説明

マットレス装置

【課題】この発明波利用者の身体の重たい部分などを柔らかな感触を与えて確実に支持することができるようにしたマットレス装置を提供することにある。
【解決手段】弾性材料によって板状に形成されたマットレス本体5と、マットレス本体の上面に開放して形成され内側面がマットレス本体の上面に向かって外方に傾斜した第1の傾斜面6a〜8aに形成された収容部6〜8と、マットレス本体よりも柔らかな弾性材料によって収容部と対応する形状で、外側面が第1の傾斜面と対応する第2の傾斜面11a〜13aに形成されていて、第2の傾斜面を第1の傾斜面に接触させて収容部に収容されるパッド11〜13を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は利用者が就寝したときに身体のたとえば重たい部分などが圧迫され難いマットレス装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、マットレス装置は弾性材料によって平板状に形成されたマットレス本体と、このマットレス本体を被覆した外装体によって形成される。上記マットレス本体としてはウレタンフォームなどの海綿状の合成樹脂が用いられることが多い。
【0003】
その場合、マットレス本体が柔らか過ぎると仰臥した利用者の身体の重たい部分、たとえば臀部などが大きく落ち込むため、背筋の伸びた寝姿勢が維持できずに、寝心地が低下するということがある。
【0004】
そこで、利用者が仰臥したときに、利用者の臀部などの重たい部分が大きく落ち込むことがないようにするため、上記マットレス本体にある程度の硬さを持たせるようにしている。
【0005】
しかしながら、マットレス本体を硬くすると、利用者が病人などのように長期間にわたって仰臥している場合、利用者の身体の重たい部分が強く圧迫され続けることになるから、その部分に床ずれが生じるということがある。さらには、利用者が横臥して就寝するような場合、肩の部分が下方に大きく突出することになるから、その肩の部分の圧迫度合が強くなり、疲れが生じるなどのことがある。
【0006】
そこで、マットレス本体の利用者の身体の重たい臀部などに対応する部分、或いは利用者が横臥したときに圧迫される肩に対応する部分に凹状の切取り部を設け、この切取り部に、マットレス本体を構成する弾性材よりも柔らかな弾性材からなるパッドを設ける。
【0007】
それによって、利用者の身体の重たい部分や肩などの部分が上記パッドによって支持されるから、身体の重たい部分に床ずれが生じたり、肩などが強く圧迫され過ぎるのを防止するようにしたマットレス装置が知られている。このようなマットレス装置は特許文献1に示されている。
【特許文献1】特公昭48−30585号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1に示されたマットレス装置においては、マットレス本体に形成される切取り部の内側面が垂直に形成され、この切取り部に設けられるパッドの外側面も上記切取り部の内側面に対応する垂直面に形成されている。
【0009】
切取り部の内側面とパッドの外側面をそれぞれ垂直面に形成すると、利用者が感じるマットレス本体とパッドの硬さの変化は、上記切取り部とパッドが接触する互いの垂直面を境として大きく変化することになる。
【0010】
そのため、たとえば利用者が寝返りを打ったり、身体の一部が切取り部とパッドの境界に位置しているような場合、利用者はマットレス本体とパッドの硬さの違いを強く感じることになるから、快適性が損なわれるということがある。
【0011】
この発明は、マットレス本体に、このマットレス本体よりも柔らかなパッドを設けた場合、マットレス本体とパッドとの境界部分に柔らかさが急激に変化するのを防止して快適性を向上させたマットレス装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この発明は、弾性材料によって板状に形成されたマットレス本体と、
このマットレス本体の上面に開放して形成され内側面が上記マットレス本体の上面に向かって外方に傾斜した第1の傾斜面に形成された収容部と、
上記マットレス本体よりも柔らかな弾性材料によって上記収容部と対応する形状で、外側面が上記第1の傾斜面と対応する第2の傾斜面に形成されていて、この第2の傾斜面を上記第1の傾斜面に接触させて上記収容部に収容されるパッドと
を具備したことを特徴とするマットレス装置にある。
【0013】
上記収容部は、上記マットレス本体の長手方向の一端部の幅方向両端部で、上記マットレス本体上で利用者が横臥したときにその利用者の肩を支持する部分に形成されていることが好ましい。
