説明

サッシ窓

【課題】 製造コストが増加することなく各種の機能部品を組み込むことができ、かつ機能部品の交換および更新が容易にできるサッシ窓を提供すること。
【解決手段】窓枠5内を無目6で仕切った下側矩形領域5Bに障子10を配設し、上側矩形領域5Aに機能面材20を配設することで、機能面材20に設けられた換気扇ユニット22の換気機能を縦辷り出し窓1に付加することができる。また、換気扇ユニット22は、機能面材20に組み込まれた状態で窓枠5に取り付けられるので、特殊な形状の上枠や下枠、縦枠等を製造する必要がなく、汎用の窓枠5を使用することができ、製造コストの増加を防止することができる。さらに、機能面材20を窓枠5から取り外して、新たな換気扇ユニット22を組み込んだ機能面材20を取り付けるだけで、窓枠5を交換しなくても換気扇ユニット22の交換や更新が容易にできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サッシ窓に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建物の外壁開口部に設けられて室内空間へ採光や通風、換気を行うためのサッシ窓が一般的に用いられている。このサッシ窓は、通常、外壁開口部に固定された窓枠と、この窓枠内部に設けられた障子とを有して構成され、障子を窓枠に対して固定した嵌殺し窓や、障子を窓枠に対して開閉可能に支持させた開き窓、辷り出し窓、引違い窓、片引き窓、上げ下げ窓等の各種形式のものがある。そして、これらのサッシ窓では、近年、断熱や遮音に対する要求性能の高まりから気密性能が優れ、障子を閉じた状態では室内外の換気が行われないようになっている。このため、障子を閉じて断熱や遮音を確保したままでも、室内空間の空気を入れ換えることができる換気機能を有したサッシ窓が要望され、このような換気機能として窓枠に組み込むタイプの窓枠サッシ用換気扇が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された窓枠サッシ用換気扇は、中空状に形成されかつ室外側開口を有したサッシ窓の上枠(同文献中、サッシの上框)に組み込まれるもので、室内側開口を有する換気扇本体と、換気扇本体内部に設けられて上枠に平行な回転軸を有した軸流ファンとを備えて構成されている。そして、軸流ファンを作動させることで、室内側開口から換気扇本体内に室内の空気が吸い込まれ、この空気が軸流ファンを介して上枠の室外側開口から室外空間に排気され、室内空間の換気が実行されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−111110号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の窓枠サッシ用換気扇は、サッシ窓の上枠に組み込むタイプであることから、専用の上枠(窓枠)を製造する必要があるため、汎用の窓枠が使用できず、製造コストが増加してしまうという問題がある。
また、機能や性能が追加、向上された新たな換気扇に交換しようとした場合に、この新たな換気扇のサイズや取付部の取り合い等が変更されていると、既存の上枠に組み込むことができない、あるいは新たな換気扇に合わせた窓枠を製造して窓枠全体を交換する必要が生じるため、換気扇の交換や更新が困難であるという問題もある。
なお、以上の問題は、換気扇に限らず、各種の機能部品を窓枠に組み込んだサッシ窓において同様に生じる問題であり、その解決が望まれていた。
【0006】
本発明の目的は、製造コストが増加することなく各種の機能部品を組み込むことができ、かつ機能部品の交換および更新が容易にできるサッシ窓を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のサッシ窓は、上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組みして形成された窓枠と、前記上枠と下枠との間または前記縦枠同士の間に架設され、前記窓枠を少なくとも2つの矩形領域に仕切る少なくとも1本の仕切り部材と、上框、下框、および左右の縦框を四周框組みした内部に面材を嵌め込んで形成され、かつ前記矩形領域のうちの少なくとも1つに配設されて当該矩形領域を塞ぐ障子と、所定の機能部品を組み込んで形成され、かつ前記障子が配設された矩形領域以外の矩形領域に配設されて当該矩形領域を塞ぐ機能面材とを備え、前記矩形領域の四周を構成する前記上枠、下枠、縦枠、および前記仕切り部材には、当該矩形領域に配設される障子または機能面材の四周と取り合う取合部が形成され、前記障子および機能面材の四周には、それぞれ前記各取合部に対応した被取合部が形成され、これらの被取合部のうち、少なくとも前記障子の上框および縦框の被取合部と前記機能面材の上辺および縦辺の被取合部とが互いに略同一の見込み寸法および見付け寸法に形成されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、機能面材に組み込まれる所定の機能部品としては、従来技術のような換気扇ユニットに限らず、例えば、太陽電池を有した太陽光発電ユニットや、監視カメラやセンサ、フラッシュライト、スピーカ等を有した防犯設備ユニットなどが適用可能である。さらに、1つの機能面材に複数の機能部品を組み込んだ構成としてもよい。
