説明

二連チューブ容器

【課題】二種類の液を別々に収納して一種類ずつ吐出することが可能で、一方の液の吐出時には他方の液の流路を自動的に遮断させておくことができ、また、非使用時には両方の液の流路を遮断させておくことができ、しかも、それらの切り換えは注出キャップを構成する回転部材を回転させるという簡単な操作で行える二連チューブ容器を提案する。
【解決手段】注出キャップBは、第1チューブ容器体A1の第1口頸部4a及び第2チューブ容器体A2の第2口頸部4bからそれぞれ吐出口54に至る第1流路p1及び第2流路p2を備え、また、第1流路及び第2流路をそれぞれ遮断するとともに、回転位置により第1流路を連通させる第1窓孔13a 及び第2流路を連通させる第2窓孔13b を穿設したシール筒30を備えた回転部材を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は二連チューブ容器に関し、詳しくは、二種類の収容物を個別に吐出することのできる二連チューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
二連のチューブ容器体で形成した混合用クリーム状物注出容器が提案されている。(例えば,特許文献1参照)
【0003】
上記二連チューブ容器は、垂直に設けた平板部と垂直湾曲板部とで、上方筒部を横断面ほぼ半円状に形成した、異種クリーム状物収納用の左右一対をなす胴部形成用筒部下端を、上記垂直平板部相互を面接触させた状態で左右方向からの挟着により四層をなす一枚の平板状シール板部として閉塞するとともに、各筒部上端からは肩部を介して口頸部を起立する、弾性圧搾可能な合成樹脂製二連チューブ容器本体と、上記各口頸部外面へ嵌合させた左右一対の嵌合筒を有し、これ等両嵌合筒を囲んで頂板外周から外筒を垂下するとともに、該外筒上部にヒンジを介して付設した蓋板を外筒上端部へ開閉自在に嵌合させたキャップとからなり、上記蓋板開閉により、上記嵌合筒と連通して頂板上面へ開口するノズル口を開閉自在に設け、又上記一対の胴部形成用筒部の対向面を形成する、上記垂直平板部下方の壁部には、互いに噛み合う凹条と凸条とをそれぞれ縦設したことを特徴とする。
【特許文献1】特開2002−59944号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した二連チューブ容器は、異種クリーム状物を同時に吐出して混合状態で吐出する如く構成したものであるが、近年のこの種の内容物の多様化に伴い、二種類のものを混合せずに順次使用する形態の化粧品,薬剤,その他の製品が出現し、これらに適した容器が要望されている。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みてなされたもので、二種類の液を一種類づつ吐出することが可能で、一方の液の吐出時には他方の液の流路を自動的に遮断させておくことができ、また、非使用時には両方の液の流路を遮断させておくことができ、しかも、それらの切り換えは回転部材を回転させるという極めて簡単な操作で行える二連チューブ容器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、並設した一対の第1チューブ容器体A1及び第2チューブ容器体A2と、注出キャップBとを備え、注出キャップBは、第1チューブ容器体A1の第1口頸部4a及び第2チューブ容器体A2の第2口頸部4bからそれぞれ吐出口54に至る第1流路p1及び第2流路p2を備えるとともに、外部から回転させて第1流路p1及び第2流路p2を開閉する回転部材B2を備え、回転部材B2は、第1流路p1及び第2流路p2をそれぞれ遮断するとともに、回転位置により第1流路p1を連通させる第1窓孔13a 及び第2流路p2を連通させる第2窓孔13b を穿設したシール筒30を備えている。
【0007】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、回転部材B2が第1流路p1及び第2流路p2を両方遮断する位置から、第1流路p1が連通し且つ第2流路p2が非連通の位置、第1流路p1が非連通で且つ第2流路p2が連通する位置を介して第1流路p1及び第2流路p2を両方遮断する位置までの所定幅の回転が可能に構成した。
