モーアコレクタ
【課題】コレクタのネットの目詰が行われ難く、芝草排出時における芝草排出性の向上、排出時間の短縮化を図る。
【解決手段】車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ1の後側面に、後下り傾斜のコレクタ口2を形成し、このコレクタ口2を開閉するコレクタ口カバー3を設け、このコレクタ口カバー3の内側には、該コレクタ口2の後上部を覆うカバーネット4と、このカバーネット4から吹出される排気を後下端部のカバー排気口5へ案内するカバー排気室6を形成した。また、前記コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7と、このサイドネット7から吹出される排気を後下方の側部排気口8、又は前記カバー排気口5へ案内する側部排気室9を形成した。
【解決手段】車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ1の後側面に、後下り傾斜のコレクタ口2を形成し、このコレクタ口2を開閉するコレクタ口カバー3を設け、このコレクタ口カバー3の内側には、該コレクタ口2の後上部を覆うカバーネット4と、このカバーネット4から吹出される排気を後下端部のカバー排気口5へ案内するカバー排気室6を形成した。また、前記コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7と、このサイドネット7から吹出される排気を後下方の側部排気口8、又は前記カバー排気口5へ案内する側部排気室9を形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、モーアによって刈取られる芝草を収容するコレクタに関するもので、芝草の収容性、収容芝草の排出性を高めるものである。
【背景技術】
【0002】
車体の後上部にダンプ可能のコレクタを設け、このコレクタの外周部にはネットを設けて芝草搬送時の排気を外側へ排出すると共に、このコレクタの後側面収容芝草の排出させるコレクタ口を設け、このコレクタ口を開閉するカバーを設ける構成(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【特許文献1】特許第3734424号公報(第3頁、図1)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
コレクタに芝草を収容するネットを設ける形態では、コレクタのダンプ時の収容芝草の排出性を良好に維持する。コレクタ口が後側面に沿って略垂直状に形成されている形態では、この排出口に沿って設けられるネットに収容芝草の堆積圧力が働き易く、ネットの目詰が行われ易く、このコレクタ口カバーの開口による芝草排出時において、芝草排出が行われ難く、排出時間が長くなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ1の後側面に、後下り傾斜のコレクタ口2を形成し、このコレクタ口2を開閉するコレクタ口カバー3を設け、このコレクタ口カバー3の内側には、該コレクタ口2の後上部を覆うカバーネット4と、このカバーネット4から吹出される排気を後下端部のカバー排気口5へ案内するカバー排気室6を形成したことを特徴とするモーアコレクタの構成とする。モーアで刈取られる芝草は、ブロワー等によって車体後部上のコレクタ1内へ吹込搬送されて収容される。このコレクタ1内に搬送される芝草は、一部後側のコレクタ口2へ向けて吹付けられて、このコレクタ口2を閉鎖するコレクタカバー3のカバーネット4に受けられて、内部に貯溜され、この芝草搬送風圧が、このカバーネット4から後側、乃至左右両側部のカバー排気室6へ吹出される。このカバー排気室6を下方のカバー排気口5へ案内されて、車体の後端部下方へ吐出される。このコレクタ1内の芝草収容が一杯になると、コレクタ1のダンプ作用によって、コレクタ口カバー3を後方へ回動させて、コレクタ口2を開き、コレクタ1内部の収容芝草が、このコレクタ口2から排出される。又、このコレクタ口カバー3のカバーネット4内部に収容されていた芝草も、このコレクタ口カバー3の開放によって落下排出される。
【0005】
請求項2に記載の発明は、前記コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7と、このサイドネット7から吹出される排気を後下方の側部排気口8、又は前記カバー排気口5へ案内する側部排気室9を形成したことを特徴とする。コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7、及びこの外側の側部排気室9が形成されているため、このコレクタ1内に搬入される芝草は、このサイドネット7の内側に収容堆積させ、サイドネット7を通って外側の側部排気室9へ吹抜けた排気を後方下部の側部排気口8、又は、前記コレクタ口カバー3のカバー排気口5から下方へ向けて排気案内させる。