【0014】
上記収容部は、上記マットレス本体の長手方向の他端部で、上記マットレス本体上で利用者が仰臥したときにその利用者の足部の踵を支持する部分に形成されていることが好ましい。
【0015】
上記収容部は、上記マットレス本体の長手方向の中途部で、上記マットレス本体上で利用者が仰臥したときにその利用者の臀部を支持する部分に形成されていることが好ましい。
【0016】
上記パッドには厚さ方向に貫通する通気孔が形成されていることが好ましい。
【0017】
上記パッドの上面には縦横に交差する通気溝が形成されていることが好ましい。
【0018】
上記マットレス本体はベース部材と、このベース部材よりも柔らかで上記パッドよりも硬い弾性材料によって形成されて上記ベース部材の上面に設けられた上部シート部材との二層構造となっていて、
上記収容部は上記上部シート部材に形成されていることが好ましい。
【0019】
この発明は、弾性材料によって板状に形成されたマットレス本体と、
このマットレス本体の上面に開放して形成され内面が上記マットレス本体の上面に向かって外方に傾斜した凹曲面に形成された収容部と、
上記マットレス本体よりも柔らかな弾性材料によって上記収容部と対応する形状で、外面が上記凹曲面と対応する凸曲面に形成されていて、この凸曲面を上記凹曲面に接触させて上記収容部に収容されるパッドと
を具備したことを特徴とするマットレス装置にある。
【発明の効果】
【0020】
この発明によれば、マットレス本体に形成された収容部と、この収容部に設けられたパッドの境界が垂直面でなく、テーパ面或いは曲面で接触させるため、垂直面で接触させる場合に比べて接触範囲が水平方向に対して拡大されるから、境界部分での硬さの変化が緩やかになる。
【0021】
それによって、マットレス本体とパッドの境界部分において、マットレス本体とパッドの硬さの違いにより利用者に与える感触が極端に変化することがなくなるから、利用者に不快感触を与えるのを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図5はこの発明の第1の実施の形態を示し、図1に示すマットレス装置1は袋状に縫製された外装体2を備えている。この外装体2の外周面にはファスナ3が周方向の少なくとの3方向にわたって設けられている。それによって、外装体2は開閉可能な構造になっている。
【0023】
上記外装体2の内部にはマットレス本体5が収容されている。このマットレス本体5は硬質発泡ウレタンなどの比較的硬質な弾性材料によって平板状に形成されている。上記マットレス本体5には、図2と図3に示すように利用者U(図5(a)に示す)がマットレス装置1上に仰臥したとき、その利用者Uの両方の肩Sの部分に対応する一対の第1の収容部6が上記マットレス本体5の長手方向の一端部の幅方向両端部に形成されている。
【0024】
さらに、マットレス本体5の利用者Uの足の踵H1に対応する長手方向の他端部には第2の収容部7が形成され、マットレス本体5の長手方向の中途部の利用者Uの臀部H2に対応する部分には第3の収容部8が形成されている。
【0025】
上記第1乃至第3の収容部6〜8はマットレス本体5の厚さ方向に貫通し、しかもそれぞれの内側面はマットレス本体5の下面から上面に向かって水平方向外方に傾斜した第1の傾斜面6a,7a,8aに形成されている。第1の傾斜面6a,7a,8aの傾斜角度は水平面に対して30〜60度の範囲にすることが好ましく、この実施の形態では45度に設定されている。
【0026】
なお、一対の第1の収容部6の上記マットレス本体5の幅方向両側に位置する一側は開放し、上記第2の収容部7の上記マットレス本体5の長手方向他端に位置する一側は開放している。
【0027】
なお、上記第1の収容部6の3辺の傾斜面6aのうち、マットレス本体5の幅方向内方に長手方向に沿って位置する傾斜面6aは上記マットレス本体5の幅方向外方から内方に向かって傾斜している。
【0028】
図2に示すように、上記第1乃至第3の収容部6〜8には、それぞれ第1乃至第3のパッド11〜13が収容される。これらパッド11〜13は上記マットレス本体5を形成した弾性材料よりも、たとえば30〜50%程度柔らかな弾性材料、たとえば軟質ウレタンフォームなどによって上記マットレス本体5と同じ厚さで形成されている。
【0029】
なお、弾性材料の柔らかさは、荷重と圧縮変形量との関係によって決定される。したがって、パッド11〜13がマットレス本体5に対して50パーセント柔らかければ、パッド11〜13とマットレス本体5に同じ荷重が加わると、パッド11〜13の圧縮変形量がマットレス本体5の圧縮変形量の2倍になる。
【0030】
