説明

プログラム記憶媒体、及びサーバー、並びにサーバーの制御プログラム

【課題】 教習所に通うことなく飛び込みで運転試験場に赴いて運転実技試験を受ける人間にとって有利なシミュレーション練習を行わせることが可能なシステムを構築すること。
【解決手段】 運転実技試験疑似体験プログラムをスタートさせると、ユーザーに、受験しようとする運転試験場を運転試験場選択画面上で選ばせ、加えてその運転試験上での運転実技試験の試験コースを試験コース選択要求画面上で選ばせる。その後、1つの画面に表示された、上記選択試験コース上での運転手視線画面、及び当該選択コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面の両者をユーザーに見せながら、受験対象となる運転試験場での運転実技試験を疑似体験させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転試験場での運転実技試験の合格率を向上させるためのシステムの構築に貢献する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、運転免許証を更新しなければならない者は、法律で定められた更新期間が経過するまでに、警察署や運転試験場などでその更新手続を行っている。特に、運転試験場での更新手続には、通常、約半日ほどの時間を要する。
【0003】
特許文献1において、更新手続にネットワークを利用し、更新手続に要する時間を短縮させるための技術が提案されている。この特許文献1に係る技術では、申請者は、ネットワークを介してユーザー端末で申請時の免許情報、顔写真の画像データ及び更新免許証の受領場所を更新センター端末に送出する。そうすると、更新センター端末は、免許証情報とデータベースとの照合、及び顔写真の画像データの規格チェックを行う。その結果、適格であれば、更新センター端末は、データベースを更新した後に、受領可能日時をユーザー端末に送出すると共に、顔写真の画像データ及び更新免許証情報などを警察署端末に送出する。警察署端末は、顔写真の画像データ及び更新免許証情報を基に更新免許証を作成する。
【0004】
また、更新免許証の受領時には、過去の所定期間内における違反点数に応じて安全運転講習を受講する義務が上記の更新希望者に課されている。更新希望者の運転適性は、上記の違反点数のみで判断され、日常的な運転姿勢は考慮されていない。すなわち、更新希望者の運転適性が違反点数に正確に反映されている場合は問題がないが、警察官の数や担当地域など物理的な問題もあって、軽微な違反などに関しては運不運の要素が含まれているとの意見も少なくない。
【0005】
上記の更新希望者の運転適性を的確に把握することが可能となれば、運転適性に応じた上記の講習を受講させることができ、当該講習の成果が上がるなどの効果が期待される。
【0006】
そこで、特許文献2にて、免許更新における運転適性検査を行うための情報処理技術が提案されている。この特許文献2に係る技術によると、ある地点における運転免許更新希望者の運転態様と、そのときの交通規則とを照らし合わせて、当該更新希望者の評価点を計算できるなどの効果を奏する。
【0007】
【特許文献1】特開2001−306730号公報
【0008】
【特許文献2】特開2004−287900号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記運転試験場への来訪者は、更新免許更新希望者だけではない。すなわち、運転教習所に通うことなく、直接、運転試験場に赴いて(このような形態は「飛び込み」と称されている)運転実技試験を受け運転免許を取得しようとする人間も少なくはない。このような飛び込みでの運転実技試験には、1回の受験ではなかなか合格することができない。
【0010】
そこで、飛び込みで運転試験場に赴いて運転実技試験を受ける人間にとって有用となるシステムの構築が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、単なるゲームではなく、運転教習所に通うことなく飛び込みで運転試験場に赴いて運転実技試験を受ける人間にとって有利なシミュレーション練習を行わせることが可能なシステムの構築に貢献することを目的としている。
【0012】
一般的に、運転免許を取得する場合には、運転教習所に入って所定の金額を払うことにより運転教習を受講し、その教習所での運転実技免除の試験に合格したことで、運転試験場での運転実技試験が免除され筆記試験のみでの免許取得を行う。なぜ、運転試験場に直接赴いて運転実技試験を受けない人間が多いのかというと、運転試験場は、各都道府県に1箇所又は2箇所ぐらいしか存在せず、もし、運転実技試験に失敗すると遠方から再度赴かなければならないことがその要因の1つと考えられる。また、運転試験場での運転実技試験の合格率が低いこともその1つの要因といえる。
【0013】
上記運転試験場での運転実技試験は、安全確認などの一般的に運転をするのに必要な最低限の注意義務をチェックするだけなのであるが、その合格率が低い大きな要因の1つとして、運転実技試験の試験コースが複数用意されており、運転実技試験が行われる度に、異なる試験コースで試験が実施されることが挙げられる。つまり、予め試験コースを体験していれば、どこで左右確認するのか、どこで進路変更するのか、車庫入れをどこで行うのか、坂道発進はどの位置でテストされるのかなどが前もって分かり、運転教習所の運転実技試験と同様の合格率に近づくことが予想される。
【0014】
本発明は、上記のような問題に鑑みなされたものである。
【0015】
ところで、電車の操縦をシミュレーションするゲームや、車に関するシミュレーションゲームなどは、従来から存在するが、これらは、あくまでのバーチャルな世界でゲームを行うものであり、これらのゲーム上での操作が上手になれば、運転免許が取得できる可能性が高くなるものではない。
【0016】
上記の問題を解決するための具体的な発明は、以下の通りである。
【0017】
第1の局面から観た発明は、入力手段及び表示手段を有する情報処理装置に着脱自在に装填され、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムを記憶しているプログラム記憶媒体であって、この記憶媒体は、以下の1)〜4)の手順を記憶しており、これら1)〜4)の手順は、上記情報処理装置内の制御手段により実行される。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコースでの運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
【0018】
上記第1の局面から観た発明に係るプログラム記憶媒体は、上記運転手視線画面に関連付けて、上記選択された試験コースの運転アドバイス情報を表示するための手順をさらに記憶しており、この手順は、上記情報処理装置内の制御手段により実行され、上記運転アドバイス情報を表示するか否かは、上記情報処理装置の入力手段からの入力により決定される。
【0019】
上記構成によると、情報処理装置の入力手段からの入力によって、運転アドバイス情報を運転手視線画面に表示させるか否かが決定される。そのため、選択した試験コースに慣れない間は、運転手視線画面に関連付けて運転アドバイス情報を表示させながら、受験しようとする運転試験場での運転実技試験を疑似体験するようにすれば、そのユーザーは、あたかも運転教習所の教官からアドバイスされているような印象を受けるようになる。他方、選択した試験コースに慣れた場合や運転実技試験の前日などでは、運転手視線画面に関連付けて運転アドバイス情報を表示させることなく、受験しようとする運転試験場での運転実技試験を疑似体験するようにすれば、そのユーザーは、あたかも実際に運転試験場で運転実技試験が実施されているような臨場感を味わうようになる。その結果、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率向上により貢献する。
