説明

センサシステム

【課題】電力消費量を低減することができるセンサシステムを提供する。
【解決手段】異なる動作モードを有した複数の人感センサ240を備えるセンサシステムでは、異なる動作モードには、人感センサ240の電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれる。各人感センサ240は、人の存在の変化をセンシングするためのセンサ部242と、外部装置と通信するための通信部244と、当該人感センサの動作モードを低消費電力モードまたは非低消費電力モードに切替えるための制御部と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はセンサシステムに関し、特に、複数の人感センサを備えるセンサシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
消費エネルギー削減の観点から、家電機器が消費する電力量を一括して管理するシステムが提供される。かかるシステムでは、家屋内に人感センサを設置し、照明、空調機器等の運転制御(人が居ない所では、機器のOFFまたは明るさ、設定温度の変更)を行うことにより、電力消費量の低減を図っているが、システムに係る電力消費量を低減するために、人感センサ自体の消費電力量の低減も求められる。
【0003】
このような要求に対応するために、特許文献1(特開2010−33837号公報)による照明制御システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−33837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の照明制御システムのセンサは、扉の開閉または空間の明るさを基に起動される、すなわち風による扉開閉、日差しによる明るさ変化など人の存在の変化がなくても起動されてしまうという無駄な起動によって電力が消費される。また、センサは扉開閉センサまたは明るさセンサとの連携が前提であるから汎用性に欠ける。
【0006】
それゆえに、この発明の目的は、電力消費量を低減することができるセンサシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従う、異なる動作モードを有した複数の人感センサを備えるセンサシステムでは、異なる動作モードには、人感センサの電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれる。そして、センサシステムは、各人感センサは、人の存在の変化をセンシングするためのセンサ部と、外部装置と通信するための通信部と、当該人感センサの動作モードを低消費電力モードまたは非低消費電力モードに切替えるための制御部と、を含む。
【0008】
好ましくは、通信部は、他の人感センサのセンシング動作による検知信号に基づく制御指令を受信し、制御部は、受信する制御指令に従って当該人感センサの動作モードを切替える。
【0009】
好ましくは、センサシステムは、各人感センサと通信するコントローラを、さらに備える。コントローラは、複数の人感センサと通信するための通信インターフェイスと、各人感センサに割当てられた識別情報に対応して、他の人感センサに割当てられた識別情報が格納されるメモリと、各人感センサを、動作モードを変化させるように制御するためのプロセッサと、を備える。
【0010】
上記のプロセッサは、通信インターフェイスを介して受信する検知信号の送信元人感センサの識別情報に対応してメモリに格納される識別情報を含む制御指令を、通信インターフェイスを介して送信する。
【0011】
各人感センサは、通信部により、センシング動作による検知信号をコントローラに送信し、識別情報を含む制御指令をコントローラから受信する。
【0012】
好ましくは、プロセッサが、受信する検知信号に基づき人の不在から在への変化が検知されたと判定するとき、制御指令には、動作モードを起動モードに変化させるための起動指令が含まれる。
【0013】
好ましくは、各人感センサの制御部は、当該人感センサのセンシング動作による検知信号に基づく制御指令を、他の人感センサに対して送信する。
【0014】
好ましくは、コントローラは、受信する検知信号に基づき複数の機器に対し運転制御信号を送信し、複数の機器が設置されるエリアと、複数の人感センサが設置されるエリアとは重複する。
【0015】
好ましくは、低消費電力モードには、センサ部が、センシング動作可能な起動モードが含まれ、非低消費電力モードには、センサ部が、センシング動作不可能なモードであって起動モードに比較し消費電力量が少ない休止モードが含まれる。
【0016】
好ましくは、低消費電力モードには、通信部が、通信動作可能なアクティブモードが含まれ、非低消費電力モードには、通信部が、通信動作不可能なモードであってアクティブモードに比較し消費電力量が少ないスリープモードが含まれる。
【0017】
この発明の他の局面に従うコントローラは、異なる動作モードを有した複数の人感センサと通信するための通信インターフェイスと、各人感センサの動作モードを、制御指令によって変化させるためのプロセッサと、を備える。
【0018】
異なる動作モードには、人感センサの電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれる。
【0019】
プロセッサは、各人感センサに割当てられた識別情報に対応して、他の人感センサに割当てされた識別情報をメモリに格納し、人感センサのセンシング動作による検知信号を通信インターフェイスを介して受信するとき、受信した検知信号の送信元人感センサの識別情報に対応してメモリに格納される識別情報を含む制御指令を、通信インターフェイスを介して送信する。