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明は、前記芝草を収容するコレクタ1のコレクタ口2を、後下りの傾斜面に形成して、このコレクタ口2を開閉するカバーネット4、カバー排気室6等を有したコレクタ口カバー3を設けるものであるから、このコレクタ口2を広く形成できると共に、一部の芝草をこのカバーネット4の内側へ収容させて収容容積を大きくすることができ、芝草排出時には、コレクタ1のダンプによってコレクタ口2の開口を大きくして、しかもカバーネット4の収容部を下方に向けて芝草の落下排出を円滑に行わせることができる。又、このコレクタ口カバー3のカバーネット4をカバー排気室6へ抜けた排気は、この後端下部のカバー排気口5から下方へ吐出されるため、前方上部の運転者等の側へ流れることを防止して、防塵効果を高めることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、コレクタ1の左右両側部にサイドネット7を介して排気される側部排気室9を形成するため、これらサイドネット7等の芝草収容ネット面積を広く形成して、収容芝草の搬送風吹出圧力を小さく維持して、ネット目詰り等を少なくすることができ、この側部排気室9を横側へ広く形成して芝草収容量を大きくしても、この側部排気口8は、コレクタ1の後端下方部に形成されて排気案内されるため、この側部排気室9の下方に位置するエンジン機器等に直接塵埃を飛散させない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図例において、車体の前側にモーアデッキ10の装着するフロントモーアの構成は、前後方向にわたるメインフレーム11後部にエンジン12を搭載し、このエンジン12の前側下部にHST(油圧無段変速装置)13や、ミッションケース14等の伝動機構を配置して、このミッションケース14の左右両部のアクスルハウジング15に前輪16を軸装し、又、この後方下部には、ミッションケース、14部から後方に延びる後輪伝動軸17を介して伝動される操向可能の後輪18を軸装する。このメインフレーム11の前端部は前輪16よりも前方に突出して、上側にステプフロア19や、運転席20のシートフロア21、ハンドル22支持のステアリングポスト23、及びロプス24等を配置している。モーアデッキ10は、ブレード25を有するブレード軸26を左右に配置し、上側の入力軸27の入力回転によって伝動ケース28内のギヤや、伝動軸29等を介して伝動回転して、芝草の刈取を行うことができる。このモーアデッキ10は前後に支持輪30や、ゲージホイル31等を配置し、後部のメインフレーム11側から突出するリンク機構32の前端部に装着されて、リフトシリンダ33の伸縮によって回動されるリフトアーム34によって昇降連結される。
【0009】
前記メインフレーム11の後部上には、エンジン12の上側部を覆うボンネット35を設け、このボンネット35の左右外側部にコレクタ1を昇降、ダンプするためのリフトリンク36、37、及びダンプリンク38等を設け、リフトシリンダ39や、ダンプシリンダ40等によって作動させる。これらリフトリンク36、37等によって昇降されるコレクタベース41の上側に、刈取られた芝草の搬入を受けて収容するコレクタ1を構成する。このコレクタ1に刈取芝草の搬送を行うための、ブロワー42を、前記ミッションケース14の前側で、左右前輪16間隔部の中央部、かつ運転席20の後下方部に位置して、入口43を前方に向けて設置し、ブロワファンを後側のミッションケース14内等の伝動機構部から伝動する。この前側入口43と、前記モーアデッキ10の後側中央部に形成の集草口44との間を集草筒45で連結して、モーアデッキ10で刈取られる芝草を集草筒45を経てブロワー42内へ吸引搬送することができる。このブロワー42の上方に吐出口部に連通するブロワシュータ46を運転席20の後側部を上昇させてコレクタ1の前面に形成の投入口47部に連通させて、芝草の搬入させて収容させることができる。前記モーアデッキ10の入力軸27は、左側ブレード軸26上の伝動ケース28部に偏位して設けられ、この後方の伝動機構の一部の動力取出軸48から伝動軸49を介して連動される。又、前記伝動機構部は、エンジン12の出力軸51からミッションケース14内の伝動機構を経て、前記HST13を連動して前輪16や後輪18等を伝動すると共に、ブロワー42のファン50を駆動回転する。又、この出力軸51から動力取出軸48を直接連動してブレード軸26を伝動する構成としている。又、このエンジン12の前側には、ボンネット35で覆われたエンジンルーム内に、ラジエータ52や、ラジエータファン53等を配置し、このエンジンルームの前側から吸引するラジエータ風を後方へ向けて吹き流している。
【0010】