【0020】
第2の局面から観た発明は、コントローラーを含み且つテレビジョン受像機に接続されて用いられるゲーム機に着脱自在に装填され、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムを記憶しているプログラム記憶媒体であって、この記憶媒体は、以下の1)〜4)の手順を記憶しており、これら1)〜4)の手順は、上記ゲーム機内の制御手段により実行される。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
【0021】
上記第2の局面から観た発明に係るプログラム記憶媒体は、上記運転手視線画面に関連付けて、上記選択された試験コースの運転アドバイス情報を表示するための手順をさらに記憶しており、この手順は、上記ゲーム機内の制御手段により実行され、上記運転アドバイス情報を表示するか否かは、上記ゲーム機のコントローラーからの入力により決定される。
【0022】
上記構成において、ゲーム機のコントローラーからの入力によって、運転アドバイス情報を運転手視線画面に表示させるか否かが決定される。そのため、選択した試験コースに慣れない間は、運転手視線画面に関連付けて運転アドバイス情報を表示させながら、受験しようとする運転試験場での運転実技試験を疑似体験するようにすれば、そのユーザーは、あたかも運転教習所の教官からアドバイスされているような印象を受けるようになる。他方、選択した試験コースに慣れた場合や運転実技試験の前日などでは、運転手視線画面に関連付けて運転アドバイス情報を表示させることなく、受験しようとする運転試験場での運転実技試験を疑似体験するようにすれば、そのユーザーは、あたかも実際に運転試験場で運転実技試験が実施されているような臨場感を味わうようになる。その結果、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率向上により貢献する。
【0023】
第3の局面から観た発明は、表示手段を有する端末と広域通信回線網を利用したネットワークを経由してアクセス可能なサーバーであって、このサーバーは、上記端末からのダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下の1)〜4)の機能を含む、当該端末内の制御手段により実行可能な、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムをその端末にダウンロード可能とする。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを表示する位置情報確認画面とを上記端末の表示手段に表示する機能。
4)最終的に、上記運転実技試験のシミュレーション練習に対する合否判定結果を上記端末の表示手段に表示する機能。
【0024】
第4の局面から観た発明は、表示手段を有する端末と広域通信回線網を利用したネットワークを経由してアクセス可能なサーバーを制御するためのプログラムであって、この制御プログラムは、上記端末からのダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下の1)〜4)の機能を含む、当該端末内の制御手段により実行可能な、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムを、その端末にダウンロード可能とするために、当該プログラムを当該端末に対して繰り出す手順を含み、この手順は、上記サーバー内の制御手段により実行される。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを上記端末の表示手段に表示する機能。
4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記端末の表示手段に表示する機能。
【0025】
ここに、上記「運転アドバイス」情報とは、運転教習所の教官が行うアドバイス情報であって、例えば、左右後方確認の上、右ウィンカー入力後発進などのような運転手がやるべき行為をいう。
【発明の効果】
【0026】
本発明では、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験するために、プログラムをスタートさせると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面が表示される。この運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面が表示される。この試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とが表示される。そして、最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果が表示される。このように、ユーザーは、受験しようとする運転試験場を運転試験場選択画面上で選び、加えてその運転試験上での運転実技試験の試験コースを試験コース選択要求画面上で選んだ上で、1つの画面に表示された、当該選択試験コース上での運転手視線画面、及び当該選択コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面の両者をみながら、受験対象となる運転試験場での運転実技試験を疑似体験できる。したがって、ユーザーは、受験しようとする運転試験場で実施される運転実技試験の複数の試験コースを全て疑似体験できるので、どこで左右確認するのか、どこで進路変更するのか、車庫入れをどこで行うのか、坂道発進はどの位置でテストされるのかなどを前もって把握することができる。その結果、運転試験場での運転実技試験の合格率を運転教習所の運転実技試験の合格率に近づけることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0028】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るシステムに適用されるパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)の電気的構成を示すブロック図である。
【0029】
図1を参照して、PC1は、PC本体11、ディスプレイ12、スピーカー13、キーボード14及びポインティングデバイス15を備えている。
【0030】
PC本体11には、CPU111、ROM112、RAM113、ハードディスクドライブ(以下、「HDD」という)114、グラフィックジェネレーター115、サウンドジェネレーター116、入力インターフェイス117及びCD−ROMドライブ118が内蔵されている。
【0031】
CPU111には、ROM112、RAM113、HDD114、グラフィックジェネレーター115、サウンドジェネレーター116、入力インターフェイス117及びCD−ROMドライブ118が接続されている。それゆえ、このCPU111は、PC1の制御中枢を司る処理装置として機能し、ROM112に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。このCPU111の制御対象は、ディスプレイ12及びスピーカー13である。これらの制御対象要素としてのディスプレイ12及びスピーカー13に対する制御信号は、それぞれ、グラフィックジェネレーター115及びサウンドジェネレーター116を介して、CPU111から与えられる。
【0032】
