説明

コンバイン

【課題】7条刈りの刈取部の刈取入力軸からの連動構造を簡略にした7条刈りコンバインに関する。
【解決手段】7条の穀稈を並列的に刈取る刈取部は、左側の2条分の穀稈を合流させて搬送する左側合流搬送手段と、中央左側の2条分の穀稈を合流させて搬送する中央左側合流手段と、中央右側の2条分の穀稈を合流させて搬送する中央右側合流手段と、右側1条分の穀稈を合流させて搬送する右側合流搬送手段とを具備して、7条分の穀稈の刈取り搬送を行うべく構成し、しかも、中央左側合流手段と、中央右側合流手段との間は、穀稈搬送をしない非搬送部分とし、非搬送部分の空間部分に、2条、3条分の中央右側合流手段と4条5条分の中央左側合流手段を駆動するための連動機構を配設したことを特徴とするコンバインを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、7条刈取部を備えたコンバインに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、偶数条、例えば6条や8条の刈取りを行うコンバインの刈取部においては、分草板と引起タインで未刈穀稈を引起しながら数条分並列した各引起タイン間に2条分の未刈株元をスターホイルと掻込タインで掻込み、刈刃で切断し、刈取株元を搬送チェンで2条分毎にまず合流させて、最終的には合流下手側で全体を合流させて穂先搬送チェンと共に協動してフィードチェンに受け継ぐように構成している(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、奇数条、例えば5条の刈取りを行うコンバインの刈取部においては、左右側のそれぞれの2条分の未刈穀稈と中央の1条分の未刈穀稈とに分けて引起タイン間に掻込み、刈刃で刈取った後に、左側の2条分を合流すると共に、右側の2条分を合流し、最終的に中央の1条分をこれらと合流させて5条分全体を合流させてフィードチェンに受け渡すように構成している。
【0004】
ところが、最近7条の穀稈が刈取り可能なコンバインが望まれている。
その理由は、コンバインの路上搬送のために搬送車荷台に積載する場合において、8条刈取りの最外側の1条分刈取りを構成する最外側引起タインが、はみ出して有効に荷台に積載できない不都合があるためである。
そこで、7条分の刈取りに構成する場合は、例えば左側から右側にかけて「2条、2条、1条、2条」とするように1条分の刈取り搬送機構を中央部分に配設したり、5条分と略同様の刈取部構成とすることが考えられる。
【0005】
また、特許文献2に開示されているように、最外側の引起タインを着脱自在として必要に応じて取外し7条分とすることができるようにし、また最外側の引起タインを折曲げ自在として必要に応じて折曲げて7条分とすることが考えられる。
【0006】
そして、1条分或いは2条分の掻込み搬送機構に、刈取入力軸より動力を伝達し、それぞれ1条分或いは2条分毎の掻込み搬送を行い、搬送下手側である程度の条数ごとにまとめて合流させ、これらを最終段階で全部合流させてフィードチェンに受け渡す。
かかる機構の場合、例えば2条毎の引起し掻込みの駆動の系統は、刈取入力軸に連なる縦軸に連動連結した系統であったり、また、縦軸に連なる横軸に連動連結した系統であり、また各条に共通する主要な駆動軸を引起タインの頭部近傍に横架して、この横架軸から各条の引起し、掻込み、合流搬送の駆動を取出す機構のものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4149988号公報
【特許文献2】特公平6-46896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、いずれの駆動伝達手段も構造が複雑で、全体に分散しているため、刈取部の全体構造が大きくなる欠点を有しており、特に奇数条の刈取部においては、1条分が中央寄りに配設されるため、駆動系統が左右端まで同じ複雑な機構で万遍なく構成されることになり、機構上の無駄もあり、保守点検も煩雑で、故障も生起しやすい欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、7条の穀稈を並列的に刈取ると共に、刈取った穀稈を後方に搬送しながら一箇所に合流させるようにした刈取部と、同刈取部にて一箇所に合流された穀稈を順次受け入れて脱穀処理する脱穀部とを備えるコンバインにおいて、刈取部は、左側の2条分の穀稈を合流させて搬送する左側合流搬送手段と、中央左側の2条分の穀稈を合流させて搬送する中央左側合流手段と、中央右側の2条分の穀稈を合流させて搬送する中央右側合流手段と、右側1条分の穀稈を合流させて搬送する右側合流搬送手段とを具備して、7条分の穀稈の刈取り