説明

マシニングセンタ

【課題】マシニングセンタのX軸方向(左右方向)の占有幅を狭くする。
【解決手段】ターンテーブル12のC軸方向の回転と、主軸11のY軸及びZ軸方向への移動とによって工作物の任意の位置を工具の直下に位置決めし、加工することができるので、ターンテーブル12をX軸方向に移動させて加工する場合に比して、装置本体10のX軸方向の占有幅を狭くすることができる。主軸11の回転中心軸とターンテーブル12の回転中心軸とツールマガジン53の回転中心軸は共に、Z軸に対して平行であり、それら回転中心軸と工具交換位置は共にY−Z平面上に配置されている。この配置により工具交換動作が可能となり、しかもマシニングセンタ1のX軸方向の占有幅を狭く構成することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左右方向(X軸方向)の占有幅を抑制するようにした立形のマシニングセンタに関する。
【背景技術】
【0002】
立形のマシニングセンタは、テーブル上に工作物を位置決め固定し、また垂直な主軸の下端に工具を取り付け、工作物の加工に際しては、工作物と工具とを3次元的(3軸方向)に相対的に移動させる。すなわち工具を工作物に対してX軸方向(左右方向),Y軸方向(前後方向),Z軸方向(上下方向)に相対的に移動させることにより工作物を加工するものである。
【0003】
上述の3軸方向の相対移動のうち、X軸方向の相対移動については、工具(主軸)は移動させずにテーブルを移動させるものが一般的である(例えば、特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開2000−158217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、テーブルをX軸方向に移動させるものは、その構成上、マシニングセンタ全体のX軸方向(左右方向)の占有幅(左右方向の寸法)を短くするのが難しい、つまりマシニングセンタ全体を幅狭に構成することが困難であるという問題があった。
【0006】
この点を、図4(a),(b)を参照して、例えば、X軸方向の幅が最大加工可能幅Wmaxである工作物Aの、左端部近傍に穴H1を加工し、その後、右端部近傍に穴H2を加工する場合を例に説明する。
【0007】
まず、テーブル100上に工作物Aを位置決め固定する。(a)に示すように、テーブル100をX軸の正方向に移動させて主軸101の先端(下端)に取り付けられた工具102の下方に、工作物Aの加工すべき箇所が位置するようにする。そして、主軸101をZ軸の負方向に移動させて穴H1を穿設する。その後、(b)に示すように、テーブル100をX軸の負方向に移動させて、工具102の下方に、工作物Aの次に加工すべき箇所が位置するようにする。そして、主軸101をZ軸の負方向に移動させて穴H2を穿設する。
【0008】
上述の穴H1の加工に際しては、(a)に示すように、工作物Aのほぼ全体が主軸101を基準にこれよりも右方に位置することになり、一方、上述の穴H2の加工に際しては、(b)に示すように、工作物Aのほぼ全体が主軸101を基準にこれよりも左方に位置することになる。すなわち、工作物Aは、X軸方向に沿って最大加工幅Wmaxのほぼ2倍の範囲内で移動することになる。このためマシニングセンタ全体のX軸方向の占有幅が少なくとも2Wmaxだけ必要となり、これよりも幅狭にすることはできない。このため、例えば、マシニングセンタをX軸方向に沿って複数並べて配置する場合、全体としてX軸方向の占有幅が広くなってしまう。
【0009】
そこで、本発明は、X軸方向の占有幅を短縮するようにしたマシニングセンタを提供することを目的とし、さらにX軸方向の占有幅を短縮したマシニングセンタをX軸方向に複数(例えば3台以上)並べて配置することに伴う問題(例えばメンテナンス、工具の交換、切り屑の処置等についての問題)を解消することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、テーブル上に取り付けられた工作物を加工する立形のマシニングセンタにおいて、
先端に工具取り付け部を有し、装置本体に対しY軸方向及びZ軸方向に移動可能でX軸方向には移動不能な主軸を有し、
該主軸は、当該主軸の回転中心軸が移動する前記Y軸方向及びZ軸方向によって定義される単一のY−Z平面上のみを移動し、
C軸方向のみに回転する水平な工作物取り付け面を有し、前記装置本体の前側に配置されたターンテーブルと、
前記装置本体側における前記ターンテーブルの後方に配置され、前記単一のY−Z平面上に工具交換位置を有する自動工具交換装置と、を備え、
前記装置本体は、前記主軸を支持するヘッドと、該ヘッドを支持するコラム及び該コラムを支持するベースを有し、
前記ベースは門形に形成され、かつ前記Y軸方向に貫通された空間を有し、
前記空間に前記自動工具交換装置が配置され、
前記コラムは前記ベースの上部に前記Y軸方向に移動可能に支持され、