ROM112は、PC1のシステムプログラムを記憶している。このROM112としては、製造するときに内容を書き込むマスクROMや、ユーザーが電気的にプログラムを書き込むことができるPROM(Programmable ROM)などが適用可能である。特に、PROMを適用する場合には、書き換えが可能であるEEPROM(erasable and programmable ROM)を採用することが好ましい。
【0033】
RAM113は、CPU111のワーキングメモリーとして機能する。すなわち、RAM113では、PC1の制御(例えば、ディスプレイ12やスピーカー13などの制御)に必要なデータの書き込み及び読み出しがCPU111によって行われる。このRAM113としては、SRAMやDRAMなどが適用可能である。
【0034】
HDD114は、高速回転するディスク上にデータを記録する記録装置である。このHDD114では、ヘッドと称される素子を通じてデータの読み出しや書き込みが行われる。
【0035】
グラフィックジェネレーター115には、フレームメモリーが備えられている。このグラフィックジェネレーター115は、CPU111からのコマンドに従って、上記フレームメモリーに格納された画像データに基づき画像信号を生成し、この生成した画像信号をディスプレイ12に出力する。これにより、ディスプレイ12の表示面には、上記画像データを基にした画像が表示される。なお、上記のCPU111からのコマンドは、当該CPU111がプログラムを実行するに伴ってグラフィックジェネレーター115に与えられる。
【0036】
サウンドジェネレーター116は、CPU111からのコマンドに基づいて、音声、バックグラウンドミュージック(BGM)や効果音などの種々のサウンド信号を生成し、この生成したサウンド信号をスピーカー13に出力する。これにより、スピーカー13からは、上記種々のサウンドが発せられる。
【0037】
CD−ROMドライブ118は、CD−ROM10に格納された画像データやサウンドデータなどを含む運転実技試験疑似体験プログラムデータを読み取る。このCD−ROMドライブ118がCD−ROM10より読み取った運転実技試験疑似体験プログラムの全部又は一部は、RAM113のプログラム格納領域に格納される。
【0038】
ディスプレイ12としては、CRTや液晶表示パネルなどを利用した表示装置が採用されている。
【0039】
スピーカー13は、PC1の形式に応じてその設置箇所が決定されている。具体的には、PC1がデスクトップ型の場合には、スピーカー13はディスプレイ12の表示面の外縁の適所に嵌め込まれる。他方、PC1がノート型の場合には、スピーカー13はキーボード14及びポインティングデバイス15を含む入力部の適所に嵌め込まれる。
【0040】
キーボード14は、指でキーを叩くことでそのキーに対応する信号をPC本体11に伝え、主として文字を入力するための装置であって、PC1の形式に応じて、文字キーのほかに、テンキーやファンクションキーなどが追加されている。具体的には、PC1がデスクトップ型の場合にはテンキー及びファンクションキーが追加される。他方、PC1がノート型の場合にはファンクションキーが追加される。このキーボード14は、入力インターフェイス117を介してCPU111に接続されている。それゆえ、キーボード14で入力された文字や図形などの情報は、入力インターフェイス117を通じてCPU111に与えられ、さらにCPU111からグラフィックジェネレーター115を通じてディスプレイ12に出力される。その結果、ディスプレイ12の表示面上には、上記の画像の他に、上記の文字や図形などの情報が表示される。
【0041】
ポインティングデバイス15は、ディスプレイ12の表示画面上での位置や座標データの指示に用いる入力機器であって、PC1の形式に応じたものが適用されている。具体的には、PC1がデスクトップ型の場合には、ポインティングデバイス15としてマウスが使用される。他方、PC1がノート型の場合には、ポインティングデバイス15としてトラックボールやタッチパッドなどが使用される。
【0042】
上記のCD−ROM10に格納されている運転実技試験疑似体験プログラムは、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験できるようにプログラミングされている。この運転実技試験疑似体験プログラムには、(1)このプログラムがスタートされると、上記のPC1のディスプレイ12の表示面上でユーザーにどの運転試験場で運転実技試験を受けるのかの選択を促すための手順と、(2)上記のPC1のディスプレイ12の表示面上でユーザーに選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかの要求を行うための手順と、(3)試験コースが選択されたことに応じて、上記のPC1のディスプレイ12の同一の画面上に、そのコースでの運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを表示するための手順と、(4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記のPC1のディスプレイ12の表示面上に表示するための手順とが含まれている。これらの(1)〜(4)の手順は、PC1のCPU111によって実行される。また、上記運転実技試験疑似体験プログラムは、上記のPC1のディスプレイ12の表示面上で上記選択された試験コースの運転アドバイス情報を表示するか否かの選択を促すための手順をさらに含んでいる。この手順も、PC1のCPU111によって実行される。かかる運転アドバイス情報を表示するか否かは、上記のPC1のキーボード14やポインティングデバイス15などの入力部からの入力により決定される。さらに、上記プログラムには、上記運転実技試験疑似体験に対する合否判定後、その疑似体験画像を上記のPC1のディスプレイ12の表示面上で再現させるか否かの選択を促すための手順も含まれている。この手順も、PC1のCPU111によって実行される。また、かかる再現画像を表示するか否かも、上記のPC1のキーボード14やポインティングデバイス15などの入力部からの入力により決定される。
【0043】
図2は運転実技試験疑似体験の制御の流れを示すフローチャートである。
【0044】
図2を参照して、運転実技試験疑似体験プログラムがスタートすると、まず、PC1のCPU111は、ディスプレイ12の表示面上に運転実技試験疑似体験画面Sを表示する(ステップS1)。この運転実技試験疑似体験画面Sは、例えば、図3に示すように、1つの画面に運転試験場選択画面S1、試験コース選択要求画面S2、運転手視線画面S3及び位置情報確認画面S41,S42,S43が集約的に配置されて成る。図3の例では、運転手視線画面S3を基準として、運転試験場選択画面S1が運転手視線画面S3の左側に配置され、試験コース選択要求画面S2が運転手視線画面S3の下方に配置されている。この試験コース選択要求画面S2には、位置情報確認画面S41〜S43が含まれている。上記の運転手視線画面S3は、その画面サイズをユーザーの操作により拡大させたり元に戻したりすることが可能である。なお、以下の説明において、位置情報確認画面S41〜S43を総称するときは「位置情報確認画面S4」と証する。
【0045】
運転実技試験疑似体験画面Sを表示すると、CPU111は、運転試験場選択画面S1上で運転試験場が選択されるのを待つ(ステップS2)。このとき、例えば、図4に示すように、運転実技試験疑似体験画面S上には、「運転試験場を選んで下さい。」といったメッセージを含む第1のウィザード画面WS1が重ねて表示される。この第1のウィザード画面WS1のOKボタンB1をポインティングデバイス15でクリックすることにより、上記の運転試験場の選択が可能となる。
【0046】
