説明

セグメントの継手構造

【課題】継手の挿抜方向に作用する力に対して高い曲げ耐力を有し、セグメント間を強固に連結することができる継手構造を提供する。
【解決手段】表面をリング軸方向に向けて一方のセグメントの接合部端面2aよりリング周方向側に突出させた雄側支持板6を有する雄側継手部材3と、他方のセグメントの接合部端面2bに開口した凹部4内に雄側支持板6と互いに対向する配置に露出させた雌側支持板20を有する雌側継手部材5とを備え、雄側継手部材3を凹部4に挿入し、且つ両セグメントをリング軸方向に相対的に移動させて雄側係合金具7と雌側係合金具21とを係合させることによりセグメント間が接合されるようにした継手構造において、雄側係合金具7及び雌側係合金具21は、互いに係合して雄側継手部材3の抜出し方向の移動を規制する係合部と、係合部の端縁より雄側継手部材の挿抜方向に向けて延長された曲げ補強部とをもってU字状に一体形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの内部覆工に用いられるセグメント間を連結するセグメントの継手構造に関する。
【背景技術】
【0002】
シールド工法よるトンネル構築においては、シールド掘削機の後方側で掘削孔の内周面に沿って円弧版状のセグメントを周方向に連結してセグメントリングを組み立て、このセグメントリングをシールド掘削機の進行に合わせて順次トンネル軸方向に連設することによりトンネル内に覆工がなされている。
【0003】
従来、各セグメントのリング周方向接合部間を接合するセグメント継手は、ボルトにより接合する構造が一般的であったが、その他の接合構造として例えばフック継手を用いた継手構造が知られている(例えば、特許文献1)。
【0004】
このフック継手を用いたセグメント継手100は、図7に示すように、一方側セグメントのリング周方向接合部端面101aより突出させた雄側継手部材102と、他方の接合部端面101bに開口した凹部103内に露出させた雌側継手部材104とを備え、雄側継手部材102を凹部103内に挿入し、セグメント1,1をリング軸方向に相対的にスライド移動させることにより、雄側継手部材102と雌側継手部材104と互いに係合させることにより両セグメント1,1間を接合させるようになっている。
【0005】
この雄雌側両継手部材102,104は、それぞれリング軸方向に向けて互いに対向した配置の支持板102a,104aと、各支持板102a,104aの対向面より立ち上げたフック部102b,104bとを備え、雄側のフック部102bを雌側のフック部104bに係合させることにより、雄側継手部材102の抜け出し方向の移動を規制し、それによりセグメント1,1間を連結するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−256995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の如きフック継手を用いたセグメント継手では、フック部が継手の挿抜方向と直交する方向に向けて形成されているため、雄側継手部材の挿抜方向に作用する力に対しての曲げ耐力が小さく、各セグメント間にリング周方向の力が作用すると、フック部が変形して係合状態が解除され、各セグメント間の接合が解除されるおそれがあるという問題があった。
【0008】
また、上述の如きフック継手においては、図7(b)に示すように、雄側継手部材102のセグメント厚方向の幅が凹部103のセグメント厚方向の幅より短く形成されていた場合、凹部103内側面と雄側継手部材102側縁部との間に隙間105,105が生じる。
【0009】