前記自動工具交換装置は、円板状のツールマガジンが回転駆動自在に配置されており、該ツールマガジンの外周近傍にはツール保持部が形成されており、
前記主軸の回転中心軸とターンテーブルの回転中心軸とツールマガジンの回転中心軸は共に、前記Z軸に対して平行であり、それら回転中心軸と前記工具交換位置は共に前記単一のY−Z平面上に配置され、
前記ターンテーブルのC軸方向の回転と、前記主軸の回転中心軸の前記単一のY−Z平面上での前記Y軸方向及びZ軸方向の移動とに基づいて、前記工作物取り付け面上の工作物を加工し、また前記主軸の回転中心軸と前記ツールマガジンの回転中心軸との前記単一のY−Z平面上での前記Y軸方向及びZ軸方向の相対移動に基づいて、前記主軸と前記自動工具交換装置との間で工具交換を行う、
ことを特徴として構成される。
【0011】
請求項2の発明は、前記自動工具交換装置(13)がY軸方向に移動可能に構成されている、ことを特徴として構成されている。
【0012】
請求項3の発明は、前記ターンテーブル(12)をY軸方向に移動させるスライドベース(71)を有する、
ことを特徴として構成されている。
【0013】
請求項4の発明は、前記ベースの上部に配置され、前記コラムの下面で支持されたナットを介して該コラムをY軸方向に移動可能に設けられたY軸用ボールねじを有する、
ことを特徴として構成される。
請求項5の発明は、前記ベースの上部に、前記コラムをY軸方向に移動可能とする1対のガイドレールが形成され、
前記ガイドレールは、前記ベースのX軸方向における両端の近傍に、Y軸方向に向けて敷設され、
前記Y軸用ボールねじは、前記ベースのX軸方向の中央部に配置されている、
ことを特徴として構成される。
請求項6の発明は、前記ツールマガジンは、その直径が前記ベースのX軸方向の占有幅とほぼ同じに形成されている、
ことを特徴として構成される。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によると、ターンテーブル(12)のC軸方向の回転と、主軸(11)のY軸方向の移動との組み合わせにより、すなわち、ターンテーブル(12)の工作物取り付け面(52)をC軸方向に回転させ、かつ垂直な主軸(11)をY軸方向に移動させることにより、主軸(11)の先端(下端)の工具取り付け部(51)の直下に、工作物取り付け面(52)上の任意の点を位置決めすることができる。したがって、ターンテーブル(12)の工作物取り付け面(52)に工作物(W)を取り付け、また主軸(11)の工具取り付け部(51)に工具を取り付けた場合には、工作物(W)の上面の任意の点を、工具の直下に位置決めすることができる。この状態で、主軸(11)を回転させつつZ軸方向に下降させることで、工具により、工作物(W)の上面の任意の位置を加工することができる。
【0015】
このように、ターンテーブル(12)のC軸方向の回転と主軸(11)のY−Z平面上での移動とによって工作物(W)の上面の任意の位置を工具の直下に位置決めし、そして加工することができるので、テーブルをX軸方向に移動させて加工する場合に比して、装置本体(10)のX軸方向(左右方向)の占有幅を狭くすることができる。
【0016】
また、装置本体(10)の前側にターンテーブル(12)が配置され、その後方に自動工具交換装置(13)が配置されているので、この配置によっても、マシニングセンタ(1)全体として、X軸方向(左右方向)の占有幅を狭く構成することが可能となる。
【0017】
さらにまた、主軸(11)と自動工具交換装置(13)とのY−Z平面内での相対移動によって、つまり両者ともX軸方向には移動することなく両者間で工具交換することができるので、このことも、マシニングセンタ(1)のX軸方向の占有幅を狭める一助となる。
【0018】
請求項2の発明によると、自動工具交換装置(13)がY軸方向に移動可能であるので、主軸(11)と自動工具交換装置(13)との間で工具を交換する際に、Y軸方向に沿って双方を相互に近づく方向に移動させることにより、いずれか一方を移動させる場合に比べて、工具交換時間を短縮することができる。
【0019】
請求項3の発明によると、ターンテーブルのC軸方向の回転と、スライドベースの主軸に対するY軸方向の相対移動との組み合わせにより、すなわち、ターンテーブルの工作物取り付け面をC軸方向に回転させ、かつスライドベースの主軸に対する相対移動によって工作物取り付け面をY軸方向に移動させることにより、主軸の先端(下端)の工具取り付け部の直下に、工作物取り付け面上の任意の点を位置決めすることができる。したがって、ターンテーブルの工作物取り付け面に工作物を取り付け、また主軸の工具取り付け部に工具を取り付けた場合には、工作物の上面の任意の点を、工具の直下に位置決めすることができる。この状態で、主軸を回転させつつZ軸方向に下降させることで、工具により、工作物の上面の任意の位置を加工することができる。
【0020】
