説明

コンバイン

【課題】コンバインのキャビンドアの開閉時における運転キャビン内へのほこりの流入を防止すること。
【解決手段】運転キャビン10の側面に開閉自在に設置されたドア25を備え、運転キャビン10内の空調に用いられるエアコン30を備え、ドア25が設置された運転キャビン10の側面に、エアコン30の室外機31への空気取込用の開口41が配置されたコンバインにおいて、開口41に向けて、ドア25が設置されている側とは異なる方向から空気を流入させる整流体が形成されたカバー部材50を設置した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関するものである。
【背景技術】
【0002】
大型のコンバインには、運転席を囲う運転キャビンを備えているものがあり、運転キャビンを備えるコンバインの中には、運転キャビン内の空調のための空調設備(以下、エアコン)を備えているものがある。そして、エアコンを備えているコンバインには、運転キャビンまたはその周辺に、エアコンの凝縮器などの室外機に送風するための空気取込部が配置されたものがある。
【特許文献1】特開2005−143412号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、エアコンを備えるコンバインにあっては、エアコンの室外機への空気取込部に粉塵などのほこりが溜まることがある。特に、コンバインでは、穀稈の刈取、穀粒の脱穀、選別さらには排藁処理などが行われるので、コンバイン周辺において藁屑などの粉塵が生じやすく、エアコンの空気取込部にほこりが溜まりやすい。
【0004】
そして、空気取込部にほこりが溜まった状態で、運転キャビンのドアが開閉されると、ドア開閉時に生ずる風の流れによって、空気取込部に溜まったほこりが運転キャビン内に流れ込みやすい。特に、エンジンが停止している状態やエアコンが停止している状態など、空気取込部に空気が流れ込んでいない状態で、ほこりが飛散しやすく、ドア開閉時に運転キャビン内にほこりが流入しやすい。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ドア開閉時における運転キャビン内へのほこりの流入が防止されたコンバインを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、運転キャビンを備えていると共に、当該運転キャビンの側面に開閉自在に設置されたドアを備え、前記運転キャビン内の空調に用いられる空調装置を備えていると共に、前記ドアが設置された運転キャビン側面に、前記空調装置の室外機への空気の取込部が配置されたコンバインにおいて、前記取込部に前記ドアが設置されている側とは異なる方向から空気を流入させる整流体を設置したことを特徴とするものである。
【0007】
そして、前記ドアは、当該ドアの前側の位置で回動可能に軸支されており、前記取込部は、前記ドアの後方に配置されており、前記整流体は、前記取込部に後方から空気を流入させるコンバインでもよい。
【0008】
また、前記取込部の外側に、当該取込部を覆うカバー部材が設置されていると共に、当該カバー部材に前記整流体が形成されており、前記カバー部材は、前記取込部を覆う閉位置と、前記取込部から離間した開位置とに回動自在であるコンバインでもよい。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に係る発明は、運転キャビンを備えていると共に、当該運転キャビンの側面に開閉自在に設置されたドアを備え、運転キャビン内の空調に用いられる空調装置を備えていると共に、ドアが設置された運転キャビン側面に、空調装置の室外機への空気の取込部が配置されたコンバインにおいて、取込部にドアが設置されている側とは異なる方向から空気を流入させる整流体を設置したことを特徴とするコンバインである。
【0010】
このように、室外機への空気の取込部に向けて、運転キャビンのドアが設置されている側とは異なる方向から空気を流入させる整流体を設置すると、ドア側から取込部に向けて空気が流れることが防止され、その逆向き、すなわち取込部からドア側に向けて空気が流れることも防止されるようになる。取込部からドア側への空気の流れが防止されると、仮に取込部にほこりがたまっていたとしても、運転キャビンのドア開閉時に、取込部に溜まったほこりが運転キャビン内に流れ込むことが防止される。
【0011】
請求項2に係る発明は、さらに、ドアは、当該ドアの前側の位置で回動可能に軸支されており、取込部は、ドアの後方に配置されており、整流体は、取込部に後方から空気を流入させるようになっている。
【0012】
