説明

プラズマ均一性および効果を改良するための誘導結合プラズマ源の設計

【課題】天盤の少なくとも一部が誘電体窓を形成するエンクロージャを有する誘導結合プラズマ反応器が提供される。
【解決手段】基板支持体215が誘電体窓207の下のエンクロージャ200内に配置される。RF電力アプリケータ240が、誘電体窓を通してエンクロージャ内にRF電力を印加するために誘電体窓の上に配置される。複数のガス注入装置230、235が、処理ガスをエンクロージャ内に供給するために基板支持体の上に均一に分配される。処理ガスの流れを制限するように、円形バッフル270が、エンクロージャの内部に配置され、基板支持体の上であるが、複数のガス注入装置の下に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラズマ反応器、特に、誘導結合プラズマ反応器における均一なガスの分布に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術においてプラズマ反応器や反応チャンバは周知であり、半導体集積回路、フラット・パネル・ディスプレイ、発光ダイオード(LED)、太陽電池などの製造に幅広く使用されている。プラズマチャンバにおいて、通常、RF電力を印加して、真空チャンバ内でプラズマを発生させ、維持する。RF電力を印加し得る種々の方法が存在し、各々の設計は異なる特性(例えば、効率、プラズマの解離、均一性など)を有する。本開示に関連する一種の技術は誘導結合プラズマ(ICP)チャンバである。
【0003】
誘導結合プラズマ処理チャンバにおいて、通常、コイル形状のアンテナがチャンバ内にRF電力を送達するために使用される。アンテナからチャンバ内にRF電力を誘導するために、アンテナが配置される位置に誘電体窓が設けられる。例えば、シリコンウエハーなどの基板を処理するためのチャンバにおいて、該基板はチャック上に配置され、プラズマは基板の上方で発生される。そのため、アンテナをチャンバの天盤の上方に置き、該天盤は誘電材料から作製されるか、または誘電体窓を備える。
【0004】
プラズマ処理チャンバにおいて、各種ガスがチャンバ内に注入され、イオンと基板との化学的相互作用および/または物理的相互作用が、例えば、エッチング、堆積などによって基板上に様々な特性を形成させるために使用され得る。多くのこのようなプロセスにおいて、非常に重要なパラメーターの1つはウェハー内部の処理(プロセス)の均一性である。即ち、基板の中央で行われる処理は、基板の端部で行われる処理と同じであるか、または非常に類似した特性でなければならない。そのため、例えばエッチングプロセスを実施する際のウェハーの中央におけるエッチング比率は、ウェハーの端部におけるエッチング比率と同じであるはずである。
【0005】
十分な処理均一性を得るのに役立つ1つのパラメーターは、チャンバ内の処理ガスの均一な分布である。このような均一性を得るために、多くのチャンバの設計は、ウェハー上方に配置されるシャワーヘッドを採用して、処理ガスを均一に注入する。しかし上述のように、ICPチャンバにおいて、天盤が、アンテナにより送達されるRF電力のための窓を備えなければならない。そのため、このような設計は、ガスを注入するシャワーヘッドの実施には役に立たない。
【0006】
図1は、従来技術のICPチャンバの設計の断面図を示している。ICPチャンバ100は、全体が円筒形の金属性側壁105と、誘電性天盤107とを備え、真空ポンプ125により空気が排出されることにより真空気密エンクロージャを形成する。台座110がチャック115を支持し、該チャック115が、処理される基板120を保持する。RF電力供給装置145からのRF電力はアンテナ140に印加され、そのアンテナ140は全体的にコイル形状をしている。ガス源150から供給される処理ガスは、パイプライン155を通してチャンバ内まで供給され、プラズマを発生させ、維持し、これによって基板120の処理を行う。標準的なICPチャンバにおいて、ガスは、周囲の注入装置/ノズル130、中央ノズル135のいずれか、またはその両方により、真空エンクロージャ内に供給される。
