コンバイン
【課題】刈取穀稈を未刈取穀稈との絡み付きを防止しながら刈取搬送部から脱穀部へ円滑に搬送できるものとする。
【解決手段】刈取搬送部(7)及び脱穀部5の左側方に配置する前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し調節可能に構成し、前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)には穀稈搬送装置(15)の左側方に位置して刈取搬送穀稈の根元部を支持してフィードチェン(16)の始端側部まで案内する補助分草杆(23)を上下調節可能に設ける。
【解決手段】刈取搬送部(7)及び脱穀部5の左側方に配置する前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し調節可能に構成し、前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)には穀稈搬送装置(15)の左側方に位置して刈取搬送穀稈の根元部を支持してフィードチェン(16)の始端側部まで案内する補助分草杆(23)を上下調節可能に設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインの分草装置において、機台に対して前後方向支点軸回りに揺動可能に装着された支持台と、この支持台に第1縦軸回りに揺動可能に装着された第1アームと、この第1アームの先端部に第2縦軸回りに揺動可能に装着されている第2アームと、この第2アームの先端部に縦軸回りに前側分草杆の後側端部及び後側分草杆の前側端部を揺動自在に枢支したものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−426507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
背景技術のものは、刈取穀稈の穀稈搬送装置の左側方に前側分草杆及び後側分草杆を設け、前側分草杆及び後側分草杆を内外方向に張り出し調節する構成であるので、長い穀稈の刈取作業の場合には、穀稈搬送装置で搬送中の刈取穀稈の根元部と前側分草杆及び後側分草杆により左側に押し寄せている未刈取穀稈の穂先部とが絡み付き、刈取穀稈の搬送姿勢が乱され、刈取穀稈を脱穀部のフィードチェンに適正に供給できないという不具合が発生する。そこで、本発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、走行車台(1)の右側前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(4)を設け、走行車台(1)の左側部に脱穀部(5)を設け、走行車台(1)の前方に刈取搬送部(7)を設けたコンバインにおいて、前記刈取搬送部(7)の刈取穀稈を穀稈搬送装置(15)により機体の左側部を通過させて前記脱穀部(5)のフィードチェン(16)に引継ぎ搬送可能に構成し、前記刈取搬送部(7)及び脱穀部5の左側方に配置する前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し調節可能に構成し、前記前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)には前記穀稈搬送装置(15)の左側方に位置して刈取搬送穀稈の根元部を支持してフィードチェン(16)の始端側部まで案内する補助分草杆(23)を上下調節可能に設けたことを特徴とするコンバインとする。
【0006】
請求項2の発明は、前記前側分草杆(21a)及び後側分草杆(21b)を張り出し調節する操作レバー(31)と、前記補助分草杆(23)を上下調節する操作レバー(36)とを、前記操縦部(3)の近傍に並列配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバインとする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によると、コンバインで長い穀稈の刈取作業をする場合には、前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し姿勢にし、補助分草杆(23)を上方に調節して、穀稈搬送装置(15)の刈取搬送穀稈の根元部を確実に支持し、未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止しながら脱穀部(5)のフィードチェン(16)に確実に搬送し供給することができる。また、短い穀稈の刈取作業をする場合には、前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)の左外側への張り出し姿勢を少なくし、補助分草杆(23)を下方に調節して、穀稈搬送装置(15)の刈取搬送穀稈の根元部を確実に支持し、未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止しながら脱穀部(5)のフィードチェン(16)に確実に搬送し供給することができる。
【0008】