キーボード14やポインティングデバイス15を含む入力部を操作することによって、運転試験場選択画面S1上で運転実技試験を疑似体験しようとする運転試験場が選択されると、CPU111は、その運転試験場での試験コースが試験コース選択要求画面S2上で選択されるのを待つ(ステップS3)。このとき、例えば、図5に示すように、運転実技試験疑似体験画面S上には、「試験コースを選んで下さい。」といったメッセージを含む第2のウィザード画面WS2が重ねて表示される。この第2のウィザード画面WS2のOKボタンB2をポインティングデバイス15でクリックすることにより、上記の試験コースの選択が可能となる。また、上記の試験コース選択要求画面S2の各試験コース選択欄には、そのコースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在するかを確認させる上記の各位置情報確認画面S41〜S43に関連付けて、コースの全長、合格率や注意ポイントなどが記載されている。
【0047】
キーボード14やポインティングデバイス15を含む入力部を操作することによって、試験コース選択要求画面S2上で運転実技試験を疑似体験しようとする運転試験場での試験コースが選択されると、CPU111は、運転実技試験疑似体験を開始する旨の入力があるのを待つ(ステップS4)。このとき、例えば、図6に示すように、運転実技試験疑似体験画面S上には、「運転実技試験疑似体験を開始しますか?」といったメッセージを含む第4のウィザード画面WS4が重ねて表示されるが、これに先立って、上記選択された運転試験場の試験コースでの運転実技試験疑似体験を行っている間に、当該コースに関する運転アドバイス情報の表示を行うか否かの選択が促される。例えば、図7に示すように、運転実技試験疑似体験画面S上には、「運転アドバイス縦横方を表示しますか?」といったメッセージを含む第3のウィザード画面WS3が表示される。第3のウィザード画面WS3のYESボタンB3がポインティングデバイス15でクリックされた場合には、上記の運転実技試験疑似体験中に運転手視線画面S3上に運転アドバイス情報が表示される。他方、第3のウィザード画面WS3のNOボタンB4がポインティングデバイス15でクリックされた場合には、上記の運転実技試験疑似体験中に運転手視線画面S3上に運転アドバイス情報が表示されない。
【0048】
第4のウィザード画面WS4のOKボタンB5がポインティングデバイス15でクリックされて運転実技試験疑似体験が開始されると、CPU111は、上記の選択された運転試験場の試験コースに応じて、上記の運転手視線画面S3及び位置情報確認画面S4の両者を作動させる(ステップS5及びステップS6)。
【0049】
その後、CPU111は、運転実技試験疑似体験の場面が、例えば、左折、右折、一旦停止、踏み切りや坂道発進などの上記選択された運転試験場の試験コース上のチェックポイントに近付くのを待つ(ステップS7)。
【0050】
上記チェックポイントに近付くと、CPU111は、運転アドバイス情報の表示を希望する入力があったか否かを判別する(ステップS8)。上記の第3のウィザード画面WS3のYESボタンB3」がクリックされ運転アドバイス情報の表示を希望する旨の入力があった場合には、CPU111は、運転手視線画面S3に関連付けて当該アドバイス情報を表示する(ステップS9)。例えば、図3に示すように、運転手視線画面S3の右上隅において、「左右確認せよ!!」などの上記選択された運転試験場の試験コース上のチェックポイントを通過する際のアドバイス情報が表示される。その後、CPU111は、処理をステップS10に移す。他方、上記の第3のウィザード画面WS3のNOボタンB4がクリックされ運転アドバイス情報の表示を希望する旨の入力がなかった場合には、上記のチェックポイントを通過する上での運転アドバイス情報を表示することなく、処理をステップS10に移す。
【0051】
ステップS10に移行すると、CPU111は、上記選択された運転試験場での試験コースでの運転実技試験疑似体験が終了したか否かを判別する。未だ運転実技試験疑似体験が終了していない場合には、CPU111は、処理をステップS7に戻して上記のチェックポイントが近付くのを待つ。他方、運転実技試験疑似体験が終了した場合には、合否判定結果を運転手視線画面S3上に表示する(ステップS11)。この合否の判定は、上記のチェックポイントを通過する上で運転手がやるべき行為がなされたか否かに基づいて達成される。例えば、チェックポイントを通過する際に左右を確認しなければならない場合に、ユーザーがキーボード14の左スクロールキー及び右スクロールキーなどを操作したか否かを判断し、このようなチェックポイントを通過する際になすべき行為を何回やり忘れたかなどによって上記の合否判定が行われる。
【0052】
合否判定結果を表示すると、CPU111は、上記の運転実技試験疑似体験の再現を希望する入力があるか否かを判別する(ステップS12)。このとき、例えば、図8に示すように、運転実技試験疑似体験画面S上には、「先程の疑似体験を再現しますか?」といったメッセージを含む第5のウィザード画面WS5が表示される。第5のウィザード画面WS5のYESボタンB6がポンテリングデバイスでクリックされると、CPU111は、上記の運転実技試験疑似体験の再現を希望する旨の入力があると判断し、ディスプレイ12の表示面上に当該運転実技試験疑似体験を再現した運転手視線画像を表示する(ステップS13)。このとき、この疑似体験再現画像と共に上記の位置情報確認画面S4を表示するのが好ましい。これにより、どのチェックポイントで安全確認などの運転手がやらなければならない行為をやり忘れたかをユーザーに確認させることができる。そして、CPU111は、上記の運転実技試験疑似体験の再現が終了するのを待つ(ステップS14)。この再現が終了すると、CPU111は、本運転実技試験疑似体験に関する処理を終了する。他方、第5のウィザード画面WS5のNOボタンB7がポインティングデバイス15でクリックされ上記の運転実技試験疑似体験の再現を希望する旨の入力がない場合には、CPU111は、上記再現画像表示処理を行うことなく、本運転実技試験疑似体験に関する処理を終了する。
【0053】
以上の説明から明らかな通り、本実施の形態1によると、以下の作用・効果を奏する。
【0054】
(1)実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験するために、プログラムをスタートさせると、ユーザーは、受験しようとする運転試験場を運転試験場選択画面S1上で選び、加えてその運転試験上での運転実技試験の試験コースを試験コース選択要求画面S2上で選んだ上で、1つの画面に表示された、当該選択試験コース上での運転手視線画面S3、及び当該選択コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面S4の両者をみながら、受験対象となる運転試験場での運転実技試験を疑似体験できる。したがって、ユーザーは、受験しようとする運転試験場で実施される運転実技試験の複数の試験コースを全て疑似体験できるので、どこで左右確認するのか、どこで進路変更するのか、車庫入れをどこで行うのか、坂道発進はどの位置でテストされるのかなど、選択された運転試験場の各試験コースの各チェックポイントで運転手がやらなければならない行為を前もって把握することができる。その結果、運転試験場での運転実技試験の合格率を運転教習所の運転実技試験の合格率に近づけることが可能となる。
【0055】
