デスクにおける天板支持装置
【課題】最小限の部材の追加と簡単な施工により着座者の足が側方から見えないようにすることが可能なデスクにおける天板支持装置を提供する。
【解決手段】支持脚3の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、支持脚3は、奥行幅が天板よりも狭い脚板部28と、脚板部の上端から前方へ延び上位に天板を取付ける支持アーム29とを有する逆L字形であり、脚板部28の前方で支持アームと床面との間に、支持アームと一体化するパネル脚4を着脱自在に取付ける。パネル脚は、上端に支持アーム29を受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝40を形成し、後端と脚板部28の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とした。
【解決手段】支持脚3の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、支持脚3は、奥行幅が天板よりも狭い脚板部28と、脚板部の上端から前方へ延び上位に天板を取付ける支持アーム29とを有する逆L字形であり、脚板部28の前方で支持アームと床面との間に、支持アームと一体化するパネル脚4を着脱自在に取付ける。パネル脚は、上端に支持アーム29を受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝40を形成し、後端と脚板部28の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクにおける天板支持装置に係わり、更に詳しくは天板とそれを支持する支持脚を側方へ連設して構成するデスクにおける天板支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に開示されるように、間仕切パネルの縦枠同士を連結し、あるいは隣接する間仕切パネルを支柱を介して連結し、間仕切パネルの縦枠又は支柱に設けた係止孔に、ブラケットのフックを係止し、該ブラケットに机天板を載置して固定するとともに、適宜な縦枠又は支柱に脚部材を取付けて自立するようにした構造の机天板付き間仕切装置は公知である。
【0003】
一方、特許文献2,3に開示されるように、端部脚、中間脚、ダクト機能を備えた脚間モジュール、天板等の基本構成部材を用いて、側方へ順次連結して所望の形態のデスクシステムを構成する組立式デスクも提供されている。
【0004】
しかし、特許文献1に記載のものは、あくまでも間仕切装置であって、オプションとして机天板を取付けてデスクとしても利用できるに過ぎず、デスクとしての利用形態に自由度がなく、例えば間仕切パネルの両側に机天板を取付けた場合にもフラットな対面配置のデスクシステムを構成できない。また、特許文献2,3に記載のものは、拡張性のあるデスクシステムではあるが、間仕切パネルとは独立しており、間仕切パネルと有機的に組み合わせて使用できる構造ではない。
【0005】
ここで、中間に設ける脚部材は、足入れ空間に位置するため、着座者の足の動作の邪魔にならないように、天板を直接支持する支持アームを除き奥行幅の狭い構造となっている。ところが、デスクシステムの態様変更により、一部の天板と中間脚を取り去って、例えばミーティングスペースを設ける場合、中間脚がデスクの端部に位置することになる。そのような場合、着座者の足がミーティングスペース側から見えるので、端部に位置する中間脚を奥行幅の広いパネル状の端部脚に付け替える必要があり、施工上の手間と余計な費用がかかっていた。
【0006】
尚、特許文献4には、デスクの脚体を、後部に奥行幅の狭い脚板部を有し、該脚板部の下端から前方へ接地脚を延設するとともに、上端から前方へ天板支持アームを延設した前向き開口部を有する側面略コ字形とし、該脚体の前向き開口部に側パネルを着脱可能とした構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−128753号公報
【特許文献2】特開平10−155557号公報
【特許文献3】特開2007−151824号公報
【特許文献4】特開平08−154743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、最小限の部材の追加と簡単な施工により着座者の足が側方から見えないようにすることが可能なデスクにおける天板支持装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前述の課題解決のために、支持脚の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、前記支持脚は、奥行幅が前記天板よりも狭い脚板部と、前記脚板部の上端から前方へ延び上位に前記天板を取付ける支持アームとを有する逆L字形であり、前記脚板部の前方で前記支持アームと床面との間に、前記支持アームと一体化するパネル脚を着脱自在に取付けることを特徴とするデスクにおける天板支持装置を構成した(請求項1)。
【0010】
具体的には、前記パネル脚は、上端に前記支持アームを受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝を形成するとともに、後端と前記脚板部の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚のガイド溝に前記支持アームを係合するとともに、前記パネル脚の後端を前記脚板部の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚とパネル脚とを前後方向に締結手段で引き付けて連結してなることが好ましい(請求項2)。
【0011】
ここで、前記締結手段は、前記パネル脚のガイド溝内の前端部に垂設した第1固定板に形成した通孔に前方から挿入した第1ボルトを前記支持アームの前端に設けた螺孔に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚の前部下端部に設けた第2固定板に形成した通孔に前方から挿入した第2ボルトを、該パネル脚を前後に貫通させて前記脚板部の下端部に形成した螺孔に螺合する第2の締結手段とからなることが好ましい(請求項3)。
【0012】
更に、前記パネル脚のガイド溝の底面に、前記支持アームの下面を摺接するスライダーを設けるとともに、下端の前部に床面に接地するアジャスターを設けてなることがより好ましい(請求項4)。
【0013】
また、パネルを側方へ順次連結し、該パネルに支持脚を連結するとともに、該支持脚の上位に天板を取付けてなるパネルデスクシステムにおいて、前述の天板支持装置を備えるものとするのが好ましい(請求項5)。
【発明の効果】
【0014】
以上にしてなる請求項1に係るデスクにおける天板支持装置は、支持脚の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、前記支持脚は、奥行幅が前記天板よりも狭い脚板部と、前記脚板部の上端から前方へ延び上位に前記天板を取付ける支持アームとを有する逆L字形であり、前記脚板部の前方で前記支持アームと床面との間に、前記支持アームと一体化するパネル脚を着脱自在に取付けてなるので、最小限の部材の追加と簡単な施工により着座者の足が側方から見えないようにすることができる。
【0015】
請求項2によれば、前記パネル脚は、上端に前記支持アームを受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝を形成するとともに、後端と前記脚板部の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚のガイド溝に前記支持アームを係合するとともに、前記パネル脚の後端を前記脚板部の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚とパネル脚とを前後方向に締結手段で引き付けて連結してなるので、前記支持脚をパネルフレームの縦枠に取付けたままで、前方からパネル脚のガイド溝内に支持脚の支持アームを受け入れてスライド係合させ、パネル脚の後端と脚板部の前端を凹凸嵌合させると、正確な位置にパネル脚を設定でき、それにより締結手段による支持脚とパネル脚の引き付け連結が容易になるとともに、支持脚とパネル脚とが一体化して天板を支持することができる。
【0016】
請求項3によれば、前記締結手段は、前記パネル脚のガイド溝内の前端部に垂設した第1固定板に形成した通孔に前方から挿入した第1ボルトを前記支持アームの前端に設けた螺孔に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚の前部下端部に設けた第2固定板に形成した通孔に前方から挿入した第2ボルトを、該パネル脚を前後に貫通させて前記脚板部の下端部に形成した螺孔に螺合する第2の締結手段とからなるので、パネル脚のガイド溝内に支持脚の支持アームを係合させ、パネル脚の後端と脚板部の前端を凹凸嵌合させた状態で、第1ボルトと第2ボルトを締め付けるだけで、支持脚とパネル脚とを強固に一体化することができ、また二つのボルトを緩めるだけで、パネル脚を簡単に取り去ることができる。
【0017】
請求項4によれば、前記パネル脚のガイド溝の底面に、前記支持アームの下面を摺接するスライダーを設けるとともに、下端の前部に床面に接地するアジャスターを設けてなるので、ガイド溝に対する支持アームのスライド係合が円滑になり、またアジャスターを調節して床面に接触させることにより、天板を確実に支持することができる。
【0018】
請求項5によれば、パネル部とデスクが有機的に組み合わさって、それぞれの機能を備えたものとすることができ、天板の支持脚を中間に設けた場合には、着座者の足の動作の邪魔にならず、また該支持脚を端部に設けた場合には、パネル脚を支持脚に取付けて着座者の足が側方から見えないようにすることができるとともに、端部脚と同様に安定に自立するための支持機能を発揮するのである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のデスクにおける天板支持装置を適用したパネルデスクシステムの簡略分解斜視図である。
【図2】パネルデスクシステムの一例を示し、対面フラットデスク態様の斜視図である。
【図3】パネルデスクシステムの一例を示し、中間にフロントパネルを備えた対面デスク態様の斜視図である。
【図4】パネルデスクシステムの一例を示し、高さの異なるフロントパネルを備え、一側に側面パネルを供えた片面デスク態様の斜視図である。