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、オペレータは前側分草杆(21a)、後側分草杆(21b)の張り出し調節、及び、補助分草杆(23)の上下調節を操縦部(3)に居ながら容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】コンバインの平面図。
【図3】コンバインの正面図。
【図4】コンバインの側面図。
【図5】分草装置の平面図、斜視図。
【図6】分草装置の正面図。
【図7】分草装置の平面図。
【図8】分草装置の平面図。
【図9】分草装置の切断側面図。
【図10】分草装置の正面図。
【図11】コンバインの背面図。
【図12】穀粒取付タンク部の平面図、1番揚穀機の切断平面図。
【図13】コンバインの背面図、穀粒取付タンク部の平面図、1番揚穀機の切断平面図。
【図14】脱穀部の切断側面図。
【図15】脱穀部の正面図。
【図16】脱穀部の切断側面図。
【図17】脱穀部の正面図。
【図18】脱穀部上部の正面図。
【図19】切り刃取付ステー部の平面図、正面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に基づいてこの発明の実施例について説明する。
まず、本発明を備えたコンバインの全体構成について説明する。コンバインの走行車台1の下方には左右クローラ走行装置2,2を配設し、走行車台1上には、右側前部に座席付きの操縦部3を、その後方にはエンジン(図示省略)及び穀粒収納用のグレンタンク4を配設し、走行車台1の左側部に脱穀部5を搭載し、走行車台1の前側部には刈取搬送部7を昇降自在に設け、脱穀部5及びグレンタンク4の後方に排稾処理装置8を設けている。
【0011】
前記刈取搬送部7には、左右方向に並列配置している複数の分草杆11,…、穀稈引起し装置12、…、刈刃装置13、穀稈掻込搬送装置14,…、穀稈集送搬送装置(図示省略)、穀稈搬送装置15等により構成されている。
【0012】
前記構成により、コンバイン1の回転各部を駆動し刈取作業を開始すると、クローラ走行装置2,2が回転してコンバイン1は走行を開始し、圃場の穀稈は刈取搬送部7の前側部の分草杆11,…により穀稈条列毎に分草されながら穀稈引起し装置12,…に案内され、穀稈引起し装置12,…の引起しラグにより引き起される。引起された穀稈は刈刃装置13により刈り取られ、穀稈掻込搬送装置14,…、穀稈集送搬送装置(図示省略)により左右両側から中央部に集送され、次いで、穀稈搬送装置15に引き継がれて後方に搬送され、脱穀部5のフィードチェン16に引き継がれ脱穀部5で脱穀される。
【0013】
次に、刈取搬送部7及び脱穀部5の左側方に設けている分草装置21について説明する。
この分草装置21は、縦方向の軸回りに互いに枢支連結されている前側分草杆21aと後側分草杆21bとにより構成されていて、前側分草杆21aの前側端部を左側端の分草杆11に縦軸回りに回動自在に枢支し、後側分草杆21bの後側端部を前後方向の分草ガイド溝22に沿って移動自在に支持している。
【0014】
しかして、平面視で前側分草杆分草杆21a,後側分草杆21bを左外側への張り出し姿勢に調節すると、コンバインの左側方の未刈取穀稈を左側方へ離間させ、刈取搬送部7、脱穀部5や穀稈搬送装置15で搬送中の刈取穀稈の根元部と未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止し、また、コンバインの路上走行時には、前側分草杆分草杆21a,後側分草杆21bを内側に収納するように調節可能に構成している。
【0015】
また、刈取搬送部7の穀稈搬送装置15の左側方に位置している前側分草杆21bの後側部には、前後方向のピン23a,…回りに補助分草杆23を上下回動調節可能に設けている。
【0016】
この補助分草杆23は、前側分草杆21aの前後方向中途部に前記穀稈搬送装置15の左側方に沿わせて設け、その後側部を脱穀部5の前記フィードチェン16の始端側部にオーバーラップするように延設し、穀稈搬送装置15で搬送中の刈取穀稈の根元部を下方から支持し、未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止している。また、補助分草杆23の穀稈搬送面は側面視で穀稈搬送装置15及びフィードチェン16の穀稈搬送面に沿うように、後上り傾斜状に構成している。
【0017】
また、前側分草杆21a,後側分草杆21b及び補助分草杆23を、後述する平行な第1操作ワイヤ32,32、第2操作ワイヤ37,37により、操縦部4から遠隔操作可能に構成している。
【0018】
しかして、図4に示すように、刈取搬送部7の穀稈搬送装置15により搬送中の刈取穀稈の根元部を補助分草杆23により持ち上げ支持しながらフィードチェン16の始端側まで案内し、未刈取穀稈との絡み付きを防止し、長い刈取穀稈でも円滑に脱穀部5に搬送することができる。
【0019】
次に、図5乃至図7に基づき前側分草杆21a及び後側分草杆21bの支持構成について説明する。
刈取搬送部7のフレーム26にはブラケット27を取り付け、ブラケット27の筒体27aに回転軸28を縦方向に沿うように嵌合支架している。回転軸28の上側端部に第1回動アーム29aの基部を固着し、第1回動アーム29aの先端部に第2回動アーム29bの基部を縦軸29cで軸支連結し、第2回動アーム29bの先端部に前側分草杆21aの中途部内側を縦軸29d回りに回動可能に軸支している。
