説明

コンデンサ

【課題】コンデンサの幅を抑えながらも外部接続用端子間に十分な絶縁距離を確保できるとともに、低インダクタンス化にも寄与するコンデンサを提供する。
【解決手段】本発明のコンデンサは、両端面に電極部10a、10aを有するコンデンサ素子10と、一方がコンデンサ素子10の一方の電極部10aに接続され、他方がコンデンサ素子10の他方の電極部10aに接続される一対の電極板20、30とを備えたコンデンサであって、一対の電極板20、30は、主電極部21、31と、主電極部21、31から角度をもって延設された副電極部22、32とをそれぞれ有し、副電極部22、32の相対する端部から外部接続用端子23、33を相対向させて延設している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンデンサ素子及び電極板を収納して外装したコンデンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電力変換装置等の電気機器においては、小型で大きな静電容量を得ることのできる電解コンデンサが用いられてきた。
【0003】
ところが、電力変換装置等の電気機器で用いられるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)でのインダクタンスは、スイッチングロスの要因になるため、IGBTに接続されるフィルタ用コンデンサやスナバ用コンデンサにおいては、上記構成の電解コンデンサに代えて、低インダクタンス化を図ったコンデンサが用いられるようになっている。
【0004】
低インダクタンス化を図ったコンデンサとしては、複数のコンデンサ素子を一対の電極板で接続し、一対の電極板同士を絶縁層を介して重ね合わせ、ケースに収納することで形成されたコンデンサ(例えば、特許文献1のコンデンサ)が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−245170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、特許文献1に示すようなコンデンサは大型化し易いため、電気機器に組み込むためには、コンデンサの幅を抑える必要がある。コンデンサの幅を抑えるために、複数のコンデンサ素子を軸方向に向かって連続して配置し、コンデンサの形状を平面視細長の形状とすることがあるが、電極板もそれに合わせて幅が狭くなるため、2つの電極板からそれぞれ延設された外部接続用端子が互いに近接して十分な絶縁距離を取れなくなる虞がある。そのため、外部接続用端子間に絶縁体を介在させる等、別途短絡防止の対策を行う必要があった。
【0007】
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、コンデンサの幅を抑えながらも外部接続用端子間に十分な絶縁距離を確保できるとともに、低インダクタンス化にも寄与するコンデンサの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明のコンデンサは、両端面に電極部10a、10aを有するコンデンサ素子10と、一方がコンデンサ素子10の一方の電極部10aに接続され、他方がコンデンサ素子10の他方の電極部10aに接続される一対の電極板20、30とを備えたコンデンサであって、一対の電極板20、30は、主電極部21、31と、主電極部21、31から角度をもって延設された副電極部22、32とをそれぞれ有し、副電極部22、32の相対する端部から外部接続用端子23、33を相対向させて延設していることを特徴としている。
【0009】
また、主電極部21、31が互いに重ね合わされるとともに、副電極部22、32が互いに重ね合わされている。
【0010】
さらに、外部接続用端子23、33の先端部が互いに近接する方向に折曲形成されているとともに、この先端部に取付部23a、33aが形成されている。
【発明の効果】
【0011】
この発明のコンデンサによれば、副電極部の相対する端部からそれぞれ外部接続用端子を延設しているため、外部接続用端子同士が副電極部の幅と同距離離れた状態となり、コンデンサの幅を抑えた場合、すなわち、電極板の幅を抑えた場合でも、外部接続用端子間に十分な絶縁距離を確保することができ、外部接続用端子間に絶縁体を介在させる等、別途、短絡防止の対策を行う必要が無くなる。
【0012】