このように、ターンテーブルのC軸方向の回転とスライドベースの主軸に対するY軸方向の相対移動とによって工作物の上面の任意の位置を工具の直下に位置決めし、そして加工することができるので、テーブルをX軸方向に移動させて加工する場合に比して、装置本体のX軸方向(左右方向)の占有幅を狭くすることができる。
【0021】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、したがって、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
【0023】
<実施の形態1>
図1,図2に本発明に係るマシニングセンタの一例として実施の形態1に係るマシニングセンタ1を示す。このうち図1は、マシニングセンタ1をY−Z平面で切った断面を右方から見た図、また図2は、マシニングセンタ1の装置本体11及びターンテーブル12の上面図を示すものである。ただし、図2においては、説明の便宜上、コラム17、Z軸用ボールねじ43、Z軸用サーボモータ48等の図示は省略している。
【0024】
なお、以下の説明では、マシニングセンタ1のX軸,Y軸,Z軸は、立形のマシニングセンタの一般的な定義に従って以下のように決める。図2中の上下方向をマシニングセンタ1における「X軸方向(左右方向)」、また図1中及び図2中の左右方向をマシニングセンタ1における「Y軸方向(前後方向)」、さらに図1中の上下方向をマシニングセンタ1における「Z軸方向(上下方向)」というものとする。また、X軸,Y軸,Z軸の正方向及び負方向は図示のようになる。さらに、説明の便宜上、X軸,Y軸,Z軸の原点は、後述のターンテーブル12の工作物取付け面52の回転中心Oに設定するものとする。
【0025】
図1,図2に示すように、マシニングセンタ1は、装置本体10の一部を構成する主軸11と、装置本体10の前側に配置されたターンテーブル12と、このターンテーブ12の後方に配置された自動工具交換装置(ATC)13と、このATC13のさらに後方に配置された分離式制御盤14と、装置本体10の前側に配設された退避可能な操作盤15とを備えている。以下、装置本体10から順に説明する。
【0026】
装置本体10は、装置本体10全体を床面Fに設置する際の基礎となるベース16と、このベース16によってY軸方向移動可能に支持されたコラム17と、このコラム17によってZ軸方向移動可能に支持されたヘッド18と、このヘッド18によって回転可能に支持された主軸11とを主要構成要素として備えている。
【0027】
このうちベース16は、図2に示すように、その上部に一対のガイドレール20,21が形成されている。ガイドレール20,21は、ベース16の上部における左端部近傍(図2の上端部近傍)と右端部近傍(図2の下端部近傍)とのそれぞれに、Y軸方向に向けて敷設されている。ガイドレール20,21は、例えば、それぞれ2つの傾斜面を長手方向に直交する方向の断面形状が上方に向かって凸の不等辺三角形になるように組み合わせて形成されている。
【0028】
これらガイドレール20,21は、後述のコラム17をY軸方向に案内する案内面となる。ベース16の上部におけるX軸方向のほぼ中央には、図1に示すように、Y軸方向の前側と後端とに、支持部22,23が形成されている。これら支持部22,23は、後述のコラム17をY軸方向に移動させるためのY軸用ボールねじ31のねじ軸32を直接保持するための支持部である。ベース16は、前面視においてほぼ門形に形成されていて、Y軸方向に貫通された空間Sが形成されている。この空間Sには、後述のATC13や、切り屑搬送装置60が配設されるようになっている。
【0029】
コラム17は、上述のベース16のガイドレール20,21の案内面に載せられていて、ガイドレール20,21に沿ってY軸方向に移動可能となっている。コラム17の下面には、X軸方向のほぼ中央における後側に支持部24が形成されている。支持部24は、上述のベース16側の後側の支持部23の前方に配置されている。支持部24は、後述のY軸用ボールねじ31のナット33を支持するためのものである。なお、ベース16側の前側の支持部22のすぐ後方に二点鎖線で図示する支持部24は、コラム17が前方に移動されたときの支持部24の位置を示すものである。
【0030】
図2に示すように、コラム17の前端には一対のガイドレール26,27が形成されている。ガイドレール26,27は、コラム17の前端における左端部近傍(図2中の上端部近傍)と右端部近傍(図2中の下端部近傍)とのそれぞれに、Z軸方向に向けて敷設されている。これらガイドレール26,27は、後述のヘッド18のZ軸方向の移動をガイドするためのものである。コラム17の前端におけるX軸方向のほぼ中央には、図1に示すように、上側と下側とに支持部28,30が形成されている。これら支持部28,30は、後述のヘッド18をZ軸方向に移動させるためのZ軸用ボールねじ43のねじ軸44を直接保持するための支持部である。
【0031】