【0020】
この発明のさらに他の局面に従うセンサ制御方法は、異なる動作モードを有した複数の人感センサと通信するための通信インターフェイスと、各人感センサに割当てられた識別情報に対応して、当該人感センサの検知信号に基づき制御されるべき他の人感センサに割当てされた識別情報が格納されるメモリと、各人感センサを、制御指令によって動作モードを変化させるように制御するためのプロセッサとを、含むコントローラにおけるセンサ制御方法である。
【0021】
異なる動作モードには、人感センサの電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれる。センサ制御方法は、プロセッサが、センシング動作による検知信号を通信インターフェイスを介して受信すると、メモリから、受信した検知信号の送信元人感センサの識別情報に対応する識別情報を読出すステップと、プロセッサが、読出すステップにより読出された識別情報を含む制御指令を、通信インターフェイスを介して送信するステップ、とを備える。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、人感センサは、自己の動作モードが、電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードに切替えられることで、センサシステム全体の消費電力量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る人感センサの屋内における配置例を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る人感センサの構成図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るホームコントローラの構成を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るホームコントローラのテーブルを説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る通信用フレームの構成図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態に係る人感センサのテーブルを説明する図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る処理フローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る通信用フレームの他の構成図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る人感センサの動作モードを説明するための図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る他のネットワークシステムの全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては同一または対応する部分に図中同一の符号を付し、その説明は繰返さない。
【0025】
本実施の形態では、家電機器とは、家屋で使用される電気機器であり、外部から供給される電力によって駆動される電気機器を指す。家屋は、たとえば、住宅、オフィスなどを指す。
【0026】
本実施の形態で用いる用語について説明する。「人感センサ」は、人の存在の変化を検知するために、たとえば人体表面から放出される赤外線を受信し、受信信号に基づき人の存在を検出する。検出方法は、これに限定されず他の方法、たとえば赤外線ビームを発射し、そのビームの反射光を受信することで検出してもよい。
【0027】
人感センサは、センサと通信部とを備え、複数の異なる「動作モード」を有する。異なる動作モードには、電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードとが含まれる。具体的には、センサに関して非低消費電力モードである「起動モード」と低消費電力モードである「休止モード」が含まれる。「起動モード」は、人の存在の変化をセンシング動作可能な動作モードを指し、「休止モード」はセンシング動作不可能なモードであって起動モードに比較し消費電力量が少ない動作モードを指す。異なる動作モードには、さらに、通信部に関して非低消費電力モードである「アクティブモード」と低消費電力モードである「スリープモード」が含まれる。「アクティブモード」は、外部装置との通信が可能なモードを指し、「スリープモード」は外部装置との通信が不可能なモードであってアクティブモードに比較し消費電力量が少ない動作モードを指す。
【0028】
[実施の形態1]
<ネットワークシステムの全体構成>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステムの全体構成について説明する。図1を参照して、本実施の形態に係るネットワークシステム1は、たとえば、住宅やオフィスや工場などに設置される。ネットワークシステム1は、リビングルームに設置されるエアコン200A、リビングルームに設置されるテレビ200B、リビングルームに設置されるカーテン開閉装置200C、キッチンに設置される冷蔵庫200D、およびダイニングルームに設置されるライト200Eなどの家電を含む。図示される家電は一例であり、これらに限定されるものではない。
【0029】
ネットワークシステム1は、太陽光発電装置200X、バッテリー200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Zを含む。なお、バッテリー200Yは、住宅などに設置されるものであってもよいし、自動車用のバッテリーを住宅用のバッテリーとして兼用するものであってもよい。ネットワークシステム1は、さらに人感センサ240A〜240Gを含む。
