説明

コンバインの刈取穀稈搬送装置

【課題】主流側搬送チェンからの挟持ガイド部材の脱線を防止し、穀稈搬送を円滑化する。
【解決手段】主流側搬送経路に対して複数の支流側搬送経路の終端部を合流させて構成したコンバインの刈取穀稈搬送装置であって、刈取穀稈を支流側搬送経路の終端部から主流側搬送経路に受け渡し案内すると共にこの受け渡された刈取穀稈を主流側搬送経路に備えた主流側搬送チェン(14)との間で挟持搬送すべく弾性変位可能に保持した第1挟持ガイド部材(20)と、該第1挟持ガイド部材(20)を上下から挟む位置に配置して主流側搬送チェン(14)からの上下方向への脱線を防止する脱線防止ガイド部材(23,23)と、第1挟持ガイド部材(20)の主流側搬送チェン(14)から離間する方向への弾性変位を規制するストッパ(25)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインの刈取穀稈搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、刈取穀稈を左右一側前方から左右他側後方へ向けて挟持搬送する搬送装置の搬送経路には、穀稈の搬送量に応じて弾性変位する挟持ガイド部材が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−55826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の挟持ガイド部材の構成では、搬送時に上方又は下方への過大の引っ張り力が作用すると、挟持ガイド部材がチェンから脱線したり、また、多量の穀稈搬送時には挟持ガイド部材が大きく開いて隣の支流側搬送経路を塞いで搬送機能を阻害する問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、主流側搬送経路に対して複数の支流側搬送経路の終端部を合流させて構成したコンバインの刈取穀稈搬送装置であって、刈取穀稈を支流側搬送経路の終端部から主流側搬送経路に受け渡し案内すると共にこの受け渡された刈取穀稈を主流側搬送経路に備えた主流側搬送チェン(14)との間で挟持搬送すべく弾性変位可能に保持した第1挟持ガイド部材(20)と、該第1挟持ガイド部材(20)を上下から挟む位置に配置して主流側搬送チェン(14)からの上下方向への脱線を防止する脱線防止ガイド部材(23,23)と、前記第1挟持ガイド部材(20)の主流側搬送チェン(14)から離間する方向への弾性変位を規制するストッパ(25)を備えてあることを特徴とするコンバインの刈取穀稈搬送装置とする。
【0006】
上手側の支流搬送経路から下手側の主流搬送経路に引継ぎ案内される穀稈は、主流側搬送チェン(14)と第1挟持ガイド部材(20)とによって挟持搬送される。
第1挟持ガイド部材(20)は、脱線防止ガイド部材(23)によって上下から挟むようにガイドされるため、上方又は下方への引っ張り力が作用しても主流側搬送チェン(14)から脱線しにくくなる。
【0007】
また、多量の穀稈が搬送されてきても、第1挟持ガイド部材(20)の必要以上の弾性変位がストッパ(25)によって規制されることになり、隣接する支流側搬送経路からの搬送穀稈の流れを阻害する問題が少なくなる。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記主流側搬送経路における第1挟持ガイド部材(20)よりも搬送方向下手側の部位には、該第1挟持ガイド部材(20)の終端部から刈取穀稈を引き継いで主流側搬送チェン(14)との間で挟持搬送する弾性変位可能な第2挟持ガイド部材(26)を設けてあることを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置とする。
【0009】
支流側搬送経路から主流側搬送経路に引継ぎ案内される穀稈は、主流側搬送チェン(14)と第1挟持ガイド部材(20)とによって途中位置まで挟持搬送され、引き続き、該主流側搬送チェン(14)と第2挟持ガイド部材(26)とによって終端側合流部近くまで挟持搬送される。穀稈の搬送量によって第1挟持ガイド部材(20)が外方に大きく開いても、第2挟持ガイド部材(26)はそれに追従して大きく開くことが少なく、所定の挟持圧を保ったまま確実に挟持搬送される。
