説明

三次元計測システム及び三次元計測方法

【課題】ワークを高精度に三次元計測すること。
【解決手段】三次元計測システム1は、非接触式の三次元計測器4をロボット2により移動させてワーク5の形状を三次元に計測する。予めロボット座標データに基づき制御されるロボット2の挙動をロボット計測装置14により実測し、そのときのロボット実測データとロボット座標データとをデータ処理装置12が比較してロボット座標データを補正するための補正モデルを算出して備えておく。そして、ワーク5の計測時には、ロボット座標データに基づき制御されるロボット2と三次元計測器4を同期させてワーク5の形状を三次元に計測し、そのときのロボット座標データを補正モデルにより補正し、その補正されたロボット座標データと三次元計測器4による三次元計測座標データとをデータ処理装置12で統合して任意座標により出力装置13へ出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、非接触式の三次元計測器をロボットにより移動させてワークの形状を三次元に計測する三次元計測システム及び三次元計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1及び2に記載される技術が知られている。特許文献1には、測定対象(ワーク)に係る設計データ(三次元CADデータ)から最適なスキャンパス情報を作成し、そのスキャンパス情報に基づいてアーム型三次元計測機の測定器手先部を三次元に移動させ、測定対象を自動的かつ速やかに三次元測定するようになっている。しかし、この技術では、三次元計測機の座標系(ロボット位置)の計測値と、測定器手先部の座標系(計測座標)の計測値との間にずれが存在することがあり、このずれを解消しない限り測定対象を正確に三次元測定することが困難となる。
【0003】
これに対し、特許文献2には、三次元空間内で移動するように自動機に取り付けられた非接触式の三次元位置センサの座標系(計測座標)を、自動機原点(ロボット位置)に一致させるようにした三次元計測機の座標系のキャリブレーション方法が記載されている。この方法では、3球式の基準器を用いることにより、自動機原点(ロボット位置)に対してセンサ原点(計測座標)のずれに対応する三次元位置又は三次元形状のローカル座標値のキャリブレーション(いわゆる「ハンドアイ校正」)を、簡単かつ高精度に行うようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−292474号公報
【特許文献2】特開2002−310641号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献2に記載の技術では、センサ原点(計測座標)と、自動機原点(ロボット位置)との間でキャリブレーションが行われるが、自動機原点(ロボット位置)と自動機座標(ロボット座標)との関係が補正されることはない。自動機原点(ロボット位置)と、自動機座標(ロボット座標)との間には、部品の製作や組み付け上の誤差、ギヤのバックラッシ、自動機自体のたわみ等に起因する誤差が存在する。このため、たとえ、センサ原点(計測座標)と、自動機原点(ロボット位置)との間「ハンドアイ校正」を行ったとしても、ワークにつき任意座標の三次元計測データを得るためには、センサ原点(計測座標)と自動機座標(ロボット座標)との間でデータを座標変換して統合する必要がある。ここで、センサ原点(計測原点)と自動機原点(ロボット位置)との関係は変化しない。このため、自動機原点(ロボット位置)と自動機座標(ロボット座標)との間にずれが在る以上、センサ原点(計測座標)と自動機座標(ロボット座標)とを統合して任意座標の三次元計測データを作成しても、正確なデータが得られない。このため、ワークを精度良く三次元計測できなくなるおそれがあった。
【0006】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ワークを高精度に三次元計測することを可能とした三次元計測システム及び三次元計測方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明の三次元計測システムは、ワークを非接触により三次元に計測するための三次元計測器と、三次元計測器をワークの周りにて三次元に移動させるためのロボットと、ロボットを制御するためのロボット制御手段と、予めロボット制御手段によりロボット座標データに基づいて制御されるロボットの挙動をロボット計測手段により計測し、そのときのロボット計測手段によるロボット実測データとロボット座標データとを比較してロボット座標データを補正するための補正モデルを算出して備え、補正モデルに基づいてロボット座標データを補正するためのロボット座標データ補正手段と、ロボット座標データ補正手段により補正されるロボット座標データと、三次元計測器による三次元計測座標データとを統合して任意座標により出力するためのデータ統合手段とを備え、ワークの計測時には、ロボット制御手段によりロボット座標データに基づいて制御されるロボットと三次元計測器を同期させてワークの形状を三次元に計測し、そのときのロボット座標データをロボット座標データ補正手段の補正モデルにより補正し、その補正されたロボット座標データと三次元計測器による三次元計測座標データとをデータ統合手段により統合して任意座標により出力することを趣旨とする。
【0008】
