説明

スノーシューズのためのフレームおよびビンディング並びに関係システムおよび方法

スノーシューズは、雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを歩行するときに摩擦を与えかつ前記スノーシューズの形状を維持する軽量フレームと、手袋をはめた手で前記スノーシューズをブーツに固定するためのビンディングとを含む。前記フレームは、長さと、該長さに垂直な高さと、該高さに垂直でありかつ前記高さに沿う全ての位置で前記高さのせいぜい2分の1である幅とを有する周縁部を含む。前記ビンディングは、ストラップと、該ストラップに連結可能な保持部とを含む。前記保持部は、前記ストラップが前記保持部に連結されるときに配置されるメイン通路を画定する本体と、前記ストラップが前記メイン通路に入るために通過するアクセス通路と、前記ストラップを前記保持部に固定する固定部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スノーシューズのためのフレームおよびビンディング並びに関係システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願は、名称が「ホワイトライトニングスノーシューズ」である、現在係属中の同一の承継人による米国仮出願第60/444,331号に基づく優先権を主張する。前記出願は、引用によりその全体がここに取り込まれる。
【0003】
通常、雪が地形を覆う冬の間、起伏の激しい奥地の歩行を容易にするために、多くの人々がスノーシューズを使用する。前記奥地の緯度と標高とによって、雪はしばしば1フィートかそれ以上の深さまで積もる。そのような深さでは、通常、足が1フィートかそれ以上雪に入り込み、次の一歩を踏み出すために足を穴から持ち上げることに多くのエネルギーを費やすため、歩行が非常に困難になることがある。よって、そのような地形を歩行するとき、雪の表面に足を浮かせる、すなわち足が約6インチよりも多く雪に入り込まないようにするために、多くの人々が足にスノーシューズを取り付ける。
【0004】
図1は従来のスノーシューズ10の斜視図である。スノーシューズ10は、体重を足の面積より大きい雪の表面(図示せず)の面積に分散するデッキ12と、体重を支持し、かつデッキ12が体重を分散するときにデッキ12が実質的に変形するのを防止するフレーム14とを含む。デッキ12は、通常、図2に示すようにデッキ12のタブ16をフレーム14の一部に巻き付けかつタブ16をフレーム14に固定することにより、フレーム14に固定されている。フレーム14の断面は通常円形であり、体重を支持しかつデッキ12が変形するのを防止する所望の強度および剛性をフレーム14に与えるために、図2に示すように管の断面のような中空の断面でもよく、棒の断面のような中空でない断面でもよい。また、スノーシューズ10は、該スノーシューズ10を、足に履いたブーツ(図示せず)に固定するビンディング18を含む。ビンディング18は通常フレーム14に取り付けられ、スノーシューズ10をブーツに固定したりブーツから取り外したりできるように解除可能に連結することができるストラップ20および留め金22を含む。また、ストラップ20および留め金22によりスノーシューズ10を大きさの異なるブーツに固定することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スノーシューズ10には残念ながらいくつかの問題がある。スノーシューズ10は粉雪にはうまく機能するかもしれないが、雪、固まった雪および氷を歩行するのに十分な摩擦を与えないことがしばしばある。雪、固まった雪および氷を歩行するときにフレーム14が雪などの表面に突き刺さらないことがしばしばあり、よってスノーシューズの前記表面との接触の多くがフレーム14によってなされる。フレーム14は円形または四角形の断面を有するため、フレーム14は前記表面を滑りやすく、丘の表面が雪、固まった雪または氷の表面であるとき、前記丘の斜面を横断すること、前記丘を登ることまたは前記丘を下ることを困難にする。
【0006】
スノーシューズ10の他の問題は、ビンディング18は手袋をはめた手で操作するのが難しいことがしばしばあるということである。スノーシューズ10をブーツに固定するために、ブーツをビンディング18の中に入れやすくするようにストラップ20を留め金22から外すことができる。しかし、その後スノーシューズ10をブーツに固定するためにストラップ20を留め金22に通さなくてはならない。手袋をはめた手では、これは難しく苛立たしいことがよくある。スノーシューズ10をブーツに固定する他の方法は、留め金22をストラップ20から取り外さずに留め金22をストラップ20の端部の方へ動かすことである。しかし、その後ブーツをビンディング18の中に滑らせなくてはならない。留め金22を有するストラップ20がブーツと、スノーシューズとともにしばしば身に付けられるガーターとを邪魔することがあるため、ブーツをビンディング18の中に滑らせることは難しく苛立たしいことがよくある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの側面において、スノーシューズのためのフレームは、雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを歩行するときに摩擦を与えかつ前記スノーシューズの形状を維持する周縁部を含む。前記周縁部は、長さと、該長さに垂直な高さと、該高さに垂直でありかつ前記高さに沿う全ての位置で前記高さのせいぜい2分の1である幅とを含む。前記高さのせいぜい2分の1である幅を有することにより、前記周縁部は、従来のスノーシューズのフレームにより与えられる固まった雪または氷との接触面より小さい接触面を与えることができ、これにより摩擦を与えることができる。前記周縁部は、雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを歩行するために前記スノーシューズを使用するとき、前記スノーシューズが実質的に変形するのを防止することができる。さらに、前記周縁部は前記フレームを従来のスノーシューズのフレームより軽量化することができる。