【図5】パネルフレームの縦枠に支持脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図6】同じくパネルフレームの縦枠に支持脚を取付けた状態の一部省略平面図である。
【図7】連結したパネルフレームの両縦枠に渡って支持脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図8】同じく連結したパネルフレームの両縦枠に渡って支持脚を取付けた状態の一部省略平面図である。
【図9】支持脚をパネルフレームの縦枠に取付けるための脚連結金具を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図を示している。
【図10】パネルフレームの縦枠に支持脚を取付けた状態の斜視図である。
【図11】支持脚にパネル脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図12】支持脚にパネル脚を取付けた状態を示す斜視図である。
【図13】支持脚にパネル脚を取付けた状態を示す横断平面図である。
【図14】パネルフレームの上端に延長フレームを連設する構造を示す分解斜視図である。
【図15】配線ダクトの構造を示す部分断面図である。
【図16】ダクト開口にダクトカバーを開閉可能に取付ける構造を示す部分斜視図である。
【図17】支持脚及び端部脚の上端後部に取付ける取付部材とダクトカバーを回動開閉可能に支持するヒンジ部材との関係を示し、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図18】ヒンジ部材を示し、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は底面図である。
【図19】ダクトカバーの取付状態を示し、(a)はパネルフレームの上部にフロントパネル部を設けた場合の部分断面図、(b)パネルフレームの上端に笠木を設けた場合の部分断面図である。
【図20】ダクトカバーの開閉動作を示し、(a)は閉じた状態の部分断面図、(b)は半分開いた状態の部分断面図、(c)は全部開いた場合の部分断面図である。
【図21】配線ダクト装置を示す分解斜視図である。
【図22】同じく配線ダクト装置の部分拡大斜視図である。
【図23】幕板を装着する前の配線ダクト装置の部分正面図である。
【図24】配線ダクト装置の下部構造を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明のデスクにおける天板支持装置を適用したパネルデスクシステムの構成部材を示す分解斜視図、図2〜図4はパネルデスクシステムの態様例を示し、図5〜図14はパネルデスクシステムの基本構成を示し、図中符号1はパネルフレーム、2は端部脚、3は支持脚、4はパネル脚、5は天板、6はダクトカバー、7は上部配線受け、8は下部配線受け、9は幕板、10は延長フレーム、11はパネル板、12は笠木、13は側カバーをそれぞれ示している。
【0021】
本実施形態に係るパネルデスクシステムは、図1に示すように、複数のパネルフレーム1,…を側方へ連結し、端部に位置する前記パネルフレーム1の縦枠14に前記端部脚2を取付けるとともに、中間に位置する前記パネルフレーム1の縦枠14に支持脚3,…を取付け、そして前記端部脚2と支持脚3の上位及び隣接する両側の支持脚3,3の上位に天板5を載置して固定する。前記天板5の後端と前記パネルフレーム1との間にダクト開口15を設けて、該ダクト開口15にダクトカバー6を開閉可能に設けている。また、前記ダクト開口15の下方で、前記パネルフレーム1の前面側に上部配線受け7と下部配線受け8とを取付け、その前面側に着脱可能且つ開閉可能に幕板9を取付けて配線装置を構成している。また、前記支持脚3には、必要に応じてパネル脚4を連結一体化し、あたかも端部脚2のように構成することも可能である。尚、本発明は、このようなパネルデスクシステムに限らず、一般のデスクにも適用できるものである。
【0022】
図2及び図3は、前記パネルフレーム1の両側に対称に天板5,5を配置した対面デスク態様を示している。本発明では、前記パネルフレーム1の高さは、その上端に笠木12を取付けた状態で、該笠木12の上面と前記天板5の上面とが略面一になるように設定されている。つまり、図2のように、前記パネルフレーム1の上端に笠木12を取付け、前記天板5の後端との間に設けたダクト開口15に前記ダクトカバー6を装着することにより、対面フラットデスク態様となる。また、図3のように、前記パネルフレーム1の上端に延長フレーム10を連結し、該延長フレーム10の表裏両面にパネル板11,11を取付けるとともに、該延長フレーム10の上端に笠木12、側端に側カバー13を取付けることにより、対面した天板5,5の中間に目隠し機能を有するフロントパネル部16を設けることができる。尚、前記パネルフレーム1の上端に笠木12を取付けた場合も、延長フレーム10とパネル板11とを取付けた場合も、前記ダクト開口15にはダクトカバー6を取付けることが可能である。
【0023】
次に、各部の詳細を説明する。前記パネルフレーム1は、図1、図5及び図14に示すように、両側に縦枠14,14を有し、両縦枠14,14の上端部間に上横枠17と下部間に下横枠18を縦枠14の下端部を余して固着した構造である。前記上横枠17と下横枠18の表裏方向の厚さは縦枠14よりも約5mm程度狭く設定し、該パネルフレーム1の両縦枠14,14の表面側に前記パネル板11を装着した際に、前記上横枠17及び下横枠18とパネル板11の裏面との間の隙間を利用してコードを配線できるようにしている。前記両縦枠14,14の下端には、高さ調節可能なアジャスター19,19を設けている。そして、両縦枠14,14の表裏両面には、前記パネル板11の背面両側上下部に突設した係合部を係合して取付けるための開口20,…を上下方向に所定ピッチで形成するとともに、上下部と中間部に左右一対の係止孔21,21を形成している。また、前記上横枠17と下横枠18の表裏両面で上縁に沿って横方向に一定間隔で横長の係合孔22,…を形成し、該係合孔22,…は上下パネル板11,11の間及びパネル板11の上端と笠木12の間の横目地部23に露出するようになっている(図3及び図4参照)。前記パネルフレーム1,1同士は、互いの縦枠14,14の端面を接合した状態で、貫通したボルトとナットで側方へ連結する。この連結構造は、間仕切パネルの連結構造と同じである。
【0024】
前記延長フレーム10は、図1及び図14に示すように、両側の縦枠24,24の上端部間に上横枠25を固着するとともに、下端部間に下横枠26を固着し、該縦枠24には前記縦枠14と同様に開口20,…を形成し、上横枠25にも前記上横枠17と同様に係合孔22,…を形成している。更に、前記延長フレーム10の両縦枠24,24の下端には、前記パネルフレーム1の両縦枠14,14の上端開口に嵌合する嵌合部27,27を下方へ向けて延設している。そして、前記パネルフレーム1の上に延長フレーム10を連結するには、前記延長フレーム10の両嵌合部27,27をパネルフレーム1の両縦枠14,14の上端開口に嵌合するとともに、パネルフレーム1の上横枠17と延長フレーム10の下横枠26を接合した状態で上下方向にボルトとナットで締結する。図4には、前記延長フレーム10の高さが異なる2種類のものを用いて、段違いのフロントパネル部16を構成している。尚、前記延長フレーム10は、複数を上方へ積み重ねて連結することができ、所望の高さの間仕切パネルを構成できる。
【0025】
前記支持脚3は、図5及び図6に示すように、奥行幅が前記天板5よりも狭く前記パネルフレーム1の縦枠14の前面に沿って連結する脚板部28と、該脚板部28の上端から前方へ延び上位に前記天板5を取付ける支持アーム29とを有する逆L字形である。前記脚板部28の後端面には、前記縦枠14の下側二対の係止孔21,21に係止する下向きフック30,30を上下部に突設するとともに、後端部上部には脚連結金具31を受け入れ、上端後部から下方へ挿入した締結ボルト32で上方へ引き付けることができるようになっている。前記脚連結金具31は、図9に示すように、後側に前記縦枠14の最上方の一対の係止孔21,21に係止する上向きフック33,33を突設するとともに、上面板34に前記締結ボルト32を螺合する螺孔35を形成したものである。
【0026】
そして、前記支持脚3を前記パネルフレーム1の縦枠14に連結するには、先ず前記脚連結金具31の上向きフック33,33を前記縦枠14の最上方の係止孔21,21に係止した状態で、前記支持脚3の下向きフック30,30をそれぞれ下側二対の係止孔21,21に係止するとともに、前記脚連結金具31を脚板部28の上端部内に受け入れる。それから、前記脚板部28の上端の通孔から挿入した前記締結ボルト32を脚連結金具31の螺孔35に螺合し、該脚連結金具31を上方へ引き上げると、それに伴って前記支持脚3が下方へ押し下げられ、前記下向きフック30は下方へ、上向きフック33は上方へ力が加わるので、強固に連結される。ここで、前記支持脚3の脚板部28の下端には、高さ調節可能なアジャスター36を設けてあり、調節して床面に接地させる。
【0027】
図5及び図6は、前記パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ前記支持脚3を連結する例であるが、図7及び図8に示すように、連結したパネルフレーム1,1の両縦枠14,14の接合線に一つの前記支持脚3の中心が位置するように取付けることも可能である。それにより、中間部に設ける支持脚3の数を少なくすることができる。図7に示すように、連結したパネルフレーム1,1の両縦枠14,14の同じ高さ位置に、4つの係止孔21,…が存在するので、中央側の二つの係止孔21,21を選んで、前記同様に脚連結金具31を用いて支持脚3を取付けるのである。つまり、隣接する各パネルフレーム1の縦枠14の外側の係止孔21を一対用いるのである。取付方法は、前記と全く同様である。
【0028】
そして、前記支持脚3の支持アーム29に前記天板5を載置して固定するには、前記支持アーム29上端前後部に固定板37,37を取付け、該固定板37を天板5の下面にネジ止めして固定する。前記固定板37は、中心とその両側等距離に通孔38,…を有し、パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ支持脚3を取付ける場合には、一端部の通孔38を用いて内側に突出するように前記固定板37をネジ39で固定する(図5参照)。一方、連結したパネルフレーム1,1の互いに接合した縦枠14,14の中央に一つの支持脚3を取付ける場合には、中央の通孔38を用いて前記固定板37が両側に突出するように固定する。そして、前記天板5の両側部を支持脚3の上端に載置し、前記固定板37の残余の通孔38を用いてネジ止めする。尚、図10に示すように、前記端部脚2の上端前後部にも前記固定板37,37を内側へ突出するように固定し、同様に天板5をネジ止めする。
