説明

テストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法

【課題】本発明は、任意の大容量データを送信可能なテストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法の提供を目的とする。
【解決手段】本願発明のテストフレーム構成装置101は、複数のデータピースで構成されかつ所望のコンテンツを形成するコンテンツデータを格納するコンテンツデータ格納部11と、コンテンツデータ格納部11に格納されているデータピースを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するフレーム構成部12と、フレーム構成部12の構成するテストフレームを送信するテストフレーム送信部13と、試験対象100の送信するテストフレームを受信するテストフレーム受信部16と、を備え、コンテンツデータを送信する際における試験対象100の試験を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法に関し、特に大容量のコンテンツデータを受信する際における通信機器の試験を行うためにネットワーク試験装置から送信するテストフレームを構成するテストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スイッチやルータやこれらを内蔵した映像中継装置である通信機器の動作を試験するネットワーク試験装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載されているネットワーク試験装置は、試験用パケットを生成して試験対象に送出するか、試験用パケットを取得して試験対象に送出する。
【0003】
特許文献1に記載されたネットワーク試験装置では、フレームのヘッダを試験対象としており、データ領域は問題としていない。このような場合、通常は、フレームのデータ領域でエラーが生じないよう、データ領域のデータに固定パターンを用いていた。
【0004】
一方で、データ領域のデータに定められた規格に従って生成されたランダムパターンを用いて試験するネットワーク試験装置も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−174795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
デジタル放送やストリーミング配信のように、コンテンツを大容量データとして読み出して順次フレームで伝送するネットワークサービスが増加している。しかし、従来のネットワーク試験装置はデータ領域のデータに固定パターンやランダムパターンを用いており、任意のコンテンツを形成する大容量データを送信することができない。このため、大容量のコンテンツデータを読み出したデータピースを順次フレームで伝送することが必要なコンテンツの伝送試験が行えず、前述のネットワークサービスを構成するための通信機器の試験を行うことができなかった。
【0007】
そこで、本発明は、任意のコンテンツを形成する大容量データを送信して通信機器の試験を行うことが可能なテストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本願発明のテストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法は、大容量のコンテンツデータを格納するコンテンツデータ格納部からデータピースを読み出し、読み出したデータピースにヘッダを付加してテストフレームを構成し、試験対象に送信することを特徴とする。
【0009】
具体的には、本願発明のテストフレーム構成装置(101)は、複数のデータピースで構成されかつ所望のコンテンツを形成するコンテンツデータを格納するコンテンツデータ格納部(11)と、前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記データピースを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するフレーム構成部(12)と、前記フレーム構成部の構成する前記テストフレームを、少なくとも所望の送信データレート、所望のインタフェース種別の設定を受けて送信するテストフレーム送信部(13)と、を備える。
【0010】
フレーム構成部及びテストフレーム送信部を備えるため、任意のコンテンツデータを試験対象に送信して通信機器の試験を行うことができる。コンテンツデータ格納部に任意の大容量のコンテンツデータを格納することで、任意のコンテンツを形成する大容量データを送信して通信機器の試験を行うことが可能なテストフレーム構成装置を提供することができる。
【0011】
本願発明のテストフレーム構成装置では、1つのフレームで送信する前記データピースのデータ量を設定するデータ量設定部(14)をさらに備え、前記フレーム構成部は、前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記コンテンツデータの先頭から順に、前記データ量設定部の設定するデータ量ずつ前記データピースを読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するとともに、前記コンテンツデータ格納部に格納されたコンテンツデータを全て送信したときには、データ送信完了情報を前記テストフレーム送信部へ通知してもよい。