搬送を行うべく構成し、しかも、中央左側合流手段と、中央右側合流手段との間は、穀稈搬送をしない非搬送部分とし、非搬送部分の空間部分に、2条、3条分の中央右側合流手段と4条5条分の中央左側合流手段を駆動するための連動機構を配設したことを特徴とするコンバインを提供せんとするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、2条、3条分の中央右側合流手段を駆動するための合流駆動スプロケットに刈取入力軸から縦伝動軸を介して連動連設した横伝動軸から駆動力を伝達することを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、合流駆動スプロケットに連動連結した合流従動スプロケットにより4条、5条の中央左側合流手段を駆動すべく構成したことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、1条分の右側合流搬送手段は刈取入力軸に連設した縦伝動軸の右側株元搬送スプロケットにより駆動すべく構成し、2条分の中央右側合流手段は合流駆動スプロケットにより駆動すべく構成し、2条分の中央左側合流手段は合流従動スプロケットにより駆動すべく構成し、2条分の左側合流搬送手段は刈取入力軸に連動連設した横伝動軸の左側合流スプロケットにより駆動すべく構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、7条分の穀稈の刈取り搬送を行う刈取部において、中央右側合流手段の右側面で2条、3条分を合流搬送し、中央左側合流手段の左側面で4条、5条分を合流搬送するため、中央左右側合流手段の対面する部分は、穀稈を搬送しない非搬送部分となり、この非搬送部分は穀稈が通過しないため穀稈の非干渉空間となり、この空間部分に中央左右側合流手段を駆動するための連動機構を設けたので、中央左右側合流手段の最短距離の位置に連動機構を配設でき、駆動のための連動機構が簡単に構成でき、従って、連動ロスを解消し、また他の左右側合流搬送手段の連動機構との配置バランスも良好となり、刈取入力軸からの動力伝達も連動ロスが少なく効率的に行え、全体の動力伝達機構を可及的に簡素化できる効果がある。
【0014】
請求項2の発明によれば、中央右側合流手段を駆動するための合流駆動スプロケットに横伝動軸からの駆動力を伝達するように構成したために、最短距離で合流駆動スプロケットへ駆動力を伝達でき、連動ロスを少なくし、連動機構の集中化をはかることができる効果がある。
【0015】
請求項3の発明によれば、合流駆動スプロケットに合流従動スプロケットを連動連結し、合流従動スプロケットにより4条、5条分の中央左側合流手段を駆動するため、合流駆動スプロケットと合流従動スプロケットの駆動分担により中央左右側合流手段をそれぞれ駆動できることになり、合流従動スプロケットへの動力伝達が最小の連動機構で行える効果を有すると共に、各合流手段の作動を良好に調時して行うことができ円滑な穀稈合流搬送を可能とし、最下手方向地点における最終的な7条分の合流を適確に行うことができる効果がある。
【0016】
請求項4の発明によれば、左右側合流搬送手段と中央左右側合流手段の合計4個の合流手段を、右側株元搬送スプロケットと、左側合流スプロケットと、合流従動スプロケットと、合流駆動スプロケットによりそれぞれ駆動すべく構成したことにより、各スプロケットは、刈取部の主要入力機能を果たす刈取入力軸から可及的に近接した位置に配設することができ、刈取部における穀稈の主要な搬送流路の駆動系統を可及的に中央に集約して構成することができ、構造上も簡易化して故障の少ない使いやすい7条刈取りのコンバインを提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】刈取部の側面図である。
【図3】刈取部の平面図である。
【図4】左右中央の株元搬送チェンの平面図である。
【図5】コンバインの動力伝達図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0019】
[コンバインの全体説明]
コンバインの全体説明について説明する。図1はコンバインの全体側面図、図2は刈取部の側面図、図3は刈取部の平面図、図4は、左右中央の株元搬送チェンの平面図、図5はコンバインの動力伝達図である。
である。
【0020】
本実施形態のコンバインAは、左右走行クローラ2を装設するトラックフレーム1と、トラックフレーム1上に架設する機台3と、フィードチェン5を左側に張架し扱胴6を内蔵する脱穀部4と、前記脱穀部4の前方に備える7条刈りの刈取部7と、排藁チェン9の終端を臨ませる排藁処理部8と、脱穀部4からの穀粒を揚穀筒11を介して搬入する穀物タンク10と、穀物タンク10の穀粒を機外に排出する排出オーガ12と、操向ハンドルなど運転操作部14及び運転席15を備える運転キャビン13と、運転キャビン13下方に設けるエンジン16とを備え、圃場を走行移動しながら穀稈を刈取部7で連続的に刈取り、脱穀部4で脱穀するように構成している。