【0008】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第2の手段に於いて、前記第1流路p1が連通する直前及び第2流路p2が連通する直前に、それぞれ凸部37が振動板19を乗り越える如く構成してなる。
【0009】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、回転部材B2の回動位置により合致して、それぞれ第1流路p1の連通状態及び第2流路p2の連通状態を表示する目印を注出キャップB外表面に設けた。
【0010】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、並設した一対の第1チューブ容器体A1及び第2チューブ容器体A2と、注出キャップBとを備え、注出キャップBを、キャップ本体B1と、回転部材B2と、吐出口部材B3とで構成し、キャップ本体B1は、第1口頸部4a内と連通してその上方に起立した第1隆起筒部15a 及び第2口頸部4b内と連通してその上方に起立した第2隆起筒部15b を備え、各隆起筒部の上部内側にそれぞれ、同一中心の曲率半径をもつ第1凹部16a 及び第2凹部16b を凹設して、各第1凹部16a 及び第2凹部16b の曲面に第1連通孔17a 及び第2連通孔17b をそれぞれ穿設してなり、回転部材B2は、キャップ本体B1に対して回転可能に装着するとともに、連通用の第1透孔35a 及び第2透孔35b を備えたシール筒30を第1凹部16a 及び第2凹部16b 間に嵌合させ、シール筒30の上端より延設した頂壁31外周縁より周壁32を垂設して構成し、吐出口部材B3は、第1隆起筒部15a 及び第2隆起筒部15b の下部間に回転不能に下部を嵌合させるとともに、シール筒30内周に外周面を液密に嵌合させた円柱状の流路形成部52上に頂板部53を延設し、第1連通孔17a の対向位置から頂板部53に設けた吐出口54に至る流路と、第2連通孔17b の対向位置から吐出口54に至る流路とを流路形成部52内に穿設してなり、回転部材B2を回転させて第1透孔35a 或いは第2透孔35b をそれぞれ第1窓孔13a 或いは第2窓孔13b に重複させることにより、液の選択的な吐出が可能に構成した。
【発明の効果】
【0011】
本発明の二連チューブ容器は、二種の異なる液をそれぞれ単独に順次吐出することができる利点がある。また、切り換えも回転部材B2を回転させるという極めて簡単な操作で済む為、使い勝手も非常によろしい。
【0012】
回転部材B2が第1流路p1及び第2流路p2を両方遮断する位置から、第1流路p1が連通し且つ第2流路p2が非連通の位置、第1流路p1が非連通で且つ第2流路p2が連通する位置を介して第1流路p1及び第2流路p2を両方遮断する位置までの所定幅の回転が可能に構成した場合には、回転部材B2の無駄な回転を極力避けることができ、また、吐出する液の順番を変えることができる利点がある。
【0013】
前記第1流路p1が連通する直前及び第2流路p2が連通する直前に、それぞれ凸部37が振動板19を乗り越える如く構成してなるものにあっては、感触で、また、音で各流路が連通したことを確認することができる利点がある。
【0014】
吐出口部材B3と、回転部材B2とに、それぞれ第1流路p1の連通状態及び第2通路の連通状態で合致する目印を設けた場合には、より確実に各流路の連通を確認できる。
【0015】
第5の手段では、部材数を極力少なくすることができ、その組み付け操作も容易で、且つ、取り扱いも容易となるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図1及び図7は二連チューブ容器1を示すもので、二連チューブ容器1は、第1チューブ容器体A1と、第2チューブ容器体A2と、注出キャップBとを備えている。
【0018】
第1チューブ容器体A1は、第1胴部2aの上端より第1肩部3aを介して第1口頸部4aを起立している。同様に第2チューブ容器体A2は、第2胴部2bの上端より第2肩部3bを介して第2口頸部4bを起立して構成している。第1口頸部4a及び第2口頸部4b内にはそれぞれ第1吐出弁5a及び第2吐出弁5bを設けている。
【0019】
注出キャップBは、キャップ本体B1と、回転部材B2と、吐出口部材B3とから構成している。
