説明

ポータブルテーブル

航空機のリクライニングシート、リクライニングしないシート、又は常設のベッド構造物のためのポータブルテーブルが開示される。ポータブルテーブルは、テーブル台とスタンドアセンブリとを含み、テーブル台が、スタンドアセンブリに対して横になって支えられる起こされた位置と、スタンドアセンブリに対して実質的に平行である折り畳み位置との間を移動できるように、テーブル台がスタンドアセンブリに枢動可能に接続される。スタンドアセンブリは、航空機のシート又はベッドの側のレール又は他の適当な支持構造にポータブルテーブルを着脱式に取り付けるためのクランプ装置の形態の着脱式接続部も含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポータブルテーブル、特に航空機に適したポータブルテーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機用のテーブルは、一般に折り畳み式テーブルの形式である。航空機のエコノミークラスでは、テーブルは通常、シートの背面から折れて、後方のシートに座っている人によって使用される。航空機のビジネス又はファーストクラスのテーブルは通常、シートのアームレストに折り畳まれる。
【0003】
より大型の旅客機の出現で、ベッドに変形できるリクライニングシートのオプション、又はシートから離れた常設のベッドというオプションさえも、機内サービスで乗客に提供することがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ポータブルテーブル、例えば、リクライニングシート、リクライニングしないシート、若しくは常設のベッドでさえも使用でき、又はそれらの間で互換性のあるポータブルテーブルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、航空機に適したポータブルテーブルが提供され、このポータブルテーブルは、
a)テーブル台と、
b)スタンドアセンブリと、
を含み、テーブル台は、スタンドアセンブリに対して横になって支えられる起こされた位置と、スタンドアセンブリに対して実質的に平行である折り畳み位置との間でその位置を変更できるようにスタンドアセンブリに可動に接続されており、スタンドアセンブリは、ポータブルテーブルの支持体として機能することができる物体にポータブルテーブルを着脱式に取り付けるための着脱式接続部を含む。
【0006】
前記物体は、ポータブルテーブルが装着でき、かつポータブルテーブルの支持体として機能することができる物体であって、病院用ベッド又は車椅子を含むがこれらに限定されない。
【0007】
しかし、出願人にとって特に関心のある物体は、航空機ベッド、リクライニングシート、又はリクライニングしないシートなどの、航空機の付属品及び装備品である。
【0008】
スタンドアセンブリの一端は、テーブル台に枢動可能に接続されて、テーブル台は、起こされた位置と折り畳み位置との間を枢動できる。
【0009】
枢軸の接続は、テーブル台をスタンドアセンブリから分離することができる。
【0010】
しかし、枢軸の接続は、折り畳み位置と起こされた位置との間でのテーブル台の移動中にテーブル台及びスタンドアセンブリを相互接続状態に保持するヒンジ機構でもよい。
【0011】
ヒンジ機構は、テーブル台の下側に枢動可能に接続される。
【0012】
テーブル台はいかなる形状でも良いが、方形又は矩形であることが望ましい。
【0013】
ポータブルテーブルは止め部材を含むことができ、止め部材は、作用位置ではテーブル台を支えてテーブル台が起こされた時にテーブル台が折り畳み位置へ移動するのを防止し、非作用位置ではテーブル台を折り畳み位置へ移動させることができる。
【0014】
止め部材は、テーブル台の下側を支える作用位置と、テーブル台が折り畳み位置へ移動できる非作用位置との間をアームが移動できる収納式アームの形態にできる。アームがスタンドアセンブリに枢動可能に取り付けられて、作用位置と非作用位置との間で枢動できることが望ましい。
【0015】
ポータブルテーブルは、止め部材のアームを作用位置にロックして、それにより使用中にテーブル台の突然の折り畳みを防止できるロック機構を含んでもよい。言い換えれば、客室内を歩いている乗客がうっかりテーブル台にぶつかったとしても、止め部材は、テーブル台の折り畳みを防止して適切な位置にテーブル台を固定する。
【0016】
ロック機構は、止め部材を作用位置に固定できるいかなる適当な機構でもよく、例えば、テーブル台及び止め部材における、ピン、ボルト、協働する磁化部分、又は協働して相互嵌着する雄雌構造の形態にできる。
【0017】