【0029】
本実施形態では、図11及び図12に示すように、必要に応じて前記支持脚3の脚板部28の前方で前記支持アーム29と床面との間に、該支持アーム29と一体化するパネル脚4を着脱可能に取付けることができるようになっている。前記支持脚3にパネル脚4を連結した状態では、前記端部脚2と略同等な外形となる。
【0030】
前記パネル脚4は、上端に前記支持アーム29を受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝40を形成するとともに、後端と前記脚板部28の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚4のガイド溝40に前記支持アーム29を係合するとともに、前記パネル脚4の後端を前記脚板部28の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚3とパネル脚4とを前後方向に締結手段で引き付けて連結する。具体的には、前記パネル脚4の後端の上下部に係合片41,41を突設するとともに、前記支持脚3の脚板部28の前端面に前記係合片41,41をそれぞれ嵌入する縦長の角孔42,42を上下部に形成し、前記凹凸嵌合構造としている。そして、前記締結手段は、前記パネル脚4のガイド溝40内の前端部に垂設した第1固定板43に形成した通孔44に前方から挿入した第1ボルト45を前記支持アーム29の前端に設けた螺孔46に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚4の前部下端部に設けた第2固定板47に形成した通孔(図示せず)に前方から挿入した第2ボルト48を、該パネル脚4を前後に貫通させて前記脚板部28の下端部に形成した螺孔49に螺合する第2の締結手段とからなる。
【0031】
更に、前記パネル脚4のガイド溝40の底面に、前記支持アーム29の下面を摺接するスライダー50,…を複数設けるとともに、ガイド溝40の両内壁には緩衝シート51,…を複数箇所に添設し、そして下端の前部に床面に接地するアジャスター52を設けている。更に、前記パネル脚4の前面上下端部に、前記第1ボルト45と第2ボルト48の頭部を隠すキャップ53,54をそれぞれ着脱可能に装着している。
【0032】
このように、前記パネル脚4のガイド溝40の後端解放部から、前記パネルフレーム1の縦枠14に取付けた支持脚3の支持アーム29を受け入れて、前記スライダー50,…と緩衝シート51,…を摺動させながら、該パネル脚4の後端に突設した係合片41,41を、支持脚3の脚板部28の前端面に形成した角孔42,42に嵌入して、互いに接合すると、支持脚3に対してパネル脚4の位置が正確に規定されるので、前記第1ボルト45と第2ボルト48をそれぞれ螺孔46と螺孔49に螺合する作業が簡単になる。そして、前記第1の締結手段と第2の締結手段によって、支持脚3とパネル脚4が前後方向に引き付けて強固に連結する。図13に示すように、前記支持脚3の脚板部28の前端に形成した凹部28Aと前記パネル脚4の後端に形成した凸部4Aとを凹凸嵌合させるとともに、係合片41,41を角孔42,42に嵌入して連結した状態では、前記脚板部28とパネル脚4の外面が面一になり、外観的にも一体化するのである。
【0033】
ここで、図5及び図6に示したように、パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ支持脚3を取付け、端部脚2と支持脚3及び両支持脚3,3の上位にそれぞれ天板5,…を取付けた場合には、特定の天板5とそれを支持していた支持脚3を他の天板5と支持脚3とに関係なく取り除くことができ、その取り除いた空間をミーティングスペース等の他の目的に使用できるように、態様を変更することが容易である。その場合、中間に位置していた支持脚3が端部に位置するようになると、足入れ空間を側方から隠蔽するために、前記パネル脚4を支持脚3に装着し、あたかも端部脚2のように変更するのである。
【0034】
次に、図15〜図20に基づいて、ダクトカバー取付装置について説明する。前記天板5は、後端と前記パネルフレーム1の上横枠17との間にダクト開口15を設けて、前記支持脚3の上端及び端部脚2の上端に取付けられ、該ダクト開口15に面する前記支持脚3と端部脚2の上端後部に取付部材55を取付け、そして該取付部材55に対して前記ダクトカバー6を回動開閉可能に支持するヒンジ部材56を前後方向の位置を変更可能に取付けている。前記取付部材55とヒンジ部材56は共に合成樹脂製である。
【0035】
前記取付部材55は、図16及び図17に示すように、偏平な平面視略長方形であり、下面の前後部に前向きフック57,57を突設するとともに、上面前端部に前記天板5の後端を当止する当止部58を突設している。そして、前記取付部材55の前向きフック57,57を前記パネルフレーム1の縦枠14に取付ける前に、前記支持脚3と端部脚2の上端後部に形成した嵌合穴(図示せず)に落とし込み、前方へずらせて係止した状態で、前記縦枠14に前記支持脚3と端部脚2を取付けると、該取付部材55の後端が縦枠14の前面に当止するので、脱落することがない。前記取付部材55の後部には、前記締結ボルト32の頭部を挿通するための円孔59を形成している。
【0036】
更に、前記取付部材55の上面板の後部左右両側には係止穴60,60を形成するとともに、中央部には係合穴61を形成し、該係合穴61の両側に前後方向に延びたスリット孔62,62を形成し、前記係止穴60,60と係合穴61を一組とし、それを前後に位置をずらせて2組形成している。尚、前記スリット孔62,62は前後方向に二つのスリット孔が連続したものとなっており、実質的に前後方向に位置をずらせて2組設けたのと同じである。一方、前記ヒンジ部材56は、図18に示すように、基板63の上面左右両側に空間を設けて一対の回動部64,64を突設し、前記基板63の下面の両側後端部に前記係止穴60,60に係止する後向き係止爪65,65を突設するとともに、中央部に前記係合穴61に係合する突起66を突設し、更に該突起66の左右両側に前記スリット孔62,62に弾性的に係止する弾性爪67,67を突設したものである。
【0037】
前記ヒンジ部材56を前記取付部材55に取付けるには、該ヒンジ部材56の後向き係止爪65,65を、前記取付部材55の前後一方の係止穴60,60に斜めから挿入しながら、該ヒンジ部材56を水平に戻して、前記突起66を前後一方の係合穴61に挿入すると同時に、左右の弾性爪67,67をスリット孔62,62に弾性的に抜止め係合する。前記ヒンジ部材56の取付位置は、前後にずらせた2組のうち、一方の前記係止穴60,60と係合穴61を選択して決める。
【0038】
前記ダクトカバー6は、図10、図16及び図20に示すように、アルミ押出し型材からなる本体部68と両端に嵌着する合成樹脂製のエンドキャップ69,69と、前記本体部68の前縁に装着した可撓性を有するリップ部70とから構成され、前記本体部68の後部下面側には、前記ヒンジ部材56の回動部64の回動可能に外嵌する軸受部71を形成している。そして、前記ダクトカバー6の軸受部71を、前記ヒンジ部材56の回動部64に無理嵌めすることによって回動可能に保持する。ここで、前記回動部64と軸受部71とは、弾性的に完全閉止時、45度開放時、90度開放時にクリック感を持って状態を維持できるように前記回動部64の外側に弾性係合部72を形成するとともに、軸受部71の外周面で円周方向の3箇所に前記弾性係合部72を係合する凹部73,…を設けている。
【0039】
図5のような各縦枠14に支持脚3及び端部脚2を取付ける場合には、天板5とダクトカバー6の左右端部の位置は、前記支持脚3及び端部脚2の外側面に一致するので、前記ヒンジ部材56の両回動部64,64に同一のダクトカバー6の軸受部71を同時に回動可能に嵌合する。一方、図7のように、接合した両縦枠14,14の中間に支持脚3を取付け、隣接する両天板5,5の取付けに共用する場合には、天板5とダクトカバー6の左右端部の位置は、支持脚3の中心部になり、そのため前記ヒンジ部材56の一方の回動部64にダクトカバー6の軸受部71を回動可能に嵌合し、エンドキャップ69は、両回動部64,64の間の空間に位置させる。
【0040】
このように、前記ダクト開口15に対して前記ダクトカバー6を前後方向の位置を変更可能に取付けることができるようにしたので、前記ダクトカバー6のリップ部70と天板5の後端との間隔を、その間を挿通するコード、ケーブルの直径に応じて調節することができる。勿論、前記リップ部70は、可撓性を有するので、ダクト開口15にコード、ケーブルを挿通したまま、リップ部70を変形させながらダクトカバー6を閉じることは可能である。また、前記ダクトカバー6を前後方向の位置を変更可能に取付けることができると、図19に示すように、パネルデスクシステムの態様に応じて、ダクトカバー6の位置を設定できるメリットがある。つまり、図19(a)に示した中間にフロントパネル部16を備えた対面デスク態様では、前記フロントパネル部16のパネル板11が上横枠17よりも前方に板厚分だけ突出し、前記ダクト開口15の奥行幅を狭めることになるので、前記ダクトカバー6を前側の位置に取付けることで干渉を無くすることができる。一方、図19(b)に示した対面フラットデスク態様では、上横枠17の上面に取付けた笠木12は、該上横枠17よりも前方へ突出するが、前記パネル板11ほどではないので、前記ダクトカバー6を後側の位置に取付けることで、閉止時のダクトカバー6と笠木12との間の隙間を小さくして、外観性を良くすることができる。
【0041】
次に、図15、図21〜図24に基づいて、配線ダクト装置を説明する。前記ダクト開口15の下方の空間で、前記パネルフレーム1の上横枠17の前面側に前記上部配線受け7を取付けるとともに、下横枠18の前面側に下部配線受け8を取付け、更に両配線受けの前面側に前記幕板9を開閉可能且つ着脱可能に取付けて内部空間を形成し、前記上部配線受け7と下部配線受け8に収容した余剰コード、ケーブルが前方から見えないようにしている。具体的には、前記下横枠18の左右両側部に取付けた支持金具74,74で前記幕板9の下端を前後傾動可能に支持するとともに、前記天板5の下面両側部に取付けた係止金具75,75で前記幕板9の上部両側部に設けたラッチ76,76を係着して取付けている。尚、前記幕板9の前面側には、前記ラッチ76,76の操作部のみが露出している。
