説明

コールセンタ装置

【課題】管理対象のオペレータが多数であっても、管理者が、支援すべきオペレータの認識及び状況に応じた対処方法の決定を短時間で行うことができるコールセンタ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】コールセンタ装置は、支援要求入力に応じて支援要求データを生成して送信するオペレータ端末と、当該オペレータ端末からの支援要求データに基づいて決定した表示形式にて支援要求表示データを生成しこれに基づいて支援要求情報を画面表示する管理者端末と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客からの電話に対応する複数のオペレータ端末と、当該オペレータ端末を管理するための管理者端末と、を含むコールセンタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、コールセンタには複数のオペレータが待機しており、顧客からの電話に対応している。オペレータの管理者は、顧客からの苦情や質問への対応に苦慮しているオペレータを支援する必要があると判断した場合に、そのオペレータの通話を監視するなどしてオペレータを補助していた。例えば、特許文献1には、オペレータの送話音声をデジタル音声データに変換する手段、デジタル音声データに基づいてオペレータの困惑度を出力する手段、困惑度を支援者端末に表示出力する手段などを含む、コールセンターにおけるオペレータ業務支援システムが開示されており、当該システムによれば、顧客への対応に窮し補助を必要としているオペレータを確実に支援することができるとしている。
【特許文献1】特開2007−4000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、多数のオペレータが所属する大規模なコールセンタの場合、管理者が支援すべきオペレータの数が増えることから、管理者が把握すべきオペレータの情報量も多くなる。管理者は、優先して支援すべきオペレータを認識するために、全ての情報に一通り目を通さなければならないことから、支援を必要としているオペレータに気付くのが遅くなり、実際に支援に取り掛かるのが遅くなってしまうという問題点があった。また、管理者は、オペレータの陥っている状況に応じた対処方法を決定するために、そのオペレータに関する情報に一通り目を通しつつ、支援しなければならないことから、1回の支援にかかる時間が長くなってしまうという問題点があった。
【0004】
加えて、管理者が困難な状況に陥っているオペレータに気付いたとしても、そのオペレータは、自身の状況について管理者が気付いてくれているのか、また、現在、何らかの対応をしてくれているのか、などについて確認することができないことから、オペレータと管理者との間で認識のズレ生じてしまうという問題点があった。また、大規模なコールセンタには複数の管理者が所属している場合が多いが、管理者同士が情報交換し合う手段が備わっておらず、管理者間での認識のズレや支援の非効率が生じてしまうという問題点があった。
【0005】
本発明は上記した如き問題点に鑑みてなされたものであって、管理対象のオペレータが多数であっても、管理者が、支援すべきオペレータの認識及び状況に応じた対処方法の決定を短時間で行うことができるコールセンタ装置を提供することを目的とする。加えて、オペレータと管理者との間及び管理者間の認識のズレを無くし、効率的な支援を実現できるコールセンタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるコールセンタ装置は、複数のオペレータ端末と、前記オペレータ端末を管理するための少なくとも1つの管理者端末と、を含むコールセンタ装置であって、前記オペレータ端末は、支援要求入力に応じて支援要求データを生成する支援要求データ生成部と、前記管理者端末へ前記支援要求データを送信する支援要求データ送信部と、を含み、前記管理者端末は、前記オペレータ端末からの支援要求データに基づいて決定した表示形式にて支援要求表示データを生成する支援要求表示データ生成部と、前記支援要求表示データに基づいて支援要求情報を画面表示する表示部と、を含むことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明に係る実施例について添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1の実施例>
図1はコールセンタ装置1を公衆網800及び顧客端末900と共に表すブロック図である。コールセンタ装置1は、公衆網800を介して顧客端末900からの呼を着信し、自身が収容している複数のオペレータ端末の何れかに着信呼を振分けて呼接続することにより、顧客からの苦情、問い合わせなどの電話に対応している。
【0008】
コールセンタ装置1は、ゲートウェイサーバ100と、データベースサーバ200と、録音サーバ300と、コールマネジメントサーバ400と、オペレータ端末500−1〜500−n(nは正整数)と、管理者端末600−1〜600−m(mは正整数)と、を含む。これらは、コールセンタ装置1内でLAN700を介して相互に接続されている。