【0009】
以上の本発明によれば、窓枠内を仕切り部材で仕切った複数の矩形領域に障子と機能面材とを配設することで、機能部品が有する機能をサッシ窓に付加することができるとともに、この窓枠用に設計された障子のサイズを変更するだけで、障子を矩形領域に容易に配設することができる。この際、機能部品は、従来のように窓枠の枠材に組み込まれるのではなく、機能面材に組み込まれた状態で窓枠内の矩形領域に取り付けられるので、特殊な形状の上枠や下枠、縦枠等を製造する必要がなく、汎用の窓枠を使用することができ、製造コストの増加を防止することができる。
さらに、機能部品を交換または更新する際に新たな機能部品のサイズや機能が変更されていた場合でも、機能面材を窓枠から取り外して、新たな機能部品を組み込んだ機能面材を取り付けるだけでよいため、窓枠を新たに製造して交換しなくても機能部品の交換や更新が容易にできる。
【0010】
また、障子の上框および縦框の被取合部と機能面材の上辺および縦辺の被取合部とが、互いに略同一の見込み寸法および見付け寸法に形成されているので、窓枠の取合部を共通化でき、製造や組立に要する手間やコストを低減することができる。この際、被取合部の見込み寸法や見付け寸法を、当該窓枠用に設計された障子の断面形状に合わせて設定し、この窓枠の上枠や下枠、縦枠と同形状の取合部を有した仕切り部材を用意しておけば、窓枠および障子を設計し直す必要がないため、汎用の窓枠や障子が利用でき、さらに製造コストを低減することができる。
さらに、既存のサッシ窓に機能部品を追加するというリニューアルの要求に対しても、既存の窓枠に仕切り部材を追加して取り付け、窓枠内部を矩形領域に仕切ることで、新たに障子および機能面材を取り付けることができ、機能部品を付加してサッシ窓を改装することができる。
【0011】
この際、本発明のサッシ窓では、前記仕切り部材は、前記窓枠の上枠および下枠に平行に、かつ前記縦枠同士の間に架設された1本の無目であって、この無目の上側に上部矩形領域が形成され、当該無目の下側に下部矩形領域が形成されており、前記下部矩形領域に前記障子が配設され、前記上部矩形領域に前記機能面材が配設されていることが好ましい。
このような構成によれば、窓枠内の上段に機能面材が配設されて下段に障子が配設されたサッシ窓を形成することができる。この際、障子の上框が取り合う無目の底面側の取合部が上枠の取合部と略同一寸法に形成されるので、この窓枠全体に取り付けられるように設計された障子の上下(縦)方向の寸法を短くして製造するだけで、窓枠や障子の設計変更の必要がなく、この障子を容易に窓枠の下部矩形領域に取り付けることができる。
【0012】
さらに、本発明のサッシ窓では、前記機能部品は、通風ダクトおよび送風ファンを有して室内空間の空気を室外空間に排出する換気扇ユニットであって、この換気扇ユニットは、前記被取合部よりも室内側に突出して形成されており、前記機能面材の室外側側面には、前記換気扇ユニットの通風ダクトを室外空間に連通させる室外側通気口が形成され、前記機能面材の室内側には、前記換気扇ユニットの室内側突出部分を覆うカバー部材が設けられ、このカバー部材には、当該換気扇ユニットの通風ダクトを室内空間に連通させる室内側通気口が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、サッシ窓に換気機能を付加することができる。さらに、換気扇ユニットが室内側に突出した突出部分をカバー部材で覆うことで、サッシ窓の室内側の外観意匠を良好にすることができるとともに、障子の見込み寸法に関わらずに、要求される機能に応じたサイズの通風ダクトや送風ファンを選択することができる。
【0013】