【0008】
本発明の他の側面において、前記フレームは、前記周縁部を支持する横部材を含む。前記横部材は、前記周縁部の第1の部分から前記周縁部の第2の部分へ伸びる。これに代えまたは追加して、前記フレームは、前記周縁部を補強する前記周縁部の湾曲部分を備える補強材を含む。
【0009】
本発明のさらに他の側面において、スノーシューズのためのビンディングは、ストラップと、前記スノーシューズをブーツに固定するために前記ストラップに連結可能な保持部とを含む。前記保持部は、前記ストラップが前記保持部に連結されるときに配置されるメイン通路を画定する本体と、前記ストラップが前記メイン通路に入るために通過するアクセス通路と、前記ストラップを前記保持部に固定する固定部とを含む。前記アクセス通路を有することにより、前記保持部を前記ストラップに連結するために前記ストラップを手袋をはめた手で容易に前記メイン通路に入れることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の説明は、当業者が本発明を製造および使用することができるように示されている。開示された実施態様に多くの変更がなされる場合があることは当業者には明らかであり、ここに示す一般的な原理は、特許請求の範囲に定義された本発明の精神および範囲から逸脱することなく、他の実施態様および応用に適用されることがある。よって、本発明は、示された実施態様に限定されるものではなく、ここに開示された原理および特徴と一致した最も広い範囲で認められるものである。
【0011】
図3は、本発明の実施態様に係るフレーム32およびビンディング34を備えるスノーシューズ30の分解斜視図である。フレーム32は、雪、固まった雪および氷の表面(図示せず)の少なくとも1つを歩行するときに摩擦を与え、スノーシューズ30の形状を維持する。よって、前記表面の少なくとも1つを含む地形を横断するためにスノーシューズ30を使うことができる。例えば、丘の氷の斜面を横断したり、丘の氷の斜面を登ったり、丘の氷の斜面を下りたりするためにスノーシューズ30を使うことができる。ビンディング34(図3に関して詳細に説明する。)は、ストラップ36と、該ストラップを手袋を外さずに連結したり外したりできる保持部40とを含む。よって、容易にスノーシューズ30をブーツに固定したり、ブーツから外すことができる。
【0012】
フレーム32は、従来のスノーシューズのフレームにより与えられる固まった雪または氷との接触面より小さい接触面44を与える形状(図4に関して詳細に説明する。)を有する周縁部42を含み、これにより摩擦を与える。さらに、雪または氷の地形を横断するためにスノーシューズ30を使うとき、周縁部42の形状はスノーシューズ30が実質的に変形するのを防止する。また、フレーム32は、周縁部42を支持する横部材46(図4に関して詳細に説明する。)を含む。これに代えまたは追加して、フレーム32は、周縁部42を補強する補強材(図示しないが、図7に関して詳細に説明する。)を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0013】
ビンディング34のストラップ36は、スノーシューズ30をブーツに固定するために保持部40に連結可能である。保持部40は、ストラップ36が保持部40に連結されるときにストラップ36が配置されるメイン通路50を画定する本体48と、ストラップ36をメイン通路50に挿入するときにストラップ36が通過することができるアクセス通路52と、ストラップ36を保持部40に固定する固定部54とを含む。
【0014】
1つの実施態様において、ビンディング34は、スノーシューズ30をブーツに固定するためにブーツの一部分を取り巻く。ビンディング34はマット56と、該マットから伸びる第1のストラップ36aと、同じくマット56から伸びる第2のストラップ36bとを含む。また、ビンディング34は、スノーシューズ30をブーツに固定するためにストラップ36aに連結する第1の保持部40aと、スノーシューズ30をブーツに固定するためにストラップ36bに連結する第2の保持部40bとを含む。各保持部40a、40bは、フックを備える各本体48a、48bを含み、前記フックから各固定部54a、54bが伸びる。
【0015】
使用するとき、各保持部40a、40bから伸びる各ストラップ36a、36bの位置を合わせることによりスノーシューズ30をブーツに固定する。そのとき、マット56上に足を踏み出すことによりビンディング34内にブーツを置く。次に、ストラップ36aを保持部40aのメイン通路50a内で位置合わせするためにストラップ36aを保持部40aのアクセス通路52aを経て挿入する。次に、ストラップ36aおよびマット56をブーツの一部の周りに締め付けるためにストラップ36aの端部57aを引く。その後、図3のストラップ36bと保持部40bとの連結に示すように、ストラップ36aを保持部40aに固定するために固定部54aをストラップ36aの穴58に挿入する。固定部54aがストラップ36aの穴58を経て伸びることにより、固定部54aはストラップ36aが保持部40aに対して滑るのを防止する。ストラップ36aを保持部40aから外すためには、固定部54aを穴58から引き、ストラップ36aをメイン通路50aから外す。ストラップ36bおよび保持部40bもまた、スノーシューズ30をブーツに固定したりブーツから外したりするために同様の方法で連結したり外したりする。
【0016】
図3aに加えて図3b、3cを参照すると、ビンディング34は、ストラップ36aをマット56に固定するアンカー144を含む。アンカー144は、保持部40aから伸びるストラップ36aを位置合わせするのに役立ち、これにより上記のようにブーツをスノーシューズ30に固定したりスノーシューズ30から外すのを容易にする。さらに、アンカー144によって、保持部40aに連結するために使用するストラップ36aの長さを容易に調整することができる。1つの実施態様において、アンカー144は、第1の通路148と、第2の通路150と、ストラップ36aがX方向に動かないようにするための突起152とを含む。ストラップ36aをマット56に固定するために、端部146aを第1の通路148を経て突起152の周りを通して第2の通路150を経て挿入する。次に、突起152をストラップの穴の所望の1つ58に合わせ、突起152を穴58に挿入する。穴58に挿入された突起152によりストラップ36aはX方向に動くのが防止される。ビンディング34は、ストラップ36bのような他のストラップを固定する追加のアンカー144を含む。
