説明

チェンソー

【課題】チェンカバーを有するチェンソーの操作性を向上する。
【解決手段】チェンソーのハウジング10には、スプロケット14が設けられるとともに、ガイドバー15が着脱自在に装着されており、複数の刃部が設けられたソーチェン19がスプロケット14とガイドバー15に掛け渡されている。ソーチェン19を覆う展開位置とソーチェン19を露出させる収納位置とに開閉移動自在にチェンカバー21がハウジングに設けられている。このチェンカバー21は巻取り回転体23に巻き取ることにより収納状態となり、繰り出すことにより展開状態となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーチェンにより木材等を切断するためのチェンソーに関し、特にソーチェンを覆うチェンカバーを有するチェンソーに関する。
【背景技術】
【0002】
木材等の対象物を切断するために使用されるチェンソーは、外方に向けて突出する刃部が設けられたループ状のソーチェンつまり鎖鋸を有している。ソーチェンはハウジングに基端部が固定されたガイドバーに移動自在に掛け渡され、ソーチェンはハウジング内に設けられた駆動源により回転駆動される。駆動源としては、エンジンや電動モータが使用される。ループ状の鎖鋸であるソーチェンの外歯は鋭利な刃であり、チェンソーを保管したり運搬移動したりする際に、チェンカバー等の保護材によりソーチェンを覆うようにしている。
【0003】
ソーチェンの保護材としては、特許文献1に記載されるように、樹脂等により形成され、ソーチェンをガイドバーごと覆う袋状のチェンカバーがある。特許文献2には、それぞれソーチェンが入り込む溝を有し、ソーチェンの上側部分に装着される真っ直ぐな棒材と、下側部分に装着される真っ直ぐな棒材と、これらに連結され半円形部に装着される半円形のスリーブとからなるチェンガードが記載されている。これらのチェンガードはチェンソーの使用時にはチェンソーから取り外されることになる。特許文献3は、ハウジングに軸を中心に上方に向けて揺動自在に取り付けられソーチェンの上側部分を覆うカバー部材からなる保護材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平07−33605号公報
【特許文献2】実開昭61−31709号公報
【特許文献3】実開昭53−111494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1,2に記載される保護材のように、チェンカバーをチェンソーから取り外す着脱式とすると、チェンソーの使用時にチェンガードが取り外されるので、チェンガードを紛失するおそれがある。さらには、チェンカバーをチェンソーに容易に装着することができず、装着作業が面倒となっている。
【0006】
また、特許文献3に記載されるように、鞘部材やカバー部材をハウジングに上方に向けて揺動自在に取り付けると、ガイドバーの上側のソーチェンを使用した切断作業を行うことができず、チェンソーの操作性が良くないという問題点がある。
【0007】
本発明の目的は、チェンカバーを有するチェンソーの操作性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のチェンソーは、駆動源により回転駆動されるスプロケットが設けられるとともにガイドバーが取り付けられるハウジングと、複数の刃部が設けられ、前記スプロケットと前記ガイドバーに掛け渡されて前記駆動源により回転駆動されるソーチェンと、前記ハウジングに設けられ、前記ソーチェンを覆う展開位置と前記ソーチェンを露出させる収納位置とに開閉移動自在のチェンカバーと、前記ハウジングに設けられ、収納位置となった前記チェンカバーを収容するカバー収納部とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明のチェンソーは、前記ソーチェンの外面に対向する底壁と、それぞれ前記ソーチェンの側面に対向し両端面間の長さが前記底壁側から離れるに従って短くなる両側壁とを有するカバーセグメントを前記底壁部で複数連結して前記チェンカバーを形成し、前記チェンカバーを基端部側から巻き取って収納する巻取り回転体を前記ハウジングに設けることを特徴とする。本発明のチェンソーは、前記カバーセグメントの前記両側壁相互間の間隔を前記底壁側から先端面側に向けて広がるように傾斜させることを特徴とする。本発明のチェンソーは、前記チェンカバーを展開位置として前記ソーチェンを覆った状態のもとで前記チェンカバーの先端部に設けられたフックが係合する展開用の係合部を前記ハウジングに設ける一方、前記チェンカバーを収納位置として前記ソーチェンを露出させた状態のもとで前記フックが係合する収納用の係合部を前記ハウジングに設けることを特徴とする。
