説明

コンバインの清掃装置

【課題】穀粒排出用の起風装置を利用して、コンバインの機体各部の清掃を行なえるものとする。
【解決手段】コンバイン(1)のグレンタンク(3)内の穀粒を、機外に搬出するための空気搬送装置を清掃に利用する装置であって、起風装置(5)に連通した穀粒搬送風路(4)は、途中にグレンタンク(3)の穀粒定量繰出装置(6)を、先端に穀粒排出口(7)を設け、起風装置(5)と穀粒搬送風路(4)との間に、切替弁(8)を備えた圧風取出風路(9)を設け、該圧風取出風路(9)の終端部に風路切替弁(10)を介して複数の清掃用ホース(11,12)を連通させる。また、風路切替弁(10)を運転席(13)から切替え操作可能に設け、前記清掃用ホース(11,12)の吹出し口(11a)を刈取前処理装置(14)と脱穀装置(15)内の清掃ができる位置に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、グレンタンクの穀粒を、圧風によって機外に搬出する穀粒搬出装置を利用して構成したコンバインの清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から主として大豆等を収穫するコンバインにあっては、穀粒に損傷を与えず、商品価値を損なわないまま収穫するために、グレンタンクから穀粒を機外に搬出するとき、オーガー式の穀粒排出装置を避けて、穀粒表面に傷のつき難い空気搬送装置が利用されている。そして、例えば、特開2002−65047号公開特許公報には、空気を利用した穀粒搬出装置を装備したコンバインにおいて、穀粒の搬出作業をしないときには、送風機による吹き出し風を、コンバイン各部の清掃や切藁の拡散、更には、キャビンのない運転席の前にエア・カーテンの如く噴出させて塵埃を吹き飛ばしてオペレータを塵埃から護る手段等に利用する試みの技術が公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−65047号公開特許公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、グレンタンクの穀粒を送風機から吹き出す圧風を利用して機外に搬出する穀粒搬出装置を備えたコンバイン(特許文献1参照)において、穀粒の排出作業をしないときには、送風機を他の作業に利用する試みの技術がある。例えば、送風機から吹き出す風を、ラジエーターの防塵網の清掃に利用して、防塵網を清掃し冷却風の通りを良くしたり、オペレータを塵埃から保護するために、運転席前方に浮遊する塵埃を、エア・カーテンを形成して吹き払ったり、脱穀済みの排藁を圧風で圃場面に拡散する等に利用する技術が公開されている。
【0005】
しかしながら、これらの従来技術は、穀粒搬出用の圧風を利用する場所(清掃場所等)に通風管を配置しておき、塵埃等を吹き飛ばす構成であったり、作業者が手で通風管(清掃用ホース)を握って、手操作であちこち清掃箇所に向けて接近させて吹き付けながら清掃することで目的を達していた。このような従来の清掃方法では、一台のコンバインにおいて、複数箇所、例えば刈取前処理装置や脱穀装置に、予め清掃用ホースを配管しておき、各ホースに連通させた風路切替弁の切替操作によって、各部を順次連続的に清掃することはできず、清掃作業の迅速性に欠ける課題があった。更に、従来の構成は、前述したように、清掃用ホースを手で握って駆動中の機械(例えば、回転駆動している横送りオーガや脱穀用シリンダー等)に、手操作で接近して吹き付けて清掃することも多く、作業の安全性に欠ける課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記課題を解決するために、次の技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、コンバイン(1)の車体(2)上に搭載したグレンタンク(3)内の穀粒を空気搬送によって機外に搬出するための穀粒搬送風路(4)と、該穀粒搬送風路(4)の送風方向上手側の部位に連通する