【0017】
さらに図3を参照すると、スノーシューズ30は、該スノーシューズを雪の表面に浮かせるためのデッキ60を含む。1つの実施態様において、デッキ60は任意の所望の材料で作り、任意の所望の固定手段を用いて周縁部42に連結する。例えば、デッキ60はウレタンコーティングしたナイロンまたは他のプラスチックコーティングした布のような柔らかい材料で作り、デッキクリップ62(図6に関して詳細に説明する。)によってデッキ60を周縁部42に連結する。他の実施態様において、デッキ60は硬質プラスチックまたは金属のような硬い材料で作り、リベット、ボルトまたは接着剤のような従来の固定手段によってデッキ60を周縁部42に連結する。
【0018】
スノーシューズ30は、スノーシューズの摩擦を向上させかつビンディング34のための台を提供するスパイク底64を含む。1つの実施態様において、スパイク底64は地形の表面と接触する突起66を含む。また、スパイク底64は横部材46(図4に関して詳細に説明する。)に回転可能に取り付け、ビンディング34は任意の所望の固定手段を用いてスパイク底64に取り付ける。例えば、ビンディング34はリベット68でスパイク底64に取り付ける。他の実施態様において、スパイク底64はストラップのような任意の所望の固定手段を用いてデッキ60に回転可能に取り付ける。これは、デッキ60が硬いとき、重量を減らすために望ましい。また、他の実施態様において、ビンディング34は、該ビンディングが損傷したときにビンディング34を同様のものと取り替えたり、所望の異なるビンディングと取り替えることができるように、ボルトおよびナットのような取り外し可能な固定手段で固定する。スパイク底64およびビンディング34は、横部材46に回転可能に取り付けられるとき、歩行時に足がスノーシューズ30に対して回転できるように横部材46に対して2つの位置(図5に関して詳細に説明する。)の間を回転する。これにより、フレームの接触面44の多くは、スノーシューズ30が体重を支持する間、地形の表面に接触した状態を維持することができる。
【0019】
さらに図3を参照すると、スノーシューズ30は、丘を登るのに役立つテレベータ70を含む。1つの実施態様において、テレベータ70は、周縁部42に回転可能に固定し、かつデッキ60より上の拡張位置(図3に示さないが、図5に示す。)に保持するバー72を含む。バー72は、体重を支持することができる任意の所望の材料で作り、体重を支持することができる任意の所望の固定手段を用いて周縁部42に回転可能に固定する。例えば、バー72はバネ鋼で作り、テレベータ70は、バー72を回転可能に保持し、かつバー72が前記拡張位置に合わせられたときにバー72を前記拡張位置に保持し、かつリベット76を用いて周縁部42に固定されているテレベータマウント74を含む。前記拡張位置において、バー72は、足がデッキ60に対して角度をなすように足のかかとをデッキ60より上で支える。よって、テレベータ70は、丘を登るときに足のかかとがデッキ60に接触するのを防ぎ、これにより、丘を登るときにふくらはぎの筋肉が通常受ける負担を軽減する。
【0020】
図4は、本発明の実施態様における図3に示したスノーシューズ30に含まれるフレーム32の斜視図である。フレーム32は、雪、固まった雪および氷の表面(図示せず)の少なくとも1つを歩行するときに前記スノーシューズに摩擦を与えかつ前記スノーシューズの形状を維持する周縁部42を含む。また、フレーム32は、周縁部42を支持するために周縁部42の第1の部分80から周縁部42の第2の部分82へ伸びる横部材46を含む。周縁部42は、矢印84で示す方向に測定される長さと、矢印86で示す方向に測定される高さと、矢印88で示す方向に測定される幅とを有する。前記高さは前記長さに直角であり、前記幅は前記高さに垂直に交差する。固まった雪または氷の表面を横断するためにスノーシューズ30を使用するときに該スノーシューズが実質的に変形するのを防止しつつ固まった雪または氷に摩擦を与えるために、前記幅は、前記高さに沿う全ての位置90(明確にするために3つの位置のみ示すが無数の位置が存在する。)で前記高さのせいぜい2分の1である。横部材46は前記高さに対する前記幅の比率を同じにしても異ならせてもよい。
【0021】
前記幅は任意の所望の距離とし、周縁部42の断面92の前記高さに沿う各位置で所望の変更を加えてもよいし、一定にしてもよい。さらに、それぞれが前記長さに垂直である多くの同様の周縁部42の断面の前記幅は互いに所望の変更を加えてもよいし、変更を加えなくてもよい。例えば、1つの実施態様において、前記幅は0.090インチとし、断面92の前記高さに沿っておよび周縁部42の前記長さに亘って実質的に同じにし、前記高さは0.59インチから1.1インチまでの範囲とする。周縁部42が前記長さに亘って実質的に同じ幅を有することにより、周縁部42は、薄板の材料から切断しまたは打ち抜き、その後所望の形状に曲げることによって安価に製作する。他の実施態様において、前記幅は、前記高さに沿って86の方向に進むにつれて増加させる。これは、氷の表面との摩擦を向上させるために接触面44の面積をさらに減らすのに望ましい。さらに、他の実施態様において、断面92の前記高さに沿った前記幅は、作用する力の部分的な増加に合わせて周縁部42の強度を部分的に増加させるために他の断面(図示せず)の前記幅と異なる。
【0022】
さらに図4を参照すると、周縁部42は、使用中に作用する荷重に耐えることができる任意の所望の材料で作り、スノーシューズ30を形成するために所望の形状にする。例えば、1つの実施態様において、周縁部42はアルミニウム7075−T6で作り、フレーム32の内部領域94とスノーシューズ30の周囲とを画定する長方形に形成する。これにより、周縁部42は、フレーム32の一部が打ち砕く低木や氷の硬い表面を横断するときにデッキ60(図3)の縁部に所望の保護を与えることができる。他の実施態様において、フレーム32は他の金属または硬質、高耐久性のプラスティックで作り、涙の滴の形に形成する。さらに、他の実施態様において、周縁部42は、炭素繊維およびエポキシのような任意の所望の複合材料で作る。
