バックライトシステム及び液晶表示装置
【課題】 輝度ムラおよび色ムラが小さく収まる発光ダイオードを用いたバックライトシステム及び液晶表示装置を提供する。
【解決手段】 本バックライトシステムは、主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオードを有するLEDユニット15を実装したメタルコア基板13と、各発光ダイオードの発光光を混色するための混色用導光板14と、混色用導光板14から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板3とを備え、各発光ダイオードに混色用導光板14を被せる構成を有し、混色用導光板14から光を入光する主導光板3の入光面と発光ダイオードの実装面とが平行になるように配置される。本液晶表示装置はこのようなバックライトシステムを備える。
【解決手段】 本バックライトシステムは、主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオードを有するLEDユニット15を実装したメタルコア基板13と、各発光ダイオードの発光光を混色するための混色用導光板14と、混色用導光板14から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板3とを備え、各発光ダイオードに混色用導光板14を被せる構成を有し、混色用導光板14から光を入光する主導光板3の入光面と発光ダイオードの実装面とが平行になるように配置される。本液晶表示装置はこのようなバックライトシステムを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトシステム及び液晶表示装置に関し、特に、発光ダイオード(LED)を用いたバックライトシステム及び液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは冷陰極管のように水銀を使用しておらず、しかも小型で低電力駆動が可能であり、近年ではその発光効率の向上が目覚しい。従来のLEDモジュールの形状は砲弾型が主流であったが徐々に面実装タイプが増え、LEDモジュールが小型化することで、その利用が幅広く期待されている。また、近年では液晶テレビや携帯電話機の急速な普及やパーソナルコンピュータの小型化に伴い液晶表示装置の高性能化が推進され、バックライトの光源にLEDを使用することでその要求を満たしている。特に色再現性については、LEDを用いることで蛍光ランプでは再現できなかった色が表示できるようになり、濃い赤色や濃い緑色の表示が可能となる。LEDは点光源であるため、サイドライト方式の場合、冷陰極管を用いたバックライトで使われる導光板をそのまま用いても輝度のムラが出てしまい、また、バックライトにRGBの3種類のLEDを光源として使用し、光の3原色によって白色光を得る方法であると、RGBの3色が混色しきれずに導光板に入光するため、色のムラが出てしまう。この種のバックライトで用いられる導光板は、例えば特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開平11−52370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
液晶表示装置用サイドライト方式の冷陰極管を使用したバックライトシステムは、図2に示したように、透過性材料からなる導光板3’の端面に冷陰極管や熱陰極管の蛍光ランプからなる光源1を配置し、その光源1から出た光を無駄なく導光板3’に入射させるための反射板7を配置し、導光板3’の下面には光を反射させるための反射板2を、上面には輝度を均一化するための半透明な拡散物質含有の合成樹脂からなる拡散シート4と、拡散シート4から出た拡散光を集光させ、表示装置の正面輝度を向上させるための集光板5および集光板6が配置されている。
【0004】
上記のような従来のバックライトシステムは、光源1から出た光が導光板3’に入光し、拡散シート4へと導かれた光が散乱物質によって拡散し、集光板5および集光板6を通る。光源1に使われる光源は、白色光を持つ冷陰極管や熱陰極管が前提となっている。
【0005】
光源に赤色LED、緑色LED、青色LED(以下RGB−LED)を使用した場合、拡散シート4だけではRGBの3色が混色しきれず、液晶表示画面上で色のムラが無い白色光を得ることが難しい。また、LEDの場合、冷陰極管や熱陰極管とは光の出射角度が異なるため、従来のバックライトシステムに使われている導光板3の形状とその入射面形状および反射板7を用いて輝度均一化と同時に混色を図ることは、困難である。
【0006】
従って本発明の目的は、上述した課題を解決し、輝度ムラおよび色ムラが小さく収まる発光ダイオードを用いたバックライトシステム及び液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオードを実装した基板と、前記発光ダイオードの発光光を混色するための混色用導光板と、前記混色用導光板から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板とを備えたバックライトシステムにおいて、前記発光ダイオードに前記混色用導光板を被せる構成とし、前記混色用導光板から光を入光する前記主導光板の入光面と前記発光ダイオードの実装面とが平行になるように配置したバックライトシステムにより、達成される。
【0008】
ここで、前記主導光板と前記混色用導光板との間に光を拡散する機能を有する光学部材を配置することができる。また、前記混色用導光板の主導光板に対する面は光拡散加工されていることが好ましい。前記混色用導光板は前記発光ダイオードに対応する位置に凹部形状の空間を有することができる。前記凹部形状は直方体形状又は半球形状とすることができ、前記凹部形状の空間に透明樹脂を充填してもよい。さらに、前記混色用導光板は複数個の混色用導光板ユニットを連結して形成することができる。前記混色用導光板ユニット同士の接続面は光拡散加工されていることが好ましい。
【0009】
