの歴史に関する電子コンテンツ111に対して、表示範囲を「全ページ」とする表示範囲指定指示が入力されていた場合、図5Aに示すように、表示部1は、電子コンテンツ111の全ページである2ページ分のデータを表示する。図5A(a)は、表示部1が電子コンテンツ111の1ページ目を表示した状態を示している。図5A(b)は、表示部1が電子コンテンツ111の2ページ目を表示した状態を示している。次にステップs13では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0061】
ステップs14では、MPU81は、図5B(c)に示すように、タッチパネル2またはキー操作部3において、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれる任意のオブジェクト112aを指定する指示が入力されたか否かを判断する。なお、ユーザは、タッチパネル2によってオブジェクト112aを指定する指示を入力する場合には、タッチパネル2に対してタッチを開始し、ドラッグして指定範囲を決定することでオブジェクト112aを指定することができる。また、ユーザは、キー操作部3によってオブジェクト112aを指定する指示を入力する場合には、指定範囲の開始位置にカーソルを合わせてOKキー32を押し、方向キー31でカーソルを移動させて指定範囲の終了位置にカーソルを合わせてOKキー32を押すことで、オブジェクト112aを指定することができる。MPU81がオブジェクト112aを指定する指示が入力されたと判断した場合にはステップs15に進み、オブジェクト112aを指定する指示が入力されていないと判断した場合にはステップs14を繰返す。
【0062】
ステップs15では、MPU81に制御されたオブジェクト認識部61は、指定されたオブジェクト112aを認識する。図5B(c)では、「1560」という文字列が指定された例を示しているが、この場合には、オブジェクト認識部61は、「1560」という文字列をオブジェクト112aとして認識する。
【0063】
次にステップs16では、MPU81に制御されたオブジェクトグループ特定部62は、認識されたオブジェクト112aが属するオブジェクトグループを特定する。たとえば、オブジェクトグループ特定部62は、「1560」というオブジェクト112aに対して「年代」というオブジェクトグループを特定する。
【0064】
次にステップs17では、MPU81に制御されたマーク付加表示処理部64は、ステップs11で指定された電子コンテンツ111の表示範囲内において、オブジェクト認識部61が認識したオブジェクト112aと同一のオブジェクトグループに属するオブジェクトを検索する。
【0065】
次にステップs18では、MPU81に制御されたマーク付加表示処理部64は、オブジェクト認識部61が認識したオブジェクト112aと同一のオブジェクトグループに属する全てのオブジェクトにマークを付加し、マーク付加状態で表示部1に表示させる。たとえば、マーク付加表示処理部64は、図5Cに示すように、オブジェクトグループ特定部62が「1560」というオブジェクト112aに対して特定した「年代」というオブジェクトグループに属する全てのオブジェクトを、マーク付加状態で表示させる。図5C(d)は、表示部1に表示される電子コンテンツ111の1ページ目において、「年代」というオブジェクトグループに属する「1560」というオブジェクト112aがマーク付加状態で表示された状態を示している。また、図5C(e)は、表示部1に表示される電子コンテンツ111の2ページ目において、「年代」というオブジェクトグループに属する「1573」というオブジェクト112b、および、「1582」というオブジェクト112cがマーク付加状態で表示された状態を示している。
【0066】
次にステップs19では、MPU81は、オブジェクトの表示切替選択画面を表示部1に表示させる。たとえば、MPU81は、図5Cに示すように、「非表示にする」という非表示選択キー1131と、「非表示にしない」という非表示無許可選択キー1132とを含む表示切替選択ポップアップ113を、表示部1に表示させる。次にステップs20では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0067】
ステップs21では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、オブジェクトを非表示状態にする指示が入力されたか否かを判断する。MPU81は、図5Cに示す「非表示にする」という非表示選択キー1131が押された場合に、オブジェクトを非表示状態にする指示が入力されたと判断し、「非表示にしない」という非表示無許可選択キー1132が押された場合に、オブジェクトを非表示状態にする指示が入力されずに、オブジェクトを非表示状態にする非表示処理を解除する指示が入力されたと判断する。MPU81がオブジェクトを非表示状態にする指示が入力されたと判断した場合にはステップs22に進み、非表示処理を解除する指示が入力されたと判断した場合にはステップs12に戻る。
【0068】
ステップs22では、MPU81は、オブジェクトの非表示範囲選択画面を表示部1に表示させる。たとえば、MPU81は、図5D(f)に示すように、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「全ページ」に設定する指示を入力するための全頁非表示選択キー1141と、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「現在のページのみ」に設定する指示を入力するための現在頁非表示選択キー1142とを含む非表示範囲選択ポップアップ114を、表示部1に表示させる。次にステップs23では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0069】
ステップs24では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、オブジェクトの非表示範囲を指定する指示が入力されたか否かを判断する。MPU81は、図5D(f)に示す「全ページ」という全頁非表示選択キー1141が押された場合に、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「全ページ」に設定する指示が入力されたと判断する。また、MPU81は、図5D(f)に示す「現在のページのみ」という現在頁非表示選択キー1142が押された場合に、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「現在のページのみ」に設定する指示が入力されたと判断する。そして、MPU81は、全頁非表示選択キー1141および現在頁非表示選択キー1142がいずれも押されなかった場合には、オブジェクトの非表示範囲を指定する指示が入力されていないと判断してステップs24を繰返す。
【0070】
次にステップs25では、MPU81に制御された非表示処理部63は、指定された範囲内に配置される、マーク付加状態のオブジェクトを非表示状態にする。たとえば、ステップs24において、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「全ページ」に設定する指示が入力された場合、非表示処理部63は、図5Eに示すように、電子コンテンツ111の全ページである2ページ分の範囲内に配置されるマーク付加状態のオブジェクトを非表示状態にする。図5E(g)は、電子コンテンツ111の1ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112aが非表示状態であることを示している。図5E(h)は、電子コンテンツ111の2ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112bおよびオブジェクト112cが非表示状態であることを示している。
【0071】
また、ステップs24において、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「現在のページのみ」に設定する指示が入力された場合、非表示処理部63は、図5Fに示すように、電子コンテンツ111の全ページである2ページ分に対して、現在の表示ページである1ページ目に配置されるマーク付加状態のオブジェクトのみを非表示状態にする。図5F(i)は、電子コンテンツ111の1ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112aが非表示状態であることを示している。図5F(j)は、電子コンテンツ111の2ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112bおよびオブジェクト112cが非表示状態ではないことを示している。
【0072】
次にステップs26では、MPU81は、非表示フラグを「ON」にする。この非表示フラグは、表示部1に表示されている電子コンテンツ111において、非表示状態のオブジェクトが存在するか否かを示すものである。非表示フラグが「ON」の場合は、電子コンテンツ111に非表示状態のオブジェクトが存在することを示し、非表示フラグが「OFF」の場合は、電子コンテンツ111に非表示状態のオブジェクトが存在しないことを示す。ステップs27では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0073】