一方、両フック部102b,104bの係合自体によっては、リング周方向の移動が規制されるのみでセグメントの厚み方向の移動は規制されないため、両セグメントは、隙間105があることでセグメントの厚み方向で移動可能な状態にあり、セグメント間を接合する際に、両フック部102b,104bを係合させるとともにセグメント1,1間のセグメントの厚み方向における位置決めをしなければならず、作業が煩雑であるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明は、このような従来の問題に鑑み、継手の挿抜方向に作用する力に対して高い曲げ耐力を有し、セグメント間を強固に連結することができるセグメントの継手構造の提供を目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明の特徴は、リング周方向に接合されて円環状のセグメントリングを構成する各セグメント間にあって、表面をリング軸方向に向けて一方のセグメントの接合部端面よりリング周方向側に突出させた雄側支持板を有する雄側継手部材と、他方のセグメントの接合部端面に開口した凹部内に前記雄側支持板と互いに対向する配置に露出させた雌側支持板を有する雌側継手部材とを備え、前記雄側継手部材及び雌側継手部材には、前記各支持板の対向面に固定され、互いに係合することにより前記雄側継手部材の抜出し方向の移動を規制する係合金具を有し、前記雄側継手部材を前記凹部に挿入して両前記接合部端面を互いに突き合わせ、且つ前記両セグメントをリング軸方向に相対的に移動させて前記雄側係合金具と前記雌側係合金具とを係合させることにより前記セグメント間が接合されるようにしたセグメントの継手構造において、前記雄側係合金具及び前記雌側係合金具は、互いに係合して前記雄側継手部材の抜出し方向の移動を規制する係合部と、該係合部の端縁より前記雄側継手部材の挿抜方向に向けて延長された曲げ補強部とをもってU字状、V字状又はコ字状に一体形成されてなることにある。
【0012】
請求項2に記載の発明の特徴は、請求項1の構成に加え、前記雄側曲げ補強部と前記雌側曲げ補強部とが互いに係合し、セグメントの厚み方向の移動を規制するようにしたことにある。
【0013】
請求項3に記載の発明の特徴は、請求項1又は2の構成に加え、前記雄側係合部は、前記雄側支持板より前記接合端面側に向けて傾斜して形成され、前記雌側係合部は、前記雌側支持板より雄側継手部材の挿入方向奥側に向けて傾斜して形成されたことにある。
【0014】
請求項4に記載の発明の特徴は、請求項1、2又は3の構成に加え、前記雄雌側両継手部材は、前記支持板の対向面とは反対側に弾性を有する押戻し手段を備えたことにある。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るセグメントの継手構造は、上述したように、リング周方向に接合されて円環状のセグメントリングを構成する各セグメント間にあって、表面をリング軸方向に向けて一方のセグメントの接合部端面よりリング周方向側に突出させた雄側支持板を有する雄側継手部材と、他方のセグメントの接合部端面に開口した凹部内に前記雄側支持板と互いに対向する配置に露出させた雌側支持板を有する雌側継手部材とを備え、前記雄側継手部材及び雌側継手部材には、前記各支持板の対向面に固定され、互いに係合することにより前記雄側継手部材の抜出し方向の移動を規制する係合金具を有し、前記雄側継手部材を前記凹部に挿入して両前記接合部端面を互いに突き合わせ、且つ前記両セグメントをリング軸方向に相対的に移動させて前記雄側係合金具と前記雌側係合金具とを係合させることにより前記セグメント間が接合されるようにしたセグメントの継手構造において、前記雄側係合金具及び前記雌側係合金具は、互いに係合して前記雄側継手部材の抜出し方向の移動を規制する係合部と、該係合部の端縁より前記雄側継手部材の挿抜方向に向けて延長された曲げ補強部とをもってU字状、V字状又はコ字状に一体形成されてなることにより、雄側継ぎ手部材の抜け出し方向に作用する力に対し高い曲げ耐力が得られ、セグメント間を強固に接合することができる。
【0016】
また、本発明において、前記雄側曲げ補強部と前記雌側曲げ補強部とが互いに係合し、セグメントの厚み方向の移動を規制するようにしたことにより、雄側係合金具と雌側係合金具とが互いに係合させることで、セグメントの厚み方向の位置決めも容易に行うことができる。
【0017】
また、本発明において、前記雄側係合部は、前記雄側支持板より前記接合端面側に向けて傾斜して形成され、前記雌側係合部は、前記雌側支持板より雄側継手部材の挿入方向奥側に向けて傾斜して形成されたことにより、雄雌側両係合金具が互いに強固に係合され、両継ぎ手部材間を強固に連結する。
