説明

ショーケース

【課題】駆動用電源線に伝導性ノイズが重畳した商用電源であっても通信系への影響を低減し、入出力部が増加しても耐ノイズ性能を良好に維持するようなショーケースを提供する。
【解決手段】駆動電源線7により電力が供給される制御コントローラ5に対して、内部通信線6・コントローラ側無線通信機8・入出力部側無線通信機9・外部通信線10を介して接続される温度センサ2・照明3・表示器4等の入出力部を備える冷凍ショーケース1であって、制御コントローラ5の筐体5a内に内部通信線6およびコントローラ側無線通信機8が配置されて内部通信線6と駆動電源線7との間で伝導性ノイズ伝達経路の形成が抑止される冷凍冷蔵ショーケース1とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐ノイズ性能を向上させたショーケースに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のショーケースの一例として冷凍冷蔵ショーケースの概略について図を参照しつつ説明する。図4は従来技術の冷凍冷蔵ショーケースの構成図である。図5は冷凍冷蔵ショーケースが内蔵する制御コントローラの構成図である。冷凍冷蔵ショーケース100は、図4で示すように、複数の温度センサ110、複数の照明120、表示器130、制御コントローラ140、集合通信線150、駆動電源線160、分岐通信線170を備える。このような冷凍冷蔵ショーケース100は、その機器内に、複数の温度センサ110、複数の照明120、表示器130など多くのセンサやアクチュエータ機器(以下、これら総称して単に入出力部という)を備えた特有の構造を有し、図4では特に入出力部への通信処理系が図示されている。この冷凍冷蔵ショーケース100内には図示しないが冷媒の循環によりショーケースの陳列棚内を冷却する冷媒循環系の構成も設置されている。
【0003】
これらの入出力部は、冷凍冷蔵ショーケース100の下部に取り付けられた制御コントローラ140と制御信号や検出信号が通信される。制御コントローラ140の内部詳細は、図5で示すように、フィルタ141、制御基板142を備える。この制御基板142には、さらに電源回路143、CPU(Central Proccessing Unit)144、通信モジュール145、メモリ146が実装されている。メモリ146にはCPU144が実行する制御用のプログラムが格納されている。また、通信モジュール145は、通信処理を行って入出力部とCPU144との間で通信を実現する。
【0004】
制御コントローラ140は、その外部から集合通信線150および駆動電源線160が内部へ引き込まれている。制御コントローラ140では駆動電源線160、フィルタ141を介して電源回路143へ電力が供給されており、この電源回路143からさらにCPU144、通信モジュール145、メモリ146へ電力を供給している。また、制御コントローラ140では多数線が集合した有線配線である集合通信線150を介して上記したような入出力部との間で通信を行って制御コントローラ140による制御が行われる。この制御は温度管理、照明管理、表示管理などの制御である。従来技術の冷凍冷蔵ショーケースの概略はこのようなものである。
【0005】
また、特許文献1(実開平4ー46690号公報;名称「冷凍冷蔵ショーケース」)でも、その第1図で示すように、ショーケース本体1の下部に制御装置4が設置され、伝送線5を介して上側の制御装置3と通信し、この制御装置3が各種の制御対象と通信するような構成が記載されている。
さらにまた、特許文献2(特開平9−145217号公報;名称「ショーケース用コントローラ」)でも、その図2で示すように、コントローラ本体1が表示部11や副表示部12と通信するような構成が記載されている。
【0006】
【特許文献1】実開平4−46690号公報(第1図,第2図,第3図)
【特許文献2】特開平9−145217号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、ショーケース市場における付加機能拡大の要請により、センサや表示部などの入出力部の数が増大する傾向にある。加えて、CPU144や通信モジュール145のような電子デバイスは、低消費電力化実現のため駆動電圧が低電圧化する傾向にある。
これら傾向は機器の耐ノイズ性能をさらに悪化させる要因となり、従来の潜在的な低耐ノイズ性能の対策と併せて問題解決の必要性が高まってきている。
【0008】
