説明

ストレッチ器具

【課題】手の指を開いた状態で器具を押さえながら簡単にストレッチができ、手を開いてストレッチをすることで普段使っていない内側の筋肉にまで負荷をかけて鍛えることができる器具を提供する。
【解決手段】管状パイプ1の両端にの握り部4及び5を有し、その握り部にの孔を貫通させ、その孔6−6′ないし13−13′の正面側と裏側では孔と孔の間隔が異なり、さらに、管状パイプ1の内部に移動自由なおもり3を内蔵させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状パイプの中に移動自由なおもりを内蔵し、管状パイプの両端の握り部を両手の指を開いた状態で押さえ、ストレッチ器具を上下左右に動かすことで体全体のストレッチを行うストレッチ器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ストレッチは、体の筋肉、関節等をほぐし柔軟な体をつくる運動であり、スポーツ前後のウオームアップ、クールダウンに必要な運動である。また、高齢者、障害者の機能維持や回復にも欠かせないものであり、飽きずに、しかも簡単に足首から頭部まで全身をストレッチできる専用器具が望まれていた(例えば参考文献1参照)。
【特許文献1】 特開2005−349169公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記特許文献1に記載の器具によれば、円周上をおもりが移動する円状の器具を使い、おもりが仕切り板に当たった時に発生する音と負荷を基準に、局部ごとに徐々にねじり、全身の筋力アップを効果的に行うが、使用方法が難しいという欠点があった。また、器具を握って使用するため、表面の筋肉は鍛えられるが、普段使っていない内側の筋肉まで負荷がかかる度合いが少なかった。
【0004】
手で握ってトレーニングをする器具は、通常手をこぶし状態に握って使用するが、手を握ってトレーニングをするということは、外側の筋肉しか鍛えることができないということが分かっている。本発明は、手の指を開いた状態で器具を押さえながら簡単にストレッチができ、手を開いてストレッチをすることで普段使っていない内側の筋肉にまで負荷をかけて鍛えることができる器具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の本発明は、少なくとも1本の管状パイプの両端に握り部を有し、また、前記管状パイプの内部に、前記管状パイプの内径より、径の小さい移動自由なおもりを少なくとも1つ以上有することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のストレッチ器具において、前記握り部には、手の平を扇状に最大限に開いた状態で指を挿入できる孔を、少なくとも1つ以上貫通形成し、前記握り部の一方側の前記指挿入孔の孔と孔の間隔と、前記グリップの他方側の前記孔と前記孔の間隔は、異なることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の本発明は、請求項1、請求項2に記載のストレッチ器具において、前記少なくとも1本の管状パイプの外径の外周に、前記管状パイプの外径より径の大きい貫通孔を持つおもりを、少なくとも1つ以上のパイプの外周上長手方向に移動自由に通すことを特徴とする。
【0008】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。前記特許文献1の器具が円状であるのに対し、本発明は棒状であるために簡単なストレッチ方法が考えられる上に、おもりが管状パイプの中を移動し、パイプの壁面に当たって音がすることで、その音のリズムで飽きずに全身ストレッチ運動が可能となる。
【0009】
また、第2の課題解決手段による作用は次の通りである。握り部に手の平を最大限に開いた形状に斜めに孔を貫通させ、その孔に指を入れ、手の平を開いた状態で握り部を押さえ、そのまま手を開いてストレッチができるため、外側の筋肉ではなく内側の筋肉に刺激と負荷を与え、普段鍛えられない筋肉を鍛えることができる。
【0010】
また、第3の課題解決手段による作用は次の通りである。管状パイプの中に移動自由なおもりを内蔵するためには、管状パイプの内径より小さい径のおもりしか入らず、おもりの重量に制限が出てくる。第3の課題解決手段は、おもりの大きさを制限しないための手段として、管状パイプの外周をおもりが移動するように構成した。よって、より内側の筋肉に負荷をかけたい場合は、重量を増すことができる。
