ネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置
【課題】単体ではステレオ音声を出力できない第1および第2の通信装置を利用してステレオ音声を出力することができるネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置を提供する。
【解決手段】第1の通信装置100と右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶する第2の通信装置200Aとを含むネットワークシステム1における音声出力方法が提供される。音声出力方法は、第1の通信装置100が、外部から音声データを受信するステップと、第1の通信装置100が、音声データを発信するステップと、第2の通信装置200Aが、第1の通信装置100から音声データを受信するステップと、第2の通信装置200Aが、情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方を出力するステップとを備える。
【解決手段】第1の通信装置100と右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶する第2の通信装置200Aとを含むネットワークシステム1における音声出力方法が提供される。音声出力方法は、第1の通信装置100が、外部から音声データを受信するステップと、第1の通信装置100が、音声データを発信するステップと、第2の通信装置200Aが、第1の通信装置100から音声データを受信するステップと、第2の通信装置200Aが、情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方を出力するステップとを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声データを受信することができる第1の通信装置と、音声を出力するためのスピーカを有する第2の通信装置とを含むネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介してラジオ音声のデータを取得できるインターネットラジオが知られている。取得できるラジオ音声のデータには、ステレオ音声のデータとモノラル音声のデータとがある。音声出力装置は、2つのスピーカを利用して、ステレオ音声を出力したり、モノラル音声を出力したりすることができる。
【0003】
たとえば、特開2006−222932号公報(特許文献1)には、ネットワークシステムが開示されている。特開2006−222932号公報(特許文献1)によると、移動通信装置機のモノ音源及びステレオ音源出力装置は、ステレオ音源を出力するステレオコーデックと、ステレオコーデックから出力されたステレオ音源を処理するための第1の経路部と、ステレオコーデックから出力されたステレオ音源をモノ音源に処理するための第2の経路部と、第1の経路部及び第2の経路部に連結されてステレオ音源及びモノ音源を再生する音源出力部とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−222932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ラジオ音声のデータをダウンロードする機器の中にはスピーカが1つしかないがためにステレオ音声を出力できないものがある。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、単体ではステレオ音声を出力できない第1および第2の通信装置を利用してステレオ音声を出力することができるネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従うと、第1の通信装置と第2の通信装置とを備えるネットワークシステムが提供される。第1の通信装置は、第1のスピーカと、第1のメモリと、第1の通信インターフェイスと、外部から受信した音声データを第1の通信インターフェイスを介して発信するための第1のプロセッサとを含む。第2の通信装置は、第2のスピーカと、右側音声および左側音声の一方を指定する第2の情報を記憶する第2のメモリと、第1の通信装置からの音声データを受信するための第2の通信インターフェイスと、第2の情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方を第2のスピーカに出力させるための第2のプロセッサとを含む。
【0008】
好ましくは、第1のメモリは、右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を記憶する。第1のプロセッサは、第1の情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の他方を第1のスピーカに出力させる。
【0009】
好ましくは、第1の通信装置は、第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含む。第1のプロセッサは、左アンテナと右アンテナによって検知される、第2の通信装置からの信号強度に基づいて、第1の通信装置と第2の通信装置との位置関係を判断し、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を第2の通信装置へ送信し、右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を第1のメモリに記憶する。
【0010】
好ましくは、第1の通信装置は、コードレスホンの親機である。第2の通信装置は、コードレスホンの子機である。
【0011】
好ましくは、第1のプロセッサは、音声データとして、第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する。
【0012】
好ましくは、ネットワークシステムは、第3の通信装置をさらに備える。第3の通信装置は、第3のスピーカと、右側音声および左側音声の他方を指定する第3の情報を記憶する第3のメモリと、第1の通信装置からの音声データを受信するための第3の通信インターフェイスと、第3の情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の他方を第3のスピーカに出力させるための第3のプロセッサとを含む。
【0013】
好ましくは、第2の通信装置は、右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を受け付けるための操作部をさらに含む。第2のプロセッサは、命令に基づいて第2の情報を第2のメモリに記憶し、第2の通信インターフェイスを介して、第2の情報を第1の通信装置に送信する。第1のプロセッサは、受信した第2の情報に基づいて、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の他方を指定する命令を第3の通信装置へ送信する。
【0014】
好ましくは、第1の通信装置は、第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含む。第1のプロセッサは、左アンテナと右アンテナによって検知される、第2の通信装置からの信号強度に基づいて、第1の通信装置と第2の通信装置との位置関係を判断し、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を第2の通信装置へ送信し、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の他方を指定するための命令を第3の通信装置へ送信する。
【0015】
好ましくは、第1の通信装置は、コードレスホンの親機である。第2の通信装置は、コードレスホンの第1の子機である。第3の通信装置は、コードレスホンの第2の子機である。第1のプロセッサは、音声データとして、第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する。
【0016】
この発明の別の局面に従うと、第1の通信装置と右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶する第2の通信装置とを含むネットワークシステムにおける音声出力方法が提供される。音声出力方法は、第1の通信装置が、外部から音声データを受信するステップと、第1の通信装置が、音声データを発信するステップと、第2の通信装置が、第1の通信装置から音声データを受信するステップと、第2の通信装置が、情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方を出力するステップとを備える。
【0017】
この発明の別の局面に従うと、スピーカと、右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶するメモリと、他の通信装置からの音声データを受信するための通信インターフェイスと、情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方をスピーカに出力させるためのプロセッサとを備える通信装置が提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によると、単体ではステレオ音声を出力できない第1および第2の通信装置を利用してステレオ音声を出力することができるネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係る親機100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る親機100のイメージ図である。
【図4】本実施の形態に係る親機100が外部から受信するラジオ音声データXを示すイメージ図である。
【図5】本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−1を示すイメージ図である。
【図6】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−1を示すイメージ図である。
【図7】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−2の第1の変形例を示すイメージ図である。
【図8】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−3の第2の変形例を示すイメージ図である。
【図9】本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−2の変形例を示すイメージ図である。
【図10】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−4の第3の変形例を示すイメージ図である。
【図11】本実施の形態に係る子機200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態に係る子機200における設定処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に係る親機100における設定処理を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係る親機100における通信処理を示すフローチャートである。
【図15】本実施の形態に係る子機200における通信処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態に係るネットワークシステム1の変形例の全体構成を示すイメージ図である。
【図17】本実施の形態に係る親機100における自動設定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
以下では、コードレスホンの親機100を「第1の通信装置」の代表例として説明し、コードレスホンの子機200Aを「第2の通信装置」の代表例として説明し、コードレスホンの子機200Bを「第3の通信装置」の代表例として説明する。なお、第1〜第3の通信装置は、スピーカを有する携帯電話やコンピュータであってもよい。
【0022】
[実施の形態1]