【0009】
ゲートウェイサーバ100は、公衆網800を介して顧客端末900からの呼を着信し、当該呼に基づいて顧客の発信者番号や着信番号などの情報をコールマネジメントサーバ400に与える。
【0010】
データベースサーバ200は、顧客に関する例えば氏名、住所などの詳細情報、及び、電話回線やオペレータの所属するグループ(以下、所属グループと称する)などの情報を記憶する。
【0011】
録音サーバ300は、顧客とオペレータとの間でなされる通話を必要に応じて録音して得られた録音データを蓄積する。蓄積された録音データは、顧客とオペレータとの間でトラブルが生じた際などに通話内容を確認する場合などに活用される。
【0012】
コールマネジメントサーバ400は、ゲートウェイサーバ100からの発信者番号や着信番号などの情報に基づいて、データベースサーバ200から顧客に関する詳細情報、及び、電話回線やオペレータの所属グループなどの情報を取得する。続いてコールマネジメントサーバ400は、当該情報に基づいて着信呼を振分けるべき最適な所属グループを判別し、更にオペレータのスキルレベルや着信待機状態になってからの経過時間などに基づいて所属グループ内から最適なオペレータを選択する。コールマネジメントサーバ400は、当該最適なオペレータに対応するオペレータ端末と顧客端末900とを呼接続する。また、コールマネジメントサーバ400は、オペレータ端末500−1〜500−nと管理者端末600−1〜600−mとの間で通信データを中継する手段を備えている。
【0013】
オペレータ端末500−1〜500−nの各々は、オペレータが使用する例えばパーソナルコンピュータなどの通信端末であり、オペレータ1人につき1台割り当てられている。管理者端末600−1〜600−mの各々は、オペレータを支援、補助する管理者が使用する例えばパーソナルコンピュータなどの通信端末であり、管理者1人につき1台割り当てられている。
【0014】
図2は、オペレータ端末500−1及び管理者端末600−1を詳細に表したコールセンタ装置1を表すブロック図である。なお、同図にはゲートウェイサーバ100、データベースサーバ200及び録音サーバ300は図示されていない。
【0015】
オペレータ端末500−1は、オペレータ端末側入力部530と、支援要求データ生成部540と、支援要求データ送信部550と、対処方法データ受信部510と、オペレータ端末側表示部520と、を含む。
【0016】
オペレータ端末側入力部530は、例えばキーボードやマウスなどであり、オペレータによる入力を受け入れる。オペレータは、顧客との対応に苦慮し管理者に対して支援要求を求めたい場合、オペレータ端末側入力部530にその旨を入力する。このとき、オペレータは、例えば、支援要求の重要度、対応の緊急度、発生した障害の種別、及び、管理者へ伝達したいメッセージなどを入力する。図3は、支援要求入力画面の例を表す図である。重要度及び緊急度は選択形式で入力できるようになっており、オペレータは、その重要度及び緊急度に応じて1、2及び3の数値の内のいずれか1つを選択する。障害種別も選択形式で入力できるようになっており、オペレータは、苦情、ソフト障害及びハード障害の内のいずれか1つを選択する。また、画面上にはキーボードなどにより直接入力する形式のメッセージ欄が設けられている。オペレータは、例えば、障害種別がハード障害であれば、その症状を伝達するためにメッセージ欄に「装置が起動しない」などと入力する。以下、上記したオペレータによる入力を支援要求入力と称し、支援要求入力された情報を表すデータをオペレータ状況データと称する。
【0017】
支援要求データ生成部540は、オペレータ端末側入力部530への支援要求入力に応じて支援要求データを生成し、支援要求データ送信部550に与える。支援要求データは、オペレータ状況データすなわち重要度、緊急度、障害種別、メッセージや自身の属するオペレータ端末を表すオペレータ端末識別子などを含むデータである。
【0018】
支援要求データ送信部550は、支援要求データ生成部540からの支援要求データを、コールマネジメントサーバ400を介して管理者端末600−1〜600−mへ送信する。なお、図2には管理者端末600−1への送信経路のみが図示されている。
【0019】
対処方法データ受信部510は、コールマネジメントサーバ400を介して管理者端末600−1〜600−mのいずれかからの対処方法データを受信し、オペレータ端末側表示部520へ与える。対処方法データは、オペレータの支援要求に応じて管理者が選択した対処方法を表すデータである。なお、図2には管理者端末600−1からの受信経路のみが図示されている。
【0020】
オペレータ端末側表示部520は、対処方法データ受信部510からの対処方法データに基づいて対処方法情報を画面表示する。図4は対処方法情報の画面表示の例を表す図である。オペレータが通知した障害種別(例えばハード障害など)及び管理者によって選択された対処方法(例えば転送など)が表示されている。当該画面表示は、オペレータ端末側表示部520の画面上の適当な位置に表示されていれば良い。
【0021】