ここにおいて、この発明に係るモーアコレクタは、車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ1の後側面に、後下り傾斜コレクタ口2を形成し、このコレクタ口2を開閉するコレクタ口カバー3を設け、このコレクタ口カバー3の内側には、該コレクタ口2の後上部を覆うカバーネット4と、このカバーネット4から吹出される排気を後下端部のカバー排気口5へ案内するカバー排気室6を形成したことを特徴とするモーアコレクタの構成とする。モーアで刈取られる芝草は、ブロワー等によって車体後部上のコレクタ1内へ吹込搬送されて収容される。このコレクタ1内に搬送される芝草は、一部後側のコレクタ口2へ向けて吹付けられて、このコレクタ口2を閉鎖するコレクタカバー3のカバーネット4に受けられて、内部に貯溜され、風圧がこのカバーネット4から後側、乃至左右両側部のカバー排気室6へ吹出される。このカバー排気室6を下方のカバー排気口5へ案内されて、車体の後端部下方へ吐出される。このコレクタ1内の芝草収容が一杯になると、コレクタ1のダンプ作用によって、コレクタ口カバー3を後方へ回動させて、コレクタ口2を開き、コレクタ1内部の収容芝草が、このコレクタ口2から排出される。又、このコレクタ口カバー3のカバーネット4内部に収容されていた芝草も、このコレクタ口カバー3の開放によって落下排出される。
【0011】
又、前記コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7と、このサイドネット7から吹出される排気を後下方の側部排気口8、又は前記カバー排気口5へ案内する側部排気室9を形成している。コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7、及びこの外側の側部排気室9が形成されて、このコレクタ1内に搬入される芝草は、このサイドネット7の内側に収容堆積させ、サイドネット7を通って外側の側部排気室9へ吹抜けた排気を後方下部の側部排気口8、又は、前記コレクタ口カバー3のカバー排気口5から下方へ向けて排気案内させる。
【0012】
前記ボンネット35の上側に各井桁状形態のリフトリンク36、37、及びコレクタベース41フレーム等を設けるが、このリフトリンク36、37は平行状態にして、後端部を前記メインフレーム11後端上に突出の左右一対のブラケット54におけるリフト軸55、56周りに上下回動自在に支持し、この一部のリフトリンク36とブラケット54との間に連結のリフトシリンダ39の伸縮によって昇降することができる。
【0013】
各リフトリンク36、37の前端部間をリンク軸57、58で連結したブラケット59にコレクタベース41の前端部を取付けている。前記リフトシリンダ39の縮少によって下降された状態では、これら各リフトリンク36、37、及びコレクタベース41が前後水平状態で重合した状態にあり、リフトシリンダ39を伸長して上昇された状態では、平行状態を保ってリフト軸55、56周りに起立回動されるリフトリンク36、37の上端部間に前後水平状態のコレクタベース41が支持され、又、この水平状態を維持した状態で昇降される。
【0014】
このようなコレクタベース41の下降位置では、メインフレーム11上に突出のストッパー60によって、最下段のリフトリンク36部が支持される。又、これらストッパー60や、前記ブラケット54間にわたって、リフトリンク36、37、及びコレクタベース41等の左右外側面を覆うリンクカバー61を取付けている。
【0015】
前記コレクタ1は、左右両側面部にサイドネット7を形成し、前上部には前記ブロワシュータ46と連通でき入口43を有し、後端には前上端部から後下端部へ向けて傾斜した開口縁を形成したコレクタ口2を設け、このコレクタ口2を開閉するカバーネット4を、上端部の開閉軸62周りに前後方向へ回動可能に構成している。そして、これらのコレクタ1の内部に搬入される芝草を収容することができる。これらサイドネット7の外側部には適宜間隔の側部排気室9を形成するように覆うサイドカバー63を設け、又、該コレクタカバー3は、カバーネット4の外側には適宜間隔のカバー排気室6を形成するように覆うもので、カバーネット4からの排気を案内して、下端部に下方に向けて開口するカバー排気口5から排気するように構成している。
【0016】
コレクタ1の前面中央部には、コレクタ1内部に連通する入口43が形成されると共に、この入口43に連通する案内筒64を設け、このコレクタ1を下降することによってこの案内筒64の下端部をブロワシュータ46の上端部に嵌合して連通状態となるように構成している。又、このコレクタ1室内、及び側部排気室9の底部には、後下り傾斜の底板65、66を形成するが、この側部排気室9の底板66は、略前半部に形成して、後下端部を側部排気口8として開口する構成としている。又、前記カバーネット4は、後下り傾斜に沿って開口形成されるコレクタ口2の後側面を覆うように構成されるが、側面視で中間部をく字状形態に後方へ膨出させて、このカバーネット4の内部にも一部の芝草を収容可能の構成とすることができる。
【0017】
このようなコレクタ1のサイドネット7や、カバーネット4等は、板金製、乃至樹脂板製で目抜成形した状態として、これらの外側面を覆うようにサイドカバー63や、コレクタ口カバー3等を取付けるが、コレクタ1の主体をこれらサイドカバー63、コレクタ口カバー3等で形成しておき、これらの内側にサイドネット7や、カバーネット4等を取付ける形態とすることも可能である。