ロック機構は、テーブル台の下側から突き出たフランジを含み、止め部材を作用位置に固定してテーブル台が折り畳み位置へ枢動するのを防止するために、止め部材がロック機構によりフランジに結合されてもよい。
【0018】
ポータブルテーブルは、起こされた位置でのテーブル台の面の実質的に側方にある軸を中心として、テーブル台を枢動又は回転させることができる回転機構を含んでもよい。
【0019】
回転機構は、テーブル台自体に組み込まれるか、あるいはポータブルテーブルを物体に取り付けるための着脱式接続部を含むスタンドアセンブリの一部を形成してもよい。
【0020】
スタンドアセンブリは、起こされた位置でポータブルテーブルを見た時に上部及び下部となる二つの部分を含んでもよく、これらの部分は回転機構により相互に接続される。
【0021】
回転機構はいかなる形態でもよいが、相互に自由回転が可能な協働する雄雌構造の形態であることが望ましい。
【0022】
雌構造は、大径を有する空洞、及び空洞への狭い開口部を画定する肩部分の形状にできる。雄構造は、空洞に位置するヘッド、及び狭い開口部に位置して上方及び下方の形体の間に延在するネックの形状にできる。雄雌構造は、スタンドアセンブリの上部及び下部のいずれか一方の一部を形成してもよい。
【0023】
スタンドアセンブリの上部及び下部は、回転機構の箇所にくびれ部を有してもよい。
【0024】
起き上ったテーブル台と当接し、テーブル台の幅方向を横切って延在する肩部を、上部が有してもよい。
【0025】
着脱式接続部は、スタンドアセンブリを物体に着脱式に係合、結合、ロックできることが望ましい。例えば、開口部で受けられるピン、ボルト又は他の部材によって、スタンドアセンブリが物体にロックされてもよい。ピン、ボルト又は他の部材を受ける開口部は、物体の一部を形成するか、あるいはスタンドアセンブリの一部を形成してもよい。
【0026】
しかし、着脱式接続部は、固定係合面と調節可能係合面とを有し、それぞれが物体と当接してスタンドアセンブリを物体に摩擦により固定するクランプ装置の形態であることが好ましい。
【0027】
固定係合面と調節可能係合面とが対向配置されて物体の両側と係合し、調節可能係合面と固定係合面との間の間隔を調節可能にするねじ付きロッドによって、調節可能係合面がスタンドアセンブリに取り付けられることが望ましい。言い換えると、ポータブルテーブルは、調節可能係合面を物体と係合するまで操作することによって物体に取り付けられ、調節可能係合面を解放することによってポータブルテーブルが物体から取り外される。
【0028】
使用では、物体に関して長手方向に延在する固定係合面及び調節可能係合面によってポータブルテーブルが物体に取り付けられることが好ましい。
【0029】
着脱式接続部は、ポータブルテーブルが取り付けられる物体を跨ぐ逆U字形の形状にでき、調節可能係合面がU字形の脚部の一方にねじで取り付けられ、固定係合面がU字形の他方の脚部に設けられてもよい。
【0030】
逆U字形は、下部の脚部に設けられてもよい。
【0031】
本発明によれば、
a)航空機のシート又はベッドのいずれかの形態の航空機ラウンジと、
b)i)テーブル台、及びii)スタンドアセンブリを含むポータブルテーブルと、
を含む組み合わせも提供され、テーブル台は、スタンドアセンブリに対して横になって支えられる起こされた位置と、スタンドアセンブリに対して実質的に平行である折り畳み位置との間でその位置を変更できるようにスタンドアセンブリに可動に接続され、スタンドアセンブリは、航空機シート又はベッドにポータブルテーブルを着脱式に取り付けるための着脱式接続部を含む。
【0032】
本発明の航空機ラウンジとポータブルテーブルとの組み合わせは、これより前に記載されたポータブルテーブルの特徴のいずれか一つ又はその組み合わせを含んでもよい。
【0033】
航空機ラウンジは、ベッドに変形できるリクライニングシート、又はシートから離れたベッドを含むことが好ましい。
【0034】
添付の図を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施形態によるポータブルテーブルの分解右側斜視図であり、ポータブルテーブルは、スタンドアセンブリと、テーブル台の下側が見えるように一部が除かれたテーブル台とを含む。
【図2】起こされて使用状態で置かれた、図1に示されたポータブルテーブルの左側斜視図であり、スタンドアセンブリは実線で描かれ、テーブル台は破線で描かれている。
【図3】図2に示されたポータブルテーブルの側面図である。
【図4】図3で円により特定されたスタンドアセンブリの部分の拡大断面図である。