ステップs28では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたか否かを判断する。なお、ユーザは、タッチパネル2によって非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、非表示状態になっているオブジェクトをタッチすることで指定することができる。また、ユーザは、キー操作部3によって非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、方向キー31でカーソルを移動させて非表示状態になっているオブジェクトにカーソルを合わせてOKキー32を押すことで指定することができる。MPU81が非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたと判断した場合にはステップs29に進み、オブジェクトを指定する指示が入力されていないと判断した場合にはステップs28を繰返す。
【0074】
ステップs29では、MPU81に制御された再表示処理部65は、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトとして指定されたオブジェクトを、再表示状態にする。たとえば、ステップs28において、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトとして、電子コンテンツ111の1ページ目に存在する非表示状態のオブジェクト112aが指定された場合、再表示処理部65は、図5G(k)に示すように、非表示状態とされていたオブジェクト112aを、マーク付加状態のオブジェクトとして再表示させる。次にステップs30では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0075】
ステップs31では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたか否かを判断する。なお、ユーザは、タッチパネル2によって再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、再表示状態になっているオブジェクトをタッチすることで指定することができる。また、ユーザは、キー操作部3によって再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、方向キー31でカーソルを移動させて再表示状態になっているオブジェクトにカーソルを合わせてOKキー32を押すことで指定することができる。MPU81が再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたと判断した場合にはステップs32に進み、オブジェクトを指定する指示が入力されていないと判断した場合にはステップs31を繰返す。
【0076】
ステップs32では、MPU81に制御された非表示処理部63は、再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトとして指定されたオブジェクトを、非表示状態にする。たとえば、ステップs31において、再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトとして、電子コンテンツ111の1ページ目に存在する再表示状態のオブジェクト112aが指定された場合、非表示処理部63は、図5G(l)に示すように、再表示状態とされていたオブジェクト112aを、再度非表示状態にする。
【0077】
次に、ステップs2、ステップs10、ステップs13、ステップs20、ステップs23、ステップs27、およびステップs30においてコンテンツ表示装置100が実行する割込み処理について、図4Dを用いて説明する。
【0078】
本実施形態のコンテンツ表示装置100が実行する割込み処理は、ステップa1において割込み処理を受け付けることで開始される。次にステップa2では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、割込み処理の選択指示が入力されたか否かを判断する。MPU81は、非表示モードを解除する割込み処理が選択されたと判断した場合にステップa3に処理を進ませる。
【0079】
ステップa3では、MPU81は、非表示モード解除の指示入力を認識する。次にステップa4では、MPU81は、非表示モードフラグが「ON」であるか否かを判断する。MPU81が非表示フラグが「ON」であると判断した場合にはステップa5に進み、非表示モードフラグが「OFF」であると判断した場合には図4Aで示したステップs5に進む。
【0080】
ステップa5では、MPU81は、非表示モードを解除する。そして、ステップa6では、MPU81は、非表示モードフラグを「OFF」にし、その後、図4Aで示したステップs5に処理を進ませる。
【0081】
また、MPU81は、ステップa2において、電子コンテンツ111の表示を終了させる割込み処理が選択されたと判断した場合にステップa7に処理を進ませる。ステップa7では、MPU81は、コンテンツ終了の指示入力を認識する。そして、ステップa8では、MPU81は、電子コンテンツ一覧表示画面を表示部1に表示させて、電子コンテンツ111の表示を終了させる。
【0082】
また、MPU81は、ステップa2において、非表示解除の割込み処理が選択されたと判断した場合にステップa9に処理を進ませる。ステップa9では、MPU81は、非表示解除の指示入力を認識する。そして、ステップa10では、MPU81は、非表示フラグが「ON」であるか否かを判断する。MPU81が非表示フラグが「ON」であると判断した場合にはステップa11に進み、非表示フラグが「OFF」であると判断した場合には図4Aで示したステップs12に進む。
【0083】
ステップa11では、MPU81に制御された再表示処理部65は、電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトに対する非表示状態を解除して、再表示状態にする。そして、ステップa12では、MPU81は、非表示フラグを「OFF」にし、その後、図4Aで示したステップs12に処理を進ませる。
【0084】
また、MPU81は、ステップa2において、割込み処理を終了させる指示が入力されたと判断した場合にステップa13に処理を進ませる。ステップa13では、MPU81は、割込み処理終了の指示入力を認識する。そして、ステップa14では、MPU81は、割込み処理を終了し、図4A〜図4Cで示したステップs2、ステップs10、ステップs13、ステップs20、ステップs23、ステップs27、およびステップs30のそれぞれの次ステップに処理を進ませる。
【0085】
また本発明のさらに他の実施の形態として、コンピュータを前述したコンテンツ表示装置100として機能させるために、コンピュータに実行させるためのコンテンツ表示プログラム(実行形式プログラム、中間コードプログラムおよびソースプログラムの少なくともいずれか1つ)、およびこのコンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することも可能である。
【0086】
なお、コンテンツ表示プログラムを記録する記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、たとえばCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)のようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0087】
いずれの場合においても、格納されているコンテンツ表示プログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは、いずれの場合もコンテンツ表示プログラムを読み出し、読み出されたコンテンツ表示プログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのコンテンツ表示プログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0088】
上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM/MO(Magneto Optical disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0089】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成を持つことで、通信ネットワークからコンテンツ表示プログラムをダウンロードするように流動的にコンテンツ表示プログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからコンテンツ表示プログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、本発明は、上記コンテンツ表示プログラムが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0090】
1 表示部
2 タッチパネル
3 キー操作部
41 画像メモリ
42 主メモリ
43 外部メモリ
44 コンテンツ保存部
45 プログラム保管部
61 オブジェクト認識部
62 オブジェクトグループ特定部
63 非表示処理部
64 マーク付加表示処理部
65 再表示処理部