【0030】
ネットワークシステム1は、家電200A〜200E、太陽光発電装置200X、バッテリー200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Z、人感センサ240A〜240Gなどを制御するためのホームコントローラ100を含む。ホームコントローラ100は、有線あるいは無線のネットワーク401を介して、家電200A〜200E、太陽光発電装置200X、バッテリー200Y、それらを制御するためのパワーコンディショナ200Z、および人感センサ240A〜240Gなどと通信が可能である。ホームコントローラ100は、ネットワーク401として、たとえば、無線LAN(Local Area Network)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、有線LAN、またはPLC(Power Line Communications)などを利用する。ホームコントローラ100は、持ち運び可能であってもよいし、テーブル上に載置されたベース(図示せず)に着脱自在であってもよいし、部屋の壁に固設されるものであってもよい。
【0031】
本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、パワーコンディショナ200Zが、電力線402を介して、バッテリー200Yと系統と家電200A〜200Eと人感センサ240A〜240Gとに電力を供給する。そして、パワーコンディショナ200Zは、電力線402を介して、太陽光発電装置200X、バッテリー200Y、および系統(電力会社が提供する電力系統など)から電力を取得する。
【0032】
図1に示すように、ネットワークシステム1は、ホームコントローラ100が人感センサ240A〜240Gを制御するセンサシステムを包含する。ここでは、説明のために、人感センサ240A〜240Gを総称して人感センサ240を用いる。
【0033】
<ネットワークシステムの動作概要>
ネットワークシステム1では、ホームコントローラ100は、人感センサ240A〜240Gからセンシング動作による検知信号を受信すると、検知信号に基づく運転制御信号を送信することにより複数の家電200A〜200Eのそれぞれの運転を制御する。
【0034】
ここでは、家電200A〜200Eが設置されるエリアと、人感センサ240A〜240Gが設置されるエリアとは一部または全部が重複する。したがって、各家電と、当該家電の付近に設置されている人感センサとを対応付けた情報を記憶しておくことで、当該記憶情報に従えば、人感センサの検知信号に基づき当該人感センサ付近の家電を運転制御することができる。
【0035】
以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
【0036】
<人感センサの設置例>
図2を参照して、人感センサの屋内における配置例を説明する。図2を参照して、屋内は、部屋RD、RE、RFおよびRGに区切られている。人は、玄関から入ると、廊下に沿って歩き部屋RDまたはREに入ることができ、さらに廊下を進むと、部屋RFとRGに入ることができる。各部屋には、図示しないが家電200A〜200Eが設置されている。
【0037】
各部屋には、壁面、より好ましくは天井面において、人感センサ240D、240E、240Fおよび240Gが取付けられている。また、廊下において、玄関から廊下の奥の方へ向かって、順番に人感センサ240A、240Bおよび240Cが取付けられる。玄関には人感センサ240Aが取付けられ、各部屋の入口のドア付近には、人感センサ240Bおよび240Cがそれぞれ取付けられる。
【0038】
本実施の形態では、玄関の人感センサ240Aの動作モードは、常時、起動モードであると想定する。また、人は玄関から移動を開始し、その後、ルートRTに示すように各部屋に繋がる経路に従って移動すると想定する。
【0039】
<人感センサの構成>
人感センサ240A〜240Gは同様の構成を有する。図3を参照して、人感センサ240の回路構成について説明する。人感センサ240は、CPU(Central Processing Unit)241、センサ242、電力線402からの電力を人感センサ240内の各部に供給するための5V電源回路243、ホームコントローラ100および他の人感センサ240と通信するための通信I/F(インターフェイスの略)244、メモリ245、およびタイマ249を含む。5V電源回路243は、センサ242への電力供給のON/OFFを切替えるSW(スイッチ)回路248を含む。
【0040】
センサ242は、センシング動作のために、赤外線を受光し、受光レベルに応じたレベルの電気信号である検知信号をCPU241に出力するフォトダイオードを含む。フォトダイオードは、たとえば5V定格電源により動作する。SW回路248は、CPU241からの信号に従って5V電源回路243を制御することで、センサ242に供給する電源電圧(5V)信号のON/OFF(供給/遮断)を切替える。起動モードでは、センサ242へ定格電源(5V)が供給され、休止モードでは遮断される。したがって、休止モードでは、センシング動作は不可能であるが、起動モードに比べて人感センサ240における消費電力量を低減することができる。
【0041】
CPU241は、センサ242からの検知信号を通信I/F244を介してホームコントローラ100に送信する。また、CPU241は、検知信号に基づき人の不在から在への変化が検知されたか否かを判定する。
【0042】