【0010】
請求項3記載の発明は、前記主流側搬送チェン(14)及び第1挟持ガイド部材(20)による挟持位置と、主流側搬送チェン(14)及び第2挟持ガイド部材(26)による挟持位置とを、搬送方向において一部重合する位置に配置すると共に上下方向において位置をずらせて配置してあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置とする。
【0011】
穀稈が、搬送方向において一部重合する第1挟持ガイド部材(20)と第2挟持ガイド部材(26)とによって挟持搬送されるため、第1挟持ガイド部材(20)から第2挟持ガイド部材(26)への穀稈の引継ぎが良好に行え、引継ぎ時における稈こぼれが少なくなる。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記第2挟持ガイド部材(26)は、上下に配置された脱線防止ガイド部材(23,23)の間から搬送経路側に突出するように配置すると共に、基端部を前記ストッパ(25)の非作用側に取り付けてあることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置とする。
【0013】
第2挟持ガイド部材(26)にあっても、第1挟持ガイド部材(20)と同様に脱線防止ガイド部材(23)によって上下の位置が規制されるため、上方又は下方への引っ張り力が働いても主流側搬送チェン(14)からの脱線が防止され、良好な挟持搬送が行える。また、第2挟持ガイド部材(26)の基端側は、ストッパ(25)の非作用側を利用して取り付けるので、特別な取付部材を要しない。
【0014】
請求項5記載の発明は、前記第1挟持ガイド部材(20)のストッパ(25)と第2挟持ガイド部材(26)の取付部(26a)は、支流側搬送チェン(12)の下側に配置してあることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置とする。
【0015】
支流側搬送チェン(12)から主流側搬送チェン(14)への穀稈の引継ぎ搬送に支障をきたしにくく、引き継ぎ案内作用が円滑に行える。
【発明の効果】
【0016】
請求項1記載の発明によれば、第1挟持ガイド部材(20)は、脱線防止ガイド部材(23,23)によって上下から挟むようにガイドされるため、主流側搬送チェン(14)からの脱線を防止することができる。
【0017】
また、多量の穀稈が搬送されてきても、第1挟持ガイド部材(20)の必要以上の弾性変位がストッパ(25)によって規制されるため、隣接する支流側搬送経路からの搬送穀稈の流れを阻害する問題を解消することができる。
【0018】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果を奏するものでありながら、穀稈の搬送量によって第1挟持ガイド部材(20)が外方に大きく開いても、第2挟持ガイド部材(26)はそれに追従して大きく開くことがなく、所定の挟持圧を保ったまま確実に挟持搬送されることになり、挟持搬送作用を的確に行うことができる。
【0019】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の効果を奏するものでありながら、穀稈が、搬送方向において一部重合する第1挟持ガイド部材(20)と第2挟持ガイド部材(26)とによって挟持搬送されるため、第1挟持ガイド部材(20)から第2挟持ガイド部材(26)への穀稈の引継ぎが良好に行え、引継ぎ時における稈こぼれを確実に防止することができる。
【0020】
請求項4記載の発明によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3の効果を奏するものでありながら、第2挟持ガイド部材(26)にあっても、第1挟持ガイド部材(20)と同様に脱線防止ガイド部材(23,23)によって上下の位置が規制されるため、主流側搬送チェン(14)からの脱線を確実に防止でき、良好な挟持搬送が行える。また、第2挟持ガイド部材(26)の基端側は、ストッパ(25)の非作用側を利用して取り付けるので、特別な取付部材を要しない。
【0021】