起風装置(5)とを設け、前記穀粒搬送風路(4)の途中位置にグレンタンク(3)内の穀粒を穀粒搬送風路(4)内に繰り出す穀粒定量繰出装置(6)を備えると共に該穀粒搬送風路(4)の終端部を開口して穀粒排出口(7)を形成し、前記穀粒搬送風路(4)における起風装置(5)と穀粒定量繰出装置(6)との間の部位に、送風方向を切替可能な切替弁(8)を備えた圧風取出風路(9)を分岐して設け、該圧風取出風路(9)の終端部位に風路切替弁(10)を設け、該風路切替弁(10)によってコンバインの機体の清掃場所ごとに配置した複数の清掃用ホース(11,12)への送風方向を選択できる構成としたことを特徴とするコンバインの清掃装置とした。
【0007】
予め、複数の清掃箇所に配置しているそれぞれの清掃用ホース(11,12)を、風路切替弁(10)を切替え操作して、コンバイン(1)の清掃場所(例えば刈取前処理装置と脱穀装置等)を順番に、しかも、装置各部を回転駆動しながら固定した清掃ホース(11,12)で圧風を吹き付けて安全に清掃することができる。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記風路切替弁(10)を車体(2)上に設けた運転席(13)から切替え操作可能に設け、前記清掃用ホース(11,12)のうちの一つの清掃用ホース(11)の吹出し口(11a)を刈取前処理装置(14)に配置すると共に、もう一つの清掃用ホース(12)の吹出し口(12a)を脱穀装置(15)内の清掃ができる位置に配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの清掃装置とした。
【0009】
刈取前処理装置(14)に軸架されている横送りオーガー等を回転駆動しながら、圧風を吹付けて清掃したり、脱穀装置(15)の室内に軸架している扱胴を回転駆動しながら、運転席(13)から風路切替弁(10)を切替え操作して迅速に、しかも、安全に清掃して、絡み付いている藁屑等を取り除くことができる。
【発明の効果】
【0010】
請求項1記載の発明によると、一台のコンバイン(1)において、清掃を必要とする複数の装置(清掃箇所)に、予め清掃用ホース(11,12)を配置しておき、その清掃用ホース(11,12)を、風路切替弁(10)で切替えて、各部(例えば刈取前処理装置や脱穀装置等)に順番に圧風を吹き付けて迅速に、しかも、安全に清掃することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の効果に加え、刈取前処理装置(14)の横送りオーガーや、脱穀装置(15)の室内に軸架した扱胴を、回転駆動しながら圧風を吹き付けて効果的に清掃できる。また、オペレータが運転席(13)から風路切替弁(10)を楽に切替え操作ができ、コンバインの刈取前処理装置(14)と脱穀装置(15)の室内とを続けて迅速に清掃することができる。この場合、各清掃用ホース(11,12)の圧風の吹出し口(11a,12a)を、それぞれ清掃部位に配置しているから、従来のオペレータの如く手操作で吹き付ける作業に比較して、きわめて安全に清掃作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】コンバインに側面図
【図2】コンバインの平面図
【図3】内部構成を示したコンバインの側面図
【図4】圧風取出風路における切替弁の作用側面図
【図5】風路切替弁の切替レバーの作用平面図
【図6】傾斜させたコンバインの清掃時の作用正面図
【図7】別実施例に係るコンバインの作用背面図
【図8】別実施例のコンバインの伝動機構を示す側面図
