説明

サンダル用アクセサリ

【課題】サンダルを履いた際に足の踵部の下にズボンの裾が入り込むことを確実に防止できるサンダル用アクセサリを提供する。
【解決手段】足20の踵部21とサンダル1の後部との間に跨って配置される帯状または紐状の本体部11と、この本体部11の一端側に設けられ、足20の足首22の部分に着脱自在に接続される足側接続部12と、本体部11の他端側に設けられ、サンダル1の後部に着脱自在に接続されるサンダル側接続部13と、によりサンダル用アクセサリ10を構成する。このサンダル用アクセサリ10を使用した状態では、足20の踵部21とサンダル1の後部との間に跨ってアクセサリ10の本体部11が配置されることにより、足20の踵部21の下にズボン30の裾31が入り込む状態となることはないので、常に軽快に歩くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サンダルを履くときに使用するサンダル用アクセサリに関し、特に足の踵部とサンダルとの間にズボンの裾が挟まらないようにするためのものである。
【背景技術】
【0002】
一般にサンダルは、その前部にのみ足を保持する部分があり、後部は開放されている。このため、ズボンを履いたスタイルでは、足の踵部の下にズボンの裾が入り込み、これをサンダルとの間で挟んでしまう状態となることが多くある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように足の踵部とサンダルとの間にズボンの裾が挟まった状態では、非常に歩きづらく、また不快である。本発明者らがサンダルのユーザーを対象に独自の調査を行なったところ、多くのユーザーに同様の経験があり、その改善策を望んでいることが判明した。しかしながら、上記の改善策を実現できるものは現在までに提案されていない。
【0004】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、サンダルを履いた際に足の踵部の下にズボンの裾が入り込むことを確実に防止できるサンダル用アクセサリを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するものとして本発明のサンダル用アクセサリは、足の踵部とサンダルの後部との間に跨って配置される帯状または紐状の本体部と、この本体部の一端側に設けられ、足の足首部分に着脱自在に接続される足側接続部と、本体部の他端側に設けられ、サンダルの後部に着脱自在に接続されるサンダル側接続部と、を有して構成されるものである。
【発明の効果】
【0006】
上記の如く構成される本発明のサンダル用アクセサリを使用した状態では、足の踵部とサンダルの後部との間に跨ってアクセサリの本体部が配置されることにより、足の踵部の下にズボンの裾が入り込む状態となることはないので、常に軽快に歩くことができる。またこのサンダル用アクセサリは、足側接続部が足首に接続されると共に、サンダル側接続部がサンダルの後部に接続されることにより、所定の位置でしっかりと装着されるので、簡単には脱落することがなく、安心して使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
図1は本発明によるサンダル用アクセサリの使用状態を示す側面図、図2は同アクセサリの構成を示す斜視図である。図1に示すサンダル1は、足20を載せる基台部2と、この基台部2の前部に設けられる保持バンド部3と、基台部2の後部底面側に設けられる脚柱部(ヒール)4と、を有して構成され、このサンダル1を履いた状態では、保持バンド部3によって足20の甲側が保持されると共に、脚柱部4によって足20の踵部21が持ち上げられるように支持される構成となっている。
【0008】
そして、このサンダル1を履いた状態で使用する本発明のサンダル用アクセサリ10は、足20の踵部21とサンダル1の後部との間に跨って配置される帯状の本体部11と、この本体部11の一端(上端)側に設けられ、足20の足首22の部分に着脱自在に接続される足側接続部12と、本体部11の他端(下端)側に設けられ、サンダル1の後部に着脱自在に接続されるサンダル側接続部13と、を有して構成されている。
【0009】
このアクセサリ10は、ビニール素材などの柔軟な材料で形成されており、使用しないときには簡単に折り畳んで持ち運ぶことができる。またこのアクセサリ10の材料としては、ビニール素材の他にゴム材などの伸縮性を有する材料を用いることもできる。
【0010】
このアクセサリ10における本体部11は、所要長さの帯状に形成されており、その長さは10cm前後が適当である。この本体部11は、帯状に限ることなく紐状に形成することもできる。また図2の例ではこの本体部11は1本であるが、図3のように複数本としてもよい。また、この本体部11を「X」形にクロスさせた形状や、「A」「V」「H」などの文字を象った形状とし、ファッション性を強調させたものとしてもよい。
【0011】
本体部11の上端側に連続して設けられる足側接続部12は、リング状に形成されており、これを足首22に巻き付けるようにして装着する。ここでこの足側接続部12をゴム材などの伸縮性を有する材料で形成すれば、これに足首22を簡単に通すことができ、かつ足首22にしっかりと取り付けられた状態に装着できる。
【0012】
一方、本体部11の下端側に連続して設けられるサンダル側接続部13は、足側接続部12より小さい径のリング状に形成されており、これをサンダル1の後部の脚柱部4に引掛けるようにして装着するものである。
【0013】
