説明

モーターサイクル及びそのスイングアーム

【課題】油を収容するようになった中空部分を備えるスイングアーム、これを備えるモーターサイクルを提供することである。
【解決手段】モーターサイクル(10)は、フレーム(12)と、エンジン(13)と、ステアリング組立体(18)と、前輪(20)と、フレームに取り付けられ、エンジンに使用される油を収容する中空部分を備えるスイングアーム(22)と、スイングアームに回転自在に取付けられた後輪(24)とを有する。着脱自在なプレートが、スイングアームの中空部分を閉じ、第1(74)、第2及び第3(86)の継手がプレートと関連する。油ブリーザー管(78)を第1の継手に連結し、油ピックアップ管を第2の継手に連結し、油戻し管(90)を第3の継手(86)に連結するのがよい。固定位置キャリパ取付けボス(44)がスイングアームに設けられ、スイングアームは、後輪のための固定アクスル(40)を有し、キャリパ(32)を後輪に対して正しく離隔させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モーターサイクル(場合によっては、オートバイと呼ばれる)のスイングアームに関する。
【背景技術】
【0002】
スイングアームを用いてモーターサイクルの後輪をモーターサイクルのフレームに連結することは知られている。典型的には、モーターサイクルのエンジンに用いられる油は、エンジンのクランクケース、或いはエンジン又はフレームに取り付けられた別個の外部油溜め又は油タンク内に収容されている。
【0003】
公知のモーターサイクルは、スイングアームに設けられたスロット内を摺動して可撓性駆動部材の張力を調節する調節可能なリヤアクスルを有する場合が多い。リヤディスクブレーキ組立体のキャリパは、アクスルに対して一定距離のところに位置決めされていて、アクスルと共に動いてブレーキロータに対して作用的な位置のままであるようになっている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、フレーム及びフレームに取り付けられたエンジン/トランスミッション組立体を有するモーターサイクルを提供する。モーターサイクルは、ステアリング組立体に回転自在に取り付けられた前輪を更に有する。モーターサイクルは、エンジン/トランスミッション組立体及びフレームのうちの少なくとも一方に回動自在に取り付けられたスイングアームと、スイングアームに回転自在に取り付けられた後輪と、エンジン/トランスミッション組立体と後輪を互いに結合して後輪をエンジン/トランスミッション組立体の作動に応動して回転させるようになった可撓性駆動部材とを更に有している。
【0005】
スイングアームは好ましくは、エンジン/トランスミッション組立体用の油を収容するようになった中空部分を有する。少なくとも1つの導管が、スイングアームの中空部分とエンジンとを互いに連通させていて、これらの間に、流体、例えば、油又は油含有空気を流通させるようになっている。スイングアームは好ましくは、中空部分と連通した開口部を備え、スイングアームは、開口部を覆うようをスイングアームに取り付けられたプレートを有している。プレートは、少なくとも1つのポートを備え、導管は、この少なくとも1つのポートとエンジン/トランスミッション組立体とを相互に連通させている。少なくとも1つの導管としては、例えば、エンジンとスイングアームの中空部分との間で油含有空気を流通させるブリーザー管が挙げられる。
【0006】
スイングアームの中空部分内には少なくとも1つの封じ込め壁が設けられている。封じ込め壁は、中空部分内に油溜めの境界部を構成し、油を油溜め内に収容するよう働く。油溜めは好ましくは、実質的に全体がスイングアームのフロント側部分内に形成されている。
【0007】
スイングアームは好ましくは、後輪の互いに反対側の側部に沿って延びる第1及び第2の側部を有する。第1の側部は、これを貫通して設けられた駆動部材用孔を備え、駆動部材の一部は、駆動部材用孔を貫通している。駆動部材用孔は、モーターサイクルの通常の作動中は閉鎖されるが、スイングアームは、駆動部材用孔を開放させるようスイングアームから取り外すことができる着脱自在な部分を有する。
【0008】
スイングアームは好ましくは、少なくとも1つの実質的に固定位置のキャリパ取付けボスを有する。後輪キャリパを取付けボスに取り付けて後輪キャリパがブレーキロータの一部を選択的にクランプするように位置決めされる。固定位置キャリパ取付けボスは好ましくは、後輪に向いたスイングアームの表面上に設けられる。さらに、後輪アクスルは好ましくは、後輪アクスルと後輪キャリパとの間に実質的に一定の間隔を維持するようスイングアームアームによって支持される。