【図9】前図8に係るコンバインの伝動機構の平面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、コンバイン1は、図1、乃至図3に示すように、主として大豆等の穀物を収穫するタイプの構成であって、左右一対のクローラ17,17を装備した車体2上に全稈投入型の脱穀装置15を搭載し、その前側に刈取前処理装置14を設けた構成としている。そして、刈取前処理装置14は、前部上側に掻込みリール18を軸架し、その下方位置に刈取装置19を装備し、該刈取装置19の背後にある受枠20の上に横送りオーガー21を軸装して刈取った穀稈を一側(実施例では進行方向左側)に搬送して集め、側部のコンベヤ装置22の搬送始端部に供給する構成としている。そして、コンベヤ装置22は、終端部まで搬送した穀稈の全てを前記した脱穀装置15の前部、供給側から投入する構成としている。
【0014】
そして、グレンタンク3は、図面に示すように、車体2上において、前記脱穀装置15の横に併設して搭載しており、脱穀、選別後の一番穀粒を揚穀して貯留する構成としている。
【0015】
以上のように構成した通称「汎用型」のコンバイン1は、掻込みリール18を昇降するスイッチを設け、旋回時等に、このスイッチを「昇」「降」操作して、掻込みリール18を上・下操作するが、下降操作すると、関連して刈取前処理装置17のクラッチが「切」になる制御ができる構成を採用している。
【0016】
このように構成することによって、実施例のコンバイン1は、旋回時に、刈取前処理装置14を必要な高さに上げた後、掻込みリール18を下降側に操作するだけで、刈取前処理装置14の駆動が停止するから、負荷が掛からず、旋回時の負荷を大幅に軽減できる。そして、刈取前処理装置14は、横送りオーガー21やコンベヤ装置22が停止状態になって脱穀装置側への搬送を中断して、受枠20内にある穀稈を下降した掻込みリール18が保持し前側への落下が防止され、旋回時の回行ロスが低減できる効果もある。
【0017】
そして、上記実施例のコンバイン1において、再び掻込みレール18の昇降スイッチをON操作してリール18を上昇させると、今度は、刈取前処理装置17のクラッチが接続する構成にしている。
【0018】
このように構成すれば、コンバイン1は、操作が簡略化される上に無用な動力の損失を減らし、過負荷の状態(旋回時に負荷警報機が鳴ることがある)を回避することができる。
【0019】
つぎに、穀粒搬送風路4は、図1、及び図2に示すように、円筒部材を用いて始端部を起風装置5に連通し、前記グレンタンク3の下方を通して後側から上方にまで延長し、更に、図1の如く、Uターンさせて前方側に向けて伸ばし、終端部に穀粒排出口7を開口して構成している。そして、前記穀粒搬送風路4からなる搬出筒は、コンバイン1の上方において、先端部の穀粒排出口7から排出する穀粒の排出位置が選択できるように、上下方向と左右方向(平面視で360度近くまで旋回できる。)に回動調節ができる構成としている。
【0020】
そして、前記起風装置5は、内部にブロアを軸架して設け、車体2上に搭載している図外のエンジンから伝動され、駆動されて起風した圧風を前記穀粒搬送風路4に吹き込みができる構成としている。
【0021】
つぎに、穀粒定量繰出装置6は、図面に示すように、前記グレンタンク3の底の部分と前記穀粒搬送風路4との間に配置し、公知の装置であるから詳細な説明は省略するが、回転繰出装置を回転駆動しながらグレンタンク3側から定量の穀粒を下側の穀粒搬送風路4内に供給できる構成としている。
【0022】
つぎに、圧風取出風路9は、図4に示すように、前記起風装置5に近い部位の前記穀粒搬送風路4の基部から上側に分岐して設け、内部に切替弁8を設けて構成している。そして、前記切替弁8は、切替操作レバー24に連結し、切替操作によって、起風装置5から噴出される圧風を、前記穀粒搬送風路4を閉として前記圧風取出風路9を開として圧風の取出しができる構成としている。そして、実施例の場合、切替操作レバー24は、図4に、取出して拡大図示した固定プレート25の係止部に、スプリング26の張圧力で引っ張った状態にして係止できる構成とし、上述したように、圧風取出風路9の入口と穀粒搬送風路4の入口との間に回動自在に枢着している切替弁8を、交互に切替えができる構成としている。そして、切替弁8は、当然のことながら、その形状を両方の風路4,9の入り口形状にぴったり合わせて密閉度が保持できる構成にしている。