(2)PC1のキーボード14やポインティングデバイス15などの入力部からの入力によって、運転アドバイス情報を運転手視線画面S3に関連させて表示させるか否かが決定される。そのため、選択した試験コースに慣れない間は、運転手視線画面S3に関連付けて運転アドバイス情報(例えば、左右後方確認後、右ウィンカーを作動させて発進など運転手がやらなければならない行為)を表示させながら、受験しようとする運転試験場での運転実技試験を疑似体験するようにすれば、そのユーザーは、あたかも運転教習所の教官からアドバイスされているような印象を受けるようになる。他方、選択した試験コースに慣れた場合や運転実技試験の前日などでは、運転手視線画面S3に関連付けて運転アドバイス情報を表示させることなく、受験しようとする運転試験場での運転実技試験を疑似体験するようにすれば、そのユーザーは、あたかも実際に運転試験場で運転実技試験が実施されているような臨場感を味わうようになる。その結果、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率向上により貢献する。
【0056】
(3)運転実技試験疑似体験の合否判定結果の表示後に、その疑似体験を再現した運転手視線画像をディスプレイ12の表示面上に表示させることができるので、選択した運転試験場の試験コースの各チェックポイントのうちのどのチェックポイントで運転手がやらなければならない行為をし忘れたかを確認することができる。その結果、その結果、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率向上により一層貢献する。
【0057】
<実施の形態2>
図9は本発明の実施の形態2に係るシステムが適用されるゲーム機の電気的構成を示すブロック図である。
【0058】
図9を参照して、本実施の形態2に係るゲーム機2は、ゲーム機本体21を備え、このゲーム機本体21にコントローラー22及びテレビジョン受像機(以下、「TV受像機」とう)3が接続される。
【0059】
ゲーム機本体21は、ビデオゲームをプログラムに従って処理するためのものである。このゲーム機本体21には、CPU211、ROM212、RAM213、HDD214、グラフィックジェネレーター215、サウンドジェネレーター216、入力インターフェイス217及びCD−ROMドライブ218が内蔵されている。
【0060】
CPU211には、ROM212、RAM213、HDD214、グラフィックジェネレーター215、サウンドジェネレーター216、入力インターフェイス217及びCD−ROMドライブ218が接続されている。それゆえ、このCPU211は、ゲーム機2の制御中枢を司り、ROM212に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。このCPU111の制御対象は、スピーカー付きモニターとしてCRT又は液晶表示パネルを有するTV受像機3である。この制御対象要素としてのTV受像機3に対する制御信号は、それぞれ、グラフィックジェネレーター215及びサウンドジェネレーター216を介して、CPU211から与えられる。
【0061】
ROM212は、ゲーム機2のシステムプログラムを記憶している。他方、RAM213は、CPU211のワーキングメモリーとして機能する。すなわち、RAM213では、ビデオゲームの制御に必要なデータの書き込み及び読み出しがCPU211によって行われる。それゆえ、RAM213には、プログラム領域、画像データ領域及びワーク領域などが形成されている。プログラム領域は、CD−ROMドライブ218がCD−ROM10から読み取ったプログラムの一部又は全部を格納する。画像データ領域は、プログラムが実行される過程で必要とされる背景やキャラクターなどの画像データを格納する。ワーク領域は、プログラムが実行される過程で生成される各種のデータを格納する。
【0062】
なお、上記のプログラムや画像データは、CD−ROM10以外にHDD214からも供給可能である。この場合、プログラムや画像データをHDD214に格納しておいてもよい。HDD214には、事前のインストール又は通信回線を介してネットワークからのダウンロードによりプログラムや画像データを格納させてもよい。
【0063】
グラフィックジェネレーター215には、フレームバッファを有するVRAMが備えられている。このグラフィックジェネレーター215は、CPU211からのコマンドに従って、上記フレームバッファに格納された画像データに基づきビデオ信号を生成し、この生成したビデオ信号をTV受像機3に出力する。これにより、TV受像機3の表示面には、上記画像データを基にしたビデオ画像が表示される。なお、上記のCPU211からのコマンドは、当該CPU211がプログラムを実行するに伴ってグラフィックジェネレーター215に与えられる。
【0064】
サウンドジェネレーター216は、CPU211からのコマンドに基づいて、音声、BGMや効果音などの種々のサウンド信号を生成し、この生成したサウンド信号をTV受像機3に出力する。これにより、TV受像機3のスピーカーからは、上記種々のサウンドが発せられる。
【0065】
コントローラー22は、ビデオゲームをインタラクティブに操作するためのものである。このコントローラー22には、ハンドル221、ウィンカー222、アクセル223、ブレーキ224、ハンドブレーキ225及びシフトレバー226などの操作部及び入力スイッチなどの入力部が備えられている。また、コントローラー22には、振動センサーD1を備えたヘアーバンド227が接続可能である。それゆえ、コントローラー22内には、ヘアーバンド227の振動センサーD1の出力信号に基づいてユーザーが左右確認などを行ったか否かを検知する首振り検知センサーD2が含まれている。このコントローラー22からの操作信号や入力信号などは、入力インターフェイス217を介してCPU211に与えられる。
【0066】
上記のCD−ROM10に格納されている運転実技試験疑似体験プログラムは、実施の形態1と同様に、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験できるようにプログラミングされている。特に、この運転実技試験疑似体験プログラムには、運転実技試験疑似体験に対する合否判定結果を表示する際に、その合否を点数表示する手順が含まれている。この手順は、上記のゲーム機2のCPU211により実行される。
【0067】
図10は運転実技試験疑似体験の制御の流れを示すフローチャートである。
【0068】
図10を参照して、運転実技試験疑似体験プログラムがスタートすると、まず、ゲーム機2のCPU211は、TV受像機3の表示面上に運転実技試験疑似体験画面Sを表示する(ステップS21)。この運転実技試験疑似体験画面Sは、実施の形態1と同様に、1つの画面に運転試験場選択画面S1、試験コース選択要求画面S2、運転手視線画面S3及び位置情報確認画面S4が集約的に配置されて成る。
【0069】
そして、CPU211は、当該運転試験場選択画面S1上で運転試験場が選択されるのを待つ(ステップS22)。このとき、実施の形態1と同様に、運転実技試験疑似体験画面S上には、「運転試験場を選んで下さい。」といったメッセージを含む第1のウィザード画面WS1が重ねて表示される。運転試験場の選択は、第1のウィザード画面WS1のOKボタンB1をコントローラー22の入力部を操作してクリックすることにより可能となる。
【0070】
コントローラー22の入力部を操作することによって、運転試験場選択画面S1上で運転実技試験を疑似体験しようとする運転試験場が選択されると、CPU211は、その運転試験場での試験コースが試験コース選択要求画面S2上で選択されるのを待つ(ステップS23)。このとき、実施の形態1と同様に、運転実技試験疑似体験画面S上には、「試験コースを選んで下さい。」といったメッセージを含む第2のウィザード画面WS2が重ねて表示される。試験コースの選択は、第2のウィザード画面WS2のOKボタンB2をコントローラー22の入力部でクリックすることにより可能となる。
【0071】