上記発明の構成によれば、ロボット座標データ補正手段により、予めロボット座標データとロボット実測データとの誤差が補正モデルとして算出され、備えられる。ここで、「補正モデル」とは、ワークの計測時に、ロボット制御手段からロボットへ出力されるロボット座標データを補正するための補正値に相当する。そして、ワークの計測時には、ロボット座標データに基づいて制御されるロボットと三次元計測器を同期させてワークの形状を三次元に計測し、そのときのロボット座標データがロボット座標データ補正手段の補正モデルにより補正され、その補正されたロボット座標データと三次元計測器による三次元計測座標データとがデータ統合手段により統合されて任意座標により出力される。従って、ワークの計測時には、補正モデルで補正されたロボット座標データと三次元計測座標データとが誤差なく統合されて任意座標により出力される。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、非接触式の三次元計測器をロボットにより移動させてワークの形状を三次元に計測する三次元計測方法であって、予めロボット座標データに基づいて制御されるロボットの挙動をロボット計測手段により計測し、そのときのロボット計測手段によるロボット実測データとロボット座標データとを比較してロボット座標データを補正するための補正モデルを算出して備えておき、ワークの計測時には、ロボット座標データに基づいて制御されるロボットと三次元計測器を同期させてワークの形状を三次元に計測し、そのときのロボット座標データを補正モデルにより補正し、その補正されたロボット座標データと三次元計測器による三次元計測座標データとを統合して任意座標により出力することを趣旨とする。
【0010】
上記発明の構成によれば、ワークの計測時には、補正モデルで補正されたロボット座標データと三次元計測座標データとが誤差なく統合されて任意座標により出力される。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、ワークを高精度に三次元計測することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、ワークを高精度に三次元計測することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の三次元計測システム及び三次元計測方法を具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1に、この実施形態の三次元計測システム1を概略構成図により示す。図2に、ロボット2、ロボット座標、ロボット位置(計測原点)、計測座標及びワーク座標の関係を概念図により示す。この三次元計測システム1は、多関節アーム式のロボット2と、ロボット2のアーム3の先端に固定された非接触式の三次元計測器4と、ロボット2を制御するためのロボット制御手段としてのロボット制御装置11と、三次元計測器4による三次元計測座標データを処理等するためのデータ処理装置12と、計測対象であるワーク5をセットするためのワークセット治具6とを備える。三次元計測システム1は、ロボット2に固定された三次元計測器4を、ロボット2を動かしてワーク5の周りにて三次元に移動させることにより、ワーク5の形状を非接触により三次元に計測するものである。
【0015】
三次元計測器4は、例えば、レーザによりワーク5の形状を非接触により三次元に計測するようになっている。ロボット制御装置11は、ロボット2を所定の制御プログラムに基づいて制御するようになっている。このとき、ロボット制御装置11は、ロボット座標データに基づいてロボット2を制御する。これにより、ロボット2に固定された三次元計測器4を、ワーク5の周りにて前後、左右及び上下の三次元に自在に移動させるようになっている。データ処理装置12は、三次元計測器4による三次元計測座標データを処理等して出力装置13へ出力するようになっている。出力装置13は、ディスプレイやプリンタ等を含む。データ処理装置12には、ロボット計測装置14からロボット実測データが入力されるようになっている。このロボット計測装置14は、必要に応じてロボット2の挙動を実際に計測するために使用される。ロボット計測装置14は、本発明のロボット計測手段に相当する。
【0016】
ここで、例えば、図3に、ロボット2を制御するために出力した「ロボット座標データ」と、実際にロボット2の挙動を計測して得られた「ロボット実測データ」との関係をグラフに示す。図3に示すように、「ロボット座標データ」と「ロボット実測データ」との間には「ずれ」が存在する。この「ずれ」は、ロボット構成部品の製作誤差及び組み付け誤差、ギヤのバックラッシ、並びに、荷重によるアームのたわみ等に起因することが考えられる。従って、三次元計測システム1において、ロボット2を動作させて三次元計測器4を移動させた場合、図2において、ロボット2のアーム3の先端である「ロボット位置」と「ロボット座標」との間に「ずれ」が在ることから、「ロボット位置」との間で変化がない三次元計測器4の「計測原点」と「ロボット座標」との間にずれが生じる。従って、このままでは、三次元計測器4による「計測座標」と「ロボット座標」との間にずれが生じ、ワーク5を正確に三次元計測できなくなる。
【0017】