【0021】
図2及び図3に示すように、機台3の前端から脱穀部4の前面側に左右刈取装着フレーム17を立上げ、各刈取装着フレーム17の上部に割パイプ継手18を設ける一方、エンジン16からの動力を伝達する刈取入力軸19を内挿する刈取入力ケース20を刈取部7に設け、刈取入力ケース20の両端部を割パイプ継手18を介して左右刈取装着フレーム17の上部に回転自在に、かつ着脱自在に保持し、前記刈取入力ケース20を脱穀部4の直前にて機体左右方向に水平に横架支持させ、また刈取入力ケース20の中間部から前斜下方に向けて一体延設する縦伝動ケース21と、縦伝動ケース21の先端に中間部を一体連結して縦伝動ケース21の先端にて機体左右方向に水平に横架支持する横伝動ケース22と、後部を横連結フレーム(図示しない)によって一体連結した7条分8本一体の刈取フレーム24とを設け、刈取フレーム24の後部を横伝動ケース22に一体連結して刈取フレーム24を横伝動ケース22から機体前方に向けて平行に一体延設し、これら一体の刈取入力ケース20、縦伝動ケース21、横伝動ケース22、刈取フレーム24を刈取部7のメインフレームとし、このメインフレームに後述する刈取部7の構成要素を組付けて刈取部7を構成するもので、機台3と縦伝動ケース21との間に油圧シリンダ(図示しない)を張架し、油圧シリンダを伸縮させることで刈取部7を刈取入力ケース20を中心に昇降させるように構成している。
【0022】
そして、図5に示すように、刈取入力軸19にベベルギアを介して上端を連動連結させる縦伝動軸44を縦伝動ケース21に内挿すると共に、縦伝動軸44の下端にベベルギアを介して中間部を連動連結させる横伝動軸45を横伝動ケース22に内挿し、これら縦伝動軸44及び横伝動軸45から刈取部7の各構成要素のうち、駆動するものの動力を取り出すようにしている。
【0023】
[刈取部について]
刈取部について説明する。7条刈りの刈取部7は、
I 前処理機構
II 掻込機構
III 刈取機構
IV 穀稈株元搬送機構
V 穀稈穂先搬送機構
より構成されており、以下刈取部7の各機構について説明する。
【0024】
[I 前処理機構について]
前処理機構は、刈取る穀稈と未刈穀稈との分離及び刈取るべき穀稈の1条ごとの分離を行う7条分8つの分草板T1,・・,T8と、分草後の未刈穀稈を起立させる引起タインS1,・・,S7を有する7条分7つの引起ケース29,・・,29により構成している。
【0025】
そして、引起タインS1,・・,S7は次のように構成している。すなわち、各引起駆動ケース48の下端部から各引起ケース29の内側上部に引起タイン駆動軸49を突出させ、その突出端部に、引起タインS1,・・,S7を等間隔に取付けるタインチェンの上部を巻回支持させる引起タイン駆動スプロケット50を設け、横伝動軸45の左端にベベルギアを介して連動連結させる引起縦伝動軸51と、引起縦伝動軸51の上端にベベルギアを介して連動連結させる引起横伝動軸52とを設け、引起横伝動軸52に引起駆動軸53、引起タイン駆動軸49をそれぞれベベルギアを介して連動連結させ、かつ引起タイン駆動軸49にベベルギアを介して連動連結させる引起駆動軸53とで、横伝動軸45から引起縦伝動軸51、引起横伝動軸52を介して各引起ケース29の引起タイン駆動スプロケット50に動力を伝達するように構成すると共に、引起縦伝動軸51の途中に引起変速機構54を組込み、各引起ケース29の引起タインS1,・・,S7の駆動速度を高速・中速・低速に変速するように構成している。
【0026】
[II 掻込機構について]
掻込機構は、右側1つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側1条分の1条穀稈C1の株元部を1束に掻寄せて掻込む右掻込輪である第1スターホイルST1及び右突起付ベルトである第1掻込ベルトBL1と、中央右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の2条、3条穀稈C2,C3の株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の中央掻込輪である第2、第3スターホイルST2,ST3及び左右一対で一組の中央突起付ベルトである第2、第3掻込ベルトBL2,BL3と、中央左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の4条、5条穀稈C4,C5の株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の中央掻込輪である第4、第5スターホイルST4,ST5及び左右一対で一組の中央突起付ベルトである第4、第5掻込ベルトBL4,BL5と、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の6条、7条穀稈C6,C7の株元部を1束に掻寄せて掻込む左右一対で一組の左掻込輪である第6、第7スターホイルST6,ST7及び左右一対で一組の左突起付ベルトである第6、第7掻込ベルトBL6,BL7により構成している。