また、本発明のサッシ窓では、前記上枠、下枠、縦枠、および前記仕切り部材に形成された前記取合部は、前記矩形領域に向かって延びる見付け面と、この見付け面の室外側側面に設けられた当接部とを有して構成され、前記障子および機能面材に形成された前記被取合部は、前記取合部の見付け面に対向しかつ室外側から前記当接部に当接される被当接部を有して構成され、前記障子および前記機能面材において、前記被当接部は、略同一の見込み位置に四周連続して設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、窓枠の室外側から障子および機能面材を矩形領域に嵌めて、窓枠および仕切り部材の取合部の当接部に被取合部の被当接部を当接させることで、障子および機能面材を容易に位置決めして取り付けることができる。この際、取合部の当接部および被取合部の被当接部の少なくとも一方を、他方に当接して室内外を気密する気密材で構成すれば、四周連続した気密材により窓枠と障子および機能面材との気密性を確保することができる。
【0014】
この際、本発明のサッシ窓では、前記取合部の見付け面および当接部と前記被取合部の被当接部とは、それぞれ見込み位置が異なる2箇所ずつに設けられ、室内側被当接部は、室外側被当接部よりも見付け方向内側に形成されており、前記障子の上框および前記機能面材の上辺において、室内側被当接部と室外側被当接部との相対位置は、見込みおよび見付けの両方向に関して略同一とされ、前記障子の下框および前記機能面材の下辺において、室内側被当接部と室外側被当接部との相対位置は、見込みおよび見付けの両方向に関して略同一とされ、前記障子の縦框および前記機能面材の縦辺において、室内側被当接部と室外側被当接部との相対位置は、見込みおよび見付けの両方向に関して略同一とされていることが好ましい。
このような構成によれば、見込み方向に2箇所ずつ設けられた室内側被当接部と室外側被当接部とが、障子の上框、下框、および縦框と、機能面材の上辺、下辺、および縦辺とにおいて、それぞれ略同一の相対位置に設けられている。すなわち、障子の上框および機能面材の上辺、障子の下框および機能面材の下辺、障子の縦框および機能面材の縦辺が、それぞれ略同一寸法の被取合部を有していることで、障子と窓枠との取り付け部の納まり、および機能面材と窓枠との取り付け部の納まりを共通化することができる。従って、例えば窓枠を仕切り部材で上下に仕切り、上下の矩形領域の上側に障子を配設するか機能面材を配設するかによって仕切り部材の断面形状を変更する必要がなく、部品の共通化を一層促進させることができる。また、2箇所の当接部および被当接部に気密材を用いるようにすれば、気密性を向上させることができる。
【0015】
さらに、本発明のサッシ窓では、前記機能面材は、上辺、下辺および左右の縦辺のうちの少なくとも対向する二辺が前記取合部の見付け面に室内側からビス止め固定されていることが好ましい。
このような構成によれば、機能面材の四周四辺のうちの少なくとも対向する二辺を、窓枠や仕切り部材の取合部の見付け面にビス止め固定するだけで、機能面材を簡単に窓枠に対して固定することができる。また、室内側からビス止めすることにより、室外側から機能面材を取り外すことができないので、防犯性を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るサッシ窓である縦辷り出し窓1を示す正面図である。図2は、縦辷り出し窓1を示す縦断面図である。図3は、縦辷り出し窓1を示す横断面図であり、図1に矢視III−III線で示す断面図である。図4は、縦辷り出し窓1を示す横断面図であり、図1に矢視IV−IV線で示す断面図である。
【0017】
縦辷り出し窓1は、建物の外壁開口部に設けられて建物の室内空間と室外空間とを仕切るもので、上枠2、下枠3、および左右の縦枠4を四周枠組みして形成された窓枠5を備えている。窓枠5の左右の縦枠4同士の間には、上枠2および下枠3に平行に1本の仕切り材である無目6が架設されており、この無目6により窓枠5の内部が上下に仕切られ、無目6の上側に上部矩形領域5Aが形成され、無目6の下側に下部矩形領域5Bが形成されている。下部矩形領域5Bには、窓枠5および無目6に開閉自在に支持された障子10が配設され、上部矩形領域5Aには、窓枠5に固定された機能面材20が配設されている。これらの障子10および機能面材20は、それぞれ室外側から窓枠5に取り付けられるようになっている。
【0018】
窓枠5の上枠2、下枠3、および縦枠4は、それぞれの室内側に配置される室内部材2A,3A,4Aと、室外側に配置される室外部材2B,3B,4Bと、これらアルミ押出形材製の室内部材2A,3A,4Aおよび室外部材2B,3B,4Bを連結する断熱部材2C,3C,4Cとを備えて構成されている。そして、窓枠5の上枠2、下枠3、および縦枠4は、室内部材2A,3A,4Aおよび室外部材2B,3B,4Bがそれぞれ建物躯体や額縁にビス止め固定されて開口部に取り付けられている。
また、無目6は、室内側に配置される室内部材6Aと、室外側に配置される室外部材6Bと、これらアルミ押出形材製の室内部材6Aおよび室外部材6Bを連結する断熱部材6Cとを備えて構成されている。そして、無目6は、室内部材6Aおよび室外部材6Bに設けられたビスホールに縦枠4を貫通したビスを螺合することで窓枠5に固定されている。