<ネットワークシステム1の動作概要>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【0023】
図1を参照して、ネットワークシステム1は、親機100と、第1の子機200Aと、第2の子機200Bとを含む。親機100は、後述する通話用のスピーカと、通話用のマイクと、呼び出し用およびハンズフリーモード用のスピーカと、ハンズフリーモード用のマイクとを有する。ただし、後述する通話用のスピーカと、呼び出し用およびハンズフリーモード用のスピーカとを兼用しても良いし、ハンズフリーモード用のマイクと、通話用のマイクとを兼用しても良い。第1の子機200Aおよび第2の子機200Bも、後述する通話用のスピーカと、通話用のマイクと、呼び出し用のスピーカとを有する。ただし、通話用のスピーカと、呼び出し用のスピーカとを兼用しても良い。
【0024】
親機100は、インターネット400などを介して、IP電話のための通信を行うことができる。親機100は、屋内のネットワークとして、たとえば、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、DECT(登録商標)などを利用することによって、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bと、IP電話のための通信データを送受信する。換言すれば、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bは、親機100を介して、外部の電話機と通話のための通信を行うことができる。
【0025】
特に、本実施の形態に係る親機100は、インターネット400などを介して、外部からラジオ音声のデータもダウンロードすることができる。親機100は、ラジオ音声データを受信すると、当該ラジオ音声データがステレオ音声データであるかモノラル音声データであるかを判断する。親機100は、ステレオ音声データを取得した場合には、当該ステレオ音声データを屋内のネットワークに向けてブロードキャストする。
【0026】
第1の子機200Aおよび第2の子機200Bには、右音声を出力すべきであるか左音声を出力すべきであるかを示す情報が格納されている。第1の子機200Aは、自身の情報を参照することによって、ステレオ音声データに基づいて、右音声および左音声の一方のみを出力する。第2の子機200Bも、自身の情報を参照することによって、ステレオ音声データに基づいて、右音声および左音声の他方のみを出力する。
【0027】
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、親機100、第1の子機200A、第2の子機200Bの各々が、単体ではステレオ音声を出力することができないにもかかわらず、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bを利用することによってステレオ音声を出力することができる。
【0028】
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<親機100のハードウェア構成>
本実施の形態に係る第1の通信装置の一例である親機100のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る親機100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る親機100のイメージ図である。
【0029】
図2および図3を参照して、本実施の形態に係る親機100は、CPU(Central Processing Unit)110と、ROM(Read-Only Memory)111と、RAM(Random Access Memory)112と、LCD(Liquid Crystal Display)113と、操作部114と、ハンドセット121と、本体スピーカ122と、本体マイク123と、右アンテナ134Rと、左アンテナ134Lと、外部のネットワークと通信するための通信インターフェイス150とを含む。
【0030】
ROM111は、CPU110によって、実行されるプログラムや利用されるデータを格納する。RAM112は、CPU110によって、実行中のプログラムや処理されるデータを格納する。
【0031】
なお、子機200が1台しかないネットワークシステムにおいては、ROM111またはRAM112が、親機100がステレオの右側音声を出力すべきか左側音声を出力すべきかを示す情報を記憶する。
【0032】
LCD113は、CPU110からの信号に基づいて、文字や画像を表示する。たとえば、CPU110は、LCD113に、受信中のラジオの放送局や通話相手などを表示させる。
【0033】
ハンドセット121は、図示しない通話音声用マイクと通話音声用スピーカとを含む。ユーザは、ハンドセット121を持ち上げることによって、相手と通話することができる。
【0034】
本体スピーカ122は、CPU110からの信号に基づいて、呼び出し音を出力する。本体スピーカ122は、ハンズフリーモードにおいて、CPU110からの信号に基づいて、通話音声を出力する。本体スピーカ122は、ラジオモードにおいて、ラジオのモノラル音声またはステレオの右側音声または左側音声を出力する。
【0035】
本体マイク123は、ハンズフリーモードにおいて、通話音声をCPU110へ入力する。
【0036】
右アンテナ134Rは、親機100の右側に配置される。左アンテナ134Lは、親機100の左側に配置される。右アンテナ134Rおよび左アンテナ134Lは、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、DECT(登録商標)などを利用することによって、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bと通話データを送受信する。右アンテナ134Rおよび左アンテナ134Lは、親機100がステレオ音声データを受信した場合、当該ステレオ音声データを屋内のネットワークに向けてブロードキャストする。
【0037】
なお、本実施の形態においては、親機100は、右アンテナ134Rと左アンテナの代わりに、1つのアンテナ134のみを有しても良い。
【0038】
通信インターフェイス150は、インターネット400などを介して、外部の通信装置(サーバなど)と、通話のための通信を行う。通信インターフェイス150は、インターネット400などを介して、外部のサーバからステレオ音声用またはモノラル音声用のラジオ音声データXを受信する。
【0039】
CPU110は、ROM111またはRAM112に格納されたプログラムに基づいて、親機100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、操作部114を介してユーザから各種の命令を受け付ける。CPU110は、通信インターフェイス150を介して外部の通信装置とデータの送受信を行う。
【0040】
図4は、本実施の形態に係る親機100が外部から受信するラジオ音声データXを示すイメージ図である。図4を参照して、CPU110は、ラジオ音声データXの「Num Channels」のデータに基づいて、ラジオ音声データXがステレオ音声用であるかモノラル音声用であるかを判断する。
【0041】
図5は、本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−1を示すイメージ図である。図5を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データZ−1を作成する。ラジオ音声データZ−1のヘッダの音声フラグはOFFにされる。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データZ−1をブロードキャストする。ただし、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、ラジオ音声データZ−1を送信せずに、ラジオ音声データXに基づいて本体スピーカ122にモノラル音声を出力させてもよい。
【0042】
図6は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−1を示すイメージ図である。図6を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−1を作成する。ラジオ音声データY−1のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−1は、1つのパケット内に、左音声のデータと右音声のデータとが交互に配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−1をブロードキャストする。
【0043】
図7は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−2の第1の変形例を示すイメージ図である。図7を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−2を作成する。ラジオ音声データY−2のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−2は、子機200A,200Bのバッファメモリの容量が図6の場合よりも大きい場合に利用される。ラジオ音声データY−2は、1つのパケット内に、複数の左音声のデータ群と複数の右音声のデータ郡とが交互に配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−2をブロードキャストする。
【0044】
図8は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−3の第2の変形例を示すイメージ図である。図8を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−3を作成する。ラジオ音声データY−3のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−3は、子機200A,200Bのバッファメモリの容量が図7の場合よりも大きい場合に利用される。ラジオ音声データY−3は、1つのパケット内に、複数の左音声のデータ群と複数の右音声のデータ郡とが交互に配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−3をブロードキャストする。
【0045】
図9は、本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−2の変形例を示すイメージ図である。図9を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データZ−2を作成する。ラジオ音声データZ−2のヘッダの音声フラグはOFFにされる。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データZ−2をブロードキャストする。ただし、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、ラジオ音声データZ−2を送信せずに、ラジオ音声データXに基づいて本体スピーカ122にモノラル音声を出力させてもよい。
【0046】
図10は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−4の第3の変形例を示すイメージ図である。図10を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−4を作成する。ラジオ音声データY−4のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−4は、1つのパケット内に、1つの左音声または右音声のデータが配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−4をブロードキャストする。
【0047】
<子機200A,200Bのハードウェア構成>