メモリ245には、通信のためにホームコントローラ100を識別するためのコントローラアドレス246および当該人感センサ240を識別するために割当てられた自己アドレス247が格納される。
【0043】
通信I/F244は、外部の装置(ホームコントローラ100または人感センサ240)と通信するためにMPU(Micro Processing Unit)、および通信回路部(変調回路、復調回路、誤り訂正回路など)を有する。MPUは、通信I/F244の動作モードを、CPU241からの制御信号に従ってアクティブモードまたはスリープモードに切替える。MPUは、アクティブモードにおいては、通信回路部に対して、電源回路243からの電力を供給するが、スリープモードにおいては電力を遮断する。したがって、スリープモードでは、外部装置との通信動作は不可能であるが、アクティブモードに比べて人感センサ240における消費電力量を低減することができる。
【0044】
<ホームコントローラ100の構成>
本実施の形態に係るホームコントローラ100の構成の一態様について説明する。
【0045】
図4の(A)を参照して、ホームコントローラ100は、メモリ101、ディスプレイ102、タブレット103、ボタン104、通信インターフェイス105、音声出力のためのスピーカ107、時間を計時するための時計108、およびCPU(Central Processing Unit)110を含む。
【0046】
メモリ101は、各種のRAM(Random Access Memory)や、ROM(Read-Only Memory)や、ハードディスクなどによって実現される。たとえば、メモリ101は、読取用のインターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体などによっても実現される。
【0047】
メモリ101は、CPU110によって実行される制御プログラムおよびそのためのデータを記憶する。データには、テーブル101Aおよび通信のために自己を識別するための自己アドレス101Bが含まれる。
【0048】
ディスプレイ102は、CPU110によって制御されることによって、家電200A〜200Eやパワーコンディショナ200Zの状態を表示する。タブレット103は、ユーザの指によるタッチ操作を検出して、検出した操作に基づくユーザ指示をCPU110に出力する。ユーザは、ボタン104を操作することによっても、ユーザ指示をCPU110に与えることができる。
【0049】
本実施の形態においては、ディスプレイ102の表面にタブレット103が敷設されている。すなわち、本実施の形態においては、ディスプレイ102とタブレット103とがタッチパネル106を構成する。ただし、ホームコントローラ100は、タブレット103を有していなくともよい。
【0050】
通信インターフェイス105は、CPU110によって制御されることによって、ネットワーク401を介して、家電200A〜200Eおよび人感センサ240A〜240Gと通信する。
【0051】
なお、本実施の形態では、ホームコントローラ100の時計108と各人感センサ240のタイマ249とは同期を取って計時動作すると想定する。
【0052】
図4の(B)には、CPU110がメモリ101のプログラムを実行することにより実現される機能が示される。CPU110は、当該機能として、テーブル101Aを検索してデータを読出すための読出部111、ユーザ指示により与えられる情報をテーブル101Aに格納するための格納部112、および制御指令を生成して生成された制御指令を通信I/F105を介して送信するための指令送信部113を含む。
【0053】
格納部112は、ユーザ指示により与えられる情報に基づき、各人感センサに割当てられたアドレスに対応して、当該人感センサの検知信号に基づき制御されるべき当該人感センサの近傍に設置された他の人感センサに割当てされたアドレスを、テーブル101Aに格納する。
【0054】
読出部111は、人感センサ240からセンシング動作による検知信号を通信インターフェイス105を介して受信すると、受信した検知信号の送信元人感センサ240のアドレスに基づきテーブル101Aを検索して、対応する他の人感センサのアドレスを読出す。
【0055】
指令送信部113は、読出部111により読出されたアドレスを含む制御指令を生成して、通信インターフェイス105を介して送信する。
【0056】
ここでは、図4の(B)の各機能はプログラムで構成されるとしているが、プログラムと回路モジュールの組合せにより構成されてもよい。
【0057】
図5には、メモリ101に格納されるテーブル101Aの一例が示される。テーブル101Aには、各人感センサ240のアドレスに対応して、当該人感センサ240の近傍に設置された他の人感センサ240のアドレスが格納される。図5では、説明のために、人感センサ240A〜240Gそれぞれのアドレスとして、“240A”〜“240G”を用いている。テーブル101Aでは、たとえば、人感センサ240Aが人の不在から在への変化を検知すると、動作モードを起動モードに変化させるべき近傍の人感センサ240のアドレスとして、人感センサ240Bのアドレス“240B”が対応付けて格納される。同様に、人感センサ240Bが検知すると、起動するべき近傍の人感センサ240として、人感センサ240A、240C〜240Eのアドレスが対応付けて格納される。他の人感センサ240C〜240Gについても同様である。
【0058】
本実施の形態では、近傍の人感センサ240は、図2のルートRTに示すような人の移動経路に従って決定されている。したがって、動作モードを起動モードに変更させるべき人感センサ240は、当該移動経路に従って決定することができる。
【0059】
<通信用のフレームについて>