【0010】
本発明のチェンソーは、前記巻取り回転体に渦巻きコイルばねを装着し、前記巻取り回転体に前記チェンカバーを巻き取る方向のばね力を付勢することを特徴とする。本発明のチェンソーは、前記巻取り回転体を覆う回転体カバーを前記ハウジングに装着し、前記巻取り回転体を手動で回転操作する操作部材を前記回転体カバーに設けることを特徴とする。本発明のチェンソーは、前記スプロケットと巻取り回転体との間に、前記ソーチェン側から前記巻取り回転体に向かう異物の移動を遮断する仕切り突起を設けることを特徴とする。本発明のチェンソーは、前記ハウジングに装着されて前記ソーチェンの破損時に前記ソーチェンを受け止めるチェンキャッチャーを前記展開用の係合部とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明のチェンソーにおいては、チェンカバーがソーチェンを覆う展開位置とソーチェンを露出させる収納位置とに開閉移動自在となってハウジングに設けられているので、チェンソーにより切断作業が行われる際に、チェンカバーがハウジングから取り外されることはない。これにより、チェンカバーが常にソーチェンに携帯された状態となり、チェンカバーの紛失発生が防止され、チェンソーの操作性が向上する。チェンカバーを展開状態とすると、ソーチェンが覆われるので、ソーチェンが外部に露出されることがなく、ソーチェンを安全に保護することができ、チェンソーの操作性が向上する。
【0012】
ソーチェンを巻取り回転体に巻き取るようにして収納すると、長さが相違する他のソーチェンに交換するためにガイドバーの長さを変化させても、過不足なくソーチェンを覆うことができる。巻取り回転体にガイドバーを巻き取る方向のばね力を加えると、ガイドバーの巻取り操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】チェンカバーが展開位置に広げられてソーチェンが覆われた状態における本発明の一実施の形態であるチェンソーを示す正面図である。
【図2】チェンカバーが収納位置に閉じられてソーチェンが露出された状態におけるチェンソーを示す正面図である。
【図3】ソーチェンがチェンカバーにより覆われるとともに回転体カバーが装着された状態のチェンソーを示す正面図である。
【図4】ソーチェンが露出されるとともに回転体カバーが装着された状態のチェンソーを示す正面図である。
【図5】寸法が短いガイドバーとソーチェンとが装着されたチェンソーを示す正面図である。
【図6】図2におけるA−A線断面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態であるチェンソーの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図示するチェンソーは、駆動源としてエンジンが組み込まれたハウジング10を有している。チェンソー本体としてのハウジング10の後部には後ハンドル11aが設けられ、前側上部には前ハンドル11bが設けられており、それぞれのハンドル11a,11bを作業者が把持した状態のもとでチェンソーにより木材等の対象物の切断作業が行われる。後ハンドル11aにはスロットルレバー12が設けられており、このスロットルレバー12を操作することによりエンジンの回転数が調整される。
【0015】
ハウジング10には、エンジンのクランク軸に連結される出力軸13が回転自在に装着され、出力軸13にはスプロケット14が設けられている。このスプロケット14よりもハウジング10の前側部にはガイドバー15が着脱自在に装着される。ガイドバー15の後端部には位置決めピン16が嵌合する位置決め孔が形成されるとともに、長手方向に伸びた長孔17が形成されており、その長孔17を貫通するねじ部材18がハウジング10に設けられている。ガイドバー15をハウジング10に装着するときには、ねじ部材18を長孔17に貫通させた状態で位置決め孔に位置決めピン16を嵌合させることになる。位置決めピン16は、前後方向の位置を作業者が調節することができ、位置決めピン16の位置を調節することにより、位置決めピン16と嵌合して接続されるガイドバー15の位置を前後方向に移動させることかでき、ソーチェン19の張り具合を調節することができる。
【0016】
