ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法
【課題】ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及び該組成物の製造方法の提供。
【解決手段】コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及び該組成物の製造方法。該禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部ものであることが好ましい。該複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなることが好ましい。
【解決手段】コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及び該組成物の製造方法。該禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部ものであることが好ましい。該複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなることが好ましい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法に係るものであり、より詳細にはコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなり、混合物製造段階、第1加熱段階、冷却段階、第2加熱段階、遠心分離段階、濾過段階を通じて製造される。
【0002】
本発明は、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法に係るものであり、より詳細にはコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなり、混合物製造段階、第1加熱段階、冷却段階、第2加熱段階、遠心分離段階、濾過段階を通じて製造される。
【0003】
タバコが中毒現象を起こす理由は、ニコチンにあるが、このようなニコチンは一般的にタバコ一本の中に0.2乃至0.6ミリグラムを含有しており、体内にニコチンの量が約1ミリグラム/Kgであれば死亡に至ることもある毒劇物である。タバコを初めて吸ったり、吸い過ぎると軽い嘔吐の症状や目眩、頭痛が起こるのはニコチンが神経を麻痺しているためで、ニコチンは中枢神経の刺激、毛細血管の収縮により血圧の上昇、心臓運動の促進等の作用を起こすため、喫煙すると、脈拍が速くなり、心臓から出る血液の量が増加し、唾の分泌が増えるとともに一時的に胃の運動が増加するようになる。
【0004】
しかし、ニコチンの量が持続的に増加すれば、むしろ逆効果で、胃の運動を減らすことになり、妊婦の場合、胎盤の血液の流れを妨げることになる。
【0005】
一般的に人体の健康に害を与える物質中、タバコが占める割合は大きくなる趨勢であり、喫煙と疾病発生との関連性に対する研究は1900年代中頃以後、集中的に研究され始め、喫煙による肺癌を始めとした各種疾病の発生の増加と、他の健康障害に対する原因として次々に取り上げられている。
【0006】
このような問題点により、タバコ中毒を解決するために多様な方法が試されており、タバコ中毒の最大の解決課題として、ニコチン除去と解毒等に係る特許出願が行われている。
【0007】
しかし、従来出願された特許の記載内容は、抽出物を高濃度に投与した場合にのみニコチン除去効果や人体内の解毒作用等の効果が現れるという短所があり、その利用には限りがあった。
【0008】
また、ニコチン除去効果がある物質があったとしても、喫煙の習慣が体に染み付いた喫煙者にとって追加的な喫煙を遮断するような効果が十分でなく、持続的な効果を得ることができないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、正常な細胞に対して毒性が低く、低濃度でありながらも体内に溜まったニコチンの除去効果に優れた、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物が含有され、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明は、喫煙者の喫煙習慣に合わせ、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を用いて肺に直接適用できるため、喫煙者の喫煙欲求の解消と同時にタバコから流入された各種毒素の除去効果に優れた、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を提供することによって達成される。
【0012】
本発明の望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部からなるものとする。
【0013】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記天然生理組成物はコーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆の抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなるものとする。
【0014】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記複合生理活性組成物は苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなるものとする。
【0015】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物には溶剤5乃至90重量部がさらに添加されるものとする。
【0016】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなるものとする。
【0017】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に着香剤3乃至20重量部をさらに添加してなるものとする。
【0018】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記着香剤はバニラ、メンソール、リナロール、ラベンダー、ミカン果皮抽出物、コーヒーフレーバー、フルーツフレーバー、2,5‐ジメチルピラジン、2‐アセチルピラジン、リンゴ酸及びアルカロイドからなるグループから選択された二つ以上からなるものとする。
【0019】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物にタバノン(tabanone)が1乃至10重量%含有されたタバコ油、タバコ植物抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つに葉酸を混合してなる添加剤3乃至50重量部がさらに添加されてなるものとする。
【0020】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は薬物伝達用吸入器または電子吸入器を通じて肺に伝達されるものとする。
【0021】
本発明の目的は、コーヒー抽出物からなる天然混合生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する混合物製造段階、前記混合物製造段階を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する第1加熱段階、前記第1加熱段階を経た混合物を冷却する冷却段階、冷却された混合物を加熱する第2加熱段階、前記第2加熱段階を通じて抽出された抽出液を遠心分離する遠心分離段階及び遠心分離された抽出液を濾過する濾過段階を通してなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を提供することによっても達成される。
【0022】
本発明の望ましい特徴によれば、前記天然生理組成物は、コーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重要部を混合してなるものとする。
【0023】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記複合生理活性組成物は苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなるものとする。
【0024】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記第1加熱段階は、80℃の温度で5乃至10時間行われ、前記第2加熱段階は、80乃至100℃の温度で2乃至3時間行われるものとする。
【0025】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記冷却段階は、4乃至10℃の温度で2乃至3時間行われるものとする。
【0026】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記遠心分離段階は、遠心分離機を用いて200乃至800rpmの速度で20乃至30分間行われるものとする。
【0027】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記濾過段階後には、濾過された抽出液に溶剤5乃至90重量部を添加する溶剤添加段階がさらに含まれるものとする。
【0028】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなるものとする。
【0029】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記溶剤添加段階後には、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する添加剤混合段階がさらに含まれるものとする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法は、正常な細胞に対して毒性が低く、低濃度でも体内に溜まるニコチン除去効果に優れたコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物が含有され、ニコチン除去効率が優れた禁煙補助用組成物を提供する卓越した効果を示す。
【0031】
また、喫煙者の喫煙習慣に合わせ、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を用いて肺に直接適用できるため、喫煙者の喫煙欲求の解消と同時にタバコから流入された各種毒素の除去効果に優れた禁煙補助用組成物を提供する卓越な効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の他の実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明のさらに他の実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明のさらに他の実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの血液内コチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図6】本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの尿中コチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図7】タバコの煙の処理後、本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液内コチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図8】タバコの煙の処理後、1日、3日、5日目の経過にしたがって前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群と、500μlを経口投与した処理群の血液と尿に含有するニコチンの除去効果を示したグラフである。