【0020】
しかして、図5(A)に示すように、第1回動アーム29aを側方へ突出回動し、第1回動アーム29a及び第2回動アーム29bを側方へ伸長させると、前側分草杆21a及び後側分草杆21bを張り出し調節することができる。また、第1回動アーム29aを前側へ回動し、第1回動アーム29a及び第2回動アーム29bを内側へ短縮させると、前側分草杆21a及び後側分草杆21bを内側の収納状態に調節することができる。
【0021】
そして、第1回動アーム29aにおける基部及び先端軸支部を強化部材29e,29fにより他の部分よりも強固に構成し、回動軸支部の変形を防止し、前側分草杆21a及び後側分草杆21bを円滑に張り出し調節できるように構成している。
【0022】
次に、図4乃至図6に基づき前側分草杆21a及び後側分草杆21bの遠隔操作構成について説明する。
脱穀部5の前側上部には、前側、後側分草杆21a,21b操作用の第1操作レバー31を前後方向の軸により左右に回動操作自在に設け、操縦部4のオペレータが操作可能に構成している。第1操作レバー31の左右アーム部には平行に配置している第1操作ワイヤ32,32のインナワイヤ32a、32aの一端を連結し、インナワイヤ32a,32aの他端を前記回動軸28の左右アーム28a,28bに連結し、第1操作ワイヤ32,32のアウタワイヤ32b,32bの両端側をフレームに支持し、インナーワイヤ32a,32aを押し引き自在に支持している。また、前記第1回動アーム29aの突起29cとフレーム26との間に、復帰スプリング33を介装し、第1回動アーム29aを内側へ退避回動するように付勢している。
【0023】
しかして、第1操作レバー31を左側に回動すると、前側分草杆21a及び後側分草杆21bが左側に張り出し調節され、第1操作レバー31を右側に回動操作すると、内側に収納回動される構成である。
【0024】
次に、図1乃至図3、図5(B)に基づき補助分草杆23の上下調節構成について説明する。
脱穀部5の前側上部には、補助分草杆23操作用の第2操作レバー36を左右に回動操作自在に設け、操縦部4からオペレータが操作可能に構成している。第2操作レバー36の左右アーム部36a,36aには、平行に配置している第2操作ワイヤ37,37のインナワイヤ37a、37aの一端を連結ている。また、補助分草杆23の軸支部から回動アーム23aを延出し、回動アーム23aの左右にインナワイヤ37a,37aの他端を連結し、第2操作ワイヤ37,37のアウタワイヤ37b,37bの両端部をフレームに支持し、インナーワイヤ37a,37aを押し引き自在に支持している。
【0025】
しかして、第2操作レバー36を左側に回動すると、補助分草杆23が右側下方に回動すると、搬送中の短い穀稈の根元部を下方から支持し、また、左側上方に回動すると、搬送中の長い穀稈の根元部を下方から支持する構成である。
【0026】
また、図8及び図9に示すように、ブラケット27の筒体27aに回転軸28を縦方向に沿うように支架し、筒体27aの上側部で且つ進行方向後側部に注入口27bを設けると共に、取外し自在の蓋27cを設け、潤滑オイルを注入できるようにしている。従って、回転軸28、第1回動アーム29a,第2回動アーム29bを長期にわたり円滑に回動させることができ、長期保管に対応するようにしている。
【0027】
また、図10に示すように、ブラケット27の筒体27aに回転軸28を支架するにあたり、回転軸28の上下端部を大径にして筒体27aに回動自在に嵌合支持し、中間部を少し小径に構成している。従って、筒体27aにグリスを注入すると、回転軸28の中間小径部にグリスが保存され、回転軸28の下部に徐々に浸透させ、長期にわたり円滑に回転軸28を回動させることができる。
【0028】
次に、図11及び図12に基づきコンバインの穀粒取出タンク41について説明する。
走行車台1の右側部には、前側部から後側部にかけて操縦部(図示省略)、穀粒取出部40を配設し、左側部に脱穀部5を配設し、走行車台1の前側部には刈取搬送部(図示省略)を昇降自在に設けたコンバインに関するもので、穀粒取出部40を次のように構成している。
【0029】
走行車台1の右後側部から立ち上げた穀粒取出フレーム42の上部に、穀粒取出タンク41を取り付け、脱穀部5の一番穀粒を1番揚穀機43により穀粒取出タンク41に取り出すように構成している。
【0030】
この1番揚穀機43は、揚穀筒体43aと揚穀ラセン43bとにより構成されていて、揚穀筒体43aの上端部を穀粒取出タンク41内に下方から挿入し、揚穀筒体43aの上部には例えば平面視で180度偏位している左右開口部43c,43cを開口し、タンク内の左右両側から穀粒を取り込みできるように構成している。そして、穀粒筒体43aの上部外周部には揚穀ラセン43bと一体的に回転する可動塞ぎ板44を設け、可動塞ぎ板44により左右開口部43c,43cを交互に開閉しながらタンクの左右両側に振り分けながら穀粒を取り出すように構成している。そして、穀粒取出タンク41に取り出された穀粒は取出口43dから袋ホルダ(図示省略)により支持されている穀粒袋(図示省略)に取り出すようにしている。