【0018】
前記コレクタ1は、コレクタベース41上にダンプ可能に取付けられる。コレクタ1の後端底部をコレクタベース41の後端部のダンプ軸67周りに回動自在に支持し、このコレクタ1とコレクタベース41との間にダンプシリンダ40を連結し、このダンプシリンダ40の伸縮によってコレクタ1を後方へダンプ回動させることができる。このコレクタベース41とコレクタ口カバー3のアーム68との間をダンプリンク38で連結して、コレクタ1を後側へダンプ回動することによって、コレクタ口カバー3が開閉軸62周りに後側へ回動して、コレクタ口2を後側下方へ向けて開くと共に、このコレクタ口カバー3のカバーネット4の前側面を前側下方へ向けて開くものである。
【0019】
このようなダンプ作用におけるコレクタの前後開きによって、コレクタ1内の収容芝草のコレクタ口2からの排出や、カバーネット4部における収容芝草のカバー口69からの排出を速やかに行わせることができる。
【0020】
次に、図4、図10、図11に基づいて、前記コレクタ口カバー3は、このカバーネット4の後側にカバー排気室6を形成するように覆う形態であるが、このコレクタ口カバー3を左右両側へ張出させて、カバー口69から後側へ膨出されるカバーネット4の左右両側面との間にもカバー排気室6を形成して、下端部のカバー排気口5へ連通させている。
【0021】
又、前記側部排気室9と、コレクタ口カバー3のカバー排気室6は、図4、図10のように、コレクタ口2の左右両側に沿って仕切壁70を形成して、独立的に仕切られた構成とし、側部排気室9は後下端部の側部排気口8から排気させ、コレクタ口カバー3のカバー排気室6の排気はこのカバー排気口5から下方へ行わせる形態としている。
【0022】
又、図11のように、これら側部排気室9とカバー排気室6側部との間の仕切壁70を開口74させて、両室9、6間を連通させて、この側部排気室9底の底板66を後端にわたって形成し、側部排気室9の排気をこの後端の開口74からカバー排気室6を経て合流させ、カバー排気口5から排気案内させる形態とすることも可能である。
【0023】
前記の如きサイドネット7の左右外側部に形成される側部排気室9や、コレクタ口カバー3のカバー排気室6等は、下方のエンジンルーム部よりも左右両側方や、後方へ張出して広く形成されるが、これらの側部排気口8や、カバー排気口5は、機体の後端部に形成されるため、前方の運転席20部や、エンジンルーム前部のラジエータ52部等への塵埃飛散を少くすることができる。
【0024】
次に、主として図12に基づいて、前記コレクタ1のダンプ作用を安全に行わせるために、前記リフトリンク36、37の昇降回動部であるリフト軸55、56等にポテンショメータ等からなるダンプセンサ71を設け、前記ブロワー42が回転される状態にあることを検出するブロワセンサ72を設け、これら各センサ71、72のコントローラ73における入力によって、駆動中のエンジン12を停止させたり、又はエンジン12を駆動させないように牽制するものである。ブロワー42が回転しているときは、このブロワシュータ46に対するコレクタ1の案内筒64の接合部が正確に連接されて、芝草搬送収納形態にあることを要する。このため、ブロワー42のファン50が回転しているとき、このブロワシュータ46と案内筒64の継目が開いた状態にあるときは、このブロワシュータ46から噴風、乃至芝草が噴出されているとき、コレクタ1の上昇、ダンプ作用を行うと危険であるが、前記のようにブロワー42のファン50が回転されているときは、ダンプセンサ71の検出によって、エンジン12が停止されるため、モーア作業を停止し、このブロワファン50の伝動回転等を停止する。
【0025】
又、このブロワセンサ72として、ブロワファン50の伝動を入り切りするブロワクラッチや、このブロワクラッチを操作するクラッチレバー等の作動、操作等によって制御する構成も可能である。又、ダンプセンサ71についても、このダンプ操作する操作レバー等によって制御する構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】フロントモーアの側面図。
【図2】そのコレクタ部の側面図。
【図3】そのコレクタ部の作動状態を示す側面図。
【図4】そのコレクタ部の側断面図(A)と、平断面図(B)。
【図5】その一部伝動機構部の側面図。
【図6】そのブロワー部の側面図。
【図7】そのフロントモーアの正面図。
【図8】そのモーアデッキ部の平面図。
【図9】そのフロントモーアの背面図。
【図10】コレクタ部の斜視図。
【図11】一部別実施例を示すコレクタ部の側断面図(A)と、平断面図(B)。
【図12】ブロワファンの駆動制御のブロック図。
【符号の説明】
【0027】
1 コレクタ
2 コレクタ口
3 コレクタ口カバー
4 カバーネット
5 カバー排気口
6 カバー排気室
7 サイドネット
8 側部排気口
9 側部排気室
【技術分野】
【0001】
この発明は、モーアによって刈取られる芝草を収容するコレクタに関するもので、芝草の収容性、収容芝草の排出性を高めるものである。