【0007】
図1から理解され得るように、周囲の注入装置130からのガスは、大部分が排出され、効果的に解離されずに、ウェハー120の表面に到達する。そのため、周囲の注入装置130からの大量のガスは、ウェハーの端部で処理され得るが、ウェハー120の中央までほとんど到達せず、不均一性をもたらす。その逆に、中央ノズル135から供給されるガスは、ウェハーの中心に集中し、ウェハーの端部で使用されず、これもまた不均一性をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって当該技術分野において、改良された処理の均一性を提供するために、チャンバ内のガスの分布を改良する、改良されたICPチャンバの設計についての必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下の本発明の概要は、本発明の一部の態様および特徴の基本的な理解を提供するために含められる。この概要は、本発明を広範に概説するものであり、特に本発明の重要な部分または重要な要素を識別し、本発明の範囲を規定することを意図するものではない。以下に提示するより詳細な説明の前置きとして簡略化した形態で本発明の一部の概念を提示することのみを目的とする。
【0010】
本発明の一態様によれば、エンクロージャと、誘電体窓と、該誘電体窓の上に設けられるRFアンテナと、エンクロージャ内にガスを供給するための複数のガス注入装置と、注入装置から排出されるガスの流れを制限および/または再度方向付けるようにエンクロージャ内に配置されるバッフルと、を備える、プラズマ反応器が提供される。
【0011】
本発明の別の態様によれば、天盤の少なくとも一部が誘電体窓を形成するエンクロージャを有する、プラズマ反応器が提供される。基板支持体が、誘電体窓の下のエンクロージャ内に配置される。RF電力アプリケータが、誘電体窓を通してエンクロージャ内にRF電力を印加するために誘電体窓の上に配置される。複数のガス注入装置が、処理ガスをエンクロージャ内に供給するために基板支持体の上に均一に分配される。処理ガスの流れを制限するように、円形バッフルが、エンクロージャ内に配置され、基板支持体の上であるが、複数のガス注入装置の下に配置される。
【0012】
本発明の別の態様によれば、バッフルは、導体または誘電材料から作製されてもよい。例えば、バッフルは、陽極酸化アルミニウム、セラミック、石英などから作製されてもよい。
【0013】
本発明のさらに別の態様によれば、バッフルは、中央開口部を有する円形の円盤として形成されてもよい。バッフルはまた、中央開口部周囲に分配される二次開口部を有してもよい。バッフルは、中央開口部から延在する延在部を有してもよい。延在部は、円筒形、円錐形などとして形成されてもよい。バッフルはその中にRFアンテナを組み込んでもよい。
【0014】
バッフルは誘電材料にRFアンテナを組み込んでもよく、また、バッフルは、片側に導体を有して作製され、誘電体窓の上に配置されるRF電力アプリケータによって生成されるか、またはRFアンテナによって生成されるRF電力が導体を通ることを防ぐ。バッフルは、基板支持体の上を上下するように垂直方向に移動可能であり、それにより、基板の上の間隙が変化する。
【0015】
本発明のさらなる態様によれば、基板上で半導体デバイスを製造する方法が提供され、該方法は、プラズマ反応器内に配置される基板支持体上に基板を配置する工程であって、該プラズマ反応器は、円筒形の側壁を有するエンクロージャと、天盤とを備え、該天盤の少なくとも一部は誘電体窓を形成し、RF電力アプリケータが、誘電体窓を通してエンクロージャ内にRF電力を印加するために誘電体窓の上に配置され、複数のガス注入装置が基板の上に均一に分配される、工程と、基板の上に間隙を形成するように、基板支持体の上であるが、複数のガス注入装置の下であるように、円形のバッフルをエンクロージャ内に配置する工程と、注入装置に処理ガスを供給する工程と、RF電力アプリケータにRF電力を印加する工程と、を含む。
【0016】