図4で示したような従来技術の冷凍冷蔵ショーケース100の制御コントローラ140は、先に説明したように、集合通信線150経由で多数の入出力部と通信するため、必然的に制御コントローラ140付近では、非常に多くの通信線が密集した配置構造となってしまっている。この集合通信線150は、通信モジュール145から引き出された多数の通信線が密集した集合線であり、しかも長く張り渡されている。
【0009】
また、集合通信線150とは別系統にて引き込まれる駆動電源線160も、長く張り渡されて配線される。しかも制御コントローラ140におけるスペース上の制約や、組み立て易さ等の理由で、集合通信線150と駆動用電源線160とは制御コントローラ140内で近接して配置される。
これら理由から長く並行して近接する集合通信線150と駆動用電源線160とは、電磁結合や静電結合による伝導性ノイズ伝達経路が形成され易い状態である。
【0010】
このような制御コントローラ140は、ノイズに影響されやすいという問題があった。この点について図を参照しつつ説明する。図6は制御コントローラへのノイズ侵入の説明図である。駆動電源線160は商用電源へ接続されるが、元来一般の商用電源はその引き回し等による要因で外部からの伝導性ノイズが重畳しやすい。そこでフィルタ141にて伝導性ノイズを除去・抑制した上で、商用電源を電源回路143へ供給する構成を採用している。
【0011】
しかしながら、先に説明したように集合通信線150と駆動用電源線160との間に伝導性ノイズ伝達経路が形成されており、駆動用電源線160から集合通信線150へ伝導性ノイズ伝達経路を通じて伝導性ノイズが侵入し易いという問題があった。特にその電源電圧に対して非常に高い電圧のインパルスノイズが商用電源に重畳して侵入してきた場合、駆動用電源線160における重畳したインパルスノイズによる商用電源の急激な電圧の変化が、伝導性ノイズ伝達経路を介して集合通信線150へ移るクロストークが発生する。上記のフィルタ141によるインパルスノイズの除去・抑制の前に集合通信線150へインパルスノイズが侵入するため、フィルタ141は効果がない。集合通信線150に移ったインパルスノイズは、通信モジュール145を通って侵入し、CPU144、メモリ146など制御基板142の各部の誤動作を誘発し、場合によっては破壊するおそれもある。
【0012】
このように制御コントローラ140を駆動するための駆動用電源線160に重畳して侵入してくる伝導性ノイズが制御コントローラ140に悪影響を及ぼし、冷凍冷蔵ショーケース100全体としての耐ノイズ性能を悪化させているという問題が潜在的に存在していた。
そして、冷凍冷蔵ショーケース100の制御コントローラ140では配線は特定箇所に集中するなど特有の構造上の問題のため集合通信線150の配置変更ができず、駆動用電源線160に対するフィルタリング等による対策のみでは、駆動用電源線160に重畳した伝導性ノイズが集合通信線150など他の配線に及ぼす影響を排除できず、対策を困難なものにしていた。
【0013】
また、特許文献1でも、第1図で示すように、伝送線5を用いることで配線を削減しているが、制御装置3,4への電源線についての考慮がなされたものではなかった。
特許文献2でも、図2で電源入力の隣に警報出力が配置される点が図示されており、先に説明したようなノイズ侵入が発生するおそれがあった。
【0014】
そこで、本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、駆動用電源線に伝導性ノイズが重畳した商用電源であっても通信系への影響を低減し、入出力部が増加しても耐ノイズ性能を良好に維持するようなショーケースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る発明のショーケースは、
駆動電源線により電力が供給される制御コントローラと、
アンテナが外部に突出した状態で制御コントローラの筐体内に収容され、内部通信線を介して制御コントローラと接続されるコントローラ側無線通信機と、
アンテナを介してコントローラ側無線通信機と無線通信する入出力部側無線通信機と、
外部通信線を介して入出力部側無線通信機と接続される入出力部と、
を備えるショーケースであって、
制御コントローラの筐体内に内部通信線が配置されて内部通信線の物理的隔離がなされ、内部通信線と駆動電源線との間で伝導性ノイズ伝達経路の形成が抑止されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の請求項2に係る発明のショーケースは、
