説明

光コネクタ用取付補助具及び光コネクタ

【課題】光コネクタに光ファイバの先端部を固定する際に、光ファイバに所望の大きさのたわみを形成する。
【解決手段】光コネクタ60は、内蔵光ファイバ74を有するフェルール70と、フェルール70と一体に設けられると共に、内部に形成された溝82に内蔵光ファイバ74が挿入され、光ファイバケーブル120の外皮部の端部から突出された光ファイバ心線122の突出部を溝82にて内蔵光ファイバ74と突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部72と、フェルール70及びファイバ固定部72と別体に構成され、光ファイバケーブル120の外皮部と固定されるケーブル固定部材64と、ファイバ固定部72に対してケーブル固定部材64を固定支持するための収納部材68と、ファイバ固定部72とケーブル固定部材64との間から突出され、光ファイバ心線122の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成するための凸部92と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタ用取付補助具及び光コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光コネクタ取付用工具が開示されている。この光コネクタ取付用工具では、挿入補助工具に光コネクタを取り付けると共に、アタッチメント工具に光ファイバを取り付けた状態で、挿入補助工具に対してアタッチメント工具をスライドさせて光コネクタの内部に光ファイバを挿入し、この光ファイバと、光コネクタの内部に設けられた内蔵光ファイバとを突き合わせ接続するようになっている。
【0003】
一方、特許文献2には、光コネクタが開示されている。この光コネクタは、フレームと、このフレームの内部に設けられ内蔵光ファイバを有する接続部品と、光ファイバケーブルを把持する把持部材と、フレームに対して把持部材を支持する把持部材収納部と、把持部材収納部を開閉する蓋を有して構成されている。そして、この光コネクタでは、蓋を開けた状態で把持部材を把持部材収納部に収納すると共に、把持部材から突出する光ファイバ心線の先端部を接続部品の内部に挿入し、この光ファイバ心線と、接続部品の内部に設けられた内蔵光ファイバとを突き合わせ接続するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−121863号公報
【特許文献2】特開2009−139891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の光コネクタ取付用工具では、光ファイバと内蔵光ファイバとが所定の突き当て力で突き当てられるようにするために光ファイバの一部にたわみを形成するようになっているが、このたわみが上側ではなく下側に向けて形成された場合、たわみが工具の一部と干渉し、所望の大きさのたわみを形成することができない場合がある。そして、この場合には、光ファイバと内蔵光ファイバとの突き当て力が過大となり、光ファイバや内蔵光ファイバに欠け等が生じる虞がある。
【0006】
同様に、上記特許文献2に記載の光コネクタにおいても、たわみが上側ではなく下側に向けて形成された場合、たわみが周囲のコネクタ構造部(例えば、把持部材から延出され、光ファイバ心線を下側から支持する延出支持部)と干渉し、所望の大きさのたわみを形成することができない場合がある。そして、この場合には、光ファイバ心線と内蔵光ファイバとの突き当て力が過大となり、光ファイバ心線や内蔵光ファイバに欠け等が生じる虞がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、所望の大きさのたわみを形成することができる光コネクタ用取付補助具及び光コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1に記載の光コネクタは、内蔵光ファイバを有するフェルールと、前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、前記ファイバ固定部と前記ケーブル固定部との間から突出され、前記光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成するための凸部と、を備えている。
【0009】
この光コネクタは、例えば、次の要領で光ファイバケーブルと固定される。すなわち、先ず、光ファイバケーブルの外皮部にケーブル固定部を固定した状態で、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけて、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部をファイバ固定部の内部に形成された溝に挿入する。
【0010】
次いで、内蔵光ファイバの後端と光ファイバ心線の先端とが突き当てられて光ファイバ心線の突出部にたわみが形成されるまで、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づける。そして、光ファイバ心線の突出部にたわみが形成された状態で、ファイバ固定部によって光ファイバ心線の突出部を内蔵光ファイバと固定し、さらに、固定支持部によってファイバ固定部に対してケーブル固定部を固定支持する。以上の要領で、光コネクタは、光ファイバケーブルと固定される。
【0011】
ここで、この光コネクタでは、光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成するための凸部がファイバ固定部とケーブル固定部との間から突出されている。従って、上述のように、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけて光ファイバ心線の突出部の一部にたわみを形成する場合でも、この凸部によってたわみの形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみが周囲のコネクタ構造部(例えば、ケーブル固定部から延出され、光ファイバ心線の突出部を下側から支持する延出支持部)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみを形成することができる。
【0012】