【0031】
前記構成によると、1番揚穀機43により揚穀された穀粒を揚穀筒体43aの左右開口部43c,43cから穀粒取出タンク41の左右両側に取り出すことができ、1番揚穀機43に対して何れの方向へも穀粒取出タンク41の容量を拡大することが可能となり、タンク形状の自由度を高めることができる。
【0032】
次に、図13に基づき可動塞ぎ板44の他の実施例について説明する。
穀粒取出タンク41、脱穀部5の一番穀粒を穀粒取出タンク41に揚穀する1番揚穀機43を備えたコンバインにおいて、1番揚穀機43における揚穀筒体43aの上端部を穀粒取出タンク41内に下方から挿入し、揚穀筒体43aの上部には例えば平面視で180度偏位している左右開口部43c,43cを開口し、タンク内の左右両側から穀粒を取り込み可能に構成している。
【0033】
そして、穀粒筒体43aの上部外周部には、揚穀ラセン43bの軸心回りに回転して左右開口部43c,43cを交互に閉鎖する可動塞ぎ板44を設け、可動塞ぎ板44をモータ47により回転させ、可動塞ぎ板44により左右開口部43c,43cの何れか一方を閉鎖し、何れか他方を開口して穀粒を取り出すようにしている。穀粒取出タンク41における左右開口部43c,43cの側方に左右穀粒センサ48,48を設けている。
【0034】
しかして、1番揚穀機43における揚穀筒体43aの左右開口部43c,43cの何れか一方を可動塞ぎ板44により閉鎖し、左右開口部43c,43cの何れか他方から穀粒を取り出す状態で穀粒の揚穀作業を開始する。左右穀粒センサ48,48の何れか一方が詰まり状態を検出すると、コントローラ(図示省略)の指令により、モータ47が回転駆動され、左右開口部43c,43cの穀粒詰まった側を可動塞ぎ板44により閉鎖し、左右開口部43c,43cの穀粒の詰まってない側を開口し、穀粒を連続して取り出す制御がなされる。なお、左右穀粒センサ48,48により左右開口部43c,43cの双方の穀粒詰まりを検出すると、穀粒取出タンク41の満杯警報がなされる。
【0035】
前記構成により、前記実施例と同様の効果を奏するものである。
次に、図14乃至図19に基づき脱穀部5の扱胴カバー54部の構成について説明する。
【0036】
脱穀部5は、扱胴5a軸架している扱室5b、排塵処理胴5cを軸架している排塵処理室5d、二番処理胴5eを軸架している二番処理室5f、唐箕5g、揺動選別棚5h、排塵ファン5i等で構成されている。
【0037】
扱室5bの右側奥部(図15の左側部)には切り刃取付ステー51を前後方向に沿わせて設け、切り刃取付ステー51には前後方向所定間隔毎に切り刃52,…を設け、扱室5bの上部には扱胴カバー54を開閉自在に設けている。
【0038】
前記切り刃取付ステー51の前後両端には前後枠板51a,51aを設け、図19に示すように、切り刃取付ステー51の上端面よりも前後枠板51a,51aの上端部を上方へ突出し、且つ、切り刃取付ステー51の前後中央寄りに向けて折り曲げ、刃取付ステー51の上端面の穀粒等が前方及び後方に流動しないように構成している。
【0039】
また、前記扱胴カバー54の上面カバー部の前後端部にから下方に屈折した前後側板54a,54aを設け、扱胴カバー54の閉鎖状態では、扱胴カバー54の前後側板54a,54aが刃取付ステー51の前後枠板51a,51aの前後外側面に接近して閉鎖し、穀粒よりも小径の間隙を介して閉鎖されるように構成している。また、扱胴カバー54の上面カバー部の前後両端にはスポンジ56等の閉鎖材を取り付け、扱胴カバー54の前後側板54a,54aと刃取付ステー51の前後枠板51a,51aとの間をスポンジ56で上側から覆って閉鎖し、穀粒や塵埃類が漏れたり、溜らないように構成している。
【符号の説明】
【0040】
1 走行車台
3 操縦部
4 グレンタンク
5 脱穀部
7 刈取搬送部
15 穀稈搬送装置
16 フィードチェン
21 分草装置
21a 前側分草杆
21b 後側分草杆
23 補助分草杆
31 操作レバー(第1操作レバー)
36 操作レバー(第2操作レバー)
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
コンバインの分草装置において、機台に対して前後方向支点軸回りに揺動可能に装着された支持台と、この支持台に第1縦軸回りに揺動可能に装着された第1アームと、この第1アームの先端部に第2縦軸回りに揺動可能に装着されている第2アームと、この第2アームの先端部に縦軸回りに前側分草杆の後側端部及び後側分草杆の前側端部を揺動自在に枢支したものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−426507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