また、一対の電極板の主電極部同士及び副電極部同士が重ね合わされているため、電極部に発生する磁束を互いに打ち消し合わせることができ、低インダクタンス化を図ることができる。
【0013】
さらに、外部接続用端子の先端部が互いに近接する方向に折曲形成されているとともに、この先端部に取付部が形成されているため、外部接続用端子同士が離れていても先端部同士は互いに近接した状態であり、電気機器への取付性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のコンデンサの実施形態を示す斜視図である。
【図2】電極板と絶縁紙とコンデンサ素子とを示す分解斜視図である。
【図3】図2の組立状態及び内側ケースを示す分解斜視図である。
【図4】端子板の取付状態を示す斜視図である。
【図5】外側ケースへの収納状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明のコンデンサの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明のコンデンサ1は、図1及び図2に示すように、複数のコンデンサ素子10・・と、第1の電極板20と、第2の電極板30と、第1及び第2の電極板20、30の間に介在される絶縁層40と、複数のコンデンサ素子10・・、第1及び第2の電極板20、30、絶縁層40を収納する外装部50とを備えている。
【0016】
コンデンサ素子10は、例えば絶縁性のフィルム上に金属が蒸着された金属化フィルムを巻回することでなるフィルムコンデンサであって、軸方向両端部に金属を溶射してなるメタリコン電極部10a、10aが形成されている。また、その形状は、扁平な円柱状であり、側部に表面平滑な扁平部分を有している。また、一方の電極部10aには、第1の電極板20と接続するための第1のリード端子60が接続され、他方の電極部10aには、第2の電極板30と接続するための第2のリード端子70が接続されている。なお、コンデンサ素子10としては、フィルムコンデンサに限らず、種々のものが使用可能である。
【0017】
そして、図2に示すように、電極部10a、10aが互いに対向するように、コンデンサ素子10の軸方向に向かって4個配置してコンデンサ列を形成するとともに、2個のコンデンサ列を、コンデンサ素子10・・の扁平部分同士が互いに対向するように近接させることで、計8個のコンデンサ素子10・・からなるコンデンサ部が形成される。なお、コンデンサ素子10・・が極性を有する場合は、互いに対向する電極部10a、10a同士の極性が同じになるように、且つ、軸方向に直行する方向で近接する電極部10a、10a同士が逆の極性となるように配設する。
【0018】
第1の電極板20は、例えば銅等の金属板からなり、図2に示すように、平面視、コンデンサ部と略同面積とされた主電極部21と、この主電極部21の一方端部から板厚方向に向かって略直角に延設された副電極部22と、副電極部22の一方側端部から、主電極部21とは反対の方向に向かって延設された第1の外部接続用端子23とを備えている。
【0019】
主電極部21は、コンデンサ素子10・・に接続されたリード端子と接続するための接続孔21a・・が穿設されている。接続孔21a・・は、コンデンサ素子10・・の一方の電極部(例えばプラス極)10a・・に接続された第1のリード端子60・・と当接する箇所にのみ穿設されており、他方の極(例えばマイナス極)10a・・に接続された第2のリード端子70・・と対向する箇所には、第2のリード端子70・・との当接を避けるための回避孔21b・・が穿設されている。また、接続孔21a・・が穿設された箇所は、第1のリード端子60・・に向かって窪んでいる。また、第1の外部接続用端子23は、その先端部が板厚方向に略直角に折曲されているとともに、その先端部には、電気機器との接続に用いられるボルト孔(取付部)23aが穿設されている。
【0020】
第2の電極板30は、例えば銅等の金属板からなり、図2に示すように、平面視、コンデンサ部と略同面積とされた主電極部31と、この主電極部31の一方端部から板厚方向に向かって略直角に延設された副電極部32と、副電極部32の一方側端部から、主電極部31とは反対の方向に向かって延設された第2の外部接続用端子33とを備えており、第1の電極板20と略同形状とされているが、第2の外部接続用端子33は、第1の外部接続用端子23とは、反対側の側端部から延設されており、第1の電極板20と第2の電極板30とを重ね合わせた場合、主電極部21、31同士及び副電極部22、32同士は重なり合うが、第1の外部接続用端子23と第2の外部接続用端子33とは重なり合わず、副電極部22、32を挟んで対向するようになっている。