【0019】
障子10は、上框11、下框12、および左右の縦框13を四周框組みした内部に、ガラスパネル(複層ガラス)14を嵌め込んで構成されている。また、障子10の室内側には、網戸15が窓枠5内に嵌め込まれている。障子10は、上框11および下框12が窓枠5の上枠2および下枠3にヒンジ等を介して連結され、下枠3に設けられた操作レバー16の操作によって、鉛直軸回りに回動しながら室外側に向かって開放可能に構成されている。また、障子10の上框11、下框12、および縦框13は、それぞれアルミ押出形材製の室外部材11A,12A,13Aと、室外部材11A,12A,13Aの室内側に係合される樹脂製の室内部材11B,12B,13Bとを備えて構成されている。
【0020】
機能面材20は、ケース体21と、このケース体21に取り付けられた機能部品としての換気扇ユニット22とを備えている。機能面材20のケース体21は、障子10の上框11、下框12、および縦框13と略同一の見込み寸法を有した上辺部211、下辺部212、および左右の縦辺部213を有して形成されている。換気扇ユニット22は、通風ダクト221および送風ファン222を有して構成され、ケース体21の上辺部211、下辺部212、および縦辺部213よりも室内側に突出して設けられている。ケース体21の室外側側面には、換気扇ユニット22の通風ダクト221を室外空間に連通させる室外側通気口21Aが形成されている。一方、機能面材20の室内側には、換気扇ユニット22の室内側突出部分を覆うカバー部材23が設けられている。このカバー部材23は、上下端がそれぞれ上枠2および無目6に支持されて取り付けられている。そして、カバー部材23には、換気扇ユニット22の通風ダクト221を室内空間に連通させる室内側通気口23Aが形成されている。このような換気扇ユニット22において、送風ファン222を作動させることで、室内空間の空気が室内側通気口23A、通風ダクト221および室外側通気口21Aを介して室外空間に排出されるようになっている。
【0021】
次に、窓枠5および無目6と障子10および機能面材20との取り合い部分の構造について、図5〜図8も参照して説明する。
図5は、無目6における障子10および機能面材20との取り合いを示す縦断面図である。図6は、縦辷り出し窓1を示す分解斜視図である。図7(A),(B)は、縦辷り出し窓1の障子10および機能面材20を簡略して示す縦断面図である。図8(A),(B)は、縦辷り出し窓1の障子10および機能面材20を簡略して示す横断面図である。
【0022】
図2および図7(B)に示すように、上枠2の室内部材2Aの室外端には、下方(上部矩形領域5A側)に突出して見付け方向に延びる見付け面としての突出片2Dが形成されている。この突出片2Dの先端部における室外側側面には、気密材であるAT材2Eが取り付けられている。また、上枠2の室外部材2Bの室外側にて上下に延びる見付け面としての側面部2Fには、気密材であるAT材2Gが取り付けられている。
一方、機能面材20のケース体21における上辺部211には、上枠2の突出片2Dに対向して上下に延びる室内側側面部211Aと、上枠2の側面部2Fに対向して上下に延びる室外側側面部211Bとが形成されている。そして、これらの室内側および室外側の側面部211A,211Bは、上枠2のAT材2E,2Gに当接され、上枠2および機能面材20間の気密性および水密性が確保されるようになっている。すなわち、AT材2E,2Gによって上枠2の室内側および室外側の当接部が構成され、機能面材20の室内側および室外側の側面部211A,211Bによって上辺部211における室内側および室外側の被当接部が構成されている。
【0023】
また、無目6の室内部材6Aの室外端には、上方(上部矩形領域5A側)および下方(下部矩形領域5B側)にそれぞれ突出して見付け方向に延びる見付け面としての突出片6Dが形成され、この突出片6Dの先端部における室外側側面には、気密材であるAT材6Eが取り付けられている。また、無目6の室外部材6Bの室外側にて上下に延びる見付け面としての側面部6Fの上下端部には、それぞれ気密材であるAT材6Gが取り付けられている。
一方、機能面材20のケース体21における下辺部212には、無目6の突出片6Dに対向して上下に延びる室内側側面部212Aと、無目6の側面部6Fに対向して上下に延びる室外側側面部212Bとが形成されている。そして、これらの室内側および室外側の側面部212A,212Bは、無目6のAT材6E,6Gに当接され、無目6および機能面材20間の気密性および水密性が確保されるようになっている。すなわち、AT材6E,6Gによって無目6の室内側および室外側の当接部が構成され、機能面材20の室内側および室外側の側面部212A,212Bによって下辺部212における室内側および室外側の被当接部が構成されている。