【0042】
前記上部配線受け7は、図21〜図23に示すように、スチール板を折曲形成したものであり、垂直板77の下部に断面コ字形の受部78を形成し、該垂直板77の両側上端部に下が大径、上が小径のダルマ孔79,79を形成したものである。そして、前記パネルフレーム1の上横枠17の前面両側に形成した螺孔80,80に緩く螺合しておいたネジ81,81の頭部に、前記上部配線受け7のダルマ孔79,79の大径部から挿入して小径部に係止し、それから前記ネジ81,81を締付けて取付ける。ここで、前記上部配線受け7の垂直板77の上部に沿って段部82を形成し、前記上横枠17に取付けた際に、該段部82が該上横枠17の下縁に沿うことで確実に取付けることができる。また、前記垂直板77には、両側部にコード挿通孔83,83を形成し、対面配線を容易にしている。更に、前記上部配線受け7の受部78に対応して、前記支持脚3の脚板部28の上部に開閉窓84を設け、支持脚3を貫通して左右に配線できるようにしている(図13参照)。
【0043】
前記下部配線受け8は、図21〜図24に示すように、スチール板を折曲形成したものであり、上下幅の狭い垂直板85の上縁に断面L字形の受部86を形成したクランク状の形状とし、前記垂直板85の両側下端部に下方に開放したU字孔87,87を形成している。そして、前記パネルフレーム1の下横枠18の前面両側に形成した螺孔88,88に緩く螺合しておいたネジ89,89の軸部に、上方から前記下部配線受け8のU字孔87,87を係合させ、それから前記ネジ89,89を締付けて取付ける。ここで、前記垂直板85の下縁に沿って後方へ折曲片90を折曲形成し、前記下横枠18に取付けた際に、該折曲片90が該下横枠18の下縁に沿うことで確実に取付けることができる。
【0044】
前記支持金具74は、図21〜図24に示すように、側面視略直角三角形状であり、前記下横枠18の前面に当接する垂直板91の上端に前記ネジ89を挿通する通孔92を形成し、下部の水平板93の前端に斜めに立ち上がった係止片94を形成したものである。尚、前記支持金具74の略三角形状の両側面板95,95の上端部は、前記垂直板91よりも後方へ突出した突片96とし、前記下横枠18の下端に当接するようにしている。実際に、前記支持金具74と下部配線受け8は、同じ前記ネジ89,89で下横枠18に取付けるが、それには先ず、前記支持金具74の垂直板91の通孔92に、前記ネジ89を通して前記下横枠18の螺孔88に緩く螺合し、それから前記垂直板91の前面側に前記下部配線受け8の垂直板85を重ねるとともに、該ネジ89の軸部にU字孔87を係合させ、最後にネジ89を強く螺合して、両垂直板85,91を下横枠18に締付ける。
【0045】
一方、前記係止金具75は、図21〜図23に示すように、前記天板5の下面にネジ止めする取付板97の両側から下方へ一対の垂下板98,98を折曲形成し、両垂下板98,98の先端部間に係止ピン99を渡設した形状である。前記係止金具75,75を天板5の下面後部の両側にネジ止めし、前記支持金具74,74の係止片94,94に前記幕板9の下端両側に形成した支持孔100,100を落とし込んで挿入し、それから幕板9を垂直にして前記ラッチ76,76を前記係止金具75,75の係止ピン99,99に係止する。
【0046】
本実施形態の配線ダクト装置は、前記パネルフレーム1の片面にのみ天板5を設ける片面デスク態様の場合は、前記パネルフレーム1の外側、つまり裏面側の両縦枠14,14にパネル板11を取付け、更に該パネル板11の下方に上下幅の小さな巾木を取付けて塞ぎ、外観性を良くすることができる。そして、天板5の下方の奥部の前記幕板9で囲まれた空間に上部配線受け7と下部配線受け8とを設けるので、外部から全く見えないようになり、大容量のコード、ケーブルを配線することができる。また、配線受けは上下に二段になっているので、強電の電源コード類と弱電の信号ケーブル類を分けて配線し、信号ケーブルに雑音が入らないようにすることも可能である。また、前記パネルフレーム1の表裏両面に対面させて天板5,5を設ける対面デスク態様では、パネルフレーム1にはパネル板11を取付けず、それぞれの天板5の下方の奥部に設けた幕板9,9で囲まれる広い空間を配線に利用することができる。その場合、パネルフレーム1を通して前後に自由に配線することが可能である。
【0047】
本発明に係る天板支持装置によって、複数の前記天板5,…を支持し、多様なレイアウトのパネルデスクシステムを構成できる。通常、中間部には逆L字形の支持脚3を用いるが、各種デスクレイアウトに応じた重量バランスを保つ等の事情に応じて、前述のように前記支持脚3にパネル脚4を装着する場合がある。この場合、前記パネル脚4によってデスク下方空間が左右方向に区画されることになり、主にパネル脚4が障害となってデスク下方空間相互間の配線が困難ないし煩雑となるため、配線対策が必要となる。そこで、図11〜図13に示すように、前記支持脚3に対して前記パネル脚4を装着した状態において、これら脚部を越えて左右方向に配線できるように、前記支持脚3又はパネル脚4の少なくとも一方に左右方向に貫通する配線通路101を設ける。図示した実施形態では、前記支持脚3の脚板部28の上部に前記配線通路101を設け、該配線通路101の両開口部には前記開閉窓84,84を設けている。
【0048】
具体的には、図13に示すように、前記支持脚3の中空の脚板部28を構成する両側板102,102の対向位置にそれぞれ開口103を形成し、各開口103に外側から筒状のスリーブ104を嵌着し、両スリーブ104,104によって前記配線通路101を形成し、更に該スリーブ104に対して前記開閉窓84をスライド開閉可能に設けている。前記スリーブ104は、外側開口縁で上下部と前部に、前記側板102に当接するフランジ部105を有し、上下のフランジ部105,105の内縁部に前記開閉窓84を後方へスライド開閉可能に装着している。通常は、図13の右側の開閉窓84のように閉じているが、前記脚板部28を通して配線する必要が生じた場合には、図13の左側の開閉窓84のように後方へスライドさせて配線通路101を開放するのである。
【0049】
このように、前記配線通路101は、前記脚板部28の両側板102,102を貫通して形成される通路であり、前記パネル脚4は、当該配線通路101を塞がないように、前記脚板部28の両側板102,102の全部又は一部が露出する態様で前記支持脚3に対して装着される必要がある。つまり、前記スリーブ104,104に干渉しないように、前記パネル脚4が前記支持脚3に対して装着される。
【0050】
また、前記端部脚2の横方向にデスクを追加する場合などにも、該端部脚2を越えて配線する必要が生じることがある。そのような場合を想定して、前記端部脚2の後部にも前記同様に左右方向に貫通する配線通路101を形成し、両側に開閉窓84,84を設けておくことが望ましい。
【符号の説明】
【0051】
1 パネルフレーム、 2 端部脚、
3 支持脚、 4 パネル脚、
5 天板、 6 ダクトカバー、
7 上部配線受け、 8 下部配線受け、
9 幕板、 10 延長フレーム、
11 パネル板、 12 笠木、
13 側カバー、 14 縦枠、
15 ダクト開口、 16 フロントパネル部、
17 上横枠、 18 下横枠、
19 アジャスター、 20 開口、
21 係止孔、 22 係合孔、
23 横目地部、 24 縦枠、
25 上横枠、 26 下横枠、
27 嵌合部、 28 脚板部、
29 支持アーム、 30 下向きフック、
31 脚連結金具、 32 締結ボルト、
33 上向きフック、 34 上面板、
35 螺孔、 36 アジャスター、
37 固定板、 38 通孔、
39 ネジ、 40 ガイド溝、
41 係合片、 42 角孔、
43 固定板、 44 通孔、
45 第1ボルト、 46 螺孔、
47 固定板、 48 第2ボルト、
49 螺孔、 50 スライダー、
51 緩衝シート、 52 アジャスター、
53 キャップ、 54 キャップ、
55 取付部材、 56 ヒンジ部材、
57 前向きフック、 58 当止部、
59 円孔、 60 係止穴、
61 係合穴、 62 スリット孔、
63 基板、 64 回動部、
65 後向き係止爪、 66 突起、
67 弾性爪、 68 本体部、
69 エンドキャップ、 70 リップ部、
71 軸受部、 72 弾性係合部、
73 凹部、 74 支持金具、
75 係止金具、 76 ラッチ、
77 垂直板、 78 受部、
79 ダルマ孔、 80 螺孔、
81 ネジ、 82 段部、
83 コード挿通孔、 84 開閉窓、
85 直板、 86 受部、
87 U字孔、 88 螺孔、
89 ネジ、 90 折曲片、
91 垂直板、 92 通孔、
93 水平板、 94 係止片、
95 側面板、 96 突片、
97 取付板、 98 垂下板、
99 係止ピン、 100 支持孔、
101 配線通路、 102 側板、
103 開口、 104 スリーブ、
105 フランジ部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスクにおける天板支持装置に係わり、更に詳しくは天板とそれを支持する支持脚を側方へ連設して構成するデスクにおける天板支持装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、特許文献1に開示されるように、間仕切パネルの縦枠同士を連結し、あるいは隣接する間仕切パネルを支柱を介して連結し、間仕切パネルの縦枠又は支柱に設けた係止孔に、ブラケットのフックを係止し、該ブラケットに机天板を載置して固定するとともに、適宜な縦枠又は支柱に脚部材を取付けて自立するようにした構造の机天板付き間仕切装置は公知である。
【0003】
一方、特許文献2,3に開示されるように、端部脚、中間脚、ダクト機能を備えた脚間モジュール、天板等の基本構成部材を用いて、側方へ順次連結して所望の形態のデスクシステムを構成する組立式デスクも提供されている。
【0004】
しかし、特許文献1に記載のものは、あくまでも間仕切装置であって、オプションとして机天板を取付けてデスクとしても利用できるに過ぎず、デスクとしての利用形態に自由度がなく、例えば間仕切パネルの両側に机天板を取付けた場合にもフラットな対面配置のデスクシステムを構成できない。また、特許文献2,3に記載のものは、拡張性のあるデスクシステムではあるが、間仕切パネルとは独立しており、間仕切パネルと有機的に組み合わせて使用できる構造ではない。