請求項1に記載のショーケースにおいて、
コントローラ側無線通信機のアンテナと駆動電源線との間、および、外部通信線と駆動電源線との間で伝導性ノイズ伝達経路の形成が抑止される位置に駆動電源線が配置されることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の請求項3に係る発明のショーケースは、
請求項1または請求項2に記載のショーケースにおいて、
コントローラ側無線通信機のアンテナが、入出力部側無線通信機のアンテナと近接配置されて無線通信経路が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
このような本発明によれば、駆動用電源線に伝導性ノイズが重畳した商用電源であっても通信系への影響を低減し、入出力部が増加しても耐ノイズ性能を良好に維持するようなショーケースを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
続いて、本発明のショーケースを実施するための最良の形態について、図を参照しつつ説明する。ショーケースとしてはホット商品用ケースや冷凍冷蔵ショーケースが考えられるが、冷凍冷蔵ショーケースを例に挙げて説明する。なお、従来技術と同じ説明もあるが、理解を深めるため再掲しつつ説明する。図1は本形態の冷凍冷蔵ショーケースの構成図である。図2は制御コントローラの説明図である。図3は本形態の冷凍冷蔵ショーケースの制御通信系の説明図であり、図3(a)はコントローラ側無線通信機の構成図、図3(b)は入出力部側無線通信機の構成図である。図1で示すように、制御コントローラ5と入出力部(温度センサ2・照明3・表示器4)との間にコントローラ側無線通信機8および入出力部側無線通信機9を介在させて通信を一部無線化した冷凍冷蔵ショーケース1としている。
【0020】
この冷凍冷蔵ショーケース1は、各種あるショーケースの具体例であるオープンショーケースであり、図1では一般構成を示す縦断面図として表している。この冷凍冷蔵ショーケース1は、複数の温度センサ2、複数の照明3、表示器4、制御コントローラ5、内部通信線6、駆動電源線7、コントローラ側無線通信機8、入出力部側無線通信機9、外部通信線10を備える。冷凍冷蔵ショーケース1内には図示しないが冷媒の循環によりショーケース内を冷却する冷媒循環系の構成も設置されている。このような冷凍冷蔵ショーケース1は、その機器内に、複数の温度センサ2、複数の照明3、表示器4という多くのセンサやアクチュエータ機器という多数の入出力部を備える。
【0021】
これらの入出力部は、冷凍冷蔵ショーケース1の下部に取り付けられた制御コントローラ5と通信により入出力が行われる。制御コントローラ5の内部詳細は、図2で示すように、フィルタ51、制御基板52を備える。この制御基板52にはさらに電源回路53、CPU54、通信モジュール55、メモリ56が実装されている。メモリ56にはCPU54が実行する制御用のプログラムが格納されている。また、通信モジュール55は、通信処理を行って入出力部とCPU54との間で通信を実現する。
【0022】
制御コントローラ5はその外部から駆動電源線7が内部へ引き込まれている。制御コントローラ5では駆動電源線7、フィルタ51を介して電源回路53へ電力が供給されており、電源回路53からCPU54、通信モジュール55、メモリ56へ電力を供給している。また、制御コントローラ5は入出力部との間で通信を行って温度管理、照明管理、表示管理などの制御を行う。ここまでは従来技術と同様である。
【0023】
続いて本発明の特徴的技術である一対の無線通信機を配置した点について説明する。まず、コントローラ側無線通信機8および入出力部側無線通信機9の構成について概略説明する。コントローラ側無線通信機8は、図3(a)に示すように、CPU81、制御用のプログラムを格納したメモリ82、通信モジュール83、変調回路84、復調回路85、アンテナ86を備える。通信モジュール83には、内部通信線6が接続される。入出力部側無線通信機9は、図3(b)に示すように、CPU91、制御用のプログラムを格納したメモリ92、通信モジュール93、変調回路94、復調回路95、アンテナ96を備える。通信モジュール93には、外部通信線10が接続される。
【0024】