【0027】
また、図5にも示すように、第1スターホイルST1は、回転軸G1の下端に連動連結している。次いで、第2、第3スターホイルST2、ST3は、平行な二軸である左右の回転軸G2,G3の下端にそれぞれ連動連結し、第2、第3スターホイルST2,ST3同士を噛合回転させ、さらに、第4、第5スターホイルST4,ST5は、平行な二軸である左右の回転軸G4,G5の下端にそれぞれ連動連結し、第4、第5スターホイルST4,ST5同士を噛合回転させ、また、第6、第7スターホイルST6,ST7は、平行な二軸である左右の回転軸G6,G7の下端にそれぞれ連動連結し、第6、第7スターホイルST6,ST7同士を噛合回転させる。
【0028】
第1から第7掻込ベルトBL1〜BL7は、搬送終端部を回転軸G1〜G7の上端に一体に取付ける各大径プーリ41にそれぞれ巻回支持させると共、搬送始端部を各大径プーリ41の前方に軸支する各小径プーリ42に巻回支持させる。すなわち、第2、第3掻込ベルトBL2、BL3同士、第4、第5掻込ベルトBL4、BL5同士、第6、第7掻込ベルトBL6、BL7同士を前方に向けて大きく開くハの字形に張設させている。
【0029】
回転軸G1〜G7のうち一方の回転軸G1、G3,G4,G7に動力を伝達して駆動回転することで、その回転軸G1、G3,G4,G7に取付けた第1、第3、第4、第7スターホイルST1,ST3,ST4,ST7及び第1、第3、第4、第7掻込ベルトBL1,BL3,BL4,BL7を駆動回転し、他方の回転軸G2,G5,G6に取付けた第2、第5、第6スターホイルST2,ST5,ST6及び第2、第5、第6掻込ベルトBL2,BL5,BL6を従動回転することにより、一方の第1、第2、第4、第6スターホイルST1,ST2,ST4,ST6及び第1、第2、第4、第6掻込ベルトBL1,BL2,BL4,BL6を逆方向に回転させ、他方の第3、第5、第7スターホイルST3,ST5,ST7及び第3、第5、第7掻込ベルトBL3,BL5,BL7を正方向に回転させ、7条分の穀稈C1,・・,C7の掻込みを行うように構成している。なお、第2スターホイルST2の直径は、他のスターホイルの直径より小さく構成することで、第2スターホイルST2による株元合流搬送チェン33Rへの干渉を防止し、第1穀稈の搬送をスムーズに行うことができる。
【0030】
[III 刈取機構について]
刈取機構は、掻込時に穀稈の株元を7条分同時に切断するバリカン形の刈刃32からなる。
【0031】
刈刃32は、可動刃を刈幅の中央部で二つに分割し、左右の可動刃32を相反する方向に往復運動させ、振動を相殺するようにしたもので、横伝動軸45の左端部より少し内側からベベルギアを介して左側の刈刃駆動軸であるクランク軸56aを上向きに立上げると共に、横伝動軸45の右端部よりベベルギアを介して右側の刈刃駆動軸であるクランク軸56bを上向きに立上げ、左右のクランク軸56a,56bを横伝動ケース22から上方に突出させ、横伝動軸45から左右の可動刃32の動力を取出すように構成している。
【0032】
また、後述するように、1条穀稈の第1スターホイルST1と第1掻込ベルトBL1からなる掻込み部材と、2条穀稈の第2スターホイルST2と第2掻込ベルトBL2からなる掻込み部材の間には、1条穀稈の搬送のためのガイド板27を介設し、しかも、1条穀稈の左右側に位置する1条穀稈用の第1、第2分草板T1,T2の間隔W1を他の各分草板T3,・・,T8の間隔W2,・・,W7よりも広く形成している。
【0033】
[IV 穀稈株元搬送機構について]
穀稈株元搬送機構は、(1)右側合流搬送手段と、(2)中央右側合流手段と、(3)中央左側合流手段と、(4)左側合流搬送手段により構成している。
【0034】
以下に、穀稈株元搬送機構の各手段(1)〜(4)の構成について説明する。
【0035】