【図5】テーブルが折り畳み位置にある、図2に示されたポータブルテーブルの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本願発明を、リクライニングの少ない従来の直立シート、実質的に水平のベッドになるまでリクライニングするシート、及び専用ベッドなどの航空機シートに着脱式に取り付けられるポータブルテーブルに関して説明する。しかし、本発明のポータブルテーブルを多様な用途で使用できること、及び船舶、バス、及び列車を含む様々な輸送手段のシート又はベッドに取り付けできること、又は病院用ベッド及び車椅子などの輸送手段以外の用途で使用できることは、理解されるであろう。
【0037】
図を参照すると、ポータブルテーブルは、テーブル台10と、テーブル台10が枢動可能に結合されたスタンドアセンブリ11とを含む。テーブル台10は、スタンドアセンブリの上端で軸周りに枢動し、これにより図3での側面図に示された起こされた位置から図5に示された折り畳み位置へテーブル台を動かすことができる。
【0038】
スタンドアセンブリ11は、航空機シート又はベッドの側のレールなどの物体25にポータブルテーブルを着脱可能に取り付けるのに特に適しており、それにより乗客の要求に応じて、客室乗務員がポータブルテーブルを乗客の座席又はベッドに取り付けできる。ポータブルテーブルが必要ない時には、客室乗務員は座席又はベッドからポータブルテーブルを取り外し、図5に示された折り畳み位置にポータブルテーブルを折り畳み、折り畳まれたテーブルを所望の方法で片付ける。多大な空間の制約を有する航空機にとって、保管特徴は重要な特徴である。さらに、ポータブルテーブルは、使用時にテーブルが突然折り畳み位置に折り畳まれるのを防止するロック機能と、図1及び2の矢印Aの方向で乗客がテーブル台10を前後方向に回転して、テーブル台10を折り畳むことやポータブルテーブルを座席又はベッドから取り外すことなしに乗客がシート又はベッドから離れることを容易にする回転機構とを含む。ロック機能は、乗客の安全性の観点から重要である。回転機構は、乗客の快適性及び利便性の観点から重要である。特にこれは、ベッドに変形できるシート及びシートから離れたベッドを利用している乗客にとってはそうであり、さもなければ、乗客は、ベッドから立ち上がって航空機客室内を移動するために、客室乗務員がテーブルを取り外すのを待つことが必要であろう。
【0039】
図1に見られるように、テーブル台10は、本質的に、成形プラスチック材料などの適当な材料で作られた矩形部材である。航空機の有する多大な重量の制約を考えると、材料は軽量材料であることが好ましい。そのような適した材料の一つは、軽量で頑丈なハニカム材料である。
【0040】
スタンドアセンブリ11は、図1から3に示された直立状態で見ると、上部12と下部13とを含む。上部12は、両肩部14を含み、肩部14はそれぞれ、テーブル台10の幅を横切る方向に延在する上向きの平坦な当接面を有する。肩部14の上向きの当接面及びテーブル台10の下側は、起こされた位置から図5に示された折り畳み位置へテーブル台10を枢動するヒンジ機構15を含む。図1に示されたテーブル台10及びスタンドアセンブリ11の分解図には、肩部14とテーブル台10の底側とでのヒンジ機構15の整列が図示されている。
【0041】
加えて、テーブル台10を起こされた位置に固定するためのアーム16の形状をした止め部材が、スタンドアセンブリの上部12に枢動可能に取り付けられている。アーム16は、図2に示された作用位置と図1に示された非作用位置との間を、矢印Bの方向に枢動可能である。アーム16が非作用位置に置かれる時、アーム16は、アーム16の形状及び構成に対応した形状及び構成である上部12の切欠きに置かれ、それによりアーム16が非作用位置に置かれた時に、アーム16は上部12から突出しない。図1に示されたテーブル台10の除かれた部分及び図2の破線から分かるように、テーブル台10の下面から下向きにフランジ18が延びる。
【0042】
図には詳細に示されていないが、フランジ18及びアーム16は、対応する磁化部分又は相互に結合する雄雌構造などのロック機構を含み、アーム16が矢印Bの方向に枢動すると、図2に示された作用位置にアームを固定する。アーム16が作用位置にロックされると、乗客又は乗務員がテーブル台10にぶつかることによってテーブル台10が突然に折り畳み位置へ折り畳まれるのが防止される。アーム16とフランジ18との間のロック機構を手で解除して、図1に示された非作用位置にアーム16を戻すことにより、テーブル台10は折り畳み位置に折り畳まれることができる。
【0043】