上述のコラム17と前述のベース16との間には、Y軸用ボールねじ31が介装されている。Y軸用ボールねじ31は、ねじ軸32と、ナット33と、これらの間に介装される多数のボール(不図示)とを有している。このうちねじ軸32は、Y軸方向に向けて配置されている。さらに詳しくは、Y−Z平面上でかつY軸に平行に配置されている。ねじ軸32は、その前端側が上述のベース16の前側の支持部22によりベアリングを介して回転自在に支持されており、また後端側がベース16の後側の支持部23によりベアリングを介して回転自在に支持されている。ねじ軸32の後端、すなわち支持部23から後方に突出されている部分には、カップリング35を介して、Y軸サーボモータ36の出力軸37が接続されている。ねじ軸32に対して、ナット33は、上述のコラム17の支持部24に固定されるとともに、ねじ軸32に螺合されている。なお、ナット33は、ダブルナットとなっていて、バックラッシを除去する構成となっている。
【0032】
このように構成されたY軸用ボールねじ31は、Y軸サーボモータ36の正転によりカップリング35を介してねじ軸32が正転し、これに螺合されているナット33がY軸方向の正方向(後方)に移動する。これにより、ナット33と一体のコラム17が後方に移動する。一方、Y軸サーボモータ36の逆転によりカップリング35を介してねじ軸32が逆転し、ナット33がY軸方向の負方向(前方)に移動する。これにより、ナット33と一体のコラム17が前方に移動するようになっている。このときに、コラム17のY軸方向(前後方向)の移動は、前述のベース16のガイドレール20,21に案内されて精度よく行われる。また、Y軸方向についてのコラム17の位置は、Y軸サーボモータ36の回転角度を制御することにより、精度よく制御されるようになっている。
【0033】
ヘッド18は、上述のコラム17のガイドレール26,27に沿ってZ軸方向に移動可能となっている。ヘッド18の後面には、X軸方向における左端部近傍(図2中の上端部近傍)と右端部近傍(図2中の下端部近傍)とに、上述のガイドレール26,27に沿って摺動するガイド部38,40が形成されている。またヘッド18の後面には、X軸方向のほぼ中央における上側に支持部41が形成されている。支持部41は、上述のコラム17の上側の支持部28の下方に配置されている。支持部41は、後述のZ軸用ボールねじ43のナット45を支持するためのものである。なお、コラム17側の下側の支持部30のすぐ上方に二点鎖線で図示する支持部41は、ヘッド18が下方に移動されたときの支持部41の位置を示すものである。
【0034】
上述のヘッド18とコラム17との間には、Z軸用ボールねじ43が介装されている。Z軸用ボールねじ43は、ねじ軸44と、ナット45と、これらの間に介装される多数のボール(不図示)とを有している。このうちねじ軸44は、Z軸方向に向けて配置されている。さらに詳しくは、Y−Z平面上でかつZ軸に平行に配置されている。ねじ軸44は、その上端側が上述のコラム17の上側の支持部28によりベアリングを介して回転自在に支持されており、また下端側がコラム17の下側の支持部30によりベアリングを介して回転自在に支持されている。ねじ軸44の上端、すなわちねじ軸44における支持部28から上方に突出されている部分には、カップリング47を介して、Z軸サーボモータ48の出力軸50が接続されている。ねじ軸44に対して、ナット45は、上述のヘッド18の支持部41に固定されるとともに、ねじ軸44に螺合されている。
【0035】
このように構成されたZ軸用ボールねじ43は、Z軸サーボモータ48の正転によりカップリング47を介してねじ軸44が正転し、これに螺合されているナット45がZ軸方向の正方向(上方)に移動する。これにより、ナット45と一体のヘッド18が上方に移動する。一方、Z軸サーボモータ48の逆転によりカップリング47を介してねじ軸44が逆転し、ナット45がZ軸方向の負方向(下方)に移動する。これにより、ナット45と一体のヘッド18が下方に移動するようになっている。このときに、ヘッド18のZ軸方向(上下方向)の移動は、前述のコラム17のガイドレール26,27に案内されて精度よく行われる。また、Z軸方向についてのヘッド18の位置は、Z軸サーボモータ48の回転角度を制御することにより、精度よく制御されるようになっている。
【0036】
主軸11は、Z軸方向に向いた回転中心(垂直な回転中心)を有していて、上述のヘッド18によって回転自在に支持されている。主軸11は、先端となる下端部に工具取り付け部51を有しており、主軸モータ(不図示)によって正逆方向に回転駆動されるようになっている。
【0037】
以上説明したように、装置本体10は、ベース16、コラム17、ヘッド18、主軸11等を備えている。そして、コラム17は、Y軸サーボモータ36の回転によりY軸用ボールねじ31を介して、ベース16に対してY軸方向に移動する。また、ヘッド18は、Z軸サーボモータ48の回転によりZ軸用ボールねじ43を介して、コラム17に対してZ軸方向に移動する。したがってヘッド18によって回転自在に支持された主軸11及びその下端の工具取り付け部51に装着された工具は、Y軸サーボモータ36及びZ軸サーボモータ48の回転によってY軸方向及びZ軸方向に移動できるように構成されている。つまり、主軸11及び工具は、Y軸・Z軸サーボモータ36,48の回転によってY−Z平面上を移動できるようになっている。