また、前記混色用導光板は前記発光ダイオードからの光を前記主導光板に指向させるためのリフレクター形状部を有し、前記発光ダイオードの実装面と前記リフレクター形状部の面のなす角度が36°から75°の範囲内にあることが好ましい。前記リフレクター形状部の面に反射部材を設けることができる。前記反射部材は反射シート又は白色塗装により構成することができる。前記主導光板と前記混色用導光板の材質は同一であることが好ましい。また、前記主導光板と前記混色用導光板の厚みが異なる場合に、前記主導光板又は前記混色用導光板の厚みの大きい方の、前記主導光板と前記混色用導光板の対向面からはみ出した部分に反射部材を配置することが好ましい。
本発明に係る液晶表示装置は、上述のバックライトシステムと、このバックライトシステムの出射面に配置された液晶パネルとを備えるものである。
【0010】
このように本発明は、液晶表示画面(液晶パネル)真下に位置する導光板(主導光板)と、ほとんどが液晶表示画面範囲外に位置し前記主導光板の横に設けられた混色させるための導光板(混色用導光板)を備える。ここで、混色用導光板にはLEDから出射面までの距離と、混色用導光板がもつリフレクター機能によって、輝度ムラの抑制と混色を行うことが可能となる。
【0011】
さらに前記主導光板と前記混色用導光板の間に、拡散シートを設けることにより効果を一層向上させることも可能となる。
バックライトシステムに使用されるRGB−LEDは混色用導光板に設けた凹部形状の空間に収まるよう配置し、また混色用導光板の凹部形状の空間には、透明樹脂を充填する構成とすることで、LEDからの光を効率よく混色用導光板に入光させることが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、輝度ムラおよび色ムラが小さく収まる発光ダイオードを用いたバックライトシステム及び液晶表示装置を得ることができる。本発明では、主導光板に、輝度ムラと色ムラが低減されるようにRGB−LEDの適切な配置およびリフレクター形状の加工を施した混色用導光板を付加することによって、液晶表示に必要な白色光を得るバックライトシステム及び液晶表示装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係るバックライトシステム及び液晶表示装置の実施例について説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの一例を示す斜視図である。本バックライトシステムは、図示のように、主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオード(LED)を有するLEDユニット15を実装したメタルコア基板13と、各LEDの発光光を混色するための混色用導光板14と、混色用導光板14から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板3とを備え、LEDユニット15(LED)に混色用導光板14を被せる構成を有し、混色用導光板14から光を入光する主導光板3の入光面とLEDの実装面とが平行になるように配置される。
【0015】
即ち、図1では、主導光板3とメタルコア基板13と混色用導光板14と複数個設けられた光源のLEDユニット15を最小構成部材としている。LEDユニット15は、メタルコア基板13の上に実装されており、混色用導光板14もメタルコア基板13の上に配置されている。混色用導光板14には、LEDユニット15を収容するための封止空間が設けられている。図1において、LEDユニット15から出射された光は混色用導光板14内にて反射を繰り返すことで混色し、また点光源であるLEDの光を拡散し、混色導光板14での出射面における明るさの均一化を図る。混色用導光板14を出射した光は、混色用導光板14と主導光板3の間に介在する光学シート16等の光を拡散する機能を有する光学部材を通して、主導光板3に入射される構成となっている。
【0016】
図4は、図1記載のバックライトシステムの断面図である。液晶表示装置は、このバックライトシステムとその出射面に配置された液晶パネル40とを備える。光源のLEDユニット15はRGB−LEDとLEDを実装するサブマウント基板によって構成される。本図において、主導光板3に入光された光は、反射シート2等の反射部材と主導光板3の働きにより、拡散シート4等の拡散部材と集光板5および集光板6を通して、液晶パネル40の方向に光を出射する。図示のように、混色用導光板14から光を入光する主導光板3の入光面とLEDユニット15(LED)のメタルコア基板13への実装面とは平行とされ、これによりLEDからの光が効率よく主導光板3に入射される。
【0017】
図3は、LEDユニット15を構成するRGB−LEDとサブマウント基板の位置関係を上から見た図である。一つのサブマウント基板8にLEDが4個搭載されており、LED9は赤色LED、LED10とLED12は緑色LED、LED11は青色LEDである。LED9〜12の発光は、全てが点灯し混色がなされた際に、色度座標(x,y)について、xは0.27〜0.31、yは0.27〜0.31になるように電流の配分が調整されているものとする。
【0018】
図5は主導光板3の入光面の長手方向に対して、縦長の位置関係にサブマウント基板8を配置し、一つのサブマウント基板8にLEDが4個搭載されている図であり、上から順にLED9、LED10、LED12、LED11とし光源のLEDユニット15を構成している。
【0019】
図6は主導光板3の入光面の長手方向に対して、横長の位置関係にサブマウント基板8を配置し、一つのサブマウント基板8にLEDが4個搭載されている図であり、左端から順にLED9、LED10、LED12、LED11とし、光源のLEDユニット15を構成している。
【0020】
本発明の液晶表示装置の光源は、図3または図5または図6に示すLEDが搭載されたサブマウント基板8をLEDユニット15とし、前記ユニットを1個以上並べたものを光源としている。
【0021】