データ量設定部を備えるため、1つのテストフレームで送信するデータピースのデータ量を変更することができる。これにより、テストフレームで送信するデータピースのデータ量が異なる場合の試験対象の試験を行うことができる。
【0012】
本願発明のテストフレーム構成装置では、前記データ量設定部は、前記テストフレームのフレームサイズを前記テストフレーム送信部から取得し、取得したフレームサイズで定められるデータ領域のデータ量を求め、前記データ量に設定してもよい。
本発明により、1つのフレームで送信することができる最大のデータ量でデータピースを送信することができる。これにより、コンテンツデータを最も効率よく送信した際における試験対象の試験を行うことができる。
【0013】
本願発明のテストフレーム構成装置では、前記テストフレームのパス情報を設定するパス情報設定部(15)をさらに備え、前記フレーム構成部は、前記パス情報設定部の設定するパス情報を用いて前記テストフレームを構成してもよい。
パス情報には、少なくともテストフレームの送信元アドレス及び送信先アドレスを含む。パス情報設定部を備えるため、任意のパスに設定されたテストフレームを試験対象に送信することができる。これにより、パスの異なるフレームを受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0014】
本願発明のテストフレーム構成装置では、前記パス情報設定部は、前記テストフレームのパス情報を複数設定し、前記フレーム構成部は、前記パス情報設定部の設定する複数のパス情報を用いて、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成してもよい。
本発明により、パスの異なる複数のフレームを受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0015】
本願発明のテストフレーム構成装置では、前記フレーム構成部は、各パス情報のテストフレームを構成する際に、共通の前記コンテンツデータ格納部から前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成してもよい。
本発明により、同一のコンテンツデータを複数のパスで受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0016】
本願発明のテストフレーム構成装置では、複数の前記コンテンツデータ格納部を備え、前記フレーム構成部は、各パス情報のテストフレームを構成する際に、パス情報ごとに異なる前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成してもよい。
本発明により、パスごとに異なるコンテンツデータを受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0017】
具体的には、本願発明のテストフレーム構成方法は、予め定められたコンテンツデータ格納部に格納されかつ所望のコンテンツを形成する複数のデータピースからなるコンテンツデータを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するフレーム構成手順(S101)と、前記フレーム構成手順で構成した前記テストフレームを、少なくとも所望の送信データレート、所望のインタフェース種別の設定を受けて送信するテストフレーム送信手順(S102)と、を順に有する。
【0018】
フレーム構成手順及びテストフレーム送信手順を有するため、任意のコンテンツデータを試験対象に送信して通信機器の試験を行うことができる。コンテンツデータ格納部に任意の大容量データを格納することで、任意のコンテンツを形成する大容量データを送信して通信機器の試験を行うことが可能なテストフレーム構成方法を提供することができる。
【0019】
本願発明のテストフレーム構成方法では、1つのフレームを構成する際に前記コンテンツデータ格納部から読み出す前記データピースのデータ量を設定するデータ量設定手順(S201)を、前記フレーム構成手順の前にさらに有し、前記フレーム構成手順において、前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記コンテンツデータの先頭から順に、前記データピースを前記データ量設定手順で設定したデータ量ずつ読み出してもよい。
データ量設定手順を有するため、1つのテストフレームで送信するデータピースのデータ量を変更することができる。これにより、テストフレームで送信するデータピースのデータ量が異なる場合の試験対象の試験を行うことができる。
【0020】
本願発明のテストフレーム構成方法では、前記データ量設定手順において、前記テストフレームのフレームサイズを取得し、取得したフレームサイズで定められるデータ領域のデータ量を、前記コンテンツデータ格納部から読み出す前記データピースのデータ量に設定してもよい。