ガイドバー15にはループ状となった無端の鎖鋸つまりソーチェン19が掛け渡されるとともに、ソーチェン19はスプロケット14の歯に噛み合っている。このように、スプロケット14とガイドバー15とに掛け渡されたソーチェン19は、エンジンにより回転駆動される。ソーチェン19には複数の刃部が所定の間隔置きに設けられており、それぞれの刃部は外向きに突出している。ソーチェン19を回転させることにより、木材等の対象物をソーチェン19により切断することができる。
【0017】
ハウジング10には、切断する対象物に応じて、相互に長さが相違する複数種類のガイドバー15とソーチェン19とが選択的に装着されるようになっており、図1は長いガイドバー15とソーチェン19とが装着された状態を示す。ソーチェン19をガイドバー15とスプロケット14に装着するときには、ガイドバー15に形成された長孔17にハウジング10に取り付けられたねじ部材18を貫通させるとともに位置決め孔に位置決めピン16を嵌合させる。
【0018】
ハウジング10には、図1に示すようにソーチェン19を覆う展開位置と、ソーチェン19を図2に示すように外部に露出させる収納位置とに開閉移動自在にチェンカバー21が装着されている。チェンカバー21が展開位置となった状態のもとでチェンソーは保管されたり運搬移動されたりすることになり、木材等の対象物の切断作業を行うときには、チェンカバー21は収納位置に操作される。
【0019】
チェンカバー21は、複数のカバーセグメント22が連結されて全体的に帯状となった構造であり、合成樹脂により形成されている。ハウジング10にはスプロケット14に対して後方側に巻取り回転体23が回転自在に装着され、この巻取り回転体23には図1に示されるようにチェンカバー21の基端部21aが取り付けられており、巻取り回転体23はチェンカバー21を収納するカバー収納部となっている。
【0020】
各カバーセグメント22は、図2に示されるように、ソーチェン19の外面に対向する底壁24と、ソーチェン19の側面に対向する2つの側壁25とを有しており、それぞれの底壁24の部分で長手方向に隣り合うカバーセグメント22が連結されている。それぞれの側壁25の両端面26は、底壁24側から離れて先端面27側に向かうに従って両端面26間の距離が短くなるように傾斜している。つまり、両端面26は各カバーセグメント22の長手方向内側に向けて傾斜している。さらに、両側壁25は底壁24側から先端面27に向かうに従って相互間の距離が長くなるように傾斜している。つまり両方の側壁25の相互間の距離は、底壁24側から先端面27に向かうに従って広くなっている。
【0021】
各カバーセグメント22は端面26が傾斜しているので、カバー収納部としての巻取り回転体23の外周にチェンカバー21を巻き付けた収納位置とすると、図2に示されるように、巻き付けられたチェンカバー21の長手方向に隣り合うカバーセグメント22の側壁25同士が重なることがない。これにより、巻取り回転体23に巻き取られたチェンカバー21の部分の厚みが大きくなることを防止できる。さらに、巻取り回転体23に層状となって重なって巻き付けられた各カバーセグメント22は、側壁25が傾斜しているので、図6に示されるように、内側のカバーセグメントが外側のカバーセグメントの内部に入り込むことになる。これにより、巻取り回転体23の外側に多層となって巻き取られるチェンカバー21の部分の外径が大きくなることを防止することができる。
【0022】
チェンカバー21の先端部21bにはフック28が設けられており、チェンカバー21を展開状態として図1に示すようにソーチェン19をチェンカバー21により覆った状態のもとで、フック28が係合する展開用の係合部31がハウジング10の前端部にガイドバー15よりも下側に位置させて設けられている。さらに、チェンカバー21を収納状態としてソーチェン19を図2に示されるように外部に露出させたときには、フック28が係合する収納用の係合部32がハウジング10に係合部31よりも上方に位置させて設けられている。
【0023】
展開用の係合部31は、ソーチェン19が万一破損したとしても破損したソーチェン19が作業者の方に飛散しないようにソーチェン19を受け止めるためのチェンキャッチャーが利用されている。万一の安全のために設けられたチェンキャッチャーを係合部31,32として利用し、それにフック28を引っ掛けることにより、チェンカバー21を展開状態に保持することができる。
【0024】
図6に示されるように、巻取り回転体23はハウジング10に設けられた支持軸33に段付きねじ34により回転自在に取り付けられている。支持軸33と巻取り回転体23との間には渦巻きコイルばね35が装着され、この渦巻きコイルばね35により巻取り回転体23にはチェンカバー21を巻き取る方向のばね力が付勢され、フック28を展開用の係合部31から外すと、チェンカバー21はばね力により自動的に図2に示す収納状態に巻き取られることになる。