【0021】
また、主電極部31は、コンデンサ素子10・・に接続されたリード端子と接続するための接続孔31a・・が穿設されている。接続孔31a・・は、コンデンサ素子10・・の他方の電極部(例えばマイナス極)10a・・に接続された第2のリード端子70・・と当接する箇所にのみ穿設されており、一方の極(例えばプラス極)10a・・に接続された第1のリード端子60・・と対向する箇所には、第1のリード端子60・・との当接を避けるための回避孔31b・・が穿設されている。また、第2の外部接続用端子33は、その先端部が板厚方向に略直角に折曲されているとともに、その先端部には、電気機器との接続に用いられるボルト孔(取付部)33aが穿設されている。なお、第1の電極板20の外部接続用端子23の先端部と、第2の電極部30の外部接続用端子33の先端部とは、図2に示すように、互いに近接する方向に向かって折曲されている。
【0022】
絶縁層40は、例えば絶縁紙であり、第1、第2の電極板20、30と略同面積とされている。また、第1、第2のリード端子60、70・・と対向する箇所には、第1、第2のリード端子60、70・・の挿通を許容する挿通孔40a・・が穿設されている。なお、絶縁層40は絶縁紙に限らず、絶縁フィルム等、絶縁性を有するものであれば適宜使用可能である。また、単に第1、第2の電極板20、30との間に空間(空気層)を形成し、互いに絶縁状態となるように配置するだけでも良い。
【0023】
そして、図3に示すように、第1の電極板20と第2の電極板30とが、その間に絶縁紙40を介在させた状態で重ね合わせられるとともに、第1のリード端子60・・が、それぞれ第1の電極板20の接続孔21a・・に挿通され、半田等によって第1の電極板20と第1のリード端子60・・とが接続され、第2のリード端子70・・が、それぞれ第2の電極板30の接続孔31a・・に挿通され、半田等によって第2の電極板30と第2のリード端子70・・とが接続される。これにより、コンデンサ素子10・・と第1及び第2の電極板20、30とが一体となるとともに、隣り合うコンデンサ素子10・・に流れる電流が互いに逆方向(図2において矢印A)となり、低インダクタンス化を図ることができる。なお、コンデンサ素子10・・の静電容量とインダクタンスによる内部共振が生じる虞がある場合には、予め第1及び第2の電極板20、30の副電極部22、32の大きさ(面積)を調整し、内部共振が生じないインダクタンスとしておくことが好ましい。
【0024】
一体とされたコンデンサ素子10・・と、第1及び第2の電極板20、30と、絶縁層40とは、第1及び第2の外部接続用端子23、33を除いて外装部50に収納される。なお、外装部50は、図1、図3、図5に示すように、一体となったコンデンサ素子10・・と第1及び第2の電極板20、30と絶縁層40とを収納する内側ケース51と、内側ケース51を収納する外側ケース52と、外側ケース52を覆う収縮チューブ53とから構成されている。
【0025】
内側ケース51は、例えばPP(ポリプロピレン)やPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂を成形することでなり、図3に示すように、複数のコンデンサ素子10・・と第1、第2の電極板20、30とを収納可能な内部空間を有している。また、第1の電極板20と対向する面(図3において上面)には、開口部51aが形成されている。なお、内側ケース51の側壁51b・・は、複数のコンデンサ素子10・・と第1、第2の電極板20、30とを収納した際、最も上方に位置する第1の電極板20の上面より1mm以上、上方に位置する余剰部分を有することが望ましい。これにより、内側ケース51内に樹脂を充填する際、樹脂の漏れを防止することができ、充填作業の作業性の向上を図ることができるとともに、余剰部分によって、外側ケース52との間に隙間を設けることができ、短絡を防ぐことができる。なお、余剰部分は、例えば開口部51a全周の50%以上であれば良い。また、内側ケース51は、上記PP、PETに限らず、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等を射出成形しても良い。