【背景技術】
【0002】
車体の後上部にダンプ可能のコレクタを設け、このコレクタの外周部にはネットを設けて芝草搬送時の排気を外側へ排出すると共に、このコレクタの後側面収容芝草の排出させるコレクタ口を設け、このコレクタ口を開閉するカバーを設ける構成(例えば、特許文献1参照)が知られている。
【特許文献1】特許第3734424号公報(第3頁、図1)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
コレクタに芝草を収容するネットを設ける形態では、コレクタのダンプ時の収容芝草の排出性を良好に維持する。コレクタ口が後側面に沿って略垂直状に形成されている形態では、この排出口に沿って設けられるネットに収容芝草の堆積圧力が働き易く、ネットの目詰が行われ易く、このコレクタ口カバーの開口による芝草排出時において、芝草排出が行われ難く、排出時間が長くなる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ1の後側面に、後下り傾斜のコレクタ口2を形成し、このコレクタ口2を開閉するコレクタ口カバー3を設け、このコレクタ口カバー3の内側には、該コレクタ口2の後上部を覆うカバーネット4と、このカバーネット4から吹出される排気を後下端部のカバー排気口5へ案内するカバー排気室6を形成したことを特徴とするモーアコレクタの構成とする。モーアで刈取られる芝草は、ブロワー等によって車体後部上のコレクタ1内へ吹込搬送されて収容される。このコレクタ1内に搬送される芝草は、一部後側のコレクタ口2へ向けて吹付けられて、このコレクタ口2を閉鎖するコレクタカバー3のカバーネット4に受けられて、内部に貯溜され、この芝草搬送風圧が、このカバーネット4から後側、乃至左右両側部のカバー排気室6へ吹出される。このカバー排気室6を下方のカバー排気口5へ案内されて、車体の後端部下方へ吐出される。このコレクタ1内の芝草収容が一杯になると、コレクタ1のダンプ作用によって、コレクタ口カバー3を後方へ回動させて、コレクタ口2を開き、コレクタ1内部の収容芝草が、このコレクタ口2から排出される。又、このコレクタ口カバー3のカバーネット4内部に収容されていた芝草も、このコレクタ口カバー3の開放によって落下排出される。
【0005】
請求項2に記載の発明は、前記コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7と、このサイドネット7から吹出される排気を後下方の側部排気口8、又は前記カバー排気口5へ案内する側部排気室9を形成したことを特徴とする。コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7、及びこの外側の側部排気室9が形成されているため、このコレクタ1内に搬入される芝草は、このサイドネット7の内側に収容堆積させ、サイドネット7を通って外側の側部排気室9へ吹抜けた排気を後方下部の側部排気口8、又は、前記コレクタ口カバー3のカバー排気口5から下方へ向けて排気案内させる。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明は、前記芝草を収容するコレクタ1のコレクタ口2を、後下りの傾斜面に形成して、このコレクタ口2を開閉するカバーネット4、カバー排気室6等を有したコレクタ口カバー3を設けるものであるから、このコレクタ口2を広く形成できると共に、一部の芝草をこのカバーネット4の内側へ収容させて収容容積を大きくすることができ、芝草排出時には、コレクタ1のダンプによってコレクタ口2の開口を大きくして、しかもカバーネット4の収容部を下方に向けて芝草の落下排出を円滑に行わせることができる。又、このコレクタ口カバー3のカバーネット4をカバー排気室6へ抜けた排気は、この後端下部のカバー排気口5から下方へ吐出されるため、前方上部の運転者等の側へ流れることを防止して、防塵効果を高めることができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、コレクタ1の左右両側部にサイドネット7を介して排気される側部排気室9を形成するため、これらサイドネット7等の芝草収容ネット面積を広く形成して、収容芝草の搬送風吹出圧力を小さく維持して、ネット目詰り等を少なくすることができ、この側部排気室9を横側へ広く形成して芝草収容量を大きくしても、この側部排気口8は、コレクタ1の後端下方部に形成されて排気案内されるため、この側部排気室9の下方に位置するエンジン機器等に直接塵埃を飛散させない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図例において、車体の前側にモーアデッキ10の装着するフロントモーアの構成は、前後方向にわたるメインフレーム11後部にエンジン12を搭載し、このエンジン12の前側下部にHST(油圧無段変速装置)13や、ミッションケース14等の伝動機構を配置して、このミッションケース14の左右両部のアクスルハウジング15に前輪16を軸装し、又、この後方下部には、ミッションケース、14部から後方に延びる後輪伝動軸17を介して伝動される操向可能の後輪18を軸装する。