本発明により、1つのフレームで送信することができる最大のデータ量でデータピースを送信することができる。これにより、コンテンツデータを最も効率よく送信した際における試験対象の試験を行うことができる。
【0021】
本願発明のテストフレーム構成方法では、前記テストフレームのパス情報を設定するパス情報設定手順(S202)を、前記フレーム構成手順の前にさらに有し、前記フレーム構成手順において、前記パス情報設定手順で設定したパス情報を用いて前記テストフレームを構成してもよい。
パス情報には、少なくともテストフレームの送信元アドレス及び送信先アドレスを含む。パス情報設定手順を有するため、任意のパスに設定されたテストフレームを試験対象に送信することができる。これにより、パスの異なるフレームを受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0022】
本願発明のテストフレーム構成方法では、前記パス情報設定手順において、前記テストフレームのパス情報を複数設定し、前記フレーム構成手順において、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成してもよい。
本発明により、パスの異なる複数のフレームを受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0023】
本願発明のテストフレーム構成方法では、前記フレーム構成手順において、各パス情報のテストフレームを構成する際に、共通の前記コンテンツデータ格納部から前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成してもよい。
本発明により、同一のコンテンツデータを複数のパスで受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0024】
本願発明のテストフレーム構成方法では、前記フレーム構成手順において、各パス情報のテストフレームを構成する際に、パス情報ごとに異なる前記コンテンツデータ格納部から前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成してもよい。
本発明により、パスごとに異なるコンテンツデータを受信する試験対象の試験を行うことができる。
【0025】
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、任意のコンテンツを形成する大容量データを送信して通信機器の試験を行うことが可能なテストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態に係るテストフレーム構成装置の一例を示す。
【図2】コンテンツデータの一例を示す。
【図3】本実施形態に係るテストフレーム構成方法の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0029】
図1に、本実施形態に係るテストフレーム構成装置の一例を示す。テストフレーム構成装置101は、試験対象100に対してテストフレームを送信し、試験対象100の送信するテストフレームを受信する。これにより、試験対象100の試験を行う。試験対象100は、フレームを送受信する通信機器であり、例えばスイッチやルータやこれらを内蔵する映像中継機器である。
【0030】
テストフレーム構成装置101は、コンテンツデータ格納部11と、フレーム構成部12と、テストフレーム送信部13と、データ量設定部14と、パス情報設定部15と、テストフレーム受信部16と、データ蓄積部17と、組み立て部18と、表示部19と、を備える。
【0031】
コンテンツデータ格納部11は、所望のコンテンツを形成するコンテンツデータを格納する。コンテンツデータ格納部11には、例えば、RAM(Random Access Memory)などのメモリ、ハードディスクを用いることができる。図2に、コンテンツデータの一例を示す。コンテンツデータDは、デジタル放送やストリーミングなどの所望のコンテンツを形成する大容量のデータであり、例えば、画像、映像、音楽などのデータが含まれる。コンテンツデータDは、1つのフレームでは送信しきれないデータ量を有するデータであり、1つのフレームでは送信可能な複数のデータピースd1、d2・・・dNで構成される。
【0032】
フレーム構成部12は、コンテンツデータ格納部11に格納されているデータピースd1、d2・・・dNを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成する。例えば、フレーム構成部12は、データピースd1を読み出し、データピースd1にヘッダを付加してテストフレームを構成する。フレーム構成部12は、データピースd2を読み出し、データピースd2にヘッダを付加してテストフレームを構成する。このように、データの読み出しは、コンテンツデータDを分割したデータピースd1、d2・・・dNごとに行う。データピースd1、d2・・・dNの読み出しの順は、コンテンツデータDの先頭から順に行ってもよいし、ランダムに行ってもよい。フレーム構成部12は、コンテンツデータDを全て送信したときには、データ送信完了情報をテストフレーム送信部13へ通知する。