100 コンテンツ表示装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子コンテンツを表示するコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、および該コンテンツ表示プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子書籍の普及により、数多くの電子書籍をPDA(Personal Digital Assistant)などの電子書籍端末装置で閲覧することが可能になってきている。たとえば、教科書、参考書や問題集などの、印刷物からなる学習用の書籍に対応して、学習用の電子コンテンツを電子情報として表示させるコンテンツ表示装置が提案されている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、学習用の電子コンテンツを表示するコンテンツ表示装置として、表示されている電子コンテンツに含まれる特定のオブジェクトを非表示にすることによっての学習が可能な学習装置が開示されている。特許文献1に開示の学習装置によれば、ユーザは、表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、暗記したい暗記対象となるオブジェクトを電子的に非表示にすることによって、非表示にされたオブジェクトを繰返して暗記学習をすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−58772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示の学習装置では、ユーザは、表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、非表示にしたいオブジェクトが複数存在する場合、1つ1つのオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要があり、非表示の設定に関する操作性がよいものであるとは言えない。
【0006】
たとえば、特許文献1に開示の学習装置において、歴史教科書に関する電子コンテンツを表示させ、その電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、歴史的事項に対応する年代についての全てのオブジェクトを非表示にしたい場合、各歴史的事項に対応する年代についてのオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要がある。
【0007】
したがって本発明の目的は、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたコンテンツ表示装置、コンテンツ表示プログラム、および該コンテンツ表示プログラムを記録した記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、予め定められた複数のオブジェクトグループに分類された、各複数のオブジェクトによって構成される電子コンテンツを記憶する電子コンテンツ記憶手段と、
記憶された前記電子コンテンツを表示する電子コンテンツ表示手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれる任意のオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト指定入力手段と、
前記オブジェクト指定入力手段において指定されたオブジェクトを認識するオブジェクト認識手段と、
前記オブジェクト認識手段において認識されたオブジェクトが属するオブジェクトグループを特定するオブジェクトグループ特定手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする非表示処理手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置である。
【0009】
また本発明のコンテンツ表示装置は、前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加するマーク付加表示処理手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする。
【0010】
また本発明のコンテンツ表示装置は、前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトのうち、前記非表示処理手段によって非表示状態にすべきオブジェクトの、前記電子コンテンツにおける配置範囲を指定する指示を入力するためのオブジェクト非表示範囲指定入力手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記オブジェクト非表示範囲指定入力手段において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする。
【0011】
また本発明のコンテンツ表示装置は、前記非表示処理手段によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト再表示指定入力手段と、
前記オブジェクト再表示指定入力手段において指定されたオブジェクトを再表示状態にする再表示処理手段と、をさらに備えることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記コンテンツ表示装置を動作させるコンテンツ表示プログラムであって、コンピュータを前記コンテンツ表示装置が備える各手段として機能させるためのコンテンツ表示プログラムである。
【0013】
また本発明は、前記コンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、コンテンツ表示装置は、電子コンテンツ記憶手段に記憶された電子コンテンツを電子コンテンツ表示手段に表示する装置であり、オブジェクト指定入力手段と、オブジェクト認識手段と、オブジェクトグループ特定手段と、非表示処理手段とを備える。オブジェクト指定入力手段は、ユーザが、電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれる任意のオブジェクトを指定する指示を入力するための手段である。オブジェクト認識手段は、オブジェクト指定入力手段において指定されたオブジェクトを認識する。オブジェクトグループ特定手段は、オブジェクト認識手段において認識されたオブジェクトが属するグループであるオブジェクトグループを特定する。そして、非表示処理手段は、電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする。
【0015】
たとえば、電子コンテンツ表示手段に歴史教科書に関する電子コンテンツが表示された状態で、ユーザがオブジェクト指定入力手段によって、任意の歴史的事項に対応する「AAA年」という1つの文字列を指定する指示を入力した場合、オブジェクト認識手段は、その「AAA年」という文字列をオブジェクトとして認識する。そして、オブジェクトグループ特定手段は、オブジェクト認識手段において認識された「AAA年」というオブジェクトが属するグループである「年代」をオブジェクトグループとして特定する。このようにしてオブジェクトグループとして特定された「年代」に基づいて、非表示処理手段は、その「年代」に属する複数のオブジェクトを非表示状態にする。
【0016】
本発明のコンテンツ表示装置では、上記のようにして、同一のオブジェクトグループに属するオブジェクトをまとめて非表示状態にするので、ユーザは、電子コンテンツにおいて非表示にすべきオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要がない。そのため、本発明のコンテンツ表示装置は、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたものである。
【0017】
また本発明によれば、コンテンツ表示装置は、マーク付加表示処理手段をさらに備える。このマーク付加表示処理手段は、電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加する。そして、非表示処理手段は、マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトを非表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態にしたいオブジェクトを、非表示状態となる前に、マークが付加されたオブジェクトとして、他のオブジェクトと区別して視認することができるので、所望のオブジェクトをより確実に非表示状態にすることができる。
【0018】
また本発明によれば、コンテンツ表示装置は、オブジェクト非表示範囲指定入力手段をさらに備える。このオブジェクト非表示範囲指定入力手段は、マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトのうち、非表示処理手段によって非表示状態にすべきオブジェクトの、電子コンテンツにおける配置範囲を指定する指示を入力するための手段である。そして、非表示処理手段は、オブジェクト非表示範囲指定入力手段において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にする。これによって、コンテンツ表示装置は、オブジェクト非表示範囲指定入力手段によって指定された範囲内に配置された同一オブジェクトグループに属するオブジェクト、たとえば、ユーザが所望するページ範囲内に配置されたオブジェクトを、非表示状態にすることができる。
【0019】