【発明の効果】
【0011】
上述したように本発明のストレッチ器具は、手の平を開いた状態で全身のストレッチ、筋力トレーニングができるため、手を握って行った場合に鍛えられる筋肉とは別の筋肉、つまり普段鍛えることができない内側の筋肉を鍛えることができる。また、体をねじって伸ばすストレッチ方法で、体全体の血流を促す効果が得られ、さらには、指先におもりの負荷と振動がかかるために、指先からの血行促進ができ、脳の活性化にも結びつく。また、適度な筋肉がつくことで、基礎代謝が上がり、ダイエット効果ももたらす。
【発明をするための最良の形態】
【0012】
以下本発明の実施の形態の一例を図1に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明のストレッチ器具の実施の形態の一例を正面図で表したものであり、1はストレッチ器具、2は管状パイプであり、3のおもりが見えるように透明のパイプを使用した一例である。3は管状パイプ内を移動自由になっている。4、5は握り部であり、6−6′、7−7′、8−8′、9−9′、10−10′、11−11′、12−12′、13−13′は、握り部に貫通させた指を挿入する孔であり、握り部の手前側の孔と孔の間隔は狭く、向こう側の孔と孔の間隔は広くなっている。14、15はおもりが当たるパイプの壁面である。
【0014】
使用方法としては、指を挿入する孔6−6′、7−7′、8−8′、9−9′、10−10′、11−11′、12−12′、13−13′に広げた両手の指を第2指から第4指までそれぞれ入れ、腕を上下させる、屈伸させる、体全体をねじりながら本発明の1のストレッチ器具を立てる、横にするという動作で3のおもりが移動し、15および16の管状パイプの壁面に当たった時に音がする仕組みになっている。この音とおもりの重量により全身に負荷と振動を与えることができる。また、3のおもりの役目は、音を発生させる以外に、これ以上体が曲がらないという状態のあともう一押しの動作を助ける役目を果たして、第3者的な力を加える部材として必要不可欠である。また、正面側の孔の角度と裏側の孔の角度が異なるため、裏側から指を入れた状態で使用する時には、指先のみを孔に入れ指先で握り部を押さえ、前記のような腕を上下させる、屈伸させる、体全体をねじりながら本発明の1のストレッチ器具を立てる、横にするというストレッチができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 本発明のストレッチ器具の実施の形態の一例を正面図である。
【符号の説明】
【0015】
1 ストレッチ器具
2 管状パイプ
3 移動自由なおもり
4 握り部
5 握り部
6、6′ 指を挿入する孔
7、7′ 指を挿入する孔
8、8′ 指を挿入する孔
9、9′ 指を挿入する孔
10、10′ 指を挿入する孔
11、11′ 指を挿入する孔
12、12′ 指を挿入する孔
13、13′ 指を挿入する孔
14 管状パイプの壁
15 管状パイプの壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1本の管状パイプの両端に握り部を有し、また、前記管状パイプの内部に、前記管状パイプの内径より、径の小さい移動自由なおもりを少なくとも1つ以上有することを特徴とするストレッチ器具。
【請求項2】
前記握り部には、手の平を扇状に最大限に開いた状態で指を挿入できる孔を、少なくとも1つ以上貫通形成し、前記握り部の一方側の前記指挿入孔の孔と孔の間隔と、前記グリップの他方側の前記孔と前記孔の間隔は、異なることを特徴とする請求項1に記載のストレッチ器具。
【請求項3】
前記少なくとも1本の管状パイプの外周の外側に、前記管状パイプの外径より径の大きい貫通孔を持つおもりを、少なくとも1つ以上のパイプの外周上長手方向に移動自由に通すことを特徴とする請求項1、請求項2に記載のストレッチ器具。

【図1】
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【公開番号】特開2008−237872(P2008−237872A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−116209(P2007−116209)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(399043417)有限会社内田販売システム (24)
【出願人】(592047663)
【出願人】(597030637)