【0020】
キャップ本体B1は、頂板11の裏面より垂設した第1嵌合筒10a 及び第2嵌合筒10b を、第1口頸部4a及び第2口頸部4b外周に、凹凸係合手段を介して上方への抜け出しを防止してそれぞれ嵌合させ、頂板11の外周縁からは外周壁12を垂設している。第1嵌合筒10a 及び第2嵌合筒10b は中央部で一体に連結している。また、頂板11の第1口頸部4a及び第2口頸部4b対応位置に第1窓孔13a 及び第2窓孔13b をそれぞれ穿設し、第1窓孔13a の周縁より垂設した筒状の第1シール部14a を第1口頸部4a内周に、第2窓孔13b の周縁より垂設した筒状の第2シール部14b を第2口頸部4b内周に、それぞれ液密に嵌合させている。
【0021】
更に、第1窓孔13a の周縁より上方へ第1隆起筒部15a を、第2窓孔13b の周縁より上方へ第2隆起筒部15b をそれぞれ立設している。第1隆起筒部15a 及び第2隆起筒部15b にはそれぞれの上部の中心側を外方へ凹ませて形成した第1凹部16a 及び第2凹部16b を凹設している。第1凹部16a 及び第2凹部16b は同一曲率中心を持つ円弧状の奥壁を備えており、第1凹部16a の円弧状の奥壁には第1連通孔17a を、同様に第2凹部16b の円弧状の奥壁には第2連通孔17b をそれぞれ穿設している。
【0022】
回転部材B2は、キャップ本体B1に対して回転可能に装着したもので、第1凹部16a 及び第2凹部16b の円弧状の各奥壁に外周を摺動可能に嵌合させた円筒状のシール筒30を備え、シール筒30の上端より外方へ、下面を第1隆起部15a 及び第2隆起部15b 上面に摺動可能に嵌合させた頂壁31を延設し、頂壁31の外周縁より周壁32を下方へ垂設している。頂壁31の周縁部の各第1隆起筒部15a 及び第2隆起筒部15b 外周位置に於いて、円筒形の垂下壁33を垂設しており、垂下壁33の下部内周には係合突部34を突周設しており、第1隆起筒部15a 及び第2隆起筒部15b の所定位置にそれぞれ突設した係止突起18下面に係合させて上方への抜け出し防止を図っている。また、周壁32の内面所定位置に突設したリブ39は、キャップ本体B1の頂板11上所定位置に立設した一対の係止板21,21とで、回転部材B2の必要回転幅を規制する回転規制機構を構成するもので、リブ39が一方の係止板21の一側面に当接する状態から、他方の係止板21の一側面に当接するまでの間の回転を可能としている。また、シール筒30の所定位置には第1透孔35a 及び第2透孔35b を穿設している。
【0023】
回転部材B2の係合突部34下面所定位置には凸部37を突設し、一方キャップ本体B1の頂板11上面所定位置には振動板19を立設している。この振動板19は凸部37が乗り越えると振動して音を発し、また、感触的にも凸部37が振動板19を乗り越えたことを知覚することができる。この振動板19と凸部37を設ける場所は、第1連通孔17a に第1透孔35a が連通する直前に凸部37が振動板19を乗り越え、また、第2連通孔17b に第2透孔35b が連通する直前に凸部37が振動板19を乗り越える位置にそれぞれ設置する。
【0024】
吐出口部材B3は、第1隆起筒部15a 及び第2隆起筒部15b 間に凹凸係合手段により上方への抜け出しを防止して嵌着させた筒部50を備え、筒部50の外面に縦設した係合突条51を第2隆起筒部15b 外面下部に縦設した係合凹溝20に嵌合させることにより回転を防止してキャップ本体B1に対して固定している。また、筒部50の上部にはシール筒30内周に周縁部を液密摺動可能に嵌合させた円柱状の流路形成部52を備え、更に、流路形成部52上に頂板部53を延設している。
【0025】
流路形成部52には第1連通孔17a から頂板部53中央に設けた吐出口54に至る流路と、第2連通孔17b から吐出口54に至る流路とを画成している。前記各流路は、図1の状態ではシール筒30により遮断されているが、シール筒30を回転させることにより、第1透孔35a が第1連通孔17a の位置に回転した際に、第1口頸部4aから第1隆起筒部15a 内を介して吐出口54に至る第1流路p1が連通し、また、シール筒30を更に回転させて第2透孔35b が第2連通孔17b の位置に回転した際に、第2口頸部4bから第2隆起筒部15b 内を介して吐出口54に至る第2流路p2が連通する如く構成している。