スタンドアセンブリ11の上部12及び下部13は、図3で円Zにより特定され、図4の拡大断面図に示される接合部で相互に接続される。具体的には、接合部は回転機構の形態であり、図2の一点鎖線Xで特定される回転機構の軸を中心として、図1、2に示された矢印Aの方向に、スタンドアセンブリ11の上部12、ゆえにテーブル台10を枢動させることができる。図4から分かるように、上部及び下部の間の接合部は、例えばシリコン又はテフロン(登録商標)加工面を含む上部及び下部の当接面を有する。回転面は、雄雌構造により結合される。具体的には、スタンドアセンブリの下部は、大径を有する空洞19と、空洞19への狭い開口部21を画定する肩部分20とを含む。上部の雄構造は、下部の空洞19に置かれるヘッド22と、ネック23とを含み、ネック23は、狭い開口部21に延在してスタンドアセンブリ11の上部12及び下部13の自由回転を可能にする。
【0044】
スタンドアセンブリ13の下部13は、特に航空機ベッドの外側、航空機ベッドの外側フレーム、又は航空機座席の外側に延在する部材などに取り付けられたレール25などの物体を跨ぐ逆U字形の形状の脚部構造24を有する。逆U字形部は、レール25を跨ぎ、調節可能な係合面26を有するクランプ装置によりレール25に着脱式に取り付けられる。U字形部の片側は、固定係合面27を提供し、U字形部の反対側は、調節可能な係合面26に接続されるねじ付きロッド28を受けるねじ付き開口部を含む。図2、3から分かるように、調節ノブ29がねじ付きロッド28に連結され、調節ノブ29を回転させることにより係合面26の手動調節を可能にする。使用時に、調節ノブ29が回転され、所望のベッド又はシートのレールにおける固定及び調節可能な係合面26、27の間の接触を、締めたり緩めたりすることができる。いかなる志向の航空機シートであってもそのポータブルテーブルが使用され得るという意味で、ポータブルテーブルが互換性を持つことも一般的に図から明らかである。したがって、一形状のテーブルが製造されて航空機に備えられるだけでよく、そしてテーブルの使用が単純化される。後者の点に関して、客室乗務員は、様々なテーブルから適切なテーブルを選ぶ必要がなくなるであろう。
【0045】
図1、5から分かるように、当接面30が脚部構造の外側に設けられて、図5に示された折り畳み位置にテーブル台10が折り畳まれた時に、テーブル台10の下側が当接面30に当接し、それによりテーブル台10が折り畳み位置に折り畳まれた時に、テーブル台10の下側のフランジ18に過度な応力が加えられるのを防止する。当接面30は、磁化されるか、さもなければテーブル台10と協働してテーブル台を折り畳み位置に確実に保持するように形成される。
【0046】
本発明の当業者であれば、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、多くの変形及び変更がこの好ましい実施形態に加えられることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0047】
10 テーブル台
11 スタンドアセンブリ
12 上部
13 下部
14 肩部
15 ヒンジ機構
16 アーム
18 フランジ
19 空洞
20 肩部分
21 開口部
22 ヘッド
23 ネック
24 脚部構造
25 物体(レール)
26 調節可能な係合面
27 固定係合面
28 ねじ付きロッド
29 調節ノブ
30 当接面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
航空機に適したポータブルテーブルであって、前記ポータブルテーブルは、
a)テーブル台(10)と、
b)スタンドアセンブリ(11)と、
を含み、前記テーブル台(10)は、前記スタンドアセンブリ(11)に対して横になって支えられる起こされた位置と、前記テーブル台(10)が前記スタンドアセンブリに対して実質的に平行である折り畳み位置との間でその位置を変更できるように前記スタンドアセンブリ(11)に可動式に接続され、前記スタンドアセンブリ(11)は、前記ポータブルテーブルの支持体として機能する物体(25)に前記ポータブルテーブルを着脱式に取り付けるための着脱式接続部(24)を含むポータブルテーブル。
【請求項2】
前記スタンドアセンブリ(11)の一端が、前記テーブル台(10)に枢動可能に接続されて、前記テーブル台(10)は、前記起こされた位置と前記折り畳み位置との間を枢動できる請求項1に記載のポータブルテーブル。
【請求項3】
ヒンジ機構(15)が、前記テーブル台(10)と前記スタンドアセンブリ(11)とを枢動可能に相互に接続する請求項1又は2に記載のポータブルテーブル。
【請求項4】
前記ポータブルテーブルは止め部材を含み、前記止め部材は、作用位置において前記テーブル台(10)を支えて前記テーブル台(10)が起こされた時に前記テーブル台(10)が前記折り畳み位置へ移動するのを防止し、非作用位置において前記テーブル台(10)を前記折り畳み位置へ移動させることができる請求項1〜3のいずれか一つに記載のポータブルテーブル。
【請求項5】