このメインフレーム11の前端部は前輪16よりも前方に突出して、上側にステプフロア19や、運転席20のシートフロア21、ハンドル22支持のステアリングポスト23、及びロプス24等を配置している。モーアデッキ10は、ブレード25を有するブレード軸26を左右に配置し、上側の入力軸27の入力回転によって伝動ケース28内のギヤや、伝動軸29等を介して伝動回転して、芝草の刈取を行うことができる。このモーアデッキ10は前後に支持輪30や、ゲージホイル31等を配置し、後部のメインフレーム11側から突出するリンク機構32の前端部に装着されて、リフトシリンダ33の伸縮によって回動されるリフトアーム34によって昇降連結される。
【0009】
前記メインフレーム11の後部上には、エンジン12の上側部を覆うボンネット35を設け、このボンネット35の左右外側部にコレクタ1を昇降、ダンプするためのリフトリンク36、37、及びダンプリンク38等を設け、リフトシリンダ39や、ダンプシリンダ40等によって作動させる。これらリフトリンク36、37等によって昇降されるコレクタベース41の上側に、刈取られた芝草の搬入を受けて収容するコレクタ1を構成する。このコレクタ1に刈取芝草の搬送を行うための、ブロワー42を、前記ミッションケース14の前側で、左右前輪16間隔部の中央部、かつ運転席20の後下方部に位置して、入口43を前方に向けて設置し、ブロワファンを後側のミッションケース14内等の伝動機構部から伝動する。この前側入口43と、前記モーアデッキ10の後側中央部に形成の集草口44との間を集草筒45で連結して、モーアデッキ10で刈取られる芝草を集草筒45を経てブロワー42内へ吸引搬送することができる。このブロワー42の上方に吐出口部に連通するブロワシュータ46を運転席20の後側部を上昇させてコレクタ1の前面に形成の投入口47部に連通させて、芝草の搬入させて収容させることができる。前記モーアデッキ10の入力軸27は、左側ブレード軸26上の伝動ケース28部に偏位して設けられ、この後方の伝動機構の一部の動力取出軸48から伝動軸49を介して連動される。又、前記伝動機構部は、エンジン12の出力軸51からミッションケース14内の伝動機構を経て、前記HST13を連動して前輪16や後輪18等を伝動すると共に、ブロワー42のファン50を駆動回転する。又、この出力軸51から動力取出軸48を直接連動してブレード軸26を伝動する構成としている。又、このエンジン12の前側には、ボンネット35で覆われたエンジンルーム内に、ラジエータ52や、ラジエータファン53等を配置し、このエンジンルームの前側から吸引するラジエータ風を後方へ向けて吹き流している。
【0010】
ここにおいて、この発明に係るモーアコレクタは、車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ1の後側面に、後下り傾斜コレクタ口2を形成し、このコレクタ口2を開閉するコレクタ口カバー3を設け、このコレクタ口カバー3の内側には、該コレクタ口2の後上部を覆うカバーネット4と、このカバーネット4から吹出される排気を後下端部のカバー排気口5へ案内するカバー排気室6を形成したことを特徴とするモーアコレクタの構成とする。モーアで刈取られる芝草は、ブロワー等によって車体後部上のコレクタ1内へ吹込搬送されて収容される。このコレクタ1内に搬送される芝草は、一部後側のコレクタ口2へ向けて吹付けられて、このコレクタ口2を閉鎖するコレクタカバー3のカバーネット4に受けられて、内部に貯溜され、風圧がこのカバーネット4から後側、乃至左右両側部のカバー排気室6へ吹出される。このカバー排気室6を下方のカバー排気口5へ案内されて、車体の後端部下方へ吐出される。このコレクタ1内の芝草収容が一杯になると、コレクタ1のダンプ作用によって、コレクタ口カバー3を後方へ回動させて、コレクタ口2を開き、コレクタ1内部の収容芝草が、このコレクタ口2から排出される。又、このコレクタ口カバー3のカバーネット4内部に収容されていた芝草も、このコレクタ口カバー3の開放によって落下排出される。
【0011】
又、前記コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7と、このサイドネット7から吹出される排気を後下方の側部排気口8、又は前記カバー排気口5へ案内する側部排気室9を形成している。コレクタ1内の左右両側部には、サイドネット7、及びこの外側の側部排気室9が形成されて、このコレクタ1内に搬入される芝草は、このサイドネット7の内側に収容堆積させ、サイドネット7を通って外側の側部排気室9へ吹抜けた排気を後方下部の側部排気口8、又は、前記コレクタ口カバー3のカバー排気口5から下方へ向けて排気案内させる。
【0012】
前記ボンネット35の上側に各井桁状形態のリフトリンク36、37、及びコレクタベース41フレーム等を設けるが、このリフトリンク36、37は平行状態にして、後端部を前記メインフレーム11後端上に突出の左右一対のブラケット54におけるリフト軸55、56周りに上下回動自在に支持し、この一部のリフトリンク36とブラケット54との間に連結のリフトシリンダ39の伸縮によって昇降することができる。