本実施の形態に係る第2の通信装置の一例である子機200A,200Bのハードウェア構成について説明する。以下では、子機200A,200Bに共通の機能を説明する際には、両者を総称して子機200という。図11は、本実施の形態に係る子機200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0048】
図11を参照して、本実施の形態に係る子機200は、CPU210と、ROM211と、RAM212と、LCD213と、操作部214と、スピーカ222と、マイク223と、アンテナ234とを含む。
【0049】
ROM211は、CPU210によって、実行されるプログラムや利用されるデータを格納する。RAM212は、CPU210によって、実行中のプログラムや処理されるデータを格納する。
【0050】
ROM211またはRAM212は、子機200がステレオの右側音声を出力すべきか左側音声を出力すべきかを示す情報を記憶する。
【0051】
LCD213は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像を表示する。たとえば、CPU210は、LCD213に、受信中のラジオの放送局や通話相手名などを表示させる。
【0052】
スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、呼び出し音を出力する。スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、通話音声を出力する。スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、ステレオモードにおいて、ラジオの右側音声および左側音声の一方のみを出力する。スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、モノラルモードにおいて、ラジオ音声を出力する。
【0053】
マイク223は、通話音声をCPU110へ入力する。
アンテナ234は、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、DECT(登録商標)などを利用することによって、親機100と他の子機200とデータを送受信する。より詳細には、アンテナ234は、親機100からブロードキャストされたデータを受信したり、親機100や他の子機200と通話データやその他の情報を送受信したりする。
【0054】
CPU210は、ROM211またはRAM212に格納されたプログラムに基づいて、子機200の各部を制御する。たとえば、CPU210は、操作部214を介してユーザから各種の命令を受け付ける。CPU210は、アンテナ234を介して親機100および他の子機200とデータの送受信を行う。
【0055】
CPU210は、ステレオ音声用のラジオ音声データYを受信した場合に、ROM211またはRAM212に格納されている情報に基づいて、スピーカ222に、右側音声および左側音声のいずれか一方を出力させる。なお、第1の子機200Aが右側音声を出力する場合には、第2の子機200Bは左側音声を出力する。
【0056】
<子機200における設定処理>
次に、本実施の形態に係る子機200における設定処理について説明する。ここでは、図12は、本実施の形態に係る子機200における設定処理を示すフローチャートである。
【0057】
図12を参照して、CPU210は、操作部214を介して、ユーザからの設定命令を受け付ける(ステップS102)。すなわち、ユーザは、操作部214を介して、子機200をステレオの右用のスピーカとして利用するための設定命令または左用のスピーカとして利用するための設定命令を入力する。
【0058】
CPU210は、子機200を左用のスピーカとして利用するための設定命令が入力されたか否かを判断する(ステップS104)。CPU210は、子機200を左用のスピーカとして利用するための設定命令が入力された場合(ステップS104においてYESである場合)、子機200が左用のスピーカとして利用される旨の情報をRAM212に格納する(ステップS106)。CPU210は、ステップS110からの処理を実行する。
【0059】
CPU210は、子機200を左用のスピーカとして利用するための設定命令が入力されていない場合(ステップS104においてNOである場合)、すなわち子機200を右用のスピーカとして利用するための設定命令が入力された場合、子機200が右用のスピーカとして利用される旨の情報をRAM212に格納する(ステップS108)。
【0060】
CPU210は、アンテナ234を介して、子機200がステレオの右用のスピーカとして利用されるか左用のスピーカとして利用されるかを示す情報を親機100へ送信する(ステップS110)。CPU210は、設定処理を終了する。
【0061】
<親機100における設定処理>
次に、本実施の形態に係る親機100における設定処理について説明する。ここでは、図13は、本実施の形態に係る親機100における設定処理を示すフローチャートである。
【0062】
図13を参照して、CPU110は、アンテナ134を介して、第1の子機200Aから第1の子機200Aがステレオの右用のスピーカとして利用されるか左用のスピーカとして利用されるかを示す情報を受信する(ステップS202)。CPU110は、第1の子機200Aがステレオの左用のスピーカとして利用されるか否かを判断する(ステップS204)。
【0063】
CPU110は、第1の子機200Aがステレオの左用のスピーカとして利用される場合(ステップS204においてYESである場合)、アンテナ134を介して、別の子機200Bに子機200Bを右用のスピーカとして利用するための設定命令を送信する(ステップS206)。CPU110は、設定処理を終了する。
【0064】
CPU110は、第1の子機200Aがステレオの左用のスピーカとして利用されない場合(ステップS204においてNOである場合)、すなわち、第1の子機200Aがステレオの右用のスピーカとして利用される場合、CPU110は、アンテナ134を介して、別の子機200Bに子機200Bを左用のスピーカとして利用するための設定命令を送信する(ステップS208)。CPU110は、設定処理を終了する。
【0065】
<親機100における通信処理>
次に、本実施の形態に係る親機100における通信処理について説明する。ここでは、図14は、本実施の形態に係る親機100における通信処理を示すフローチャートである。
【0066】
図14を参照して、CPU110は、通信インターフェイス150を介して、インターネットラジオのサイトに接続する(ステップS302)。CPU110は、通信インターフェイス150を介して、外部のサーバからラジオ音声データXを受信する(ステップS304)。
【0067】
CPU110は、ラジオ音声データXのヘッダを参照することによって、ラジオ音声データXがステレオ音声のデータであるか否かを判断する(ステップS306)。CPU110は、ラジオ音声データXがステレオ音声のデータである場合(ステップS306においてYESである場合)、CPU110は、ラジオ音声データXから子機200が解釈可能なステレオのラジオ音声データYを作成する(ステップS308)。CPU110は、送信用のラジオ音声データYの音声フラグをONにする(ステップS310)。CPU110は、ステップS316からの処理を実行する。
【0068】
CPU110は、ラジオ音声データXがモノラル音声のデータである場合(ステップS306においてNOである場合)、CPU110は、ラジオ音声データXから子機200が解釈可能なモノラルのラジオ音声データZを作成する(ステップS312)。CPU110は、送信用のラジオ音声データZの音声フラグをOFFにする(ステップS314)。
【0069】
CPU110は、アンテナ134を利用することによって、作成したラジオ音声データY,Zを子機200へとブロードキャスト送信する(ステップS316)。CPU110は、操作部114を介して、インターネットラジオの視聴を終了する旨の命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS318)。CPU110は、当該命令を受け付けていない場合(ステップS318においてNOである場合)、ステップS304からの処理を繰り返す。CPU110は、当該命令を受け付けた場合(ステップS318においてYESである場合)、通信処理を終了する。
【0070】
<子機200における通信処理>
次に、本実施の形態に係る子機200における通信処理について説明する。ここでは、図15は、本実施の形態に係る子機200における通信処理を示すフローチャートである。
【0071】
図15を参照して、CPU210は、アンテナ234を介して、親機100からのラジオ音声データY,Zを受信する(ステップS402)。CPU210は、ラジオ音声データY,Zがステレオ音声のデータであるか否かを判断する(ステップS404)。すなわち、CPU210は、ラジオ音声データの音声フラグがONであるか否かを判断する。
【0072】
CPU210は、音声フラグがONである場合(ステップS404においてYESである場合)、RAM212に記憶されている情報を参照して、自身(子機200)が左音声を出力すべきか否かを判断する(ステップS406)。CPU210は、自身(子機200)が左音声を出力すべき場合(ステップS406においてYESである場合)、ラジオ音声データYに基づいて、スピーカ222に左音声のみを出力させる。CPU210は、ステップS414からの処理を実行する。
【0073】
CPU210は、自身(子機200)が左音声を出力すべきでない場合(ステップS406においてNOである場合)、ラジオ音声データYに基づいて、スピーカ222に右音声のみを出力させる(ステップS410)。CPU210は、ステップS414からの処理を実行する。
【0074】
CPU210は、音声フラグがOFFである場合(ステップS404においてNOである場合)、ラジオ音声データZに基づいて、スピーカ222に、モノラル音声を出力させる(ステップS412)。
【0075】
CPU210は、親機100からのラジオ音声データの受信が終了したか否かを判断する(ステップS414)。CPU210は、親機100からのラジオ音声データの受信が終了していない場合(ステップS414においてNOである場合)、ステップS402からの処理を繰り返す。CPU110は、親機100からのラジオ音声データの受信が終了した場合(ステップS414においてYESである場合)、通信処理を終了する。
【0076】
<ネットワークシステムの変形例>
なお、本実施の形態においては、第1の子機200Aが右用のスピーカとして動作し、第2の子機200Bが左用のスピーカとして動作する。しかしながら、親機100が、第1の子機200Aの役割を果たしてもよい。
【0077】
図16は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の変形例の全体構成を示すイメージ図である。図16に示すように、親機100が右用のスピーカとして動作し、第2の子機200Bが左用のスピーカとして動作してもよい。逆に、親機100が、第2の子機200Bの役割を果たしてもよい。すなわち、親機100が左用のスピーカとして動作し、第1の子機200Aが右用のスピーカとして動作してもよい。
【0078】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係るネットワークシステム1では、ユーザが子機200を左用のスピーカとして利用するための制御命令または右用のスピーカとして利用するための制御命令を入力するものであった。しかしながら、本実施の形態においては、親機100と子機200とが自動で、自身が左用のスピーカとして動作すべきか右用のスピーカとして動作すべきかを決定するものである。
【0079】
すなわち、両者は親機100における設定処理に関して異なる。以下では、親機100における自動設定処理について説明する。図17は、本実施の形態に係る親機100における自動設定処理を示すフローチャートである。
【0080】
図17を参照して、CPU110は、アンテナ134L,134Rを利用して、第1の子機200Aに対してビーコン電波を発信する(ステップS502)。CPU110は、左アンテナ134Lと右アンテナ134Rにて、第1の子機200Aからのビーコン応答を受信する(ステップS504)。
【0081】