【0009】
本発明によるモーターサイクル、そのスイングアームは、次の実施形態を有することができる。
モーターサイクルであって、フレームと、前記フレームに取り付けられたエンジン/トランスミッション組立体と、前記フレームに連結されたステアリング組立体と、前記ステアリング組立体に回転自在に取り付けられた前輪と、前記エンジン/トランスミッション組立体及びフレームのうち少なくとも一方に回動自在に取り付けられていて、中空部分を備えたスイングアームと、前記中空部分内に入れられた前記エンジン/トランスミッション組立体用の油と、前記中空部分と前記エンジン/トランスミッション組立体を互いに連通させていて、これらの間に流体を流通させる少なくとも1つの導管と、前記スイングアームに回転自在に取り付けられた後輪とを有するモーターサイクル(実施形態1)。
前記後輪が前記エンジン/トランスミッション組立体の作動に応動して回転するよう前記エンジン/トランスミッション組立体と後輪を互いに結合している可撓性駆動ベルトを更に有している、実施形態1のモーターサイクル(実施形態2)。
前記スイングアームは、前記中空部分と連通した開口部を備え、前記モーターサイクルは、前記開口部を覆うよう前記スイングアームに着脱自在に取り付けられたプレートを更に有し、前記プレートは、少なくとも1つのポートを備え、前記少なくとも1つの導管は、前記少なくとも1つのポートと前記エンジン/トランスミッション組立体を相互に連通させている、実施形態1のモーターサイクル(実施形態3)。
前記ポートと連通していて、前記中空部分内へ延びる継手を更に有する、実施形態3のモーターサイクル(実施形態4)。
前記少なくとも1つの導管は、前記エンジン/トランスミッション組立体と前記スイングアームの前記中空部分を相互に連通させていて、これらの間に油含有空気を流通させるブリーザー管である、実施形態1のモーターサイクル(実施形態5)。
前記スイングアームの前記中空部分内に設けられた少なくとも1つの封じ込め壁を更に有し、前記封じ込め壁は、前記中空部分内に設けられていて、油を前記油溜め内に収容する油溜めの境界部を構成している、実施形態1のモーターサイクル(実施形態6)。
前記スイングアームは、フロント側部分と、前記後輪の互いに反対側に位置する側部に沿って延びる第1及び第2の側部とを有し、前記油溜めは実質的に全体が前記スイングアームの前記フロント側部分内に構成されている、実施形態6のモーターサイクル(実施形態7)。
前記スイングアームは、前記後輪の互いに反対側の側部に沿って延びる第1及び第2の側部を有し、前記第2の側部は、これを貫通して設けられた駆動部材用孔を有し、前記駆動部材の一部は、前記駆動部材用孔を貫通している、実施形態1のモーターサイクル(実施形態8)。
前記駆動部材用孔は、前記モーターサイクルの通常の作動中、閉鎖され、前記スイングアームは、前記駆動部材用孔を開放するよう前記スイングアームから取り外すことができる着脱自在な部分を有している、実施形態8のモーターサイクル(実施形態9)。
前記着脱自在な部分は、前記スイングアームに回動自在に取り付けられていて、前記駆動部材用孔を開閉するよう回動自在に動くことができる、実施形態9のモーターサイクル(実施形態10)。
前記後輪に取り付けられたロータと、前記スイングアームに設けられた少なくとも1つの固定位置キャリパ取付けボスと、前記取付けボスに取り付けられた後輪キャリパとを更に有し、前記後輪キャリパは前記ロータの一部を選択的にクランプするよう位置決めされている、実施形態1のモーターサイクル(実施形態11)。
前記固定位置キャリパ取付けボスは、前記後輪に向いた前記スイングアームの表面に設けられている、実施形態11のモーターサイクル(実施形態12)。
前記後輪を回転自在に支持する後輪アクスルを更に有し、前記スイングアームは、前記後輪アクスルを前記スイングアームに対して実質的に固定された位置に支持する少なくとも1つの固定位置孔を有し、前記スイングアームは、前記後輪アクスルと前記後輪キャリパとの間に実質的に一定の間隔を維持している、実施形態11のモーターサイクル(実施形態13)。
モーターサイクル用スイングアームであって、モーターサイクルのトランスミッション及びモーターサイクルのフレームのうち少なくとも一方に回動自在に取り付けられるようになったフロント側部分と、互いに間隔を置いて配置されていて、前記フロント側部分から後方に延び、モーターサイクルの後輪の互いに反対側の側部に沿って延びるようになった第1及び第2の側部と、前記フロント側部分、第1の側部及び第2の側部のうちの少なくとも1つの中に構成されていて、モーターサイクルのエンジン用の油を収容するようになった油溜めとを有するスイングアーム(実施形態14)。