背景技術のものは、刈取穀稈の穀稈搬送装置の左側方に前側分草杆及び後側分草杆を設け、前側分草杆及び後側分草杆を内外方向に張り出し調節する構成であるので、長い穀稈の刈取作業の場合には、穀稈搬送装置で搬送中の刈取穀稈の根元部と前側分草杆及び後側分草杆により左側に押し寄せている未刈取穀稈の穂先部とが絡み付き、刈取穀稈の搬送姿勢が乱され、刈取穀稈を脱穀部のフィードチェンに適正に供給できないという不具合が発生する。そこで、本発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、走行車台(1)の右側前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(4)を設け、走行車台(1)の左側部に脱穀部(5)を設け、走行車台(1)の前方に刈取搬送部(7)を設けたコンバインにおいて、前記刈取搬送部(7)の刈取穀稈を穀稈搬送装置(15)により機体の左側部を通過させて前記脱穀部(5)のフィードチェン(16)に引継ぎ搬送可能に構成し、前記刈取搬送部(7)及び脱穀部5の左側方に配置する前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し調節可能に構成し、前記前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)には前記穀稈搬送装置(15)の左側方に位置して刈取搬送穀稈の根元部を支持してフィードチェン(16)の始端側部まで案内する補助分草杆(23)を上下調節可能に設けたことを特徴とするコンバインとする。
【0006】
請求項2の発明は、前記前側分草杆(21a)及び後側分草杆(21b)を張り出し調節する操作レバー(31)と、前記補助分草杆(23)を上下調節する操作レバー(36)とを、前記操縦部(3)の近傍に並列配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバインとする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1記載の発明によると、コンバインで長い穀稈の刈取作業をする場合には、前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し姿勢にし、補助分草杆(23)を上方に調節して、穀稈搬送装置(15)の刈取搬送穀稈の根元部を確実に支持し、未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止しながら脱穀部(5)のフィードチェン(16)に確実に搬送し供給することができる。また、短い穀稈の刈取作業をする場合には、前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)の左外側への張り出し姿勢を少なくし、補助分草杆(23)を下方に調節して、穀稈搬送装置(15)の刈取搬送穀稈の根元部を確実に支持し、未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止しながら脱穀部(5)のフィードチェン(16)に確実に搬送し供給することができる。
【0008】
請求項2記載の発明によると、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、オペレータは前側分草杆(21a)、後側分草杆(21b)の張り出し調節、及び、補助分草杆(23)の上下調節を操縦部(3)に居ながら容易に調節することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】コンバインの側面図。
【図2】コンバインの平面図。
【図3】コンバインの正面図。
【図4】コンバインの側面図。
【図5】分草装置の平面図、斜視図。
【図6】分草装置の正面図。
【図7】分草装置の平面図。
【図8】分草装置の平面図。
【図9】分草装置の切断側面図。
【図10】分草装置の正面図。
【図11】コンバインの背面図。
【図12】穀粒取付タンク部の平面図、1番揚穀機の切断平面図。
【図13】コンバインの背面図、穀粒取付タンク部の平面図、1番揚穀機の切断平面図。
【図14】脱穀部の切断側面図。
【図15】脱穀部の正面図。
【図16】脱穀部の切断側面図。
【図17】脱穀部の正面図。
【図18】脱穀部上部の正面図。
【図19】切り刃取付ステー部の平面図、正面図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面に基づいてこの発明の実施例について説明する。
まず、本発明を備えたコンバインの全体構成について説明する。コンバインの走行車台1の下方には左右クローラ走行装置2,2を配設し、走行車台1上には、右側前部に座席付きの操縦部3を、その後方にはエンジン(図示省略)及び穀粒収納用のグレンタンク4を配設し、走行車台1の左側部に脱穀部5を搭載し、走行車台1の前側部には刈取搬送部7を昇降自在に設け、脱穀部5及びグレンタンク4の後方に排稾処理装置8を設けている。
【0011】
前記刈取搬送部7には、左右方向に並列配置している複数の分草杆11,…、穀稈引起し装置12、…、刈刃装置13、穀稈掻込搬送装置14,…、穀稈集送搬送装置(図示省略)、穀稈搬送装置15等により構成されている。
【0012】
前記構成により、コンバイン1の回転各部を駆動し刈取作業を開始すると、クローラ走行装置2,2が回転してコンバイン1は走行を開始し、圃場の穀稈は刈取搬送部7の前側部の分草杆11,…により穀稈条列毎に分草されながら穀稈引起し装置12,…に案内され、穀稈引起し装置12,…の引起しラグにより引き起される。引起された穀稈は刈刃装置13により刈り取られ、穀稈掻込搬送装置14,…、穀稈集送搬送装置(図示省略)により左右両側から中央部に集送され、次いで、穀稈搬送装置15に引き継がれて後方に搬送され、脱穀部5のフィードチェン16に引き継がれ脱穀部5で脱穀される。