請求項5記載の発明によれば、請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4の効果を奏するものでありながら、支流側搬送チェン(12)から主流側搬送チェン(14)への穀稈の引継ぎ搬送に支障をきたしにくく、引き継ぎ案内作用を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】コンバインの側面図
【図2】刈取部の要部の平面図
【図3】同上要部の拡大平面図
【図4】同上要部の側面図
【図5】側方分草ガイドの張出し収納操作装置の要部の平面図
【図6】同上要部の正面図
【図7】同上要部の左側面図
【図8】側方分草ガイド操作装置を備えた刈取部要部の側面図
【図9】同上要部の背面図
【図10】図8の別実施例を示す刈取部要部の側面図
【図11】主流側搬送装置の要部の斜視図
【図12】走行クローラの側面図
【図13】同上要部の側面図
【図14】同上要部の背面図
【図15】同上要部の平面図
【図16】同上別実施例の側面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は、コンバインの側面図を示すものであり、この走行車体1には、左右一対の走行クローラ2,2を備え、後部に搭載した脱穀装置(脱穀部)3の前方部に刈取部4を設置し,刈取部4の横側部には運転席5や操作ボックス6等を有する運転操作部備え、更に、その運転操作部の後方には脱穀粒を一時的に貯留するグレンタンクGを装備している。
【0024】
刈取部4は、立毛する穀稈を左右に分草する分草体7,7…と、分草後の穀稈を引き起す5条分の穀稈引起し装置8…と、引起し後の穀稈を刈り取るバリカン式の刈取装置9と、引起し時の穀稈を刈取装置9側に誘導する掻込ベルト10と、刈取後の穀稈を後方に掻き込む掻込装置(掻込スターホイル)11と、掻込後の穀稈を引き継いで後方に挟持搬送する複数の支流側搬送装置12a,12bと、掻込後の穀稈及び支流側搬送装置(支流側搬送チェン)12a,12bからの穀稈を引き継いで後方に搬送する主流側搬送装置(主流側搬送チェン)14と、該主流側搬送装置に引継ぎ合流された穀稈を更に引き継いで後方の脱穀部3に向けて揚上搬送する上下2段の穂先側搬送装置及び株元側搬送装置よりなる供給搬送装置16とからなり、車体に対して上下に昇降可能で前後方向に沿わせて設けた刈取縦フレーム17及び該刈取縦フレームの先端に左右横方向に沿わせて設けた刈取横フレーム18に装備している。
【0025】
右側に位置する2条分の掻込装置11a,11bは、掻込後の穀稈を主流側搬送チェン14の始端側で挟持レール15との間に直接引き継がせると共に途中部まで挟持搬送するように構成している。中央側に位置する1条分の掻込装置11cは、掻込後の穀稈を支流側搬送チェン12bと挟持レール13を介して挟持搬送し主流側搬送チェン14の途中部に受け渡し合流させるように構成している。また、左側に位置する2条分の掻込装置11d,11eは、掻込後の穀稈を支流側搬送チェン12aと挟持レール13aを介して挟持搬送し主流側搬送チェン14の終端側に受け渡し合流させるように構成している。
【0026】
主流側搬送チェン14の途中部には、支流側搬送チェン12bからの搬送穀稈を主流側搬送経路側に受け渡し案内し主流側搬送チェン12bとによって挟持搬送すべく第1挟持ガイド部材20を設けている。この第1挟持ガイド部材20はピン軸21を支点として、先端側を回動変位可能であり、張圧スプリング22を介して常時主流側搬送チェン14に向けて張圧保持させている。
【0027】
第1挟持ガイド部材20には、これを上下から挟んでガイドしチェン14からの脱線を防止する脱線防止ガイド部材23が設けられ、チェン支持フレーム24に装着している。
また、前記第1挟持ガイド部材20には、該部材20の必要以上の回動を規制するストッパ25が備えられ、前記チェン支持フレーム24に装着支持している。
【0028】
前記第1挟持ガイド部材20より搬送方向後方側の搬送経路には、前方からの搬送穀稈を引き継いで挟持搬送する弾性変位可能な第2挟持ガイド部材26が設けられ、搬送チェン14面に向けて接圧保持されている。第2挟持ガイド部材26は、この挟持始端側と前方の第1挟持ガイド部材20の終端側とが搬送方向前後にオーバラップし、かつ、両者の挟持位置が上下にずれた状態となるよう配置されている。また、この第2挟持ガイド部材26は、前記脱線防止ガイド部材23によって上下に挟んだ状態でガイドされるようになっており、この基端側の取付部は前記ストッパ25の非作用側にボルト27等の固定具によって着脱自在に装着している。