本明細書の一部に援用され、本明細書の一部を構成する添付の図面は、詳細な説明と共に本発明の実施形態を例示し、本発明の原理を説明および例示するのに役立つ。図面は概略的に例示的な実施形態の主な特徴を例示することを意図する。図面は、実際の実施形態のすべての特徴を説明するものではなく、図面上の各要素間の相対的寸法を説明するものでもないし、一定の縮尺に従って描いたものでもない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、従来技術のICP処理チャンバの断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係るICP処理チャンバの断面図である。
【図3】図3は、本発明の第二の実施形態に係るICP処理チャンバの断面図である。
【図4】図4は、本発明の第三の実施形態に係るICP処理チャンバの断面図である。
【図5】図5は、本発明の第四の実施形態に係るICP処理チャンバの断面図である。
【図6】図6は、本発明の第五の実施形態に係るICP処理チャンバの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施形態は、改良された均一性、特にガスの分布の均一性を有する誘導結合プラズマチャンバに関する。チャンバ内のガスの分布を改良するように注入装置および/またはノズルにより注入されるガスを再度方向付けることを提供する、本発明の実施形態によって、ウェハー内の均一性が改良される。
【0019】
ここで、本発明の実施形態を図2を参照して詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に従ったプラズマ処理装置200を示す。図2に例示した要素は図1に例示した要素と対応し、2xxの順番で示していることを除いて同様の参照番号を付している。装置200は単なる例示であり、該装置200は少しまたは追加の部品を備えてもよく、その部品の配置は図2に例示したものと異なってもよいことは理解される。
【0020】
図2は、本発明の一実施形態に係るガス転流特性を実施するICPチャンバの設計の断面図を示す。ICPチャンバ200は、金属性の側壁205と、誘電性天盤207とを備え、真空ポンプ225により空気が排出されて真空気密エンクロージャを形成する。誘電性天盤207は一例としてのみ設けているが、例えばドーム天盤、誘電体窓を有する金属性天盤などの他の天盤が使用されてもよい。台座210はチャック215を支持し、そのチャック215は処理される基板220を保持する。開示されている実施形態と関係がないため、図2には示していないが、バイアス電力がチャック215全体に付与される。RF電力供給装置245からのRF電力はアンテナ240に印加される。該アンテナ240は全体がコイル形状である。
【0021】
処理ガスが、ガス源250からパイプライン255を通してチャンバ内に供給されて、プラズマを発生させ、維持し、それによって、基板220を処理する。この実施形態において、ガスは、周囲の注入装置またはノズル230によって真空エンクロージャ内に供給されるが、必要に応じて追加のガスが中心ノズル235を通して注入されてもよい。ガスが注入装置230およびノズル235の両方から供給される場合、各々から供給されるガスの量は、独立して制御されるように調整されてもよい。ガスを注入するためのこれらの配置のいずれも、プラズマガス注入装置の配置と称される場合がある。図2において、バッフル270が、注入装置230からから放出されるガスの流れを制限および/または再度方向付けるようにチャンバ内に配置される。付記において示すように、この実施形態において、バッフルは全体が、中心穴または開口部を有する円盤形状である。該バッフルはガス注入点の下に配置されるが、基板の高さの上である。このように、ガスは、点線の矢印で示したように、基板に対して下方に流れ得る前に、チャンバの中心の方へさらに流れるように制限される。
【0022】