さらに、各パッド11〜13の外周面は、図4に示すように上記第1乃至第3の収容部6〜8の第1の傾斜面6a,7a,8aに対応する角度、つまり第1の傾斜面6a,7a,8aと同じ傾斜角度で傾斜方向が逆向きとなった第2の傾斜面11a,12a,13aに形成されている。
【0031】
それによって、上記第1乃至第3の収容部6〜8に上記第1乃至第3のパッド11〜13を収容すると、各収容部6〜8の第1の傾斜面6a,7a,8aに各パッド11〜13の第2の傾斜面11a,12a,13aが接触することになる。
【0032】
図4は第1の傾斜面6a,7a,8aと第2の傾斜面11a,12a,13aとの接触部分を拡大して示している。第1、第2の傾斜面は45度の角度で傾斜している。そのため、これら傾斜面は同図にBで示すように水平方向に対して所定の長さで接触している。マットレス本体5と各パッド11〜13の傾斜面の傾斜角度が45であれば、上記接触長さBはマットレス本体5の厚さ寸法と同じ長さとなる。
さらに、上記各パッド11〜13には、図2に示すように厚さ方向に貫通した複数の通気孔11b〜13bが行列状に形成されている。
【0033】
このような構成によれば、利用者Uがマットレス装置1の上面に仰臥すると、その利用者Uの足の踵H1の部分はマットレス本体5の第2の収容部7に設けられた第2のパッド12によって支持され、臀部Hは第3の収容部8に設けられた第3のパッド13によって支持される。
【0034】
上記第2、第3のパッド12,13はマットレス本体5よりも柔らかな弾性材料によって形成されている。そのため、利用者Uの踵H1や臀部H2はマットレス本体5に支持される場合に比べて圧迫度合が小さいから、利用者Uが長期間にわたって横臥しているような場合であっても、踵H1や臀部H2に床ずれが生じ難くなる。
【0035】
しかも、上記第2、第3のパッド12,13には厚さ方向に貫通した通気孔12b,13bが形成されている。そのため、通気孔12b,13bの通気性によって第2、第3のパッド12,13が支持した利用者Uの踵H1や臀部H2などにむれが生じ難いから、そのことによっても床ずれが生じ難くなる。
【0036】
上記第2、第3のパッド12,13を収容した第2、第3の収容部7,8の内側面は30度の角度で傾斜した第1の傾斜面7a,8aに形成され、これら収容部7,8に収容された上記第2、第3のパッド12,13の外側面は第1の傾斜面7a,8aと対応する角度の第2の傾斜面12a,13aに形成されている。そして、第1の傾斜面7a,8aと第2の傾斜面12a13aは接触している。
【0037】
そのため、利用者Uが寝返りを打ったり、身体を動かすなどして踵H1や臀部H2の位置が第2、第3のパッド12,13の上面からマットレス本体5の上面へ移行する際、踵H1や臀部H2は第2の傾斜面12a,13aと第1の傾斜面7a,8aとが接触した境界部分Bの硬さを感じながら、マットレス本体5の上面の硬さを感じることになる。
【0038】
第2の傾斜面12a,13aと第1の傾斜面7a,8aとが接触した境界部分Bは、第2、第3のパッド12,13の厚さが徐々に薄くなっているから、その厚さの変化に応じて上記境界部分の柔らかさも徐々に硬くなってゆく。
【0039】
そのため、利用者Uは第2、第3のパッド12,13の柔らかさを感じた状態から、第2の傾斜面12a,13aと第1の傾斜面7a,8aとが接触した硬さが徐々に変化する境界部分Bを経てマットレス本体5の硬さを感じることになる。
【0040】
したがって、利用者Uが身体を移行させたときなど、柔らかな第2、第3のパッド12,13に支持された踵H1や臀部H2は第2、第3のパッド12,13に比べて硬いマットレス本体5に直ちに接触するのが防止されるから、急激な感触の変化によって利用者Uが不快感を覚えることがない。
【0041】
第1の収容部6に設けられた第1のパッド11の部分は利用者Uの肩Sの部分が支持されている。そのため、利用者Uは肩Sの部分にも第1のパッド11とマットレス本体5との境界部分の緩やかな硬さの変化を感じ、急激な硬さの変化による不快感を覚えることがない。
【0042】
しかも、第1の収容部6のマットレス本体5の幅方向内方に長手方向に沿って位置する傾斜面6aは上記マットレス本体5の幅方向外方から内方に向かって傾斜している。そのため、一対の第1の収容部に6に設けられた第1のパッド11を、上記傾斜面6aによってマットレス本体5の幅方向に対して広い範囲で設けることが可能となる。それによって、利用者Uの肩Sの部分を幅方向に広い範囲で柔らかな第1のパッド11によって支持することができる。
【0043】