また本発明によれば、コンテンツ表示装置は、オブジェクト再表示指定入力手段と、再表示処理手段とをさらに備える。オブジェクト再表示指定入力手段は、非表示処理手段によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力するための手段である。そして、再表示処理手段は、オブジェクト再表示指定入力手段において指定されたオブジェクトを再表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態になっているオブジェクトを、オブジェクト再表示指定入力手段によって指定することで、再表示させることができる。
【0020】
また本発明によれば、コンテンツ表示プログラムは、コンピュータを、前記コンテンツ表示装置に備えられる各手段として機能させるためのプログラムである。このようなコンテンツ表示プログラムは、電子コンテンツに含まれるオブジェクトに対する非表示の設定処理について、操作性に優れた非表示設定処理を、ソフトウェアで制御することができる。
【0021】
また本発明によれば、記録媒体は、前記コンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能なものである。そのため、記録媒体から読み出されたプログラムによって、前記コンテンツ表示装置をコンピュータ上に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態であるコンテンツ表示装置100の外観を概略的に示す図である。
【図2】コンテンツ表示装置100の構成を示すブロック図である。
【図3】タグ115が埋込まれた電子コンテンツ111の一例を示す図である。
【図4A】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4B】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4C】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図4D】コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。
【図5A】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5B】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5C】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5D】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5E】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5F】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【図5G】コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明の一実施形態であるコンテンツ表示装置100の外観を概略的に示す図である。図2は、コンテンツ表示装置100の構成を示すブロック図である。コンテンツ表示装置100は、電子コンテンツ111を表示する装置であり、表示部1と、タッチパネル2と、キー操作部3と、各種記憶手段である画像メモリ41、主メモリ42、外部メモリ43、コンテンツ保存部44およびプログラム保管部45と、画像メモリ制御部51と、タッチパネル制御部52と、キー制御部53と、外部メモリ制御部54と、不揮発性メモリ制御部55と、オブジェクト認識部61と、オブジェクトグループ特定部62と、非表示処理部63と、マーク付加表示処理部64と、再表示処理部65と、通信処理部71と、音声入出力部72と、デコードエンコード処理部73と、MPU(Micro-Processing Unit)81とを備えている。
【0024】
電子コンテンツ111は、たとえば、電子教科書コンテンツ、電子参考書コンテンツ、および電子問題集コンテンツなどの学習用の電子コンテンツ、電子雑誌コンテンツなどの電子コンテンツである。本実施形態のコンテンツ表示装置100において、電子コンテンツ111は、通信処理部71または外部メモリ43を介して取得される。
【0025】
通信処理部71は、たとえば無線または有線を介して配信される電子コンテンツ111を受信するインタフェース部分であり、ネットワーク経由で電子コンテンツ111を取得する。通信処理部71によって取得された電子コンテンツ111は、コンテンツ保存部44の不揮発性メモリ領域に、XML(Extensible Markup Language)形式で保存される。
【0026】
外部メモリ43は、USBメモリやSDカードなどの記録媒体であり、電子コンテンツ111が記録されている。この外部メモリ43に記録された電子コンテンツ111は、外部メモリ制御部54によって読取られ、コンテンツ保存部44の不揮発性メモリ領域に、XML形式で保存される。
【0027】
コンテンツ保存部44に保存された電子コンテンツ111は、不揮発性メモリ制御部55によって画像メモリ制御部51を介して、電子コンテンツ記憶手段としての機能を果たす画像メモリ41に転送されて、画像メモリ41に記憶される。このようにして画像メモリ41に記憶された電子コンテンツ111は、電子コンテンツ表示手段としての機能を果たす表示部1によって表示される。
【0028】
表示部1は、たとえば液晶ディスプレイによって構成され、画像メモリ41に記憶された電子コンテンツ111を表示面に表示する。
【0029】
タッチパネル2は、X軸およびY軸を座標軸とする直交座標が設定された入力面を有し、表示部1の表示面上に積層されて、表示部1と一体的に形成されている。表示部1の表示面は、タッチパネル2の入力面と対向し、入力面と同様の直交座標が設定される。タッチパネル2は、ユーザからの指示情報が入力されるものであり、ユーザは、タッチパネル2の入力面に対する指やタッチペンなどによる入力操作によって、指示を入力することができる。ユーザは、タッチパネル2に対して、表示部1に表示されている電子コンテンツ111のページ送り、ページ戻し、行スクロール、左右スクロール、拡大、縮小などの指示を入力することができる。このタッチパネル2は、タッチパネル制御部52によって制御される。タッチパネル制御部52は、タッチパネルドライバによって実現され、タッチパネル2の入力面に対する入力操作を検出する。
【0030】
キー操作部3は、方向キー31、OKキー32、Homeキー33、およびCancelキー34を含んで構成されている。キー操作部3は、ユーザからの指示情報が入力されるものであり、ユーザは、キー操作部3の各キーに対するキー操作によって、指示を入力することができる。方向キー31は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111のページ送り、ページ戻し、行スクロール、左右スクロールなどの指示を入力するためのものである。OKキー32は、キー操作の確定に関する指示を入力するためのものである。Homeキー33は、表示部1に表示される表示画面を初期画面に戻す指示を入力するためのものである。Cancelキー34は、キー操作の確定を解除する指示を入力するためのものである。このキー操作部3は、キー制御部53によって制御される。キー制御部53は、キー操作部3に対するキー操作を検出する。
【0031】
音声入出力部72は、スピーカ721とマイク722とを含む。コンテンツ保存部44に記憶された電子コンテンツ111に音声データが含まれている場合、デコードエンコード処理部73がその音声データをデコードし、スピーカ721から出力する。また、マイク722から音声データが入力された場合、デコードエンコード処理部73がエンコードする。
【0032】
MPU81は、画像メモリ41、主メモリ42、外部メモリ43、コンテンツ保存部44およびプログラム保管部45内に記憶されている各種データの転送を行ったり、コンテンツ表示装置100を構成する各部に制御命令を発行して処理を実行させる。また、MPU81は、コンテンツ表示装置100を動作させるコンテンツ表示プログラムのコードを、不揮発性メモリ制御部55を介してプログラム保管部45から取出して、主メモリ42に記憶させ、コンテンツ表示プログラムを実行する。
【0033】
また、本実施形態のコンテンツ表示装置100において、タッチパネル2およびキー操作部3は、オブジェクト指定入力手段、オブジェクト非表示範囲指定入力手段、およびオブジェクト再表示指定入力手段としての機能を果たす。すなわち、タッチパネル2およびキー操作部3は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれる任意のオブジェクトを指定する指示が入力される。また、タッチパネル2およびキー操作部3は、後述の非表示処理部63によって非表示状態にすべきオブジェクトの、電子コンテンツ111における配置範囲を指定する指示が入力される。さらに、タッチパネル2およびキー操作部3は、非表示処理部63によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力される。
【0034】
ここで、オブジェクトとは、表示部1に表示された電子コンテンツ111を構成する複数の塊をさす。たとえば、テキストコンテンツが表示部1に表示されている場合、当該テキストの形態素解析を行い、それぞれの名詞部分をオブジェクトという。図1では、表示部1に表示されている電子コンテンツ111のうち、たとえば、「1560」、「織田信秀」、「今川義元」、および「桶狭間の戦い」のそれぞれが1つのオブジェクトである。
【0035】