【0038】
ターンテーブル12は、図1,図2に示すように、装置本体10の前側に配置されている。ターンテーブル12は、本実施の形態では、上面視が正方形となるように形成されていて、上面には工作物取り付け面52を有している。ターンテーブル12は、モータ(不図示)によってC軸(Z軸を中心とした回転制御軸)方向に回転中心Oを中心として回転駆動される。この回転中心Oは、上述のように、X軸,Y軸,Z軸の原点となる。本実施の形態においては、ターンテーブル12は、A軸(X軸を中心とした回転制御軸)方向及びB軸(Y軸を中心とした回転制御軸)方向には回転しないのはもちろん、X軸,Y軸,Z軸方向のいずれの方向にも移動しないように構成されている。なお、このターンテーブル12については、本発明の主旨、すなわちマシニングセンタ1のX軸方向(左右方向)の占有幅を狭くするという主旨に沿った観点のみを考慮した場合には、必ずしもY軸方向及びZ軸方向の移動を禁止するものではない。ただし、構成の簡略化という観点からは、C軸方向の回転のみで十分である。
【0039】
ATC(自動工具交換装置)13は、上述のターンテーブル12の後方において、前述のベース16の空間S内に配置されている。ATC13は、図1,図2に示すように、水平な円板状のツールマガジン53と、これを回転駆動するサーボモータ54とを有している。このうちツールマガジン53は、図2に示すように、外周近傍を周方向に等分する位置に多数のツール保持部55が形成されている。ツールマガジン53は、その直径が装置本体10(又はベース16)のX軸方向の占有幅とほぼ同じに形成されている。これにより、ATCは、装置本体10から左右方向に、はみ出すことなく、しかも可及的多くのツール保持部55を確保するようにしている。
【0040】
サーボモータ54は、上述のツールマガジン53の回転中心を吊下するように配置されていて、ツールマガジン53を直接回転駆動し、またその回転角度を制御するようになっている。これらツールマガジン53、サーボモータ54は、いずれも回転中心が垂直(Z軸に平行)でかつY−Z平面上に位置するように配置されている。ATC13全体は、移動機構(不図示)によってY軸方向に移動可能に構成されている。すなわち図1に示す退避位置から矢印K方向(Y軸方向の負方向)に移動して、工具交換に係るツール保持部55を工具交換位置(ATCポイント)Pに配置し、工具交換後にはATCポイントPから退避位置に復帰するようになっている。このように、ATC13がY軸方向に移動可能に構成されることにより、ATC13がY軸方向に移動不能で主軸11のみがY軸方向に移動可能である場合と比較して、工具交換時間を短縮することが可能となる。
【0041】
分離式制御盤14は、上述のATC13のさらに後方に配置されている。分離式制御盤14は、上述の装置本体10から分離されて個別に(独立に)構成されている。分離式制御盤14には、上述のY軸サーボモータ36、Z軸サーボモータ48、主軸モータ、ターンテーブル12駆動用のモータ等の動作を制御するための制御盤等が収納されている。分離式制御盤14は、図1に示す所定位置から、これよりもさらに後方(Y軸方向の正方向)の退避位置(不図示)に移動可能である。
【0042】
この分離式制御盤14と装置本体10とは、機上ダクト56によって連結されている。機上ダクト56には、分離式制御盤14と装置本体10とを電気的に接続するためのケーブル等が配線されている。機上ダクト56のうちの水平部分57は、後述の作業空間R内で作業者Mが作業を行う際の邪魔にならないように、作業者Mよりも高い位置を通っており、さらに、その一部は分離式制御盤14が後方に退避可能であるのに対応して、伸縮可能(不図示)に構成されている。分離式制御盤14が退避位置に配置されたときには、分離式制御盤14と装置本体10との間には、作業空間Rが形成されるようになっている。
【0043】
操作盤15は、上述の機上ダクト56内に配設されたケーブルを介して、上述の分離式制御盤14と電気的に接続されている。操作盤15は、上述のターンテーブル12の上方に構成される加工空間Nを箱状に覆うカバー58の前面に配設されている。カバー58の前面における下側の部分には、ターンテーブル12上に工作物を取り付けたり、加工後の工作物を取り外したりするための開閉扉(不図示)が設けてある。操作盤15は、作業者Mが操作する際の操作位置(図1中の点線)と、これよりも上方の退避位置(図1中の実線)との間をZ軸方向(上下方向)に移動可能である。操作盤15が退避位置に配置されたときには、作業者Mがターンテーブル12に対して工作物を着脱する際の邪魔にならない。
【0044】