【0026】
また、回転部材B2と、吐出口部材B3の頂板部53には第1流路p1の連通状態、第2流路p2の連通状態を示す目印を設けている。目印は、回転部材B2の頂壁31縁部所定位置に設けた矢印38と、吐出口部材B3の頂板部53周縁部所定位置に設けた三角形状の第1マーク55,第2マーク56、第3マーク57,第4マーク58とから構成している。そして、矢印38が各マークと合致した際にそれぞれの状態を現出する。第1マーク55の場合には、第1流路p1及び第2流路p2が遮断されており、第2マーク56の場合には、第1流路p1が連通し、第2流路p2が遮断されており、第3マーク57の場合には、第1流路p1が遮断され、第2流路p2が連通しており、第4マーク58の場合には、第1流路p1及び第2流路p2が遮断されている。
【0027】
上記の如く構成した二連チューブ容器1を使用する場合について説明する。図1の状態では、図4に示す如く、リブ39の一端面に一方の係止板21の一端面が当接しており、また、矢印38が第1マーク55と合致している。更に、第1連通孔17a 及び第2連通孔17b はシール筒30により閉塞されて第1流路p1及び第2流路p2が遮断された状態にある。
【0028】
この状態から回転部材B2の周壁32を掴んで反時計廻り方向に回転させて、第5図に示す如く、矢印38を第2マーク56と合致させると第1連通孔17a に第1透孔35a が重複し、第2図に示す様に第1流路p1が連通する。この際その直前に凸部37が振動板19を乗り越えて聴覚的及び視覚的に両者が重複したことが判る。その状態で第1胴部2aを圧搾すれば、収容液は第1吐出弁5aを開いて第1流路p1を介し、吐出口54から吐出される。尚、この際第2流路p2は遮断されている。
【0029】
次いで、更に回転部材B2を反時計廻りに回転させて、第6図に示す如く、矢印38を第3マーク57と合致させると、第2連通孔17b に第2透孔35b が重複し、第3図に示す様に第2流路p2が連通する。この際も直前に凸部37が振動板19を乗り越えて両者が重複したことが判る。そこで第2胴部2bを圧搾すれば、収容液は第2吐出弁5bを開いて第2流路p2を介し、吐出口54から吐出される。この際には第1流路p1は遮断されている。次いで、更に反時計廻りに回転部材B2を回転させて矢印38を第4マーク58と合致させると、第2連通孔17b もシール筒30により閉塞され、第1流路p1及び第2流路p2ともに遮断された状態となる。この場合、図7に示す如く、リブ39の他端面が他方の係止板21の一端面に当接してそれ以上の回転が不能となる。
【0030】
尚、上記例では、ひとつの吐出口54に、第1流路p1と第2流路p2とが合流する形態をとっているが、図8に示す如く、第1流路p1が連通する第1吐出口54a と、第2流路p2が連通する第2吐出口54b とを別々に開口しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】二連チューブ容器の要部縦断面図である。(実施例1)
【図2】二連チューブ容器の要部縦断面図である。(実施例1)
【図3】二連チューブ容器の要部縦断面図である。(実施例1)
【図4】二連チューブ容器の使用を説明する説明図である。(実施例1)
【図5】二連チューブ容器の使用を説明する説明図である。(実施例1)
【図6】二連チューブ容器の使用を説明する説明図である。(実施例1)
【図7】二連チューブ容器の使用を説明する説明図である。(実施例1)
【図8】二連チューブ容器の要部縦断面図である。(実施例2)
【符号の説明】
【0032】
1…二連チューブ容器
A1…第1チューブ容器体
2a…第1胴部,3a…第1肩部,4a…第1口頸部,5a…第1吐出弁
A2…第2チューブ容器体
2b…第2胴部,3b…第2肩部,4b…第2口頸部,5b…第2吐出弁
B…注出キャップ
B1…キャップ本体
10a …第1嵌合筒,10b …第2嵌合筒,11…頂板,12…外周壁,
13a …第1窓孔,13b …第2窓孔,14a …第1シール部,14b …第2シール部, 15a …第1隆起筒部,15b …第2隆起筒部,16a …第1凹部,16b …第2凹部, 17a …第1連通孔,17b …第2連通孔,18…係止突起,19…振動板,