一方、マットレス装置1に仰臥した利用者Uが寝姿勢を図5(a)に示す上向きの状態から、図5(b)に示す横向きに変えた場合、利用者Uの一方の肩Sの部分は下方へ大きく突出して一対の第1の収容部6の一方に設けられた第1のパッド11によって支持される。
【0044】
利用者Uの肩Sの部分を支持した第1のパッド11は、マットレス本体5に比べて柔らかいから、肩Sの部分の突出に応じて大きく圧縮変形して肩Sの部分を支持することになる。それによって、利用者Uの肩Sの部分が第1のパッド11によって強く圧迫されることがないから、利用者Uが早期に疲れを感じるのを防止することができる。
【0045】
図6と図7はこの発明の第2の実施の形態を示し、図5はマットレス本体5の一部分の平面図、図7は縦断面図である。つまり、この実施の形態では、マットレス本体5の長手方向一端部の幅方向両端部に、平面形状が円形で、断面形状が凹曲面、この場合は凹球面の第1の収容部6Aが形成されている。
【0046】
上記第1の収容部6Aに設けられる第1のパッド11Aは、上記第1の収容部6Aと同様平面形状が円形で、断面形状が凹球面と対応する凸曲面となっている。なお、第1のパッド11Aは第1の実施の形態と同様、マットレス本体5に比べて柔らかな弾性材料によって形成されている。
【0047】
上記第1の収容部6Aの凹球面は中心部から周辺部にゆくにつれて次第に深さ寸法が浅くなっている。そのため、第1の収容部6Aに、この第1の収容部6Aと対応する凸曲面の第1のパッド11Aを収容すれば、第1の収容部6Aの深さの変化、つまり第1のパッド11Aの厚さの変化に応じて中心部から周辺部に行くにつれて徐々に硬くなる。
【0048】
そのため、利用者は第1の収容部6Aに設けられた第1のパッド11Aと、マットレス本体5との硬さの差による急激な変化を感じることのない、比較的良好な感触を得ることができる。
【0049】
しかも、第1のパッド11Aの柔らかさによって利用者Uが寝姿勢を仰臥状態から横臥状態に変えたときには、利用者の肩Sの部分の突出に応じて圧縮変形するから、その肩Sの部分を必要以上に強く圧迫するのを防止できる。
【0050】
なお、この第2の実施の形態に示された第1の収容部6A及び第1のパッド11Aの形状は、第2、第3の収容部7,8及び第2、第3のパッド12,13に適用しても差し支えない。
【0051】
図8はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態のマットレス本体5は、ベース部材5aと、このベース部材5aの上面に積層された上部シート部材5bとの二層構造になっている。
【0052】
上記ベース部材5aと上部シート部材5bはともに弾性材料によって形成されている。この実施の形態では上部シート部材5bがベース部材5aよりも柔らかな弾性材料によって形成されている。なお、ベース部材5aに対して上部シート部材5bを接着固定してもよい。
【0053】
さらに、マットレス本体5には第1の実施の形態と同様第1乃至第3の収容部6〜8が上部シート部材5bだけを切り欠いて形成されている。そして、各収容部6〜8には上記上部シート部材5bよりも柔らかな弾性材料によって形成された第1乃至第3のパッド11〜13が収容されている。
【0054】
このような構成によれば、マットレス本体5をベース部材5aと上部シート部材5bの二層構造とし、上部シート部材5bをベース部材5aよりも柔らかな弾性材料によって形成したから、上部シート部材5bによって利用者に柔らかな感触を与えながら、ベース部材5aによって利用者を確実に支持する硬さを得ることができる。
【0055】
しかも、上部シート部材5bがベース部材5aよりも柔らかく、第1乃至第3のパッド11〜13が上部シート部材5bよりも柔らかい。そのため、ベース部材5aを硬くしても、上部シート部材5bによってベース部材5aの硬さと第1乃至第3のパッド11〜13の柔らかさの差を小さくし、利用者に急激な硬さの差を感じさせるのを防止することができる。
【0056】
図9(a)、(b)はこの発明の第4の実施の形態を示す第1乃至第3のパッド11〜13の変形例である。すなわち、第1の実施の形態では第1乃至第3のパッド11〜13に通気性を持たせるために通気孔11b〜13bを厚さ方向に穿設したが、この実施の形態では各パッド11〜13の上面に開放する通気溝11c〜13cを所定の深さで形成した。
【0057】
このような構成であっても、第1の実施の形態と同様、第1乃至第3のパッド11〜13に通気性をもたせることができる。
【0058】
なお、第1の実施の形態に示した通気孔及び第4の実施の形態に示した通気溝を第2の実施の形態に示したパッドに適用してもよい。
【0059】