【図9】タバコの煙の処理後、1日、3日、5日目の経過にしたがって前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群と、500μlを経口投与した処理群の血液と尿に含有するニコチンの除去効果を示したグラフである。
【図10】タバコの煙の処理後、本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液と尿に含有するコチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図11】タバコの煙の処理後、本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液と尿に含有するコチニンの濃度変化を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に、本発明の望ましい実施例と各成分の物性を詳細に説明するが、これは本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者が発明を容易に実施できる程度に詳細に説明するためのものであって、これにより本発明の技術的思想及び範疇が限定されることを意味するものではない。
【0034】
本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなり、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部からなるものが望ましい。
【0035】
また、前述したニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、溶剤5乃至90重量部をさらに添加してなることができる。
【0036】
また、前述したニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、着香剤3乃至20重量部及び添加剤3乃至50重量部からなるグループから選択された一つ以上の成分をさらに含有してなることができる。
【0037】
前述したコーヒー抽出物からなる天然生理組成物は、コーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆の抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなるが、前述した成分からなる天然生理組成物は、コーヒー豆に含有されたカフェストールやカーウェオールによってウイルス感染により発生し得る炎症及び発熱を予防及び治療できるようにして、長期間喫煙者の肺等に対して癌の発生を抑制する役割を果たす。
【0038】
これ以外にも、コーヒー豆には、ポリフェノールという抗酸化及び抗癌効果が認められた物質が入っており、他の生理活性物質との結合時にはこのような効果が増進発現される生理活性化がなされる。
【0039】
また、脂肪分解作用と共に老廃物を体外に排出する機能をするため、体内に溜まったニコチン成分を体の外に早く排出できるようにする役割を果たす。
【0040】
この際、コーヒー抽出物を製造する場合には、コーヒー生豆や焙煎豆をC1―6の低級アルコールまたはC3−6の低級有機酸またはC3−6の低級アルコールエステルまたは水を溶媒として抽出する。
【0041】
前述した複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなるものとする。
【0042】
前述した苦瓜(ニガウリ)は3乃至10重量部が添加され、ブドウ糖の燃焼を助け、ブドウ糖が体内で再合成されないようにして血糖を下げる植物性インシュリン成分(Polypeptide P)と、インシュリンを分泌する膵臓の機能を活発にする脂溶性成分のカランチン(Charantin)と、HIVウイルスの複製を抑制するたんぱく質成分(MAP30;Momordica Anti‐HIV Proteinと命名)と、100g中120mgが入っているビタミンCと、ビタミンAに転換するベータカロチン及び鉄、カリウム等のミネラルを含んでおり、抗炎、抗毒、解毒、殺菌及び浄血のような薬理効果を示す。
【0043】
また、熱に破壊されないビタミンCを始め、ポリペブタイド成分とたんぱく質等のような抗炎、抗毒、解毒及び殺菌成分等が十分に供給されるようにし、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され、人体免疫機能の強化とニコチン及び毒性物質の緩和及び解毒作用をする。
【0044】
この際、前述した苦瓜は、3重量部以上が使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重両部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部で使用することが望ましい。
【0045】
前述した姜黄(キョウオウ)は3乃至10重量部が添加され、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され抗酸化、抗癌、抗突然変異、抗炎、痴呆の予防、肝機能の保護及び障害抑制、コレステロール減少等各種生理効能を示し、特に抗癌効果に優れ、喫煙により発生し得る癌を予防する役割を果たす。
【0046】
この際、前述した姜黄は、3重両部以上使用して初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0047】
前述した竜眼肉(リュウガンニク)は3乃至10重量部が添加され、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され、身体にきれいな血液が循環されるようにし、頭をすっきりさせる役割をし、特に禁煙によるストレスを緩和してニコチンによる不安感を減らし、禁煙の助けになるようにし、喫煙による肺疾患予防、解毒及び不安感の緩和のような役割を果たす。
【0048】
この際、前述した竜眼肉は、3重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0049】
前述した楡白皮(ユハクヒ)は3乃至10重量部が添加され、ニコチン除去効果を有する禁煙組成物に添加されて抗炎症作用及び免疫機能を活性化する役割をし、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され、抗酸化効果及び血管内生理効果を含んだ浮腫を防止し、有害物質の解毒及び排出機能を活性化する役割を果たす。
【0050】
この際、前述した楡白皮は、3重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0051】
前述した三百草(サンビャクソウ)は3乃至10重量部が添加され、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加されて利尿作用を促進し、抗菌及び抗消炎作用等の役割を果たす。
【0052】
この際、前述した三百草は、3重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0053】
前述した当帰は、2重量部以上使用して初めてその効果が持続的に現れ、7重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0054】
前述した黄ごん(オウゴン)は2乃至7重量部が添加され、皮膚の痒みと細菌のトラブルを解消して抗炎症作用と利尿及び利胆作用により皮膚と血液を健康に維持する役割を果たす。
【0055】
このような黄ごんは、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加されてニコチン及びタールのような有毒物質を解毒する役割をするが、この際、前述した黄ごんは、2重量部以上使用して初めてその効果が持続的に現れ、7重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いが取れないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0056】
前述した黄精(オウセイ)は2乃至7重量部が添加され、脾経と肺経に作用して肺の活性を助け、脾臓を丈夫にする役割をするが、本発明によるニコチン制御効果を有する禁煙補助用組成物に添加されてニコチン及びタールのような有毒物質を緩和する役割を果たす。
【0057】
この際、黄精が2重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、7重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いが取れないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0058】
前述した薄荷(ハッカ)はメンソール、メントン、カンフェン、1‐メタノール‐D‐グルコシド等が含有され、皮膚の毛細血管を拡張させて解熱する作用があり、血管弛緩作用と胃を掃除してウィルスを抑制する作用がある。
【0059】
また、消炎作用、鎮痛作用、健胃作用、強壮作用、利胆作用、食欲増進及び疲労回復にも効果があるが、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加されてニコチン及びタールのような有毒物質を緩和する役割をする。
【0060】
この際、薄荷が2重量部以上使用され初めてその効果が持続的に現れるが、7重量部を超過すると効果は増加せず、他の成分との釣り合いが取れないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0061】
前述した溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなるが、このような溶剤は前述した天然生理組成物及び複合生理活性組成物と混合され、天然生理組成物及び複合生理活性組成物の気化を容易にする役割をし、人体に無害な物質からなる。
【0062】
前述した着香剤はバニラ、メンソール、リナロール、ラベンダー、ミカン果皮抽出物、コーヒーフレーバー、フルーツフレーバー、2,5‐ジメチルピラジン、2‐アセチルピラジン、リンゴ酸及びアルカロイドからなるグループから選択された二つ以上からなるが、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を気化させて吸入する時、禁煙補助用組成物が持つ香りが使用者に拒否感を与えないようにする役割を果たす。
【0063】
前述した添加剤は、前記ニコチン除去効果を持つ禁煙補助用組成物にタバノン(メガスチグマトリエノン、Megastigmatrienone)が1乃至10重量%を含有するタバコ油、タバコ植物抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つに葉酸を混合してなるが、一般のタバコを吸う時に出るタバコの香りと似た成分から製造され、喫煙者がタバコを止めた後に禁断症状を引き起こさないようにする役割を果たす。
【0064】
この時、前述した葉酸は、タバコ油、タバコ植物抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つ100重量部に対して0.5乃至25重量部が添加され、禁煙補助機能を活性化し、生理活性を補助する。葉酸(folic acid、Vitamin B9、Pteroylglutamic acid)はグルタミン酸に芳香環が結合された形態のグルタミン酸の類似体である。ビタミンの一種でたんぱく質の代謝を助け、核酸の合成に関与し、赤血球の生産を助け悪性貧血を予防する。特に、細胞組織内で酵素により還元されて活性補助酵素型であるテトラヒドロ葉酸(THF)に転換され、細胞成長及び再生に関与し、特に新陳代謝反応に関与して1‐炭素基の中間運搬体として作用する。最近は、発癌過程で発癌因子遺伝子の作動に関与するメチル基の生産を助け、発癌スイッチを消す機能を持つという研究結果が知られている。