オペレータ端末500−2〜オペレータ端末500−nの各々も、オペレータ端末500−1と同様の構成である。
【0022】
管理者端末600−1は、支援要求データ受信部610と、支援要求表示データ生成部620と、管理者端末側表示部630と、管理者端末側入力部640と、対処方法データ送信部650と、を含む。
【0023】
支援要求データ受信部610は、オペレータ端末500−1〜500−nからの支援要求データを、コールマネジメントサーバ400を介して受信し、支援要求表示データ生成部620に与える。なお、図2にはオペレータ端末500−1からの受信経路のみが図示されている。
【0024】
支援要求表示データ生成部620は、重み付けデータ記憶部621と、表示レベル決定部622と、表示形式データ記憶部623と、対処方法候補データ記憶部624と、生成部625と、を含む。
【0025】
重み付けデータ記憶部621は、重み付けデータテーブルを記憶している。図5は、重み付けデータテーブルの例を表す図である。緊急度、重要度及び障害種別の各々について重み値が設定されている。緊急度の度数1、2及び3に重み値50、40及び30がそれぞれ対応付けられている。同様に重要度の度数1、2及び3に重み値60、50及び40がそれぞれ対応付けられている。また、障害種別の苦情、ソフト障害及びハード障害に重み値30、50及び60がそれぞれ対応付けられている。なお、図5に示される度数や重み値は一例であり、他の数値でも良い。
【0026】
表示レベル決定部622は、支援要求データ受信部610からの支援要求データに含まれている管理者端末識別子を取得し、当該管理者端末識別子に対応する管理者端末(以下、適任管理者端末と称する)が自身の属する管理者端末500−1である場合に、当該支援要求データに含まれている、緊急度、重要度及び障害種別などを表すオペレータ状況データを取得し、これに基づいて表示レベルを決定する。このとき、表示レベル決定部622は、重み付けデータ記憶部621に記憶されている重み付けデータテーブルを参照して表示レベルを決定する。例えば、支援要求データに含まれている緊急度の度数が1、重要度の度数が1、障害種別がハード障害であった場合、表示レベル決定部622は、これらに対応する重み値50、60、60をそれぞれ重み付けデータテーブルから取得し、これらを単純加算して得られた170を表示レベルとする。なお、表示レベルの算出方法は単純加算以外の方法でも良い。
【0027】
表示形式データ記憶部623は、表示形式データテーブルを記憶している。図6は、表示形式データテーブルの例を表す図である。ここでは、表示レベル毎に表示位置及び表示対象が対応付けられている。例えば、表示レベル「200〜170」には、表示位置「右上」、表示対象「全て」が対応付けられている。表示位置は、管理者端末側表示部630の表示画面上の位置を表している。表示対象は、緊急度、重要度及び障害種別の内、表示対象とすべき情報を表している。ここでは、表示レベルの最高値が200、最低値が0であるとする。
【0028】
最高レベルの表示レベルである「200〜170」の場合には、表示位置「右上」、最高レベルに次ぐ表示レベルである「160〜130」の場合には、表示位置「右中」、その下の表示レベルである「120〜100」の場合には、表示位置「右下」として、表示レベルに応じて、画面上の表示位置を異なるように設定している。すなわち、最高レベルに近い表示レベル程、右側、上側に表示されるように設定し、反対に最低レベルに近い表示レベル程、左側、下側に表示されるように設定している。
【0029】
最高レベルの表示レベルである「200〜170」の場合には、表示対象「全て」、最高レベルに次ぐ表示レベルである「160〜130」の場合には、表示対象「緊急度、重要度」、その下の表示レベルである「120〜100」の場合には、表示位置「緊急度、障害種別」として、表示レベルに応じて、表示対象とすべきデータを異なるように設定している。通常、管理者は、最高レベルに近い表示レベル程、情報量を多くし、また、より重要と思われる情報を優先して表示するように設定する。
【0030】
表示形式データテーブルには、自身が属する管理者端末500−1が適任管理者端末でない場合の表示形式が、表示レベル「適任管理者以外」に表示位置「左下」、表示対象「緊急度、障害種別」として設定されている。
【0031】
対処方法候補データ記憶部624は、対処方法候補データテーブルを記憶する。図7は対処方法候補データテーブルの例を表す図である。ここでは、障害種別毎に対処方法候補データが対応付けられている。例えば、障害種別「苦情」には、候補1「通話モニタ」、候補2「通話録音」、候補3「転送」が対応付けられている。対処方法候補は、オペレータからの支援要求に応じて管理者が採り得る対処方法の候補である。
【0032】