【0033】
テストフレーム送信部13は、フレーム構成部12の構成するテストフレームを、少なくとも所望の送信データレート、所望のインタフェース種別の設定を受け、その条件に従って送信する。テストフレーム送信部13が各データピースd1、d2・・・dNを試験対象100に送信することで、テストフレーム構成装置101は試験対象100にコンテンツデータDを送信する。これにより、コンテンツデータDを受信する試験対象100の負荷試験を、実際のコンテンツデータDを用いて行うことができる。また、テストフレーム送信部13は、フレーム構成部12からのデータ送信完了情報を受けてテストフレームの送信を停止する。
【0034】
試験対象100は、テストフレーム送信部13の送信するテストフレームを受信する。そして、試験対象100は、テストフレームのパス情報に従って、テストフレームを送信する。ここで、パス情報には、少なくともテストフレームの送信元アドレス及び送信先アドレスを含み、ポート番号及び優先度などのヘッダ領域の各種情報を含んでいてもよい。
【0035】
テストフレーム受信部16は、テストフレームの送信先として、試験対象100の送信するテストフレームを受信し、テストフレームを用いて送信された情報をデータ蓄積部17に出力する。例えば、テストフレーム受信部16がテストフレームを順次受信して、データピースd1、d2・・・dN及びデータピースの配列順をデータ蓄積部17に順次出力する。
【0036】
データ蓄積部17は、テストフレーム受信部16の出力する情報を蓄積する。これによって、データピースd1、d2・・・dN及びその配列順が蓄積される。組み立て部18は、データ蓄積部17の蓄積したデータピースd1、d2・・・dNをデータピースの配列順に組み立てる。表示部19は、組み立て部18の組み立てたコンテンツデータを表示する。
【0037】
試験対象100が適切にデータピースd1、d2・・・dNを伝送できていない場合、組み立て部18でのコンテンツデータを組み立てられないか、表示部19の表示に欠損部分が生じる。これにより、テストフレーム構成装置101は、コンテンツデータDを伝送する際における試験対象100の試験を行うことができる。
【0038】
テストフレーム構成装置101は、データ量設定部14を備えることが好ましい。データ量設定部14は、テストフレームのフレームサイズをテストフレーム送信部13から取得し、取得したフレームサイズで定められるデータ領域のデータ量を求め、データ量に設定する。例えば、テストフレームサイズが64byteであり、ヘッダとトレイラの合計のデータ量が38byteであれば、データ領域のデータ量は26byteである。これによりデータピースd1、d2・・・dNのデータ量が決定される。この場合、フレーム構成部12は、コンテンツデータ格納部11に格納されているコンテンツデータDの先頭から順に、データ量設定部14の設定するデータ量ずつデータピースd1、d2・・・dNを読み出し、データピースd1、d2・・・dNにヘッダを付加してテストフレームを構成する。
【0039】
テストフレーム構成装置101は、パス情報設定部15を備えることが好ましい。パス情報設定部15は、テストフレームのパス情報を設定する。この場合、フレーム構成部12は、パス情報設定部15の設定するパス情報を用いてテストフレームを構成する。パス情報設定部15を備えるため、任意の送信元アドレス及び送信先アドレスに設定されたテストフレームを試験対象100に送信することができる。これにより、パスが異なる場合の試験対象100の試験を行うことができる。
【0040】
パス情報設定部15は、テストフレームのパス情報を複数設定してもよい。この場合、フレーム構成部12は、パス情報設定部15の設定する複数のパス情報を用いて、パス情報の異なる複数のテストフレームを構成する。これにより、パスの異なる複数のフレームを送信する際における試験対象100の試験を行うことができる。
【0041】
コンテンツデータ格納部11の数は限定しない。例えば、テストフレーム構成装置101は、1つのコンテンツデータ格納部11を備えていていもよい。この場合、フレーム構成部12は、各パス情報のテストフレームを構成する際に、共通のコンテンツデータ格納部11からデータピースを読み出し、パス情報の異なる複数のテストフレームを構成する。同一のコンテンツデータDを複数のパスで受信する試験対象100の試験を行うことができる。
【0042】
テストフレーム構成装置101は、複数のコンテンツデータ格納部11を備えていていもよい。この場合、フレーム構成部12は、各パス情報のテストフレームを構成する際に、パス情報ごとに異なるコンテンツデータ格納部11からデータピースを読み出し、パス情報の異なる複数のテストフレームを構成する。これにより、パスごとに異なるコンテンツデータDを受信する試験対象100の試験を行うことができる。
【0043】