【0065】
また、妊婦の奇形児出産を予防する効果があるため、喫煙をする妊婦に有用である。
【0066】
前述した成分からなるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、健康補助食品の概念では口腔を通して直接体内に吸入することができ、気化転換効率に優れた機器を用いて肺または体内に吸入されることもできるが、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を通して吸入することが望ましい。
【0067】
本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する混合物製造段階S101、前述した混合物製造段階S101を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する第1加熱段階S103、前述した第1加熱段階S103を経た混合物を冷却する冷却段階S105、冷却された混合物を加熱する第2加熱段階S107、前述した第2加熱段階S107を通じて抽出された抽出液を遠心分離する遠心分離段階S109、遠心分離された抽出液を濾過する濾過段階S111を通してなる。
【0068】
また、前述した濾過段階S111以後は、濾過された抽出液に溶剤5乃至90重量部を添加する溶剤添加段階S113がさらに含まれることもある。
【0069】
また、前述した濾過段階S111以後は、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する添加剤混合段階S115がさらに含まれることもある。
【0070】
また、前述した濾過段階S111以後は、前述した溶剤添加段階S113と添加剤混合段階S115が全て含まれることもあり、このような場合には溶剤添加段階S113の進行後に添加剤混合段階S115を進行することが望ましい。
【0071】
前述した混合物製造段階S101は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する段階として、前述した天然生理組成物及び複合生理活性組成物を0.1乃至2%の水分を含有する状態で乾燥、洗浄及び粉砕し、日陰で乾燥して混合する段階である。
【0072】
この時に用いるコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物は、前述した天然生理組成物及び複合生理活性組成物と同一であるため、これに対する説明は省略する。
【0073】
前述した第1加熱段階S103は前述した混合物製造段階S101を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する段階で、80℃の温度で5乃至10時間行われるが、この時、前述した蒸留水の代わりにエタノール及びエタノールと蒸留水の混合物を用いてもよく、抽出効率を上げるために、常温で前述した混合物を前述した蒸留水に3日以上水に浸した後、加熱することが望ましい。
【0074】
前述した冷却段階S105は、前述した第1加熱段階S103を経た混合物を冷却する段階であり、精製水が添加され、80℃の温度で加熱された混合物の抽出効率を上げるため、4乃至10℃の温度で急冷した後、2乃至3時間維持する段階である。
【0075】
前述した第2加熱段階S107は、冷却された混合物を加熱する段階であり、前述した冷却段階S105を通じて4乃至10℃の温度で冷却された混合物を80乃至100℃の温度で2乃至4時間加熱して抽出効率を上げる段階である。
【0076】
前述した遠心分離段階S109は、前述した第2加熱段階S107を通じて抽出された抽出液を遠心分離する段階であり、遠心分離を利用して200乃至800rpmの速度で20乃至30分間行われるが、このような遠心分離段階S109を通じて天然生理組成物及び複合生理活性組成物から抽出された抽出物が別途分離される。
【0077】
前述した濾過段階はS111は、遠心分離された抽出液を濾過する段階であり、300乃至500メッシュの濾過布を用いて遠心分離された抽出液を濾過して不純物を除去する段階である。
【0078】
前述した濾過段階S111を経れば、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物が製造される。
【0079】
前述した溶剤添加段階S113は、前述した濾過段階S111を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を体内に吸入するため、前述した濾過段階S111を経て濾過された抽出物に人体に無害であると共に気化効率に優れた溶剤5乃至90重量部を添加する段階である。
【0080】
この時、溶剤の成分は前述した溶剤と同一であるため、これに対する説明は省略することにする。
【0081】
前述した添加剤混合段階S115は、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する段階であり、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙組成物を吸入する際、拒否感を減らせるように着香剤を添加、もしくは喫煙欲求を抑制してくれるタバコの類似物質またはタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなる添加剤を混合する段階である。
【0082】
この時、着香剤及び添加剤は前述した着香剤及び添加剤と同一であるため、これに対する説明を省略する。
【0083】
以下では、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法及び物性を実施例を通して説明する。
【実施例】
【0084】
<実施例1>
コーヒー抽出物35重量部、苦瓜9重量部、姜黄9重量部、竜眼肉9重量部、楡白皮8重量部、三百草8重量部、当帰8重量部、黄ごん7重量部、黄精7重量部、薄荷5重量部を0.1乃至2%の水分を含有するように乾燥し、洗浄及び粉砕した後に日陰で乾燥して混合し、混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、80℃の温度で8時間加熱し、加熱された混合物を7℃の温度で急冷した後に2時間維持し、冷却された混合物を90℃の温度で2時間加熱し、加熱された混合物に含有された抽出物を遠心分離機を用いて500rpmの速度で25分間遠心分離し、遠心分離された抽出液を300乃至500メッシュの濾過布で濾過し、抽出物を製造した。
【0085】
実施例1を通じて抽出された抽出物をラットに摂取させ、ニコチンに対する反応性を測定した。
【0086】
{但し、5乃至6週齢の体重250乃至270gのスプラーグドーリー(Sprague−Dawley)系ラット(Korea)を使い、実験室で一定の条件(温度:22±3、明暗:12時間の明暗周期)で、飼料と飲料水の自由な摂取が可能なようにし、約1週間、純化させて安定させた後、事前準備して各群当り3乃至5匹を使い実験した。
【0087】
血液はタバコの煙及び試料処理後、ラットの心臓から直接採血したものを使用し、時間帯別の血液はラットの尻尾の動脈から注射器を用いて5乃至20μlを1、2、3、5、7日間採血して使用し、urineは毎回回収可能な部分(100μl)を採集して使用した。
【0088】
ニコチン(nicotine)は体内でコチニン(cotinine)に変換して30時間以上持続して体内に存在することになるため、ニコチンの代謝物質であるコチニンの量をラットの血液または尿から採取して定量した。}
【0089】
1.実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの血液内コチニン濃度の変化。
【0090】
図3に示したようにタバコの煙の処理前、5日間毎日約200μlまたは500μlの濃度で本発明の抽出物を経口投与し、その後、タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、Human Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いてコニチン濃度を測定した。
【0091】
その結果、図3に示したように、ラットの血液から無処理群に比べタバコの煙の処理群では約10倍増加したコチニンの量が検出された。反面、実施例1を通じて製造された抽出液組成物200μlを5日間経口投与した処理群はコチニンの量が約30%程度減少し、500μlを5日間経口投与した処理群はコチニンの量が約50%程度減少した。
【0092】
2.実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの尿中コチニン濃度変化。
【0093】
図4に示したもののように、タバコの煙の処理前、5日間毎日約200μlまたは500μlの濃度で実施例1を通じて抽出した抽出物を経口投与し、以後、タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、Human Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いてコチニン濃度を測定した。
【0094】
その結果、ラットの尿から、無処理群に比べタバコの煙の処理群からは約50乃至69倍増加したコチニンの量が検出されたことがわかった。反面、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを5日間経口投与した処理群はコチニンの量が約65%程度減少し、500μlを5日間傾向投与した処理群は80乃至90%程度コチニンの量が減少した。
【0095】
3.タバコの煙の処理後、実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液内コニチン濃度変化。
【0096】
図5に示したように、タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、以後、1日、2日、3日及び5日間、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlと500μlをラットの体内に経口投与し、コチニンはHuman Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いて測定した。その結果、タバコの煙の処理後、1日目にはラットの血液から無処理群に比べ、タバコの煙が処理された群は約9倍以上のコチニンが検出された。
【0097】
また、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群より500μlを経口投与した処理群がコチニンの除去効果が大きく、約60乃至90%程度のコチニン減少効果が現れた。
【0098】
また、図6に示したように、タバコの煙の処理後3日目のラットの血液からも、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群より500μlを経口投与した処理群がコチニンの除去効果が大きく現れた。
【0099】
また、図6乃至図7に示したように、タバコの煙の処理後1日、3日、5日目、と経過しても前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群と500μlを経口投与した処理群のニコチン除去効果が類似して持続することがわかる。
【0100】
4.タバコの煙の処理後、実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの尿(Urine)中コチニンの濃度測定。
【0101】
タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、試料は始めの1日及び3日間、試料200μl、500μlをラットに毎日経口投与し、コチニンはHuman Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いて測定した。
【0102】
その結果、図8に示したように、タバコの煙の処理後、1日目のラットの尿から無処理群に比べてタバコの煙を処理した群は約10倍以上のコチニンが検出されることがわかり、前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群からはコチニンの量が約70%程度減少し、図9に示したように、タバコの煙の処理後、3日目のラットの尿からも無処理群に比べタバコの煙を処理した群が約9倍以上のコチニン検出量を示すことがわかり、前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群からはコチニンの量が約60%程度減少したことがわかる。また、500μlを経口投与した処理群からはコチニンの量が約90%程度減少したことがわかる。
【0103】
5.実施例1を通じて抽出された抽出物のタール除去効果を測定し、下の表1に示した。
【0104】
{但し、タール除去効果は各々ラット5匹に30mg/kgのタール10mlを腹腔注射し、実施例1を通じて抽出された抽出物を7日間服用させたA群と、30mg/kgのタール10mlを腹腔注射した後、水を服用させたB群に分け、経時的に生存の可否を観察した。}
【0105】
【表1】
【0106】
上記表1のように、実施例1を通じて抽出された抽出物を服用させたA群は大部分生存していることから、実施例1を通じて抽出された抽出物はタール成分を解毒する効果があることがわかる。
【0107】
<実施例2>
実施例1を通じて抽出された抽出物90重量部にプロピレングリコール45重量部を添加し、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を製造した。
【0108】
実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の拒否感に対する官能検査を実施して下の表2に示した。
【0109】
効果なし:1点、若干改善:2点、普通:3点、大きく改善:4点、非常に改善:5点
【0110】
{但し、拒否感に対する官能検査は、官能検査のための被試験者は一日1箱以上の紙巻タバコを愛用する喫煙者で、今後の禁煙に関心がある、もしくは禁煙したいが現在喫煙を続けており禁煙が成功できない人(100名)とした。電子吸入器はイーティーエス生命科学株式会社(韓国製造会社、ソウル)のモーニングプラス(2011年型国内製造新製品)を使用した。
【0111】
実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を、20名ずつ5グループに分かれた人に使用するが、1個の電子吸入器に実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を2乃至3グラム(1g容量の充填カートリッジ2乃至3個)充填して使用し、検査期間には禁煙を実施し、1日2回に分けて4乃至6(1g容量の充填カートリッジ4乃至6個)グラムを充填して使用するようにした。}
【0112】
【表2】
【0113】
上の表2に示したように、本発明の実施例2により製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、全ての項目で喫煙による症状に比べて改善された症状を表していることがわかる。
【0114】
前述した実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を吸入した人の禁煙成功効率を測定し、下の表3に示した。
【0115】
(但し、禁煙の意思がある人を参加者として選び、試験を通してその結果を持続観察し、持続的な面談を通して禁煙持続の可否を注意深く観察した。しかし、性別、喫煙期間を考慮しない募集であって、10代から70代に至る多様な年齢群であり、総喫煙者100名を年齢別に2つの集団に分類し、試験期間中には飲酒を控えるよう勧奨し、水を十分に摂取するようにさせた。
【0116】
10週間を目標に試行し、検査開始前、タバコの弊害に対する警告と発癌誘発に対する情報を共に提供し、1週目には一日に1gの禁煙補助用カートリッジ2個のみを使用するようにし、2週目からは本人の希望にしたがって制限なしに供給して禁煙に集中するようにさせた。一般的には1gの禁煙補助用カートリッジ4乃至6個、つまり、一日に4乃至6gの禁煙補助用組成物を吸入した。
【0117】
禁煙の成功は1週間以上喫煙をしない場合に成功したと判断し、1週間以内に喫煙をする場合は禁煙失敗に分類した。)
【0118】
【表3】
【0119】
上の表2に示したように、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を吸入した人の大部分が1週間以上の禁煙に成功し、4週以内の間、1週間以上喫煙をしなくなった人は10乃至30代が98%で、40乃至70代が82%、と観察され、アンケートの結果、禁煙に成功した人の大部分は喫煙の欲求が大幅に減少することを感じ、10週間続けて観察した結果、禁煙を継続することが表れた。
【符号の説明】
【0120】
S101 混合物製造段階
S103 第1加熱段階
S105 冷却段階
S107 第2加熱段階
S109 遠心分離段階
S111 濾過段階
S113 溶剤添加段階
S115 添加剤混合段階
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法に係るものであり、より詳細にはコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなり、混合物製造段階、第1加熱段階、冷却段階、第2加熱段階、遠心分離段階、濾過段階を通じて製造される。
【0002】
本発明は、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法に係るものであり、より詳細にはコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなり、混合物製造段階、第1加熱段階、冷却段階、第2加熱段階、遠心分離段階、濾過段階を通じて製造される。
【0003】
タバコが中毒現象を起こす理由は、ニコチンにあるが、このようなニコチンは一般的にタバコ一本の中に0.2乃至0.6ミリグラムを含有しており、体内にニコチンの量が約1ミリグラム/Kgであれば死亡に至ることもある毒劇物である。タバコを初めて吸ったり、吸い過ぎると軽い嘔吐の症状や目眩、頭痛が起こるのはニコチンが神経を麻痺しているためで、ニコチンは中枢神経の刺激、毛細血管の収縮により血圧の上昇、心臓運動の促進等の作用を起こすため、喫煙すると、脈拍が速くなり、心臓から出る血液の量が増加し、唾の分泌が増えるとともに一時的に胃の運動が増加するようになる。
【0004】
しかし、ニコチンの量が持続的に増加すれば、むしろ逆効果で、胃の運動を減らすことになり、妊婦の場合、胎盤の血液の流れを妨げることになる。
【0005】
一般的に人体の健康に害を与える物質中、タバコが占める割合は大きくなる趨勢であり、喫煙と疾病発生との関連性に対する研究は1900年代中頃以後、集中的に研究され始め、喫煙による肺癌を始めとした各種疾病の発生の増加と、他の健康障害に対する原因として次々に取り上げられている。
【0006】
このような問題点により、タバコ中毒を解決するために多様な方法が試されており、タバコ中毒の最大の解決課題として、ニコチン除去と解毒等に係る特許出願が行われている。
【0007】
しかし、従来出願された特許の記載内容は、抽出物を高濃度に投与した場合にのみニコチン除去効果や人体内の解毒作用等の効果が現れるという短所があり、その利用には限りがあった。
【0008】
また、ニコチン除去効果がある物質があったとしても、喫煙の習慣が体に染み付いた喫煙者にとって追加的な喫煙を遮断するような効果が十分でなく、持続的な効果を得ることができないという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、正常な細胞に対して毒性が低く、低濃度でありながらも体内に溜まったニコチンの除去効果に優れた、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物が含有され、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明は、喫煙者の喫煙習慣に合わせ、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を用いて肺に直接適用できるため、喫煙者の喫煙欲求の解消と同時にタバコから流入された各種毒素の除去効果に優れた、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法を提供することを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を提供することによって達成される。
【0012】
本発明の望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部からなるものとする。
【0013】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記天然生理組成物はコーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆の抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなるものとする。
【0014】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記複合生理活性組成物は苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなるものとする。
【0015】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物には溶剤5乃至90重量部がさらに添加されるものとする。
【0016】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなるものとする。
【0017】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に着香剤3乃至20重量部をさらに添加してなるものとする。
【0018】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記着香剤はバニラ、メンソール、リナロール、ラベンダー、ミカン果皮抽出物、コーヒーフレーバー、フルーツフレーバー、2,5‐ジメチルピラジン、2‐アセチルピラジン、リンゴ酸及びアルカロイドからなるグループから選択された二つ以上からなるものとする。
【0019】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物にタバノン(tabanone)が1乃至10重量%含有されたタバコ油、タバコ植物抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つに葉酸を混合してなる添加剤3乃至50重量部がさらに添加されてなるものとする。
【0020】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は薬物伝達用吸入器または電子吸入器を通じて肺に伝達されるものとする。
【0021】