制御コントローラ5から入出力部へ出力する場合、図2で示すように、制御コントローラ5のCPU54が通信モジュール55へデジタルデータを出力すると、通信モジュール55は内部通信線6を介してコントローラ側無線通信機8へデジタルデータを送信する。コントローラ側無線通信機8では、図3(a)で示すように、通信モジュール83にデジタルデータが取り込まれ、通信モジュール83は変調回路84へデジタルデータを送信する。変調回路84は変調を行った後、アンテナ86を介して無線信号として放射する。
入出力部側無線通信機9では、図3(b)で示すように、アンテナ96から受信した無線信号を復調回路95が復調してデジタルデータに戻し、復調回路95から送信されたデジタルデータを通信モジュール93が外部通信線10を介して入出力部へ送信する。この入出力部へは外部通信線10から引き出された分岐線10aを介して通信される。なお、場所によっては通信モジュール93から分岐線10aを介して直接通信される。
【0025】
そして、入出力部から制御コントローラ5へ出力する場合、まず図2で示すように、外部通信線10や分岐線10aを介して入出力部側無線通信機9へデジタルデータが送信される。入出力部側無線通信機9では、図3(b)で示すように、通信モジュール93にデジタルデータが取り込まれ、通信モジュール93は変調回路94へデジタルデータを送信する。変調回路94は変調を行った後、アンテナ96を介して無線信号として放射する。
コントローラ側無線通信機8では、図3(a)で示すように、アンテナ86から受信した無線信号を復調回路85にて復調してデジタルデータに戻した後、通信モジュール83が内部通信線6を介してデジタルデータを送信する。制御コントローラ5の通信モジュール55は、図2で示すように、内部通信線6を通じてデジタルデータを受信し、さらにCPU54へこのデジタルデータを送信する。
【0026】
すなわち、コントローラ側無線通信機8および入出力部側無線通信機9は無線モデムとなり、コントローラ側無線通信機8のアンテナ86が、入出力部側無線通信機9のアンテナ96と近接配置されて無線通信経路が形成される。コントローラ側無線通信機8および入出力部側無線通信機9は一方が送信側に、また、他方が受信側になり、送信側の無線通信機から放射された無線信号が、近接する受信側の無線通信機で受信されて、双方向で無線通信する。ここに近接するとは、冷凍冷蔵ショーケース1内に収容することを考慮して、例えば10cm〜1mというような距離である。
【0027】
続いてこのような無線化による耐ノイズ性能の改善方法について説明する。図2で示すように本発明では、特にコントローラ側無線通信機8が、アンテナ86のみが外部に突出した状態で制御コントローラ5の金属製の筐体5a内に収容され、さらにこの筐体5a内においてコントローラ側無線通信機8が内部通信線6を介して制御コントローラ5の制御基板52と接続されている。
このように制御コントローラ5の筐体5aは筐体内部の装置を外部から電気的・機械的に遮蔽する物理的隔離を行うため、筐体5aの内部の装置と駆動電源線7との間は電磁結合や静電結合はできないこととなり、内部通信線6と駆動電源線7との間で伝導性ノイズ伝達経路の形成が抑止された状態となっている。
【0028】
このような状態において、図2で示すように、駆動電源線7を通じて供給される商用電源にインパルスノイズのような伝導性ノイズが重畳して制御コントローラ5内へ伝導されたとしても制御コントローラ5の入口直前に配置されたフィルタ51によりノイズ除去が行われ、従来技術のような内部へ引き込まれる通信線がないため当然に内部通信線6へノイズが移る現象は発生しないから、制御コントローラ5の内部に伝導性ノイズが侵入するおそれを著しく低くしている。このため、制御コントローラ5の筐体5a内では内部通信線6の配線自由度を高めることもでき、駆動用電源線7に伝導性ノイズが重畳した商用電源であっても通信系への影響を低減することができる。
【0029】
また、先に説明したがコントローラ側無線通信機8のアンテナ86が、入出力部側無線通信機9のアンテナ96と近接配置されるため微弱な電力でも強固な無線通信経路が形成される。通常、冷凍冷蔵ショーケース1も金属筐体で覆われた構造を有しているため、コントローラ側無線通信機8と入出力部側無線通信機9とを金属筐体内の中で離してしまうと無線通信は金属筐体による反射波が大きく影響してノイズを拾うおそれも大きくなる。そこで本形態のようにアンテナ86,96を近づけることでアンテナ86,96間で確実に通信し、さらに微弱電波により不要な電波によるノイズの発生も抑止して、ノイズの影響を抑えつつ通信できるように配慮している。