通常、バッフル270は、陽極酸化アルミニウムなどの金属性材料から作製され得る。金属性材料からバッフルを製造することは、コイルからのRFがバッフルによりブロックされるので、プラズマをバッフルの上の領域に制限するのに有益に利用され得る。他方で、バッフル270は、セラミックまたは石英などの誘電材料から製造されてもよい。誘電性バッフルを用いる実施形態において、コイルからのRFはバッフルを通過することができ、プラズマは、バッフルの下に到達するガスの量に応じて、バッフルの下(破線で示した)に維持され得る。
【0023】
一部の状況において、ガス流をさらに制限し、ウェハー上での十分な解離を確実にするためにガスをウェハーの中心に多くの時間留めることを必要としてもよい。このような適用の有益な実施形態を図3に例示する。3xxの順番で示していることを除いて、図2の要素と同様である図3の要素は同様の参照番号を付している。図3および図3の付記において示すように、この実施形態のバッフル372は、垂直方向の環状延在部373を有する円盤形状で作製され、全体は円筒形の形状である。垂直方向の延在部と基板との間に間隙374が形成され、その間隙を通して、ガスは、側方、すなわち、基板の周囲を超えてチャンバの領域に流れることができる。間隙374のサイズにより、基板の上のガスの流量、およびプラズマにより解離されるようにガスが基板の上に留まる時間が決定される。
【0024】
図3に示した実施形態において、環状開口部の直径dは、基板の直径と等しくなるように、または基板の直径より大きくもしくは小さくなるようにサイズ合わせされてもよい。開口部の直径は所望の流れの制限に応じて設定されてもよい。また、垂直方向の環状延在部は円盤に対して直角になるように設定され、環状延在部373の開口部の直径は環372自体の開口部における直径と同じである。
【0025】
他方で、環から基板の方向へのガスの排出を制限することが望まれることもあるが、一旦、ガスが基板の方向へ流れると、チャンバの周囲の方向へ水平方向に流れを増加させることが望まれることもある。このような状況についての有益な配置を図4に例示する。図4において、バッフル475は、円錐形の延在部476を有する環から構成される。円錐形の延在部476は、上側の開口直径dを有し、それは下側の開口直径d’より小さく、下側の開口部は基板に近接している。下側の開口部は間隙477を画定するように位置し、その間隙を通して、ガスがチャンバの壁の方向へ水平に流れる。円錐形の側壁は環に対して角度φで形成され、その角度φは90度未満である。
【0026】
上述の実施形態のいずれかにおいて、一部のガスがバッフルの中心開口部に到達する前に、それらのガスを流れ出させることが望まれる場合もある。図5は、図2の実施形態をいくらか修飾した実施形態を例示する。図5に示したように、バッフル578は、中心開口部を有する円盤形状であり、図2のバッフル272といくらか類似している。中心開口部は図2のものと同じまたは異なる直径であってもよい。加えて、一部のガスを中心開口部に到達する前に逃がすことができるように、補助的または二次的開口部589が中心開口部の周囲に設けられる。その二次的開口部は中心の開口部より小さい直径であってもよい。補助的開口部は上述の実施形態のいずれかに適用されてもよく、中心開口部の周囲に均一に分配されてもよい。例えば、図5の2つ目の付記は、一部のガスが中心開口部に到達し、延在部に流れる前に流れ出ることを確実にするように、補助的開口部が延在部の周囲に加えられていることを除いて、図3に示したものと類似した修飾されたバッフル580を例示する。
【0027】
上記に開示した実施形態において、バッフルは処理ガスの流れを制御するように使用される。加えて、バッフルはプラズマを受動的に制御するように使用されてもよい。通常、プラズマは、バッフル上の穴を通してチャンバの下側部分まで拡散できる。この穴が大きければ大きいほど、プラズマ密度は高くなる。穴の数および位置を変化させることによって、チャンバ内のプラズマ密度分布も変化されてもよい。バッフルはまた、プラズマを能動的に制御するように使用されてもよい。そのような例を図6に例示する。
【0028】