そこで、この実施形態では、「ロボット位置」と「ロボット座標」との間の「ずれ」に応じて「ロボット座標」に係るロボット座標データを補正することにより、「ロボット座標」と「計測座標」とを一致させてワーク5を正確に三次元計測できるようにしている。ここで、ロボット2を、図4に示すような「補正モデル」として概念図で表すことができる。例えば、「拡張DH法」を適用することで、ロボット実測データにマッチした「補正モデル」を取得することができる。すなわち、この実施形態では、図5にフローチャートで示すように、(1)図4に示す各軸L1〜L6の回転角度(軸角度)θ1〜θ6を取得し、(2)それら軸角度θ1〜θ6に基づきロボット座標Pについてロボット実測データにマッチした「補正モデル」を取得し、(3)この「補正モデル」から正確なロボット座標データを取得するようになっている。
【0018】
次に、三次元計測システム1を使用して行うワーク5の三次元計測について説明する。この実施形態では、事前準備として、ロボット2を適当に制御したときの挙動を実測することにより、「補正モデル」を作成するようになっている。ここで、「補正モデル」とは、ワーク5の計測時に、ロボット制御装置11からロボット2へ出力されるロボット座標データを補正するための補正値に相当する。この事前準備は、一旦行われた後は、ロボット2の構成要素の位置関係に変更があった場合にのみ実施することとなる。図6に、「補正モデル」を取得する事前準備のためのデータ処理の内容をフローチャートにより示す。この処理は、データ処理装置12が実行する。
【0019】
先ず、ステップ100で、データ処理装置12は、ロボット2とワーク5との位置関係を算出する。この算出には、例えば「同時変換行列」等の方法が使用される。次に、ステップ110で、データ処理装置12は、ロボット2と三次元計測器4との位置関係を算出する。この算出にも、例えば「同時変換行列」等の方法が使用される。次に、ステップ120で、データ処理装置12は、ロボット座標補正、すなわち、ロボット座標のモデル化を行う。これにより、仮の「補正モデル」を取得する。
【0020】
その後、ステップ130で、データ処理装置12は、ロボット挙動を実測する。すなわち、ロボット制御装置11により所定のロボット座標データに基づいてロボット2を制御し、その制御されるロボット2の挙動をロボット計測装置14により実際に計測する。この実測は、例えば、計測対象物であるロボット2にLEDを貼付し、その貼付位置を3つのカメラで計測し、その計測データを画像処理することにより行う。LEDを3つ使用することで、6次元(並進3軸+各軸周りの角度)計測が可能となる。
【0021】
次に、ステップ140で、データ処理装置12は、ロボット挙動に係るロボット実測データを「補正モデル」と比較する。そして、ステップ150で、データ処理装置12は、上記比較によりロボット実測データと補正モデルとの誤差が許容範囲内か否かを判断する。この判断結果が否定である場合、データ処理装置12は、ステップ160で、「補正モデル」を修正した上で、ステップ140の処理へ戻る。ステップ150の判断結果が肯定である場合、データ処理装置12は、ステップ170で、最終的な「補正モデル」を確定して記憶する。
【0022】
上記したようにデータ処理装置12は、予めロボット座標データに基づいて制御されるロボット2の挙動をロボット計測装置14により実際に計測し、そのときのロボット計測装置14によるロボット実測データとロボット座標データとを比較してロボット座標データを補正するための「補正モデル」を算出して確定し、その確定した「補正モデル」を記憶して備えておく。このような処理を実行するデータ処理装置12は、本発明のロボット座標データ補正手段に相当する。
【0023】
次に、上記の事前準備を前提としたワーク5の三次元計測について説明する。図7に、データ処理装置12が実行する処理内容をフローチャートにより示す。
【0024】
先ず、ステップ200で、データ処理装置12は、ロボット2と三次元計測器4を同期してワーク5を計測する。すなわち、ロボット制御装置11がロボット座標データに基づいてロボット2を制御し、ロボット2のアーム3をワーク5の周りで前後、左右及び上下に三次元に動かし、このときのロボット座標に同期して三次元計測器4がワーク5の形状を非接触で三次元に計測する。
【0025】
次に、ステップ210で、データ処理装置12は、三次元計測器4からの三次元計測座標データを入力する。これと平行して、ステップ220では、データ処理装置12は、ロボット制御装置11からロボット座標データ(各軸角度)を入力する。また、ステップ230で、データ処理装置12は、ロボット座標データを補正する。すなわち、ワーク5の計測時におけるロボット座標データを、事前準備で確定した「補正モデル」に基づいて補正する。
【0026】
その後、ステップ240で、データ処理装置12は、データを統合する。すなわち、補正されたロボット座標データと計測により得られた三次元計測座標データとを統合する。これにより、計測座標をロボット座標により座標変換する。その後、ステップ250で、データ処理装置12は、三次元計測座標データを出力装置13へ出力する。この場合、ロボット座標又はワーク座標として出力することができる。
【0027】
そして、ステップ260で、データ処理装置12は、ワーク5の形状を全て計測したか否かを判断する。この判断結果が否定である場合、データ処理装置12は、ステップ200の処理へ戻る。この判断結果が肯定である場合、その後処理を終了する。
【0028】