テストフレーム構成装置101は、本実施形態に係るテストフレーム構成方法を実行する。図3に、本実施形態に係るテストフレーム構成方法の一例を示す。本実施形態に係るテストフレーム構成方法は、設定手順S103と、フレーム構成手順S101と、テストフレーム送信手順S102と、組み立て手順S104と、を順に有する。
【0044】
フレーム構成手順S101では、フレーム構成部12が、予め定められたコンテンツデータ格納部11に格納されているデータピースを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成する。テストフレーム送信手順S102では、テストフレーム送信部13が、フレーム構成手順S101で構成したテストフレームを送信する。
【0045】
組み立て順S104では、テストフレーム受信部16がテストフレームを受信し、データ蓄積部17が受信データを蓄積し、組み立て部18がデータ蓄積部17に蓄積されているデータを組み立て、表示部19が組み立て部18の組み立てたデータを表示する。これにより、コンテンツデータDを伝送する試験対象100の試験を行うことができる。
【0046】
本実施形態に係るテストフレーム構成方法では、フレーム構成手順S101の前に、設定手順S103を実行してもよい。設定手順S103では、データ量設定手順S201及びパス情報設定手順S202を実行する。
【0047】
データ量設定手順S201では、データ量設定部14が、テストフレームのフレームサイズを取得し、取得したフレームサイズで定められるデータ領域のデータ量を、コンテンツデータ格納部11から読み出すデータのデータ量に設定する。この場合、フレーム構成手順S101において、フレーム構成部12が、コンテンツデータ格納部11に格納されているコンテンツデータDの先頭から順に、データ量設定手順S201で設定したデータ量ずつ読み出す。
【0048】
パス情報設定手順S202では、パス情報設定部15が、テストフレームのパス情報を設定する。そして、フレーム構成手順S101において、フレーム構成部12が、パス情報設定手順S202で設定したパス情報を用いてテストフレームを構成する。
【0049】
パス情報設定手順S202において、テストフレームのパス情報を複数設定してもよい。この場合、フレーム構成手順S101において、フレーム構成部12が、パス情報の異なる複数のテストフレームを構成する。
【0050】
各パス情報のテストフレームを構成する際、フレーム構成部12が、共通のコンテンツデータ格納部11からデータピースを読み出し、パス情報の異なる複数のテストフレームを構成してもよい。これにより、同一のコンテンツデータDを複数のパスで送信するため、コンテンツデータをマルチキャストで配信する試験対象100の試験を行うことができる。
【0051】
各パス情報のテストフレームを構成する際、フレーム構成部12が、パス情報ごとに異なるコンテンツデータ格納部11からデータピースを読み出し、パス情報の異なる複数のテストフレームを構成してもよい。これにより、パスごとに異なるコンテンツデータDを送信するため、コンテンツデータをユニキャストで配信する際における試験対象100の試験を行うことができる。
【0052】
なお、データ量設定手順S201及びパス情報設定手順S202の順は限定しない。例えば、データ量設定手順S201の後にパス情報設定手順S202を実行してもよいし、パス情報設定手順S202の後にデータ量設定手順S201を実行してもよいし、データ量設定手順S201及びパス情報設定手順S202を同時に行ってもよい。また、設定手順S103において、データ量設定手順S201又はパス情報設定手順S202のいずれかのみを実行してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明のテストフレーム構成装置及びテストフレーム構成方法は通信機器の試験に用いることができるため、本発明は情報通信産業に利用することができる。
【符号の説明】
【0054】
11:コンテンツデータ格納部
12:フレーム構成部
13:テストフレーム送信部
14:データ量設定部
15:パス情報設定部
16:テストフレーム受信部
17:データ蓄積部
18:組み立て部
19:表示部
100:試験対象
101:テストフレーム構成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータピースで構成されかつ所望のコンテンツを形成するコンテンツデータを格納するコンテンツデータ格納部(11)と、
前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記データピースを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するフレーム構成部(12)と、
前記フレーム構成部の構成する前記テストフレームを、少なくとも所望の送信データレート、所望のインタフェース種別の設定を受けて送信するテストフレーム送信部(13)と、
を備えるテストフレーム構成装置。
【請求項2】
1つのフレームで送信する前記データピースのデータ量を設定するデータ量設定部(14)をさらに備え、
前記フレーム構成部は、