【0005】
ここで、中間に設ける脚部材は、足入れ空間に位置するため、着座者の足の動作の邪魔にならないように、天板を直接支持する支持アームを除き奥行幅の狭い構造となっている。ところが、デスクシステムの態様変更により、一部の天板と中間脚を取り去って、例えばミーティングスペースを設ける場合、中間脚がデスクの端部に位置することになる。そのような場合、着座者の足がミーティングスペース側から見えるので、端部に位置する中間脚を奥行幅の広いパネル状の端部脚に付け替える必要があり、施工上の手間と余計な費用がかかっていた。
【0006】
尚、特許文献4には、デスクの脚体を、後部に奥行幅の狭い脚板部を有し、該脚板部の下端から前方へ接地脚を延設するとともに、上端から前方へ天板支持アームを延設した前向き開口部を有する側面略コ字形とし、該脚体の前向き開口部に側パネルを着脱可能とした構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2001−128753号公報
【特許文献2】特開平10−155557号公報
【特許文献3】特開2007−151824号公報
【特許文献4】特開平08−154743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、最小限の部材の追加と簡単な施工により着座者の足が側方から見えないようにすることが可能なデスクにおける天板支持装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、前述の課題解決のために、支持脚の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、前記支持脚は、奥行幅が前記天板よりも狭い脚板部と、前記脚板部の上端から前方へ延び上位に前記天板を取付ける支持アームとを有する逆L字形であり、前記脚板部の前方で前記支持アームと床面との間に、前記支持アームと一体化するパネル脚を着脱自在に取付けることを特徴とするデスクにおける天板支持装置を構成した(請求項1)。
【0010】
具体的には、前記パネル脚は、上端に前記支持アームを受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝を形成するとともに、後端と前記脚板部の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚のガイド溝に前記支持アームを係合するとともに、前記パネル脚の後端を前記脚板部の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚とパネル脚とを前後方向に締結手段で引き付けて連結してなることが好ましい(請求項2)。
【0011】
ここで、前記締結手段は、前記パネル脚のガイド溝内の前端部に垂設した第1固定板に形成した通孔に前方から挿入した第1ボルトを前記支持アームの前端に設けた螺孔に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚の前部下端部に設けた第2固定板に形成した通孔に前方から挿入した第2ボルトを、該パネル脚を前後に貫通させて前記脚板部の下端部に形成した螺孔に螺合する第2の締結手段とからなることが好ましい(請求項3)。
【0012】
更に、前記パネル脚のガイド溝の底面に、前記支持アームの下面を摺接するスライダーを設けるとともに、下端の前部に床面に接地するアジャスターを設けてなることがより好ましい(請求項4)。
【0013】
また、パネルを側方へ順次連結し、該パネルに支持脚を連結するとともに、該支持脚の上位に天板を取付けてなるパネルデスクシステムにおいて、前述の天板支持装置を備えるものとするのが好ましい(請求項5)。
【発明の効果】
【0014】
以上にしてなる請求項1に係るデスクにおける天板支持装置は、支持脚の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、前記支持脚は、奥行幅が前記天板よりも狭い脚板部と、前記脚板部の上端から前方へ延び上位に前記天板を取付ける支持アームとを有する逆L字形であり、前記脚板部の前方で前記支持アームと床面との間に、前記支持アームと一体化するパネル脚を着脱自在に取付けてなるので、最小限の部材の追加と簡単な施工により着座者の足が側方から見えないようにすることができる。
【0015】
請求項2によれば、前記パネル脚は、上端に前記支持アームを受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝を形成するとともに、後端と前記脚板部の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚のガイド溝に前記支持アームを係合するとともに、前記パネル脚の後端を前記脚板部の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚とパネル脚とを前後方向に締結手段で引き付けて連結してなるので、前記支持脚をパネルフレームの縦枠に取付けたままで、前方からパネル脚のガイド溝内に支持脚の支持アームを受け入れてスライド係合させ、パネル脚の後端と脚板部の前端を凹凸嵌合させると、正確な位置にパネル脚を設定でき、それにより締結手段による支持脚とパネル脚の引き付け連結が容易になるとともに、支持脚とパネル脚とが一体化して天板を支持することができる。
【0016】
請求項3によれば、前記締結手段は、前記パネル脚のガイド溝内の前端部に垂設した第1固定板に形成した通孔に前方から挿入した第1ボルトを前記支持アームの前端に設けた螺孔に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚の前部下端部に設けた第2固定板に形成した通孔に前方から挿入した第2ボルトを、該パネル脚を前後に貫通させて前記脚板部の下端部に形成した螺孔に螺合する第2の締結手段とからなるので、パネル脚のガイド溝内に支持脚の支持アームを係合させ、パネル脚の後端と脚板部の前端を凹凸嵌合させた状態で、第1ボルトと第2ボルトを締め付けるだけで、支持脚とパネル脚とを強固に一体化することができ、また二つのボルトを緩めるだけで、パネル脚を簡単に取り去ることができる。
【0017】
請求項4によれば、前記パネル脚のガイド溝の底面に、前記支持アームの下面を摺接するスライダーを設けるとともに、下端の前部に床面に接地するアジャスターを設けてなるので、ガイド溝に対する支持アームのスライド係合が円滑になり、またアジャスターを調節して床面に接触させることにより、天板を確実に支持することができる。
【0018】
請求項5によれば、パネル部とデスクが有機的に組み合わさって、それぞれの機能を備えたものとすることができ、天板の支持脚を中間に設けた場合には、着座者の足の動作の邪魔にならず、また該支持脚を端部に設けた場合には、パネル脚を支持脚に取付けて着座者の足が側方から見えないようにすることができるとともに、端部脚と同様に安定に自立するための支持機能を発揮するのである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のデスクにおける天板支持装置を適用したパネルデスクシステムの簡略分解斜視図である。
【図2】パネルデスクシステムの一例を示し、対面フラットデスク態様の斜視図である。
【図3】パネルデスクシステムの一例を示し、中間にフロントパネルを備えた対面デスク態様の斜視図である。
【図4】パネルデスクシステムの一例を示し、高さの異なるフロントパネルを備え、一側に側面パネルを供えた片面デスク態様の斜視図である。
【図5】パネルフレームの縦枠に支持脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図6】同じくパネルフレームの縦枠に支持脚を取付けた状態の一部省略平面図である。
【図7】連結したパネルフレームの両縦枠に渡って支持脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図8】同じく連結したパネルフレームの両縦枠に渡って支持脚を取付けた状態の一部省略平面図である。
【図9】支持脚をパネルフレームの縦枠に取付けるための脚連結金具を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図を示している。
【図10】パネルフレームの縦枠に支持脚を取付けた状態の斜視図である。
【図11】支持脚にパネル脚を取付ける構造を示す分解斜視図である。
【図12】支持脚にパネル脚を取付けた状態を示す斜視図である。
【図13】支持脚にパネル脚を取付けた状態を示す横断平面図である。
【図14】パネルフレームの上端に延長フレームを連設する構造を示す分解斜視図である。
【図15】配線ダクトの構造を示す部分断面図である。
【図16】ダクト開口にダクトカバーを開閉可能に取付ける構造を示す部分斜視図である。
【図17】支持脚及び端部脚の上端後部に取付ける取付部材とダクトカバーを回動開閉可能に支持するヒンジ部材との関係を示し、(a)は断面図、(b)は平面図である。
【図18】ヒンジ部材を示し、(a)は側面図、(b)は背面図、(c)は底面図である。
【図19】ダクトカバーの取付状態を示し、(a)はパネルフレームの上部にフロントパネル部を設けた場合の部分断面図、(b)パネルフレームの上端に笠木を設けた場合の部分断面図である。
【図20】ダクトカバーの開閉動作を示し、(a)は閉じた状態の部分断面図、(b)は半分開いた状態の部分断面図、(c)は全部開いた場合の部分断面図である。
【図21】配線ダクト装置を示す分解斜視図である。
【図22】同じく配線ダクト装置の部分拡大斜視図である。
【図23】幕板を装着する前の配線ダクト装置の部分正面図である。
【図24】配線ダクト装置の下部構造を示す部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は、本発明のデスクにおける天板支持装置を適用したパネルデスクシステムの構成部材を示す分解斜視図、図2〜図4はパネルデスクシステムの態様例を示し、図5〜図14はパネルデスクシステムの基本構成を示し、図中符号1はパネルフレーム、2は端部脚、3は支持脚、4はパネル脚、5は天板、6はダクトカバー、7は上部配線受け、8は下部配線受け、9は幕板、10は延長フレーム、11はパネル板、12は笠木、13は側カバーをそれぞれ示している。
【0021】