図6の実施形態において、バッフル680は、プラズマを能動的に制御するように使用される。例示したように、二次アンテナ682がバッフル680内に埋め込まれる。二次アンテナはコイル形状であってもよい。付記に示した例において、アンテナは単一のループ(破線で示した)の形態であるが、他の設計が利用されてもよい。二次アンテナは、主アンテナと同じ電源645を用いて電圧を印加されてもよい(破線の矢印で例示した)か、または異なるRF電力供給装置647から電圧を印加されてもよい。使用される電源に関わらず、二次アンテナ682に印加される電力の大きさは、主アンテナ640に印加される電力と独立して制御されてもよい。
【0029】
一実施形態によれば、バッフル680は誘電材料から作製され、コイルは誘電体内に埋め込まれる。例えば、バッフル680は、セラミック内に埋め込まれた金属性コイルを有する焼結セラミック材料により作製されてもよい。このように、二次コイルからの電力が、バッフルの上のプラズマおよびバッフルの下のプラズマに印加される。他方で、別の実施形態によれば、バッフル680は、一側で誘電体から作製され、他側で導体から作製され、RF電力がバッフルの片側にのみ印加される。例えば、バッフル680の上部は導体材料から作製され、二次コイル682からのRF電力はバッフルの下のプラズマにのみ印加される。このような構成を図6の2つ目の付記に例示し、ここで、コイル682はセラミック円盤685内に埋め込まれ、コイルからのRFエネルギーはバッフルの下のプラズマに印加され得るが、導体円盤683がセラミック円盤685の上部に設けられ、コイル682からのエネルギーはバッフルの上のプラズマに印加され得ない。加えて、このような構成において、バッフルはまた、主アンテナ640からのRF電力がバッフル680の下のプラズマに印加されることを防ぐ。したがって、主アンテナ640に対するRF電力はバッフル680の上のプラズマを制御するように調整され得(例えば周波数、電力など)、一方、二次アンテナ680に対するRF電力はバッフルの下のプラズマを制御するように調整され得る。
【0030】
上記の実施形態のいずれかは、可動式のバッフルを作製することによりさらに修飾されてもよい。そのような構成を図6に概略的に例示する。図6において、ステップモータ690が、例えばラックおよびピニオンの配置によりバッフル680に接続されているので、ステップモータ690は、バッフル680を上下させるようにそのバッフルを垂直方向に動かすために電圧を供給できので、バッフル680と基板620との間の間隙が変化され得る。
【0031】
本明細書に記載されるプロセスおよび技術は、任意の特定の装置のみに関連されるのではなく、構成要素のいずれかの適切な組み合わせにより実施されてもよいことは理解されるべきである。さらに、種々の種類の汎用装置が、本明細書に記載される技術に従って使用されてもよい。本発明は特定の例に関して記載しており、それらは限定するというより全て例示のためであることを意図する。当業者は、本発明を実施するのに好適な多くの異なる組み合わせを理解するだろう。
【0032】
さらに、本発明の他の実施は、本明細書に開示される本発明を考慮して、および本発明を実施して、当業者に明らかとなるだろう。開示されている実施形態の種々の態様および/または構成要素は単独または任意の組み合わせで使用されてもよい。明細書および実施形態は例示のみと考慮され、本発明の正確な範囲および趣旨は添付の特許請求の範囲により示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体窓を形成する天盤を有するエンクロージャと、
前記誘電体窓の下のエンクロージャ内に配置される基板支持体と、
前記エンクロージャ内にRF電力を印加するために前記誘電体窓の上に配置されるRF電力アプリケータと、
前記エンクロージャ内にプラズマガスを供給するためのプラズマガス注入装置と、
プラズマガスの流れを制限するために、前記エンクロージャ内に配置され、前記基板支持体の上であるが、前記プラズマガス注入装置の下に配置されるバッフルと、
を備える、プラズマ反応器。
【請求項2】
前記プラズマガス注入装置は、前記エンクロージャの周囲に均一に分配される複数のノズルを備え、前記バッフルは、前記エンクロージャの中央の方向へ流れを方向付けるように、プラズマガスの流れを制限する、請求項1に記載のプラズマ反応器。
【請求項3】