本発明の目的は、コーヒー抽出物からなる天然混合生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する混合物製造段階、前記混合物製造段階を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する第1加熱段階、前記第1加熱段階を経た混合物を冷却する冷却段階、冷却された混合物を加熱する第2加熱段階、前記第2加熱段階を通じて抽出された抽出液を遠心分離する遠心分離段階及び遠心分離された抽出液を濾過する濾過段階を通してなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を提供することによっても達成される。
【0022】
本発明の望ましい特徴によれば、前記天然生理組成物は、コーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重要部を混合してなるものとする。
【0023】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記複合生理活性組成物は苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなるものとする。
【0024】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記第1加熱段階は、80℃の温度で5乃至10時間行われ、前記第2加熱段階は、80乃至100℃の温度で2乃至3時間行われるものとする。
【0025】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記冷却段階は、4乃至10℃の温度で2乃至3時間行われるものとする。
【0026】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記遠心分離段階は、遠心分離機を用いて200乃至800rpmの速度で20乃至30分間行われるものとする。
【0027】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記濾過段階後には、濾過された抽出液に溶剤5乃至90重量部を添加する溶剤添加段階がさらに含まれるものとする。
【0028】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなるものとする。
【0029】
本発明のさらに望ましい特徴によれば、前記溶剤添加段階後には、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する添加剤混合段階がさらに含まれるものとする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物及びその製造方法は、正常な細胞に対して毒性が低く、低濃度でも体内に溜まるニコチン除去効果に優れたコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物が含有され、ニコチン除去効率が優れた禁煙補助用組成物を提供する卓越した効果を示す。
【0031】
また、喫煙者の喫煙習慣に合わせ、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を用いて肺に直接適用できるため、喫煙者の喫煙欲求の解消と同時にタバコから流入された各種毒素の除去効果に優れた禁煙補助用組成物を提供する卓越な効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の他の実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明のさらに他の実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明のさらに他の実施例によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの血液内コチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図6】本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの尿中コチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図7】タバコの煙の処理後、本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液内コチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図8】タバコの煙の処理後、1日、3日、5日目の経過にしたがって前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群と、500μlを経口投与した処理群の血液と尿に含有するニコチンの除去効果を示したグラフである。
【図9】タバコの煙の処理後、1日、3日、5日目の経過にしたがって前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群と、500μlを経口投与した処理群の血液と尿に含有するニコチンの除去効果を示したグラフである。
【図10】タバコの煙の処理後、本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液と尿に含有するコチニンの濃度変化を示したグラフである。
【図11】タバコの煙の処理後、本発明の実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液と尿に含有するコチニンの濃度変化を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下に、本発明の望ましい実施例と各成分の物性を詳細に説明するが、これは本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者が発明を容易に実施できる程度に詳細に説明するためのものであって、これにより本発明の技術的思想及び範疇が限定されることを意味するものではない。
【0034】
本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなり、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部からなるものが望ましい。
【0035】
また、前述したニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、溶剤5乃至90重量部をさらに添加してなることができる。
【0036】
また、前述したニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、着香剤3乃至20重量部及び添加剤3乃至50重量部からなるグループから選択された一つ以上の成分をさらに含有してなることができる。
【0037】
前述したコーヒー抽出物からなる天然生理組成物は、コーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆の抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなるが、前述した成分からなる天然生理組成物は、コーヒー豆に含有されたカフェストールやカーウェオールによってウイルス感染により発生し得る炎症及び発熱を予防及び治療できるようにして、長期間喫煙者の肺等に対して癌の発生を抑制する役割を果たす。
【0038】
これ以外にも、コーヒー豆には、ポリフェノールという抗酸化及び抗癌効果が認められた物質が入っており、他の生理活性物質との結合時にはこのような効果が増進発現される生理活性化がなされる。
【0039】
また、脂肪分解作用と共に老廃物を体外に排出する機能をするため、体内に溜まったニコチン成分を体の外に早く排出できるようにする役割を果たす。
【0040】
この際、コーヒー抽出物を製造する場合には、コーヒー生豆や焙煎豆をC1―6の低級アルコールまたはC3−6の低級有機酸またはC3−6の低級アルコールエステルまたは水を溶媒として抽出する。
【0041】
前述した複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなるものとする。
【0042】
前述した苦瓜(ニガウリ)は3乃至10重量部が添加され、ブドウ糖の燃焼を助け、ブドウ糖が体内で再合成されないようにして血糖を下げる植物性インシュリン成分(Polypeptide P)と、インシュリンを分泌する膵臓の機能を活発にする脂溶性成分のカランチン(Charantin)と、HIVウイルスの複製を抑制するたんぱく質成分(MAP30;Momordica Anti‐HIV Proteinと命名)と、100g中120mgが入っているビタミンCと、ビタミンAに転換するベータカロチン及び鉄、カリウム等のミネラルを含んでおり、抗炎、抗毒、解毒、殺菌及び浄血のような薬理効果を示す。
【0043】
また、熱に破壊されないビタミンCを始め、ポリペブタイド成分とたんぱく質等のような抗炎、抗毒、解毒及び殺菌成分等が十分に供給されるようにし、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され、人体免疫機能の強化とニコチン及び毒性物質の緩和及び解毒作用をする。
【0044】
この際、前述した苦瓜は、3重量部以上が使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重両部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部で使用することが望ましい。
【0045】
前述した姜黄(キョウオウ)は3乃至10重量部が添加され、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され抗酸化、抗癌、抗突然変異、抗炎、痴呆の予防、肝機能の保護及び障害抑制、コレステロール減少等各種生理効能を示し、特に抗癌効果に優れ、喫煙により発生し得る癌を予防する役割を果たす。
【0046】
この際、前述した姜黄は、3重両部以上使用して初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0047】
前述した竜眼肉(リュウガンニク)は3乃至10重量部が添加され、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され、身体にきれいな血液が循環されるようにし、頭をすっきりさせる役割をし、特に禁煙によるストレスを緩和してニコチンによる不安感を減らし、禁煙の助けになるようにし、喫煙による肺疾患予防、解毒及び不安感の緩和のような役割を果たす。
【0048】
この際、前述した竜眼肉は、3重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0049】
前述した楡白皮(ユハクヒ)は3乃至10重量部が添加され、ニコチン除去効果を有する禁煙組成物に添加されて抗炎症作用及び免疫機能を活性化する役割をし、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加され、抗酸化効果及び血管内生理効果を含んだ浮腫を防止し、有害物質の解毒及び排出機能を活性化する役割を果たす。
【0050】
この際、前述した楡白皮は、3重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0051】
前述した三百草(サンビャクソウ)は3乃至10重量部が添加され、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加されて利尿作用を促進し、抗菌及び抗消炎作用等の役割を果たす。
【0052】
この際、前述した三百草は、3重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、10重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、3乃至10重量部を使用することが望ましい。