図6を参照して、本実施の形態に係る通信用のフレーム構成について説明する。フレームは、フレームの種別データを含むヘッダHE、データ部DBおよびフレームの終端を表わすストップビットなどからなる終端部STを含む。ホームコントローラ100および人感センサ240は、受信フレームのヘッダHEの種別データに基づき、当該受信フレームの種別を判定する。
【0060】
ホームコントローラ100から送信される図6の(A)のフレームF1は制御指令を送信するためのフレームであって、データ部DBに、宛先アドレス、送信元アドレスおよび起動/休止指令を含む。起動/休止指令は、動作モードを起動モードに変化させるための起動指令または動作モードを休止モードに変化させるための休止指令を指す。
【0061】
人感センサ240から送信される図6の(B)のフレームF2は、センサ242の検知信号を送信するためのフレームであって、データ部DBに宛先アドレス、送信元アドレスおよび検知コードを含む。検知コードは、センサ242から出力される検知信号に基づくコードを指す。
【0062】
人感センサ240のCPU241は、センサ242から検知信号を入力すると、検知信号に基づく検知コードを格納したフレームF2を生成し通信I/F244を介して送信する。フレームF2には宛先アドレスおよび送信元アドレスとして、CPU241がメモリ245から読出したコントローラアドレス246および自己アドレス247がそれぞれ格納される。
【0063】
ホームコントローラ100のCPU110は、通信I/F105を介してフレームF1を受信すると、読出部111は受信フレームF1の送信元アドレスに基づきテーブル101Aを検索し、近傍の人感センサ240のアドレスを読出す。指令送信部113は、起動指令を格納するフレームF1を生成し通信I/F105を介して送信する。フレームF1には宛先アドレスおよび送信元アドレスとして、読出部111がテーブル101Aから読出した他の人感センサ240のアドレスおよび自己アドレス101Bがそれぞれ格納される。
【0064】
<ホームコントローラ100による制御>
図7と図8のフローチャートを参照して、ホームコントローラ100による人感センサ240の制御について説明する。なお、人感センサ240A〜240Gのうち玄関に設置された人感センサ240Aは上述したように常時、起動モードにセットされて、他の人感センサは予め休止モードにセットされていると想定する。
【0065】
ホームコントローラ100のCPU110は、通信I/F105を介して人感センサ240から、フレームを受信するか否かを判定する(ステップS1)。受信フレームのヘッダHEの種別データに基づきフレームF2を受信したと判定すると(ステップS1でYES)、CPU110はフレームF2を解析する(ステップS3)。読出部111は、フレーム解析により取得した送信元アドレスに基づきテーブル101Aを検索する。検索の結果、対応する近傍の人感センサ240のアドレスを読出し、指令送信部113に出力する(ステップS5)。
【0066】
指令送信部113は、読出部111から入力した近傍の人感センサ240のアドレスを宛先アドレスとして格納し、且つ起動指令を格納したフレームF1を生成する(ステップS7)。生成されたフレームF1は通信I/F105を介して送信される(ステップ9)。
【0067】
図8を参照して、各人感センサの動作について説明する。各人感センサ240のCPU241は、通信I/F244を介してフレームを受信するか否かを判定する(ステップS31)。フレームを受信したと判定すると(ステップS31でYES)、受信フレームのヘッダHEの種別データに基づきフレームF2であるかを判定し、且つ受信フレームの宛先アドレスとメモリ245の自己アドレスとが一致するかを判定し、判定結果に基づき、自己宛てのフレームF2であるか否かを判定する(ステップS33)。自己宛てのフレームF2でないと判定すると(ステップ33でNO)、当該受信フレームを破棄し(ステップS35)、処理をステップS31に戻す。
【0068】
一方、自己宛てのフレームF2であると判定すると(ステップ33でYES)、当該フレームF2をメモリ245に一時的に格納する。CPU241は、メモリ245に格納された受信フレームF2を解析し、データ部DBから制御指令を読出す(ステップS37)。CPU241は、読出された制御指令に基づき人感センサ240の動作モードを切替える(ステップ39)。
【0069】
CPU241は、制御指令が“起動指令”を指示すると判定すると動作モードを起動モードに切替える。具体的には、CPU241は、起動のための信号を電源回路243に出力する。電源回路243は当該信号を入力すると、SW回路248を5Vの電圧信号をセンサ242に出力するように制御する。これにより、人の移動経路にしたがって近傍の人感センサ240による人のセンシング動作が可能となる。
【0070】
ここで、指令送信部113は、人の移動時間に基づく一定期間は近傍の人感センサ240を起動モードに維持しておくために、起動指令を含む制御指令のフレームF1の送信を一定期間にわたり繰返す。その後、休止指令を含む制御指令のフレームF1を生成し、近傍の人感センサ240に送信する。近傍の各人感センサ240のCPU241は、制御指令が“休止指令”を指示するフレームF1を受信すると、休止のための信号を電源回路243に出力する。電源回路243は当該信号を入力すると、SW回路248を5Vの電圧信号の出力を停止するように制御する。近傍の人感センサ240は休止モードに移行し、その後に“起動指令”を受信するまで省電力状態となる。
【0071】
<人感センサ240による制御>