上述のマシニングセンタ1には、さらに工作物の加工によって発生した切り屑を排出するための切り屑搬送装置60が配設されている。切り屑搬送装置60は、図1に示すように、上述のターンテーブル12の下方からATC13の下方を経由して装置本体10の後方に延設されている。切り屑搬送装置60は、例えばコンベアによって構成されていて、加工によってターンテーブル12上で発生した切り屑を、ATC13の下方を経由して、ATC13と分離式制御盤14との間に設定されている回収地点61に搬送する。搬送された切り屑は、この回収地点61に配設されているバケット62、すなわち上面が投入口として開口されているバケット62内に落下して回収される。切り屑を回収したバケット62は、上述の分離式制御盤14を退避位置に移動させることにより、マシニングセンタ1の後方(背面側:図1中の右側)から取り出すことができる。
【0045】
上述のマシニングセンタ1は、図2に示すように、主軸11を有する装置本体10をはじめ、その他の構成要素のすべて、すなわちターンテーブル12、ATC13、分離式制御盤14、操作盤15、切り屑搬送装置60が装置本体10のX軸方向(左右方向)の占有幅と同じかこれよりも内側に位置するように、つまり装置本体10のX軸方向の占有幅内に収まるように構成されている。
【0046】
次に、上述構成のマシニングセンタ1の動作について説明する。
【0047】
マシニングセンタ1においては、その主軸11は、工作物の加工時には、ベース16に対するコラム17のY軸方向の移動、及びコラム17に対するヘッド18のZ軸方向の移動によって、Y−Z平面上の図1中のa,b,c,dで囲まれた領域内で移動可能である。このうちY軸方向については、ターンテーブル12の回転中心O(X軸,Y軸,Z軸の原点)よりも少し前(b,c)から、ターンテーブル12の後端よりもさらに後方(a,d)まで移動可能である。したがって、原理的には、Y軸方向に沿っての回転中心Oからdまでの距離の2倍程度の寸法の工作物を加工できることになる。また、主軸11は、工具の交換時には、図1中のe,f,gの位置に移動できるようになっている。
【0048】
図3の模式図を参照してさらに説明する。同図は、上面視においてターンテーブル12と同形の、すなわち正方形の工作物Wの4隅に孔H3,H4,H5,H6を明ける例を示している。ターンテーブル12をC軸方向に回転させることにより、いずれの穴H3〜H6も同図中のY軸上で、かつ主軸11の移動範囲c(b)〜d(a)に移動させることができる。このように、ターンテーブル12のC軸方向の回転と、主軸11のY軸方向の移動とによって、穴H3〜H6のいずれも主軸11の加工可能範囲である移動範囲c〜d内に配置することができ、さらに主軸11をZ軸方向に移動させることにより穴H3〜H6を加工することができる。
【0049】
同様にして、工作物Wの任意の箇所を主軸11によって加工することができる。図3に示す例では、原理的には、マシニングセンタ1のX軸方向(左右方向)の占有幅は、正方形状のターンテーブル12の対角線の長さだけあれば十分である。これに対して、従来技術で説明したように、テーブルをX軸方向に移動させるマシニングセンタでは、ターンテーブル12の一辺の長さのほぼ2倍の長さのX軸方向の占有幅が必要となる。
【0050】
以上説明したように、本実施の形態1に係るマシニングセンタ1によると、主軸11をY軸方向及びZ軸方向に移動させる一方、ターンテーブル12をC軸方向に回転させることにより、X軸方向の占有幅の狭いマシニングセンタ1を構築することができる。
【0051】
したがって、このマシニングセンタ1を左右方向(X軸方向)に複数(例えば3台以上)並べて設置する場合には、全体としてのX軸方向(左右方向)の占有幅を短縮することができる。
【0052】
ところで、3台以上のマシニングセンタ1を左右方向に並べた場合には、両端に配置された2台を除く、中間部に配置された他のマシニングセンタ1については、装置本体10のメンテナンスやATC13のツールマガジン53に対する人手による工具交換や切り屑の処理等を、装置本体10の側面側(左側面側又は右側面側)から実施することはできない。
【0053】
そこで、本実施の形態では、前述のように、制御盤を装置本体10から独立した分離式制御盤14として、これを後方に退避可能とし、後方に退避させたときに、装置本体10とこの分離式制御盤14との間に作業空間Rを構成するようにしている。したがって、上述の装置本体10のメンテナンスやATC13の手動での工具交換や切り屑の処理等は、この作業空間Rを広く確保して行うことができるようになった。さらに、切り屑搬送装置60によって切り屑をATC13と分離式制御盤14との間に設定されている回収地点61、つまり作業空間Rに設定されている回収地点61に搬送するようにしているので、切り屑を回収したバケット62は、分離式制御盤14が退避していることに基づき、簡単に後方に引き出すことが可能となる。
【0054】
<実施の形態2>