生成部625は、表示レベル決定部622からの表示レベルに対応する表示位置データ及び表示対象データを表示形式データテーブルから取得すると共に、支援要求データに含まれている障害種別データに対応する対処方法候補データを対処方法候補データテーブルから取得し、これらのデータに基づいて支援要求表示データを生成する。例えば、表示レベルが170である場合、表示形式データテーブルにおける表示位置は「右上」、表示対象は「全て」であることから、生成部625は、緊急度、重要度、障害種別及びメッセージの全ての情報と、対処方法候補データに基づく対処方法の候補と、を管理者端末側表示部630の表示画面上の右上に表示すべき旨を表す支援要求表示データを生成する。生成部625は、当該生成によって得られた支援要求表示データを管理者端末側表示部630に与える。
【0033】
管理者端末側表示部630は、支援要求表示データ生成部620からの支援要求表示データに基づいて支援要求情報を画面表示する。管理者端末側表示部630は、支援要求情報をいわゆるポップアップウィンドウ形式で表示するのが望ましい。図8は、管理者端末側表示部630における支援要求情報の画面表示の例を表す図である。ここでは、便宜上、画面の表示領域を右上、右中、右下、左上、左中及び左下に分け、それぞれを符号RT、RM、RB、LT、LM及びLBとして表している。
【0034】
支援要求情報の画面表示HG1は、表示レベルが200〜170、障害内容が「苦情」の場合に、支援要求表示データ生成部620によって生成された支援要求表示データに基づいて管理者端末側表示部630が表示した画面表示である。最高レベルの表示レベル「200〜170」であることから、オペレータ名、オペレータが所属する所属グループ名に加えて、緊急度、重要度、障害種別及びメッセージの全ての情報が、右上の画面領域RTに表示されている。併せて障害内容が「苦情」であることから、対処方法候補データテーブルにおいて障害内容「苦情」に対応する「通話モニタ」、「通話録音」及び「転送」が対処方法候補として表示されている。
【0035】
支援要求情報の画面表示HG2は、自身が属する管理者端末が適任管理者端末以外の管理者端末である場合に支援要求表示データ生成部620によって生成された支援要求表示データに基づいて管理者端末側表示部630が表示した画面表示である。管理者が適任管理者でないことから、オペレータ名、所属グループ名と共に、必要最小限の情報である緊急度及び障害種別が、左下の画面領域LBに表示されている。
【0036】
管理者端末側入力部640は、例えばキーボードやマウスなどであり、管理者端末側表示部630に画面表示された対処方法候補情報に含まれる対処方法候補の内のいずれかを選択するオペレータによる対処方法選択入力を受け入れる。例えば、管理者端末側表示部630に対処方法候補として「通話モニタ」、「通話録音」及び「転送」が表示されている場合、オペレータは、これらの候補の内のいずれか1つを、キーボードによる入力若しくはマウスによるクリックなどにより選択する。管理者端末側入力部640は、当該選択された候補を対処方法として対処方法データ送信部650に通知する。
【0037】
対処方法データ送信部650は、管理者端末側入力部640から通知された対処方法を表す対処方法データを生成し、コールマネジメントサーバ400を介して送信先のオペレータ端末(支援要求データを送信したオペレータ端末)に送信する。このとき、対処方法データ送信部650は、支援要求データに含まれているオペレータ端末識別子に対応するオペレータ端末を送信先のオペレータ端末とする。対処方法データ送信部650は、オペレータ端末識別子を支援要求データ受信部610から取得する(取得する経路は図2に図示せず)。なお、図2にはオペレータ端末500−1への送信経路のみが図示されている。
【0038】
図9は、コールマネジメントサーバ400を表すブロック図である。コールマネジメントサーバ400は、管理者端末識別子記憶部410と、管理者端末識別子選択部420と、中継部430及び440と、を含む。
【0039】
管理者端末識別子記憶部410は、オペレータ関連データと管理者端末識別子とを対応付けて記憶する。図10は、管理者端末識別子データテーブルの例を表す図である。ここでは、オペレータ関連データ(ここでは所属グループを表すデータ(以下、所属グループデータと称する)とする)と、管理者端末600−1〜600−mの各々を表す固有の管理者端末識別子と、が対応付けられている。例えば、所属グループデータ「グループ1」には、管理者端末識別子600−1が対応付けられている。
【0040】
管理者端末識別子選択部420は、オペレータ端末500−1〜500−nからの支援要求データに含まれている所属グループデータに対応する管理者端末識別子を管理者端末識別子データテーブルの中から選択する。管理者端末識別子選択部420は、当該選択によって得られた管理者端末識別子を選択支援要求データに含めて中継部430に与える。
【0041】
中継部430は、管理者端末識別子選択部420からの選択支援要求データを管理者端末600−1〜600−mの各々に中継する。中継部440は、管理者端末600−1〜600−mからの対処方法データをオペレータ端末500−1〜500−nのいずれかに中継する。
【0042】
図11は、着信処理ルーチンを表すフローチャートである。以下、図11を参照しつつ、コールセンタ装置1における着信処理について説明する。
【0043】