図10のフローチャートを参照して、ホームコントローラ100に代わり、各人感センサ240が近傍の人感センサ240を制御する手順について説明する。ここでも人感センサ240A〜240Gのうち玄関に設置された人感センサ240Aは常時、起動モードにセットされて、他の人感センサ240は予め休止モードにセットされていると想定する。
【0072】
この制御のために、各人感センサ240のメモリ245には、図9に示すにテーブル245Aが格納される。図9を参照して、テーブル245Aには、当該人感センサ240が人の不在から在への変化を検知した場合に、動作モードを起動モードに変化させるべき近傍の人感センサ240のアドレスが格納される。図9には、人感センサ240Bのテーブル245Aが例示される。本実施の形態では、このテーブル245Aは、ホームコントローラ100から各人感センサ240宛てに配信されてメモリ245に格納されるが、ユーザが人感センサ240の図示されないスイッチを操作して入力するとしてもよい。
【0073】
図10を参照して、人感センサ240のCPU241は、センサ242から検知信号を入力するか否かを判定する(ステップS11)。検知信号を入力すると(ステップS11でYES)、CPU241は、メモリ245のテーブル245Aを検索し、近傍の人感センサ240のアドレスを読出す(ステップS17)。そして、読出されたアドレスを宛先アドレスに格納したフレームF1を生成する(ステップS19)。生成されるフレームF1には送信元アドレスとしてメモリ245の自己アドレス247が格納され、制御指令として“起動指令”が格納される。生成されたフレームF1は通信I/F244を介して送信される(ステップS21)。
【0074】
人感センサ240は、ステップS21で送信されたフレームF1を図8のフローチャートに従って受信する。自己宛てのフレームF1を受信した人感センサ240は、受信フレームF1の制御指令に基づき動作モードを起動モードに切替えて、センシング動作を開始する。
【0075】
このように人感センサ240が制御指令を送信する場合であっても、人の移動時間に基づく一定期間は近傍の人感センサ240を起動モードに維持しておくために、CPU241は、起動指令を含む制御指令のフレームF1の送信を一定期間にわたり繰返し、その後に、休止指令を含む制御指令のフレームF1を生成し、近傍の人感センサ240に送信する。
【0076】
なお、近傍の人感センサ240を、ホームコントローラ100により制御するか、または人感センサ240により制御するかは、各人感センサ240の図示のない外部スイッチの操作、およびホームコントローラ100のボタン104の操作により自在に切替え可能であると想定する。
【0077】
このように、人感センサ240は、扉や照明機器の動きに連動して起動するものではなく、人の存在の変化に応じて他の人感センサを起動するから、汎用性がある。
【0078】
(変形例)
上述したネットワークシステム1では、各人感センサ240の動作モードを、センサ242に関して起動モードと休止モードに切替えることにより消費電力量を低減するようにしたが、人感センサ240の消費電力量の低減方法はこれに限定されず、次のように、通信I/F244に関してアクティブモードとスリープモードに切替えることにより消費電力量を低減するようにしてもよい。
【0079】
図11を参照して、本実施の形態の変形例に係る通信用のフレーム構成について説明する。変形例に係るフレームの基本構成は、上述したものと同様に、ヘッダHE、データ部DBおよび終端部STを含む。ホームコントローラ100および人感センサ240は、受信フレームのヘッダHEの種別データに基づき、当該受信フレームの種別を判定する。
【0080】
各人感センサ240から送信される図11の(A)のフレームF3の種別は、ホームコントローラ100に対して、自己宛てのデータを要求するためのフレームを指し、フレームF3のデータ部DBに、宛先アドレス、送信元アドレスおよび要求(Request)コードが含まれる。図11の(B)のフレームF4の種別は、ホームコントローラ100がフレームF3の要求コードに応答して送信するデータを格納したフレームを指し、フレームF4の構成は、図6の(A)のフレームF1の構成と同様であるので、説明を略す。
【0081】
図12は、本実施の形態の変形例に係る通信I/F244に関するアクティブモードとスリープモードの切替えを説明する図である。変形例に係る各人感センサ240のCPU241は、タイマ249からの時間データに基づき、モード切替のための制御信号を出力する。通信I/F244のMPUは、CPU249からの制御信号がアクティブモードへの切替を指示する場合には、通信回路部への電力をON(供給)し、スリープモードへの切替を指示する場合には、通信回路部への電力をOFF(遮断)する。
【0082】
図12に示すように、モード切替のための制御信号に基づき通信I/F244に関する動作モードは、間欠的にアクティブモードまたはスリープモードに切替えられる。ここでは、アクティブモードの期間およびアクティブモードへの切替周期は、ホームコントローラ100から自己宛てのフレームF4を適宜のタイミング受信できるような期間および周期に設定されていると想定し、この期間の長さおよび周期は予め実験により取得されていると想定する。ホームコントローラ100は、図示されるように、常時、通信可能なモードである。
【0083】
図12では、消費電力量を低減し易くするために、単位期間あたりのアクティブモードの期間は、スリープモードの期間に比較して十分に短くなるように設定されているが、上述の間欠的な切替えであればよく、動作モードの切替パターンは図12に示す態様に限定されるものではない。
【0084】