図4に示すように、主導光板3と混色用導光板14の間に光学シート16等の光学部材(望ましくは拡散シート)を配置することにより、さらにRGBの色バラツキを低減させ主導光板3に白色に混色した光を入光させることが可能となる。
また、光学シート16の代わりに、混色用導光板14が主導光板3と対する面にシボ加工や擦りガラス加工等により光拡散加工を行うことで、RGBの色バラツキを低減することができ、光学シート16の代替とすることができる。
【0022】
以下に図7を説明する。図7は、本発明のLEDユニット一つ分に対応する混色用導光板20を主とした構成を模擬的に表した図である。19はLEDを収納するための凹部形状の空間(以下、封止空間とする)、17は反射シート等の反射部材、20はLEDユニット一つ分に対応する混色用導光板である。
図7に示すように、混色用導光板20の凹部形状にくり抜かれた封止空間19を設けることで、LEDユニット15を配置することができる。
さらに、封止空間19に透明樹脂を充填することで、封止空間19が空気によって満たされている場合に比べて、LEDと混色用導光板の間に生じる屈折率差を小さくすることができ、LEDからの光取り出し効率を向上させることができる。
【0023】
図7で示す例は、封止空間19は直方体である。また、図8で示すように、封止空間19を半球体とした形状を用いることが可能である。この場合、封止空間に透明樹脂を充填する際に、気泡の発生の抑制や封止空間19内の隅々に透明樹脂の充填することが容易になるという効果を得ることができる。
【0024】
混色用導光板14は、図7で示すように1つのLEDユニット15に対応する混色用導光板ユニット20を連結した連続体で構成することができ、また図9で示すように複数個(図9は3個分)のLEDユニット15に対応する混色用導光板ユニット21を連結することで構成することができ、さらに図1で示すように混色用導光板14の全体を一体成形にて構成することができる。
【0025】
混色用導光板ユニット同士を連結する際は、例えば図10で示す構造になる。混色用導光板ユニット20又は21の接続は、間に接着媒体22を用いて、接続面23を接続する。また接着媒体22には、接着用テープまたは糊または接着剤などの一般的な手段を用いることが可能である。
【0026】
また、混色用導光板ユニット同士を接続する場合に、混色用導光板ユニット同士が接する接続面23にドット加工やシボ加工等により光拡散加工を行うことで、光を拡散あるいは散乱反射させ輝線を低減させる効果を有することができる。
【0027】
図11は、リフレクター機能を具備した混色導光板の一例を示す図である。図11は、混色用導光板ユニット20の斜視図であり、17は反射シート等の反射部材で、22は反射シート17をリフレクター形状部24に貼り付けるための接着媒体である。図11に示すように混色用導光板のLEDの実装面から出射面に向かって、LED実装部を中心とし拡がる形状にて、斜めに傾斜させた面を設けることによるリフレクター形状24の加工を施すことで、輝度ムラの低減と混色の効果をさらに高めることができる。このリフレクター機能は、混色用導光板ユニット21や混色用導光板14の全体を一体成形したものにも同様に設けることができる。
【0028】
図17にて示すように、LED実装面と、混色導光板20の持つリフレクター形状部24の面とが成す角度27をリフレクター角度θと規定した場合、リフレクター角度θ27の範囲は、36°から75°の範囲以内とすることが望ましい。図18が示すグラフは、横軸がリフレクター角度θであり、左側縦軸がLEDの光を混色導光板の出射面に伝えるまでの光の利用効率を表す。右側縦軸は、輝度のムラ具合を表す指標を表す。白丸を接続したグラフはLEDの光の利用効率を示し、黒丸を接続したグラフは輝度のムラを示す。グラフ内の点線で示すように、輝度ムラの指標値が点線より上の領域になると、人間の目で見てわかる輝度ムラとなる。従って、点線より下の領域となるようにリフレクター角度θは36°から75°の範囲内に設定する必要がある。
【0029】
図11に戻って説明すると、前記混色用導光板20のリフレクター形状部24に接着媒体22を用いて、前記反射シート17等の反射部材を貼り付けることにより、リフレクターの反射性能を高め、LEDの発光を出射面に伝える効率を上げることが可能となる。なお、接着媒体22は、接着テープ、糊や接着剤などの一般的な接着手段を用いることができる。また、反射シート17は散乱反射の性質を持つことで、混色用導光板内での混色がより有利になる。
反射シート17の代替として、リフレクター形状部24に白色塗装を施す方法でも、同様の効果を得ることが可能となる。
【0030】
さらに図12に示すように、混色用導光板の領域25の位置に反射シートまたは白色塗装等の反射部材を施し、反射性能を高めることにより、混色用導光板からの光取り出し効率を向上させることが可能となる。
【0031】
図1に戻ってさらに説明する。LEDユニット15より発光した光は、封止空間に充填された透明樹脂を介し、混色用導光板14に入射される。混色用導光板14の出射光は拡散シート16を介して、主導光板3に入射される。これらの光の伝達経路において、光の伝達を阻害する要因の一つとして、各部材間に生じる屈折率差が上げられる。よって各部材間の屈折率差を小さくすることで伝達効率を高めることが可能となる。なかでも主導光板3と混色用導光板14を同一材料とすることで、屈折率を同じとし、光の伝達効率を高めることができる。
主導光板3と混色用導光板14の材質は、一般的に周知な導光板に用いられている材質とすることが望ましい、例えば、アクリル樹脂やメタクリル樹脂、ポリカーボネートなどが挙げられる。
【0032】