このようにして本発明によるサンダル用アクセサリ10を装着した状態では、足20の踵部21とサンダル1の後部との間に跨ってアクセサリ10の本体部11が配置されることにより、これがガードとなってズボン30の裾31は足20の踵部21の下に入り込むことがない。従って、足20の踵部21とサンダル1との間にズボン30の裾31が挟まる状態となることはないので、常に軽快に歩くことができる。
【0014】
またこのアクセサリ10は、足側接続部12が足首22に接続されると共に、サンダル側接続部13がサンダル1の後部の脚柱部4に接続されることにより、所定の位置でしっかりと装着されるので、簡単には脱落することがなく、安心して使用することができる。
【0015】
このアクセサリ10は、透明な材料で形成してもよいし、任意の着色を施したものでもよい。また、その一部または全体に模様などを描いてもよい。さらに材料としてビーズ紐やチェーン素材などを用いることもでき、これにより一段とファッション性の高いアクセサリを提供することができる。
【0016】
図4及び図5は、足側接続部12の他の実施例を示している。
図4の実施例は、リング状の足側接続部12の一部を切断し、その切断端部に互いに向き合う着脱手段15,16を設けた構成としたものである。この着脱手段15,16としては、例えば面ファスナが好適に用いられ、これによってアクセサリ10を簡単に足首22に巻き付けて装着できると共に、取り外しも簡単に行なうことができる。
図5の実施例は、アクセサリ10の足側接続部12を、足首22に装着される装飾品のアンクレット17と兼用する構成としたものである。またこの実施例では、アクセサリ10の本体部11の材料にチェーン素材を用いてあり、アンクレット17との組み合わせによってさらにファッション性に優れたアクセサリを実現している。
【0017】
このアクセサリ10においては、本体部11と足側接続部12とを着脱可能に構成してもよい。その実施例を図6に示す。図6は、図5の変形例を示すもので、チェーン素材によりなる本体部11とアンクレット17を兼用する足側接続部13とを着脱可能に構成した例である。即ちこの実施例では、本体部11の上端側に着脱フック14が取り付けられており、この着脱フック14をアンクレット17に引掛けて連結する構成となっている。そしてこの構成において、本発明によるアクセサリ10を使用しないときには、着脱フック14をアンクレット17から取り外すことにより、アンクレット17を単体で使用することができるので、便利である。
【0018】
図7は、サンダル側接続部13の他の実施例を示している。即ちこの実施例では、アクセサリ10の本体部11の下端とサンダル1の基台部2の後端面に、互いに向き合う着脱手段18,19を設けてあり、ここで着脱手段18が設けられる本体部11の下端がサンダル側接続部13となっている。この着脱手段18,19としては、例えば面ファスナや磁石などが好適に用いられ、これによってサンダル1に対しアクセサリ10を簡単に着脱できるので、より使い易いものとなる。
【0019】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限ることなく他にも種々の実施例が考えられる。例えば本発明のシンプルな実施例として、アクセサリを全体的に8の字形状に形成してその中央部分を本体部とし、一端側のループを足側接続部として足首に掛けると共に他端側のループをサンダル側接続部としてサンダルの脚柱部に掛けるようにして使用する構成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明によるサンダル用アクセサリの使用状態を示す側面図である。
【図2】同アクセサリの構成を示す斜視図である。
【図3】同アクセサリにおける本体部の他の構成例を示す斜視図である。
【図4】同アクセサリにおける足側接続部の他の構成例を示す斜視図である。
【図5】同アクセサリにおける足側接続部のさらに他の構成例を示す斜視図である。
【図6】図5の変形例を示す斜視図である。
【図7】同アクセサリにおけるサンダル側接続部の他の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0021】
1…サンダル
10…サンダル用アクセサリ
11…本体部
12…足側接続部
13…サンダル側接続部
20…足
21…踵部
22…足首
30…ズボン
31…裾



【特許請求の範囲】
【請求項1】
足の踵部とサンダルの後部との間に跨って配置される帯状または紐状の本体部と、上記本体部の一端側に設けられ、上記足の足首部分に着脱自在に接続される足側接続部と、上記本体部の他端側に設けられ、上記サンダルの後部に着脱自在に接続されるサンダル側接続部と、を有して構成されるサンダル用アクセサリ。
【請求項2】
請求項1に記載のサンダル用アクセサリにおいて、
上記足側接続部は、足首に巻き付けるようにして装着する構造であるサンダル用アクセサリ。
【請求項3】
請求項1に記載のサンダル用アクセサリにおいて、
上記サンダル側接続部は、足の踵部を支持するサンダルの脚柱部に引掛けるようにして装着する構造であるサンダル用アクセサリ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−280740(P2006−280740A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−106489(P2005−106489)
【出願日】平成17年4月1日(2005.4.1)
【出願人】(505122346)
【出願人】(505122209)
【出願人】(505119911)
【出願人】(505119922)
【Fターム(参考)】