(1)右側合流搬送手段は、右側1条分の1条穀稈C1を合流させて搬送し、第1スターホイルST1及び第1掻込ベルトBL1によって掻込まれた右側1条分の1条穀稈C1の株元部を左斜後上方に挟持搬送する右株元搬送チェン33Rよりなり、右株元搬送チェン33Rは、第1スターホイルST1と縦伝動軸44に連動連結した右側株元搬送スプロケット69との間に懸架され、縦伝動軸44からの動力を受けて右側株元搬送スプロケット69により駆動される。
【0036】
すなわち、1条穀稈C1の掻込機能を果たすために第1スターホイルST1と第1掻込ベルトBL1とが引起タインS1の後方に配設されており、しかも、第1スターホイルST1の回転軸G1には従動スプロケット43Rが設けられており、従動スプロケット43Rと右側株元搬送スプロケット69との間に右株元搬送チェン33Rを懸架している。
【0037】
しかも、右株元搬送チェン33R及び右穂先搬送タイン37Rの動力は、縦伝動軸44の中間部から取出すように構成している。すなわち、縦伝動ケース21の中間部から右株元搬送チェン33Rの回動平面に対して直角に右搬送駆動ケース64を立上げると共に、右搬送駆動ケース64の下部から左斜上方に向けて縦搬送駆動ケース65を延設し、右搬送駆動ケース64に内挿させて下端を縦伝動軸44の中間部にベベルギアを介して連動連結させる右搬送駆動軸67と、縦搬送駆動ケース65に内挿させて下端を右搬送駆動軸67の下部にベベルギアを介して連動連結させる縦搬送伝動軸68を設け、右株元搬送チェン33Rの搬送終端部を巻回支持させる右側株元搬送スプロケット69を右搬送駆動軸67上に設け、右穂先搬送タイン37Rを等間隔に取付ける株元搬送チェン34の搬送終端部を巻回支持させる株元搬送チェンスプロケット70を縦搬送伝動軸68上に設け、縦伝動軸44の中間部から右側株元搬送スプロケット69と株元搬送チェンスプロケット70に動力を伝達するように構成している。従って、右株元搬送チェン33Rは、縦伝動ケース21と横伝動ケース22との接続部の略上方位置まで張設した状態となっている。
【0038】
なお、上記のように、穀稈株元搬送機構のうちの右側合流搬送手段は、右株元搬送チェン33Rの上手側に位置する第1スターホイルST1、第1掻込ベルトBL1と、右株元搬送チェン33Rより構成されているが、右株元搬送チェン33Rに通じる第1分草板T1と第2分草板T2の間隔W1は、他の各分草板T3,・・,T8の間隔W2,・・W7よりも広く形成している。従って、端部の1条分のみの穀稈の分草掻込みの命中度合いが低くても1条分の穀稈を確実に分草して掻込むことができる。
【0039】
(2)中央右側合流手段は、中央右側の2条分の2条、3条穀稈C2,C3を合流させて搬送し、第2スターホイルST2及び第2掻込ベルトBT2と第3スターホイルST3及び第3掻込ベルトBL3との間に掻込まれた中央右側2条分の2条、3条穀稈C2,C3の株元部を、右斜後上方に挟持搬送し、右株元搬送チェン33Rの1条穀稈C1の株元部と合流させる中央右株元合流搬送チェン33CRよりなり、中央右株元合流搬送チェン33CRは、第3スターホイルST3と横伝動軸45に連動連結した合流駆動スプロケット178との間に懸架され、横伝動軸45からベベルギアを介して伝達される動力により駆動される。
【0040】
2条、3条穀稈C2,C3の掻込機能を果たすために第3スターホイルST3と第3掻込ベルトBL3とが引起タインS3の後方に配設されており、しかも、第3スターホイルST3の回転軸G3には従動スプロケット43CRが設けられており、従動スプロケット43CRと合流駆動スプロケット178との間に中央右株元合流搬送チェン33CRを懸架している。
【0041】
また、2条穀稈C2の引起タインS2及び第2スターホイルST2は、3条穀稈C3の引起タインS3及び第3スターホイルST3と共働して2条、3条穀稈C2,C3を引起し掻込むものであるため、1条穀稈C1の引起タインS1や第1スターホイルST1と同じ方向(図3において右方向)に回転することになる。従って、1条穀稈C1が1条と2条の引起タインS1,S2の間や第1と第2スターホイルST1,ST2の間において相反する引起・掻込み作用を受けないように2条の引起タインS2や第2スターホイルST2の1条側の横側方にガイド板27を配設して、引起・掻込みと反対の作用が1条穀稈C1に及ばないようにしている。
【0042】
中央右株元合流搬送チェン33CRは、前述のように、一組の第2、第3スターホイルST2,ST3及び右掻込ベルト31Rとによって掻込まれた中央2条分の2条、3条穀稈C2,C3の株元部を、右斜後上方に挟持搬送し、右株元搬送チェン33Rの1条分の1条穀稈C1の株元部に合流させる。右株元搬送チェン33Rによって挟持搬送される1条分の1条穀稈C1の株元部と中央右株元合流搬送チェン33CRによって挟持搬送される中央2条分の2条、3条穀稈C2,C3の株元部との合流部X1においては、右株元搬送チェン33Rによって挟持搬送される右側1条分の1条穀稈C1の株元部に対し、中央右株元合流搬送チェン33CRによって挟持搬送される中央2条分の2条、3条穀稈C2,C3の株元部を中央右株元合流搬送チェン33CRの搬送終端部から合流させるようになる。