【0018】
さらに本発明において、前記雄雌側両継手部材は、前記支持板の対向面とは反対側に弾性を有する押戻し手段を備えたことにより、支持板の撓みを許容する一方、該撓んだ支持板を弾性により押し戻し両係合用金具を好適に係合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係る継手構造を有するセグメントの一例を示す部分破断正面図である。
【図2】図1中の雄側継手部の一例を示す横断面図である。
【図3】同上のA−A線断面図である。
【図4】図1中の雌側継手部の一例を示す横断面図である。
【図5】同上のB−B線断面図である。
【図6】(a)〜(c)は本発明に係る継手構造の連結状態を示す横断面図である。
【図7】(a)は従来のセグメント継手の一例を示す横断面図、(b)は同C−C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明に係るセグメントの継手構造の実施の態様を図1〜図6に示す実施例に基づいて説明する。尚、図中符号1はコンクリートにより円弧版状に形成されたセグメントであって、複数のセグメント1,1...をリング周方向で互いに対向する接合部端面2a,2bを互いに突き合わせて連結することにより円環状のセグメントリングが組み立てられるようになっている。
【0021】
この各セグメント1,1間を接合する継手構造は、一方側セグメント1の接合部端面2aよりリング周方向に向けて突出した雄側継手部材3と、他方側のセグメント1の接合部端面2bに開口した凹部4内に露出した雌側継手部材5とを備え、雄側継手部材3を凹部4内に挿入して両接合部端面2a,2bを互いに突き合わせた状態とし、その状態で両セグメント1,1をリング軸方向に相対的にスライド移動させて雄側継手部材3と雌側継手部材5とを互いに係合させ、それによりセグメント1,1を接合するようになっている。
【0022】
雄側継手部材3は、図2、図3に示すように、表面をリング軸方向に向け、且つ先端側部を接合部端面2aよりリング周方向に向けて突出させた雄側支持板6と、雄側支持板6の雌側継手部材側面に固定された雄側係合金具7とを有し、セグメント1内に埋設された鉄筋8に固定されている。
【0023】
雄側支持板6は、鋼材をもって長方形平板状に形成され、その基端側部がセグメント1内に埋設され、セグメント1内に埋設された鉄筋8,8に溶接で固定され、先端側部が接合部端面2aよりリング周方向に突出した状態に固定されている。
【0024】
また、雄側支持板6の裏面側には、ゴム板材等の弾性部材からなる平板状の押戻し手段9が重ね合わせ配置に固定され、支持板6とセグメント1を構成するコンクリートとの間に介在されている。尚、雄側支持板6の表裏は、後述する雌側支持体20と互いに対向する側を表とする。
【0025】
この押戻し手段9は、雄側支持板6の板厚方向裏側への移動に対し、セグメント1に反力をとってその弾性により雄側支持板6を雌側継手部材5側に押圧して、原位置に復帰させるようになっている。
【0026】
一方、雄側支持板6の先端側部には、表面、即ち後述する雌側支持板20と対向する面に雄側係合金具7が溶接により固定されている。
【0027】
雄側係合金具7は、円弧状の係合部10と、係合部10の円弧周端縁より継手部材の挿抜方向奥側に向けて延長された曲げ補強部11,11とを備え、雄側継手部材3の挿入方向側に向けて開口したU字状に鋼材をもって一体に形成されている。
【0028】
雄側係合部10は、図2に示すように、雄側支持板6より接合端面2a側に向けて傾斜して形成され、後述する雌側係合部と互いに係合することにより雄側継手部材3の抜け出し方向の移動が規制されるようになっている。
【0029】
曲げ補強部11,11は、支持板側縁部に雄側継手部材の挿抜方向に長い固定部12を有し、この固定部12をその全長に渡って溶接により支持板6に固定することにより、係合金具7全体で雄側継手部材3の抜け出し方向に作用する力に対し高い曲げ耐力を発揮するようになっている。
【0030】