コントローラー22の入力部を操作することによって、試験コース選択要求画面S2上で運転実技試験を疑似体験しようとする運転試験場での試験コースが選択されると、CPU211は、運転実技試験疑似体験を開始する旨の入力があるのを待つ(ステップS24)。このとき、実施の形態1と同様に、運転実技試験疑似体験画面S上には、「運転実技試験疑似体験を開始しますか?」といったメッセージを含む第4のウィザード画面WS4が重ねて表示されるが、これに先立って、上記選択された運転試験場の試験コースでの運転実技試験疑似体験を行っている間に、当該コースに関する運転アドバイス情報の表示を行うか否かの選択が促される。具体的には、運転実技試験疑似体験画面S上には、「運転アドバイス縦横方を表示しますか?」といったメッセージを含む第3のウィザード画面WS3が表示される。第3のウィザード画面WS3のYESボタンB3がコントローラー22の入力部でクリックされた場合には、上記の運転実技試験疑似体験中に運転手視線画面S3上に運転アドバイス情報が表示される。他方、第3のウィザード画面WS3のNOボタンB4がコントローラー22の入力部でクリックされた場合には、上記の運転実技試験疑似体験中に運転手視線画面S3上に運転アドバイス情報が表示されない。
【0072】
第4のウィザード画面WS4のOKボタンB5がクリックされて運転実技試験疑似体験が開始されると、CPU211は、上記の選択された運転試験場の試験コースに応じて、上記の運転手視線画面S3及び位置情報確認画面S4の両者を作動させる(ステップS25及びステップS26)。
【0073】
その後、CPU211は、運転実技試験疑似体験の場面が上記選択された運転試験場の試験コース上のチェックポイントに近付くのを待つ(ステップS27)。この間、コントローラー22のハンドル221、ウィンカー222、アクセル223、ブレーキ224、ハンドブレーキ225及びシフトレバー226などの操作部の操作内容に応じて、上記の運転手視線画面S3及び位置情報確認画面S4が逐次変化する。
【0074】
上記チェックポイントに近付くと、CPU211は、運転アドバイス情報の表示を希望する入力があったか否かを判別する(ステップSS8)。上記の第3のウィザード画面WS3のYESボタンB3がクリックされ運転アドバイス情報の表示を希望する旨の入力があった場合には、CPU211は、運転手視線画面S3に関連付けて当該アドバイス情報を表示する(ステップS29)。このとき、チェックポイントを通過する際に表示された運転アドバイス情報通りの動作をユーザーが行わない場合には、減点ポイントが表示される。例えば、図3に示すように、運転手視線画面S3の右上隅に「左右確認せよ!!」の運転アドバイス情報が表示された場合には、CPU211は、コントローラー22の首振り検知センサーD2の出力信号に基づいて、ユーザーがチェックポイントを通過する際に左右確認を行ったか否かを判別し、左右確認を行わなかった場合には、運転手視線画面S3の右上隅に「−10pt」を表示する。その後、CPU211は、処理をステップS30に移す。他方、上記の第3のウィザード画面WS3のNOボタンB4がクリックされ運転アドバイス情報の表示を希望する旨の入力がなかった場合には、上記のチェックポイントを通過する上での運転アドバイス情報を表示することなく、処理をステップS30に移す。
【0075】
ステップS30に移行すると、CPU211は、上記選択された運転試験場での試験コースでの運転実技試験疑似体験が終了したか否かを判別する。未だ運転実技試験疑似体験が終了していない場合には、CPU211は、処理をステップS27に戻して上記のチェックポイントが近付くのを待つ。他方、運転実技試験疑似体験が終了した場合には、合否判定結果を運転手視線画面S3上に点数表示する(ステップS31)。具体的には、CPU211が、ゲーム機2側の採点プログラムと上記運転アドバイス情報との比較によって、その最終的なドライビング結果(疑似体験結果)の点数を演算する。その後、CPU111△は、本運転実技試験疑似体験に関する処理を終了する。
【0076】
以上の説明から明らかな通り、本実施の形態2によると、実施の形態1の(1)及び(2)と同様の作用・効果を奏することに加えて、以下の作用・効果を奏する。
【0077】
(1)合否判定結果が点数表示されるので、ユーザーは、自分自身のレベルが合格ラインにほど遠いのか、合格ラインに近いのか或いは合格ラインに達しているのかを知ることができる。この点においても、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率向上により貢献する。
【0078】
(2)ユーザーが表示された運転アドバイス情報通りの安全確認等の行動をなさなかった場合には、減点ポイントが運転アドバイス情報に関連付けて表示されるので、ユーザーは、チェックポイントで看過した内容が致命的なミスであったか否かを判断できる。よって、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率向上により一層貢献する。
【0079】
<実施の形態3>
図11は本発明の実施の形態3に係るシステムの構成を簡略化して示す図である。
【0080】
図11において、参照符号4はサーバーであって、このサーバー4は、インターネット5を経由して運転実技試験疑似体験プログラムの配信サービスを行う。それゆえ、サーバー4は、インターネット5及び基地局6を介して複数のPC1との間でデータの送受が可能なように構成されている。
【0081】
図12はサーバーの電気的構成を示すブロック図である。
【0082】
図12を参照して、サーバー4は、CPU41、通信インターフェイス42、メモリー43、ユーザーデータベース44、プログラムデータベース45及び複数の運転試験場データベース46を備えている。
【0083】
CPU41は、サーバー4の制御中枢を司る。このCPU41には、通信インターフェイス42、メモリー43、ユーザーデータベース44、プログラムデータベース45及び各運転試験場データベース46が接続されている。
【0084】
通信インターフェイス42は、インターネット5及び基地局6を経由してPC1との間で電子データの送受を行うための手段である。
【0085】
メモリー43は、認証コードをPC1に送出するためのプログラムと、運転実技試験疑似体験プログラムデータをPC1にダウンロードするためのプログラムとを記憶している。
【0086】
ユーザーデータベース44は、PC1のユーザーの住所、氏名、年齢や性別などの個人情報(ID情報)が格納されている。
【0087】
プログラムデータベース45には、運転実技試験疑似体験プログラムが格納されている。他方、各運転試験場データベース46には、試験コースマップやアドバイスデータなどの運転試験場固有のデータが格納されている。この運転試験場データは、運転試験場の試験コースが変更される度に更新される。上記のプログラムデータベース45に格納されている運転実技試験疑似体験プログラムは、上記の各運転試験場データベース46に各々格納された運転試験場データを基にして作成されており、そのプログラム内容に含まれる手順は、実施の形態1と同様である。
【0088】
図13はPCの電気的構成を示すブロック図である。
【0089】
PC1は、その本体11内に基地局6及びインターネット5を経由してサーバー4との間で電子データの送受を行うための通信インターフェイス119を備えており、この通信インターフェイス119は、CPU111に接続されている。なお、PC1のその他の構成は実施の形態1とほぼ同様である。
【0090】
図14は運転実技試験疑似体験プログラムをダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。
【0091】