【0024】
また、図2および図7(A)に示すように、障子10の上框11における室内部材11Bの側面部11Cが無目6のAT材6Eに当接され、室外部材11Aの室外側から上方に延びる側面部11DがAT材6Gに当接され、無目6および上框11間の気密性および水密性が確保されるようになっている。すなわち、AT材6E,6Gによって無目6の室内側および室外側の当接部が構成され、上框11の側面部11C,11Dによって室内側および室外側の被当接部が構成されている。
【0025】
次に、図2および図7(A)に示すように、下枠3の室内部材3Aの室外端には、下部矩形領域5B側に向かって上下に延びる見付け面としての側面部3Dが形成されている。この側面部3Dの上端部における室外側側面には、気密材であるAT材3Eが取り付けられている。また、下枠3の室外部材3Bの室外側にて上下に延びる見付け面としての側面部3Fには、気密材であるAT材3Gが取り付けられている。そして、障子10の下框12における室内部材12Bの側面部12Cが下枠3のAT材3Eに当接され、室外部材12Aの室外側から下方に延びる側面部12DがAT材3Gに当接され、下枠3および下框12間の気密性および水密性が確保されるようになっている。すなわち、AT材3E,3Gによって下枠3の室内側および室外側の当接部が構成され、下框12の側面部12C,12Dによって室内側および室外側の被当接部が構成されている。
【0026】
次に、図3および図8(A)に示すように、縦枠4の室内部材4Aの室外端、および室外部材4Bの室外の室外寄りの位置には、それぞれ見付け方向内方(上下の矩形領域5A,5B側)に突出する見付け面としての突出片4D,4Fが形成されている。これらの突出片4D,4Fの先端部における室外側側面には、気密材であるAT材4E,4Gが取り付けられている。
一方、障子10の縦框13における室内部材13Bの側面部13Cが縦枠4のAT材4Eに当接され、室外部材13Aの室外側から見付け方向外側に延びる側面部13DがAT材4Gに当接され、縦枠4および縦框13間の気密性および水密性が確保されるようになっている。すなわち、AT材4E,4Gによって縦枠4の室内側および室外側の当接部が構成され、縦框13の側面部13C,13Dによって室内側および室外側の被当接部が構成されている。
【0027】
また、図4および図8(B)に示すように、機能面材20のケース体21における縦辺部213には、縦枠4の突出片4D,4Fに対向して左右に延びる室内側側面部213A,213Bが形成されている。そして、これらの室内側および室外側の側面部213A,213Bは、縦枠4のAT材4E,4Gに当接され、縦枠4および機能面材20間の気密性および水密性が確保されるようになっている。すなわち、機能面材20の室内側および室外側の側面部213A,213Bによって縦辺部213における室内側および室外側の被当接部が構成されている。
さらに、縦辺部213の室内端には、室内側に向かって突出するとともに縦枠4の突出片4Dに沿って折れ曲がる固定片部213Cが形成されている。そして、固定片部213Cには、突出片4Dを室内側から貫通するビスが螺合され、これにより、機能面材20が窓枠5に固定されるようになっている。
【0028】
以上のような窓枠5における上枠2の突出片2D、側面部2FおよびAT材2E,2G、下枠3の側面部3D,3FおよびAT材3E,3G、縦枠4の突出片4D,4FおよびAT材4E,4G、無目6の突出片6D、側面部6FおよびAT材6E,6Gによって、障子10および機能面材20と取り合う取合部が構成されている。そして、上枠2における突出片2DおよびAT材2Eと側面部2FおよびAT材2Gとの見込み方向および見付け方向の相対位置と、無目6の下側における突出片6DおよびAT材6Eと側面部6FおよびAT材6Gとの見込み方向および見付け方向の相対位置とは、互いに略同一に設定されている。これと同様に、下枠3における側面部3DおよびAT材3Eと側面部3FおよびAT材3Gとの見込み方向および見付け方向の相対位置と、無目6の上側における突出片6DおよびAT材6Eと側面部6FおよびAT材6Gとの見込み方向および見付け方向の相対位置とは、互いに略同一に設定されている。さらに、縦枠4における突出片4D,4FおよびAT材4E,4Gは、縦枠4の全長に渡って同一位置に形成されている。さらに、上枠2、下枠3、縦枠4、および無目6のAT材2E,3E,4E,6E、およびAT材2G,3G,4G,6Gは、それぞれ見込み方向の略同一位置に設けられている。
【0029】