前記スイングアーム内に設けられた中空部分と、前記油溜めを前記中空部分内に少なくとも部分的に形成するよう前記中空部分内に設けられた封じ込め壁を更に有する、実施形態14のスイングアーム(実施形態15)。
前記油溜めは、実質的に全体が前記スイングアーム前記フロント側部分内に形成されている、実施形態14のスイングアーム(実施形態16)。
前記スイングアームに設けられていて、前記油溜めと連通した開口部と、前記開口部を覆うプレートとを更に有し、前記プレートは、モーターサイクルのエンジンと前記油溜めとを互いに連通させるようになった少なくとも1つのポートを有する、実施形態14のスイングアーム(実施形態17)。
前記開口部は、前記スイングアームの前記フロント側部分に設けられている、実施形態17のスイングアーム(実施形態18)。
前記プレートの前記ポートと連通していて、実質的に前記油溜めの頂部まで前記油溜め内へ延びるブリーザー継手を更に有し、前記ブリーザー継手は、ブリーザー管とモーターサイクルエンジンを互いに連通させるようになっている、実施形態17のスイングアーム(実施形態19)。
前記側部のうち少なくとも一方は、可撓性駆動部材を挿通状態で受け入れるようになった駆動部材用孔を備え、前記スイングアームは、前記駆動部材用孔を開放させるよう前記スイングアームから取り外すことができる着脱自在な部分を有する、実施形態14のスイングアーム(実施形態20)
前記着脱自在な部分は、前記スイングアームに回動自在に取り付けられていて、前記駆動部材用孔を開閉するよう回動自在に動くことができる、実施形態20のスイングアーム(実施形態21)。
少なくとも1つの固定位置リヤアクスル用孔と、少なくとも1つの固定位置キャリパ取付けボスとを更に有し、前記リヤアクスル用孔及びキャリパ取付けボスは、後輪アクスルとこれに取り付けられたキャリパとの間に実質的に一定の間隔を維持するようになっている、実施形態14のスイングアーム(実施形態22)。
【0010】
本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明、特許請求の範囲及び図面を参照すると当業者には明らかになろう。
【0011】
本発明の一実施形態を詳細に説明する前に、本発明の用途は、以下の説明に記載し又は図面に示す構成部品の構成及び配置の細部に限定されないことは理解されるべきである。本発明は、他の実施形態で実施でき且つ種々の方法で実施できる。また、本明細書で用いる言い回し及び用語は、説明のためであって本発明を限定するものと解釈されてはならない。「〜を含む」及び「〜を有する」並びに本明細書において用いられるこれらの変形表現は、使用上、「〜」にあたる構成要件及びその均等範囲並びに追加の構成要件を含むものである。「〜から成る」及び本明細書で用いるこの変形表現は、使用上、「〜」にあたる構成要件だけを含むものである。方法又は工程の構成要件を識別する文字の使用は、単に識別のためであり、構成要件を特定の順序で実施しなければならないということを示すものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、フレーム12及びフレーム12に連結されたエンジン/トランスミッション組立体13を有するモーターサイクル10を示している。エンジン/トランスミッション組立体13は、エンジン14及びエンジン14に連結されたトランスミッション16を有している。エンジン/トランスミッション組立体13のエンジン14及びトランスミッション16は、単一の一体形ハウジング又は互いに連結された別個のハウジングのいずれを有してもよい。モーターサイクルは、フレーム12のフロントに取り付けられたステアリング組立体18と、ステアリング組立体18に回転自在に取り付けられていて、モーターサイクル10のフロント端部を支持した前輪20と、トランスミッション16に回動自在に連結されたスイングアーム22と、スイングアーム22に回転自在に取り付けられた後輪24とを更に有している。可撓性駆動部材、例えば、図示の駆動ベルト26又は従来型チェーンは、後輪24とトランスミッション16の出力シャフト28を相互に連結している。リヤブレーキロータ30(図2)が、後輪24に取り付けられ、キャリパ32は、リヤブレーキロータ30の右側フェース及び左側フェースに圧着し、又はこれらをクランプして後輪24の回転を減速させるために用いられる。
【0013】