図5に実施の形態2に係るマシニングセンタ1Aを示す。同図は、上述の実施の形態1における図1に相当する図である。なお、図5において、図1に示す構成及び作用と異なる点を主に説明する。したがって、上述の図1に示すものと同様の構成又は作用の部材等については、同じ符合を付して、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。
【0055】
前述の実施の形態1ではターンテーブル12はY軸方向に移動させずに、コラム17をY軸方向に移動させていた。本実施の形態2においては、これとは逆に、コラム17AはY軸方向に移動させずに、ターンテーブル71をY軸方向に移動させるようにした点が大きく異なる。以下詳述する。
【0056】
本実施の形態に係るマシニングセンタ1Aは、図5に示すように、装置本体10Aの一部を構成する主軸11Aと、装置本体10Aの前側に配置されたターンテーブル12Aと、このターンテーブ12Aの後方に配置された自動工具交換装置(ATC)13Aと、このATC13Aのさらに後方に配置された分離式制御盤14とを備えている。
【0057】
装置本体10Aは、ベース16Aと、床面Fに固定されたコラム17Aと、このコラム17AによってZ軸方向移動可能に支持されたヘッド18Aと、このヘッド18Aによって回転可能に支持された主軸11Aとを有している。
【0058】
上述のベース16Aの上面には、Y軸方向に沿ってY軸摺動面70が形成されている。このY軸摺動面70には、スライドベース71が載せられている。このスライドベース71は、Y軸摺動面70にガイドされてY軸方向に移動できるように構成されている。スライドベース71の前端側には、回転中心Oを中心としてC軸方向(Z軸を中心とした回転方向)に回転するターンテーブル12Aが搭載されている。
【0059】
ターンテーブル12Aの上面には、工作物(不図示)が載置される平面状の工作物載置面52Aが設けてある。また、このターンテーブル12Aを搭載しているスライドベース71には、後端側にステー72が固定されていて、このステー72には、自動工具交換装置13Aが固定されている。この自動工具交換装置13A自体は、図1に示す実施の形態1の自動工具交換装置13と同様に、ツールマガジン53と、このツールマガジン53を直接回転駆動するサーボモータ54とを有している。
【0060】
上述のスライドベース71は、ベース16Aの後端に配設されたサーボモータ36Aにより、ボールねじ(不図示)を介してY軸方向に移動されるようになっている。なお、このボールねじは、図1に示すY軸用ボールねじ31と同様のものを使用することができる。スライドベース71の移動範囲を図5の二点鎖線(符合71a,71b)で示す。
【0061】
このうち符合71aは、ホームポジション(実線で図示)にあるスライドベース71の前端の移動限度(前進限)を示しており、ホームポジションからこの前進限までの距離は、同図中のストロークSt2(ATC用ストローク)に相当する。これは、ホームポジション(実線で図示)にある自動工具交換装置13Aが工具交換位置Pに移動する際の移動距離に相当する。一方、符合71bは、ホームポジション(実線で図示)にあるスライドベース71の後端の移動限度(後退限)を示している。したがって、符合71aから符合72bまでが、スライドベース71の移動範囲ということになり、これはストロークSt1(Y軸ストローク)に相当する。
【0062】
図5における作業空間Rの上方においては、装置本体10A側のダクト56Aと、分離式制御盤14側のダクト56Bとが中断されていて、両者の間には、装置本体10A側と分離式制御盤14とを電気的に接続するためのワイヤハーネスが弛んだ状態で懸架されている。これは、分離式制御盤14を後方に退避させる場合に備えて、長さに余裕を持たせたものである。
【0063】
なお、本実施の形態において、コラム17Aの例えば上半部を、前述の実施の形態1と同様、Y軸方向に移動可能に構成して、主軸11AがY軸方向に移動できるように構成してもよい。この場合には、ワークの加工及び工具交換に際して、主軸11AのY軸方向の移動を、この主軸11A及びスライドベース71の共動(相対移動)により行うようにしてもよい。
【0064】
また、自動工具交換装置13Aは、必ずしもスライドベース71に搭載されている必要はなく、Y軸方向に移動可能に設けられている限り、スライドベース71とは独立して設けるようにしてもよい。この場合には、自動工具交換装置13Aは、工具交換時に移動させれば十分であり、ワーク加工時の不要な移動を避けることができる。
【0065】
以上説明したように、本発明に係るマシニングセンタ(例えば、実施の形態1,2に係るマシニングセンタ1,1A)によると、X軸方向(左右方向)の占有幅を狭くすることができ、しかも複数台のマシニングセンタを左右方向に並べて配置したことに起因して発生する問題、すなわち上述のような、装置本体10,10Aのメンテナンス、ATC13,13Aの工具交換、切り屑の処理等の問題を有効に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】実施の形態1のマシニングセンタ1をY−Z平面で切った断面を右方から見た図である。