【0013】
次に、刈取搬送部7及び脱穀部5の左側方に設けている分草装置21について説明する。
この分草装置21は、縦方向の軸回りに互いに枢支連結されている前側分草杆21aと後側分草杆21bとにより構成されていて、前側分草杆21aの前側端部を左側端の分草杆11に縦軸回りに回動自在に枢支し、後側分草杆21bの後側端部を前後方向の分草ガイド溝22に沿って移動自在に支持している。
【0014】
しかして、平面視で前側分草杆分草杆21a,後側分草杆21bを左外側への張り出し姿勢に調節すると、コンバインの左側方の未刈取穀稈を左側方へ離間させ、刈取搬送部7、脱穀部5や穀稈搬送装置15で搬送中の刈取穀稈の根元部と未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止し、また、コンバインの路上走行時には、前側分草杆分草杆21a,後側分草杆21bを内側に収納するように調節可能に構成している。
【0015】
また、刈取搬送部7の穀稈搬送装置15の左側方に位置している前側分草杆21bの後側部には、前後方向のピン23a,…回りに補助分草杆23を上下回動調節可能に設けている。
【0016】
この補助分草杆23は、前側分草杆21aの前後方向中途部に前記穀稈搬送装置15の左側方に沿わせて設け、その後側部を脱穀部5の前記フィードチェン16の始端側部にオーバーラップするように延設し、穀稈搬送装置15で搬送中の刈取穀稈の根元部を下方から支持し、未刈取穀稈の穂先部との絡み付きを防止している。また、補助分草杆23の穀稈搬送面は側面視で穀稈搬送装置15及びフィードチェン16の穀稈搬送面に沿うように、後上り傾斜状に構成している。
【0017】
また、前側分草杆21a,後側分草杆21b及び補助分草杆23を、後述する平行な第1操作ワイヤ32,32、第2操作ワイヤ37,37により、操縦部4から遠隔操作可能に構成している。
【0018】
しかして、図4に示すように、刈取搬送部7の穀稈搬送装置15により搬送中の刈取穀稈の根元部を補助分草杆23により持ち上げ支持しながらフィードチェン16の始端側まで案内し、未刈取穀稈との絡み付きを防止し、長い刈取穀稈でも円滑に脱穀部5に搬送することができる。
【0019】
次に、図5乃至図7に基づき前側分草杆21a及び後側分草杆21bの支持構成について説明する。
刈取搬送部7のフレーム26にはブラケット27を取り付け、ブラケット27の筒体27aに回転軸28を縦方向に沿うように嵌合支架している。回転軸28の上側端部に第1回動アーム29aの基部を固着し、第1回動アーム29aの先端部に第2回動アーム29bの基部を縦軸29cで軸支連結し、第2回動アーム29bの先端部に前側分草杆21aの中途部内側を縦軸29d回りに回動可能に軸支している。
【0020】
しかして、図5(A)に示すように、第1回動アーム29aを側方へ突出回動し、第1回動アーム29a及び第2回動アーム29bを側方へ伸長させると、前側分草杆21a及び後側分草杆21bを張り出し調節することができる。また、第1回動アーム29aを前側へ回動し、第1回動アーム29a及び第2回動アーム29bを内側へ短縮させると、前側分草杆21a及び後側分草杆21bを内側の収納状態に調節することができる。
【0021】
そして、第1回動アーム29aにおける基部及び先端軸支部を強化部材29e,29fにより他の部分よりも強固に構成し、回動軸支部の変形を防止し、前側分草杆21a及び後側分草杆21bを円滑に張り出し調節できるように構成している。
【0022】
次に、図4乃至図6に基づき前側分草杆21a及び後側分草杆21bの遠隔操作構成について説明する。
脱穀部5の前側上部には、前側、後側分草杆21a,21b操作用の第1操作レバー31を前後方向の軸により左右に回動操作自在に設け、操縦部4のオペレータが操作可能に構成している。第1操作レバー31の左右アーム部には平行に配置している第1操作ワイヤ32,32のインナワイヤ32a、32aの一端を連結し、インナワイヤ32a,32aの他端を前記回動軸28の左右アーム28a,28bに連結し、第1操作ワイヤ32,32のアウタワイヤ32b,32bの両端側をフレームに支持し、インナーワイヤ32a,32aを押し引き自在に支持している。また、前記第1回動アーム29aの突起29cとフレーム26との間に、復帰スプリング33を介装し、第1回動アーム29aを内側へ退避回動するように付勢している。
【0023】
しかして、第1操作レバー31を左側に回動すると、前側分草杆21a及び後側分草杆21bが左側に張り出し調節され、第1操作レバー31を右側に回動操作すると、内側に収納回動される構成である。
【0024】
次に、図1乃至図3、図5(B)に基づき補助分草杆23の上下調節構成について説明する。