前記バッフルは、中央開口部を有する円盤を備える、請求項2に記載のプラズマ反応器。
【請求項4】
前記バッフルは、前記中央開口部から延在する垂直方向の延在部をさらに備える、請求項3に記載のプラズマ反応器。
【請求項5】
前記延在部は円錐形の部分を含む、請求項4に記載のプラズマ反応器。
【請求項6】
前記バッフルは誘電材料を含む、請求項1に記載のプラズマ反応器。
【請求項7】
前記誘電材料はセラミックおよび石英から選択される、請求項6に記載のプラズマ反応器。
【請求項8】
前記バッフルは、前記中央開口部の周囲に均一に分配される二次的開口部をさらに備える、請求項3に記載のプラズマ反応器。
【請求項9】
前記バッフルは導体材料を含む、請求項1に記載のプラズマ反応器。
【請求項10】
前記バッフルは垂直方向に移動可能である、請求項1に記載のプラズマ反応器。
【請求項11】
前記プラズマガス注入装置は、前記天盤の中央に設けられる中央ノズルをさらに備える、請求項2に記載のプラズマ反応器。
【請求項12】
前記バッフルは、その中に埋め込まれるRFアンテナを備える、請求項1に記載のプラズマ反応器。
【請求項13】
前記バッフルは、その中に埋め込まれるRFアンテナを有する誘電性円盤と、前記バッフルを通すRF放射を遮断するように前記バッフルの片側に設けられた導体円盤とを備える、請求項12に記載のプラズマ反応器。
【請求項14】
円筒形の側壁と天盤とを有するエンクロージャであって、前記天盤の少なくとも一部は誘電体窓を形成する、エンクロージャと、
前記誘電体窓の下の前記エンクロージャ内に配置される基板支持体と、
前記誘電体窓を通して、前記エンクロージャ内にRF電力を印加するために前記誘電体窓の上に配置されるRF電力アプリケータと、
処理ガスを前記エンクロージャ内に供給するための前記基板支持体の上に均一に分配される複数のガス注入装置と、
処理ガスの流れを制限するように、前記エンクロージャ内に配置され、前記基板支持体の上であるが、前記複数のガス注入装置の下に配置される円形バッフルと、
を備える、プラズマ反応器。
【請求項15】
前記バッフルは、陽極酸化アルミニウム、セラミック、または石英の1つを含む、請求項14に記載のプラズマ反応器。
【請求項16】
前記バッフルは、中央開口部と、前記基板支持体の方向に対して前記開口部から下方に延在する延在部とを有する平らな円盤を備え、前記バッフルと前記基板との間に間隙を形成する、請求項14に記載のプラズマ反応器。
【請求項17】
前記延在部は、円筒形部分または円錐形部分の1つを含む、請求項16に記載のプラズマ反応器。
【請求項18】
前記間隙は可変である、請求項16に記載のプラズマ反応器。
【請求項19】
プラズマ反応器内に配置される基板支持体に基板を配置する工程であって、前記プラズマ反応器は、円筒形の側壁と、天盤とを有するエンクロージャを備え、前記天盤の少なくとも一部は誘電体窓を形成し、RF電力アプリケータが、前記誘電体窓を通して前記エンクロージャ内にRF電力を印加するために前記誘電体窓の上に配置され、複数のガス注入装置が前記基板の上に均一に分配される、工程と、
前記基板の上に間隙を形成するように、前記基板支持体の上であるが、前記複数のガス注入装置の下であるように、円形のバッフルを前記エンクロージャ内に配置する工程と、
前記注入装置に処理ガスを供給する工程と、
前記RF電力アプリケータにRF電力を印加する工程と、
を含む、半導体基板を製造する方法。
【請求項20】
前記間隙を変化させる工程をさらに含む、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−89972(P2013−89972A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−231630(P2012−231630)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【出願人】(512271321)アドバンスト マイクロ−ファブリケイション エクイップメント インコーポレイテッド, シャンハイ (1)
【Fターム(参考)】