【0023】
さらに図4を参照すると、フレーム32は、周縁部42を支持する1または2以上の横部材42を含む。例えば、1つの実施態様において、フレーム32は、それぞれが第1の部分80から第2の部分82に伸びる第1の横部材96および第2の横部材98を含む。各横部材96,98は、足を支持するために内部領域94に配置し、リベット100で周縁部42に固定する。また、第1の横部材96はスパイク底64(図4に関して詳細に説明する。)に連結しかつ足の母指球を支持し、第2の横部材98は足のかかとを支持する。第1の横部材96は、周縁部42の第1の部分80に固定する第1の端部102と、周縁部42の第2の部分82に固定する第2の端部104とを含む。第2の横部材98は、第1の部分80に固定する第1の端部106と、第2の部分82に固定する第2の端部108とを含む。端部102、104、106、108は、周縁部42が体重および(または)動きによる力を受けて曲がるときに生じるエネルギーを吸収するように配置されている。各横部材96,98は、プラスティックまたは鋼鉄のような任意の所望の材料で作る。
【0024】
さらに図4を参照すると、1つの実施態様において、第2の横部材98は、ブーツが第2の横部材98に対して滑るのを防ぐためにブーツのかかとを保持するかかと安定部110を含む。これは、丘の斜面を横断するときに望ましい。かかと安定部110は、かかとが第2の横部材98に対して滑るのを防ぐためにブーツのかかとを弾性変形させたり突き刺さす突起112を含む。第2の横部材98がかかと安定部110を含む場合、図3に示したデッキ60は、かかと安定部110の突起112をブーツのかかとに接触させるための開口を含む。
【0025】
さらに図4を参照すると、摩擦を向上させるために、周縁部42は摩擦部114を含み、横部材46は横部材用摩擦部116を含む。摩擦部114は周縁部42の長さに沿って所望の範囲に伸びる。例えば、1つの実施態様において、摩擦部114は各部分80、82に沿って伸び、氷の表面または固まった表面に圧力を集中させる1または2以上の突起118(明確にするために図4には11のみ示す。)を含む。各横部材96、98は、第1の部分80と第2の部分82との間の距離の大部分に伸びる横部材用摩擦部116を含む。横部材用摩擦部116は、氷の表面または固まった表面に圧力を集中させる1または2以上の突起120(明確にするために図4には4のみ示す。)を含む。
【0026】
前記圧力は、通常、スノーシューズ30を履いて立ったり歩いたりしているときに体重によって発生する。前記圧力を集中させることにより、氷の表面に接触する各突起は、アイススケートの場合と同様に、氷の表面を突き刺すために前記突起の下の氷を局部的に溶かすか、またはアイスピックの場合と同様に、氷を局部的に溶かすことなく氷の表面を突き刺す。氷の表面が突き刺されると、前記突起の先端の周囲の氷は前記フレームが前記表面に対して滑るのを防止する。前記表面が固まった雪である場合、前記表面に接触する各突起は前記雪を局部的に溶かすことなく前記表面を突き刺さす。
【0027】
さらに図4を参照すると、スパイク底64は、スノーシューズの摩擦を向上させるためにフレーム32に取り付ける。1つの実施態様において、スパイク底64は1または2以上の突起122を含み、リベットのような任意の所望の固定手段で第1の横部材96に固定するスパイク底のマウント124を介して第1の横部材96に回転可能に取り付ける。スパイク底のマウント124は、それぞれがピン128の1つを受け入れる穴(図示せず)を有する2つのフランジ126を含む。スパイク底64は、それぞれがスパイク底のマウントのフランジ126の1つに一致し、かつそれぞれがスパイク底64を第1の横部材96に回転可能に取り付けるためのピン128の1つを受け入れる穴(図示せず)を有する2つのフランジ132を備える本体130を含む。
【0028】
スパイク底64は、第1の横部材96に回転可能に取り付けられるとき、歩行時に足がスノーシューズ30に対して回転できるように第1の横部材96に対して2つの位置(図5に関して詳細に説明する。)の間を回転する。スパイク底64が回転し過ぎるのを防止するために、スパイク底64はスパイク底止め134を含む。1つの実施態様において、スパイク底64は、それぞれがフランジ132の1つから伸びる2つのスパイク底止め134を含む。よって、各スパイク底止めは、スパイク底64が回転するとき第1の横部材96に対して回転する。スパイク底64が所望の制限(図5に関して詳細に説明する。)を超えて回転しないようにするために、一方または両方のスパイク底止めはスパイク底のマウント124および(または)第1の横部材96に接触する(図5の仮想線に示す。)。
【0029】
図5は、本発明の実施態様における図3に示したスノーシューズ30の側面図である。ビンディング34は、歩行時に足がスノーシューズ30に対して回転できるように、ビンディング34の実施態様の仮想線および実線の図に示すように第1の横部材96(図4)に対して回転する。ビンディング34の実線の図は、人がスノーシューズ30上に立っているときのビンディング34の位置を示す。この位置では、体重は両方の横部材96、98(図4)により支持されている。ビンディング34の仮想線の図は、第2の横部材98から最大限回転させたときのビンディング34の位置を示す。この位置では、一方または両方のスパイク底止め(明確にするために1つのみ示す。)は、スパイク底64が第2の横部材98から離れてそれ以上回転しないように、スパイク底のマウント124(図4)および(または)第1の横部材96に接触する。
【0030】