本実施形態に係るパネルデスクシステムは、図1に示すように、複数のパネルフレーム1,…を側方へ連結し、端部に位置する前記パネルフレーム1の縦枠14に前記端部脚2を取付けるとともに、中間に位置する前記パネルフレーム1の縦枠14に支持脚3,…を取付け、そして前記端部脚2と支持脚3の上位及び隣接する両側の支持脚3,3の上位に天板5を載置して固定する。前記天板5の後端と前記パネルフレーム1との間にダクト開口15を設けて、該ダクト開口15にダクトカバー6を開閉可能に設けている。また、前記ダクト開口15の下方で、前記パネルフレーム1の前面側に上部配線受け7と下部配線受け8とを取付け、その前面側に着脱可能且つ開閉可能に幕板9を取付けて配線装置を構成している。また、前記支持脚3には、必要に応じてパネル脚4を連結一体化し、あたかも端部脚2のように構成することも可能である。尚、本発明は、このようなパネルデスクシステムに限らず、一般のデスクにも適用できるものである。
【0022】
図2及び図3は、前記パネルフレーム1の両側に対称に天板5,5を配置した対面デスク態様を示している。本発明では、前記パネルフレーム1の高さは、その上端に笠木12を取付けた状態で、該笠木12の上面と前記天板5の上面とが略面一になるように設定されている。つまり、図2のように、前記パネルフレーム1の上端に笠木12を取付け、前記天板5の後端との間に設けたダクト開口15に前記ダクトカバー6を装着することにより、対面フラットデスク態様となる。また、図3のように、前記パネルフレーム1の上端に延長フレーム10を連結し、該延長フレーム10の表裏両面にパネル板11,11を取付けるとともに、該延長フレーム10の上端に笠木12、側端に側カバー13を取付けることにより、対面した天板5,5の中間に目隠し機能を有するフロントパネル部16を設けることができる。尚、前記パネルフレーム1の上端に笠木12を取付けた場合も、延長フレーム10とパネル板11とを取付けた場合も、前記ダクト開口15にはダクトカバー6を取付けることが可能である。
【0023】
次に、各部の詳細を説明する。前記パネルフレーム1は、図1、図5及び図14に示すように、両側に縦枠14,14を有し、両縦枠14,14の上端部間に上横枠17と下部間に下横枠18を縦枠14の下端部を余して固着した構造である。前記上横枠17と下横枠18の表裏方向の厚さは縦枠14よりも約5mm程度狭く設定し、該パネルフレーム1の両縦枠14,14の表面側に前記パネル板11を装着した際に、前記上横枠17及び下横枠18とパネル板11の裏面との間の隙間を利用してコードを配線できるようにしている。前記両縦枠14,14の下端には、高さ調節可能なアジャスター19,19を設けている。そして、両縦枠14,14の表裏両面には、前記パネル板11の背面両側上下部に突設した係合部を係合して取付けるための開口20,…を上下方向に所定ピッチで形成するとともに、上下部と中間部に左右一対の係止孔21,21を形成している。また、前記上横枠17と下横枠18の表裏両面で上縁に沿って横方向に一定間隔で横長の係合孔22,…を形成し、該係合孔22,…は上下パネル板11,11の間及びパネル板11の上端と笠木12の間の横目地部23に露出するようになっている(図3及び図4参照)。前記パネルフレーム1,1同士は、互いの縦枠14,14の端面を接合した状態で、貫通したボルトとナットで側方へ連結する。この連結構造は、間仕切パネルの連結構造と同じである。
【0024】
前記延長フレーム10は、図1及び図14に示すように、両側の縦枠24,24の上端部間に上横枠25を固着するとともに、下端部間に下横枠26を固着し、該縦枠24には前記縦枠14と同様に開口20,…を形成し、上横枠25にも前記上横枠17と同様に係合孔22,…を形成している。更に、前記延長フレーム10の両縦枠24,24の下端には、前記パネルフレーム1の両縦枠14,14の上端開口に嵌合する嵌合部27,27を下方へ向けて延設している。そして、前記パネルフレーム1の上に延長フレーム10を連結するには、前記延長フレーム10の両嵌合部27,27をパネルフレーム1の両縦枠14,14の上端開口に嵌合するとともに、パネルフレーム1の上横枠17と延長フレーム10の下横枠26を接合した状態で上下方向にボルトとナットで締結する。図4には、前記延長フレーム10の高さが異なる2種類のものを用いて、段違いのフロントパネル部16を構成している。尚、前記延長フレーム10は、複数を上方へ積み重ねて連結することができ、所望の高さの間仕切パネルを構成できる。
【0025】
前記支持脚3は、図5及び図6に示すように、奥行幅が前記天板5よりも狭く前記パネルフレーム1の縦枠14の前面に沿って連結する脚板部28と、該脚板部28の上端から前方へ延び上位に前記天板5を取付ける支持アーム29とを有する逆L字形である。前記脚板部28の後端面には、前記縦枠14の下側二対の係止孔21,21に係止する下向きフック30,30を上下部に突設するとともに、後端部上部には脚連結金具31を受け入れ、上端後部から下方へ挿入した締結ボルト32で上方へ引き付けることができるようになっている。前記脚連結金具31は、図9に示すように、後側に前記縦枠14の最上方の一対の係止孔21,21に係止する上向きフック33,33を突設するとともに、上面板34に前記締結ボルト32を螺合する螺孔35を形成したものである。
【0026】
そして、前記支持脚3を前記パネルフレーム1の縦枠14に連結するには、先ず前記脚連結金具31の上向きフック33,33を前記縦枠14の最上方の係止孔21,21に係止した状態で、前記支持脚3の下向きフック30,30をそれぞれ下側二対の係止孔21,21に係止するとともに、前記脚連結金具31を脚板部28の上端部内に受け入れる。それから、前記脚板部28の上端の通孔から挿入した前記締結ボルト32を脚連結金具31の螺孔35に螺合し、該脚連結金具31を上方へ引き上げると、それに伴って前記支持脚3が下方へ押し下げられ、前記下向きフック30は下方へ、上向きフック33は上方へ力が加わるので、強固に連結される。ここで、前記支持脚3の脚板部28の下端には、高さ調節可能なアジャスター36を設けてあり、調節して床面に接地させる。
【0027】
図5及び図6は、前記パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ前記支持脚3を連結する例であるが、図7及び図8に示すように、連結したパネルフレーム1,1の両縦枠14,14の接合線に一つの前記支持脚3の中心が位置するように取付けることも可能である。それにより、中間部に設ける支持脚3の数を少なくすることができる。図7に示すように、連結したパネルフレーム1,1の両縦枠14,14の同じ高さ位置に、4つの係止孔21,…が存在するので、中央側の二つの係止孔21,21を選んで、前記同様に脚連結金具31を用いて支持脚3を取付けるのである。つまり、隣接する各パネルフレーム1の縦枠14の外側の係止孔21を一対用いるのである。取付方法は、前記と全く同様である。
【0028】
そして、前記支持脚3の支持アーム29に前記天板5を載置して固定するには、前記支持アーム29上端前後部に固定板37,37を取付け、該固定板37を天板5の下面にネジ止めして固定する。前記固定板37は、中心とその両側等距離に通孔38,…を有し、パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ支持脚3を取付ける場合には、一端部の通孔38を用いて内側に突出するように前記固定板37をネジ39で固定する(図5参照)。一方、連結したパネルフレーム1,1の互いに接合した縦枠14,14の中央に一つの支持脚3を取付ける場合には、中央の通孔38を用いて前記固定板37が両側に突出するように固定する。そして、前記天板5の両側部を支持脚3の上端に載置し、前記固定板37の残余の通孔38を用いてネジ止めする。尚、図10に示すように、前記端部脚2の上端前後部にも前記固定板37,37を内側へ突出するように固定し、同様に天板5をネジ止めする。
【0029】
本実施形態では、図11及び図12に示すように、必要に応じて前記支持脚3の脚板部28の前方で前記支持アーム29と床面との間に、該支持アーム29と一体化するパネル脚4を着脱可能に取付けることができるようになっている。前記支持脚3にパネル脚4を連結した状態では、前記端部脚2と略同等な外形となる。
【0030】
前記パネル脚4は、上端に前記支持アーム29を受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝40を形成するとともに、後端と前記脚板部28の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚4のガイド溝40に前記支持アーム29を係合するとともに、前記パネル脚4の後端を前記脚板部28の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚3とパネル脚4とを前後方向に締結手段で引き付けて連結する。具体的には、前記パネル脚4の後端の上下部に係合片41,41を突設するとともに、前記支持脚3の脚板部28の前端面に前記係合片41,41をそれぞれ嵌入する縦長の角孔42,42を上下部に形成し、前記凹凸嵌合構造としている。そして、前記締結手段は、前記パネル脚4のガイド溝40内の前端部に垂設した第1固定板43に形成した通孔44に前方から挿入した第1ボルト45を前記支持アーム29の前端に設けた螺孔46に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚4の前部下端部に設けた第2固定板47に形成した通孔(図示せず)に前方から挿入した第2ボルト48を、該パネル脚4を前後に貫通させて前記脚板部28の下端部に形成した螺孔49に螺合する第2の締結手段とからなる。
【0031】
更に、前記パネル脚4のガイド溝40の底面に、前記支持アーム29の下面を摺接するスライダー50,…を複数設けるとともに、ガイド溝40の両内壁には緩衝シート51,…を複数箇所に添設し、そして下端の前部に床面に接地するアジャスター52を設けている。更に、前記パネル脚4の前面上下端部に、前記第1ボルト45と第2ボルト48の頭部を隠すキャップ53,54をそれぞれ着脱可能に装着している。
【0032】
このように、前記パネル脚4のガイド溝40の後端解放部から、前記パネルフレーム1の縦枠14に取付けた支持脚3の支持アーム29を受け入れて、前記スライダー50,…と緩衝シート51,…を摺動させながら、該パネル脚4の後端に突設した係合片41,41を、支持脚3の脚板部28の前端面に形成した角孔42,42に嵌入して、互いに接合すると、支持脚3に対してパネル脚4の位置が正確に規定されるので、前記第1ボルト45と第2ボルト48をそれぞれ螺孔46と螺孔49に螺合する作業が簡単になる。そして、前記第1の締結手段と第2の締結手段によって、支持脚3とパネル脚4が前後方向に引き付けて強固に連結する。図13に示すように、前記支持脚3の脚板部28の前端に形成した凹部28Aと前記パネル脚4の後端に形成した凸部4Aとを凹凸嵌合させるとともに、係合片41,41を角孔42,42に嵌入して連結した状態では、前記脚板部28とパネル脚4の外面が面一になり、外観的にも一体化するのである。