【0025】
図1に示されるように、巻取り回転体23とスプロケット14との間には、これらの間を仕切るように仕切り突起36が設けられている。この仕切り突起36は、切り屑のような異物がソーチェン19側から巻取り回転体23に向けて飛散するのを防止することができる。これにより、巻き取られるチェンカバー21の間に異物が巻き込まれることが防止される。
【0026】
図3および図4に示されるように、ハウジング10にはスプロケット14、巻取り回転体23等を覆うようにサイドカバー37が着脱自在に装着されており、サイドカバー37にはねじ部材18が貫通するようになっている。このねじ部材18にナット38をねじ結合することにより、ガイドバー15とともにサイドカバー37がハウジング10に締結される。
【0027】
上述のように、チェンソーのハウジング10には展開位置と収納位置とに開閉自在にチェンカバー21が設けられているので、チェンカバー21が紛失することがない。しかも、対象物の切断作業を行うときには、チェンカバー21は収納位置となっているので、チェンカバー21が切断作業に邪魔となることがない。チェンソーを使用した対象物の切断作業が終了した後には、収納状態のチェンカバー21を展開状態とすることにより、チェンソーの保管や運搬を安全に行うことができる。図示するチェンソーのように、チェンカバー21を巻取り回転体23に巻き取る形態とすると、チェンカバー21の先端部を引っ張るだけで容易に収納状態から展開状態とすることができる。巻取り回転体23に巻き取る方向のばね力を付勢すると、チェンカバー21を展開状態から収納状態に容易に収納操作することができる。また、ばね力の付勢により展開状態においてチェンカバー21が弛みにくくすることができる。
【0028】
図2に示すように、フック28を収納用の係合部32に係合させてチェンカバー21を収納した状態から図1に示すように展開させるときには、チェンカバー21の繰り出し側の先端部がガイドバー15に対して上側となっているので、ソーチェン19のうち上側の水平部から覆われ、円弧状の先端部から下側の水平部が覆われることになる。
【0029】
同じチェンソーにより異なった切断作業を行うために、ガイドバー15とこれに掛け渡されるソーチェン19の長さを変更する場合があるが、チェンカバー21を巻取り形態とすると、ガイドバー15の長さが変更されても、複数種類のソーチェン19を全て同じチェンカバー21により覆うことができる。
【0030】
図1〜図4に示すガイドバー15とソーチェン19が同種のチェンソーに装着されるもののうち最も長いものであるとすると、図5に示すように、これよりも短い寸法のガイドバー15aとソーチェン19aとをチェンソーに装着した場合にも、チェンカバー21をそのまま利用して、ソーチェン19aを覆うことができる。したがって、チェンソーに相互に長さが相違する複数のソーチェンが装着される場合には、最も長いソートチェンに対応させてチェンカバー21の長さが設定される。これにより、1つのチェンソーに使用される全てのソーチェンをチェンカバー21により被覆して保護することができる。
【0031】
図7は本発明の他の実施の形態であるチェンソーの正面図であり、この場合にはサイドカバー37aには、巻取り回転体23を回転操作するための操作部材39が回転自在に設けられている。このように、図7に示すチェンソーは、チェンカバー21を巻取り回転体23に巻き取る際には、操作部材39により巻取り回転体23を回転操作する形態となっている。
【0032】
図示するチェンカバー21はハウジング10に取り付けられており、チェンソーを使用して切断作業が行われるときにも取り外されることがないので、チェンカバー21の紛失が防止される。しかも、帯状に連なった1つのチェンカバー21を展開することによってソーチェン19の先端部を含めて全体を被覆ないし保護することができるので、展開操作性を向上させることができる。
【0033】
図示するチェンソーにおいては、巻取り回転体23から繰り出してチェンカバー21を展開するときには、ソーチェン19の図1および図2における上側の水平部にまず繰り出してから先端の半円形状部を介して下側の水平部にまでチェンカバー21を引き延ばすことになる。これに対して、チェンカバー21を下側の水平部にまず繰り出してから半円形状部を経て上側の水平部に引き延ばすようにしても良い。そのときには、チェンカバー21を展開状態としたときには、その先端部のフック28を上側の係合部32に係合することになり、収納状態としたときにはフック28を下側の係合部31に係合することになる。このように、チェンカバー21の先端部を係合させる位置としては、ハウジング10の前端部のうちガイドバー15の上側に係合させる形態と下側に係合させる形態とがある。