前記2つの位置の間の角度αは任意の所望の角度とする。1つの実施態様において、角度αは、次の一歩に向けてスノーシューズ30を移動させ表面に再び下ろすためにスノーシューズ30を前記表面から持ち上げるとき、スノーシューズ30をよりよく制御できるように、67.5度とする。また、角度αを67.5度とすることにより、次の一歩を踏み出すためにスノーシューズ30を表面から持ち上げるとき、スパイク底止め134はスノーシューズ30の先端136がすねに当たるのを防止する。
【0031】
さらに図5を参照すると、テレベータ70は、該テレベータの実施態様の仮想線および実線の図に示すように、周縁部42に対して回転する。テレベータ70の実線の図は、平坦または実質的に平坦な地形を横断するときのテレベータ70の位置を示す。この位置では、テレベータ70は、表面を横断するときに第1の横部材96に対する足の回転を妨げないようにするために、デッキ60(図5に示さないが、図3に示す。)に接しているかまたはその直上に位置する。テレベータ70の仮想線の図は、丘の斜面を登るときの位置を示す。この位置では、テレベータ70は、デッキ60より上でかかとを支持しかつ該かかとが第2の横部材98の方へこれ以上動かないようにするために、デッキ60より上に伸びる。これにより、テレベータ70は丘を登るときにふくらはぎの筋肉が受ける負担を軽減する。
【0032】
図6は、本発明の実施態様における図3に示したスノーシューズ30に含まれる多くのデッキクリップの1つ62の平面図である。デッキクリップ62は内部領域94でデッキ60を周縁部42に連結する。これにより周縁部42はデッキ60をさらに保護する。例えば、デッキ60が、フレーム14(図2)に重なっているデッキ12(図2)と同様に周縁部42に重なっている場合、デッキ60は、他方の足に固定されたスノーシューズとの接触、スノーシューズ30に蹴られた低木との接触または他の同様の接触により損傷することがある。
【0033】
デッキクリップ62は任意の所望の材料で作り、内部領域94でデッキ60を連結するために所望の配置にする。1つの実施態様において、デッキクリップ62はアルミニウム7075−T6で作り、デッキ60を固定する端部136と、該端部を周縁部42に連結する頭部138とを含む。周縁部42は、端部136を内部領域94に挿入させることができ頭部138を内部領域94に挿入させることができないような大きさの穴140を含む。よって、端部136が穴140を経て内部領域94に伸びるとき、頭部138はデッキクリップ62が穴140から抜けるのを防ぐ。デッキ60は、リベット142、他の永久的な固定手段または取り外し可能な固定手段のような任意の所望の固定手段を用いて端部136に固定する。
【0034】
デッキ60を周縁部42に連結する他の実施態様が考えられる。例えば、デッキ60を周縁部42に繋ぐ。1つの実施態様において、デッキ60は、穴140を経てそれ自体に繋がれるように周縁部42の上部を越えて伸びるタブを含む。他の実施態様において、周縁部42は2つの穴を備え、デッキ60は、両方の穴を経て伸ばしかつ前記穴を強制的に閉じて締め付けるタブを備え、これによりデッキ60を周縁部42に連結する。
【0035】
図7は、本発明の他の実施態様におけるフレーム160の斜視図である。フレーム160は上記のフレーム32と類似しているが横部材(図3、4に示した46)を含まない。フレーム160は、雪、固まった雪および氷の表面(図示せず)の少なくとも1つを歩行するときにスノーシューズ(図示せず)に摩擦を与えかつスノーシューズの形状を維持する、上記の周縁部42と類似の周縁部162を含む。周縁部162は、該周縁部を支持する硬さを有するデッキ164に取り付けてもよいし、取り付けなくてもよい。これに代えまたは追加して、周縁部162は、該周縁部を補強する補強材166を含んでもよいし、含まなくてもよい。
【0036】
周縁部162が硬いデッキ164に取り付けられるとき、デッキ164は任意の所望の材料で作り、任意の所望の固定手段を用いて周縁部162に連結する。例えば、デッキ164はアルミニウムや鋼鉄のような任意の所望の金属または任意の所望の硬質プラスティックで作り、図3、6に示したデッキクリップ62と同様のデッキクリップ168によってデッキ164を周縁部162に連結する。他の実施態様において、デッキ164はウレタンコーティングしたナイロン布のような柔らかい材料で作り、リベット、ボルトまたは接着剤のような従来の固定手段によってデッキ164を周縁部162に連結する。周縁部162が補強材166を含むとき、該補強材は所望の形状にし、周縁部162の一部として形成したり周縁部162に取り付ける。例えば、1つの実施態様において、周縁部162は、該周縁部の一部として形成された補強材166を含む。補強材166はU字形の形状を含む断面を有し、周縁部の長さに沿った方向に伸びる。他の実施態様において、前記補強材はV字形のような他の形状を含む断面を有し、周縁部の高さまたは周縁部の高さおよび長さを組み合わせたものに沿った他の方向に伸びる。これに代えまたは追加して、前記補強材は、フレーム160を補強するために周縁部162に隣接して取り付けられた1片の材料でもよい。さらに、周縁部162は2以上の補強材166を含む。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】従来のスノーシューズの斜視図。
【図2】図1のスノーシューズに含まれるフレームおよびデッキの一部の断面図。
【図3a】本発明の実施態様に係るフレームおよびビンディングを備えるスノーシューズの分解斜視図。
【図3b】本発明の実施態様に係る図3aのビンディングに含まれるアンカーの斜視図。
【図3c】本発明の実施態様に係る図3bのアンカーの断面図。
【図4】本発明の実施態様に係る図3のスノーシューズに含まれるフレームの斜視図。
【図5】図3のスノーシューズの側面図。
【図6】図3のスノーシューズに含まれるデッキクリップの平面図。
【図7】本発明の他の実施態様に係るフレームの斜視図。
【符号の説明】
【0038】
30 スノーシューズ
32、160 フレーム
34 ビンディング
36 ストラップ
40 保持部
42、162 周縁部
46 横部材
48、130 本体
50 メイン通路
52 アクセス通路
54 固定部
56 マット
58 穴
60、164 デッキ
62 デッキクリップ
64 スパイク底
70 テレベータ
80 第1の部分
82 第2の部分