図13と図14と図15と図16は、それぞれ本発明に係るバックライトシステムの他の例を示す断面図である。上述の図4に示すものは主導光板と混色用導光板の厚みが同じ例であるが、図13〜図16に示すものは両者の厚みが異なる例である。図13と図14は、主導光板3の厚みが混色用導光板14よりも大きい場合の例である。この場合は、主導光板3が混色用導光板14との対向面よりもはみ出している部分に、反射シート26等の反射部材を配置することで、光のロスを低減させることができる。図15と図16は、主導光板3の厚みが混色用導光板14よりも小さい場合の例である。この場合は、混色用導光板14が主導光板3との対向面よりもはみ出している部分に、反射シート26等の反射部材を配置することで、光のロスを低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、バックライトシステム及び液晶表示装置に関し、特に、発光ダイオード(LED)を用いたバックライトシステム及び液晶表示装置に関するもので、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの一例を示す斜視図である。
【図2】光源に蛍光ランプを使用した液晶表示装置のバックライトシステム部の断面図である。
【図3】LEDユニット15を構成するRGB−LEDとサブマウント基板の位置関係を上から見た図である。
【図4】図1記載のバックライトシステムの断面図である。
【図5】主導光板の入光面の長手方向に対して、縦長の位置関係にサブマウント基板を配置し、一つのサブマウント基板にLEDが4個搭載されている図である。
【図6】主導光板の入光面の長手方向に対して、横長の位置関係にサブマウント基板を配置し、一つのサブマウント基板にLEDが4個搭載されている図である。
【図7】LEDユニット一つ分に対応する混色用導光板ユニットの一例を示す図である。
【図8】LEDユニット一つ分に対応する混色用導光板ユニットの他の例を示す図である
【図9】LEDユニット複数分に対応する混色用導光板ユニットの一例を示す図である。
【図10】混色用導光板ユニット同士の連結を説明するための図である。
【図11】リフレクター機能を具備した混色導光板の一例を示す図である。
【図12】反射部材を施した混色導光板の一例を示す図である。
【図13】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図14】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図15】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図16】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図17】リフレクター機能を具備した混色導光板の一例を説明するための図である。
【図18】リフレクター角度θ、LEDの光の利用効率および輝度のムラの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0035】
1…冷陰極蛍光ランプ、2…反射板、3…主導光板、4…拡散シート、5…第1集光板、6…第2集光板、7…反射板、8…サブマウント、9…赤色LEDベアチップ、10…第1緑色LEDベアチップ、11…青色LEDベアチップ、12…第2緑色LEDベアチップ、13…メタルコア基板、14…混色用導光板、15…LEDユニット、16…拡散シート、17…リフレクター、19…封止空間、20…1ユニットの混色用導光板、21…3ユニットの混色用導光板、22…接着媒体、23…接着面、24…リフレクター形状部、25…反射部材付与領域、26…反射シート、27…リフレクター角度θ
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトシステム及び液晶表示装置に関し、特に、発光ダイオード(LED)を用いたバックライトシステム及び液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LEDは冷陰極管のように水銀を使用しておらず、しかも小型で低電力駆動が可能であり、近年ではその発光効率の向上が目覚しい。従来のLEDモジュールの形状は砲弾型が主流であったが徐々に面実装タイプが増え、LEDモジュールが小型化することで、その利用が幅広く期待されている。また、近年では液晶テレビや携帯電話機の急速な普及やパーソナルコンピュータの小型化に伴い液晶表示装置の高性能化が推進され、バックライトの光源にLEDを使用することでその要求を満たしている。特に色再現性については、LEDを用いることで蛍光ランプでは再現できなかった色が表示できるようになり、濃い赤色や濃い緑色の表示が可能となる。LEDは点光源であるため、サイドライト方式の場合、冷陰極管を用いたバックライトで使われる導光板をそのまま用いても輝度のムラが出てしまい、また、バックライトにRGBの3種類のLEDを光源として使用し、光の3原色によって白色光を得る方法であると、RGBの3色が混色しきれずに導光板に入光するため、色のムラが出てしまう。この種のバックライトで用いられる導光板は、例えば特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開平11−52370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
液晶表示装置用サイドライト方式の冷陰極管を使用したバックライトシステムは、図2に示したように、透過性材料からなる導光板3’の端面に冷陰極管や熱陰極管の蛍光ランプからなる光源1を配置し、その光源1から出た光を無駄なく導光板3’に入射させるための反射板7を配置し、導光板3’の下面には光を反射させるための反射板2を、上面には輝度を均一化するための半透明な拡散物質含有の合成樹脂からなる拡散シート4と、拡散シート4から出た拡散光を集光させ、表示装置の正面輝度を向上させるための集光板5および集光板6が配置されている。
【0004】
上記のような従来のバックライトシステムは、光源1から出た光が導光板3’に入光し、拡散シート4へと導かれた光が散乱物質によって拡散し、集光板5および集光板6を通る。光源1に使われる光源は、白色光を持つ冷陰極管や熱陰極管が前提となっている。
【0005】