このように、取込部に後方から取込部に空気を流入させるようにすると、取込部の前方に配置されたドア側から取込部に向けて空気が流入することが防止されると共に、取込部からドア側への空気の流入が防止される。したがって、仮に取込部にほこりがたまっていたとしても、運転キャビンのドア開閉時、取込部に溜まったほこりが運転キャビン内に流れ込むことは防止される。
【0013】
請求項3に係る発明は、さらに、取込部の外側に、当該取込部を覆うカバー部材が設置されていると共に、当該カバー部材に整流体が形成されており、カバー部材は、取込部を覆う閉位置と、取込部から離間した開位置とに回動自在であるというものである。
【0014】
このように、取込部を覆うカバー部材を設置すると、取込部とドアとがカバー部材によって遮られることになり、カバー部材によって、取込部からドア側への空気の流れが生ずることが防止される。また、カバー部材に整流体を形成することで、取込部からドア側に空気が流れることがより確実に防止され、運転キャビンのドア開閉時、取込部に溜まったほこりが運転キャビン内に流れ込むことが防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係るコンバインの実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
図1および図2に示されるように、コンバインAは、左右一対のクローラ式の走行部1と、走行部1上に設けられた車体フレーム2と、車体フレーム2の左側前端部に昇降自在に取り付けられた刈取部4および搬送部5と、搬送部5の後方に配設された脱穀部7および選別部8と、車体フレーム2上の後部に配設された排藁処理部9と、車体フレーム2上の右側前部に配設された運転キャビン(以下、キャビン)10と、車体フレーム2上の右側中途部に配設された穀粒貯留部11と、穀粒搬出用のオーガ12とを備えている。
【0017】
このようなコンバインAでは、刈取部4で刈り取られた穀稈は搬送部5によって後上方の脱穀部7に搬送され、ここで脱穀させる。脱穀された穀粒は、選別部8によって選別され、精粒のみが穀粒貯留部11に搬送されて貯留される。貯留された精粒は、必要に応じてオーガ12を介して搬出される。また、脱穀された穀稈は排藁として排藁処理部9に搬送され、排藁処理部9にて細断・排出処理される。
【0018】
図示されるように、キャビン10は、略立方体形状の箱型であり、内部に図示されていない運転部が配置されている。なお、運転部は、キャビン床部の前部に立設されたステアリングコラム、当該ステアリングコラム上端部に取り付けられたステアリングハンドル、当該ステアリングハンドルの後方位置に配置された運転席、当該運転席の左側に配置された主変速レバーなどが設置されるサイドパネルなどを備える通常の運転部であり、ここではその詳細な説明を省略する。
【0019】
図1および図2に示されるように、キャビン10は、その前面にフロントガラス21を備えており、前方視界が確保されている。そして、図1に示されるように、キャビン10の左側面には、その上部に開閉窓22が設けられ、中間位置に透明アクリル製の閉塞窓23が取り付けられ、下部に開閉蓋体24が着脱自在に取り付けられている。このように、開閉窓22や閉塞窓23を設けることで左側視界が確保されており、開閉窓22を設けることで換気可能になっている。
【0020】
また、図2および図3に示されるように、キャビン10の右側面には、乗降用のドア25が開閉可能に設置されており、キャビン10内への乗降が可能になっている。
【0021】
図3に示されるように、ドア25は、その前側にて、キャビン10の本体に蝶番26を介して回動可能に軸支されている。回動軸方向は上下方向であり、ドア25は回動軸に直交する横方向に回動しながら開閉させることができるようになっている。また、図4(a)に示されるように、ドア25は、いわゆる外開きタイプのものであり、ドア25を開く場合は、実線で示される閉じた位置から二点鎖線で示される位置に向けてドア25をキャビン外側に回動させる。そして、ドアを25閉じる場合は、開いた状態のドアを実線で示される閉じ位置に回動させる。
【0022】
ドア25の外側面の後方位置には、ドア25を開閉する際に用いられる取っ手27が取り付けられている。取っ手27の高さ位置は、キャビン10下方に設置された乗降用のステップ28に立ち上がった状態のオペレータの手が届く高さ位置になっている。
【0023】