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載の光コネクタは、内蔵光ファイバを有するフェルールと、前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、前記ケーブル固定部から前記ファイバ固定部に向けて延出されると共に、前記光ファイバ心線の突出部と接触されて前記光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成し得る変形状態を取り得る可動片と、前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、前記固定支持部に設けられ、前記ケーブル固定部が前記ファイバ固定部側に移動されることに伴って前記可動片と接触されて前記可動片を前記変形状態とする接触部と、を備えている。
【0013】
この光コネクタは、例えば、次の要領で光ファイバケーブルと固定される。すなわち、先ず、光ファイバケーブルの外皮部にケーブル固定部を固定した状態で、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけて、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部をファイバ固定部の内部に形成された溝に挿入する。
【0014】
次いで、この状態からさらにケーブル固定部をファイバ固定部に近づけると、可動片が接触部と接触することによって変形された状態となる。そして、これにより、この可動片が光ファイバ心線の突出部の一部を押し上げるので、光ファイバ心線の突出部の一部にたわみが形成される。
【0015】
そして、光ファイバにたわみが形成された状態で、ファイバ固定部によって光ファイバ心線の突出部を内蔵光ファイバと固定し、さらに、固定支持部によってファイバ固定部に対してケーブル固定部を固定支持する。以上の要領で、光コネクタは、光ファイバケーブルと固定される。
【0016】
このように、この光コネクタによれば、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけた場合に、可動片によって光ファイバ心線の突出部の一部にたわみを形成することができると共に、このたわみの形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみが周囲のコネクタ構造部(この場合、ケーブル固定部から延出され、光ファイバ心線の突出部を下側から支持する延出支持部としての機能も有する可動片)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみを形成することができる。
【0017】
また、前記課題を解決するために、請求項3に記載の光コネクタは、内蔵光ファイバを有するフェルールと、前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、前記固定支持部に設けられると共に、前記光ファイバ心線の突出部と接触されて前記光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成し得る変形状態を取り得る可動片と、を備えている。
【0018】
この光コネクタは、例えば、次の要領で光ファイバケーブルと固定される。すなわち、先ず、光ファイバケーブルの外皮部にケーブル固定部を固定した状態で、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけて、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部をファイバ固定部の内部に形成された溝に挿入する。
【0019】
そして、ケーブル固定部が固定支持部によってファイバ固定部に対して固定支持される位置までケーブル固定部をファイバ固定部に近づけると共に、このときに可動片を変形状態とする。これにより、この可動片が光ファイバ心線の突出部の一部を押し上げるので、光ファイバ心線の突出部にたわみが形成された状態で内蔵光ファイバの後端と光ファイバ心線の先端とが突き当てられる。
【0020】
そして、光ファイバ心線の突出部の一部にたわみが形成された状態で、ファイバ固定部によって光ファイバ心線の突出部を内蔵光ファイバと固定し、さらに、固定支持部によってケーブル固定部をファイバ固定部に対して固定支持する。以上の要領で、光コネクタは、光ファイバケーブルと固定される。
【0021】
このように、この光コネクタによれば、上述のように、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけた場合に、可動片によって光ファイバ心線の突出部の一部にたわみを形成することができると共に、このたわみの形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみが周囲のコネクタ構造部(例えば、ケーブル固定部から延出され、光ファイバ心線の突出部を下側から支持する延出支持部)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみを形成することができる。
【0022】
また、前記課題を解決するために、請求項4に記載の光コネクタは、内蔵光ファイバを有するフェルールと、前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、前記溝の中心軸に対して偏芯した位置に中心軸を有すると共に前記溝と連通するガイド孔を有し、前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、を備えている。
【0023】
この光コネクタは、例えば、次の要領で光ファイバケーブルと固定される。すなわち、先ず、光ファイバケーブルの外皮部にケーブル固定部を固定した状態で、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけて、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を固定支持部のガイド孔に挿入した後にファイバ固定部の内部に形成された溝に挿入する。
【0024】
次いで、内蔵光ファイバの後端と光ファイバ心線の先端とが突き当てられて光ファイバ心線の突出部にたわみが形成されるまで、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づける。そして、光ファイバにたわみが形成された状態で、ファイバ固定部によって光ファイバ心線の突出部を内蔵光ファイバと固定し、さらに、固定支持部によってケーブル固定部をファイバ固定部に対して固定支持する。以上の要領で、光コネクタは、光ファイバケーブルと固定される。