上記したように、データ処理装置12は、ワーク5の計測時には、ロボット座標データに基づいて制御されるロボット2と三次元計測器4を同期させてワーク5の形状を三次元に計測し、そのときのロボット座標データを「補正モデル」により補正し、その補正されたロボット座標データと三次元計測器4による三次元計測座標データとを統合して任意座標(ロボット座標又はワーク座標)により出力する。このような処理を実行するデータ処理装置12は、本発明のデータ統合手段に相当する。
【0029】
以上説明したこの実施形態の三次元計測システム及び三次元計測方法によれば、データ処理装置12により、予めロボット座標データとロボット実測データとの誤差が補正モデルとして算出され、データ処理装置12に記憶されて備えられる。そして、ワーク5の計測時には、ロボット制御装置11によりロボット座標データに基づいて制御されるロボット2と三次元計測器4を同期させてワーク5の形状を三次元に計測する。そして、そのときのロボット座標データがデータ処理装置12の「補正モデル」により補正され、その補正されたロボット座標データと三次元計測器4による三次元計測座標データとがデータ処理装置12により統合されて任意座標により出力装置13に出力される。従って、ワーク5の計測時には、「補正モデル」で補正されたロボット座標データと三次元計測座標データとが誤差なく統合されて任意座標により出力装置13に出力されることとなる。このため、ロボット2につき、ロボット位置とロボット座標との間にずれが在っても、ロボット座標が補正されるので、三次元計測器4の計測座標とロボット2のロボット座標とを統合して任意座標の正確な三次元計測データを得ることができる。この結果、ワーク5を精度良く三次元計測することができる。また、この実施形態では、ロボット2により三次元計測器4を三次元に移動させることから、ワーク5の形状を高速かつフレキシブルに計測することができる。
【0030】
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】三次元計測システムを示す概略構成図。
【図2】ロボット、ロボット座標、ロボット位置(計測原点)、計測座標及びワーク座標の関係を示す概念図。
【図3】ロボットを制御するための「ロボット座標データ」と、実際にロボットの挙動を計測して得られた「ロボット実測データ」との関係を示すグラフ。
【図4】ロボットの「補正モデル」を示す概念図。
【図5】ロボット座標データ取得の流れを示すフローチャート。
【図6】「補正モデル」を取得する事前準備のためのデータ処理の内容を示すフローチャート。
【図7】三次元計測の処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0032】
1 三次元計測システム
2 ロボット
4 三次元計測器
5 ワーク
11 ロボット制御装置(ロボット制御手段)
12 データ処理装置(ロボット座標データ補正手段、データ統合手段)
14 ロボット計測装置(ロボット計測手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを非接触により三次元に計測するための三次元計測器と、
前記三次元計測器を前記ワークの周りにて三次元に移動させるためのロボットと、
前記ロボットを制御するためのロボット制御手段と、
予め前記ロボット制御手段によりロボット座標データに基づいて制御される前記ロボットの挙動をロボット計測手段により計測し、そのときの前記ロボット計測手段によるロボット実測データと前記ロボット座標データとを比較して前記ロボット座標データを補正するための補正モデルを算出して備え、前記補正モデルに基づいて前記ロボット座標データを補正するためのロボット座標データ補正手段と、
前記ロボット座標データ補正手段により補正される前記ロボット座標データと、前記三次元計測器による三次元計測座標データとを統合して任意座標により出力するためのデータ統合手段と
を備え、
前記ワークの計測時には、前記ロボット制御手段により前記ロボット座標データに基づいて制御される前記ロボットと前記三次元計測器を同期させて前記ワークの形状を三次元に計測し、そのときの前記ロボット座標データを前記ロボット座標データ補正手段の前記補正モデルにより補正し、その補正されたロボット座標データと前記三次元計測器による三次元計測座標データとを前記データ統合手段により統合して任意座標により出力する
ことを特徴とする三次元計測システム。
【請求項2】
非接触式の三次元計測器をロボットにより移動させてワークの形状を三次元に計測する三次元計測方法であって、
予めロボット座標データに基づいて制御される前記ロボットの挙動をロボット計測手段により計測し、そのときの前記ロボット計測手段によるロボット実測データと前記ロボット座標データとを比較して前記ロボット座標データを補正するための補正モデルを算出して備えておき、
前記ワークの計測時には、前記ロボット座標データに基づいて制御される前記ロボットと前記三次元計測器を同期させて前記ワークの形状を三次元に計測し、そのときの前記ロボット座標データを前記補正モデルにより補正し、その補正されたロボット座標データと前記三次元計測器による三次元計測座標データとを統合して任意座標により出力する
ことを特徴とする三次元計測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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