動作において、人感センサ240の通信I/F244は、アクティブモードでは、ホームコントローラ100と通信する。具体的には、フレームF3を生成してホームコントローラ100に送信する。ホームコントローラ100はフレームF3を受信すると、要求元の人感センサ240宛てのフレームF4を生成している場合には、当該フレームF4を、応答として送信する。CPU241は、ホームコントローラ100からのフレームF4を、通信I/F244を介して受信すると、図8の手順に従って、受信フレームF4の内容に基づきセンサ242に関する動作モードを、起動モードまたは休止モードに切替える。
【0085】
また、アクティブモードでは、通信I/F244は、センサ242の検知結果に基づき生成されるフレームF2をホームコントローラ100宛てに送信する。ホームコントローラ100はフレームF2を受信すると、図7の手順に従って、受信フレームF2に基づきフレームF4(またはF2)を生成し、当該フレームF4を他の人感センサ240宛てに送信する。他の人感センサ240は、ホームコントローラ100からのフレームF4を、アクティブモードである通信I/F244を介して受信する。そして、CPU241は、図8の手順に従って、受信フレームF4の内容に基づきセンサ242に関する動作モードを、起動モードまたは休止モードに切替える。
【0086】
このように、通信I/F244に関する動作モードを間欠的にアクティブモードまたはスリープモードに切替えることにより、人感センサ240自体の消費電力量を低減することができる。
【0087】
(他の変形例)
図13には、変形例に係るネットワークシステム1Bが示される。上述の実施の形態に係るネットワークシステム1では、家電200A〜200Eとホームコントローラ100とが通信する構成であったが、ネットワークシステム1Bでは、家電200Bを除く各家電は、当該家電に電力を供給するためのコンセントに取り付けられた通信装置(スマートタップ)400A〜400Eによってホームコントローラ100と通信するものである。家電200Bを除く家電200A〜200Eは、コンセント250A〜250Eを介して通信装置400A〜400Eに着脱自在に装着される。
【0088】
同様にして、人感センサ240A〜240Gは、通信装置440A〜440Gに着脱自在に装着される。したがって、人感センサ240が設置されるエリアを、たとえば家電の設置エリアに併せて自在に変更することができ、また住人の移動経路の変更に合わせて変更することができる。通信装置440A〜440Gは、ネットワーク401と電力線402に接続される。人感センサ240A〜240Gは、装着されている通信装置440A〜440Gを介して電力が供給され、またホームコントローラ100および他の人感センサと通信することができる。
【0089】
ネットワークシステム1Bの他の構成については、ネットワークシステム1のそれらと同様であるため、説明を繰り返さない。
【0090】
[他の実施の形態]
ホームコントローラ100のCPU110は、メモリ101に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、各種の情報処理を実行する。同様に、人感センサ240のCPU241はメモリ245に格納されているプログラムを実行することにより上述した機能を実現する。
【0091】
ホームコントローラ100および人感センサ240における処理は、各ハードウェアおよびCPUにより実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、メモリ101および245に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、記憶媒体に格納されて、プログラム製品として流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラム製品として提供される場合もある。
【0092】
このようなソフトウェアは、図示しない読取装置を利用することによってその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信インターフェイス105,244を利用することによってダウンロードされて、メモリ101,245に一旦格納される。CPUは、メモリからプログラムを読出し、当該プログラムを実行する。
【0093】
なお、記憶媒体としては、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk - Read Only Memory)、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリカード、FD(Flexible Disk)、ハードディスク、磁気テープ、カセットテープ、MO(Magnetic Optical Disc)、MD(Mini Disc)、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを除く)、光カード、マスクROM、EPROM、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの、不揮発的にプログラムを格納する媒体が挙げられる。
【0094】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等も含む。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0096】
1,1B ネットワークシステム、100 ホームコントローラ、101A,245A テーブル、101B,247 自己アドレス、111 読出部、112 格納部、113 指令送信部、240,240A〜240G 人感センサ、246 コントローラアドレス、401 ネットワーク、402 電力線、F1,F2,F3,F4 フレーム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる動作モードを有した複数の人感センサを備えるセンサシステムであって、