【0033】
ここで、図5及び図6に示したように、パネルフレーム1の各縦枠14にそれぞれ支持脚3を取付け、端部脚2と支持脚3及び両支持脚3,3の上位にそれぞれ天板5,…を取付けた場合には、特定の天板5とそれを支持していた支持脚3を他の天板5と支持脚3とに関係なく取り除くことができ、その取り除いた空間をミーティングスペース等の他の目的に使用できるように、態様を変更することが容易である。その場合、中間に位置していた支持脚3が端部に位置するようになると、足入れ空間を側方から隠蔽するために、前記パネル脚4を支持脚3に装着し、あたかも端部脚2のように変更するのである。
【0034】
次に、図15〜図20に基づいて、ダクトカバー取付装置について説明する。前記天板5は、後端と前記パネルフレーム1の上横枠17との間にダクト開口15を設けて、前記支持脚3の上端及び端部脚2の上端に取付けられ、該ダクト開口15に面する前記支持脚3と端部脚2の上端後部に取付部材55を取付け、そして該取付部材55に対して前記ダクトカバー6を回動開閉可能に支持するヒンジ部材56を前後方向の位置を変更可能に取付けている。前記取付部材55とヒンジ部材56は共に合成樹脂製である。
【0035】
前記取付部材55は、図16及び図17に示すように、偏平な平面視略長方形であり、下面の前後部に前向きフック57,57を突設するとともに、上面前端部に前記天板5の後端を当止する当止部58を突設している。そして、前記取付部材55の前向きフック57,57を前記パネルフレーム1の縦枠14に取付ける前に、前記支持脚3と端部脚2の上端後部に形成した嵌合穴(図示せず)に落とし込み、前方へずらせて係止した状態で、前記縦枠14に前記支持脚3と端部脚2を取付けると、該取付部材55の後端が縦枠14の前面に当止するので、脱落することがない。前記取付部材55の後部には、前記締結ボルト32の頭部を挿通するための円孔59を形成している。
【0036】
更に、前記取付部材55の上面板の後部左右両側には係止穴60,60を形成するとともに、中央部には係合穴61を形成し、該係合穴61の両側に前後方向に延びたスリット孔62,62を形成し、前記係止穴60,60と係合穴61を一組とし、それを前後に位置をずらせて2組形成している。尚、前記スリット孔62,62は前後方向に二つのスリット孔が連続したものとなっており、実質的に前後方向に位置をずらせて2組設けたのと同じである。一方、前記ヒンジ部材56は、図18に示すように、基板63の上面左右両側に空間を設けて一対の回動部64,64を突設し、前記基板63の下面の両側後端部に前記係止穴60,60に係止する後向き係止爪65,65を突設するとともに、中央部に前記係合穴61に係合する突起66を突設し、更に該突起66の左右両側に前記スリット孔62,62に弾性的に係止する弾性爪67,67を突設したものである。
【0037】
前記ヒンジ部材56を前記取付部材55に取付けるには、該ヒンジ部材56の後向き係止爪65,65を、前記取付部材55の前後一方の係止穴60,60に斜めから挿入しながら、該ヒンジ部材56を水平に戻して、前記突起66を前後一方の係合穴61に挿入すると同時に、左右の弾性爪67,67をスリット孔62,62に弾性的に抜止め係合する。前記ヒンジ部材56の取付位置は、前後にずらせた2組のうち、一方の前記係止穴60,60と係合穴61を選択して決める。
【0038】
前記ダクトカバー6は、図10、図16及び図20に示すように、アルミ押出し型材からなる本体部68と両端に嵌着する合成樹脂製のエンドキャップ69,69と、前記本体部68の前縁に装着した可撓性を有するリップ部70とから構成され、前記本体部68の後部下面側には、前記ヒンジ部材56の回動部64の回動可能に外嵌する軸受部71を形成している。そして、前記ダクトカバー6の軸受部71を、前記ヒンジ部材56の回動部64に無理嵌めすることによって回動可能に保持する。ここで、前記回動部64と軸受部71とは、弾性的に完全閉止時、45度開放時、90度開放時にクリック感を持って状態を維持できるように前記回動部64の外側に弾性係合部72を形成するとともに、軸受部71の外周面で円周方向の3箇所に前記弾性係合部72を係合する凹部73,…を設けている。
【0039】
図5のような各縦枠14に支持脚3及び端部脚2を取付ける場合には、天板5とダクトカバー6の左右端部の位置は、前記支持脚3及び端部脚2の外側面に一致するので、前記ヒンジ部材56の両回動部64,64に同一のダクトカバー6の軸受部71を同時に回動可能に嵌合する。一方、図7のように、接合した両縦枠14,14の中間に支持脚3を取付け、隣接する両天板5,5の取付けに共用する場合には、天板5とダクトカバー6の左右端部の位置は、支持脚3の中心部になり、そのため前記ヒンジ部材56の一方の回動部64にダクトカバー6の軸受部71を回動可能に嵌合し、エンドキャップ69は、両回動部64,64の間の空間に位置させる。
【0040】
このように、前記ダクト開口15に対して前記ダクトカバー6を前後方向の位置を変更可能に取付けることができるようにしたので、前記ダクトカバー6のリップ部70と天板5の後端との間隔を、その間を挿通するコード、ケーブルの直径に応じて調節することができる。勿論、前記リップ部70は、可撓性を有するので、ダクト開口15にコード、ケーブルを挿通したまま、リップ部70を変形させながらダクトカバー6を閉じることは可能である。また、前記ダクトカバー6を前後方向の位置を変更可能に取付けることができると、図19に示すように、パネルデスクシステムの態様に応じて、ダクトカバー6の位置を設定できるメリットがある。つまり、図19(a)に示した中間にフロントパネル部16を備えた対面デスク態様では、前記フロントパネル部16のパネル板11が上横枠17よりも前方に板厚分だけ突出し、前記ダクト開口15の奥行幅を狭めることになるので、前記ダクトカバー6を前側の位置に取付けることで干渉を無くすることができる。一方、図19(b)に示した対面フラットデスク態様では、上横枠17の上面に取付けた笠木12は、該上横枠17よりも前方へ突出するが、前記パネル板11ほどではないので、前記ダクトカバー6を後側の位置に取付けることで、閉止時のダクトカバー6と笠木12との間の隙間を小さくして、外観性を良くすることができる。
【0041】
次に、図15、図21〜図24に基づいて、配線ダクト装置を説明する。前記ダクト開口15の下方の空間で、前記パネルフレーム1の上横枠17の前面側に前記上部配線受け7を取付けるとともに、下横枠18の前面側に下部配線受け8を取付け、更に両配線受けの前面側に前記幕板9を開閉可能且つ着脱可能に取付けて内部空間を形成し、前記上部配線受け7と下部配線受け8に収容した余剰コード、ケーブルが前方から見えないようにしている。具体的には、前記下横枠18の左右両側部に取付けた支持金具74,74で前記幕板9の下端を前後傾動可能に支持するとともに、前記天板5の下面両側部に取付けた係止金具75,75で前記幕板9の上部両側部に設けたラッチ76,76を係着して取付けている。尚、前記幕板9の前面側には、前記ラッチ76,76の操作部のみが露出している。
【0042】
前記上部配線受け7は、図21〜図23に示すように、スチール板を折曲形成したものであり、垂直板77の下部に断面コ字形の受部78を形成し、該垂直板77の両側上端部に下が大径、上が小径のダルマ孔79,79を形成したものである。そして、前記パネルフレーム1の上横枠17の前面両側に形成した螺孔80,80に緩く螺合しておいたネジ81,81の頭部に、前記上部配線受け7のダルマ孔79,79の大径部から挿入して小径部に係止し、それから前記ネジ81,81を締付けて取付ける。ここで、前記上部配線受け7の垂直板77の上部に沿って段部82を形成し、前記上横枠17に取付けた際に、該段部82が該上横枠17の下縁に沿うことで確実に取付けることができる。また、前記垂直板77には、両側部にコード挿通孔83,83を形成し、対面配線を容易にしている。更に、前記上部配線受け7の受部78に対応して、前記支持脚3の脚板部28の上部に開閉窓84を設け、支持脚3を貫通して左右に配線できるようにしている(図13参照)。
【0043】
前記下部配線受け8は、図21〜図24に示すように、スチール板を折曲形成したものであり、上下幅の狭い垂直板85の上縁に断面L字形の受部86を形成したクランク状の形状とし、前記垂直板85の両側下端部に下方に開放したU字孔87,87を形成している。そして、前記パネルフレーム1の下横枠18の前面両側に形成した螺孔88,88に緩く螺合しておいたネジ89,89の軸部に、上方から前記下部配線受け8のU字孔87,87を係合させ、それから前記ネジ89,89を締付けて取付ける。ここで、前記垂直板85の下縁に沿って後方へ折曲片90を折曲形成し、前記下横枠18に取付けた際に、該折曲片90が該下横枠18の下縁に沿うことで確実に取付けることができる。
【0044】
前記支持金具74は、図21〜図24に示すように、側面視略直角三角形状であり、前記下横枠18の前面に当接する垂直板91の上端に前記ネジ89を挿通する通孔92を形成し、下部の水平板93の前端に斜めに立ち上がった係止片94を形成したものである。尚、前記支持金具74の略三角形状の両側面板95,95の上端部は、前記垂直板91よりも後方へ突出した突片96とし、前記下横枠18の下端に当接するようにしている。実際に、前記支持金具74と下部配線受け8は、同じ前記ネジ89,89で下横枠18に取付けるが、それには先ず、前記支持金具74の垂直板91の通孔92に、前記ネジ89を通して前記下横枠18の螺孔88に緩く螺合し、それから前記垂直板91の前面側に前記下部配線受け8の垂直板85を重ねるとともに、該ネジ89の軸部にU字孔87を係合させ、最後にネジ89を強く螺合して、両垂直板85,91を下横枠18に締付ける。
【0045】
一方、前記係止金具75は、図21〜図23に示すように、前記天板5の下面にネジ止めする取付板97の両側から下方へ一対の垂下板98,98を折曲形成し、両垂下板98,98の先端部間に係止ピン99を渡設した形状である。前記係止金具75,75を天板5の下面後部の両側にネジ止めし、前記支持金具74,74の係止片94,94に前記幕板9の下端両側に形成した支持孔100,100を落とし込んで挿入し、それから幕板9を垂直にして前記ラッチ76,76を前記係止金具75,75の係止ピン99,99に係止する。