【0053】
前述した当帰は、2重量部以上使用して初めてその効果が持続的に現れ、7重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いがとれないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0054】
前述した黄ごん(オウゴン)は2乃至7重量部が添加され、皮膚の痒みと細菌のトラブルを解消して抗炎症作用と利尿及び利胆作用により皮膚と血液を健康に維持する役割を果たす。
【0055】
このような黄ごんは、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加されてニコチン及びタールのような有毒物質を解毒する役割をするが、この際、前述した黄ごんは、2重量部以上使用して初めてその効果が持続的に現れ、7重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いが取れないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0056】
前述した黄精(オウセイ)は2乃至7重量部が添加され、脾経と肺経に作用して肺の活性を助け、脾臓を丈夫にする役割をするが、本発明によるニコチン制御効果を有する禁煙補助用組成物に添加されてニコチン及びタールのような有毒物質を緩和する役割を果たす。
【0057】
この際、黄精が2重量部以上使用されて初めてその効果が持続的に現れ、7重量部を超過すると効果は増加せず、別の成分との釣り合いが取れないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0058】
前述した薄荷(ハッカ)はメンソール、メントン、カンフェン、1‐メタノール‐D‐グルコシド等が含有され、皮膚の毛細血管を拡張させて解熱する作用があり、血管弛緩作用と胃を掃除してウィルスを抑制する作用がある。
【0059】
また、消炎作用、鎮痛作用、健胃作用、強壮作用、利胆作用、食欲増進及び疲労回復にも効果があるが、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に添加されてニコチン及びタールのような有毒物質を緩和する役割をする。
【0060】
この際、薄荷が2重量部以上使用され初めてその効果が持続的に現れるが、7重量部を超過すると効果は増加せず、他の成分との釣り合いが取れないため、2乃至7重量部を使用することが望ましい。
【0061】
前述した溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなるが、このような溶剤は前述した天然生理組成物及び複合生理活性組成物と混合され、天然生理組成物及び複合生理活性組成物の気化を容易にする役割をし、人体に無害な物質からなる。
【0062】
前述した着香剤はバニラ、メンソール、リナロール、ラベンダー、ミカン果皮抽出物、コーヒーフレーバー、フルーツフレーバー、2,5‐ジメチルピラジン、2‐アセチルピラジン、リンゴ酸及びアルカロイドからなるグループから選択された二つ以上からなるが、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を気化させて吸入する時、禁煙補助用組成物が持つ香りが使用者に拒否感を与えないようにする役割を果たす。
【0063】
前述した添加剤は、前記ニコチン除去効果を持つ禁煙補助用組成物にタバノン(メガスチグマトリエノン、Megastigmatrienone)が1乃至10重量%を含有するタバコ油、タバコ植物抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つに葉酸を混合してなるが、一般のタバコを吸う時に出るタバコの香りと似た成分から製造され、喫煙者がタバコを止めた後に禁断症状を引き起こさないようにする役割を果たす。
【0064】
この時、前述した葉酸は、タバコ油、タバコ植物抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つ100重量部に対して0.5乃至25重量部が添加され、禁煙補助機能を活性化し、生理活性を補助する。葉酸(folic acid、Vitamin B9、Pteroylglutamic acid)はグルタミン酸に芳香環が結合された形態のグルタミン酸の類似体である。ビタミンの一種でたんぱく質の代謝を助け、核酸の合成に関与し、赤血球の生産を助け悪性貧血を予防する。特に、細胞組織内で酵素により還元されて活性補助酵素型であるテトラヒドロ葉酸(THF)に転換され、細胞成長及び再生に関与し、特に新陳代謝反応に関与して1‐炭素基の中間運搬体として作用する。最近は、発癌過程で発癌因子遺伝子の作動に関与するメチル基の生産を助け、発癌スイッチを消す機能を持つという研究結果が知られている。
【0065】
また、妊婦の奇形児出産を予防する効果があるため、喫煙をする妊婦に有用である。
【0066】
前述した成分からなるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、健康補助食品の概念では口腔を通して直接体内に吸入することができ、気化転換効率に優れた機器を用いて肺または体内に吸入されることもできるが、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を通して吸入することが望ましい。
【0067】
本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する混合物製造段階S101、前述した混合物製造段階S101を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する第1加熱段階S103、前述した第1加熱段階S103を経た混合物を冷却する冷却段階S105、冷却された混合物を加熱する第2加熱段階S107、前述した第2加熱段階S107を通じて抽出された抽出液を遠心分離する遠心分離段階S109、遠心分離された抽出液を濾過する濾過段階S111を通してなる。
【0068】
また、前述した濾過段階S111以後は、濾過された抽出液に溶剤5乃至90重量部を添加する溶剤添加段階S113がさらに含まれることもある。
【0069】
また、前述した濾過段階S111以後は、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する添加剤混合段階S115がさらに含まれることもある。
【0070】
また、前述した濾過段階S111以後は、前述した溶剤添加段階S113と添加剤混合段階S115が全て含まれることもあり、このような場合には溶剤添加段階S113の進行後に添加剤混合段階S115を進行することが望ましい。
【0071】
前述した混合物製造段階S101は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する段階として、前述した天然生理組成物及び複合生理活性組成物を0.1乃至2%の水分を含有する状態で乾燥、洗浄及び粉砕し、日陰で乾燥して混合する段階である。
【0072】
この時に用いるコーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物は、前述した天然生理組成物及び複合生理活性組成物と同一であるため、これに対する説明は省略する。
【0073】
前述した第1加熱段階S103は前述した混合物製造段階S101を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する段階で、80℃の温度で5乃至10時間行われるが、この時、前述した蒸留水の代わりにエタノール及びエタノールと蒸留水の混合物を用いてもよく、抽出効率を上げるために、常温で前述した混合物を前述した蒸留水に3日以上水に浸した後、加熱することが望ましい。
【0074】
前述した冷却段階S105は、前述した第1加熱段階S103を経た混合物を冷却する段階であり、精製水が添加され、80℃の温度で加熱された混合物の抽出効率を上げるため、4乃至10℃の温度で急冷した後、2乃至3時間維持する段階である。
【0075】
前述した第2加熱段階S107は、冷却された混合物を加熱する段階であり、前述した冷却段階S105を通じて4乃至10℃の温度で冷却された混合物を80乃至100℃の温度で2乃至4時間加熱して抽出効率を上げる段階である。
【0076】
前述した遠心分離段階S109は、前述した第2加熱段階S107を通じて抽出された抽出液を遠心分離する段階であり、遠心分離を利用して200乃至800rpmの速度で20乃至30分間行われるが、このような遠心分離段階S109を通じて天然生理組成物及び複合生理活性組成物から抽出された抽出物が別途分離される。
【0077】
前述した濾過段階はS111は、遠心分離された抽出液を濾過する段階であり、300乃至500メッシュの濾過布を用いて遠心分離された抽出液を濾過して不純物を除去する段階である。
【0078】
前述した濾過段階S111を経れば、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物が製造される。
【0079】
前述した溶剤添加段階S113は、前述した濾過段階S111を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を体内に吸入するため、前述した濾過段階S111を経て濾過された抽出物に人体に無害であると共に気化効率に優れた溶剤5乃至90重量部を添加する段階である。
【0080】
この時、溶剤の成分は前述した溶剤と同一であるため、これに対する説明は省略することにする。
【0081】
前述した添加剤混合段階S115は、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する段階であり、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙組成物を吸入する際、拒否感を減らせるように着香剤を添加、もしくは喫煙欲求を抑制してくれるタバコの類似物質またはタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなる添加剤を混合する段階である。
【0082】
この時、着香剤及び添加剤は前述した着香剤及び添加剤と同一であるため、これに対する説明を省略する。
【0083】
以下では、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法及び物性を実施例を通して説明する。
【実施例】
【0084】
<実施例1>
コーヒー抽出物35重量部、苦瓜9重量部、姜黄9重量部、竜眼肉9重量部、楡白皮8重量部、三百草8重量部、当帰8重量部、黄ごん7重量部、黄精7重量部、薄荷5重量部を0.1乃至2%の水分を含有するように乾燥し、洗浄及び粉砕した後に日陰で乾燥して混合し、混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、80℃の温度で8時間加熱し、加熱された混合物を7℃の温度で急冷した後に2時間維持し、冷却された混合物を90℃の温度で2時間加熱し、加熱された混合物に含有された抽出物を遠心分離機を用いて500rpmの速度で25分間遠心分離し、遠心分離された抽出液を300乃至500メッシュの濾過布で濾過し、抽出物を製造した。
【0085】
実施例1を通じて抽出された抽出物をラットに摂取させ、ニコチンに対する反応性を測定した。
【0086】
{但し、5乃至6週齢の体重250乃至270gのスプラーグドーリー(Sprague−Dawley)系ラット(Korea)を使い、実験室で一定の条件(温度:22±3、明暗:12時間の明暗周期)で、飼料と飲料水の自由な摂取が可能なようにし、約1週間、純化させて安定させた後、事前準備して各群当り3乃至5匹を使い実験した。
【0087】