【0026】
副電極部22、32及び外部接続用端子23、33が、内側ケース51の開口面端部51cから内側ケース51外部に延出されるようにして、コンデンサ素子10・・及び第1、第2の電極板20、30が内側ケース51に収納された後、内側ケース51に樹脂が充填され、少なくともコンデンサ素子10・・が樹脂モールドされた状態で、内側ケース51から外方に突出している第1及び第2の外部接続用端子23、33に対して、端子板80が取り付けられる。
【0027】
端子板80は、例えばPPS、PBT等の樹脂で形成されており、図4に示すように、第1の電極板20の副電極部22に当接する基部81と、基部81から第1の電極板20の副電極部22に沿って四方に延出された脚部82・・とを備えている。脚部82・・は、外側ケース52の内側面に当接する長さとされているとともに、その先端部が、外側ケース52の内側面に対向するように平板状に形成されている。また、複数(図4においては5個)延設された脚部82・・のうち、1箇所の脚部82には、コンデンサ1が異常発熱した際に、回路を遮断し発火を防止する温度センサ等のセンサ90を収納可能な収納ケース83が設けられている。収納ケース83は、内側ケース51とは反対方向に向かって開口する開口部83aを有しており、この開口部83aが、外側ケース52よりも外方に突出するように設けられている。なお、センサ90を用いない場合は、収納ケース83を設けなくても良い。また、基部81からは、第1の電極板20の副電極部22と第1及び第2の外部接続用端子23、33の先端部との間に介在する円柱形の端子台84、84が2個延設されている。端子台84、84は、第1及び第2の外部接続用端子23、33の先端部に穿設されたボルト孔23a、33aと対向する位置に、ナット(図示せず)がインサート成形(若しくはアウトサート成形)されている。
【0028】
端子板80が取り付けられた後、図5に示すように、内側ケース51は、外側ケース52内に収納される。外側ケース52は、例えば、アルミニウム板が角柱状に組み合わされてなり、内側ケース51を内包可能な内部空間を有する。また、軸方向の一方側面には開口部52aが設けられており、内側ケース51が、第1及び第2の外部接続用端子23、33が延出されていない側から外側ケース52内に収納されると、端子板80の脚部82・・が外側ケース52の内側面に当接し、内側ケース51の外側ケース52内における位置決めが行われる。また、脚部82・・を外側ケース52の開口部52aに引っ掛けることで、内側ケース51の材軸方向の位置決めを行うこともできる。また、端子板80の脚部82・・が外側ケース52に当接することによって、内側ケース51と外側ケース52との間に隙間が生じるため、アルミニウム板で形成された外側ケース52との短絡を防止することができる。また、収納ケース83は、内側ケース51と外側ケース52との間の隙間に位置される。
【0029】
内側ケース51が外側ケース52内に収納された後、外側ケース52内に樹脂が充填され、内側ケース51外方に延出された第1、第2の電極板20、30の副電極部22、32が樹脂モールドされ、さらに必要に応じて、収納ケース83内に温度センサ等のセンサ90が収納される。また、熱収縮する絶縁性の収縮チューブ53によって、外側ケース52外周が覆われ、加熱処理されることで、コンデンサ1が製造される。この際、収納ケース83の開口部83aは、収縮チューブ53によって塞がれた状態となるため、収納ケース83内に収納されたセンサ90が固定されるとともに、収納ケース83内への埃等の侵入が抑制される。
【0030】
このように、本発明のコンデンサ1によれば、第1、第2の電極板20、30の主電極部21、31同士、副電極部22、32同士を絶縁層40を介して重ね合わせるとともに、隣り合うコンデンサ素子10・・に流れる電流方向を互いに逆にしていることで、各電極部に発生する磁束を互いに打ち消し合わせることができ、低インダクタンス化を図ることができる。また、副電極部22、32の相対する端部から、副電極部22、32を挟んで相対向するようにして、それぞれ第1の外部接続用端子23と第2の外部接続用端子33とが延設されているため、外部接続用端子23、33間に、副電極部22、32と同じ幅の絶縁距離を持たせることができる、すなわち十分な絶縁距離を確保することができ、外部接続用端子23、33間に絶縁体を介在させる等、別途短絡防止の対策を取る必要がない。また、第1、第2の外部接続用端子23、33の先端部が互いに近接する方向に折曲されているため、電気機器への接続作業が容易となり、取付性が向上する。