したがって、オペレータは、キャビン10内に乗り込む場合はまず、乗降用のステップ28に上がってドアの取っ手27をつかみ、ドア25を外側に開く。そして、ドア25を開いた状態で乗降用のステップ28をさらに上がり、キャビン10内に乗り込む。その後、外側に開いていたドア25を閉じる。また、キャビン10内から降りる場合は、まずドア25を外側に開き、乗降用ステップ28を下りた後、ドア25の外側の取っ手27をつかんで、外側に開いたドア25を閉じる。
【0024】
また、本実施形態のコンバインAは、キャビン10内の冷暖房等の空調を行うための空気調和装置(以下、エアコン)30を備えている。なお、エアコン30は、外気と冷媒との熱交換を行うための室外機31、キャビン内の空気と冷媒との熱交換を行うための室内機32、室外機31と室内機32との間で冷媒を循環させる冷媒循環路、室内機における熱交換により得られた空調の空気をキャビン10内に送風するダクト33や送風口34などを備える周知のものであり、ここではその詳細な説明を省略する。
【0025】
図5に示されるように、エアコンの室外機31は、キャビン10の背面に配置されている。室外機31は、熱交換器(不図示)と、当該熱交換器に送風するためのファン31aを備えている。そして、キャビン10の右側面側に、熱交換器に送風する空気を取り込むための空気取込部40が設けられている。この空気取込部40から取り込まれた空気は、図示されていないダクトを通って室外機31の熱交換器に流入し、ファン31aによって室外機31の外へと放出される。
【0026】
図5に示されるように、空気取込部40は、キャビン10の右側面に形成された開口(本実施形態では3箇所)41を備えており、開口41には網42が取り付けられている。
【0027】
そして、開口41の外側には、開口41を外側から覆うためのカバー部材50が配置されている。
【0028】
図4(a)に示されるように、カバー部材50は、開口41の外側に位置するカバー本体51と、当該カバー本体51の前側に配置されており、カバー本体51に一体に形成されたカバー前部52とを備えている。図3および図4(b)に示されるように、カバー本体51およびカバー前部52は、いずれも、縦長四角形状の板状材であり、カバー前部52は、カバー本体51に対してキャビン10側に折れ曲がった状態で一体形成されている。つまり、カバー部材50は、カバー本体51とカバー前部52との連結部で折れ曲がっている。
【0029】
カバー前部52の前縁は、開口41の位置よりも前方で且つドア25の位置よりも後方の位置に位置している。すなわち、カバー部材50の前縁は、開口41とドア25の間の位置に位置している。そして、カバー部材50は、カバー前部52の前縁位置にて、蝶番59を介して、キャビン10の右側面に回動可能に取り付けられている。このように、カバー部材50は、その前縁でキャビン10に回動可能に取り付けられている。
【0030】
カバー部材50は、その回動軸が上下方向に向く状態で取り付けられており、水平方向に回動可能になっている。そして、カバー部材50は、開口41を覆う閉位置(図3参照)と、開口41から離れた開位置(図5参照)とに回動可能になっている。カバー部材50のカバー本体51は、カバー部材50が閉位置に位置する状態であっても、キャビン10の右側面から離間しており、キャビン10の右側面と平行になっている。そして、カバー部材50が開位置に位置する状態では、カバー本体51は、その後縁が斜め後方に向いた状態になる。
【0031】
図4(b)に示されるように、カバー部材50のカバー本体51およびカバー前部52には、通気のための貫通孔53が形成されている。貫通孔53は、カバー部材50の表裏に貫通していると共に、上下方向に延在する縦長の長穴形状であり、カバー本体51およびカバー前部52に多数形成されている。そして、貫通孔53の周縁、より具体的には貫通孔53の前寄りの開口縁の位置に、貫通孔53を通過する空気の流れ方向を案内する整流体54が形成されている。
【0032】
図6に示されるように、整流体54は、カバー部材50の外側に突出した突起部55を備えている。突起部55が設けられていると、貫通孔53の前方側から貫通孔53に向けての空気の流入が防止される。同時に、貫通孔53から外側に放出された空気が貫通孔53の前方側(ドア25側)に流れていくことが防止される。また、整流体54は、その内側に、空気の流れを案内するための整流面56を備えている。つまり整流面56は、空気取り込み用の開口41が形成されたキャビン10の右側面側に向けられている。そして、整流面56は、前側から後側に向けてキャビン10の右側面から離れるように、外側に延びている。したがって、貫通孔53の内側から外側に向けて空気が放出されるとき、放出された空気は、貫通孔53の後方に向けて放出され、前方に位置するドア25側に放出されないようになっている。
【0033】