血液はタバコの煙及び試料処理後、ラットの心臓から直接採血したものを使用し、時間帯別の血液はラットの尻尾の動脈から注射器を用いて5乃至20μlを1、2、3、5、7日間採血して使用し、urineは毎回回収可能な部分(100μl)を採集して使用した。
【0088】
ニコチン(nicotine)は体内でコチニン(cotinine)に変換して30時間以上持続して体内に存在することになるため、ニコチンの代謝物質であるコチニンの量をラットの血液または尿から採取して定量した。}
【0089】
1.実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの血液内コチニン濃度の変化。
【0090】
図3に示したようにタバコの煙の処理前、5日間毎日約200μlまたは500μlの濃度で本発明の抽出物を経口投与し、その後、タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、Human Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いてコニチン濃度を測定した。
【0091】
その結果、図3に示したように、ラットの血液から無処理群に比べタバコの煙の処理群では約10倍増加したコチニンの量が検出された。反面、実施例1を通じて製造された抽出液組成物200μlを5日間経口投与した処理群はコチニンの量が約30%程度減少し、500μlを5日間経口投与した処理群はコチニンの量が約50%程度減少した。
【0092】
2.実施例1を通じて抽出された抽出物を5日間投与した後、タバコの煙を処理したラットの尿中コチニン濃度変化。
【0093】
図4に示したもののように、タバコの煙の処理前、5日間毎日約200μlまたは500μlの濃度で実施例1を通じて抽出した抽出物を経口投与し、以後、タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、Human Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いてコチニン濃度を測定した。
【0094】
その結果、ラットの尿から、無処理群に比べタバコの煙の処理群からは約50乃至69倍増加したコチニンの量が検出されたことがわかった。反面、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを5日間経口投与した処理群はコチニンの量が約65%程度減少し、500μlを5日間傾向投与した処理群は80乃至90%程度コチニンの量が減少した。
【0095】
3.タバコの煙の処理後、実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの血液内コニチン濃度変化。
【0096】
図5に示したように、タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、以後、1日、2日、3日及び5日間、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlと500μlをラットの体内に経口投与し、コチニンはHuman Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いて測定した。その結果、タバコの煙の処理後、1日目にはラットの血液から無処理群に比べ、タバコの煙が処理された群は約9倍以上のコチニンが検出された。
【0097】
また、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群より500μlを経口投与した処理群がコチニンの除去効果が大きく、約60乃至90%程度のコチニン減少効果が現れた。
【0098】
また、図6に示したように、タバコの煙の処理後3日目のラットの血液からも、実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群より500μlを経口投与した処理群がコチニンの除去効果が大きく現れた。
【0099】
また、図6乃至図7に示したように、タバコの煙の処理後1日、3日、5日目、と経過しても前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群と500μlを経口投与した処理群のニコチン除去効果が類似して持続することがわかる。
【0100】
4.タバコの煙の処理後、実施例1を通じて抽出された抽出物を投与したラットの尿(Urine)中コチニンの濃度測定。
【0101】
タバコの煙を2日間7分ずつ3回処理した後、試料は始めの1日及び3日間、試料200μl、500μlをラットに毎日経口投与し、コチニンはHuman Cotinine ELISA Kit from Calbiotech,Inc(USA)を用いて測定した。
【0102】
その結果、図8に示したように、タバコの煙の処理後、1日目のラットの尿から無処理群に比べてタバコの煙を処理した群は約10倍以上のコチニンが検出されることがわかり、前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群からはコチニンの量が約70%程度減少し、図9に示したように、タバコの煙の処理後、3日目のラットの尿からも無処理群に比べタバコの煙を処理した群が約9倍以上のコチニン検出量を示すことがわかり、前述した実施例1を通じて抽出された抽出物200μlを経口投与した処理群からはコチニンの量が約60%程度減少したことがわかる。また、500μlを経口投与した処理群からはコチニンの量が約90%程度減少したことがわかる。
【0103】
5.実施例1を通じて抽出された抽出物のタール除去効果を測定し、下の表1に示した。
【0104】
{但し、タール除去効果は各々ラット5匹に30mg/kgのタール10mlを腹腔注射し、実施例1を通じて抽出された抽出物を7日間服用させたA群と、30mg/kgのタール10mlを腹腔注射した後、水を服用させたB群に分け、経時的に生存の可否を観察した。}
【0105】
【表1】
【0106】
上記表1のように、実施例1を通じて抽出された抽出物を服用させたA群は大部分生存していることから、実施例1を通じて抽出された抽出物はタール成分を解毒する効果があることがわかる。
【0107】
<実施例2>
実施例1を通じて抽出された抽出物90重量部にプロピレングリコール45重量部を添加し、ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を製造した。
【0108】
実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の拒否感に対する官能検査を実施して下の表2に示した。
【0109】
効果なし:1点、若干改善:2点、普通:3点、大きく改善:4点、非常に改善:5点
【0110】
{但し、拒否感に対する官能検査は、官能検査のための被試験者は一日1箱以上の紙巻タバコを愛用する喫煙者で、今後の禁煙に関心がある、もしくは禁煙したいが現在喫煙を続けており禁煙が成功できない人(100名)とした。電子吸入器はイーティーエス生命科学株式会社(韓国製造会社、ソウル)のモーニングプラス(2011年型国内製造新製品)を使用した。
【0111】
実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を、20名ずつ5グループに分かれた人に使用するが、1個の電子吸入器に実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を2乃至3グラム(1g容量の充填カートリッジ2乃至3個)充填して使用し、検査期間には禁煙を実施し、1日2回に分けて4乃至6(1g容量の充填カートリッジ4乃至6個)グラムを充填して使用するようにした。}
【0112】
【表2】
【0113】
上の表2に示したように、本発明の実施例2により製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、全ての項目で喫煙による症状に比べて改善された症状を表していることがわかる。
【0114】
前述した実施例2を通じて製造されたニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を吸入した人の禁煙成功効率を測定し、下の表3に示した。
【0115】
(但し、禁煙の意思がある人を参加者として選び、試験を通してその結果を持続観察し、持続的な面談を通して禁煙持続の可否を注意深く観察した。しかし、性別、喫煙期間を考慮しない募集であって、10代から70代に至る多様な年齢群であり、総喫煙者100名を年齢別に2つの集団に分類し、試験期間中には飲酒を控えるよう勧奨し、水を十分に摂取するようにさせた。
【0116】
10週間を目標に試行し、検査開始前、タバコの弊害に対する警告と発癌誘発に対する情報を共に提供し、1週目には一日に1gの禁煙補助用カートリッジ2個のみを使用するようにし、2週目からは本人の希望にしたがって制限なしに供給して禁煙に集中するようにさせた。一般的には1gの禁煙補助用カートリッジ4乃至6個、つまり、一日に4乃至6gの禁煙補助用組成物を吸入した。
【0117】
禁煙の成功は1週間以上喫煙をしない場合に成功したと判断し、1週間以内に喫煙をする場合は禁煙失敗に分類した。)
【0118】
【表3】
【0119】
上の表2に示したように、本発明によるニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物を吸入した人の大部分が1週間以上の禁煙に成功し、4週以内の間、1週間以上喫煙をしなくなった人は10乃至30代が98%で、40乃至70代が82%、と観察され、アンケートの結果、禁煙に成功した人の大部分は喫煙の欲求が大幅に減少することを感じ、10週間続けて観察した結果、禁煙を継続することが表れた。
【符号の説明】
【0120】
S101 混合物製造段階
S103 第1加熱段階
S105 冷却段階
S107 第2加熱段階
S109 遠心分離段階
S111 濾過段階
S113 溶剤添加段階
S115 添加剤混合段階
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項2】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部からなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項3】
前記天然生理組成物は、コーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項4】
前記複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッケ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項5】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物には、溶剤5乃至90重量部がさらに添加されることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項6】
前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなることを特徴とする請求項5に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項7】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に着香剤3乃至20重量部をさらに添加してなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項8】