【0023】
そして、上記のように構成した圧風取出風路9は、図5に示した実施例の場合、ホース状に形成して運転席13の操作可能な位置(図1、及び図2参照)にその終端部位を配管し、その部分に風路切替弁10を装備して二つの清掃用ホース11,12とを連通して圧風をいずれか一方側に流すように切替できる構成としている。実施例では、運転席13のすぐ近くにおいて、風路切替弁10に切替レバー28を設けて切替え操作ができる構成としている。そして、一方の清掃用ホース11は、図2に示すように、刈取前処理装置14の受枠20内に横軸で軸架している横送りオーガー21の右端部に吹出し口11aを配置して取付けた構成としている。そして、もう一つの清掃用ホース12は、図3に示すように、その吹出し口12aを、脱穀装置15の供給口に臨ませて配置し、室内に吹出して脱穀シリンダ(扱胴)27に吹付けて清掃ができる構成としている。
【0024】
このように、実施例の場合、清掃用ホース12は、その先端の圧風吹出し口12aを、コンベヤ装置22の搬送終端部分から脱穀シリンダー27の室内の受継ぎ位置に配置すれば、清掃が効果的にできる特徴がある。しかも、二つの清掃用ホース11,12は、それぞれの吹出し口11a,12aを清掃箇所に配置して固定しているから、横送りオーガー21や脱穀シリンダー27を低速回転しながら清掃ができ、その場合、それぞれの全周面に圧風を吹き付けて付着している藁屑等の取り除き清掃作業が、安全にできる優れた特徴がある。
【0025】
このように、二つの清掃用ホース11,12は、運転席13に居ながらにして風路の切替レバー28を、操作すれば順番に清掃ができる特徴もある。
そして、図5に示した実施例は、傾斜スイッチ29を、前記切替レバー28の操作回動範囲内に設け、切替操作に関連して同時にそのレバー28で押圧してON操作可能に構成している。そして、該傾斜スイッチ29は、前記切替レバー28を切替操作して、一方の清掃用ホース11に圧風を送ると、コンバイン1の車体2が,図6に示すように、左側が下がるように傾斜する構成としている。そして、他方の清掃ホース12は、圧風を送るように切り替えると、コンバイン1の車体2の後部側が下がるように傾斜する構成としている。
【0026】
このように実施例の場合、刈取前処理装置14は、図6に示すように、清掃時に、横送りオーガー21に圧風を吹き付けるとき、風下側(図6の正面視で右側)が低くなり、脱穀装置15の脱穀シリンダー27を清掃する場合には、コンバイン1の後部が下がって風下が低くなる構成となっている。これらの傾斜構成は、コンバイン車体に装備されているローリング制御機構やピッチング制御機構を利用すれば、比較的簡単に構成できる。
【0027】
以上のように、実施例に係るコンバインは、圧風を吹き付けて清掃する場合、圧風の風下側が、自動的に下がって低くなるから、装置内の溜まっていた残留米や塵埃等が風下に吹かれて集まり、清掃がやり易く、効果的に清掃ができる。
【0028】
つぎに、図7、乃至図9に示した汎用コンバインの実施例を説明する。
まず、脱穀シリンダ27は、図面に示すように、シリンダ室30に軸架され、後部に脱穀プーリ31を連結して伝動する構成としている。そして、脱穀プーリ31は、図7に示すように、外側面に複数個の回転操作棒連結具32を配置して固着し、外周方向から長い回転操作棒33の基部を挿し込んで着脱自在に連結できる構成としている。
【0029】
この種の汎用コンバインの脱穀シリンダ27は、長時間、作業を続けると、回転軸等の回転部分に藁やその藁屑が絡んで巻き付くことが多く、これの取り除き作業に難儀している。このような場合、脱穀シリンダ27は、伝動を切ってフリーの状態にしていても、軸部分が藁屑で固まっていて作業者が手回しで廻すことは、ほとんど不可能に近く、取り除き作業ができない。
【0030】
そこで、実施例は、脱穀シリンダ27の回転部位に藁屑等が巻き付いて手回しで簡単に廻せなくなったとき、長い回転操作棒33の基部を、前記回転操作棒連結具32に外側から挿し込んで固定する。そして、作業者は、その回転操作棒33の先端側を握って、倍力作用を利用しながらシリンダ27を回転方向に押し、引きしながら廻して軸部に絡んだ藁屑の取り除きを行なうのである。