図4に示されるように、キャビン10の右側面であって空気取り込み用の開口41の後方には、上下方向に延在する仕切り板61が設けられている。この仕切り板61は、キャビン10の右側面から右側方に突出した板状の部材であり、閉位置に位置するカバー部材50の後縁と当接する高さになっている(図4(a)参照)。なお、仕切り板61には、閉位置に回動されたカバー部材50を閉位置に保持するための係合部材62が取り付けられている。したがって、閉位置に回動されたカバー部材50を確実に閉位置に固定することができる。
【0034】
図4(a)に示されるように、キャビン10の右側面であって、カバー部材50とドア25の間に位置には、上下方向に延在する棒体70が取付けられている。棒体70は、キャビン10の右側面から離間した位置に配置されており、その上端部70aおよび下端部70bに設けられた屈曲部においてキャビン10の右側面に固定されている。この棒体70があると、カバー部材50を開放方向に回動させたときに、カバー部材50は棒体70に当たって、それ以上開放方向に回動させることができなくなる。カバー部材50の回動範囲が制限されていなければ、カバー部材50を開放方向に回動させたときに、カバー部材50がドア25と接触する位置まで回動するおそれがあり、ドア25を開けたときに、ドア25がカバー部材50に衝突するおそれがある。この点、棒体70を設置しておけば、カバー部材50の回動範囲が制限され、カバー部材50とドア25との接触が確実に防止される。
【0035】
次に、コンバインAのキャビン10のドア25の開閉動作について説明する。
【0036】
ここでは、キャビン10のドア25が閉じられており、カバー部材50が閉位置に固定されている状態から説明を開始する。
【0037】
ドア25が閉じられた状態でキャビン10への乗降を行うとき、オペレータは、閉じられた状態のドア25を開く。このとき、瞬間的にキャビン10内が負圧になる現象が生ずることがあり、その場合、キャビン10のドア枠とドア25との間の隙間を通ってキャビン10の外側からキャビン10内に空気が流れ込む現象が生ずる。
【0038】
このような現象が生じたとき、図4(a)において二点鎖線で示されるように、キャビン10のドア25は、後方に向けて開いた状態になっているので、キャビン10内にはドア25の後方の空気が流れ込む。
【0039】
ただし、図3に示されるように、本実施形態のコンバインAでは、キャビン10の右側面の開口41を外側から覆うカバー部材50が設置されている。したがって、カバー部材50の外側の空気がキャビン10内に流れ込むことになる。このように、本実施形態のコンバインAでは、カバー部材50が設けられているので、キャビン10の右側面の開口41付近の空気がキャビン10内に流れ込むことが防止される。したがって、仮に開口41の部分にほこりが溜まっていたとしても、ほこりがキャビン10内に流れ込むことは防止される。
【0040】
カバー部材50には、カバー部材50を閉じた状態にしてもカバー部材50の外側の空気をキャビン10右側面の開口41から取り込むことができるように、貫通孔53が形成されているが、貫通孔53の前縁部(すなわちドア25側の縁部)には突起部55が形成されている(図6参照)。この突起部55を設けると、開口41とカバー部材50との間の空気がキャビン10内に流れにくくなり、キャビン10のドア25を開いたとき、開口41とカバー部材50との間の空気がキャビン10内に吸い込まれることが防止される。
【0041】
また、カバー部材50の貫通孔53の位置には、キャビン10の右側面側に向けられており、前側から後側に向けてキャビン10の右側面から離れるように外側に延びる整流面56が形成されている(図6参照)。したがって、仮に、開口41とカバー部材50との間の空気を貫通孔53を介して外側に吸い出す空気の流れが生じたとしても、吸い出された空気は、後方に向けられた整流面56の案内によって貫通孔53の後方に向けて放出されることとなり、前方に位置するドア25側に流れにくくなっている。したがって、仮に開口41の部分にほこりがたまっていて、そのほこりが吸い出されたとしても、ほこりがキャビン10内に吸い込まれることは防止される。
【0042】
次に、カバー部材50について説明する。
【0043】
カバー部材50は、コンバインAを運転するときなど通常の状態では閉位置(図3参照)に固定されている。ただし、先に説明したように、カバー部材50は、閉位置と開位置(図5参照)とに回動可能に軸支されている。そして、カバー部材50を開位置に回動させると、キャビン10の右側面の開口41の部分に溜まったほこりを簡単に除去することができ、しかも、カバー部材50の内側面に付着したほこりをも簡単に除去することができる。