光源に赤色LED、緑色LED、青色LED(以下RGB−LED)を使用した場合、拡散シート4だけではRGBの3色が混色しきれず、液晶表示画面上で色のムラが無い白色光を得ることが難しい。また、LEDの場合、冷陰極管や熱陰極管とは光の出射角度が異なるため、従来のバックライトシステムに使われている導光板3の形状とその入射面形状および反射板7を用いて輝度均一化と同時に混色を図ることは、困難である。
【0006】
従って本発明の目的は、上述した課題を解決し、輝度ムラおよび色ムラが小さく収まる発光ダイオードを用いたバックライトシステム及び液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオードを実装した基板と、前記発光ダイオードの発光光を混色するための混色用導光板と、前記混色用導光板から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板とを備えたバックライトシステムにおいて、前記発光ダイオードに前記混色用導光板を被せる構成とし、前記混色用導光板から光を入光する前記主導光板の入光面と前記発光ダイオードの実装面とが平行になるように配置したバックライトシステムにより、達成される。
【0008】
ここで、前記主導光板と前記混色用導光板との間に光を拡散する機能を有する光学部材を配置することができる。また、前記混色用導光板の主導光板に対する面は光拡散加工されていることが好ましい。前記混色用導光板は前記発光ダイオードに対応する位置に凹部形状の空間を有することができる。前記凹部形状は直方体形状又は半球形状とすることができ、前記凹部形状の空間に透明樹脂を充填してもよい。さらに、前記混色用導光板は複数個の混色用導光板ユニットを連結して形成することができる。前記混色用導光板ユニット同士の接続面は光拡散加工されていることが好ましい。
【0009】
また、前記混色用導光板は前記発光ダイオードからの光を前記主導光板に指向させるためのリフレクター形状部を有し、前記発光ダイオードの実装面と前記リフレクター形状部の面のなす角度が36°から75°の範囲内にあることが好ましい。前記リフレクター形状部の面に反射部材を設けることができる。前記反射部材は反射シート又は白色塗装により構成することができる。前記主導光板と前記混色用導光板の材質は同一であることが好ましい。また、前記主導光板と前記混色用導光板の厚みが異なる場合に、前記主導光板又は前記混色用導光板の厚みの大きい方の、前記主導光板と前記混色用導光板の対向面からはみ出した部分に反射部材を配置することが好ましい。
本発明に係る液晶表示装置は、上述のバックライトシステムと、このバックライトシステムの出射面に配置された液晶パネルとを備えるものである。
【0010】
このように本発明は、液晶表示画面(液晶パネル)真下に位置する導光板(主導光板)と、ほとんどが液晶表示画面範囲外に位置し前記主導光板の横に設けられた混色させるための導光板(混色用導光板)を備える。ここで、混色用導光板にはLEDから出射面までの距離と、混色用導光板がもつリフレクター機能によって、輝度ムラの抑制と混色を行うことが可能となる。
【0011】
さらに前記主導光板と前記混色用導光板の間に、拡散シートを設けることにより効果を一層向上させることも可能となる。
バックライトシステムに使用されるRGB−LEDは混色用導光板に設けた凹部形状の空間に収まるよう配置し、また混色用導光板の凹部形状の空間には、透明樹脂を充填する構成とすることで、LEDからの光を効率よく混色用導光板に入光させることが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、輝度ムラおよび色ムラが小さく収まる発光ダイオードを用いたバックライトシステム及び液晶表示装置を得ることができる。本発明では、主導光板に、輝度ムラと色ムラが低減されるようにRGB−LEDの適切な配置およびリフレクター形状の加工を施した混色用導光板を付加することによって、液晶表示に必要な白色光を得るバックライトシステム及び液晶表示装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係るバックライトシステム及び液晶表示装置の実施例について説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの一例を示す斜視図である。本バックライトシステムは、図示のように、主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオード(LED)を有するLEDユニット15を実装したメタルコア基板13と、各LEDの発光光を混色するための混色用導光板14と、混色用導光板14から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板3とを備え、LEDユニット15(LED)に混色用導光板14を被せる構成を有し、混色用導光板14から光を入光する主導光板3の入光面とLEDの実装面とが平行になるように配置される。
【0015】
即ち、図1では、主導光板3とメタルコア基板13と混色用導光板14と複数個設けられた光源のLEDユニット15を最小構成部材としている。LEDユニット15は、メタルコア基板13の上に実装されており、混色用導光板14もメタルコア基板13の上に配置されている。混色用導光板14には、LEDユニット15を収容するための封止空間が設けられている。図1において、LEDユニット15から出射された光は混色用導光板14内にて反射を繰り返すことで混色し、また点光源であるLEDの光を拡散し、混色導光板14での出射面における明るさの均一化を図る。混色用導光板14を出射した光は、混色用導光板14と主導光板3の間に介在する光学シート16等の光を拡散する機能を有する光学部材を通して、主導光板3に入射される構成となっている。
【0016】