異なる動作モードには、人感センサの電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれ、
各人感センサは、
人の存在の変化をセンシングするためのセンサ部と、
外部装置と通信するための通信部と、
当該人感センサの動作モードを前記低消費電力モードまたは前記非低消費電力モードに切替えるための制御部と、を含む、センサシステム。
【請求項2】
前記通信部は、他の人感センサのセンシング動作による検知信号に基づく制御指令を受信し、
前記制御部は、受信する前記制御指令に従って当該人感センサの動作モードを切替える、請求項1に記載のセンサシステム。
【請求項3】
前記センサシステムは、各人感センサと通信するコントローラを、さらに備え、
前記コントローラは、
複数の人感センサと通信するための通信インターフェイスと、
各人感センサに割当てられた識別情報に対応して、他の人感センサに割当てられた識別情報が格納されるメモリと、
各人感センサを、動作モードを変化させるように制御するためのプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
前記通信インターフェイスを介して受信する検知信号の送信元人感センサの識別情報に対応して前記メモリに格納される識別情報を含む前記制御指令を、前記通信インターフェイスを介して送信し、
各人感センサは、
前記通信部により、センシング動作による検知信号をコントローラに送信し、前記識別情報を含む制御指令をコントローラから受信する、請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項4】
前記プロセッサが、受信する前記検知信号に基づき人の不在から在への変化が検知されたと判定するとき、前記制御指令には、動作モードを起動モードに変化させるための起動指令が含まれる、請求項3に記載のセンサシステム。
【請求項5】
各人感センサの制御部は、
当該人感センサのセンシング動作による検知信号に基づく制御指令を、他の人感センサに対して送信する、請求項2に記載のセンサシステム。
【請求項6】
前記制御部が、前記検知信号に基づき人の不在から在への変化が検知されたと判定するとき、前記制御指令には、動作モードを起動モードに変化させるための起動指令が含まれる、請求項5に記載のセンサシステム。
【請求項7】
前記制御指令には、動作モードを休止モードに変化させるための休止指令が含まれ、
人の不在から在への変化が検知されたと判定されると、起動指令を含む制御指令の送信をした後、休止指令を含む制御指令が送信される、請求項4または6に記載のセンサシステム。
【請求項8】
前記コントローラは、受信する検知信号に基づき複数の機器に対し運転制御信号を送信し、
前記複数の機器が設置されるエリアと、前記複数の人感センサが設置されるエリアとは重複する、請求項3に記載のセンサシステム。
【請求項9】
前記低消費電力モードには、前記センサ部が、センシング動作可能な起動モードが含まれ、前記非低消費電力モードには、前記センサ部が、センシング動作不可能なモードであって前記起動モードに比較し消費電力量が少ない休止モードが含まれる、請求項1から8のいずれかに記載のセンサシステム。
【請求項10】
前記低消費電力モードには、前記通信部が、通信動作可能なアクティブモードが含まれ、前記非低消費電力モードには、前記通信部が、通信動作不可能なモードであって前記アクティブモードに比較し消費電力量が少ないスリープモードが含まれる、請求項1から9のいずれかに記載のセンサシステム。
【請求項11】
異なる動作モードを有した複数の人感センサと通信するための通信インターフェイスと、
各人感センサの動作モードを、制御指令によって変化させるためのプロセッサと、を備え、
異なる動作モードには、人感センサの電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれ、
前記プロセッサは、
各人感センサに割当てられた識別情報に対応して、他の人感センサに割当てされた識別情報をメモリに格納し、
人感センサのセンシング動作による検知信号を前記通信インターフェイスを介して受信するとき、受信した検知信号の送信元人感センサの識別情報に対応して前記メモリに格納される識別情報を含む前記制御指令を、前記通信インターフェイスを介して送信する、コントローラ。
【請求項12】
異なる動作モードを有した複数の人感センサと通信するための通信インターフェイスと、
各人感センサに割当てられた識別情報に対応して、当該人感センサの検知信号に基づき制御されるべき他の人感センサに割当てされた識別情報が格納されるメモリと、
各人感センサを、制御指令によって動作モードを変化させるように制御するためのプロセッサとを、含むコントローラにおけるセンサ制御方法であって、
異なる動作モードには、人感センサの電力量の消費が抑制される低消費電力モードと、非低消費電力モードが含まれ、
前記センサ制御方法は、
前記プロセッサが、センシング動作による検知信号を前記通信インターフェイスを介して受信すると、前記メモリから、受信した検知信号の送信元人感センサの識別情報に対応する識別情報を読出すステップと、
前記プロセッサが、前記読出すステップにより読出された識別情報を含む前記制御指令を、前記通信インターフェイスを介して送信するステップ、とを備える、センサ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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