【0013】
各リフトリンク36、37の前端部間をリンク軸57、58で連結したブラケット59にコレクタベース41の前端部を取付けている。前記リフトシリンダ39の縮少によって下降された状態では、これら各リフトリンク36、37、及びコレクタベース41が前後水平状態で重合した状態にあり、リフトシリンダ39を伸長して上昇された状態では、平行状態を保ってリフト軸55、56周りに起立回動されるリフトリンク36、37の上端部間に前後水平状態のコレクタベース41が支持され、又、この水平状態を維持した状態で昇降される。
【0014】
このようなコレクタベース41の下降位置では、メインフレーム11上に突出のストッパー60によって、最下段のリフトリンク36部が支持される。又、これらストッパー60や、前記ブラケット54間にわたって、リフトリンク36、37、及びコレクタベース41等の左右外側面を覆うリンクカバー61を取付けている。
【0015】
前記コレクタ1は、左右両側面部にサイドネット7を形成し、前上部には前記ブロワシュータ46と連通でき入口43を有し、後端には前上端部から後下端部へ向けて傾斜した開口縁を形成したコレクタ口2を設け、このコレクタ口2を開閉するカバーネット4を、上端部の開閉軸62周りに前後方向へ回動可能に構成している。そして、これらのコレクタ1の内部に搬入される芝草を収容することができる。これらサイドネット7の外側部には適宜間隔の側部排気室9を形成するように覆うサイドカバー63を設け、又、該コレクタカバー3は、カバーネット4の外側には適宜間隔のカバー排気室6を形成するように覆うもので、カバーネット4からの排気を案内して、下端部に下方に向けて開口するカバー排気口5から排気するように構成している。
【0016】
コレクタ1の前面中央部には、コレクタ1内部に連通する入口43が形成されると共に、この入口43に連通する案内筒64を設け、このコレクタ1を下降することによってこの案内筒64の下端部をブロワシュータ46の上端部に嵌合して連通状態となるように構成している。又、このコレクタ1室内、及び側部排気室9の底部には、後下り傾斜の底板65、66を形成するが、この側部排気室9の底板66は、略前半部に形成して、後下端部を側部排気口8として開口する構成としている。又、前記カバーネット4は、後下り傾斜に沿って開口形成されるコレクタ口2の後側面を覆うように構成されるが、側面視で中間部をく字状形態に後方へ膨出させて、このカバーネット4の内部にも一部の芝草を収容可能の構成とすることができる。
【0017】
このようなコレクタ1のサイドネット7や、カバーネット4等は、板金製、乃至樹脂板製で目抜成形した状態として、これらの外側面を覆うようにサイドカバー63や、コレクタ口カバー3等を取付けるが、コレクタ1の主体をこれらサイドカバー63、コレクタ口カバー3等で形成しておき、これらの内側にサイドネット7や、カバーネット4等を取付ける形態とすることも可能である。
【0018】
前記コレクタ1は、コレクタベース41上にダンプ可能に取付けられる。コレクタ1の後端底部をコレクタベース41の後端部のダンプ軸67周りに回動自在に支持し、このコレクタ1とコレクタベース41との間にダンプシリンダ40を連結し、このダンプシリンダ40の伸縮によってコレクタ1を後方へダンプ回動させることができる。このコレクタベース41とコレクタ口カバー3のアーム68との間をダンプリンク38で連結して、コレクタ1を後側へダンプ回動することによって、コレクタ口カバー3が開閉軸62周りに後側へ回動して、コレクタ口2を後側下方へ向けて開くと共に、このコレクタ口カバー3のカバーネット4の前側面を前側下方へ向けて開くものである。
【0019】
このようなダンプ作用におけるコレクタの前後開きによって、コレクタ1内の収容芝草のコレクタ口2からの排出や、カバーネット4部における収容芝草のカバー口69からの排出を速やかに行わせることができる。
【0020】
次に、図4、図10、図11に基づいて、前記コレクタ口カバー3は、このカバーネット4の後側にカバー排気室6を形成するように覆う形態であるが、このコレクタ口カバー3を左右両側へ張出させて、カバー口69から後側へ膨出されるカバーネット4の左右両側面との間にもカバー排気室6を形成して、下端部のカバー排気口5へ連通させている。
【0021】
又、前記側部排気室9と、コレクタ口カバー3のカバー排気室6は、図4、図10のように、コレクタ口2の左右両側に沿って仕切壁70を形成して、独立的に仕切られた構成とし、側部排気室9は後下端部の側部排気口8から排気させ、コレクタ口カバー3のカバー排気室6の排気はこのカバー排気口5から下方へ行わせる形態としている。
【0022】
又、図11のように、これら側部排気室9とカバー排気室6側部との間の仕切壁70を開口74させて、両室9、6間を連通させて、この側部排気室9底の底板66を後端にわたって形成し、側部排気室9の排気をこの後端の開口74からカバー排気室6を経て合流させ、カバー排気口5から排気案内させる形態とすることも可能である。