図3〜図6は、前方部分33並びに前方部分33から後方に延びる第1及び第2の互いに間隔を置いた側部34,36を有するスイングアーム22を一層分かりやすく示している。第1の側部34は、閉鎖側部であり、第2の側部36は、駆動ベルト26を挿通させる駆動部材用孔38を有している。側部36の部分39は、孔38を開放するよう着脱自在である。部分39に関して本明細書で用いる「着脱自在」という用語は、部分39がスイングアーム22の残部から完全に取り外されようと、そうでなかろうと何れにせよ、駆動部材用孔38を開閉するよう選択的に可動であることを意味している。例えば、図7に示す変形構成例では、部分39は、ピン又は他のピボット部材Pでスイングアーム22の残部に回動自在に連結されている。部分39は、像想線で示されていて、孔38が開いている開放位置まで回動できる。図7の部分39は依然として、スイングアームに対して「着脱自在」であると考えられる。というのは、これは、孔38を開閉するよう選択的に動くことができるからである。また、部分39全体を回動させる必要はなく、ベルト26の取外し及び交換を可能にするほど孔38を開放するに十分、一部を回動させれば足りることは注目されるべきである。
【0014】
後輪アクスル40は、スイングアーム22に設けられた孔42内に支持されていて、スイングアーム22に対して調節不能である。後輪24は、軸受43(図4)により後輪アクスル40に取り付けられていて後輪24が後輪アクスル40の周りに回転するようになっている。
【0015】
図4で最もよく分かるように、キャリパ32は、後輪24に向いた閉鎖側部34の表面上の一定の場所でスイングアーム22に連結された1対の取付けボス44に取り付けられる。変形例として、キャリパをスイングアームの頂部、底部又は任意他の表面に取り付けてもよい。後輪アクスル40及びキャリパ32は、再位置決めを必要としないのでスイングアーム22に対して「固定位置」部品と呼ばれている。後輪アクスル40とキャリパ32の両方は固定位置部品なので、アクスル40とキャリパ32との間の間隔は一定に保たれる。したがって、正確な直径のロータ30が用いられると、キャリパ32は後輪24及びロータ30を取り外して交換した後でもリヤブレーキロータ30の縁部に関して自動的に位置決めされる。しかしながら、キャリヤ32又は取付けボス44により、キャリパ32の制動性能を最適化するためにキャリパ32をロータ30に対して再位置決めするよう小規模な調整を行なうのがよい。例えば、取付けボス44は、ロータ30に対するキャリパ32の或る程度の微調整を可能にする細長いスロットの形態をしているのがよい。
【0016】
図示のキャリパ32は図示のロータ30の外縁部からロータの左側フェース及び右側フェースに圧着し、図示のロータ30は後輪24のハブに取り付けられているが、いわゆるインサイドアウト(inside-out)ディスクブレーキ組立体を採用することがよいことは理解されるべきである。かかるインサイドアウトディスクブレーキ組立体は、車輪リム又は1以上のスポークに取り付けられたリング状ロータ及びリング状ロータの内縁部からロータの左側フェース及び右側フェースに圧着し、又はこれらをクランプするキャリパを有する。インサイドアウトディスクブレーキ組立体45の一例が、図1の前輪20に設けられた状態で示されている。
【0017】
図5及び図6で分かるように、スイングアーム22の前部及び側部34,36の各一部は、中空部分46を構成し、そのフロント側部分は、エンジン14の油を収容する油溜めSとして働く。図3に示すように、油は中空部分46を充填ライン47まで満たし、ブリーザー部分48が、中空部分46内で油の上方に構成されている。油がモーターサイクル10の作動中にスイングアーム22の全長にわたってこれに跳ねかかるのを防止するために封じ込め壁49は閉鎖側部34及び側部36の下方部分内に形成されている。したがって、封じ込め壁49は、油溜めSを中空部分46内に部分的に構成している。油溜めSは、実質的に全体がスイングアーム22の前部内に構成されている。
【0018】
油ドレン穴50がスイングアームの底部を貫通していて、中空部分46と連通している。モーターサイクル10の作動中、ドレン穴50を閉鎖するようドレンプラグ54を用いるのがよい。
【0019】
油取付けプレート58が、モーターサイクル22の底部に設けられた開口部60を覆っていて、3つの穴又はポート62,66,70を有している。第1の穴62は、油溜めSの頂部の近くに延びていてブリーザー部分48と連通したブリーザー継手74と連通している。エンジン14からのブリーザー管78は、油含有空気をエンジン14からブリーザー部分48に流通させることができるよう第1の穴62を介してブリーザー継手74と連通している。第2の穴66は、油送り管82と連通していて、油を油溜めSの底部からエンジン14に供給する。
【0020】
第3の穴70は、油溜めS内へ延びる油戻し継手86と連通している。油戻し管又は戻り油管90が、第3の穴70を介して油戻し継手86と連通している。