【0044】
なお、カバー部材50の前方側には棒体70が設置されており、当該棒体70によって、カバー部材50の回動範囲が制限されている。このようにしてカバー部材50の回動範囲を制限すると、開いた状態のカバー部材50とドア25との干渉が確実に防止される。
【0045】
また、本発明に係るコンバインの構成は、上記実施形態のものに限られず、発明の趣旨の範囲で、種々の改変が可能である。
【0046】
図6に示されるように、上記実施形態における整流体54は、カバー部材50の外側に突出した突起部55と、内側に形成された空気の流れを案内するための整流面56とを備えているものであるが、いずれか一方だけを備えるものでもよい。
【0047】
また、開口41の後方に形成された仕切り板61の上端および下端に、水平方向前方に折れ曲がった仕切り板上端部および仕切り板下端部を設けてもよい。このような部分を設けると、カバー部材50を閉位置(図3参照)に回動させたとき、キャビン10の右側面とカバー部材50との間の空間が、閉位置に位置するカバー部材50と仕切り板61によって取り囲まれる状態になる。このような状態にすることができれば、囲まれた空間とカバー部材50の外側との間で空気が出入りしにくくなる。したがって、仮にカバー部材50の外側に負圧が生じたとしても、開口とカバー部材の間の空気がカバー部材の外側に吸い出されにくくなる。空気が吸い出されにくくなれば、仮に開口付近に誇りが溜まっていても、ほこりも吸いだされにくくなり、キャビン10内へのほこりの流入が防止される。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本実施形態のコンバインを示す左側面図である。
【図2】本実施形態のコンバインを示す右側面図である。
【図3】カバー部材が閉位置に位置している状態のキャビン部分を拡大して示す右側面図である。
【図4】(a)は、キャビンの右側面を拡大して示す平面図であり、(b)は、カバー部材が開位置に位置している状態のキャビン部分を拡大して示す右側面図である。
【図5】カバー部材が開位置に位置している状態のキャビン部分を拡大して示す右後方から見た斜視図である。
【図6】(a)は、カバー部材を拡大して示す平面図であり、(b)は、カバー部材の一部を拡大して示す側面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 走行部
2 車体フレーム
4 刈取部
5 搬送部
7 脱穀部
8 選別部
9 排藁処理部
10 運転キャビン(キャビン)
21 フロントガラス
22 開閉窓
23 閉塞窓
24 開閉蓋体
25 ドア
30 エアコン
31 室外機
40 空気取込部
41 開口
50 カバー部材
51 カバー本体
52 カバー前部
53 貫通孔
54 整流体
55 突起部
56 整流面
61 仕切り板
62 係合部材
70 棒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転キャビンを備えていると共に、当該運転キャビンの側面に開閉自在に設置されたドアを備え、前記運転キャビン内の空調に用いられる空調装置を備えていると共に、前記ドアが設置された運転キャビン側面に、前記空調装置の室外機への空気の取込部が配置されたコンバインにおいて、
前記取込部に前記ドアが設置されている側とは異なる方向から空気を流入させる整流体を設置したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記ドアは、当該ドアの前側の位置で回動可能に軸支されており、
前記取込部は、前記ドアの後方に配置されており、
前記整流体は、前記取込部に後方から空気を流入させるものである請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
前記取込部の外側に、当該取込部を覆うカバー部材が設置されていると共に、当該カバー部材に前記整流体が形成されており、
前記カバー部材は、前記取込部を覆う閉位置と、前記取込部から離間した開位置とに回動自在である請求項1または請求項2に記載のコンバイン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−72920(P2008−72920A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−253587(P2006−253587)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】