オブジェクト認識部61は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれる任意のオブジェクトを指定する指示が、タッチパネル2またはキー操作部3から入力された場合に、その指定されたオブジェクトを認識する。オブジェクト認識部61は、タッチパネル2またはキー操作部3で指定された、表示部1の表示面上の座標位置を検知し、その検知した座標位置に現在表示されているオブジェクトを調べることで、指定されたオブジェクトを認識する。
【0036】
オブジェクトグループ特定部62は、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトが属するオブジェクトグループを特定する。オブジェクトグループとは、各オブジェクトが属するグループを表す情報である。たとえば、図1では、「1560」というオブジェクトのオブジェクトグループは「年代」であり、「織田信秀」および「今川義元」というオブジェクトのオブジェクトグループは「人名」であり、「桶狭間の戦い」というオブジェクトのオブジェクトグループは「歴史事項」であるが、必ずしもこれに限定されない。たとえば、オブジェクト認識部61において「1560」というオブジェクトを認識した場合、オブジェクトグループ特定部62は、「1560」というオブジェクトのオブジェクトグループが「年代」であると特定する。
【0037】
オブジェクトグループ特定部62は、オブジェクトとオブジェクトグループとを関連付けた、表1に示すデータベースを参照することで、オブジェクトからオブジェクトグループを特定する。
【0038】
【表1】
【0039】
なお、表1では、歴史に関する電子コンテンツ111に対応して、オブジェクトとオブジェクトグループとを関連付けたデータベースの例を示したが、電子コンテンツ111が科学に関するコンテンツの場合におけるオブジェクトグループとしては、元素記号、化学式、化合物名、人名などを挙げることができ、数学に関するコンテンツの場合におけるオブジェクトグループとしては、数式の解答、公式などを挙げることができ、語学に関するコンテンツの場合におけるオブジェクトグループとしては、動詞、形容詞などの品詞を挙げることができる。
【0040】
また、オブジェクトグループ特定部62は、電子コンテンツ111に埋込まれたタグを用いてオブジェクトグループを特定するように構成することもできる。図3は、タグ115が埋込まれた電子コンテンツ111の一例を示す図である。オブジェクトグループ特定部62は、XMLなどのマークアップ言語で記述された電子コンテンツ111中において、オブジェクト部分をタグ115で囲んで当該オブジェクトのオブジェクトグループを指定した電子コンテンツ111を使用することで、オブジェクトからオブジェクトグループを特定することができる。
【0041】
非表示処理部63は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトのうち、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトに基づいて、オブジェクトグループ特定部62において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトについて、非表示情報を生成して非表示状態にする。この非表示情報とは、電子コンテンツ111のコンテンツID、非表示状態にするオブジェクトが配置されるページ番号、行、座標位置などから構成され、特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトの1つごとに1セットの情報が生成される。
【0042】
非表示処理部63が生成した非表示情報は、不揮発性メモリ制御部55を介してコンテンツ保存部44の不揮発性メモリ領域に保存され、コンテンツ表示装置100の電源がOFF状態でも保持される。コンテンツ表示装置100を用いてユーザが、同じ電子コンテンツ111を起動した際には、MPU81は、コンテンツ保存部44に保存されている非表示情報を読み出して、その非表示情報に対応したオブジェクトを非表示状態にして電子コンテンツ111を表示部1に表示させる。
【0043】
非表示処理部63がオブジェクトを非表示状態にする非表示の表示方法は、ユーザが見えない限りにおいて、オブジェクトを黒く塗りつぶされた状態で表示させてもよいし、オブジェクトを透明色で表示させてもよいし、オブジェクトを背景と同色にして表示させてもよい。
【0044】
本実施形態のコンテンツ表示装置100では、上記のようにして、同一のオブジェクトグループに属するオブジェクトをまとめて非表示状態にするので、ユーザは、電子コンテンツ111において非表示にすべきオブジェクトに対してそれぞれ個別に非表示の設定を行う必要がない。そのため、コンテンツ表示装置100は、ユーザに煩雑な作業を強いることなく、電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトに対する非表示の設定の操作性に優れたものである。
【0045】
なお、オブジェクトグループ特定部62がオブジェクトグループを特定できなかった場合、すなわち、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトが、表1に示したデータベースに登録されたものではない、または、図3に示したタグ115で囲まれたものではない場合、非表示処理部63は、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトのみを非表示状態にする。
【0046】
マーク付加表示処理部64は、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトのうち、オブジェクト認識部61において認識されたオブジェクトに基づいて、オブジェクトグループ特定部62において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、マーク情報を生成し、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加する。このマーク情報とは、特定されたオブジェクトグループに属するオブジェクトに対して、どのようなマークを付加するかを表す情報であり、マーク属性情報とマーク動作情報とから構成される。マーク属性情報とは、付加するマークの色や線の太さなどの情報である。マーク動作情報とは、マーク属性情報に基づいてどのようなマークを付加するかを表す情報であり、たとえば、マーカーで塗潰す、下線を引く、網かけにする、囲み線で取囲む、などの情報が含まれる。たとえば、マーク付加表示処理部64によって、マーク属性情報が「赤」で、マーク動作情報が「マーカーで塗潰す」というマーク情報を与えられたオブジェクトは、赤色のマーカーで塗潰される。
【0047】
本実施形態のコンテンツ表示装置100において、マーク付加表示処理部64が、オブジェクトに対してマークを付加する動作を実行した場合、マーク付加状態でオブジェクトが表示部1に表示される。そして、非表示処理部63は、マーク付加表示処理部64によってマークが付加された複数のオブジェクトを非表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態にしたいオブジェクトを、非表示状態となる前に、マークが付加されたオブジェクトとして、他のオブジェクトと区別して視認することができるので、所望のオブジェクトをより確実に非表示状態にすることができる。
【0048】
また、マーク付加表示処理部64によってマークが付加されたオブジェクトのうち、非表示処理部63によって非表示状態にすべきオブジェクトの、電子コンテンツ111における配置範囲を指定する指示が、タッチパネル2またはキー操作部3を介して入力された場合、非表示処理部63は、タッチパネル2またはキー操作部3において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にする。なお、タッチパネル2およびキー操作部3において、オブジェクトの配置範囲を指定するときに設定可能な配置範囲としては、電子コンテンツ111に対する「全ページ」、表示部1に表示されている「現在のページ」、「任意のページ」、表示部1に表示されている現在のページに対応する「現在の章」、「任意の章」などを挙げることができる。これによって、コンテンツ表示装置100は、タッチパネル2またはキー操作部3によって指定された範囲内に配置された同一オブジェクトグループに属するオブジェクト、たとえば、ユーザが指定した「全ページ」の範囲内に配置されたオブジェクトを、非表示状態にすることができる。
【0049】
再表示処理部65は、非表示処理部63によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が、タッチパネル2またはキー操作部3を介して入力された場合に、指定されたオブジェクトを再表示状態にする。これによって、ユーザは、非表示状態になっているオブジェクトを、タッチパネル2またはキー操作部3によって指定することで、再表示させることができる。
【0050】
次に、コンテンツ表示装置100の動作について説明する。以下では、全ページ数が2ページの歴史に関する電子コンテンツ111を表示し、オブジェクトの配置範囲の指定が「全ページ」または「現在のページ」で選択可能に設定されている場合を例にして、コンテンツ表示装置100の動作を説明する。
【0051】
図4A〜図4Dは、コンテンツ表示装置100の動作を示すフローチャートである。図4A〜図4Cは、コンテンツ表示装置100におけるメイン処理の動作を示すフローチャートであり、図4Dは、コンテンツ表示装置100における割込み処理の動作を示すフローチャートである。また、図5A〜図5Gは、コンテンツ表示装置100の動作を説明するための図である。