【図2】コラム18、Z軸ボールねじ43、Z軸用サーボモータ48等を除去した状態の、マシニングセンタ1の上面図である。
【図3】マシニングセンタの動作を模式的に示す図である。
【図4】(a)、(b)は、従来のマシニングセンタの動作を説明する模式図である。
【図5】実施の形態2に係るマシニングセンタ1Aの、図1に相当する図である。
【符号の説明】
【0067】
1,1A マシニングセンタ
10,10A 装置本体
11,11A 主軸
12,12A ターンテーブル
13,13A 自動工具交換装置(ATC)
14 分離式制御盤
15 操作盤
16,16A ベース
17,17A コラム
18,18A ヘッド
51,51A 工具取り付け部
52,52A 工作物取り付け面
60 切り屑搬送装置
61 回収地点
M 作業者
P 工具交換位置
R 作業空間
W 工作物


【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブル上に取り付けられた工作物を加工する立形のマシニングセンタにおいて、
先端に工具取り付け部を有し、装置本体に対しY軸方向及びZ軸方向に移動可能でX軸方向には移動不能な主軸を有し、
該主軸は、当該主軸の回転中心軸が移動する前記Y軸方向及びZ軸方向によって定義される単一のY−Z平面上のみを移動し、
C軸方向のみに回転する水平な工作物取り付け面を有し、前記装置本体の前側に配置されたターンテーブルと、
前記装置本体側における前記ターンテーブルの後方に配置され、前記単一のY−Z平面上に工具交換位置を有する自動工具交換装置と、を備え、
前記装置本体は、前記主軸を支持するヘッドと、該ヘッドを支持するコラム及び該コラムを支持するベースを有し、
前記ベースは門形に形成され、かつ前記Y軸方向に貫通された空間を有し、
前記空間に前記自動工具交換装置が配置され、
前記コラムは前記ベースの上部に前記Y軸方向に移動可能に支持され、
前記自動工具交換装置は、円板状のツールマガジンが回転駆動自在に配置されており、該ツールマガジンの外周近傍にはツール保持部が形成されており、
前記主軸の回転中心軸とターンテーブルの回転中心軸とツールマガジンの回転中心軸は共に、前記Z軸に対して平行であり、それら回転中心軸と前記工具交換位置は共に前記単一のY−Z平面上に配置され、
前記ターンテーブルのC軸方向の回転と、前記主軸の回転中心軸の前記単一のY−Z平面上での前記Y軸方向及びZ軸方向の移動とに基づいて、前記工作物取り付け面上の工作物を加工し、また前記主軸の回転中心軸と前記ツールマガジンの回転中心軸との前記単一のY−Z平面上での前記Y軸方向及びZ軸方向の相対移動に基づいて、前記主軸と前記自動工具交換装置との間で工具交換を行う、
ことを特徴とするマシニングセンタ。
【請求項2】
前記自動工具交換装置がY軸方向に移動可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のマシニングセンタ。
【請求項3】
前記ターンテーブルをY軸方向に移動させるスライドベースを有する、
ことを特徴とする請求項2に記載のマシニングセンタ。
【請求項4】
前記ベースの上部に配置され、前記コラムの下面で支持されたナットを介して該コラムをY軸方向に移動可能に設けられたY軸用ボールねじを有する、
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項に記載のマシニングセンタ。
【請求項5】
前記ベースの上部に、前記コラムをY軸方向に移動可能とする1対のガイドレールが形成され、
前記ガイドレールは、前記ベースのX軸方向における両端の近傍に、Y軸方向に向けて敷設され、
前記Y軸用ボールねじは、前記ベースのX軸方向の中央部に配置されている、
ことを特徴とする請求項4に記載のマシニングセンタ。
【請求項6】
前記ツールマガジンは、その直径が前記ベースのX軸方向の占有幅とほぼ同じに形成されている、ことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項に記載のマシニングセンタ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−110890(P2010−110890A)
【公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289508(P2009−289508)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【分割の表示】特願2008−16072(P2008−16072)の分割
【原出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000114787)ヤマザキマザック株式会社 (80)
【Fターム(参考)】