図4は、図1記載のバックライトシステムの断面図である。液晶表示装置は、このバックライトシステムとその出射面に配置された液晶パネル40とを備える。光源のLEDユニット15はRGB−LEDとLEDを実装するサブマウント基板によって構成される。本図において、主導光板3に入光された光は、反射シート2等の反射部材と主導光板3の働きにより、拡散シート4等の拡散部材と集光板5および集光板6を通して、液晶パネル40の方向に光を出射する。図示のように、混色用導光板14から光を入光する主導光板3の入光面とLEDユニット15(LED)のメタルコア基板13への実装面とは平行とされ、これによりLEDからの光が効率よく主導光板3に入射される。
【0017】
図3は、LEDユニット15を構成するRGB−LEDとサブマウント基板の位置関係を上から見た図である。一つのサブマウント基板8にLEDが4個搭載されており、LED9は赤色LED、LED10とLED12は緑色LED、LED11は青色LEDである。LED9〜12の発光は、全てが点灯し混色がなされた際に、色度座標(x,y)について、xは0.27〜0.31、yは0.27〜0.31になるように電流の配分が調整されているものとする。
【0018】
図5は主導光板3の入光面の長手方向に対して、縦長の位置関係にサブマウント基板8を配置し、一つのサブマウント基板8にLEDが4個搭載されている図であり、上から順にLED9、LED10、LED12、LED11とし光源のLEDユニット15を構成している。
【0019】
図6は主導光板3の入光面の長手方向に対して、横長の位置関係にサブマウント基板8を配置し、一つのサブマウント基板8にLEDが4個搭載されている図であり、左端から順にLED9、LED10、LED12、LED11とし、光源のLEDユニット15を構成している。
【0020】
本発明の液晶表示装置の光源は、図3または図5または図6に示すLEDが搭載されたサブマウント基板8をLEDユニット15とし、前記ユニットを1個以上並べたものを光源としている。
【0021】
図4に示すように、主導光板3と混色用導光板14の間に光学シート16等の光学部材(望ましくは拡散シート)を配置することにより、さらにRGBの色バラツキを低減させ主導光板3に白色に混色した光を入光させることが可能となる。
また、光学シート16の代わりに、混色用導光板14が主導光板3と対する面にシボ加工や擦りガラス加工等により光拡散加工を行うことで、RGBの色バラツキを低減することができ、光学シート16の代替とすることができる。
【0022】
以下に図7を説明する。図7は、本発明のLEDユニット一つ分に対応する混色用導光板20を主とした構成を模擬的に表した図である。19はLEDを収納するための凹部形状の空間(以下、封止空間とする)、17は反射シート等の反射部材、20はLEDユニット一つ分に対応する混色用導光板である。
図7に示すように、混色用導光板20の凹部形状にくり抜かれた封止空間19を設けることで、LEDユニット15を配置することができる。
さらに、封止空間19に透明樹脂を充填することで、封止空間19が空気によって満たされている場合に比べて、LEDと混色用導光板の間に生じる屈折率差を小さくすることができ、LEDからの光取り出し効率を向上させることができる。
【0023】
図7で示す例は、封止空間19は直方体である。また、図8で示すように、封止空間19を半球体とした形状を用いることが可能である。この場合、封止空間に透明樹脂を充填する際に、気泡の発生の抑制や封止空間19内の隅々に透明樹脂の充填することが容易になるという効果を得ることができる。
【0024】
混色用導光板14は、図7で示すように1つのLEDユニット15に対応する混色用導光板ユニット20を連結した連続体で構成することができ、また図9で示すように複数個(図9は3個分)のLEDユニット15に対応する混色用導光板ユニット21を連結することで構成することができ、さらに図1で示すように混色用導光板14の全体を一体成形にて構成することができる。
【0025】
混色用導光板ユニット同士を連結する際は、例えば図10で示す構造になる。混色用導光板ユニット20又は21の接続は、間に接着媒体22を用いて、接続面23を接続する。また接着媒体22には、接着用テープまたは糊または接着剤などの一般的な手段を用いることが可能である。
【0026】
また、混色用導光板ユニット同士を接続する場合に、混色用導光板ユニット同士が接する接続面23にドット加工やシボ加工等により光拡散加工を行うことで、光を拡散あるいは散乱反射させ輝線を低減させる効果を有することができる。
【0027】
図11は、リフレクター機能を具備した混色導光板の一例を示す図である。図11は、混色用導光板ユニット20の斜視図であり、17は反射シート等の反射部材で、22は反射シート17をリフレクター形状部24に貼り付けるための接着媒体である。図11に示すように混色用導光板のLEDの実装面から出射面に向かって、LED実装部を中心とし拡がる形状にて、斜めに傾斜させた面を設けることによるリフレクター形状24の加工を施すことで、輝度ムラの低減と混色の効果をさらに高めることができる。このリフレクター機能は、混色用導光板ユニット21や混色用導光板14の全体を一体成形したものにも同様に設けることができる。
【0028】
図17にて示すように、LED実装面と、混色導光板20の持つリフレクター形状部24の面とが成す角度27をリフレクター角度θと規定した場合、リフレクター角度θ27の範囲は、36°から75°の範囲以内とすることが望ましい。図18が示すグラフは、横軸がリフレクター角度θであり、左側縦軸がLEDの光を混色導光板の出射面に伝えるまでの光の利用効率を表す。右側縦軸は、輝度のムラ具合を表す指標を表す。白丸を接続したグラフはLEDの光の利用効率を示し、黒丸を接続したグラフは輝度のムラを示す。グラフ内の点線で示すように、輝度ムラの指標値が点線より上の領域になると、人間の目で見てわかる輝度ムラとなる。従って、点線より下の領域となるようにリフレクター角度θは36°から75°の範囲内に設定する必要がある。
【0029】
図11に戻って説明すると、前記混色用導光板20のリフレクター形状部24に接着媒体22を用いて、前記反射シート17等の反射部材を貼り付けることにより、リフレクターの反射性能を高め、LEDの発光を出射面に伝える効率を上げることが可能となる。なお、接着媒体22は、接着テープ、糊や接着剤などの一般的な接着手段を用いることができる。また、反射シート17は散乱反射の性質を持つことで、混色用導光板内での混色がより有利になる。