【0052】
ステップs1では、MPU81は、コンテンツ保存部44に保存されている電子コンテンツ111に関する一覧を表示部1に表示させる。次にステップs2では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0053】
次にステップs3では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、電子コンテンツ111の選択指示が入力されたか否かを判断する。MPU81が電子コンテンツ111の選択指示が入力されたと判断した場合にはステップs4に進み、選択指示が入力されていないと判断した場合にはステップs3を繰返す。
【0054】
ステップs4では、MPU81は、選択された電子コンテンツ111のコンテンツIDに基づいて、選択された電子コンテンツ111に対応する非表示情報が、コンテンツ保存部44に保存されているか否かを判断する。MPU81が選択された電子コンテンツ111に対応する非表示情報が保存されていると判断した場合にはステップs12に進み、MPU81は、コンテンツ保存部44に保存されている非表示情報を読み出して、その非表示情報に対応したオブジェクトを非表示状態にして電子コンテンツ111を表示部1に表示させる。また、MPU81が選択された電子コンテンツ111に対応する非表示情報が保存されていないと判断した場合には、ステップs5に進む。
【0055】
ステップs5では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、非表示対応表示のモード(非表示モード)を選択する指示が入力されたか否かを判断する。MPU81が非表示モードの選択指示が入力されたと判断した場合にはステップs8に進み、非表示モードの選択指示が入力されていないと判断した場合にはステップs6に進む。
【0056】
ステップs6では、MPU81は、電子コンテンツ111を通常表示状態で表示部1に表示させる。この場合には、電子コンテンツ111内に配置されるオブジェクトを非表示状態にする処理が実行されない。そして、ステップs7では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0057】
ステップs5においてMPU81が非表示モードの選択指示が入力されたと判断した場合、ステップs8では、MPU81は、電子コンテンツ111を非表示対応表示状態で表示部1に表示させる。
【0058】
次にステップs9では、MPU81は、非表示モードフラグを「ON」にする。この非表示モードフラグは、表示部1における電子コンテンツ111の表示状態が、非表示対応表示状態および通常表示状態のいずれの状態であるかを区別するためのものである。非表示モードフラグが「ON」の場合は、電子コンテンツ111の表示状態が非表示対応表示状態であることを示し、非表示モードフラグが「OFF」の場合は、電子コンテンツ111の表示状態が通常表示状態であることを示す。ステップs10では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0059】
次にステップs11では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、電子コンテンツ111の表示範囲の指定に関する指示(表示範囲指定指示)が入力されたか否かを判断する。表示範囲指定指示で設定される表示範囲としては、たとえば、電子コンテンツ111の全ページ、任意の複数ページ、任意の1ページ、任意の複数章、任意の1つの章、などを挙げることができる。MPU81が表示範囲指定指示が入力されたと判断した場合にはステップs12に進み、表示範囲指定指示が入力されていないと判断した場合にはステップs11を繰返す。
【0060】
ステップs12では、MPU81は、指定された表示範囲内において電子コンテンツ111を表示部1に表示させる。たとえば、ステップs11において、全ページ数が2ページの歴史に関する電子コンテンツ111に対して、表示範囲を「全ページ」とする表示範囲指定指示が入力されていた場合、図5Aに示すように、表示部1は、電子コンテンツ111の全ページである2ページ分のデータを表示する。図5A(a)は、表示部1が電子コンテンツ111の1ページ目を表示した状態を示している。図5A(b)は、表示部1が電子コンテンツ111の2ページ目を表示した状態を示している。次にステップs13では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0061】
ステップs14では、MPU81は、図5B(c)に示すように、タッチパネル2またはキー操作部3において、表示部1に表示されている電子コンテンツ111に含まれる任意のオブジェクト112aを指定する指示が入力されたか否かを判断する。なお、ユーザは、タッチパネル2によってオブジェクト112aを指定する指示を入力する場合には、タッチパネル2に対してタッチを開始し、ドラッグして指定範囲を決定することでオブジェクト112aを指定することができる。また、ユーザは、キー操作部3によってオブジェクト112aを指定する指示を入力する場合には、指定範囲の開始位置にカーソルを合わせてOKキー32を押し、方向キー31でカーソルを移動させて指定範囲の終了位置にカーソルを合わせてOKキー32を押すことで、オブジェクト112aを指定することができる。MPU81がオブジェクト112aを指定する指示が入力されたと判断した場合にはステップs15に進み、オブジェクト112aを指定する指示が入力されていないと判断した場合にはステップs14を繰返す。
【0062】
ステップs15では、MPU81に制御されたオブジェクト認識部61は、指定されたオブジェクト112aを認識する。図5B(c)では、「1560」という文字列が指定された例を示しているが、この場合には、オブジェクト認識部61は、「1560」という文字列をオブジェクト112aとして認識する。
【0063】
次にステップs16では、MPU81に制御されたオブジェクトグループ特定部62は、認識されたオブジェクト112aが属するオブジェクトグループを特定する。たとえば、オブジェクトグループ特定部62は、「1560」というオブジェクト112aに対して「年代」というオブジェクトグループを特定する。
【0064】
次にステップs17では、MPU81に制御されたマーク付加表示処理部64は、ステップs11で指定された電子コンテンツ111の表示範囲内において、オブジェクト認識部61が認識したオブジェクト112aと同一のオブジェクトグループに属するオブジェクトを検索する。
【0065】
次にステップs18では、MPU81に制御されたマーク付加表示処理部64は、オブジェクト認識部61が認識したオブジェクト112aと同一のオブジェクトグループに属する全てのオブジェクトにマークを付加し、マーク付加状態で表示部1に表示させる。たとえば、マーク付加表示処理部64は、図5Cに示すように、オブジェクトグループ特定部62が「1560」というオブジェクト112aに対して特定した「年代」というオブジェクトグループに属する全てのオブジェクトを、マーク付加状態で表示させる。図5C(d)は、表示部1に表示される電子コンテンツ111の1ページ目において、「年代」というオブジェクトグループに属する「1560」というオブジェクト112aがマーク付加状態で表示された状態を示している。また、図5C(e)は、表示部1に表示される電子コンテンツ111の2ページ目において、「年代」というオブジェクトグループに属する「1573」というオブジェクト112b、および、「1582」というオブジェクト112cがマーク付加状態で表示された状態を示している。
【0066】
次にステップs19では、MPU81は、オブジェクトの表示切替選択画面を表示部1に表示させる。たとえば、MPU81は、図5Cに示すように、「非表示にする」という非表示選択キー1131と、「非表示にしない」という非表示無許可選択キー1132とを含む表示切替選択ポップアップ113を、表示部1に表示させる。次にステップs20では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0067】
ステップs21では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、オブジェクトを非表示状態にする指示が入力されたか否かを判断する。MPU81は、図5Cに示す「非表示にする」という非表示選択キー1131が押された場合に、オブジェクトを非表示状態にする指示が入力されたと判断し、「非表示にしない」という非表示無許可選択キー1132が押された場合に、オブジェクトを非表示状態にする指示が入力されずに、オブジェクトを非表示状態にする非表示処理を解除する指示が入力されたと判断する。MPU81がオブジェクトを非表示状態にする指示が入力されたと判断した場合にはステップs22に進み、非表示処理を解除する指示が入力されたと判断した場合にはステップs12に戻る。
【0068】
ステップs22では、MPU81は、オブジェクトの非表示範囲選択画面を表示部1に表示させる。たとえば、MPU81は、図5D(f)に示すように、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「全ページ」に設定する指示を入力するための全頁非表示選択キー1141と、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「現在のページのみ」に設定する指示を入力するための現在頁非表示選択キー1142とを含む非表示範囲選択ポップアップ114を、表示部1に表示させる。次にステップs23では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0069】