CPU110は、左アンテナ134Lで受信されたビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信されたビーコン応答の強度よりも強いか否かを判断する(ステップS506)。左アンテナ134Lで受信されたビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信されたビーコン応答の強度よりも強い場合(ステップS506においてYESである場合)、CPU110は、左アンテナ134Lを介して第1の子機200Aに左用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS508)。
【0082】
CPU110は、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する(ステップS510)。たとえば、CPU110は、操作部114を介して、ユーザから第2の子機200Bが存在するか否かを示す情報を受け付けたり、第2の子機200Bからのビーコン応答を受信したりして、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する。
【0083】
第2の子機200Bが存在する場合(ステップS510においてYESである場合)、CPU110は、右アンテナ134Rを介して第2の子機200Bに右用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS512)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0084】
第2の子機200Bが存在しない場合(ステップS510においてNOである場合)、CPU110は、親機100を右用のスピーカして利用する旨の情報をRAM112に格納する(ステップS514)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0085】
左アンテナ134Lで受信されたビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信されたビーコン応答の強度よりも弱い場合(ステップS506においてNOである場合)、CPU110は、右アンテナ134Rを介して第1の子機200Aに右用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS516)。
【0086】
CPU110は、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する(ステップS518)。たとえば、CPU110は、操作部114を介して、ユーザから第2の子機200Bが存在するか否かを示す情報を受け付けたり、第2の子機200Bからのビーコン応答を受信したりして、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する。
【0087】
第2の子機200Bが存在する場合(ステップS518においてYESである場合)、CPU110は、左アンテナ134Lを介して第2の子機200Bに左用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS520)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0088】
第2の子機200Bが存在しない場合(ステップS518においてNOである場合)、CPU110は、親機100を左用のスピーカして利用する旨の情報RAM112に格納する(ステップS522)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0089】
なお、CPU110は、ステップS504において、左アンテナ134Lと右アンテナ134Rにて、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bからのビーコン応答を受信してもよい。
【0090】
そして、CPU110は、ステップS506において、左アンテナ134Lで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度よりも強いか否かを判断するとともに、左アンテナ134Lで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度よりも強いか否かを判断してもよい。
【0091】
そして、左アンテナ134Lで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度よりも強く、かつ、左アンテナ134Lで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度よりも強い場合に、CPU110は、「子機の位置を変更して下さい」という旨の警告をLCD113に表示させてもよい。
【0092】
また、左アンテナ134Lで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度よりも弱く、かつ、左アンテナ134Lで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度よりも弱い場合に、CPU110は、「子機の位置を変更して下さい」という旨の警告をLCD113に表示させてもよい。
【0093】
その後、所定期間経過後に、または、ユーザから位置の変更が終了した旨の命令を受け付けた際に、ステップS506の処理を繰り返してもよい。
【0094】
<本実施の形態に係るネットワークシステム1のその他の適用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0095】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0096】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
【0097】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0099】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0100】
1 ネットワークシステム、100 親機、110,210 CPU、111,211 ROM、112,212 RAM、113,213 LCD、114,214 操作部、121 ハンドセット、122 本体スピーカ、123 本体マイク、134,134L,134R,234 アンテナ、150 通信インターフェイス、200,200A,200B 子機、222 スピーカ、223 マイク、400 インターネット。
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声データを受信することができる第1の通信装置と、音声を出力するためのスピーカを有する第2の通信装置とを含むネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを介してラジオ音声のデータを取得できるインターネットラジオが知られている。取得できるラジオ音声のデータには、ステレオ音声のデータとモノラル音声のデータとがある。音声出力装置は、2つのスピーカを利用して、ステレオ音声を出力したり、モノラル音声を出力したりすることができる。
【0003】
たとえば、特開2006−222932号公報(特許文献1)には、ネットワークシステムが開示されている。特開2006−222932号公報(特許文献1)によると、移動通信装置機のモノ音源及びステレオ音源出力装置は、ステレオ音源を出力するステレオコーデックと、ステレオコーデックから出力されたステレオ音源を処理するための第1の経路部と、ステレオコーデックから出力されたステレオ音源をモノ音源に処理するための第2の経路部と、第1の経路部及び第2の経路部に連結されてステレオ音源及びモノ音源を再生する音源出力部とを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−222932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ラジオ音声のデータをダウンロードする機器の中にはスピーカが1つしかないがためにステレオ音声を出力できないものがある。
【0006】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、単体ではステレオ音声を出力できない第1および第2の通信装置を利用してステレオ音声を出力することができるネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明のある局面に従うと、第1の通信装置と第2の通信装置とを備えるネットワークシステムが提供される。第1の通信装置は、第1のスピーカと、第1のメモリと、第1の通信インターフェイスと、外部から受信した音声データを第1の通信インターフェイスを介して発信するための第1のプロセッサとを含む。第2の通信装置は、第2のスピーカと、右側音声および左側音声の一方を指定する第2の情報を記憶する第2のメモリと、第1の通信装置からの音声データを受信するための第2の通信インターフェイスと、第2の情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方を第2のスピーカに出力させるための第2のプロセッサとを含む。
【0008】
好ましくは、第1のメモリは、右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を記憶する。第1のプロセッサは、第1の情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の他方を第1のスピーカに出力させる。
【0009】
好ましくは、第1の通信装置は、第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含む。第1のプロセッサは、左アンテナと右アンテナによって検知される、第2の通信装置からの信号強度に基づいて、第1の通信装置と第2の通信装置との位置関係を判断し、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を第2の通信装置へ送信し、右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を第1のメモリに記憶する。
【0010】
好ましくは、第1の通信装置は、コードレスホンの親機である。第2の通信装置は、コードレスホンの子機である。
【0011】
好ましくは、第1のプロセッサは、音声データとして、第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する。
【0012】
好ましくは、ネットワークシステムは、第3の通信装置をさらに備える。第3の通信装置は、第3のスピーカと、右側音声および左側音声の他方を指定する第3の情報を記憶する第3のメモリと、第1の通信装置からの音声データを受信するための第3の通信インターフェイスと、第3の情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の他方を第3のスピーカに出力させるための第3のプロセッサとを含む。
【0013】
好ましくは、第2の通信装置は、右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を受け付けるための操作部をさらに含む。第2のプロセッサは、命令に基づいて第2の情報を第2のメモリに記憶し、第2の通信インターフェイスを介して、第2の情報を第1の通信装置に送信する。第1のプロセッサは、受信した第2の情報に基づいて、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の他方を指定する命令を第3の通信装置へ送信する。
【0014】