【0043】
このように中央右株元合流搬送チェン33CRにより中央2条分の2条、3条穀稈C2,C3の株元部を右株元搬送チェン33Rから搬送されてきた1条分の1条穀稈C1と合流させて、3条分として下手方向の最終合流地点にまで搬送するために右株元搬送チェン33Rの往路の中途部に中央右株元合流搬送チェン33CRの往路の一部が直線的に相対して対峙するように配設している。
【0044】
(3)中央左側合流手段は、中央左側の2条分の4条、5条穀稈C4,C5を合流させて搬送し、第4スターホイルST4及び第4掻込ベルトBT4と第5スターホイルST5及び第5掻込ベルトBT5との間に掻込まれた中央左側2条分の4条、5条穀稈C4,C5の株元部を、右斜後上方に挟持搬送し、左株元搬送チェン33Lの6条、7条穀稈C6,C7の株元部に合流させる中央左株元合流搬送チェン33CLよりなり、中央左株元合流搬送チェン33CLは、第4スターホイルST4と合流従動スプロケット179との間に懸架され、横伝動軸45からベベルギアを介して伝達される駆動力により駆動される。
【0045】
4条、5条穀稈C4,C5の掻込機能を果たすために第4スターホイルST4と第4掻込ベルトBL4とが引起タインS4の後方に配設されており、しかも、第4スターホイルST4の回転軸G4には従動スプロケット43CLが設けられており、従動スプロケット43CLと合流従動スプロケット179との間に中央左株元合流搬送チェン33CLを懸架している。
【0046】
なお、中央左株元合流搬送チェン33CLは、従動スプロケット43CLと合流従動スプロケット179との間に懸架されているが、搬送下手側は後述する左株元搬送チェン33Lの搬送下手側と略八字を形成するように搬送下手側の間隔を漸次狭窄状としており、この狭窄部分を合流部X2としている。
【0047】
また、中央右株元合流搬送チェン33CR、中央左株元合流搬送チェン33CLの動力は、横伝動軸45の中間部から取出すようにしている。すなわち、中央右株元合流搬送チェン33CRの搬送終端部を巻回支持させる合流駆動スプロケット178と、中央左株元合流搬送チェン33CLの搬送終端部を巻回支持させる合流従動スプロケット179に横伝動軸45の中間部から以下に述べるような連動機構によって動力を伝達するように構成している。この合流駆動スプロケット178は、上記中央左株元合流搬送チェン33CLを懸架している合流従動スプロケット179より低い位置(図5参照)となるように非搬送部分に配設されており、すなわち、各スプロケット178,179に懸架されている中央左株元合流搬送チェン33CLと中央右株元合流搬送チェン33CRとは、互いに干渉することなく作動する。
【0048】
すなわち、中央左側合流手段と中央右側合流手段との間は、穀稈搬送をしない非搬送部分とし、この非搬送部分の空間に、2条、3条分の中央右側合流手段と4条、5条分の中央左側合流手段を駆動するための連動機構を配設しているものであり、連動機構は、横伝動軸45にベベルギアを介して駆動スプロケット軸170を連動連結し、駆動スプロケット軸170の先端に合流駆動スプロケット178を連動連結すると共に駆動スプロケット軸170の中間部に中間ギア171を連動連結している。この中間ギア171に中間チェン175を介して連動する従動側中間ギア174が動力伝達軸172に連動連結し、動力伝達軸172にカウンタギア176を介して従動スプロケット軸173に連動連結し、従動スプロケット軸173の先端に合流従動スプロケット179を連動連結している。
したがって、横伝動軸45から伝達した動力は、駆動スプロケット軸170に連動連結した合流駆動スプロケット178を回転駆動し、さらに、駆動スプロケット軸170に連動連設した中間ギア171から中間チェン175を介して従動側中間ギア174に動力が伝達され、そして、動力伝達軸172、カウンタギア176、従動スプロケット軸173、合流従動スプロケット179に伝達され、合流従動スプロケット179を回転駆動する。
【0049】
(4)左側合流搬送手段は、左側の2条分の6条、7条穀稈C6,C7を合流させて搬送し、第6スターホイルST6及び第6掻込ベルトBL6と第7スターホイルST7及び第7掻込ベルトBL7との間に掻込まれた6条、7条穀稈C6,C7の株元部を右斜後上方に挟持搬送して前記右株元搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させるための左株元搬送チェン33Lよりなり、左株元搬送チェン33Lは、第7スターホイルST7と左側合流スプロケット75との間に懸架され、横伝動軸45から動力を受けて左側合流スプロケット75により駆動される。