ステップs24では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、オブジェクトの非表示範囲を指定する指示が入力されたか否かを判断する。MPU81は、図5D(f)に示す「全ページ」という全頁非表示選択キー1141が押された場合に、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「全ページ」に設定する指示が入力されたと判断する。また、MPU81は、図5D(f)に示す「現在のページのみ」という現在頁非表示選択キー1142が押された場合に、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「現在のページのみ」に設定する指示が入力されたと判断する。そして、MPU81は、全頁非表示選択キー1141および現在頁非表示選択キー1142がいずれも押されなかった場合には、オブジェクトの非表示範囲を指定する指示が入力されていないと判断してステップs24を繰返す。
【0070】
次にステップs25では、MPU81に制御された非表示処理部63は、指定された範囲内に配置される、マーク付加状態のオブジェクトを非表示状態にする。たとえば、ステップs24において、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「全ページ」に設定する指示が入力された場合、非表示処理部63は、図5Eに示すように、電子コンテンツ111の全ページである2ページ分の範囲内に配置されるマーク付加状態のオブジェクトを非表示状態にする。図5E(g)は、電子コンテンツ111の1ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112aが非表示状態であることを示している。図5E(h)は、電子コンテンツ111の2ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112bおよびオブジェクト112cが非表示状態であることを示している。
【0071】
また、ステップs24において、非表示状態にするオブジェクトの配置範囲を「現在のページのみ」に設定する指示が入力された場合、非表示処理部63は、図5Fに示すように、電子コンテンツ111の全ページである2ページ分に対して、現在の表示ページである1ページ目に配置されるマーク付加状態のオブジェクトのみを非表示状態にする。図5F(i)は、電子コンテンツ111の1ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112aが非表示状態であることを示している。図5F(j)は、電子コンテンツ111の2ページ目に配置される、マーク付加状態のオブジェクト112bおよびオブジェクト112cが非表示状態ではないことを示している。
【0072】
次にステップs26では、MPU81は、非表示フラグを「ON」にする。この非表示フラグは、表示部1に表示されている電子コンテンツ111において、非表示状態のオブジェクトが存在するか否かを示すものである。非表示フラグが「ON」の場合は、電子コンテンツ111に非表示状態のオブジェクトが存在することを示し、非表示フラグが「OFF」の場合は、電子コンテンツ111に非表示状態のオブジェクトが存在しないことを示す。ステップs27では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0073】
ステップs28では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたか否かを判断する。なお、ユーザは、タッチパネル2によって非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、非表示状態になっているオブジェクトをタッチすることで指定することができる。また、ユーザは、キー操作部3によって非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、方向キー31でカーソルを移動させて非表示状態になっているオブジェクトにカーソルを合わせてOKキー32を押すことで指定することができる。MPU81が非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたと判断した場合にはステップs29に進み、オブジェクトを指定する指示が入力されていないと判断した場合にはステップs28を繰返す。
【0074】
ステップs29では、MPU81に制御された再表示処理部65は、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトとして指定されたオブジェクトを、再表示状態にする。たとえば、ステップs28において、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトとして、電子コンテンツ111の1ページ目に存在する非表示状態のオブジェクト112aが指定された場合、再表示処理部65は、図5G(k)に示すように、非表示状態とされていたオブジェクト112aを、マーク付加状態のオブジェクトとして再表示させる。次にステップs30では、MPU81は、割込み処理を実行する。この割込み処理については後述する。
【0075】
ステップs31では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたか否かを判断する。なお、ユーザは、タッチパネル2によって再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、再表示状態になっているオブジェクトをタッチすることで指定することができる。また、ユーザは、キー操作部3によって再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力する場合には、方向キー31でカーソルを移動させて再表示状態になっているオブジェクトにカーソルを合わせてOKキー32を押すことで指定することができる。MPU81が再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示が入力されたと判断した場合にはステップs32に進み、オブジェクトを指定する指示が入力されていないと判断した場合にはステップs31を繰返す。
【0076】
ステップs32では、MPU81に制御された非表示処理部63は、再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトとして指定されたオブジェクトを、非表示状態にする。たとえば、ステップs31において、再表示状態から非表示状態に切替えるオブジェクトとして、電子コンテンツ111の1ページ目に存在する再表示状態のオブジェクト112aが指定された場合、非表示処理部63は、図5G(l)に示すように、再表示状態とされていたオブジェクト112aを、再度非表示状態にする。
【0077】
次に、ステップs2、ステップs10、ステップs13、ステップs20、ステップs23、ステップs27、およびステップs30においてコンテンツ表示装置100が実行する割込み処理について、図4Dを用いて説明する。
【0078】
本実施形態のコンテンツ表示装置100が実行する割込み処理は、ステップa1において割込み処理を受け付けることで開始される。次にステップa2では、MPU81は、タッチパネル2またはキー操作部3において、割込み処理の選択指示が入力されたか否かを判断する。MPU81は、非表示モードを解除する割込み処理が選択されたと判断した場合にステップa3に処理を進ませる。
【0079】
ステップa3では、MPU81は、非表示モード解除の指示入力を認識する。次にステップa4では、MPU81は、非表示モードフラグが「ON」であるか否かを判断する。MPU81が非表示フラグが「ON」であると判断した場合にはステップa5に進み、非表示モードフラグが「OFF」であると判断した場合には図4Aで示したステップs5に進む。
【0080】
ステップa5では、MPU81は、非表示モードを解除する。そして、ステップa6では、MPU81は、非表示モードフラグを「OFF」にし、その後、図4Aで示したステップs5に処理を進ませる。
【0081】
また、MPU81は、ステップa2において、電子コンテンツ111の表示を終了させる割込み処理が選択されたと判断した場合にステップa7に処理を進ませる。ステップa7では、MPU81は、コンテンツ終了の指示入力を認識する。そして、ステップa8では、MPU81は、電子コンテンツ一覧表示画面を表示部1に表示させて、電子コンテンツ111の表示を終了させる。
【0082】
また、MPU81は、ステップa2において、非表示解除の割込み処理が選択されたと判断した場合にステップa9に処理を進ませる。ステップa9では、MPU81は、非表示解除の指示入力を認識する。そして、ステップa10では、MPU81は、非表示フラグが「ON」であるか否かを判断する。MPU81が非表示フラグが「ON」であると判断した場合にはステップa11に進み、非表示フラグが「OFF」であると判断した場合には図4Aで示したステップs12に進む。
【0083】
ステップa11では、MPU81に制御された再表示処理部65は、電子コンテンツ111に含まれるオブジェクトに対する非表示状態を解除して、再表示状態にする。そして、ステップa12では、MPU81は、非表示フラグを「OFF」にし、その後、図4Aで示したステップs12に処理を進ませる。