【0029】
前記第1挟持ガイド部材20のストッパ25と第2挟持ガイド部材26の取付部26aは、支流側搬送チェン12bの下側に配置して穀稈の搬送に支障をきたさないように構成している。
【0030】
次に、刈取部の未刈地側横側部に配置された側方分草ガイド30の遠隔操作構造につき説明すると、側方分草ガイド30は、外側方に張り出す分草作用姿勢と機体側に収納する収納姿勢とに切り替えできるようになっており、運転席5やその近傍に配置されたスイッチレバーの切替操作によって、駆動モータ31を回転駆動し、ギヤケース32内のギヤ伝動機構33を介して伸縮ラセン軸部34を伸縮駆動することで、側方分草ガイド30を外側方に張り出したり、機体側に収納させたりすることができる。
【0031】
側方分草ガイド30を外側方に張り出す時には、スイッチレバーの張り出し方向の操作で駆動モータが一定時間駆動されて側方分草ガイド30の張り出し位置で自動的にOFFとなり、側方分草ガイド30の収納時には、スイッチレバーの収納方向の操作で駆動モータが駆動されて側方分草ガイド30を機体側に収納し、収納センサ35のが側方分草ガイド30の収納状態を検出することにより駆動モータ31の駆動回転が停止するようになっている。
【0032】
駆動モータ31からウォームギヤ機構を介してギヤケース32内のギヤ伝動機構33に連動している。伸縮ラセン軸部34は蛇腹状のブーツ36によって覆われている。伸縮ラセン軸部34の左側端部はリンク37を介して側方分草ガイド30に連動連結している。また、伸縮ラセン軸部34の左側端部には、側方分草ガイド30収納時に収納センサ35に接してスイッチONするセンサプレート38が固着されている。
【0033】
上記の収納センサ35は、従来ではギヤケース32の後方に配置していた為、走行クローラ2との十分な距離を確保できず、センサの破損を招くことがあった。本例では、図7に示すように、収納センサ35を側面視でギヤケース32の前側に配置し、又は、図8に示すように、ギヤケースの外側で伸縮ラセン軸部34の下方に配置することによって、マイナス刈り時(標準刈りより低刈りする場合)、走行クローラと収納センサとの距離を十分に確保でき、センサの破損を防ぐことができる。
【0034】
前記収納センサ35は、モータカバー39に取り付けたL型又はコの字型のセンサステー40によって支持する構成としている。また、このセンサステー40は、収納センサ35のカプラ側を切欠いた形状(切欠部40a)とし(図6、図7参照)、モータカバーの組付ボルト部41に対応する部分を切欠いた形状(切欠部40b)とする(図6参照)ことで、組立て及びメンテナンスが容易に行えるようにしている。
【0035】
図10に示すように、収納センサ35を側面視でギヤケース32の前側で伸縮ラセン軸部34の前方側に配置したものにおいて、収納センサ35の下方側にはバリカン式刈刃を左右に往復動させる刈刃駆動クランク部を覆う刈刃クランクカバー42が配置されているが、この刈刃クランクカバー42の前記収納センサ35下方に対応する部分42aを収納センサから下方に逃がすように構成することで、ワラ屑の溜まりがなくなり、収納センサに悪影響を及ぼすことがない。
【0036】
図7に示すセンサプレート38は、側方分草ガイド30のリンク37の上部に構成することにより、側方分草ガイド30が障害物に当たったときの安全装置のリンクの動きを妨げないので側方分草ガイド30破損を防止できる。
【0037】
図11は、主流側搬送チェン14の構成例を示すもので、搬送作用側に設けた作用側チェンレール45に対し、非作用側にも掻込側スプロケット46とテンションローラ47との間で該チェンの内側において非作用側チェンレール48を設けることによって、チェンのバタつきを抑え、騒音やチェンの脱線を防止するようにしている。チェンレール45の先端側は、作用側チェンレール45側に段階的に近づくように屈折させている。また、テンションローラ47側のレール先端部をテンションアーム47a下部に連結させると共に、掻込スプロケット46側のレール取付部を長穴49とすることで、テンションアームの動きにレールが追従する構成としている。