前記止め部材は、前記テーブル台(10)の下側を支える前記作用位置と、折り畳まれた位置である前記非作用位置との間をアームが移動できる収納式アーム(16)の形態である請求項4に記載のポータブルテーブル。
【請求項6】
前記収納式アーム(16)が、前記スタンドアセンブリ(11)に枢動可能に取り付けられて、前記作用位置と前記非作用位置との間を枢動できる請求項5に記載のポータブルテーブル。
【請求項7】
前記止め部材を前記作用位置にロックして、使用中に前記テーブル台(10)の突然の折り畳みを防止できるロック機構を含む請求項4〜6のいずれか一つに記載のポータブルテーブル。
【請求項8】
前記ロック機構が、前記テーブル台及び前記止め部材に取り付けられた協働する磁化部分を含む請求項7に記載のポータブルテーブル。
【請求項9】
前記ロック機構が、協働して相互に嵌着する雄雌構造を前記テーブル台及び前記止め部材に含む請求項7に記載のポータブルテーブル。
【請求項10】
前記テーブル台(10)の下側からフランジ(18)が下向きに延び、前記止め部材が前記ロック機構により前記フランジ(18)に結合されて前記止め部材を前記作用位置に固定し、前記テーブル台が前記折り畳み位置へ枢動するのを防止する請求項8又は9に記載のポータブルテーブル。
【請求項11】
前記起こされた位置にある前記テーブル台(10)の面の実質的に側方にある軸を中心として、前記テーブル台(10)を枢動又は回転させることができる回転機構を含む請求項1〜10のいずれか一つに記載のポータブルテーブル。
【請求項12】
前記スタンドアセンブリ(11)は、前記起こされた位置で前記ポータブルテーブルを見た時に上部(12)及び下部(13)となる二つの部分を含み、前記上部(12)及び前記下部(13)は、前記回転機構により相互に接続される請求項11に記載のポータブルテーブル。
【請求項13】
前記回転機構は、相互に自由回転が可能な協働する雄雌構造を有する請求項12に記載のポータブルテーブル。
【請求項14】
前記雄雌構造の雌構造は、大径を有する空洞(19)及び該空洞に狭い開口部(21)を画定する肩部分(20)の形状であり、雄構造は、前記空洞(19)に収容されるヘッド(22)及び前記開口部(21)に延在するネック部分(23)を有する請求項13に記載のポータブルテーブル。
【請求項15】
前記着脱式接続部(24)は、固定係合面(27)と調節可能係合面(26)とを有し、それぞれが前記物体(25)と当接して前記スタンドアセンブリ(11)を前記物体(25)に摩擦により固定するクランプ装置である請求項1〜14のいずれか一つに記載のポータブルテーブル。
【請求項16】
前記固定係合面(27)及び前記調節可能係合面(26)の前記物体(25)への接触の度合いの調節が、ねじ(28)で操作可能に取り付けられた前記調節係合面(26)によって容易になされる請求項15に記載のポータブルテーブル。
【請求項17】
前記着脱式接続部(24)は、前記ポータブルテーブルが取り付けられる前記物体(25)を跨ぐ逆U字形の形状であり、前記調節係合面(26)が前記U字形の脚部の一方にねじで取り付けられ、前記固定係合面(27)が前記U字形の他方の脚部に設けられる請求項15又は16に記載のポータブルテーブル。
【請求項18】
前記物体(25)が航空機シート又はベッドの一部である請求項1〜17のいずれか一つに記載のポータブルテーブル。
【請求項19】
a)航空機のシート又はベッドのいずれかの形態の航空機ラウンジと、
b)テーブル台(10)及びスタンドアセンブリ(11)を含むポータブルテーブルとを含む組み合わせであって、
前記テーブル台(10)は、前記スタンドアセンブリ(11)に対して横になって支えられる起こされた位置と、前記テーブル台(10)が前記スタンドアセンブリに対して平行である折り畳み位置との間でその位置を変更できるように前記スタンドアセンブリ(11)に可動式に接続され、前記スタンドアセンブリ(11)は、前記航空機のシート又はベッドに前記ポータブルテーブルを着脱式に取り付けるための着脱式接続部(24)を含む組み合わせ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−500743(P2012−500743A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523776(P2011−523776)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【国際出願番号】PCT/SG2008/000309
【国際公開番号】WO2010/021593
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(598023436)シンガポール エアラインズ リミテッド (5)
【Fターム(参考)】