好ましくは、第1の通信装置は、第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含む。第1のプロセッサは、左アンテナと右アンテナによって検知される、第2の通信装置からの信号強度に基づいて、第1の通信装置と第2の通信装置との位置関係を判断し、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を第2の通信装置へ送信し、第1の通信インターフェイスを介して、右側音声および左側音声の他方を指定するための命令を第3の通信装置へ送信する。
【0015】
好ましくは、第1の通信装置は、コードレスホンの親機である。第2の通信装置は、コードレスホンの第1の子機である。第3の通信装置は、コードレスホンの第2の子機である。第1のプロセッサは、音声データとして、第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する。
【0016】
この発明の別の局面に従うと、第1の通信装置と右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶する第2の通信装置とを含むネットワークシステムにおける音声出力方法が提供される。音声出力方法は、第1の通信装置が、外部から音声データを受信するステップと、第1の通信装置が、音声データを発信するステップと、第2の通信装置が、第1の通信装置から音声データを受信するステップと、第2の通信装置が、情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方を出力するステップとを備える。
【0017】
この発明の別の局面に従うと、スピーカと、右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶するメモリと、他の通信装置からの音声データを受信するための通信インターフェイスと、情報に基づいて、受信した音声データの右側音声または左側音声の一方をスピーカに出力させるためのプロセッサとを備える通信装置が提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によると、単体ではステレオ音声を出力できない第1および第2の通信装置を利用してステレオ音声を出力することができるネットワークシステム、音声出力方法、および通信装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【図2】本実施の形態に係る親機100のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に係る親機100のイメージ図である。
【図4】本実施の形態に係る親機100が外部から受信するラジオ音声データXを示すイメージ図である。
【図5】本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−1を示すイメージ図である。
【図6】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−1を示すイメージ図である。
【図7】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−2の第1の変形例を示すイメージ図である。
【図8】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−3の第2の変形例を示すイメージ図である。
【図9】本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−2の変形例を示すイメージ図である。
【図10】本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−4の第3の変形例を示すイメージ図である。
【図11】本実施の形態に係る子機200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図12】本実施の形態に係る子機200における設定処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態に係る親機100における設定処理を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態に係る親機100における通信処理を示すフローチャートである。
【図15】本実施の形態に係る子機200における通信処理を示すフローチャートである。
【図16】本実施の形態に係るネットワークシステム1の変形例の全体構成を示すイメージ図である。
【図17】本実施の形態に係る親機100における自動設定処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
以下では、コードレスホンの親機100を「第1の通信装置」の代表例として説明し、コードレスホンの子機200Aを「第2の通信装置」の代表例として説明し、コードレスホンの子機200Bを「第3の通信装置」の代表例として説明する。なお、第1〜第3の通信装置は、スピーカを有する携帯電話やコンピュータであってもよい。
【0022】
[実施の形態1]
<ネットワークシステム1の動作概要>
まず、本実施の形態に係るネットワークシステム1の動作概要について説明する。図1は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の全体構成を示すイメージ図である。
【0023】
図1を参照して、ネットワークシステム1は、親機100と、第1の子機200Aと、第2の子機200Bとを含む。親機100は、後述する通話用のスピーカと、通話用のマイクと、呼び出し用およびハンズフリーモード用のスピーカと、ハンズフリーモード用のマイクとを有する。ただし、後述する通話用のスピーカと、呼び出し用およびハンズフリーモード用のスピーカとを兼用しても良いし、ハンズフリーモード用のマイクと、通話用のマイクとを兼用しても良い。第1の子機200Aおよび第2の子機200Bも、後述する通話用のスピーカと、通話用のマイクと、呼び出し用のスピーカとを有する。ただし、通話用のスピーカと、呼び出し用のスピーカとを兼用しても良い。
【0024】
親機100は、インターネット400などを介して、IP電話のための通信を行うことができる。親機100は、屋内のネットワークとして、たとえば、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、DECT(登録商標)などを利用することによって、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bと、IP電話のための通信データを送受信する。換言すれば、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bは、親機100を介して、外部の電話機と通話のための通信を行うことができる。
【0025】
特に、本実施の形態に係る親機100は、インターネット400などを介して、外部からラジオ音声のデータもダウンロードすることができる。親機100は、ラジオ音声データを受信すると、当該ラジオ音声データがステレオ音声データであるかモノラル音声データであるかを判断する。親機100は、ステレオ音声データを取得した場合には、当該ステレオ音声データを屋内のネットワークに向けてブロードキャストする。
【0026】
第1の子機200Aおよび第2の子機200Bには、右音声を出力すべきであるか左音声を出力すべきであるかを示す情報が格納されている。第1の子機200Aは、自身の情報を参照することによって、ステレオ音声データに基づいて、右音声および左音声の一方のみを出力する。第2の子機200Bも、自身の情報を参照することによって、ステレオ音声データに基づいて、右音声および左音声の他方のみを出力する。
【0027】
このように、本実施の形態に係るネットワークシステム1においては、親機100、第1の子機200A、第2の子機200Bの各々が、単体ではステレオ音声を出力することができないにもかかわらず、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bを利用することによってステレオ音声を出力することができる。
【0028】
以下、このような機能を実現するための構成について詳述する。
<親機100のハードウェア構成>
本実施の形態に係る第1の通信装置の一例である親機100のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る親機100のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、本実施の形態に係る親機100のイメージ図である。
【0029】
図2および図3を参照して、本実施の形態に係る親機100は、CPU(Central Processing Unit)110と、ROM(Read-Only Memory)111と、RAM(Random Access Memory)112と、LCD(Liquid Crystal Display)113と、操作部114と、ハンドセット121と、本体スピーカ122と、本体マイク123と、右アンテナ134Rと、左アンテナ134Lと、外部のネットワークと通信するための通信インターフェイス150とを含む。
【0030】
ROM111は、CPU110によって、実行されるプログラムや利用されるデータを格納する。RAM112は、CPU110によって、実行中のプログラムや処理されるデータを格納する。
【0031】
なお、子機200が1台しかないネットワークシステムにおいては、ROM111またはRAM112が、親機100がステレオの右側音声を出力すべきか左側音声を出力すべきかを示す情報を記憶する。
【0032】
LCD113は、CPU110からの信号に基づいて、文字や画像を表示する。たとえば、CPU110は、LCD113に、受信中のラジオの放送局や通話相手などを表示させる。
【0033】
ハンドセット121は、図示しない通話音声用マイクと通話音声用スピーカとを含む。ユーザは、ハンドセット121を持ち上げることによって、相手と通話することができる。
【0034】
本体スピーカ122は、CPU110からの信号に基づいて、呼び出し音を出力する。本体スピーカ122は、ハンズフリーモードにおいて、CPU110からの信号に基づいて、通話音声を出力する。本体スピーカ122は、ラジオモードにおいて、ラジオのモノラル音声またはステレオの右側音声または左側音声を出力する。
【0035】
本体マイク123は、ハンズフリーモードにおいて、通話音声をCPU110へ入力する。
【0036】
右アンテナ134Rは、親機100の右側に配置される。左アンテナ134Lは、親機100の左側に配置される。右アンテナ134Rおよび左アンテナ134Lは、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、DECT(登録商標)などを利用することによって、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bと通話データを送受信する。右アンテナ134Rおよび左アンテナ134Lは、親機100がステレオ音声データを受信した場合、当該ステレオ音声データを屋内のネットワークに向けてブロードキャストする。
【0037】
なお、本実施の形態においては、親機100は、右アンテナ134Rと左アンテナの代わりに、1つのアンテナ134のみを有しても良い。
【0038】
通信インターフェイス150は、インターネット400などを介して、外部の通信装置(サーバなど)と、通話のための通信を行う。通信インターフェイス150は、インターネット400などを介して、外部のサーバからステレオ音声用またはモノラル音声用のラジオ音声データXを受信する。
【0039】
CPU110は、ROM111またはRAM112に格納されたプログラムに基づいて、親機100の各部を制御する。たとえば、CPU110は、操作部114を介してユーザから各種の命令を受け付ける。CPU110は、通信インターフェイス150を介して外部の通信装置とデータの送受信を行う。
【0040】
図4は、本実施の形態に係る親機100が外部から受信するラジオ音声データXを示すイメージ図である。図4を参照して、CPU110は、ラジオ音声データXの「Num Channels」のデータに基づいて、ラジオ音声データXがステレオ音声用であるかモノラル音声用であるかを判断する。
【0041】