脱穀部5の前側上部には、補助分草杆23操作用の第2操作レバー36を左右に回動操作自在に設け、操縦部4からオペレータが操作可能に構成している。第2操作レバー36の左右アーム部36a,36aには、平行に配置している第2操作ワイヤ37,37のインナワイヤ37a、37aの一端を連結ている。また、補助分草杆23の軸支部から回動アーム23aを延出し、回動アーム23aの左右にインナワイヤ37a,37aの他端を連結し、第2操作ワイヤ37,37のアウタワイヤ37b,37bの両端部をフレームに支持し、インナーワイヤ37a,37aを押し引き自在に支持している。
【0025】
しかして、第2操作レバー36を左側に回動すると、補助分草杆23が右側下方に回動すると、搬送中の短い穀稈の根元部を下方から支持し、また、左側上方に回動すると、搬送中の長い穀稈の根元部を下方から支持する構成である。
【0026】
また、図8及び図9に示すように、ブラケット27の筒体27aに回転軸28を縦方向に沿うように支架し、筒体27aの上側部で且つ進行方向後側部に注入口27bを設けると共に、取外し自在の蓋27cを設け、潤滑オイルを注入できるようにしている。従って、回転軸28、第1回動アーム29a,第2回動アーム29bを長期にわたり円滑に回動させることができ、長期保管に対応するようにしている。
【0027】
また、図10に示すように、ブラケット27の筒体27aに回転軸28を支架するにあたり、回転軸28の上下端部を大径にして筒体27aに回動自在に嵌合支持し、中間部を少し小径に構成している。従って、筒体27aにグリスを注入すると、回転軸28の中間小径部にグリスが保存され、回転軸28の下部に徐々に浸透させ、長期にわたり円滑に回転軸28を回動させることができる。
【0028】
次に、図11及び図12に基づきコンバインの穀粒取出タンク41について説明する。
走行車台1の右側部には、前側部から後側部にかけて操縦部(図示省略)、穀粒取出部40を配設し、左側部に脱穀部5を配設し、走行車台1の前側部には刈取搬送部(図示省略)を昇降自在に設けたコンバインに関するもので、穀粒取出部40を次のように構成している。
【0029】
走行車台1の右後側部から立ち上げた穀粒取出フレーム42の上部に、穀粒取出タンク41を取り付け、脱穀部5の一番穀粒を1番揚穀機43により穀粒取出タンク41に取り出すように構成している。
【0030】
この1番揚穀機43は、揚穀筒体43aと揚穀ラセン43bとにより構成されていて、揚穀筒体43aの上端部を穀粒取出タンク41内に下方から挿入し、揚穀筒体43aの上部には例えば平面視で180度偏位している左右開口部43c,43cを開口し、タンク内の左右両側から穀粒を取り込みできるように構成している。そして、穀粒筒体43aの上部外周部には揚穀ラセン43bと一体的に回転する可動塞ぎ板44を設け、可動塞ぎ板44により左右開口部43c,43cを交互に開閉しながらタンクの左右両側に振り分けながら穀粒を取り出すように構成している。そして、穀粒取出タンク41に取り出された穀粒は取出口43dから袋ホルダ(図示省略)により支持されている穀粒袋(図示省略)に取り出すようにしている。
【0031】
前記構成によると、1番揚穀機43により揚穀された穀粒を揚穀筒体43aの左右開口部43c,43cから穀粒取出タンク41の左右両側に取り出すことができ、1番揚穀機43に対して何れの方向へも穀粒取出タンク41の容量を拡大することが可能となり、タンク形状の自由度を高めることができる。
【0032】
次に、図13に基づき可動塞ぎ板44の他の実施例について説明する。
穀粒取出タンク41、脱穀部5の一番穀粒を穀粒取出タンク41に揚穀する1番揚穀機43を備えたコンバインにおいて、1番揚穀機43における揚穀筒体43aの上端部を穀粒取出タンク41内に下方から挿入し、揚穀筒体43aの上部には例えば平面視で180度偏位している左右開口部43c,43cを開口し、タンク内の左右両側から穀粒を取り込み可能に構成している。
【0033】
そして、穀粒筒体43aの上部外周部には、揚穀ラセン43bの軸心回りに回転して左右開口部43c,43cを交互に閉鎖する可動塞ぎ板44を設け、可動塞ぎ板44をモータ47により回転させ、可動塞ぎ板44により左右開口部43c,43cの何れか一方を閉鎖し、何れか他方を開口して穀粒を取り出すようにしている。穀粒取出タンク41における左右開口部43c,43cの側方に左右穀粒センサ48,48を設けている。
【0034】
しかして、1番揚穀機43における揚穀筒体43aの左右開口部43c,43cの何れか一方を可動塞ぎ板44により閉鎖し、左右開口部43c,43cの何れか他方から穀粒を取り出す状態で穀粒の揚穀作業を開始する。左右穀粒センサ48,48の何れか一方が詰まり状態を検出すると、コントローラ(図示省略)の指令により、モータ47が回転駆動され、左右開口部43c,43cの穀粒詰まった側を可動塞ぎ板44により閉鎖し、左右開口部43c,43cの穀粒の詰まってない側を開口し、穀粒を連続して取り出す制御がなされる。なお、左右穀粒センサ48,48により左右開口部43c,43cの双方の穀粒詰まりを検出すると、穀粒取出タンク41の満杯警報がなされる。
【0035】
前記構成により、前記実施例と同様の効果を奏するものである。
次に、図14乃至図19に基づき脱穀部5の扱胴カバー54部の構成について説明する。
【0036】
脱穀部5は、扱胴5a軸架している扱室5b、排塵処理胴5cを軸架している排塵処理室5d、二番処理胴5eを軸架している二番処理室5f、唐箕5g、揺動選別棚5h、排塵ファン5i等で構成されている。