前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記コンテンツデータの先頭から順に、前記データ量設定部の設定するデータ量ずつ前記データピースを読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するとともに、
前記コンテンツデータ格納部に格納されたコンテンツデータを全て送信したときには、データ送信完了情報を前記テストフレーム送信部へ通知する
ことを特徴とする請求項1に記載のテストフレーム構成装置。
【請求項3】
前記データ量設定部は、前記テストフレームのフレームサイズを前記テストフレーム送信部から取得し、取得したフレームサイズで定められるデータ領域のデータ量を求め、前記データ量に設定する
ことを特徴とする請求項2に記載のテストフレーム構成装置。
【請求項4】
前記テストフレームのパス情報を設定するパス情報設定部(15)をさらに備え、
前記フレーム構成部は、前記パス情報設定部の設定するパス情報を用いて前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のテストフレーム構成装置。
【請求項5】
前記パス情報設定部は、前記テストフレームのパス情報を複数設定し、
前記フレーム構成部は、前記パス情報設定部の設定する複数のパス情報を用いて、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項4に記載のテストフレーム構成装置。
【請求項6】
前記フレーム構成部は、各パス情報のテストフレームを構成する際に、共通の前記コンテンツデータ格納部から前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項5に記載のテストフレーム構成装置。
【請求項7】
複数の前記コンテンツデータ格納部を備え、
前記フレーム構成部は、各パス情報のテストフレームを構成する際に、パス情報ごとに異なる前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項5に記載のテストフレーム構成装置。
【請求項8】
予め定められたコンテンツデータ格納部に格納されかつ所望のコンテンツを形成する複数のデータピースからなるコンテンツデータを順に読み出し、ヘッダを付加してテストフレームを構成するフレーム構成手順(S101)と、
前記フレーム構成手順で構成した前記テストフレームを、少なくとも所望の送信データレート、所望のインタフェース種別の設定を受けて送信するテストフレーム送信手順(S102)と、
を順に有するテストフレーム構成方法。
【請求項9】
1つのフレームを構成する際に前記コンテンツデータ格納部から読み出す前記データピースのデータ量を設定するデータ量設定手順(S201)を、前記フレーム構成手順の前にさらに有し、
前記フレーム構成手順において、前記コンテンツデータ格納部に格納されている前記コンテンツデータの先頭から順に、前記データピースを前記データ量設定手順で設定したデータ量ずつ読み出す
ことを特徴とする請求項8に記載のテストフレーム構成方法。
【請求項10】
前記データ量設定手順において、前記テストフレームのフレームサイズを取得し、取得したフレームサイズで定められるデータ領域のデータ量を、前記コンテンツデータ格納部から読み出す前記データピースのデータ量に設定する
ことを特徴とする請求項9に記載のテストフレーム構成方法。
【請求項11】
前記テストフレームのパス情報を設定するパス情報設定手順(S202)を、前記フレーム構成手順の前にさらに有し、
前記フレーム構成手順において、前記パス情報設定手順で設定したパス情報を用いて前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のテストフレーム構成方法。
【請求項12】
前記パス情報設定手順において、前記テストフレームのパス情報を複数設定し、
前記フレーム構成手順において、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項11に記載のテストフレーム構成方法。
【請求項13】
前記フレーム構成手順において、各パス情報のテストフレームを構成する際に、共通の前記コンテンツデータ格納部から前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項12に記載のテストフレーム構成方法。
【請求項14】
前記フレーム構成手順において、各パス情報のテストフレームを構成する際に、パス情報ごとに異なる前記コンテンツデータ格納部から前記データピースを読み出し、パス情報の異なる複数の前記テストフレームを構成する
ことを特徴とする請求項12に記載のテストフレーム構成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−205208(P2011−205208A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−68141(P2010−68141)
【出願日】平成22年3月24日(2010.3.24)
【出願人】(000000572)アンリツ株式会社 (838)
【Fターム(参考)】