【0034】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、図示するチェンカバー21は巻取り回転体23に巻き取って収納状態とするようにしているが、複数箇所で折り畳んで収納状態とするような形態のチェンカバーとしても良い。複数のカバーセグメント22をそればれの底壁24の部分でヒンジによりピン結合することによりチェンカバー21を形成すようにしても良い。またその場合、チェンカバー21は合成樹脂の素材として複数のカバーセグメント22を連ならせて形成されているが、金属材料により形成することも可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…ハウジング、11a…後ハンドル、11b…前ハンドル、12…スロットルレバー、13…出力軸、14…スプロケット、15…ガイドバー、15a…ガイドバー、16…位置決めピン、17…長孔、18…ねじ部材、19…ソーチェン、19a…ソーチェン、21…チェンカバー、22…カバーセグメント、23…巻取り回転体、24…底壁、25…側壁、26…端面、27…先端面、28…フック、31,32…係合部、33…支持軸、34…段付きねじ、35…渦巻きコイルばね、36…仕切り突起、37…サイドカバー、37a…サイドカバー、38…ナット、39…操作部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源により回転駆動されるスプロケットが設けられるとともにガイドバーが取り付けられるハウジングと、
複数の刃部が設けられ、前記スプロケットと前記ガイドバーに掛け渡されて前記駆動源により回転駆動されるソーチェンと、
前記ハウジングに設けられ、前記ソーチェンを覆う展開位置と前記ソーチェンを露出させる収納位置とに開閉移動自在のチェンカバーと、
前記ハウジングに設けられ、収納位置となった前記チェンカバーを収容するカバー収納部とを有することを特徴とするチェンソー。
【請求項2】
前記ソーチェンの外面に対向する底壁と、それぞれ前記ソーチェンの側面に対向し両端面間の長さが前記底壁側から離れるに従って短くなる両側壁とを有するカバーセグメントを前記底壁部で複数連結して前記チェンカバーを形成し、前記チェンカバーを基端部側から巻き取って収納する巻取り回転体を前記ハウジングに設けることを特徴とする請求項1記載のチェンソー。
【請求項3】
前記カバーセグメントの前記両側壁相互間の間隔を前記底壁側から先端面側に向けて広がるように傾斜させることを特徴とする請求項2記載のチェンソー。
【請求項4】
前記チェンカバーを展開位置として前記ソーチェンを覆った状態のもとで前記チェンカバーの先端部に設けられたフックが係合する展開用の係合部を前記ハウジングに設ける一方、前記チェンカバーを収納位置として前記ソーチェンを露出させた状態のもとで前記フックが係合する収納用の係合部を前記ハウジングに設けることを特徴とする請求項2または3記載のチェンソー。
【請求項5】
前記巻取り回転体に渦巻きコイルばねを装着し、前記巻取り回転体に前記チェンカバーを巻き取る方向のばね力を付勢することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のチェンソー。
【請求項6】
前記巻取り回転体を覆う回転体カバーを前記ハウジングに装着し、前記巻取り回転体を手動で回転操作する操作部材を前記回転体カバーに設けることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のチェンソー。
【請求項7】
前記スプロケットと巻取り回転体との間に、前記ソーチェン側から前記巻取り回転体に向かう異物の移動を遮断する仕切り突起を設けることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のチェンソー。
【請求項8】
前記ハウジングに装着されて前記ソーチェンの破損時に前記ソーチェンを受け止めるチェンキャッチャーを前記展開用の係合部とすることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のチェンソー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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