前記着香剤は、バニラ、メンソール、リナロール、ラベンダー、ミカン果皮抽出物、コーヒーフレーバー、フルーツフレーバー、2,5‐ジメチルピラジン、2‐アセチルピラジン、リンゴ酸及びアルカロイドからなるグループから選択された二つ以上からなることを特徴とする請求項7に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項9】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物にタバノンが1乃至10重量%含有されたタバコ油、タバコ植物の抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つに葉酸を混合してなる添加剤3乃至50重量部がさらに添加されてなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項10】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を通して肺に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項11】
コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する混合物製造段階と、
前記混合物製造段階を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する第1加熱段階と、
前記第1加熱段階を経た混合物を冷却する冷却段階と、
冷却された混合物を加熱する第2加熱段階と、
前記第2加熱段階を通じて抽出された抽出液を遠心分離する遠心分離段階、及び
遠心分離された抽出液を濾過する濾過段階、とを通してなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項12】
前記天然生理組成物はコーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項13】
前記複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項14】
前記第1加熱段階は80℃の温度で5乃至10時間行われ、前記第2加熱段階は80乃至100℃の温度で2乃至3時間行われることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項15】
前記冷却段階は、4乃至10℃の温度で2乃至3時間行われることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項16】
前記遠心分離段階は遠心分離機を利用し、200乃至800rpmの速度で20乃至30分間行われることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項17】
前記濾過段階後には、濾過された抽出液に溶剤5乃至90重量部を添加する溶剤添加段階がさらに含まれることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項18】
前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなることを特徴とする請求項17に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項19】
前記溶剤添加段階後には、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する添加剤混合段階がさらに含まれることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項1】
コーヒー抽出物からなる天然生理組成物及び複合生理活性組成物からなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項2】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部、複合生理活性組成物23乃至78重量部からなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項3】
前記天然生理組成物は、コーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項4】
前記複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッケ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項5】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物には、溶剤5乃至90重量部がさらに添加されることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項6】
前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなることを特徴とする請求項5に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項7】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物に着香剤3乃至20重量部をさらに添加してなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項8】
前記着香剤は、バニラ、メンソール、リナロール、ラベンダー、ミカン果皮抽出物、コーヒーフレーバー、フルーツフレーバー、2,5‐ジメチルピラジン、2‐アセチルピラジン、リンゴ酸及びアルカロイドからなるグループから選択された二つ以上からなることを特徴とする請求項7に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項9】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物にタバノンが1乃至10重量%含有されたタバコ油、タバコ植物の抽出物及びタバコの香りが添加された植物性エッセンスからなるグループから選択された一つに葉酸を混合してなる添加剤3乃至50重量部がさらに添加されてなることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項10】
前記ニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物は、薬物伝達用吸入器または電子吸入器を通して肺に伝達されることを特徴とする請求項1に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物。
【請求項11】
コーヒー抽出物からなる天然生理組成物20乃至60重量部及び複合生理活性組成物23乃至78重量部を混合する混合物製造段階と、
前記混合物製造段階を通じて製造された混合物10重量部に蒸留水200乃至250重量部を混合し、加熱する第1加熱段階と、
前記第1加熱段階を経た混合物を冷却する冷却段階と、
冷却された混合物を加熱する第2加熱段階と、
前記第2加熱段階を通じて抽出された抽出液を遠心分離する遠心分離段階、及び
遠心分離された抽出液を濾過する濾過段階、とを通してなることを特徴とするニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項12】
前記天然生理組成物はコーヒー生豆または焙煎豆の抽出物からなるか、もしくは焙煎豆抽出物70乃至80重量部にポリフェノール系またはバイオフラボノイド系物質が含有された添加剤20乃至30重量部を混合してなることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項13】
前記複合生理活性組成物は、苦瓜(ニガウリ)3乃至10重量部、姜黄(キョウオウ)3乃至10重量部、竜眼肉(リュウガンニク)3乃至10重量部、楡白皮(ユハクヒ)3乃至10重量部、三百草(サンビャクソウ)3乃至10重量部、当帰(トウキ)2乃至7重量部、黄ごん(オウゴン)2乃至7重量部、黄精(オウセイ)2乃至7重量部及び薄荷(ハッカ)2乃至7重量部からなるグループから選択された三つ以上の成分からなることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項14】
前記第1加熱段階は80℃の温度で5乃至10時間行われ、前記第2加熱段階は80乃至100℃の温度で2乃至3時間行われることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項15】
前記冷却段階は、4乃至10℃の温度で2乃至3時間行われることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項16】
前記遠心分離段階は遠心分離機を利用し、200乃至800rpmの速度で20乃至30分間行われることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項17】
前記濾過段階後には、濾過された抽出液に溶剤5乃至90重量部を添加する溶剤添加段階がさらに含まれることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項18】
前記溶剤はプロピレングリコール、グリコール及びグリセロールからなるグループから選択された一つからなることを特徴とする請求項17に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【請求項19】
前記溶剤添加段階後には、着香剤及び添加剤からなるグループから選択された一つ以上の物質を添加する添加剤混合段階がさらに含まれることを特徴とする請求項11に記載のニコチン除去効果を有する禁煙補助用組成物の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−140398(P2012−140398A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125212(P2011−125212)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(511136005)
【氏名又は名称原語表記】BAE, Joung Bin
【住所又は居所原語表記】106−301 Byucksan Blooming Apt., 875 Baegan−ri, Yangpyeong−eup, Yangpyeong−gun, Gyeonggi−do, Republic of Korea
【出願人】(511136027)ETS生命科学株式会社 (1)
【氏名又は名称原語表記】ETS Life Science Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】6th Floor, Samik Laviedor Bldg., 720−2 Yeoksam−dong, Gangnam−gu, Seoul, Republic of Korea
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(511136005)
【氏名又は名称原語表記】BAE, Joung Bin
【住所又は居所原語表記】106−301 Byucksan Blooming Apt., 875 Baegan−ri, Yangpyeong−eup, Yangpyeong−gun, Gyeonggi−do, Republic of Korea
【出願人】(511136027)ETS生命科学株式会社 (1)
【氏名又は名称原語表記】ETS Life Science Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】6th Floor, Samik Laviedor Bldg., 720−2 Yeoksam−dong, Gangnam−gu, Seoul, Republic of Korea
【Fターム(参考)】
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