図14を参照して、まず、PC1側のCPU111は、サーバー4へのアクセス要求操作がなされるのを待つ(ステップSP11)。他方、サーバー4側のCPU41は、PC1からのアクセス要求信号を受信するのを待つ(ステップP51)。
【0092】
サーバー4のアクセス要求操作がなされると、PC1側のCPU111は、通信インターフェイス119から基地局6及びインターネット5を経由してサーバー4にアクセス要求信号を送信する(ステップSP12)。その後、CPU111は、サーバー4から認証コードを取得するのを待つ(ステップP13)。通信インターフェイス42を介して上記PC1からのアクセス要求信号を受信すると、サーバー4側のCPU41は、当該アクセス要求信号に重畳された当該PC1の使用者の個人情報を確認する(ステップP52)。具体的には、アクセス要求信号の発信元であるPC1の電子メールアドレスをパラメーターとして、ユーザーデータベース44に格納された個人情報を検索する。その結果、ヒットした場合には、CPU41は、メモリー43に記憶されている認証コード送出プログラムを読み出し、この読み出したプログラムに従って、通信インターフェイス42からインターネット5及び基地局6を経由してPC1に認証コードを送出する(ステップP53)。他方、ヒットしない場合には、CPU41は、アクセス要求のあったPC1のユーザーの個人情報をユーザーデータベース44に格納すると共に認証コードを新たに生成し、その後、この新たに生成した認証コードを、上記の認証コード送出プログラムに従って、通信インターフェイス42からインターネット5及び基地局6を経由してPC1に送出する(ステップP53)。認証コードを送出すると、CPU41は、PC1から認証コード取得信号を受信するのを待つ。
【0093】
通信インターフェイス119を介してサーバー4からの認証コードを受信すると、PC1のCPU111は、当該通信インターフェイス119から基地局6及びインターネット5を経由して認証コード取得信号をサーバー4に送信する。その後、CPU111は、ダウンロード要求操作がなされるのを待つ(ステップSP15)。このとき、例えば、図15に示すように、PC1のディスプレイ12上には、「運転実技試験疑似体験プログラムのダウンロードを要求しますか?」というメッセージを含む第1のダウンロードウィザード画面DWS1が表示される。他方、通信インターフェイス42を介して上記PC1からの認証コード取得信号を受信すると、サーバー4側のCPU41は、ダウンロード要求信号を受信するのを待つ(ステップP54)。
【0094】
上記第1のダウンロードウィザード画面DWS1のYESボタンB11がクリックされダウンロード要求操作がなされると、PC1側のCPU111は、通信インターフェイス119から基地局6及びインターネット5を経由してダウンロード要求信号をサーバー4に送信する(ステップP16)。なお、上記第1のダウンロードウィザード画面DWS1のNOボタンB12がクリックされた場合には、当該第1のダウンロードウィザード画面DWS1が繰り返し表示される。すなわち、この第1のダウンロードウィザード画面DWS1は、YESボタンB11がクリックされない限り、サーバー4とのアクセスが切断されるまで表示され続ける。その後、CPU111は、ダウンロード開始操作がなされるのを待つ(ステップP17)。このとき、例えば、図16に示すように、PC1のディスプレイ12上には、「運転実技試験疑似体験プログラムのダウンロードを開始しますか?」といったメッセージを含む第2のダウンロードウィザード画面DW2が表示される。他方、通信インターフェイス42を介して上記PC1からのダウンロード要求信号を受信すると、サーバー4側のCPU41は、プログラムデータベース45に格納された運転実技試験疑似体験プログラムを読み出し(ステップP57)、この読み出したプログラムデータの繰り出しをメモリー43に格納された運転実技試験疑似体験プログラムデータダウンロードプログラムに従って開始する(ステップP58)。その後、CPU41は、全ての運転実技試験疑似体験プログラムデータの繰り出しが検知されるのを待つ(ステップP59)。
【0095】
上記第2のダウンロードウィザード画面DW2のYESボタンB13がクリックされダウンロード開始操作がなされると、PC1側のCPU111は、運転実技試験疑似体験プログラムのダウンロード状況を示す画面を表示する(ステップSP18)。例えば、図17に示すように、「ダウンロード中」というメッセージと共にダウンロードの進捗状況を示すゲージGがディスプレイ12上に表示される。ダウンロードされた運転実技試験疑似体験プログラムデータは、RAM113又はHDD114に順次書き込まれる。その後、CPU111は、ダウンロード完了画面を生成するためのデータを受信するのを待つ(ステップP19)。
【0096】
運転実技試験疑似体験プログラムデータの全ての繰り出しが完了したことを検知すると、サーバー4側のCPU41は、通信インターフェイス42からインターネット5及び基地局6を経由してPC1にダウンロード完了画面生成データを送出し(ステップP60)、その後、本処理を終了する。他方、通信インターフェイス119を介して上記ダウンロード完了画面生成データを受信すると、PC1側のCPU111は、この受信したデータに基づいて、ダウンロードを完了した旨を示す画面を表示する(ステップP20)。例えば、図18に示すように、「ダウンロードが完了しました。」というメッセージと共に満杯状態になったゲージGがディスプレイ12上に表示される。その後、CPU111は、本処理を終了する。
【0097】
本実施の形態3では、上記のようにしてPC1にダウンロードされた運転実技試験疑似体験プログラムを起動させることにより、実施の形態1と同様の作用・効果を奏する。
【0098】
なお、本発明は上記実施の形態1〜実施の形態3に限定されるものではない。例えば、運転試験場に応じて、その試験場で使用される車の車種や色などを自動的に表示するようにしてもよい。この場合には、運転実技試験に使用される車種や色などを事前に知ることができるので、実際の運転試験場での運転実技試験の合格率が上がるものと予想される。また、シミュレーション試験結果(運転実技試験疑似体験結果)から選択した運転試験場での合格率を演算するプログラムを用意し、このプログラムによって演算され合格率を表示させるようにしても構わない。これにより、どの運転試験場で受験する方がその合格率が高いかも知ることができるようになる。このような情報は、たとえ住民票の移転が必要な場合でも、早期に合格したい人間にとっては有用なものになるであろう。さらに、運転アドバイス情報を表示出力すると共にこれを音声出力するように構成してもよい。その他、本明細書に添付した特許請求の範囲内での種々の設計変更及修正を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明によると、ユーザーは、受験しようとする運転試験場で実施される運転実技試験の複数の試験コースを全て疑似体験できることによって、どこで左右確認するのか、どこで進路変更するのか、車庫入れをどこで行うのか、坂道発進はどの位置でテストされるのかなどを前もって把握することができ、結果的に運転試験場での運転実技試験の合格率を運転教習所の運転実技試験の合格率に近づけることができる可能性が生まれるゆえ、運転試験場での運転実技試験の合格率を向上させるためのシステムの構築に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施の形態1に係るシステムに適用されるPCの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】運転実技試験疑似体験の制御の流れを示すフローチャートである。
【図3】運転実技試験疑似体験画面の一例を示す図である。