【0031】
また、複数のコンデンサ素子10・・を、両端面の電極部10a、10aが対向する方向と同じ方向に配置し、さらに、第1、第2の電極板20、30をこの複数のコンデンサ素子10・・に沿わせて配置することで、コンデンサ1の幅や電極板20、30の幅を抑えることができる。また、コンデンサ素子10の扁平部分同士を対向させるようにしてコンデンサ列同士を近接させているため、内側ケース51内へのコンデンサ素子10・・の収納効率を向上させることができ、コンデンサ1の幅をより抑えることができる。さらに、コンデンサ1の形状が角柱状であるため、電気機器に組み込みやすい。
【0032】
また、ケース深さが浅くなる方向に開口部51aの形成された内側ケース51に対して、コンデンサ素子10・・及び第1、第2の電極板20、30を収納し、少なくともコンデンサ素子10・・を樹脂モールドした後、この内側ケース51を、ケース軸方向の一方端面に開口部52aが形成された外側ケース52に収納して、再び樹脂モールドする構成としていることから、残留ボイドの発生を抑えることができる。そのため、通常、ケース軸方向の一方端部から外部接続用端子が延設される電解コンデンサと同様に、ケース軸方向の一方端面から第1、第2の外部接続用端子23、33を延設することができ、電解コンデンサに代えて、この発明のコンデンサを用いる場合でも、電気機器との接続に際して新たな部品や加工を必要としない。
【0033】
以上に、この発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施例においては、第1の電極板と第2の電極板とを重ね合わせていたが、コンデンサ素子10を介して対向配置させるようにしても良い。この場合においても、副電極部22、32が重なり合う構成にすれば、低インダクタンス化を図ることができる。また、コンデンサ素子10を複数用いていたが、1個でも良い。また、コンデンサ素子10と第1、第2の電極板20、30との連結に第1、第2のリード端子60、70を用いていたが、第1、第2の端子60、70を用いることなく、第1、第2の電極板20、30から端子を延設させ、この端子によってコンデンサ素子10と各電極板20、30とを接続するようにしても良い。
【符号の説明】
【0034】
10・・コンデンサ素子、10a・・電極部、20・・第1の電極板、21、31・・主電極部、22、32・・副電極部、23・・第1の外部接続用端子、23a、33a・・ボルト孔、30・・第2の電極板、33・・第2の外部接続用端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端面に電極部(10a)(10a)を有するコンデンサ素子(10)と、一方がコンデンサ素子(10)の一方の電極部(10a)に接続され、他方がコンデンサ素子(10)の他方の電極部(10a)に接続される一対の電極板(20)(30)とを備えたコンデンサであって、一対の電極板(20)(30)は、主電極部(21)(31)と、主電極部(21)(31)から角度をもって延設された副電極部(22)(32)とを有し、副電極部(22)(32)の相対する端部から外部接続用端子(23)(33)を相対向させて延設していることを特徴とするコンデンサ。
【請求項2】
主電極部(21)(31)が互いに重ね合わされるとともに、副電極部(22)(32)が互いに重ね合わされている請求項1に記載のコンデンサ。
【請求項3】
外部接続用端子(23)(33)の先端部が互いに近接する方向に折曲形成されているとともに、この先端部に取付部(23a)(33a)が形成されている請求項1又は2に記載のコンデンサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−44097(P2012−44097A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186166(P2010−186166)
【出願日】平成22年8月23日(2010.8.23)
【出願人】(390022460)株式会社指月電機製作所 (99)
【Fターム(参考)】