図5は、本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−1を示すイメージ図である。図5を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データZ−1を作成する。ラジオ音声データZ−1のヘッダの音声フラグはOFFにされる。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データZ−1をブロードキャストする。ただし、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、ラジオ音声データZ−1を送信せずに、ラジオ音声データXに基づいて本体スピーカ122にモノラル音声を出力させてもよい。
【0042】
図6は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−1を示すイメージ図である。図6を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−1を作成する。ラジオ音声データY−1のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−1は、1つのパケット内に、左音声のデータと右音声のデータとが交互に配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−1をブロードキャストする。
【0043】
図7は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−2の第1の変形例を示すイメージ図である。図7を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−2を作成する。ラジオ音声データY−2のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−2は、子機200A,200Bのバッファメモリの容量が図6の場合よりも大きい場合に利用される。ラジオ音声データY−2は、1つのパケット内に、複数の左音声のデータ群と複数の右音声のデータ郡とが交互に配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−2をブロードキャストする。
【0044】
図8は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−3の第2の変形例を示すイメージ図である。図8を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−3を作成する。ラジオ音声データY−3のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−3は、子機200A,200Bのバッファメモリの容量が図7の場合よりも大きい場合に利用される。ラジオ音声データY−3は、1つのパケット内に、複数の左音声のデータ群と複数の右音声のデータ郡とが交互に配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−3をブロードキャストする。
【0045】
図9は、本実施の形態に係る親機100が発信するモノラルのラジオ音声データZ−2の変形例を示すイメージ図である。図9を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データZ−2を作成する。ラジオ音声データZ−2のヘッダの音声フラグはOFFにされる。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データZ−2をブロードキャストする。ただし、CPU110は、受信したラジオ音声データXがモノラル音声用である場合、ラジオ音声データZ−2を送信せずに、ラジオ音声データXに基づいて本体スピーカ122にモノラル音声を出力させてもよい。
【0046】
図10は、本実施の形態に係る親機100が発信するステレオのラジオ音声データY−4の第3の変形例を示すイメージ図である。図10を参照して、CPU110は、受信したラジオ音声データXがステレオ音声用である場合、子機200A,200Bが解釈可能なラジオ音声データY−4を作成する。ラジオ音声データY−4のヘッダの音声フラグはONにされる。ラジオ音声データY−4は、1つのパケット内に、1つの左音声または右音声のデータが配置される。CPU110は、アンテナ134を介して、ラジオ音声データY−4をブロードキャストする。
【0047】
<子機200A,200Bのハードウェア構成>
本実施の形態に係る第2の通信装置の一例である子機200A,200Bのハードウェア構成について説明する。以下では、子機200A,200Bに共通の機能を説明する際には、両者を総称して子機200という。図11は、本実施の形態に係る子機200のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0048】
図11を参照して、本実施の形態に係る子機200は、CPU210と、ROM211と、RAM212と、LCD213と、操作部214と、スピーカ222と、マイク223と、アンテナ234とを含む。
【0049】
ROM211は、CPU210によって、実行されるプログラムや利用されるデータを格納する。RAM212は、CPU210によって、実行中のプログラムや処理されるデータを格納する。
【0050】
ROM211またはRAM212は、子機200がステレオの右側音声を出力すべきか左側音声を出力すべきかを示す情報を記憶する。
【0051】
LCD213は、CPU210からの信号に基づいて、文字や画像を表示する。たとえば、CPU210は、LCD213に、受信中のラジオの放送局や通話相手名などを表示させる。
【0052】
スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、呼び出し音を出力する。スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、通話音声を出力する。スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、ステレオモードにおいて、ラジオの右側音声および左側音声の一方のみを出力する。スピーカ222は、CPU210からの信号に基づいて、モノラルモードにおいて、ラジオ音声を出力する。
【0053】
マイク223は、通話音声をCPU110へ入力する。
アンテナ234は、無線LAN、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、DECT(登録商標)などを利用することによって、親機100と他の子機200とデータを送受信する。より詳細には、アンテナ234は、親機100からブロードキャストされたデータを受信したり、親機100や他の子機200と通話データやその他の情報を送受信したりする。
【0054】
CPU210は、ROM211またはRAM212に格納されたプログラムに基づいて、子機200の各部を制御する。たとえば、CPU210は、操作部214を介してユーザから各種の命令を受け付ける。CPU210は、アンテナ234を介して親機100および他の子機200とデータの送受信を行う。
【0055】
CPU210は、ステレオ音声用のラジオ音声データYを受信した場合に、ROM211またはRAM212に格納されている情報に基づいて、スピーカ222に、右側音声および左側音声のいずれか一方を出力させる。なお、第1の子機200Aが右側音声を出力する場合には、第2の子機200Bは左側音声を出力する。
【0056】
<子機200における設定処理>
次に、本実施の形態に係る子機200における設定処理について説明する。ここでは、図12は、本実施の形態に係る子機200における設定処理を示すフローチャートである。
【0057】
図12を参照して、CPU210は、操作部214を介して、ユーザからの設定命令を受け付ける(ステップS102)。すなわち、ユーザは、操作部214を介して、子機200をステレオの右用のスピーカとして利用するための設定命令または左用のスピーカとして利用するための設定命令を入力する。
【0058】
CPU210は、子機200を左用のスピーカとして利用するための設定命令が入力されたか否かを判断する(ステップS104)。CPU210は、子機200を左用のスピーカとして利用するための設定命令が入力された場合(ステップS104においてYESである場合)、子機200が左用のスピーカとして利用される旨の情報をRAM212に格納する(ステップS106)。CPU210は、ステップS110からの処理を実行する。
【0059】
CPU210は、子機200を左用のスピーカとして利用するための設定命令が入力されていない場合(ステップS104においてNOである場合)、すなわち子機200を右用のスピーカとして利用するための設定命令が入力された場合、子機200が右用のスピーカとして利用される旨の情報をRAM212に格納する(ステップS108)。
【0060】
CPU210は、アンテナ234を介して、子機200がステレオの右用のスピーカとして利用されるか左用のスピーカとして利用されるかを示す情報を親機100へ送信する(ステップS110)。CPU210は、設定処理を終了する。
【0061】
<親機100における設定処理>
次に、本実施の形態に係る親機100における設定処理について説明する。ここでは、図13は、本実施の形態に係る親機100における設定処理を示すフローチャートである。
【0062】
図13を参照して、CPU110は、アンテナ134を介して、第1の子機200Aから第1の子機200Aがステレオの右用のスピーカとして利用されるか左用のスピーカとして利用されるかを示す情報を受信する(ステップS202)。CPU110は、第1の子機200Aがステレオの左用のスピーカとして利用されるか否かを判断する(ステップS204)。
【0063】
CPU110は、第1の子機200Aがステレオの左用のスピーカとして利用される場合(ステップS204においてYESである場合)、アンテナ134を介して、別の子機200Bに子機200Bを右用のスピーカとして利用するための設定命令を送信する(ステップS206)。CPU110は、設定処理を終了する。
【0064】
CPU110は、第1の子機200Aがステレオの左用のスピーカとして利用されない場合(ステップS204においてNOである場合)、すなわち、第1の子機200Aがステレオの右用のスピーカとして利用される場合、CPU110は、アンテナ134を介して、別の子機200Bに子機200Bを左用のスピーカとして利用するための設定命令を送信する(ステップS208)。CPU110は、設定処理を終了する。
【0065】
<親機100における通信処理>
次に、本実施の形態に係る親機100における通信処理について説明する。ここでは、図14は、本実施の形態に係る親機100における通信処理を示すフローチャートである。
【0066】
図14を参照して、CPU110は、通信インターフェイス150を介して、インターネットラジオのサイトに接続する(ステップS302)。CPU110は、通信インターフェイス150を介して、外部のサーバからラジオ音声データXを受信する(ステップS304)。
【0067】
CPU110は、ラジオ音声データXのヘッダを参照することによって、ラジオ音声データXがステレオ音声のデータであるか否かを判断する(ステップS306)。CPU110は、ラジオ音声データXがステレオ音声のデータである場合(ステップS306においてYESである場合)、CPU110は、ラジオ音声データXから子機200が解釈可能なステレオのラジオ音声データYを作成する(ステップS308)。CPU110は、送信用のラジオ音声データYの音声フラグをONにする(ステップS310)。CPU110は、ステップS316からの処理を実行する。
【0068】
CPU110は、ラジオ音声データXがモノラル音声のデータである場合(ステップS306においてNOである場合)、CPU110は、ラジオ音声データXから子機200が解釈可能なモノラルのラジオ音声データZを作成する(ステップS312)。CPU110は、送信用のラジオ音声データZの音声フラグをOFFにする(ステップS314)。
【0069】