【0023】
前記の如きサイドネット7の左右外側部に形成される側部排気室9や、コレクタ口カバー3のカバー排気室6等は、下方のエンジンルーム部よりも左右両側方や、後方へ張出して広く形成されるが、これらの側部排気口8や、カバー排気口5は、機体の後端部に形成されるため、前方の運転席20部や、エンジンルーム前部のラジエータ52部等への塵埃飛散を少くすることができる。
【0024】
次に、主として図12に基づいて、前記コレクタ1のダンプ作用を安全に行わせるために、前記リフトリンク36、37の昇降回動部であるリフト軸55、56等にポテンショメータ等からなるダンプセンサ71を設け、前記ブロワー42が回転される状態にあることを検出するブロワセンサ72を設け、これら各センサ71、72のコントローラ73における入力によって、駆動中のエンジン12を停止させたり、又はエンジン12を駆動させないように牽制するものである。ブロワー42が回転しているときは、このブロワシュータ46に対するコレクタ1の案内筒64の接合部が正確に連接されて、芝草搬送収納形態にあることを要する。このため、ブロワー42のファン50が回転しているとき、このブロワシュータ46と案内筒64の継目が開いた状態にあるときは、このブロワシュータ46から噴風、乃至芝草が噴出されているとき、コレクタ1の上昇、ダンプ作用を行うと危険であるが、前記のようにブロワー42のファン50が回転されているときは、ダンプセンサ71の検出によって、エンジン12が停止されるため、モーア作業を停止し、このブロワファン50の伝動回転等を停止する。
【0025】
又、このブロワセンサ72として、ブロワファン50の伝動を入り切りするブロワクラッチや、このブロワクラッチを操作するクラッチレバー等の作動、操作等によって制御する構成も可能である。又、ダンプセンサ71についても、このダンプ操作する操作レバー等によって制御する構成とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】フロントモーアの側面図。
【図2】そのコレクタ部の側面図。
【図3】そのコレクタ部の作動状態を示す側面図。
【図4】そのコレクタ部の側断面図(A)と、平断面図(B)。
【図5】その一部伝動機構部の側面図。
【図6】そのブロワー部の側面図。
【図7】そのフロントモーアの正面図。
【図8】そのモーアデッキ部の平面図。
【図9】そのフロントモーアの背面図。
【図10】コレクタ部の斜視図。
【図11】一部別実施例を示すコレクタ部の側断面図(A)と、平断面図(B)。
【図12】ブロワファンの駆動制御のブロック図。
【符号の説明】
【0027】
1 コレクタ
2 コレクタ口
3 コレクタ口カバー
4 カバーネット
5 カバー排気口
6 カバー排気室
7 サイドネット
8 側部排気口
9 側部排気室
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ(1)の後側面に、後下り傾斜コレクタ口(2)を形成し、このコレクタ口(2)を開閉するコレクタ口カバー(3)を設け、このコレクタ口カバー(3)の内側には、該コレクタ口(2)の後上部を覆うカバーネット(4)と、このカバーネット(4)から吹出される排気を後下端部のカバー排気口(5)へ案内するカバー排気室(6)を形成したことを特徴とするモーアコレクタ。
【請求項2】
前記コレクタ(1)内の左右両側部には、サイドネット(7)と、このサイドネット(7)から吹出される排気を後下方の側部排気口(8)、又は前記カバー排気口(5)へ案内する側部排気室(9)を形成したことを特徴とする請求項1に記載のモーアコレクタ。
【請求項1】
車体の後部上にダンプ可能に搭載のコレクタ(1)の後側面に、後下り傾斜コレクタ口(2)を形成し、このコレクタ口(2)を開閉するコレクタ口カバー(3)を設け、このコレクタ口カバー(3)の内側には、該コレクタ口(2)の後上部を覆うカバーネット(4)と、このカバーネット(4)から吹出される排気を後下端部のカバー排気口(5)へ案内するカバー排気室(6)を形成したことを特徴とするモーアコレクタ。
【請求項2】
前記コレクタ(1)内の左右両側部には、サイドネット(7)と、このサイドネット(7)から吹出される排気を後下方の側部排気口(8)、又は前記カバー排気口(5)へ案内する側部排気室(9)を形成したことを特徴とする請求項1に記載のモーアコレクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−82054(P2009−82054A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−255102(P2007−255102)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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