【0037】
扱室5bの右側奥部(図15の左側部)には切り刃取付ステー51を前後方向に沿わせて設け、切り刃取付ステー51には前後方向所定間隔毎に切り刃52,…を設け、扱室5bの上部には扱胴カバー54を開閉自在に設けている。
【0038】
前記切り刃取付ステー51の前後両端には前後枠板51a,51aを設け、図19に示すように、切り刃取付ステー51の上端面よりも前後枠板51a,51aの上端部を上方へ突出し、且つ、切り刃取付ステー51の前後中央寄りに向けて折り曲げ、刃取付ステー51の上端面の穀粒等が前方及び後方に流動しないように構成している。
【0039】
また、前記扱胴カバー54の上面カバー部の前後端部にから下方に屈折した前後側板54a,54aを設け、扱胴カバー54の閉鎖状態では、扱胴カバー54の前後側板54a,54aが刃取付ステー51の前後枠板51a,51aの前後外側面に接近して閉鎖し、穀粒よりも小径の間隙を介して閉鎖されるように構成している。また、扱胴カバー54の上面カバー部の前後両端にはスポンジ56等の閉鎖材を取り付け、扱胴カバー54の前後側板54a,54aと刃取付ステー51の前後枠板51a,51aとの間をスポンジ56で上側から覆って閉鎖し、穀粒や塵埃類が漏れたり、溜らないように構成している。
【符号の説明】
【0040】
1 走行車台
3 操縦部
4 グレンタンク
5 脱穀部
7 刈取搬送部
15 穀稈搬送装置
16 フィードチェン
21 分草装置
21a 前側分草杆
21b 後側分草杆
23 補助分草杆
31 操作レバー(第1操作レバー)
36 操作レバー(第2操作レバー)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行車台(1)の右側前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(4)を設け、走行車台(1)の左側部に脱穀部(5)を設け、走行車台(1)の前方に刈取搬送部(7)を設けたコンバインにおいて、前記刈取搬送部(7)の刈取穀稈を穀稈搬送装置(15)により機体の左側部を通過させて前記脱穀部(5)のフィードチェン(16)に引継ぎ搬送可能に構成し、前記刈取搬送部(7)及び脱穀部5の左側方に配置する前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し調節可能に構成し、前記前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)には前記穀稈搬送装置(15)の左側方に位置して刈取搬送穀稈の根元部を支持してフィードチェン(16)の始端側部まで案内する補助分草杆(23)を上下調節可能に設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記前側分草杆(21a)及び後側分草杆(21b)を張り出し調節する操作レバー(31)と、前記補助分草杆(23)を上下調節する操作レバー(36)とを、前記操縦部(3)の近傍に並列配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【請求項1】
走行車台(1)の右側前部に操縦部(3)を設け、該操縦部(3)の後方にグレンタンク(4)を設け、走行車台(1)の左側部に脱穀部(5)を設け、走行車台(1)の前方に刈取搬送部(7)を設けたコンバインにおいて、前記刈取搬送部(7)の刈取穀稈を穀稈搬送装置(15)により機体の左側部を通過させて前記脱穀部(5)のフィードチェン(16)に引継ぎ搬送可能に構成し、前記刈取搬送部(7)及び脱穀部5の左側方に配置する前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)を左外側へ張り出し調節可能に構成し、前記前側分草杆(21a)と後側分草杆(21b)には前記穀稈搬送装置(15)の左側方に位置して刈取搬送穀稈の根元部を支持してフィードチェン(16)の始端側部まで案内する補助分草杆(23)を上下調節可能に設けたことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
前記前側分草杆(21a)及び後側分草杆(21b)を張り出し調節する操作レバー(31)と、前記補助分草杆(23)を上下調節する操作レバー(36)とを、前記操縦部(3)の近傍に並列配置したことを特徴とする請求項1記載のコンバイン。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2010−172275(P2010−172275A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−19078(P2009−19078)
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年1月30日(2009.1.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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