最初にゲートウェイサーバ100が、公衆網800を介して顧客端末900からの呼を着信する(ステップS101)。ゲートウェイサーバ100は、当該呼に基づいて顧客の発信者番号や着信番号などの情報をコールマネジメントサーバ400に与える(ステップS102)。コールマネジメントサーバ400は、ゲートウェイサーバ100からの情報に基づいて、データベースサーバ200から顧客に関する詳細情報、及び、電話回線やオペレータの所属グループなどの情報を取得する(ステップS103)。
【0044】
コールマネジメントサーバ400は、当該情報に基づいて着信呼を振分けるべき最適な所属グループを判別する(ステップS104)。更にコールマネジメントサーバ400は、オペレータのスキルレベルや着信待機状態になってからの経過時間などに基づいて所属グループ内から最適なオペレータを選択する(ステップS105)。続いてコールマネジメントサーバ400は、当該最適なオペレータに対応するオペレータ端末500−1と顧客端末900とを呼接続する(ステップS106)。呼接続されたオペレータ端末500−1を使用するオペレータが顧客からの苦情、問い合わせなどに応答する(ステップS107)。
【0045】
図12は、オペレータ及び管理者による呼着信から対処方法確認までの動作を表すシーケンス図である。以下、図12を参照しつつ、オペレータ及び管理者による呼着信から対処方法確認までの動作について説明する。
【0046】
最初にオペレータは、着信呼を受け付け、顧客との間で通話を開始する(ステップS201)。オペレータは、顧客との間で通話中に、顧客からの苦情や顧客からの専門的なあるいは高度な問い合わせ内容により、対応するのに困難な事態に陥ったと認識した場合に(ステップS202)、管理者への支援要求の作成を開始する(ステップS203)。オペレータは、緊急度、重要度、障害種別といった選択形式で入力可能な項目について、度数や種別を選択する(ステップS204)。併せてオペレータは、管理者へ通知したいメッセージを作成する(ステップS205)。オペレータは、支援要求の作成が完了した場合に、送信指示入力により、支援要求データを送信する(ステップS206)。支援要求データはコールマネジメントサーバ400を介して管理者端末600−1に送信され、支援要求情報として管理者端末側表示部630に画面表示される。
【0047】
管理者端末600−1を使用する管理者は、例えばポップアップウィンドウ形式で画面表示された支援要求情報を確認する(ステップS207)。管理者は、先ず、緊急度、重要度、障害種別などのオペレータ状況情報を確認する(ステップS208)。続いて管理者は、は、当該確認に基づいて優先度が高いと判断した場合に、メッセージを更に確認する(ステップS209)。管理者は、これらの確認情報に基づいて対処方法を選択する(ステップS210)。当該選択された対処方法を表す対処方法データが、コールマネジメントサーバ400を介してオペレータ端末500−1に送信され、オペレータ端末側表示部520に対処方法情報として画面表示される。
【0048】
オペレータは、画面表示された対処方法情報を確認する(ステップS211)。これにより、オペレータは、自身が発した支援要求に対して管理者が支援のための対処を行ってくれていること、及び、その対処方法を知ることができる。
【0049】
図13は、支援要求情報表示処理ルーチンを表すフローチャートである。以下、図13を参照しつつ、管理者端末600−1における支援要求情報表示処理について説明する。
【0050】
最初に、支援要求データ受信部610が、コールマネジメントサーバ400を介してオペレータ端末500−1からの支援要求データを受信し(ステップS301)、これを支援要求表示データ生成部620へ与える。支援要求表示データ生成部620内の表示レベル決定部622は、支援要求データ受信部610からの支援要求データに含まれている管理者端末識別子に基づいて自身の属する管理者端末500−1が適任管理者端末であるか否かを判別する(ステップS302)。
【0051】
表示レベル決定部622は、適任管理者端末でないと判別した場合、表示形式データテーブルに設定されている「適任管理者以外」に対応する表示位置「左下」、表示対象「緊急度、障害種別」に従い、表示位置を左下、表示対象を緊急度及び障害種別とする表示形式に決定する(ステップS303)。一方、表示レベル決定部622が、適任管理者端末であると判別した場合、支援要求データに含まれている緊急度、重要度及び障害種別などの情報を取得する(ステップS304)。表示レベル決定部622は、重み付けデータテーブルにおいてこれらの情報に対応付けられている重み値を取得して表示レベルを決定する(ステップS305)。
【0052】
例えば、図5に示される重み付けデータテーブルの設定のときに支援要求データに含まれている緊急度の度数が1、重要度の度数が1、障害種別がハード障害であった場合、表示レベル決定部622は、重み付けデータテーブルにおいてこれらに対応する重み値50、60、60をそれぞれ取得し、これらを単純加算して得られた170を表示レベルとする。表示レベル決定部622は、得られた表示レベルを生成部625に与える。
【0053】