CPU110は、アンテナ134を利用することによって、作成したラジオ音声データY,Zを子機200へとブロードキャスト送信する(ステップS316)。CPU110は、操作部114を介して、インターネットラジオの視聴を終了する旨の命令を受け付けたか否かを判断する(ステップS318)。CPU110は、当該命令を受け付けていない場合(ステップS318においてNOである場合)、ステップS304からの処理を繰り返す。CPU110は、当該命令を受け付けた場合(ステップS318においてYESである場合)、通信処理を終了する。
【0070】
<子機200における通信処理>
次に、本実施の形態に係る子機200における通信処理について説明する。ここでは、図15は、本実施の形態に係る子機200における通信処理を示すフローチャートである。
【0071】
図15を参照して、CPU210は、アンテナ234を介して、親機100からのラジオ音声データY,Zを受信する(ステップS402)。CPU210は、ラジオ音声データY,Zがステレオ音声のデータであるか否かを判断する(ステップS404)。すなわち、CPU210は、ラジオ音声データの音声フラグがONであるか否かを判断する。
【0072】
CPU210は、音声フラグがONである場合(ステップS404においてYESである場合)、RAM212に記憶されている情報を参照して、自身(子機200)が左音声を出力すべきか否かを判断する(ステップS406)。CPU210は、自身(子機200)が左音声を出力すべき場合(ステップS406においてYESである場合)、ラジオ音声データYに基づいて、スピーカ222に左音声のみを出力させる。CPU210は、ステップS414からの処理を実行する。
【0073】
CPU210は、自身(子機200)が左音声を出力すべきでない場合(ステップS406においてNOである場合)、ラジオ音声データYに基づいて、スピーカ222に右音声のみを出力させる(ステップS410)。CPU210は、ステップS414からの処理を実行する。
【0074】
CPU210は、音声フラグがOFFである場合(ステップS404においてNOである場合)、ラジオ音声データZに基づいて、スピーカ222に、モノラル音声を出力させる(ステップS412)。
【0075】
CPU210は、親機100からのラジオ音声データの受信が終了したか否かを判断する(ステップS414)。CPU210は、親機100からのラジオ音声データの受信が終了していない場合(ステップS414においてNOである場合)、ステップS402からの処理を繰り返す。CPU110は、親機100からのラジオ音声データの受信が終了した場合(ステップS414においてYESである場合)、通信処理を終了する。
【0076】
<ネットワークシステムの変形例>
なお、本実施の形態においては、第1の子機200Aが右用のスピーカとして動作し、第2の子機200Bが左用のスピーカとして動作する。しかしながら、親機100が、第1の子機200Aの役割を果たしてもよい。
【0077】
図16は、本実施の形態に係るネットワークシステム1の変形例の全体構成を示すイメージ図である。図16に示すように、親機100が右用のスピーカとして動作し、第2の子機200Bが左用のスピーカとして動作してもよい。逆に、親機100が、第2の子機200Bの役割を果たしてもよい。すなわち、親機100が左用のスピーカとして動作し、第1の子機200Aが右用のスピーカとして動作してもよい。
【0078】
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。上述の実施の形態1に係るネットワークシステム1では、ユーザが子機200を左用のスピーカとして利用するための制御命令または右用のスピーカとして利用するための制御命令を入力するものであった。しかしながら、本実施の形態においては、親機100と子機200とが自動で、自身が左用のスピーカとして動作すべきか右用のスピーカとして動作すべきかを決定するものである。
【0079】
すなわち、両者は親機100における設定処理に関して異なる。以下では、親機100における自動設定処理について説明する。図17は、本実施の形態に係る親機100における自動設定処理を示すフローチャートである。
【0080】
図17を参照して、CPU110は、アンテナ134L,134Rを利用して、第1の子機200Aに対してビーコン電波を発信する(ステップS502)。CPU110は、左アンテナ134Lと右アンテナ134Rにて、第1の子機200Aからのビーコン応答を受信する(ステップS504)。
【0081】
CPU110は、左アンテナ134Lで受信されたビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信されたビーコン応答の強度よりも強いか否かを判断する(ステップS506)。左アンテナ134Lで受信されたビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信されたビーコン応答の強度よりも強い場合(ステップS506においてYESである場合)、CPU110は、左アンテナ134Lを介して第1の子機200Aに左用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS508)。
【0082】
CPU110は、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する(ステップS510)。たとえば、CPU110は、操作部114を介して、ユーザから第2の子機200Bが存在するか否かを示す情報を受け付けたり、第2の子機200Bからのビーコン応答を受信したりして、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する。
【0083】
第2の子機200Bが存在する場合(ステップS510においてYESである場合)、CPU110は、右アンテナ134Rを介して第2の子機200Bに右用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS512)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0084】
第2の子機200Bが存在しない場合(ステップS510においてNOである場合)、CPU110は、親機100を右用のスピーカして利用する旨の情報をRAM112に格納する(ステップS514)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0085】
左アンテナ134Lで受信されたビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信されたビーコン応答の強度よりも弱い場合(ステップS506においてNOである場合)、CPU110は、右アンテナ134Rを介して第1の子機200Aに右用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS516)。
【0086】
CPU110は、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する(ステップS518)。たとえば、CPU110は、操作部114を介して、ユーザから第2の子機200Bが存在するか否かを示す情報を受け付けたり、第2の子機200Bからのビーコン応答を受信したりして、第2の子機200Bが存在するか否かを判断する。
【0087】
第2の子機200Bが存在する場合(ステップS518においてYESである場合)、CPU110は、左アンテナ134Lを介して第2の子機200Bに左用のスピーカとして動作するための制御命令を送信する(ステップS520)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0088】
第2の子機200Bが存在しない場合(ステップS518においてNOである場合)、CPU110は、親機100を左用のスピーカして利用する旨の情報RAM112に格納する(ステップS522)。CPU110は、自動設定処理を終了する。
【0089】
なお、CPU110は、ステップS504において、左アンテナ134Lと右アンテナ134Rにて、第1の子機200Aおよび第2の子機200Bからのビーコン応答を受信してもよい。
【0090】
そして、CPU110は、ステップS506において、左アンテナ134Lで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度よりも強いか否かを判断するとともに、左アンテナ134Lで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度よりも強いか否かを判断してもよい。
【0091】
そして、左アンテナ134Lで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度よりも強く、かつ、左アンテナ134Lで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度よりも強い場合に、CPU110は、「子機の位置を変更して下さい」という旨の警告をLCD113に表示させてもよい。
【0092】
また、左アンテナ134Lで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第1の子機200Aのビーコン応答の強度よりも弱く、かつ、左アンテナ134Lで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度が、右アンテナ134Rで受信された第2の子機200Bのビーコン応答の強度よりも弱い場合に、CPU110は、「子機の位置を変更して下さい」という旨の警告をLCD113に表示させてもよい。
【0093】
その後、所定期間経過後に、または、ユーザから位置の変更が終了した旨の命令を受け付けた際に、ステップS506の処理を繰り返してもよい。
【0094】
<本実施の形態に係るネットワークシステム1のその他の適用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0095】
この場合、記録媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0096】
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード(ICメモリカード)、ROM(マスクROM、フラッシュEEPROMなど)などを用いることができる。
【0097】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0099】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0100】
1 ネットワークシステム、100 親機、110,210 CPU、111,211 ROM、112,212 RAM、113,213 LCD、114,214 操作部、121 ハンドセット、122 本体スピーカ、123 本体マイク、134,134L,134R,234 アンテナ、150 通信インターフェイス、200,200A,200B 子機、222 スピーカ、223 マイク、400 インターネット。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信装置を備え、前記第1の通信装置は、
第1のスピーカと、
第1のメモリと、
第1の通信インターフェイスと、
外部から受信した音声データを前記第1の通信インターフェイスを介して発信するための第1のプロセッサとを含み、
第2の通信装置をさらに備え、前記第2の通信装置は、
第2のスピーカと、
右側音声および左側音声の一方を指定する第2の情報を記憶する第2のメモリと、
前記第1の通信装置からの前記音声データを受信するための第2の通信インターフェイスと、
前記第2の情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の一方を前記第2のスピーカに出力させるための第2のプロセッサとを含む、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記第1のメモリは、右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を記憶し、