一方、障子10における上框11の側面部11C,11D、下框12の側面部12C,12D、縦框13の側面部13C,13D、および機能面材20のケース体21における上辺部211の側面部211A,211B、下辺部212の側面部212A,212B、縦辺部213の側面部213A,213Bによって、窓枠5および無目6の取合部に対応した被取合部が構成されている。そして、上框11における室内側の側面部11Cと室外側の側面部11Dとの見込み方向および見付け方向の相対位置と、機能面材20の上辺部211における室内側の側面部211Aと室外側の側面部211Bとの見込み方向および見付け方向の相対位置とは、互いに略同一に設定されている。これと同様に、下框12における室内側の側面部12Cと室外側の側面部12Dとの見込み方向および見付け方向の相対位置と、機能面材20の下辺部212における室内側の側面部212Aと室外側の側面部212Bとの見込み方向および見付け方向の相対位置とは、互いに略同一に設定されている。さらに、縦框13における室内側の側面部13Cと室外側の側面部13Dとの見込み方向および見付け方向の相対位置と、機能面材20の縦辺部213における室内側の側面部213Aと室外側の側面部213Bとの見込み方向および見付け方向の相対位置とは、互いに略同一に設定されている。
【0030】
すなわち、図7(A)に示すように、無目6のAT材6Eと上框11の側面部11Cとの当接位置と、無目6のAT材6Gと上框11の側面部11Dとの当接位置とは、見込み方向に間隔寸法Aだけ離れ、見付け方向に間隔寸法Bだけ離れている。そして、図7(B)に示すように、上枠2のAT材2Eと機能面材20の側面部211Aとの当接位置と、上枠2のAT材2Gと機能面材20の側面部211Bとの当接位置とは、見込み方向に間隔寸法Aだけ離れ、見付け方向に間隔寸法Bだけ離れている。従って、無目6と上枠2とは、互いの取合部の見込み寸法および見付け寸法が略同一とされ、障子10の上框11と機能面材20の上辺部211とは、互いの被取合部の見込み寸法および見付け寸法が略同一とされている。
【0031】
また、図7(A)に示すように、下枠3のAT材3Eと下框12の側面部12Cとの当接位置と、下枠3のAT材3Gと下框12の側面部12Dとの当接位置とは、見込み方向に間隔寸法Aだけ離れ、見付け方向に間隔寸法Cだけ離れている。そして、図7(B)に示すように、無目6のAT材6Eと機能面材20の側面部212Aとの当接位置と、無目6のAT材6Gと機能面材20の側面部212Bとの当接位置とは、見込み方向に間隔寸法Aだけ離れ、見付け方向に間隔寸法Cだけ離れている。従って、下枠3と無目6とは、互いの取合部の見込み寸法および見付け寸法が略同一とされ、障子10の下框12と機能面材20の下辺部212とは、互いの被取合部の見込み寸法および見付け寸法が略同一とされている。
なお、本実施形態では、下枠3と下框12との2つの当接位置間の間隔寸法Cと、無目6と機能面材20との2つの当接位置間の間隔寸法Cとを、同一に設定したが、これらの間隔寸法が下枠3位置と無目6の上面位置とで異なっていてもよい。つまり、下枠3や無目6の上面においては、止水性能や排水性能が特に要求されるため、障子10や機能面材20の形状や大きさ等に応じて、最適な下枠3の形状や無目6の上面形状に設定すればよい。
【0032】
さらに、図8(A)に示すように、縦枠4のAT材4Eと縦框13の側面部13Cとの当接位置と、縦枠4のAT材4Gと縦框13の側面部13Dとの当接位置とは、見込み方向に間隔寸法Aだけ離れ、見付け方向に間隔寸法Dだけ離れている。そして、図8(B)に示すように、縦枠4のAT材4Eと機能面材20の側面部213Aとの当接位置と、縦枠4のAT材4Gと機能面材20の側面部213Bとの当接位置とは、見込み方向に間隔寸法Aだけ離れ、見付け方向に間隔寸法Dだけ離れている。従って、縦枠4の取合部の見込み寸法および見付け寸法は縦枠4の全長に渡って略同一とされ、障子10の縦框13と機能面材20の縦辺部213とは、互いの被取合部の見込み寸法および見付け寸法が略同一とされている。
【0033】
なお、以上の窓枠5、無目6、障子10、および機能面材20において、間隔寸法Aは、障子10の見込み寸法に対応した共通の寸法とされている。また、間隔寸法B,C,Dは、互いに異なる寸法とされてもよく、また間隔寸法B,C,Dのうちのいずれか2つ、または全てが共通の寸法とされていてもよい。
【0034】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、窓枠5内を無目6で仕切った上下の矩形領域5A,5Bのうち、下側矩形領域5Bに障子10を配設し、上側矩形領域5Aに機能面材20を配設することで、機能面材20に設けられた換気扇ユニット22の換気機能を縦辷り出し窓1に付加することができる。
【0035】