【0038】
なお、前記非作用側チェンレールは、搬送チェン14の非作用側で該チェンの外側に配置構成することもできる。
次に、走行クローラの構成例について説明する。
【0039】
クローラ2前部の駆動スプロケット50に近い第1転輪51aと第2転輪51bをイコライザで構成し、イコライザ支点メタル53に架設した支点軸54を中心として第1.第2転輪がイコライザアーム52を介して互いに上下に回動する構成としている。第1転輪51aの接地面に対する切り上げ量はストッパ体55の交換によって変更可能に構成している。ストッパ体55は第2転輪51bの内側上方に配置し、イコライザ支点メタル53とトラックローラフレーム56との間に挟み込み、トラックローラフレーム56に対し締付ボルト57を介してイコライザ支点メタルと共締めした構成としている。なお、ストッパ体55は、図16に示すように、イコライザアーム52側に取り付けするように構成しても良い。
【0040】
上記構成によると、高速走行時の機体振動の低減を図ることができ、ストッパを交換可能とすることで、切り上げ量の変更などの対応が容易にできる。
【符号の説明】
【0041】
14 主流側搬送装置(主流側搬送チェン)
20 第1挟持ガイド部材
23 脱線防止ガイド部材
25 ストッパ
26 第2挟持ガイド部材
26a 取付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主流側搬送経路に対して複数の支流側搬送経路の終端部を合流させて構成したコンバインの刈取穀稈搬送装置であって、刈取穀稈を支流側搬送経路の終端部から主流側搬送経路に受け渡し案内すると共にこの受け渡された刈取穀稈を主流側搬送経路に備えた主流側搬送チェン(14)との間で挟持搬送すべく弾性変位可能に保持した第1挟持ガイド部材(20)と、該第1挟持ガイド部材(20)を上下から挟む位置に配置して主流側搬送チェン(14)からの上下方向への脱線を防止する脱線防止ガイド部材(23,23)と、前記第1挟持ガイド部材(20)の主流側搬送チェン(14)から離間する方向への弾性変位を規制するストッパ(25)を備えてあることを特徴とするコンバインの刈取穀稈搬送装置。
【請求項2】
前記主流側搬送経路における第1挟持ガイド部材(20)よりも搬送方向下手側の部位には、該第1挟持ガイド部材(20)の終端部から刈取穀稈を引き継いで主流側搬送チェン(14)との間で挟持搬送する弾性変位可能な第2挟持ガイド部材(26)を設けてあることを特徴とする請求項1記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置。
【請求項3】
前記主流側搬送チェン(14)及び第1挟持ガイド部材(20)による挟持位置と、主流側搬送チェン(14)及び第2挟持ガイド部材(26)による挟持位置とを、搬送方向において一部重合する位置に配置すると共に上下方向において位置をずらせて配置してあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置。
【請求項4】
前記第2挟持ガイド部材(26)は、上下に配置された脱線防止ガイド部材(23,23)の間から搬送経路側に突出するように配置すると共に、基端部を前記ストッパ(25)の非作用側に取り付けてあることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置。
【請求項5】
前記第1挟持ガイド部材(20)のストッパ(25)と第2挟持ガイド部材(26)の取付部(26a)は、支流側搬送チェン(12)の下側に配置してあることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のコンバインの刈取穀稈搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−139115(P2012−139115A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−292074(P2010−292074)
【出願日】平成22年12月28日(2010.12.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】