生成部625は、先ず、表示レベル決定部622からの表示レベルに対応する表示位置データ及び表示対象データを表示形式データテーブルから取得し、これらのデータに基づいて表示形式を決定する(ステップS306)。例えば、図6に示される表示形式データテーブルの設定のときに表示レベルが170である場合、表示形式データテーブルにおける表示位置は「右上」、表示対象は「全て」であることから、生成部625は、緊急度、重要度、障害種別及びメッセージの全ての情報を管理者端末側表示部630の表示画面上の右上に表示する表示形式に決定する。
【0054】
次に、生成部625は、支援要求データ受信部610からの支援要求データに含まれている障害種別データに対応する対処方法候補データを対処方法候補データテーブルから取得し、対処方法候補を決定する(ステップS307)。例えば、図7に示される対処方法候補データテーブルの設定のときに、支援要求データに含まれている障害種別データが「苦情」を表している場合には、生成部625は、対処方法候補データテーブルにおいて障害種別「苦情」に対応する候補1「通話モニタ」、候補2「通話録音」、候補3「転送」の3候補に決定する。
【0055】
続いて、生成部625は、上記した処理にて決定した表示形式及び対処方法候補を表す支援要求表示データを生成し(ステップS308)、管理者端末側表示部630に与える。管理者端末側表示部630は、生成部625からの支援要求表示データに基づいて支援要求情報を画面表示する(ステップS309)。なお、管理者端末側表示部630による支援要求情報の表示前に、図示せぬ制御部が選択肢として決定された対処方法候補の各々について、管理者によって選択された場合に即座に実行できるように準備する。例えば、障害種別「ハード障害」の対処方法候補「支援デスク連絡」の場合には、当該制御部は支援デスクの電話番号へのリンクを形成するなどの処理を行う。
【0056】
上記したように本実施例によるコールセンタ装置は、障害の重要度、対応の緊急度、障害の種別及び管理者へ通知したいメッセージなどの情報(オペレータ状況情報)を表す支援要求データを管理者端末へ送信可能なオペレータ端末と、オペレータ端末からの支援要求データに含まれるオペレータ状況情報に基づいて決定した表示形式(表示対象とすべき情報及び画面上の表示位置)にて画面表示する管理者端末と、を含む。
【0057】
これにより、オペレータは、顧客対応中に困難な事態に陥った場合に、必要な情報を管理者へ通知できる。管理者は、管理対象のオペレータが多数であっても、オペレータ状況情報に基づいて決定された適正な量の支援要求情報のみを確認すれば良いことから、オペレータの状況を短時間で把握できる。また、支援要求情報は重要度などに応じて決定された表示位置に画面表示されるため、管理者は、支援要求情報が表示された画面上の位置を視認することにより、当該支援要求情報を送信したオペレータを優先して支援すべきか否かを短時間で判断できる。更に、障害種別に応じた対処方法の候補が併せて表示されため、管理者は、表示されている適正量の支援要求情報に基づいて短時間で対処方法を選択することができる。
【0058】
また、管理者が選択した対処方法がオペレータへ通知されるため、オペレータは自身が発した支援要求に対して管理者が対処してくれていることを知ることができると共にどのような対処がなされているかを知ることができることから、オペレータと管理者との間の認識のズレを無くすことができ、支援時間を短縮した効率的な支援を実現できる。
<第2の実施例>
図14は、管理者間送受信部660を含むコールセンタ装置1を表すブロック図である。以下、第1の実施例と異なる点を主として説明する。
【0059】
管理者間送受信部660は、対処方法データ送信部650において生成された対処方法データを取得し、自身が属する管理者端末600−1以外の管理者端末600−2〜600−mへ送信する機能を備える。これにより、対処方法データは、支援要求を発したオペレータ端末へ送信されると共に、管理者端末600−2〜600−mの各々にも送信される。管理者端末側表示部630は、管理者間送受信部660からの対処方法データに基づいて、例えばポップアップウィンドウなどの表示形式により、対処方法情報を画面表示する手段を有する。なお、管理者間送受信部660から管理者端末側表示部630への対処方法データの受け渡しの経路は図14には図示されていない。
【0060】
管理者間送受信部660は、自身が属する管理者端末600−1以外の管理者端末600−2〜600−mの各々との間で相互に管理者間データを送受信する手段を有する。管理者は、他の管理者に通知したい事や確認したいことがある場合にその旨を管理者端末側入力部640に入力する。管理者間送受信部660は、管理者端末側入力部640に入力された情報を表す管理者間データを生成して宛先の管理者端末へ送信する。また、管理者間送受信部660は、自身が属する管理者端末600−1以外の管理者端末600−2〜600−mの各々からの管理者間データを受信し管理者端末側表示部630へ与える。管理者端末側表示部630は、管理者間送受信部660からの管理者間データに基づいて、管理者間情報を画面表示する手段を有する。なお、管理者間送受信部660から管理者端末側表示部630への管理者データの受け渡しの経路は図14には図示されていない。
【0061】