前記第1のプロセッサは、前記第1の情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の他方を前記第1のスピーカに出力させる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、前記第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含み、
前記第1のプロセッサは、
前記左アンテナと前記右アンテナによって検知される、前記第2の通信装置からの信号強度に基づいて、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との位置関係を判断し、
前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を前記第2の通信装置へ送信し、
前記右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を前記第1のメモリに記憶する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記第1の通信装置は、コードレスホンの親機であって、
前記第2の通信装置は、コードレスホンの子機であって、
前記第1のプロセッサは、前記音声データとして、前記第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する、請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
第3の通信装置をさらに備え、前記第3の通信装置は、
第3のスピーカと、
右側音声および左側音声の他方を指定する第3の情報を記憶する第3のメモリと、
前記第1の通信装置からの前記音声データを受信するための第3の通信インターフェイスと、
前記第3の情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の他方を前記第3のスピーカに出力させるための第3のプロセッサとを含む、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記第2の通信装置は、前記右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を受け付けるための操作部をさらに含み、
前記第2のプロセッサは、
前記命令に基づいて前記第2の情報を前記第2のメモリに記憶し、
前記第2の通信インターフェイスを介して、前記第2の情報を前記第1の通信装置に送信し、
前記第1のプロセッサは、受信した前記第2の情報に基づいて、前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の他方を指定する命令を前記第3の通信装置へ送信する、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、前記第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含み、
前記第1のプロセッサは、
前記左アンテナと前記右アンテナによって検知される、前記第2の通信装置からの信号強度に基づいて、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との位置関係を判断し、
前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を前記第2の通信装置へ送信し、
前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の他方を指定するための命令を前記第3の通信装置へ送信する、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記第1の通信装置は、コードレスホンの親機であって、
前記第2の通信装置は、コードレスホンの第1の子機であって、
前記第3の通信装置は、コードレスホンの第2の子機であって、
前記第1のプロセッサは、前記音声データとして、前記第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する、請求項5〜7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
第1の通信装置と右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶する第2の通信装置とを含むネットワークシステムにおける音声出力方法であって、
前記第1の通信装置が、外部から音声データを受信するステップと、
前記第1の通信装置が、前記音声データを発信するステップと、
前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置から前記音声データを受信するステップと、
前記第2の通信装置が、前記情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の一方を出力するステップとを備える、音声出力方法。
【請求項10】
スピーカと、
右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶するメモリと、
他の通信装置からの音声データを受信するための通信インターフェイスと、
前記情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の一方を前記スピーカに出力させるためのプロセッサとを備える、通信装置。
【請求項1】
第1の通信装置を備え、前記第1の通信装置は、
第1のスピーカと、
第1のメモリと、
第1の通信インターフェイスと、
外部から受信した音声データを前記第1の通信インターフェイスを介して発信するための第1のプロセッサとを含み、
第2の通信装置をさらに備え、前記第2の通信装置は、
第2のスピーカと、
右側音声および左側音声の一方を指定する第2の情報を記憶する第2のメモリと、
前記第1の通信装置からの前記音声データを受信するための第2の通信インターフェイスと、
前記第2の情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の一方を前記第2のスピーカに出力させるための第2のプロセッサとを含む、ネットワークシステム。
【請求項2】
前記第1のメモリは、右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を記憶し、
前記第1のプロセッサは、前記第1の情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の他方を前記第1のスピーカに出力させる、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、前記第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含み、
前記第1のプロセッサは、
前記左アンテナと前記右アンテナによって検知される、前記第2の通信装置からの信号強度に基づいて、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との位置関係を判断し、
前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を前記第2の通信装置へ送信し、
前記右側音声および左側音声の他方を指定する第1の情報を前記第1のメモリに記憶する、請求項1または2に記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記第1の通信装置は、コードレスホンの親機であって、
前記第2の通信装置は、コードレスホンの子機であって、
前記第1のプロセッサは、前記音声データとして、前記第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する、請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項5】
第3の通信装置をさらに備え、前記第3の通信装置は、
第3のスピーカと、
右側音声および左側音声の他方を指定する第3の情報を記憶する第3のメモリと、
前記第1の通信装置からの前記音声データを受信するための第3の通信インターフェイスと、
前記第3の情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の他方を前記第3のスピーカに出力させるための第3のプロセッサとを含む、請求項1に記載のネットワークシステム。
【請求項6】
前記第2の通信装置は、前記右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を受け付けるための操作部をさらに含み、
前記第2のプロセッサは、
前記命令に基づいて前記第2の情報を前記第2のメモリに記憶し、
前記第2の通信インターフェイスを介して、前記第2の情報を前記第1の通信装置に送信し、
前記第1のプロセッサは、受信した前記第2の情報に基づいて、前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の他方を指定する命令を前記第3の通信装置へ送信する、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項7】
前記第1の通信装置は、前記第1の通信装置の左部に配置される左アンテナと、前記第1の通信装置の右部に配置される右アンテナと、をさらに含み、
前記第1のプロセッサは、
前記左アンテナと前記右アンテナによって検知される、前記第2の通信装置からの信号強度に基づいて、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置との位置関係を判断し、
前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の一方を指定するための命令を前記第2の通信装置へ送信し、
前記第1の通信インターフェイスを介して、前記右側音声および左側音声の他方を指定するための命令を前記第3の通信装置へ送信する、請求項5に記載のネットワークシステム。
【請求項8】
前記第1の通信装置は、コードレスホンの親機であって、
前記第2の通信装置は、コードレスホンの第1の子機であって、
前記第3の通信装置は、コードレスホンの第2の子機であって、
前記第1のプロセッサは、前記音声データとして、前記第1の通信インターフェイスを介して外部のサーバからインターネットラジオのデータを受信する、請求項5〜7のいずれか1項に記載のネットワークシステム。
【請求項9】
第1の通信装置と右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶する第2の通信装置とを含むネットワークシステムにおける音声出力方法であって、
前記第1の通信装置が、外部から音声データを受信するステップと、
前記第1の通信装置が、前記音声データを発信するステップと、
前記第2の通信装置が、前記第1の通信装置から前記音声データを受信するステップと、
前記第2の通信装置が、前記情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の一方を出力するステップとを備える、音声出力方法。
【請求項10】
スピーカと、
右側音声および左側音声の一方を指定する情報を記憶するメモリと、
他の通信装置からの音声データを受信するための通信インターフェイスと、
前記情報に基づいて、受信した前記音声データの前記右側音声または左側音声の一方を前記スピーカに出力させるためのプロセッサとを備える、通信装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−249069(P2012−249069A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−119073(P2011−119073)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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