90 位置
92 断面
94 内部領域
96 第1の横部材
98 第2の横部材
102、106 第1の端部
104、108 第2の端部
110 かかと安定部
112、118、120 突起
114 摩擦部
116 横部材用摩擦部
128 ピン
132 フランジ
134 スパイク底止め
136 端部
166 補強材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
形状を有するスノーシューズのためのフレームであって、
長さと、該長さに垂直な高さと、該高さに垂直に交差しかつ前記高さに沿う全ての位置で前記高さのせいぜい2分の1である幅とを有する周縁部と、該周縁部を支持するために前記周縁部の第1の部分から前記周縁部の第2の部分へ伸びる横部材とを含み、
前記周縁部は、前記フレームが雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つに接触するときに摩擦を与え、前記周縁部は、人が雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを歩行するために前記スノーシューズを使用するとき、前記スノーシューズの形状を維持する、フレーム。
【請求項2】
前記幅は前記高さに沿う全ての位置で実質的に同じである、請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記幅は、前記長さに垂直な前記周縁部の各断面の前記高さに沿う全ての位置で実質的に同じである、請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記周縁部は前記スノーシューズの周囲を画定する、請求項1に記載のフレーム。
【請求項5】
前記幅は0.090インチである、請求項1に記載のフレーム。
【請求項6】
前記幅は0.090インチであり、前記高さは少なくとも0.59インチである、請求項1に記載のフレーム。
【請求項7】
前記周縁部は、前記フレームの摩擦を向上させる摩擦部を含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項8】
前記周縁部は、前記フレームの摩擦を向上させるために、雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つに圧力を集中させる突起を有する摩擦部を含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項9】
前記横部材は、前記フレームの摩擦を向上させる横部材用摩擦部を含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項10】
前記横部材は、前記フレームの摩擦を向上させるために、雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つに圧力を集中させる突起を有する横部材用摩擦部を含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項11】
前記横部材は、前記フレームの摩擦を向上させるスパイク底を受けるのに使用できる、請求項1に記載のフレーム。
【請求項12】
前記横部材は、前記フレームの前記第1の部分から前記周縁部により画定された内部領域を経て前記フレームの対向する第2の部分へ伸びる、請求項1に記載のフレーム。
【請求項13】
前記横部材は、前記周縁部の前記第1の部分に付けられた第1の端部と、前記周縁部の前記第2の部分に付けられた第2の端部とを含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項14】
前記横部材は、ブーツが前記横部材に対して滑るのを防ぐために前記ブーツのかかとを保持するかかと安定部を含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項15】
前記横部材は、ブーツが前記横部材に対して滑るのを防ぐために前記ブーツの靴底の一部を変形させるのに使用できる突起を有するかかと安定部を含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項16】
前記周縁部を支持する2つの横部材、すなわち、
前記フレームの前記第1の部分から前記周縁部により画定された内部領域を経て前記フレームの前記第2の部分へ伸び、かつ前記フレームの摩擦を向上させる横部材用摩擦部を含み、かつ前記フレームの摩擦を向上させるスパイク底を受けるのに使用できる第1の横部材と、
第2の横部材であって、前記フレームの前記第1の部分から前記内部領域を経て前記フレームの前記第2の部分へ伸び、かつ前記フレームの摩擦を向上させる横部材用摩擦部とブーツが前記第2の横部材に対して滑るのを防ぐために前記ブーツのかかとを保持するかかと安定部とを含む第2の横部材とを含む、請求項1に記載のフレーム。
【請求項17】
スノーシューズであって、
長さと、該長さに垂直な高さと、該高さに垂直に交差しかつ前記高さに沿う全ての位置で前記高さのせいぜい2分の1である幅とを有する周縁部と、該周縁部を支持するために前記周縁部の第1の部分から前記周縁部の第2の部分へ伸びる横部材とを含むフレームと、
該フレームに連結されかつ前記スノーシューズを雪の表面に浮かせるのに使用できるデッキと、
ブーツを前記スノーシューズに固定するのに使用できるビンディングとを含み、
前記周縁部は、前記フレームが雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つに接触するときに摩擦を与え、前記周縁部は、人が雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを歩行するために前記スノーシューズを使用するとき、前記スノーシューズの形状を維持する、スノーシューズ。
【請求項18】
丘の氷の斜面を横断するのに使用できる、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項19】
前記デッキは柔らかい材料を含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項20】