図15は対処方法データ及び管理者間データの送受信処理を表すシーケンス図である。以下、図15を参照しつつ、対処方法データ及び管理者間データの送受信処理について説明する。ここでは、管理者端末600−1を適任管理者端末とし、管理者端末600−2〜600−mの各々を他の管理者端末とする。
【0062】
先ず、適任管理者端末600−1にて、対処方法データ送信部650が、管理者による管理者端末側入力部640への対処方法の選択入力に応じて対処方法データを生成する(ステップS401)。対処方法データ送信部650が、支援要求を発したオペレータ端末500−1へ対処方法データを送信すると共に、管理者間送受信部660が、管理者端末600−2〜600−mの各々へ対処方法データを送信する(ステップS402)。
【0063】
オペレータ端末500−1の対処方法データ受信部510は、対処方法データを受信し(ステップS403)、これをオペレータ端末側表示部520へ与える。オペレータ端末側表示部520は対処方法データ受信部510からの対処方法データに基づいて対処方法情報を画面表示する(ステップS404)。オペレータは画面表示された対処方法情報を確認することができる。
【0064】
管理者端末600−2〜600−mの各々の管理者間送受信部660は、管理者端末600−1の管理者間送受信部660からの対処方法データを受信し(ステップS405)、これを管理者端末側表示部630へ与える。管理者端末側表示部630は、管理者間送受信部660からの対処方法データに基づいて対処方法情報を画面表示する(ステップS406)。管理者端末600−2〜600−mの各々の管理者は、画面表示された対処方法情報を確認することができる。
【0065】
管理者端末600−2〜600−mの各々の管理者は、画面表示された対処方法情報を確認し、必要に応じて適任管理者端末600−1の管理者へのコメントやメッセージを管理者端末側入力部640に入力する。管理者間送受信部660は、管理者による管理者端末側入力部640へのコメントやメッセージなどの情報の入力に応じて、当該情報を表す管理者間データを生成し(ステップS407)、適任管理者端末600−1へ送信する(ステップS408)。
【0066】
適任管理者端末600−1の管理者間送受信部660は、管理者間データを受信し(ステップS409)、管理者端末側表示部630へ与える。管理者端末側表示部630は、管理者間送受信部660からの管理者間データに基づいて管理者間情報を画面表示する(ステップS410)。更に適任管理者端末600−1の管理者が、当該管理者間データを送信した管理者端末へ返信する場合には、ステップS407〜S410までの処理を、送受信の対象を逆にして行う。
【0067】
上記したように本実施例による管理者端末600−1〜600−mの各々は、適任管理者によって選択された対処情報を表す対処方法データ、及び、コメントやメッセージを表す管理者間データを管理者端末間で送受信する管理者間送受信部660を含む。適任管理者によって選択された対処方法を他の管理者が知ることができ、当該他の管理者が当該選択された対処方法について適任管理者に対する補助が必要であると判断した場合、あるいは、当該他の管理者自身が適任であると判断した場合に、適任管理者へコメントやメッセージを送信することができる。このように、本実施例によるコールセンタ装置によれば、管理者間で情報交換することにより、管理者間における認識のズレを無くすことができると共に、他の管理者による適任管理者への助言等により、より効率的な支援を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】コールセンタ装置を公衆網及び顧客端末と共に表すブロック図である。
【図2】オペレータ端末及び管理者端末を詳細に表したコールセンタ装置を表すブロック図である。
【図3】支援要求入力画面の例を表す図である。
【図4】対処方法情報の画面表示の例を表す図である。
【図5】重み付けデータテーブルの例を表す図である。
【図6】表示形式データテーブルの例を表す図である。
【図7】対処方法候補データテーブルの例を表す図である。
【図8】支援要求情報の画面表示の例を表す図である。
【図9】コールマネジメントサーバを表すブロック図である。
【図10】管理者端末識別子データテーブルの例を表す図である。
【図11】着信処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図12】オペレータ及び管理者による呼着信から対処方法確認までの動作を表すシーケンス図である。
【図13】支援要求情報表示処理ルーチンを表すフローチャートである。
【図14】複数の管理者端末を含むコールセンタ装置を表すブロック図である。
【図15】対処方法データ及び管理者間データの送受信処理を表すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0069】
1 コールセンタ装置
100 ゲートウェイサーバ
200 データベースサーバ
300 録音サーバ
400 コールマネジメントサーバ
410 管理者端末識別子記憶部
420 管理者端末識別子選択部
430、440 中継部