【0084】
また、MPU81は、ステップa2において、割込み処理を終了させる指示が入力されたと判断した場合にステップa13に処理を進ませる。ステップa13では、MPU81は、割込み処理終了の指示入力を認識する。そして、ステップa14では、MPU81は、割込み処理を終了し、図4A〜図4Cで示したステップs2、ステップs10、ステップs13、ステップs20、ステップs23、ステップs27、およびステップs30のそれぞれの次ステップに処理を進ませる。
【0085】
また本発明のさらに他の実施の形態として、コンピュータを前述したコンテンツ表示装置100として機能させるために、コンピュータに実行させるためのコンテンツ表示プログラム(実行形式プログラム、中間コードプログラムおよびソースプログラムの少なくともいずれか1つ)、およびこのコンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することも可能である。
【0086】
なお、コンテンツ表示プログラムを記録する記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、たとえばCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)のようなものそのものがプログラムメディアであってもよいし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0087】
いずれの場合においても、格納されているコンテンツ表示プログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であってもよいし、あるいは、いずれの場合もコンテンツ表示プログラムを読み出し、読み出されたコンテンツ表示プログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのコンテンツ表示プログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0088】
上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスクなどの磁気ディスクやCD−ROM/MO(Magneto Optical disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクのディスク系、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)/光カードなどのカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0089】
また、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成を持つことで、通信ネットワークからコンテンツ表示プログラムをダウンロードするように流動的にコンテンツ表示プログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからコンテンツ表示プログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。なお、本発明は、上記コンテンツ表示プログラムが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【符号の説明】
【0090】
1 表示部
2 タッチパネル
3 キー操作部
41 画像メモリ
42 主メモリ
43 外部メモリ
44 コンテンツ保存部
45 プログラム保管部
61 オブジェクト認識部
62 オブジェクトグループ特定部
63 非表示処理部
64 マーク付加表示処理部
65 再表示処理部
100 コンテンツ表示装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた複数のオブジェクトグループに分類された、各複数のオブジェクトによって構成される電子コンテンツを記憶する電子コンテンツ記憶手段と、
記憶された前記電子コンテンツを表示する電子コンテンツ表示手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれる任意のオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト指定入力手段と、
前記オブジェクト指定入力手段において指定されたオブジェクトを認識するオブジェクト認識手段と、
前記オブジェクト認識手段において認識されたオブジェクトが属するオブジェクトグループを特定するオブジェクトグループ特定手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする非表示処理手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加するマーク付加表示処理手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトのうち、前記非表示処理手段によって非表示状態にすべきオブジェクトの、前記電子コンテンツにおける配置範囲を指定する指示を入力するためのオブジェクト非表示範囲指定入力手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記オブジェクト非表示範囲指定入力手段において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
前記非表示処理手段によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト再表示指定入力手段と、
前記オブジェクト再表示指定入力手段において指定されたオブジェクトを再表示状態にする再表示処理手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ表示装置を動作させるコンテンツ表示プログラムであって、コンピュータを前記コンテンツ表示装置が備える各手段として機能させるためのコンテンツ表示プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のコンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【請求項1】
予め定められた複数のオブジェクトグループに分類された、各複数のオブジェクトによって構成される電子コンテンツを記憶する電子コンテンツ記憶手段と、
記憶された前記電子コンテンツを表示する電子コンテンツ表示手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれる任意のオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト指定入力手段と、
前記オブジェクト指定入力手段において指定されたオブジェクトを認識するオブジェクト認識手段と、
前記オブジェクト認識手段において認識されたオブジェクトが属するオブジェクトグループを特定するオブジェクトグループ特定手段と、
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトを非表示状態にする非表示処理手段と、を備えることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項2】
前記電子コンテンツ表示手段によって表示されている電子コンテンツに含まれるオブジェクトのうち、前記オブジェクトグループ特定手段において特定されたオブジェクトグループに属する複数のオブジェクトに対して、他のオブジェクトと区別して視認可能なマークを付加するマーク付加表示処理手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
前記マーク付加表示処理手段によってマークが付加されたオブジェクトのうち、前記非表示処理手段によって非表示状態にすべきオブジェクトの、前記電子コンテンツにおける配置範囲を指定する指示を入力するためのオブジェクト非表示範囲指定入力手段をさらに備え、
前記非表示処理手段は、前記オブジェクト非表示範囲指定入力手段において指定された範囲内に配置されるオブジェクトを非表示状態にすることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
前記非表示処理手段によって非表示状態にされたオブジェクトのうち、非表示状態から再表示状態に切替えるオブジェクトを指定する指示を入力するためのオブジェクト再表示指定入力手段と、
前記オブジェクト再表示指定入力手段において指定されたオブジェクトを再表示状態にする再表示処理手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1つに記載のコンテンツ表示装置を動作させるコンテンツ表示プログラムであって、コンピュータを前記コンテンツ表示装置が備える各手段として機能させるためのコンテンツ表示プログラム。
【請求項6】
請求項5に記載のコンテンツ表示プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図5G】
【公開番号】特開2013−54532(P2013−54532A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192092(P2011−192092)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]