【図4】第1のウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図5】第2のウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図6】第4のウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図7】第3のウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図8】第5のウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るシステムに適用されるゲーム機の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】運転実技試験疑似体験の制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態3に係るシステムの構成を簡略化して示す図である。
【図12】サーバーの電気的構成を示すブロック図である。
【図13】PCの電気的構成を示すブロック図である。
【図14】運転実技試験疑似体験プログラムをダウンロードする際の処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図15】第1のダウンロードウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図16】第2のダウンロードウィザード画面の表示態様の一例を示す図である。
【図17】ダウンロード状況画面の表示態様の一例を示す図である。
【図18】ダウンロード完了画面の表示態様の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0101】
1 PC
11 PC本体
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 HDD
118 CD−ROMドライバー
119 通信インターフェイス
12 ディスプレイ
13 キーボード
14 ポインティングデバイス
2 ゲーム機
21 ゲーム機本体
211 CPU
212 ROM
213 RAM
214 HDD
218 CD−ROMドライバー
22 コントローラー
3 TV受像機
4 サーバー
41 CPU
42 通信インターフェイス
43 メモリー
44 ユーザーデータベース
45 プログラムデータベース
46 運転試験場データベース
5 インターネット
10 CD−ROM
S1 運転試験場選択画面
S2 試験コース選択要求画面
S3 運転手視線画面
S41〜S43(S4) 位置情報確認画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段及び表示手段を有する情報処理装置に着脱自在に装填され、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムを記憶しているプログラム記憶媒体であって、
この記憶媒体は、
以下の1)〜4)の手順を記憶しており、
これら1)〜4)の手順は、上記情報処理装置内の制御手段により実行されることを特徴とするプログラム記憶媒体。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記情報処理装置の表示手段に表示するための手順。
【請求項2】
上記運転手視線画面に関連付けて、上記選択された試験コースの運転アドバイス情報を表示するための手順をさらに記憶しており、
この手順は、上記情報処理装置内の制御手段により実行され、
上記運転アドバイス情報を表示するか否かは、上記情報処理装置の入力手段からの入力により決定されることを特徴とする請求項1に記載のプログラム記憶媒体。
【請求項3】
コントローラーを含み且つテレビジョン受像機に接続されて用いられるゲーム機に着脱自在に装填され、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムを記憶しているプログラム記憶媒体であって、
この記憶媒体は、
以下の1)〜4)の手順を記憶しており、
これら1)〜4)の手順は、上記ゲーム機内の制御手段により実行されることを特徴とするプログラム記憶媒体。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記ゲーム機が接続されたテレビジョン受像機に表示するための手順。
【請求項4】
上記運転手視線画面に関連付けて、上記選択された試験コースの運転アドバイス情報を表示するための手順をさらに記憶しており、
この手順は、上記ゲーム機内の制御手段により実行され、
上記運転アドバイス情報を表示するか否かは、上記ゲーム機のコントローラーからの入力により決定されることを特徴とする請求項3に記載のプログラム記憶媒体。
【請求項5】
表示手段を有する端末と広域通信回線網を利用したネットワークを経由してアクセス可能なサーバーであって、
このサーバーは、
上記端末からのダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下の1)〜4)の機能を含む、当該端末内の制御手段により実行可能な、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムをその端末にダウンロード可能とすることを特徴とするサーバー。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを表示する位置情報確認画面とを上記端末の表示手段に表示する機能。
4)最終的に、上記運転実技試験のシミュレーション練習に対する合否判定結果を上記端末の表示手段に表示する機能。
【請求項6】
表示手段を有する端末と広域通信回線網を利用したネットワークを経由してアクセス可能なサーバーを制御するためのプログラムであって、
この制御プログラムは、
上記端末からのダウンロード要求信号を受信すると、これに応じて、以下の1)〜4)の機能を含む、当該端末内の制御手段により実行可能な、実在する運転試験場での運転実技試験を疑似体験させるためのプログラムを、その端末にダウンロード可能とするために、当該プログラムを当該端末に対して繰り出す手順を含み、
この手順は、上記サーバー内の制御手段により実行されることを特徴とするサーバーの制御プログラム。
1)上記プログラムがスタートされると、どの運転試験場で運転実技試験を受けるのかを選択する運転試験場選択画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
2)上記運転試験場選択画面上で選択された運転試験場内の複数の試験コースのうち何れのコースを選択するのかを要求する試験コース選択要求画面を上記端末の表示手段に表示する機能。
3)上記試験コース選択要求画面上で試験コースが選択されたことに応じて、1つの画面上に、そのコース上での運転手視線画面と、コースレイアウトと共にそのコース上のどの位置に存在しているかを確認させる位置情報確認画面とを上記端末の表示手段に表示する機能。
4)最終的に、上記運転実技試験の疑似体験に対する合否判定結果を上記端末の表示手段に表示する機能。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−313246(P2006−313246A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−135980(P2005−135980)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【出願人】(505168355)有限会社バーミリオン (1)
【出願人】(302010910)株式会社パテントセクション (9)
【Fターム(参考)】