【0050】
6条、7条穀稈C6,C7の掻込機能を果たすために第7スターホイルST7と第7掻込ベルトBL7とが引起タインS7の後方に配設されており、しかも、第7スターホイルST7の回転軸G7には従動スプロケット43Lが設けられており、従動スプロケット43Lと左側合流スプロケット75との間に左株元搬送チェン33Lを懸架している。
【0051】
これら左右及び中央左、中央右の株元合流搬送チェン33L,33R,33CL,33CRの回転によって第1から第7スターホイルST1〜ST7及び第1から第7掻込ベルトBL1〜BL7を回転させるように構成している。
【0052】
しかも、左株元搬送チェン33L及び左穂先搬送タイン37Lの動力は、横伝動軸45の左端部から引起縦伝動軸51を経て取出すように構成している。すなわち、横伝動軸45の左端部にベベルギアを介して引起縦伝動軸51を連動連設し、引起縦伝動軸51の中間部にベベルギアを介して連動連結させる左搬送駆動軸74を設け、左株元搬送チェン33Lの非搬送側中間部を巻回支持させる左側合流スプロケット75と左穂先搬送タイン37Lを等間隔に取付けるタインチェンの非搬送側中間部を巻回支持させる左穂先搬送タイン駆動スプロケット76とを設ける駆動スプロケット軸77の中間部に左搬送駆動軸74の右端をベベルギアを介して連動連結させ、横伝動軸45の左端部から左側合流スプロケット75と左穂先搬送タイン駆動スプロケット76に動力を伝達するように構成している。
【0053】
左株元搬送チェン33Lは、前述のように、一組の第6、第7スターホイルST6、ST7及び第6、第7掻込ベルトBL6,BL7によって掻込まれた左側2条分の6条、7条穀稈C6,C7の株元部を右斜後上方に挟持搬送して右株元搬送チェン33Rの搬送終端部に合流させる。
左株元搬送チェン33Lによって挟持搬送される2条分の6条、7条穀稈C6,C7及び中央左株元合流搬送チェン33CLによって搬送される中央左2条分の4条、5条穀稈C4,C5の株元部の合計4条分の刈取穀稈C4,C5,C6,C7の株元部と、左株元搬送チェン33Lによって挟持搬送される左2条分の6条、7条穀稈C6,C7の株元部との合流部X2においては、中央左株元合流搬送チェン33CLによって挟持搬送される2条分の4条、5条穀稈C4,C5の株元部に対し、左株元搬送チェン33Lによって挟持搬送される左2条分の6条、7条穀稈C6,C7の株元部が左株元搬送チェン33Lの搬送終端部から合流される。
【0054】
最終合流部X3においては、右株元搬送チェン33Rによって挟持搬送される3条分の1条、2条、3条穀稈C1,C2,C3の株元部に対し、左株元搬送チェン33Lによって挟持搬送される左2条分の6条、7条穀稈C6,C7の株元部と中央左株元合流搬送チェン33CLによって挟持搬送される2条分の4条、5条穀稈C4,C5の株元部とを搬送終端部において合流させる。
【0055】
すなわち、左株元搬送チェン33Lの往路の最終地点は、中央左株元合流搬送チェン33CLの往路の最終地点と対峙しており、この対峙部分において合流部X2を形成しており、この合流部X2から左株元搬送チェン33Lと中央左株元合流搬送チェン33CLとの対峙間隙を通過した4条分の穀稈C4,C5,C6,C7は、右株元搬送チェン33R及び中央右株元合流搬送チェン33CRから搬送されてきた3条分の穀稈C1,C2,C3と最終合流部X3で合流して7条分の穀稈C1,・・,C7となる。右株元搬送チェン33Rの終端部分と中央左株元合流搬送チェン33CLの終端部分と左株元搬送チェン33Lの終端部分が互いに対峙した集合部分が最終合流部X3となり、7条分の穀稈C1,・・,C7は、右株元搬送チェン33Rの終端と左株元搬送チェン33Lの終端との対峙した間隙部分より株元搬送チェン34を介してフィードチェン5方向へ搬送されていく。
【0056】
[V 穀稈穂先搬送機構について]
穀稈穂先搬送機構について説明する。
穀稈穂先搬送機構は、右株元搬送チェン33Rによって株元部を挟持搬送している右側1条分の1条穀稈C1の穂先部を係止搬送する右穂先搬送タイン37Rと、左株元搬送チェン33Lによって株元部を挟持搬送している左側2条分の6条、7条穀稈C6,C7の穂先部を係止搬送する左穂先搬送タイン37Lと、株元搬送チェン34、補助株元搬送チェン35,36によって株元部を挟持搬送している7条分の刈取穀稈C1,・・,C7の穂先部を係止搬送する後穂先搬送タイン38と、さらに右側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の右側1条分の1条穀稈C1の穂先部を、右穂先搬送タイン37Rの搬送始端部のさらに上方で、右穂先搬送タイン37Rの反対側で係止搬送する右上部穂先搬送タイン39Rと、左側2つの引起ケース29の間から導入される引起後の左側2条分の6条、7条穀稈C6,C7の穂先を、左穂先搬送タイン37Lの搬送始端部のさらに上方で、左穂先搬送タイン37Lの反対側で係止搬送する左上部穂先搬送タイン39Lにより構成している。