上記各実施の形態ではマットレス本体を発泡ウレタンなどの弾性材料で形成する場合について説明したが、弾性材料としては発泡ウレタンに代わり、熱可塑性弾性樹脂と熱可塑性非弾性樹脂が複合化された連続複合線状体を曲がりくねらせ互いに接触させ、その接触部分に大部分を溶着した三次元立体網状構造体を用いるようにしてもよい。つまり、マットレス本体を構成する弾性材料は限定されるものでない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の第1の実施の形態を示すマットレス装置の外装体の一部を除去した側面図。
【図2】各収容部にパッドが収容されたマットレス本体の平面図。
【図3】各収容部からパッドを除去したマットレス本体の平面図。
【図4】マットレス本体とパッドとの傾斜面の接触部分の拡大図。
【図5】(a)は利用者が仰臥したときの図、(b)は利用者が横臥したときの図。
【図6】この発明の第2の実施の形態のマットレス本体の一部を示す平面図。
【図7】図6に示すマットレス本体の縦断面図。
【図8】この発明の第3の実施の形態のマットレス本体の一部を示す縦断面図。
【図9】(a)はこの発明の第4の実施の形態のパッドを示す平面図、(b)は同じく側面図。
【符号の説明】
【0061】
5…マットレス本体、6…第1の収容部、7…第2の収容部、8…第3の収容部、6a〜8a…第1の傾斜面、11…第1のパッド、12…第2のパッド、13…第3のパッド、11a〜13a…第2の傾斜面、11b〜13b…通気孔、11c〜13c…通気溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材料によって板状に形成されたマットレス本体と、
このマットレス本体の上面に開放して形成され内側面が上記マットレス本体の上面に向かって外方に傾斜した第1の傾斜面に形成された収容部と、
上記マットレス本体よりも柔らかな弾性材料によって上記収容部と対応する形状で、外側面が上記第1の傾斜面と対応する第2の傾斜面に形成されていて、この第2の傾斜面を上記第1の傾斜面に接触させて上記収容部に収容されるパッドと
を具備したことを特徴とするマットレス装置。
【請求項2】
上記収容部は、上記マットレス本体の長手方向の一端部の幅方向両端部で、上記マットレス本体上で利用者が横臥したときにその利用者の肩を支持する部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
【請求項3】
上記収容部は、上記マットレス本体の長手方向の他端部で、上記マットレス本体上で利用者が仰臥したときにその利用者の足部の踵を支持する部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
【請求項4】
上記収容部は、上記マットレス本体の長手方向の中途部で、上記マットレス本体上で利用者が仰臥したときにその利用者の臀部を支持する部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
【請求項5】
上記パッドには厚さ方向に貫通する通気孔が形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
【請求項6】
上記パッドの上面には縦横に交差する通気溝が形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
【請求項7】
上記マットレス本体はベース部材と、このベース部材よりも柔らかで上記パッドよりも硬い弾性材料によって形成されて上記ベース部材の上面に設けられた上部シート部材との二層構造となっていて、
上記収容部は上記上部シート部材に形成されていることを特徴とする請求項1記載のマットレス装置。
【請求項8】
弾性材料によって板状に形成されたマットレス本体と、
このマットレス本体の上面に開放して形成され内面が上記マットレス本体の上面に向かって外方に傾斜した凹曲面に形成された収容部と、
上記マットレス本体よりも柔らかな弾性材料によって上記収容部と対応する形状で、外面が上記凹曲面と対応する凸曲面に形成されていて、この凸曲面を上記凹曲面に接触させて上記収容部に収容されるパッドと
を具備したことを特徴とするマットレス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−125049(P2010−125049A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−302716(P2008−302716)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(000010032)フランスベッド株式会社 (95)
【Fターム(参考)】