尚、固定部12の外縁部には、テーパ状の凹部が形成され、曲げ補強部11の内外両側を溶接できるようにしている。
【0031】
また、この曲げ補強部11は、その挿抜方向奥側部に傾斜部11aが形成されている。
【0032】
雌側継手部材5は、図4,図5に示すように、先端側が凹部4内に露出した雌側支持板20と、雌側支持板20に固定された雌側係合金具21とを有し、セグメント1内に埋設された鉄筋22,22に固定されている。
【0033】
雌側支持板20は、鋼材をもって長方形平板状に形成され、その基端側部がセグメント1内に埋設され、セグメント1内に埋設された鉄筋22,22に溶接で固定されるとともに、先端側部が凹部4内に雄側支持板6と互いに対向する配置に露出するように固定されている。
【0034】
また、雌側支持板20の基端側部裏側には、ゴム板材等の弾性部材からなる平板状の押戻し手段23が重ね合わせ配置に固定され、支持板20と凹部4内側面との間に介在されている。尚、雌側支持板20の表裏は、雄側支持板6と対向する面を表とする。
【0035】
この押戻し手段23は、雌側支持板20の板厚方向裏側に向けての移動に対し、凹部4の内側面に反力をとってその弾性により雌側支持板20を雄側継手部材3側に押圧して、原位置に復帰させるようになっている。
【0036】
一方、雌側支持板20の先端側部の対向面には、雌側係合金具21が溶接により固定されている。
【0037】
雌側係合金具21は、円弧状の係合部24と、係合部24の円弧周端縁より継手部材3の挿抜方向奥側に向けて延長された曲げ補強部25,25とを備え、雄側継手部材3の挿入方向側に向けて開口したU字状に鋼材をもって一体に形成されている。
【0038】
雌側係合部24は、雌側支持板20より雄側継部材3の挿入方向側に向けて傾斜して形成され、雄側係合部10が挿抜方向奥側に嵌まり込み互いに係合することによって雄側継手部材3の抜け出し方向の移動を規制するようになっている。
【0039】
雌側曲げ補強部25は、雌側支持板側縁部に雄側継手部材3の挿抜方向に向けて長い固定部26を有し、この固定部26をその全長に渡って溶接により支持板20に固定することにより、係合金具21全体で雄側継手部材3の抜け出し方向に作用する力に対し高い曲げ耐力を発揮するようになっている。
【0040】
また、両係合金具7,21を係合させた際には、図5中の二点鎖線で示すように、両雌側曲げ補強部25,25の内側に雄側曲げ補強部11,11が嵌り込み、雌側曲げ補強部25の内側面に雄側曲げ補強部11の外側面が当接することにより両曲げ補強部11,25が互いに係合し、セグメント1,1の厚み方向の移動を規制するようになっている。
【0041】
尚、固定部26の内縁部には、テーパ状の凹部が形成され、曲げ補強部25の内外両側を溶接できるようにしている。
【0042】
また、この曲げ補強部25は、その挿抜方向奥側部に傾斜部25aが形成されている。
【0043】
このように構成されたセグメントの継手構造によりリング周方向で隣り合うセグメント1,1間を接合するには、まず、図6(a)に示すように、凹部4内に雄側継ぎ手部材3を挿入し、リング周方向で互いに隣り合うセグメントの接合部端面2a,2b同士を突合せる。
【0044】
次に、セグメント1、1をリング軸方向に向けて相対的にスライド移動させる。このとき、雄雌側両係合金具7,21は、互いのテーパ部7a,21aに誘導されて雌側係合金具21の内側に雄側係合金具7が嵌まり込み、セグメント厚み方向の位置決めがなされるとともに、両係合部10,24が傾斜した配置に形成されているため、図6(b)に示すように、支持板6,20が押戻し手段9,23の弾性に抗して撓むことにより、雄雌側両係合金具7,21が互いにガイドされつつリング軸方向にスライドできるようになっている。
【0045】
最後に、図6(c)に示すように、所定位置までスライドしたら、支持板6,20が押戻し手段9,23の弾性力により元の位置に復帰し、両係合金具7,21が互いに係合されて雄側継手部材3の抜け出し方向の移動が規制された状態となり、両セグメント1,1が接合される。
【0046】