(2)そして、換気扇ユニット22は、従来のように窓枠の枠材に組み込まれるのではなく、機能面材20に組み込まれた状態で窓枠5に取り付けられるので、特殊な形状の上枠や下枠、縦枠等を製造する必要がなく、汎用の窓枠5を使用することができ、製造コストの増加を防止することができる。
【0036】
(3)さらに、換気扇ユニット22を交換または更新する際に新たな換気扇ユニット22のサイズや機能が変更されていた場合でも、機能面材20を窓枠5から取り外して、新たな換気扇ユニット22を組み込んだ機能面材20を取り付けるだけでよいため、窓枠5を新たに製造して交換しなくても換気扇ユニット22の交換や更新が容易にできる。
【0037】
(4)また、障子10の上框11、下框12および縦框13の被取合部と、機能面材20の上辺部211、下辺部212および縦辺部213の被取合部とが、互いに略同一の見込み寸法および見付け寸法に形成されているので、窓枠5の取合部を共通化でき、製造や組立に要する手間やコストを低減することができる。
【0038】
(5)さらに、無目6の底面側の取合部が上枠2の取合部と略同一寸法に形成されるので、この窓枠5全体に取り付けられるように設計された障子10の上下(縦)方向の寸法を短くして製造するだけで、窓枠5や障子10の設計変更の必要がなく、この障子10を容易に窓枠5の下部矩形領域5Bに取り付けることができる。
【0039】
(6)また、換気扇ユニット22の室内側に突出した突出部分をカバー部材23で覆うことで、縦辷り出し窓1の室内側の外観意匠を良好にすることができるとともに、障子10の見込み寸法に関わらずに、要求される機能に応じたサイズの通風ダクト221や送風ファン222を選択することができる。
【0040】
(7)また、窓枠5および無目6のAT材2E,2G,3E,3G,4E,4G,6E,6Gに障子10および機能面材20を当接させることで、障子10および機能面材20を容易に位置決めして取り付けることができる。そして、AT材2E,2G,3E,3G,4E,4G,6E,6Gが上下の矩形領域5A,5Bにおいて四周連続して設けられているので、窓枠5と障子10および機能面材20との気密性を確保することができる。
【0041】
(8)機能面材20の縦辺部213の固定片部213Cを、窓枠5の縦枠4の突出片4Dにビス止め固定するだけで、機能面材20を簡単に窓枠5に対して固定することができる。また、室内側からビス止めすることにより、室外側から機能面材20を取り外すことができないので、防犯性を確保することができる。
【0042】
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記各実施形態においては、縦辷り出し窓1を例示して説明したが、本発明のサッシ窓はこのような縦辷り出し窓1に限られず、開き窓や横辷り出し窓等であってもよい。つまり、縦辷り出し形式の障子10に代えて、外開き形式の障子や横辷り出し形式の障子を取り付けることで、開き窓や横辷り出し窓を構成することができる。
また、機能部品としては、換気扇ユニット22に限らず、太陽光発電ユニットや防犯設備ユニットなどが適用可能である。
【0043】
また、前記実施形態では、窓枠5を上下に仕切る無目6を仕切り部材として用いたが、これに限らず、窓枠を左右に仕切る方立を用いてもよい。この際、例えば、左右に仕切られた矩形領域の一方に障子を配設し、他方に機能面材を配設すればよく、方立の左右の見込み側面に形成される取合部を縦枠の取合部と略同一形状に形成しておけばよい。
さらに、無目6や方立を複数本配置してもよく、また無目と方立を組み合わせて窓枠内部を格子状に仕切ってもよい。この場合、複数の矩形領域が形成されるので、これら複数の矩形領域に、複数の障子と1つの機能面材とを配設してもよく、また1つの障子と複数の機能面材とを配設してもよく、さらに複数の障子と複数の機能面材とを配設してもよい。
【0044】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態に係るサッシ窓を示す正面図である。
【図2】前記サッシ窓を示す縦断面図である。
【図3】前記サッシ窓を示す横断面図であり、図1に矢視III−III線で示す断面図である。
【図4】前記サッシ窓を示す横断面図であり、図1に矢視IV−IV線で示す断面図である。
【図5】前記サッシ窓の一部を拡大して示す縦断面図である。
【図6】前記サッシ窓を示す分解斜視図である。
【図7】(A),(B)は、前記サッシ窓における障子および機能面材の納まりを示す縦断面図である。