500−1〜500−n オペレータ端末
510 対処方法データ受信部
520 オペレータ端末側表示部
530 オペレータ端末側入力部
540 支援要求データ生成部
550 支援要求データ送信部
600−1〜600−m 管理者端末
610 支援要求データ受信部
620 支援要求表示データ生成部
621 重み付けデータ記憶部
622 表示レベル決定部
623 表示形式データ記憶部
624 対処方法候補データ記憶部
625 生成部
630 管理者端末側表示部
640 管理者端末側入力部
650 対処方法データ送信部
660 管理者間送受信部
700 LAN
800 公衆網
900 顧客端末
HL 支援要求データ
MS 対処方法データ
RT、RM、RB、LT、LM、LB 画面領域
HG1、HG2 支援要求情報の画面表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のオペレータ端末と、前記オペレータ端末を管理するための少なくとも1つの管理者端末と、を含むコールセンタ装置であって、
前記オペレータ端末は、支援要求入力に応じて支援要求データを生成する支援要求データ生成部と、前記管理者端末へ前記支援要求データを送信する支援要求データ送信部と、を含み、
前記管理者端末は、前記オペレータ端末からの支援要求データに基づいて決定した表示形式にて支援要求表示データを生成する支援要求表示データ生成部と、前記支援要求表示データに基づいて支援要求情報を画面表示する表示部と、を含むことを特徴とするコールセンタ装置。
【請求項2】
前記支援要求表示データ生成部は、
オペレータ状況データ毎に重み値を対応付けて記憶する重み付けデータ記憶部と、
表示レベル毎に表示形式データを記憶する表示形式データ記憶部と、
前記支援要求データに含まれているオペレータ状況データに対応する重み値に基づいて表示レベルを決定する表示レベル決定部と、を含み、
当該決定によって得られた表示レベルに対応する表示形式データが表す表示形式にて前記支援要求表示データを生成することを特徴とする請求項1に記載のコールセンタ装置。
【請求項3】
前記オペレータ状況データは、重要度データ、緊急度データ及び障害種別データの内の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2に記載のコールセンタ装置。
【請求項4】
前記表示形式データは、前記オペレータ状況データの内で表示対象とすべきデータを表す表示対象データを含むことを特徴とする請求項2に記載のコールセンタ装置。
【請求項5】
前記表示形式データは、前記表示対象データの画面内表示位置を表すデータを更に含むことを特徴とする請求項4に記載のコールセンタ装置。
【請求項6】
オペレータ関連データと管理者端末識別子とを対応付けて記憶する管理者端末識別子記憶部と、
前記オペレータ端末からの支援要求データに含まれているオペレータ関連データに対応する管理者端末識別子を選択する管理者端末識別子選択部と、
当該選択よって得られた管理者端末識別子を当該支援要求データに含めて前記管理者端末へ中継する中継部と、を含むコールマネジメントサーバを更に含み、
前記支援要求表示データ生成部は、前記コールマネジメントサーバからの支援要求データに含まれている管理者端末識別子に基づいて前記支援要求表示データを生成することを特徴とする請求項1に記載のコールセンタ装置。
【請求項7】
前記管理者端末は、
障害種別データ毎に少なくとも1つの対処方法候補データを対応付けて記憶する対処方法候補データ記憶部と、
前記支援要求データに含まれている障害種別データに対応する対処方法候補データに基づいて対処方法候補情報を画面表示する対処方法候補表示手段と、
画面表示された対処方法候補情報に含まれる対処方法候補の内のいずれかを選択する対処方法選択入力に応じて生成した対処方法データを前記オペレータ端末へ送信する対処方法データ送信部と、を含み、
前記オペレータ端末は、前記管理者端末からの対処方法データに基づいて対処方法情報を画面表示するオペレータ端末側表示部を含むことを特徴とする請求項1に記載のコールセンタ装置。
【請求項8】
前記管理者端末は、自身以外の管理者端末へ前記対処方法データを送信する管理者端末宛対処方法データ送信手段と、自身以外の管理者端末からの対処方法データに基づいて対処方法情報を画面表示する対処方法画面表示手段と、を含むことを特徴とする請求項7に記載のコールセンタ装置。
【請求項9】
前記管理者端末の各々は相互に管理者データを送受信する管理者間送受信部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のコールセンタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−182602(P2009−182602A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−19211(P2008−19211)
【出願日】平成20年1月30日(2008.1.30)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】