【0046】
本実施形態の配線ダクト装置は、前記パネルフレーム1の片面にのみ天板5を設ける片面デスク態様の場合は、前記パネルフレーム1の外側、つまり裏面側の両縦枠14,14にパネル板11を取付け、更に該パネル板11の下方に上下幅の小さな巾木を取付けて塞ぎ、外観性を良くすることができる。そして、天板5の下方の奥部の前記幕板9で囲まれた空間に上部配線受け7と下部配線受け8とを設けるので、外部から全く見えないようになり、大容量のコード、ケーブルを配線することができる。また、配線受けは上下に二段になっているので、強電の電源コード類と弱電の信号ケーブル類を分けて配線し、信号ケーブルに雑音が入らないようにすることも可能である。また、前記パネルフレーム1の表裏両面に対面させて天板5,5を設ける対面デスク態様では、パネルフレーム1にはパネル板11を取付けず、それぞれの天板5の下方の奥部に設けた幕板9,9で囲まれる広い空間を配線に利用することができる。その場合、パネルフレーム1を通して前後に自由に配線することが可能である。
【0047】
本発明に係る天板支持装置によって、複数の前記天板5,…を支持し、多様なレイアウトのパネルデスクシステムを構成できる。通常、中間部には逆L字形の支持脚3を用いるが、各種デスクレイアウトに応じた重量バランスを保つ等の事情に応じて、前述のように前記支持脚3にパネル脚4を装着する場合がある。この場合、前記パネル脚4によってデスク下方空間が左右方向に区画されることになり、主にパネル脚4が障害となってデスク下方空間相互間の配線が困難ないし煩雑となるため、配線対策が必要となる。そこで、図11〜図13に示すように、前記支持脚3に対して前記パネル脚4を装着した状態において、これら脚部を越えて左右方向に配線できるように、前記支持脚3又はパネル脚4の少なくとも一方に左右方向に貫通する配線通路101を設ける。図示した実施形態では、前記支持脚3の脚板部28の上部に前記配線通路101を設け、該配線通路101の両開口部には前記開閉窓84,84を設けている。
【0048】
具体的には、図13に示すように、前記支持脚3の中空の脚板部28を構成する両側板102,102の対向位置にそれぞれ開口103を形成し、各開口103に外側から筒状のスリーブ104を嵌着し、両スリーブ104,104によって前記配線通路101を形成し、更に該スリーブ104に対して前記開閉窓84をスライド開閉可能に設けている。前記スリーブ104は、外側開口縁で上下部と前部に、前記側板102に当接するフランジ部105を有し、上下のフランジ部105,105の内縁部に前記開閉窓84を後方へスライド開閉可能に装着している。通常は、図13の右側の開閉窓84のように閉じているが、前記脚板部28を通して配線する必要が生じた場合には、図13の左側の開閉窓84のように後方へスライドさせて配線通路101を開放するのである。
【0049】
このように、前記配線通路101は、前記脚板部28の両側板102,102を貫通して形成される通路であり、前記パネル脚4は、当該配線通路101を塞がないように、前記脚板部28の両側板102,102の全部又は一部が露出する態様で前記支持脚3に対して装着される必要がある。つまり、前記スリーブ104,104に干渉しないように、前記パネル脚4が前記支持脚3に対して装着される。
【0050】
また、前記端部脚2の横方向にデスクを追加する場合などにも、該端部脚2を越えて配線する必要が生じることがある。そのような場合を想定して、前記端部脚2の後部にも前記同様に左右方向に貫通する配線通路101を形成し、両側に開閉窓84,84を設けておくことが望ましい。
【符号の説明】
【0051】
1 パネルフレーム、 2 端部脚、
3 支持脚、 4 パネル脚、
5 天板、 6 ダクトカバー、
7 上部配線受け、 8 下部配線受け、
9 幕板、 10 延長フレーム、
11 パネル板、 12 笠木、
13 側カバー、 14 縦枠、
15 ダクト開口、 16 フロントパネル部、
17 上横枠、 18 下横枠、
19 アジャスター、 20 開口、
21 係止孔、 22 係合孔、
23 横目地部、 24 縦枠、
25 上横枠、 26 下横枠、
27 嵌合部、 28 脚板部、
29 支持アーム、 30 下向きフック、
31 脚連結金具、 32 締結ボルト、
33 上向きフック、 34 上面板、
35 螺孔、 36 アジャスター、
37 固定板、 38 通孔、
39 ネジ、 40 ガイド溝、
41 係合片、 42 角孔、
43 固定板、 44 通孔、
45 第1ボルト、 46 螺孔、
47 固定板、 48 第2ボルト、
49 螺孔、 50 スライダー、
51 緩衝シート、 52 アジャスター、
53 キャップ、 54 キャップ、
55 取付部材、 56 ヒンジ部材、
57 前向きフック、 58 当止部、
59 円孔、 60 係止穴、
61 係合穴、 62 スリット孔、
63 基板、 64 回動部、
65 後向き係止爪、 66 突起、
67 弾性爪、 68 本体部、
69 エンドキャップ、 70 リップ部、
71 軸受部、 72 弾性係合部、
73 凹部、 74 支持金具、
75 係止金具、 76 ラッチ、
77 垂直板、 78 受部、
79 ダルマ孔、 80 螺孔、
81 ネジ、 82 段部、
83 コード挿通孔、 84 開閉窓、
85 直板、 86 受部、
87 U字孔、 88 螺孔、
89 ネジ、 90 折曲片、
91 垂直板、 92 通孔、
93 水平板、 94 係止片、
95 側面板、 96 突片、
97 取付板、 98 垂下板、
99 係止ピン、 100 支持孔、
101 配線通路、 102 側板、
103 開口、 104 スリーブ、
105 フランジ部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持脚の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、前記支持脚は、奥行幅が前記天板よりも狭い脚板部と、前記脚板部の上端から前方へ延び上位に前記天板を取付ける支持アームとを有する逆L字形であり、前記脚板部の前方で前記支持アームと床面との間に、前記支持アームと一体化するパネル脚を着脱自在に取付けることを特徴とするデスクにおける天板支持装置。
【請求項2】
前記パネル脚は、上端に前記支持アームを受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝を形成するとともに、後端と前記脚板部の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚のガイド溝に前記支持アームを係合するとともに、前記パネル脚の後端を前記脚板部の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚とパネル脚とを前後方向に締結手段で引き付けて連結してなる請求項1記載のデスクにおける天板支持装置。
【請求項3】
前記締結手段は、前記パネル脚のガイド溝内の前端部に垂設した第1固定板に形成した通孔に前方から挿入した第1ボルトを前記支持アームの前端に設けた螺孔に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚の前部下端部に設けた第2固定板に形成した通孔に前方から挿入した第2ボルトを、該パネル脚を前後に貫通させて前記脚板部の下端部に形成した螺孔に螺合する第2の締結手段とからなる請求項2記載のデスクにおける天板支持装置。
【請求項4】
前記パネル脚のガイド溝の底面に、前記支持アームの下面を摺接するスライダーを設けるとともに、下端の前部に床面に接地するアジャスターを設けてなる請求項1〜3何れか1項に記載のデスクにおける天板支持装置。
【請求項5】
パネルを側方へ順次連結し、該パネルに支持脚を連結するとともに、該支持脚の上位に天板を取付けてなるパネルデスクシステムにおいて、請求項1〜4何れか1項に記載の天板支持装置を備えることを特徴とするデスクにおける天板支持装置。
【請求項1】
支持脚の上位に天板を取付けてなるデスクにおいて、前記支持脚は、奥行幅が前記天板よりも狭い脚板部と、前記脚板部の上端から前方へ延び上位に前記天板を取付ける支持アームとを有する逆L字形であり、前記脚板部の前方で前記支持アームと床面との間に、前記支持アームと一体化するパネル脚を着脱自在に取付けることを特徴とするデスクにおける天板支持装置。
【請求項2】
前記パネル脚は、上端に前記支持アームを受け入れて前後方向にスライド係合するガイド溝を形成するとともに、後端と前記脚板部の前端とを互いに凹凸嵌合する嵌合構造とし、前記パネル脚のガイド溝に前記支持アームを係合するとともに、前記パネル脚の後端を前記脚板部の前端に凹凸嵌合した状態で、前記支持脚とパネル脚とを前後方向に締結手段で引き付けて連結してなる請求項1記載のデスクにおける天板支持装置。
【請求項3】
前記締結手段は、前記パネル脚のガイド溝内の前端部に垂設した第1固定板に形成した通孔に前方から挿入した第1ボルトを前記支持アームの前端に設けた螺孔に螺合する第1の締結手段と、前記パネル脚の前部下端部に設けた第2固定板に形成した通孔に前方から挿入した第2ボルトを、該パネル脚を前後に貫通させて前記脚板部の下端部に形成した螺孔に螺合する第2の締結手段とからなる請求項2記載のデスクにおける天板支持装置。
【請求項4】
前記パネル脚のガイド溝の底面に、前記支持アームの下面を摺接するスライダーを設けるとともに、下端の前部に床面に接地するアジャスターを設けてなる請求項1〜3何れか1項に記載のデスクにおける天板支持装置。
【請求項5】
パネルを側方へ順次連結し、該パネルに支持脚を連結するとともに、該支持脚の上位に天板を取付けてなるパネルデスクシステムにおいて、請求項1〜4何れか1項に記載の天板支持装置を備えることを特徴とするデスクにおける天板支持装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2012−161403(P2012−161403A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−22674(P2011−22674)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【出願人】(000139780)株式会社イトーキ (833)
【Fターム(参考)】
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