【0031】
なお、上記回転操作棒33は、図7に示すように、使用しないときには、フレーム34上に設けたホルダー35に挿し込んで保持できる構成として、何時でも使用可能にコンバインに搭載している。
【0032】
つぎに、汎用コンバインは、図8、及び図9に示すように、エンジンプーリ37と、中間ギヤボックス38に軸架した入力プーリ39との間に伝動ベルト40を巻き掛けて伝動可能な構成とし、該ベルト40は、その途中の方向変換部位にそれぞれ複数のルーズプーリ41,42,43を、軸架して受け止めて案内できる構成としている。そして、前記脱穀シリンダ27は、前記中間ギヤボックス38の出力プーリ44からシリンダギヤボックス45の入力プーリ46にベルト47で伝動する構成としている。
【0033】
そして、実施例は、エンジンプーリ37から入力プーリ39に巻き掛けた伝動ベルト40を、その中間部位の方向変更部分の上下で支持した二つのルーズプーリ41,42を一つの上下方向に配置した支持杆50によって軸受けさせて支持した構成としている。
【0034】
このように、伝動機構の支持構成において、実施例は、上下に向けて配置して機体に固定した支持杆50に、二つのルーズプーリ41,42を上部と下部とに軸架してベルト40の往路と復路とのコーナー部を支持する構成としたから、構成が著しく簡略化され、限られた狭い場所でありながら、適確に伝動ベルト40の配置が可能となって、しかも正確な伝動ができる優れた特徴がある。
【符号の説明】
【0035】
1 コンバイン
2 車体
3 グレンタンク
4 穀粒搬送風路
5 起風装置
6 穀粒定量繰出装置
7 穀粒排出口
8 切替弁
9 圧風取出風路
10 風路切替弁
11 清掃用ホース
12 清掃用ホース
11a 吹出し口
12a 吹出し口
13 運転席
14 刈取前処理装置
15 脱穀装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンバイン(1)の車体(2)上に搭載したグレンタンク(3)内の穀粒を空気搬送によって機外に搬出するための穀粒搬送風路(4)と、該穀粒搬送風路(4)の送風方向上手側の部位に連通する起風装置(5)とを設け、前記穀粒搬送風路(4)の途中位置にグレンタンク(3)内の穀粒を穀粒搬送風路(4)内に繰り出す穀粒定量繰出装置(6)を備えると共に該穀粒搬送風路(4)の終端部を開口して穀粒排出口(7)を形成し、前記穀粒搬送風路(4)における起風装置(5)と穀粒定量繰出装置(6)との間の部位に、送風方向を切替可能な切替弁(8)を備えた圧風取出風路(9)を分岐して設け、該圧風取出風路(9)の終端部位に風路切替弁(10)を設け、該風路切替弁(10)によってコンバインの機体の清掃場所ごとに配置した複数の清掃用ホース(11,12)への送風方向を選択できる構成としたことを特徴とするコンバインの清掃装置。
【請求項2】
前記風路切替弁(10)を車体(2)上に設けた運転席(13)から切替え操作可能に設け、前記清掃用ホース(11,12)のうちの一つの清掃用ホース(11)の吹出し口(11a)を刈取前処理装置(14)に配置すると共に、もう一つの清掃用ホース(12)の吹出し口(12a)を脱穀装置(15)内の清掃ができる位置に配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバインの清掃装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−67154(P2011−67154A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−222194(P2009−222194)
【出願日】平成21年9月28日(2009.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】