油戻し管90は、エンジンからの高温油を中空部分46に戻す。油戻し継手86は、油を油ライン47の近くに堆積させるので、油には、第2の穴66及び油送り管82を通ってエンジン14に戻る前に脱泡及び冷却の機会が与えられる。
【0021】
別々の継手74,86を図示したが、変形例として管78,90を、これらが継手74,86として働くようそれぞれの穴62,70を貫通して適当な高さまで延長させてもよいことは注目されるべきである。いずれの場合においても、封止ガスケット又はグロメットを各穴62,66,70内に用いて油溜めからの油の漏れを無くすのがよい。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明を具体化したモーターサイクルの側面図である。
【図2】説明の便宜上、部分的に省いた状態のモーターサイクルの左後方から見た斜視図である。
【図3】モーターサイクルのスイングアームの斜視図である。
【図4】モーターサイクルのリヤ部分の分解図である。
【図5】スイングアームの分解図である。
【図6】図3の6−6線矢視断面図である。
【図7】スイングアームの変形構成例の斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
10 モーターサイクル
12 フレーム
13 エンジン
18 ステアリング組立体
20 前輪
22 スイングアーム
24 後輪
32 キャリパ
40 後輪アクスル
44 キャリパ取付けボス
58 プレート
74,86 継手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーターサイクルであって、
フレームと、
前記フレームに取り付けられたエンジン/トランスミッション組立体と、
前記フレームに連結されたステアリング組立体と、
前記ステアリング組立体に回転自在に取り付けられた前輪と、
前記エンジン/トランスミッション組立体及びフレームのうち少なくとも一方に回動自在に取り付けられ、固定位置キャリパ取付けボスを備えたスイングアームと、
前記スイングアームに回転自在に取り付けられた後輪と、
前記後輪を前記エンジン/トランスミッション組立体の作動に応動して回転させるように前記エンジン/トランスミッション組立体と後輪とを互いに結合する可撓性駆動部材と、
前記後輪に取り付けられたブレーキロータと、
前記キャリパ取付けボスで前記スイングアームに取り付けられ、前記後輪の回転を減速させるように前記ブレーキロータを選択的にクランプするキャリパとを有する、
モーターサイクル。
【請求項2】
前記キャリパ取付けボスは、前記後輪に向いた前記スイングアームの表面に設けられている、請求項1記載のモーターサイクル。
【請求項3】
前記後輪用のアクスルを更に有し、前記スイングアームは、前記アクスルと前記キャリパとの間に実質的に一定の間隔を維持するように前記アクスルを前記スイングアーム上の固定された位置で支持する少なくとも1つの固定位置孔を備える、請求項1記載のモーターサイクル。
【請求項4】
モーターサイクル用スイングアームであって、
モーターサイクルのトランスミッション及びモーターサイクルのフレームのうち少なくとも一方に回動自在に取り付けられるようになったフロント側部分と、
互いに間隔を置いて配置され、前記フロント側部分から後方に延び、モーターサイクルの後輪の互いに反対側の側部に沿って延びるようになった第1、第2の側部と、
前記フロント側部分、第1の側部及び第2の側部のうちの1つに設けられ、キャリパを前記スイングアームに対して固定された位置で支持するようになった固定位置キャリパ取付けボスとを有する、
スイングアーム。
【請求項5】
アクスルを固定された位置で支持し、アクスルとキャリパとの間に一定且つ調節不能な間隔を維持するようになった少なくとも1つの固定位置孔を更に有する、請求項4記載のスイングアーム。
【請求項6】
前記キャリパ取付けボスは、前記第1の側部及び第2の側部のうちの一方に設けられている、請求項4記載のスイングアーム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−120389(P2008−120389A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−33136(P2008−33136)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【分割の表示】特願2002−200432(P2002−200432)の分割
【原出願日】平成14年7月9日(2002.7.9)
【出願人】(501178237)ビューエル・モーターサイクル・カンパニー (2)
【Fターム(参考)】