反射シート17の代替として、リフレクター形状部24に白色塗装を施す方法でも、同様の効果を得ることが可能となる。
【0030】
さらに図12に示すように、混色用導光板の領域25の位置に反射シートまたは白色塗装等の反射部材を施し、反射性能を高めることにより、混色用導光板からの光取り出し効率を向上させることが可能となる。
【0031】
図1に戻ってさらに説明する。LEDユニット15より発光した光は、封止空間に充填された透明樹脂を介し、混色用導光板14に入射される。混色用導光板14の出射光は拡散シート16を介して、主導光板3に入射される。これらの光の伝達経路において、光の伝達を阻害する要因の一つとして、各部材間に生じる屈折率差が上げられる。よって各部材間の屈折率差を小さくすることで伝達効率を高めることが可能となる。なかでも主導光板3と混色用導光板14を同一材料とすることで、屈折率を同じとし、光の伝達効率を高めることができる。
主導光板3と混色用導光板14の材質は、一般的に周知な導光板に用いられている材質とすることが望ましい、例えば、アクリル樹脂やメタクリル樹脂、ポリカーボネートなどが挙げられる。
【0032】
図13と図14と図15と図16は、それぞれ本発明に係るバックライトシステムの他の例を示す断面図である。上述の図4に示すものは主導光板と混色用導光板の厚みが同じ例であるが、図13〜図16に示すものは両者の厚みが異なる例である。図13と図14は、主導光板3の厚みが混色用導光板14よりも大きい場合の例である。この場合は、主導光板3が混色用導光板14との対向面よりもはみ出している部分に、反射シート26等の反射部材を配置することで、光のロスを低減させることができる。図15と図16は、主導光板3の厚みが混色用導光板14よりも小さい場合の例である。この場合は、混色用導光板14が主導光板3との対向面よりもはみ出している部分に、反射シート26等の反射部材を配置することで、光のロスを低減させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、バックライトシステム及び液晶表示装置に関し、特に、発光ダイオード(LED)を用いたバックライトシステム及び液晶表示装置に関するもので、産業上の利用可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの一例を示す斜視図である。
【図2】光源に蛍光ランプを使用した液晶表示装置のバックライトシステム部の断面図である。
【図3】LEDユニット15を構成するRGB−LEDとサブマウント基板の位置関係を上から見た図である。
【図4】図1記載のバックライトシステムの断面図である。
【図5】主導光板の入光面の長手方向に対して、縦長の位置関係にサブマウント基板を配置し、一つのサブマウント基板にLEDが4個搭載されている図である。
【図6】主導光板の入光面の長手方向に対して、横長の位置関係にサブマウント基板を配置し、一つのサブマウント基板にLEDが4個搭載されている図である。
【図7】LEDユニット一つ分に対応する混色用導光板ユニットの一例を示す図である。
【図8】LEDユニット一つ分に対応する混色用導光板ユニットの他の例を示す図である
【図9】LEDユニット複数分に対応する混色用導光板ユニットの一例を示す図である。
【図10】混色用導光板ユニット同士の連結を説明するための図である。
【図11】リフレクター機能を具備した混色導光板の一例を示す図である。
【図12】反射部材を施した混色導光板の一例を示す図である。
【図13】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図14】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図15】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図16】本発明に係る液晶表示装置用のバックライトシステムの他の例を示す断面図である。
【図17】リフレクター機能を具備した混色導光板の一例を説明するための図である。
【図18】リフレクター角度θ、LEDの光の利用効率および輝度のムラの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0035】
1…冷陰極蛍光ランプ、2…反射板、3…主導光板、4…拡散シート、5…第1集光板、6…第2集光板、7…反射板、8…サブマウント、9…赤色LEDベアチップ、10…第1緑色LEDベアチップ、11…青色LEDベアチップ、12…第2緑色LEDベアチップ、13…メタルコア基板、14…混色用導光板、15…LEDユニット、16…拡散シート、17…リフレクター、19…封止空間、20…1ユニットの混色用導光板、21…3ユニットの混色用導光板、22…接着媒体、23…接着面、24…リフレクター形状部、25…反射部材付与領域、26…反射シート、27…リフレクター角度θ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオードを実装した基板と、前記発光ダイオードの発光光を混色するための混色用導光板と、前記混色用導光板から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板とを備えたバックライトシステムにおいて、前記発光ダイオードに前記混色用導光板を被せる構成とし、前記混色用導光板から光を入光する前記主導光板の入光面と前記発光ダイオードの実装面とが平行になるように配置したことを特徴とするバックライトシステム。
【請求項2】
前記主導光板と前記混色用導光板との間に光を拡散する機能を有する光学部材を配置したことを特徴とする請求項1記載のバックライトシステム。
【請求項3】
前記混色用導光板の主導光板に対する面が光拡散加工されていることを特徴とする請求項1記載のバックライトシステム。
【請求項4】