【0057】
左右及び中央の株元合流搬送チェン33R,33CR,33CL,33Lによって合流された7条分の刈取穀稈C1,・・,C7の株元部を右株元搬送チェン33Rの搬送終端部から受継いで左斜後上方に挟持搬送して脱穀部4のフィードチェン5の搬送始端部に受継搬送する縦搬送チェンである株元搬送チェン34と、株元搬送チェン34の搬送終端部からフィードチェン5の搬送始端部に7条分の刈取穀稈C1,・・,C7の株元部を適正姿勢で搬送受継ぎする補助株元搬送チェン35,36により構成している。
【0058】
また、穀稈搬送機構を構成する各搬送チェン及び各搬送タインのうち、補助株元搬送チェン35,36及び後穂先搬送タイン38の動力を縦伝動軸44の上部から取出すようにしている。すなわち、縦伝動ケース21の上部から左向きに後搬送駆動ケース57を延設し、後搬送駆動ケース57に内挿させて右端を縦伝動軸44の上部にベベルギアを介して連動連結させる後搬送駆動軸58を設け、一方の補助株元搬送チェン36の駆動スプロケット59と後穂先搬送タイン38を等間隔に取付けるタインチェンの搬送終端部を巻回支持させる後穂先搬送タイン駆動スプロケット60とを設ける駆動スプロケット軸61の下端に後搬送駆動軸58の左端をベベルギアを介して連動連結させ、縦伝動軸44の上部から一方の補助搬送チェン36の駆動スプロケット59と後穂先搬送タイン駆動スプロケット60に動力を伝達するように構成すると共に、一方の補助搬送チェン36の従動スプロケット軸62上に他方の補助株元搬送チェン35の駆動スプロケット63を設け、この駆動スプロケット63に動力を伝達するように構成している。
【符号の説明】
【0059】
A コンバイン
1 トラックフレーム
2 左右走行クローラ
3 機台
4 脱穀部
5 フィードチェン
6 扱胴
7 刈取部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数条の穀稈を並列的に刈取ると共に刈取った穀稈を後方に搬送しながら一箇所に合流させるようにした刈取部と、同刈取部にて一箇所に合流された穀稈を順次受け入れて脱穀処理する脱穀部とを備えるコンバインであって、
刈取部は、左側の2条分の穀稈を合流させて搬送する左側合流搬送手段と、中央左側の2条分の穀稈を合流させて搬送する中央左側合流手段と、中央右側の2条分の穀稈を合流させて搬送する中央右側合流手段と、右側1条分の穀稈を合流させて搬送する右側合流搬送手段とを具備して、7条分の穀稈の刈取り搬送を行うべく構成し、しかも、中央左側合流手段と、中央右側合流手段との間は、穀稈搬送をしない非搬送部分とし、非搬送部分の空間に、2条、3条分の中央右側合流手段と4条、5条分の中央左側合流手段を駆動するための連動機構を配設したことを特徴とするコンバイン。
【請求項2】
2条、3条分の中央右側合流手段を駆動するための合流駆動スプロケットに刈取入力軸から縦伝動軸を介して連動連設した横伝動軸から駆動力を伝達することを特徴とした請求項1に記載のコンバイン。
【請求項3】
合流駆動スプロケットに連動連設した合流従動スプロケットにより4条、5条の中央左側合流手段を駆動すべく構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のコンバイン。
【請求項4】
1条分の右側合流搬送手段は、刈取入力軸に連設した縦伝動軸の右側株元搬送スプロケットにより駆動すべく構成し、2条分の中央右側合流手段は、合流駆動スプロケットにより駆動すべく構成し、2条分の中央左側合流手段は、合流従動スプロケットにより駆動すべく構成し、2条分の左側合流搬送手段は、刈取入力軸は刈取入力軸に連動連設した横伝動軸の左側合流スプロケットにより駆動すべく構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載のコンバイン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−207167(P2010−207167A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−58574(P2009−58574)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】