前記柔らかい材料はウレタンでコーティングされたナイロン布を含む、請求項19に記載のスノーシューズ。
【請求項21】
前記デッキを前記フレームに連結するのに使用できるデッキクリップを含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項22】
前記デッキクリップは前記周縁部から該周縁部により画定された内部領域へ伸び、前記デッキに固定するのに使用できる前記内部領域に位置する端部を含む、請求項21に記載のスノーシューズ。
【請求項23】
前記スノーシューズの摩擦を向上させるスパイク底を含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項24】
前記スノーシューズの摩擦を向上させるスパイク底を含み、前記スパイク底は前記横部材に取り付けられ、前記横部材に対して回転可能であり、前記スパイク底の回転を止めるのに使用できるスパイク底止めを含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項25】
前記フレームは、前記周縁部を支持する2つの横部材、すなわち、
前記フレームの前記第1の部分から前記周縁部により画定された内部領域を経て前記フレームの前記第2の部分へ伸び、かつ前記スノーシューズの摩擦を向上させる横部材用摩擦部を含み、かつ前記スノーシューズの摩擦を向上させるために取り付けられたスパイク底を有する第1の横部材と、
第2の横部材であって、前記フレームの前記第1の部分から前記内部領域を経て前記フレームの前記第2の部分へ伸び、かつ前記第2の横部材の摩擦を向上させるのに使用できる横部材用摩擦部とブーツのかかとが前記第2の横部材に対して滑るのを防ぐのに使用できるかかと安定部とを含む第2の横部材とを含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項26】
足のかかとを前記フレームより上で保持するのに使用できるテレベータを含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項27】
前記周縁部に取り付けられ、かつ足のかかとを前記フレームより上で保持するために拡張位置まで前記周縁部に対して回転可能なテレベータを含む、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項28】
前記ビンディングは、ストラップと、前記ブーツを前記スノーシューズに固定したり前記スノーシューズから外す保持部とを含み、前記保持部は、手から手袋を外さずに前記ストラップを固定したり外すのに使用できる、請求項17に記載のスノーシューズ。
【請求項29】
前記保持部は、前記ストラップと前記保持部との間に足を置くことによって前記ブーツを前記スノーシューズに固定できるように前記ストラップから分離することができる、請求項28に記載のスノーシューズ。
【請求項30】
スノーシューズを足に取り付けること、
前記スノーシューズを表面に置くこと、
前記スノーシューズのフレームの周縁部および横部材で体重を支持すること、
前記表面を横断することを含み、
前記周縁部は、長さと、該長さに垂直な高さと、該高さに垂直に交差しかつ前記高さに沿う全ての位置で前記高さのせいぜい2分の1である幅とを有する、表面を移動するための方法。
【請求項31】
前記表面は雪の表面を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記表面は氷の表面を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記表面は固まった雪の表面を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記スノーシューズを前記足に取り付けることは、ビンディングのストラップを前記ビンディングの保持部で固定することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記ストラップを前記保持部で固定することは、前記ストラップを前記保持部のメイン通路に配置するために前記ストラップを前記保持部のアクセス通路を経て挿入することを含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
体重を支持することは、前記周縁部の摩擦部で前記スノーシューズの摩擦を向上させることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項37】
前記スノーシューズの摩擦を向上させることは、前記摩擦部で前記表面に圧力を生じさせること、前記摩擦部の突起で前記圧力を集中させることを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
体重を支持することは、前記横部材の横部材用摩擦部で前記スノーシューズの摩擦を向上させることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項39】
前記スノーシューズの摩擦を向上させることは、前記横部材用摩擦部で前記表面に圧力を生じさせること、前記横部材用摩擦部の突起で前記圧力を集中させることを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
体重を支持することは、前記フレームに取り付けられたスパイク底で前記スノーシューズの摩擦を向上させることを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項41】
体重を支持することは、雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを横断するときに前記スノーシューズの形状を維持することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項42】
前記表面を横断することは、次の事項、すなわち丘の斜面を横断すること、丘の斜面を登ること、丘の斜面を下りることの少なくとも1つを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項43】