【0030】
また、コントローラ側無線通信機8のアンテナ86と駆動電源線7との間、入出力部側無線通信機9のアンテナ96と駆動電源線7との間、および、外部通信線10と駆動電源線7との間で伝導性ノイズ伝達経路が形成されないように駆動電源線7は十分離されて配置される。このような構成とすることによって、駆動電源線7と他の通信線や無線通信経路との物理的距離を確保でき、クロストークの発生を抑制できる。
【0031】
また、このようにコントローラ側無線通信機8および入出力部側無線通信機9では、デジタル信号の変調・復調に加え、例えば復調回路85,95でデジタルデータの誤り訂正を行うようにすれば、更に耐ノイズ性を高めることができる。
これら施策により耐ノイズ性能を大幅に改善する。
【0032】
以上説明したように、従来技術では制御コントローラ内では配線可能箇所が限定されていたが、本発明では、制御コントローラ内での配線に代えて一部無線通信機を採用することで制御コントローラの筐体内部での配線可能箇所を拡充し、耐ノイズ性能を高めたショーケースとすることができる。
なお、本発明のショーケースとして、本形態では冷凍冷蔵ショーケースを例に挙げて説明したが、冷凍冷蔵ショーケースに限定する主旨ではなく、例えば、ホット商品用ケースに適用しても良いものである。本発明をショーケース全般で採用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を実施するための最良の形態の冷凍冷蔵ショーケースの構成図である。
【図2】制御コントローラの説明図である。
【図3】本発明を実施するための最良の形態の冷凍冷蔵ショーケースの制御通信系の説明図であり、図3(a)はコントローラ側無線通信機の構成図、図3(b)は入出力部側無線通信機の構成図である。
【図4】従来技術の冷凍冷蔵ショーケースの構成図である。
【図5】冷凍冷蔵ショーケースが内蔵する制御コントローラの構成図である。
【図6】制御コントローラへのノイズ侵入の説明図である。
【符号の説明】
【0034】
1:冷凍冷蔵ショーケース
2:温度センサ
3:照明
4:表示器
5:制御コントローラ
5a:筐体
6:内部通信線
7:駆動電源線
8:コントローラ側無線通信機
81:CPU
82:メモリ
83:通信モジュール
84:変調回路
85:復調回路
86:アンテナ
9:入出力部側無線通信機
91:CPU
92:メモリ
93:通信モジュール
94:変調回路
95:復調回路
96:アンテナ
10:外部通信線
10a:分岐線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動電源線により電力が供給される制御コントローラと、
アンテナが外部に突出した状態で制御コントローラの筐体内に収容され、内部通信線を介して制御コントローラと接続されるコントローラ側無線通信機と、
アンテナを介してコントローラ側無線通信機と無線通信する入出力部側無線通信機と、
外部通信線を介して入出力部側無線通信機と接続される入出力部と、
を備えるショーケースであって、
制御コントローラの筐体内に内部通信線が配置されて内部通信線の物理的隔離がなされ、内部通信線と駆動電源線との間で伝導性ノイズ伝達経路の形成が抑止されることを特徴とするショーケース。
【請求項2】
請求項1に記載のショーケースにおいて、
コントローラ側無線通信機のアンテナと駆動電源線との間、および、外部通信線と駆動電源線との間で伝導性ノイズ伝達経路の形成が抑止される位置に駆動電源線が配置されることを特徴とするショーケース。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のショーケースにおいて、
コントローラ側無線通信機のアンテナが、入出力部側無線通信機のアンテナと近接配置されて無線通信経路が形成されることを特徴とするショーケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−23027(P2008−23027A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−197989(P2006−197989)
【出願日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【出願人】(000237710)富士電機リテイルシステムズ株式会社 (1,851)
【Fターム(参考)】