20…係合凹溝,21…係止板
B2…回転部材
30…シール筒,31…頂壁,32…周壁,33…垂壁部,34…係合突部,
35a …第1透孔,35b …第2透孔,37…凸部,38…矢印,39…リブ
B3…吐出口部材
50…筒部,51…係合突条,52…流路形成部,53…頂板部,54…吐出口,
54a …第1吐出口,54b …第2吐出口,55…第1マーク,56…第2マーク,
57…第3マーク,58…第4マーク,p1…第1流路,p2…第2流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
並設した一対の第1チューブ容器体A1及び第2チューブ容器体A2と、注出キャップBとを備え、注出キャップBは、第1チューブ容器体A1の第1口頸部4a及び第2チューブ容器体A2の第2口頸部4bからそれぞれ吐出口54に至る第1流路p1及び第2流路p2を備えるとともに、外部から回転させて第1流路p1及び第2流路p2を開閉する回転部材B2を備え、回転部材B2は、第1流路p1及び第2流路p2をそれぞれ遮断するとともに、回転位置により第1流路p1を連通させる第1窓孔13a 及び第2流路p2を連通させる第2窓孔13b を穿設したシール筒30を備えていることを特徴とする二連チューブ容器。
【請求項2】
回転部材B2が第1流路p1及び第2流路p2を両方遮断する位置から、第1流路p1が連通し且つ第2流路p2が非連通の位置、第1流路p1が非連通で且つ第2流路p2が連通する位置を介して第1流路p1及び第2流路p2を両方遮断する位置までの所定幅の回転が可能に構成した請求項1記載の二連チューブ容器。
【請求項3】
前記第1流路p1が連通する直前及び第2流路p2が連通する直前に、それぞれ凸部37が振動板19を乗り越える如く構成してなる請求項2記載の二連チューブ容器。
【請求項4】
回転部材B2の回動位置により合致して、それぞれ第1流路p1の連通状態及び第2流路p2の連通状態を表示する目印を注出キャップB外表面に設けた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の二連チューブ容器。
【請求項5】
並設した一対の第1チューブ容器体A1及び第2チューブ容器体A2と、注出キャップBとを備え、注出キャップBを、キャップ本体B1と、回転部材B2と、吐出口部材B3とで構成し、キャップ本体B1は、第1口頸部4a内と連通してその上方に起立した第1隆起筒部15a 及び第2口頸部4b内と連通してその上方に起立した第2隆起筒部15b を備え、各隆起筒部の上部内側にそれぞれ、同一中心の曲率半径をもつ第1凹部16a 及び第2凹部16b を凹設して、各第1凹部16a 及び第2凹部16b の曲面に第1連通孔17a 及び第2連通孔17b をそれぞれ穿設してなり、回転部材B2は、キャップ本体B1に対して回転可能に装着するとともに、連通用の第1透孔35a 及び第2透孔35b を備えたシール筒30を第1凹部16a 及び第2凹部16b 間に嵌合させ、シール筒30の上端より延設した頂壁31外周縁より周壁32を垂設して構成し、吐出口部材B3は、第1隆起筒部15a 及び第2隆起筒部15b の下部間に回転不能に下部を嵌合させるとともに、シール筒30内周に外周面を液密に嵌合させた円柱状の流路形成部52上に頂板部53を延設し、第1連通孔17a の対向位置から頂板部53に設けた吐出口54に至る流路と、第2連通孔17b の対向位置から吐出口54に至る流路とを流路形成部52内に穿設してなり、回転部材B2を回転させて第1透孔35a 或いは第2透孔35b をそれぞれ第1窓孔13a 或いは第2窓孔13b に重複させることにより、液の選択的な吐出が可能に構成したことを特徴とする二連チューブ容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−51550(P2009−51550A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−221195(P2007−221195)
【出願日】平成19年8月28日(2007.8.28)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】