前記表面を横断することは、前記スノーシューズを前記足に対して回転させること、前記スノーシューズを前記表面の上に持ち上げること、前記スパイク底のスパイク底止めを用いて前記スノーシューズが制限を超えて回転しないようにすることを含む、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
スノーシューズのためのビンディングであって、
ストラップと、前記スノーシューズをブーツに固定するために前記ストラップに連結可能な保持部とを含み、前記保持部は、前記ストラップが前記保持部に連結されるときに配置されるメイン通路を画定する本体と、前記ストラップが前記メイン通路に入るために通過するアクセス通路と、前記ストラップを前記保持部に固定する固定部とを含む、ビンディング。
【請求項45】
前記本体はフックである、請求項44に記載のビンディング。
【請求項46】
前記固定部は前記本体から伸びる、請求項44に記載のビンディング。
【請求項47】
前記固定部は、前記本体から伸び、かつ前記ストラップを前記保持部に固定するために前記ストラップの穴を経て挿入可能である突起を含む、請求項44に記載のビンディング。
【請求項48】
スノーシューズのスパイク底に取り付け可能なマットを含み、前記ストラップおよび前記保持部は前記マットから伸び、前記ストラップ、前記保持部および前記マットは、前記スノーシューズを前記ブーツに固定するために前記ブーツの一部を取り巻く、請求項44に記載のビンディング。
【請求項49】
スノーシューズをブーツに取り付ける方法であって、
ビンディングのストラップと前記ビンディングの保持部との間に足を置くこと、
前記ストラップを前記保持部の本体のメイン通路に挿入するために前記ストラップを前記保持部の前記本体のアクセス通路を経て挿入すること、
前記ストラップを前記保持部に連結することを含む、方法。
【請求項50】
前記ストラップを前記保持部に連結することは、前記ブーツ上に前記ストラップを伸ばすことを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記ストラップを前記保持部に連結することは、前記本体から伸びる前記保持部の固定部を前記ストラップの穴に挿入することを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記スノーシューズを前記足から取り外すために前記ストラップを前記保持部から外すことを含む、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記ストラップを外すことは、前記ストラップを前記メイン通路から外すために前記ストラップを前記アクセス通路に通すこと、別のときに前記スノーシューズを足に取り付けるのを容易にするために前記ストラップを前記保持部から離すことを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
スノーシューズのためのスパイク底であって、
前記スノーシューズに取り付け可能でありかつ前記スノーシューズに対して回転可能である本体と、該本体の回転を止めるために前記本体から伸びるスパイク底止めとを含む、スパイク底。
【請求項55】
前記スパイク底止めは前記本体が制限を超えて回転するのを防止する、請求項54に記載のスパイク底。
【請求項56】
前記スパイク底止めは前記本体が前記スノーシューズのデッキに対して67.5°より多く回転することを防止する、請求項54に記載のスパイク底。
【請求項57】
前記スパイク底は2つのスパイク底止めを含む、請求項54に記載のスパイク底。
【請求項58】
それぞれが前記スパイク底を前記スノーシューズに回転可能に取り付けるためにピンを受け入れ、かつそれぞれが前記本体の回転を止めるために前記スノーシューズに接触させるのに使用できるスパイク底止めを備える2つのフランジを含む、請求項54に記載のスパイク底。
【請求項59】
形状を有するスノーシューズのためのフレームであって、
長さと、該長さに垂直な高さと、該高さに垂直に交差しかつ前記高さに沿う全ての位置で前記高さのせいぜい2分の1である幅とを有する周縁部を含み、前記周縁部は、前記フレームが雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つに接触するときに摩擦を与え、前記周縁部は、人が雪、固まった雪および氷の表面の少なくとも1つを歩行するために前記スノーシューズを使用するとき、前記スノーシューズの形状を維持する、フレーム。
【請求項60】
前記幅は前記高さに沿う全ての位置で実質的に同じである、請求項59に記載のフレーム。
【請求項61】
前記幅は、前記長さに垂直な前記周縁部の各断面の前記高さに沿う全ての位置で実質的に同じである、請求項59に記載のフレーム。
【請求項62】
前記周縁部は、該周縁部を補強する補強材を含む、請求項59に記載のフレーム。
【請求項63】
前記補強材は前記周縁部の一部として形成されている、請求項59に記載のフレーム。
【請求項64】
前記周縁部は、該周縁部を支持する硬い材料を含むデッキに取り付け可能である、請求項59に記載のフレーム。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−517131(P2006−517131A)
【公表日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−503230(P2006−503230)
【出願日】平成16年1月29日(2004.1.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/002845
【国際公開番号】WO2004/067120
【国際公開日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(501055031)キャスケイド デザインズ インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】