【図8】(A),(B)は、前記サッシ窓における障子および機能面材の納まりを示す横断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1…サッシ窓である縦辷り出し窓、2…上枠、3…下枠、4…縦枠、5…窓枠、5A,5B…矩形領域、6…仕切り部材である無目、2D,4D,4F,6D…見込み面である突出片、2F,3D,3F,6F…見込み面である側面部、2E,2G,3E,3G,4E,4G,6E,6G…当接部および気密材であるAT材、10…障子、11…上框、12…下框、13…縦框、11C,11D,12C,12D,13C,13D,211A,211B,212A,212B,213A,213B…被当接部である側面部、20…機能面材、21A…室外側通気口、22…機能部品である換気扇ユニット、23…カバー部材、23A…室内側通気口、221…通風ダクト、222…送風ファン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上枠、下枠、および左右の縦枠を四周枠組みして形成された窓枠と、
前記上枠と下枠との間または前記縦枠同士の間に架設され、前記窓枠を少なくとも2つの矩形領域に仕切る少なくとも1本の仕切り部材と、
上框、下框、および左右の縦框を四周框組みした内部に面材を嵌め込んで形成され、かつ前記矩形領域のうちの少なくとも1つに配設されて当該矩形領域を塞ぐ障子と、
所定の機能部品を組み込んで形成され、かつ前記障子が配設された矩形領域以外の矩形領域に配設されて当該矩形領域を塞ぐ機能面材とを備え、
前記矩形領域の四周を構成する前記上枠、下枠、縦枠、および前記仕切り部材には、当該矩形領域に配設される障子または機能面材の四周と取り合う取合部が形成され、
前記障子および機能面材の四周には、それぞれ前記各取合部に対応した被取合部が形成され、これらの被取合部のうち、少なくとも前記障子の上框および縦框の被取合部と前記機能面材の上辺および縦辺の被取合部とが互いに略同一の見込み寸法および見付け寸法に形成されているサッシ窓。
【請求項2】
前記仕切り部材は、前記窓枠の上枠および下枠に平行に、かつ前記縦枠同士の間に架設された1本の無目であって、この無目の上側に上部矩形領域が形成され、当該無目の下側に下部矩形領域が形成されており、
前記下部矩形領域に前記障子が配設され、前記上部矩形領域に前記機能面材が配設されている請求項1に記載のサッシ窓。
【請求項3】
前記機能部品は、通風ダクトおよび送風ファンを有して室内空間の空気を室外空間に排出する換気扇ユニットであって、この換気扇ユニットは、前記被取合部よりも室内側に突出して形成されており、
前記機能面材の室外側側面には、前記換気扇ユニットの通風ダクトを室外空間に連通させる室外側通気口が形成され、
前記機能面材の室内側には、前記換気扇ユニットの室内側突出部分を覆うカバー部材が設けられ、このカバー部材には、当該換気扇ユニットの通風ダクトを室内空間に連通させる室内側通気口が形成されている請求項1または請求項2に記載のサッシ窓。
【請求項4】
前記上枠、下枠、縦枠、および前記仕切り部材に形成された前記取合部は、前記矩形領域に向かって延びる見付け面と、この見付け面の室外側側面に設けられた当接部とを有して構成され、
前記障子および機能面材に形成された前記被取合部は、前記取合部の見付け面に対向しかつ室外側から前記当接部に当接される被当接部を有して構成され、
前記障子および前記機能面材において、前記被当接部は、略同一の見込み位置に四周連続して設けられている請求項1から請求項3のいずれかに記載のサッシ窓。
【請求項5】
前記取合部の見付け面および当接部と前記被取合部の被当接部とは、それぞれ見込み位置が異なる2箇所ずつに設けられ、室内側被当接部は、室外側被当接部よりも見付け方向内側に形成されており、
前記障子の上框および前記機能面材の上辺において、室内側被当接部と室外側被当接部との相対位置は、見込みおよび見付けの両方向に関して略同一とされ、
前記障子の下框および前記機能面材の下辺において、室内側被当接部と室外側被当接部との相対位置は、見込みおよび見付けの両方向に関して略同一とされ、
前記障子の縦框および前記機能面材の縦辺において、室内側被当接部と室外側被当接部との相対位置は、見込みおよび見付けの両方向に関して略同一とされている請求項4に記載のサッシ窓。
【請求項6】
前記機能面材は、上辺、下辺および左右の縦辺のうちの少なくとも対向する二辺が前記取合部の見付け面に室内側からビス止め固定されている請求項4または請求項5に記載のサッシ窓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−77518(P2006−77518A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−264531(P2004−264531)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(390005267)YKK AP株式会社 (776)
【Fターム(参考)】