この連結した状態では、曲げ補強部11,25が支持板6,20に継ぎ手部材の挿抜方向に長い固定部12,26を介して固定されていることにより、雄雌側両係合金具7,21は、雄側継手部材3の抜け出し方向に作用する力に対して高い曲げ耐力を発揮し、安定した状態で両セグメント1,1間の接合状態が維持されるようになっている。
【0047】
また、両雌側曲げ補強部25,25の内側に雄側曲げ補強部11が嵌り込み、雌側曲げ補強部25の内側面に雄側曲げ補強部11の外側面が当接することにより両曲げ補強部11,25が互いに係合し、両セグメント1,1の厚み方向の移動が規制される。
【0048】
また、雄雌側両係合部10,24が互いに傾斜した配置で係合しているとともに、支持板6,20が押戻し手段9,23により相手側に向けて付勢されていることによりリング軸方向において互いに抜け出し難くなっている。
【0049】
尚、上述の実施例では、雄雌側両係合金具をU字状に形成した例について説明したが、コ字状、V字状等のように互いに係合して雄側継手部材の抜け出し方向の移動を規制する係合部と、係合部の両縁より挿抜方向に向けて延長された曲げ補強部とを有する形状であればよい。
【0050】
また、上述の実施例では、曲げ補強部11,25をそれぞれ傾斜部11a,25aを有する形状に形成した例について説明したが、傾斜部を設けず支持板より立ち上げた直立壁状に形成してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 セグメント
2 接合端面
3 雄側継手部材
4 凹部
5 雌側継手部材
6 雄側支持板
7 雄側係合金具
8 鉄筋
9 弾性部材
10 係合部
11 曲げ補強部
12 固定部
20 雌側支持板
21 雌側係合金具
22 鉄筋
23 弾性部材
24 係合部
25 曲げ補強部
26 固定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング周方向に接合されて円環状のセグメントリングを構成する各セグメント間にあって、
表面をリング軸方向に向けて一方のセグメントの接合部端面よりリング周方向側に突出させた雄側支持板を有する雄側継手部材と、
他方のセグメントの接合部端面に開口した凹部内に前記雄側支持板と互いに対向する配置に露出させた雌側支持板を有する雌側継手部材とを備え、
前記雄側継手部材及び雌側継手部材には、前記各支持板の対向面に固定され、互いに係合することにより前記雄側継手部材の抜出し方向の移動を規制する係合金具を有し、
前記雄側継手部材を前記凹部に挿入して両前記接合部端面を互いに突き合わせ、且つ前記両セグメントをリング軸方向に相対的に移動させて前記雄側係合金具と前記雌側係合金具とを係合させることにより前記セグメント間が接合されるようにしたセグメントの継手構造において、
前記雄側係合金具及び前記雌側係合金具は、互いに係合して前記雄側継手部材の抜出し方向の移動を規制する係合部と、該係合部の端縁より前記雄側継手部材の挿抜方向に向けて延長された曲げ補強部とをもってU字状、V字状又はコ字状に一体形成されてなることを特徴としてなるセグメントの継手構造。
【請求項2】
前記雄側曲げ補強部と前記雌側曲げ補強部とが互いに係合し、セグメントの厚み方向の移動を規制するようにした請求項1に記載のセグメントの継手構造。
【請求項3】
前記雄側係合部は、前記雄側支持板より前記接合端面側に向けて傾斜して形成され、前記雌側係合部は、前記雌側支持板より雄側継手部材の挿入方向奥側に向けて傾斜して形成された請求項1又は2に記載のセグメントの継手構造。
【請求項4】
前記雄雌側両継手部材は、前記支持板の対向面とは反対側に弾性を有する押戻し手段を備えた請求項1、2又は3に記載の継手構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−219575(P2012−219575A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−89070(P2011−89070)
【出願日】平成23年4月13日(2011.4.13)
【出願人】(000229667)日本ヒューム株式会社 (70)
【Fターム(参考)】