前記混色用導光板が前記発光ダイオードに対応する位置に凹部形状の空間を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項5】
前記凹部形状は直方体形状又は半球形状であることを特徴とする請求項4記載のバックライトシステム。
【請求項6】
前記凹部形状の空間に透明樹脂を充填したことを特徴とする請求項4または5記載のバックライトシステム。
【請求項7】
前記混色用導光板は複数個の混色用導光板ユニットを連結して形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項8】
前記混色用導光板ユニット同士の接続面が光拡散加工されていることを特徴とする請求項7記載のバックライトシステム。
【請求項9】
前記混色用導光板は前記発光ダイオードからの光を前記主導光板に指向させるためのリフレクター形状部を有し、前記発光ダイオードの実装面と前記リフレクター形状部の面のなす角度が36°から75°の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項10】
前記リフレクター形状部の面に反射部材を設けたことを特徴とする請求項9記載のバックライトシステム。
【請求項11】
前記反射部材は反射シート又は白色塗装により構成されることを特徴とする請求項10記載のバックライトシステム。
【請求項12】
前記主導光板と前記混色用導光板の材質が同一であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項13】
前記主導光板と前記混色用導光板の厚みが異なる場合に、前記主導光板又は前記混色用導光板の厚みの大きい方の、前記主導光板と前記混色用導光板の対向面からはみ出した部分に反射部材を配置することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかに記載のバックライトシステムと、前記バックライトシステムの出射面に配置された液晶パネルとを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項1】
主発光波長の異なる光を発光する2種類以上の発光ダイオードを実装した基板と、前記発光ダイオードの発光光を混色するための混色用導光板と、前記混色用導光板から光を入光し液晶パネルに対して出射する主導光板とを備えたバックライトシステムにおいて、前記発光ダイオードに前記混色用導光板を被せる構成とし、前記混色用導光板から光を入光する前記主導光板の入光面と前記発光ダイオードの実装面とが平行になるように配置したことを特徴とするバックライトシステム。
【請求項2】
前記主導光板と前記混色用導光板との間に光を拡散する機能を有する光学部材を配置したことを特徴とする請求項1記載のバックライトシステム。
【請求項3】
前記混色用導光板の主導光板に対する面が光拡散加工されていることを特徴とする請求項1記載のバックライトシステム。
【請求項4】
前記混色用導光板が前記発光ダイオードに対応する位置に凹部形状の空間を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項5】
前記凹部形状は直方体形状又は半球形状であることを特徴とする請求項4記載のバックライトシステム。
【請求項6】
前記凹部形状の空間に透明樹脂を充填したことを特徴とする請求項4または5記載のバックライトシステム。
【請求項7】
前記混色用導光板は複数個の混色用導光板ユニットを連結して形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項8】
前記混色用導光板ユニット同士の接続面が光拡散加工されていることを特徴とする請求項7記載のバックライトシステム。
【請求項9】
前記混色用導光板は前記発光ダイオードからの光を前記主導光板に指向させるためのリフレクター形状部を有し、前記発光ダイオードの実装面と前記リフレクター形状部の面のなす角度が36°から75°の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項10】
前記リフレクター形状部の面に反射部材を設けたことを特徴とする請求項9記載のバックライトシステム。
【請求項11】
前記反射部材は反射シート又は白色塗装により構成されることを特徴とする請求項10記載のバックライトシステム。
【請求項12】
前記主導光板と前記混色用導光板の材質が同一であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項13】
前記主導光板と前記混色用導光板の厚みが異なる場合に、前記主導光板又は前記混色用導光板の厚みの大きい方の、前記主導光板と前記混色用導光板の対向面からはみ出した部分に反射部材を配置することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のバックライトシステム。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかに記載のバックライトシステムと、前記バックライトシステムの出射面に配置された液晶パネルとを備えたことを特徴とする液晶表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2007−95624(P2007−95624A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−286619(P2005−286619)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000005474)日立ライティング株式会社 (130)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000005474)日立ライティング株式会社 (130)
【Fターム(参考)】
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