【0025】
ここで、この光コネクタでは、ガイド孔が溝の中心軸に対して偏芯した位置に中心軸を有している。従って、上述のように、ケーブル固定部をファイバ固定部に近づけたときには、このガイド孔の中心軸が溝の中心軸に対して偏芯した位置に設定されていることよって光ファイバ心線の突出部の一部にたわみを形成することができると共に、このたわみの形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみが周囲のコネクタ構造部(例えば、ケーブル固定部から延出され、光ファイバ心線の突出部を下側から支持する延出支持部)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみを形成することができる。
【発明の効果】
【0026】
以上詳述したように、本発明によれば、所望の大きさのたわみを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第一実施形態に係る光コネクタに光ファイバケーブルを固定した状態を示す図である。
【図2】図1に示される光コネクタに光ファイバケーブルを固定する順序を示す図である。
【図3】図1に示されるファイバ固定部に光ファイバ心線を固定する順序を示す図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る光コネクタの変形例を示す図である。
【図5】本発明の第二実施形態に係る光コネクタに光ファイバケーブルを固定した状態を示す図である。
【図6】図5に示される光コネクタに光ファイバケーブルを固定する順序を示す図である。
【図7】本発明の第三実施形態に係る光コネクタに光ファイバケーブルを固定した状態を示す図である。
【図8】図7に示される光コネクタに光ファイバケーブルを固定する順序を示す図である。
【図9】本発明の第四実施形態に係る光コネクタに光ファイバケーブルを固定する順序を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[第一実施形態]
はじめに、本発明の第一実施形態について説明する。
【0029】
図1に示される本発明の第一実施形態に係る光コネクタ60は、後述する光ファイバケーブル120の先端部に取り付けられるものであり、プラグ62と、ケーブル固定部材64と、フレーム66と、固定支持部としての収納部材68とを主要な構成として備えている。
【0030】
プラグ62は、フェルール70及びファイバ固定部72を有して構成されている。フェルール70は、内蔵光ファイバ74を有しており、後述するファイバ固定部72の基板76に一体に組み付けられている。
【0031】
ファイバ固定部72は、所謂、メカニカルスプライス方式とされており、基板76と、一対の蓋部材78と、押圧部材80とを有して構成されている。基板76の表面部には、光コネクタ60の軸方向に沿って溝82が形成されており、この溝82には、上述の内蔵光ファイバ74の後端側が挿入されている。
【0032】
一対の蓋部材78は、溝82の長手方向に並んで配置されると共に、それぞれこの溝82が形成された基板76の表面部を覆う大きさ及び形状で構成されて、この基板76の表面部と対向して設けられている。また、この一対の蓋部材78は、押圧部材80によって基板76側にそれぞれ押圧されている。
【0033】
なお、この光コネクタ60では、図3に示されるように、この光コネクタ60に一体部品として備えられるか又は別体の治具とされた楔84を挿入可能な凹部86が基板76及び一対の蓋部材78に形成されている。そして、この凹部86に楔84を挿入することで基板76から一対の蓋部材78を離間させることが可能となっている。
【0034】
図1に示されるように、ケーブル固定部材64は、プラグ62及びフレーム66と別体に構成されており、後述する光ファイバケーブル120の外皮部124を把持するケーブル固定部としての一対の把持部88と、延出支持部90とを有して構成されている。延出支持部90は、光ファイバ心線122の突出部122Aを下側から支持するためのものであり、一対の把持部88の一方からファイバ固定部72側に向けて延出されている。また、この延出支持部90の先端には、後述する蓋108側に向けて凸部92が形成されている。この凸部92の高さは、ファイバ固定部72の中心軸A2(溝82の中心軸)よりも高く設定されている。
【0035】
収納部材68には、フレーム66側に嵌合部94が形成されており、この嵌合部94がフレーム66の収納部材68側と嵌合されることにより、フレーム66と収納部材68とは、互いに一体に組み付けられている。
【0036】
フレーム66の内部には、上述のファイバ固定部72が収納されており、このファイバ固定部72に一体に設けられたフェルール70は、フレーム66の先端側に形成された孔部96を通じて外部に突出されている。一方、収納部材68のフレーム66側には、溝82と連通すると共にケーブル固定部材64側に向かうに従って拡径するガイド孔100が形成されている。
【0037】
また、上述の基板76及び蓋部材78には、拡径部102が形成されており、この拡径部102と嵌合部94との間には、スプリング104が圧縮状態で収納されている。そして、プラグ62は、このスプリング104によって光コネクタ60の先端側に付勢されている。
【0038】
また、上述の収納部材68は、収納室106Aを有する本体部106と、この収納室106Aを開閉する蓋108とを有している。蓋108は、その先端側が本体部106に回動可能に連結されており、収納室106Aを開放する開状態(図2上図参照)と、収納室106Aを閉鎖する閉状態(図2下図参照)とを取り得るようになっている。また、蓋108の後端側には、ケーブル固定部材64の抜けを防止するための抜止部110が形成されている。
【0039】
なお、図示しないが、収納部材68には、ケーブル固定部材64のファイバ固定部72側への移動を規制するための規制構造や、蓋108を閉状態に保持するための保持構造が備えられている。
【0040】
光ファイバケーブル120は、光ファイバ心線122と、この光ファイバ心線122を被覆する外皮部124(シースや抗張力体)とを有している。また、光ファイバケーブル120の先端側では、上述の外皮部124が切除されることにより、外皮部124の端部から光ファイバ心線122の一部が突出部122Aとして突出されている。
【0041】
次に、この光コネクタ60を光ファイバの先端部に固定する方法と併せて、その作用及び効果を説明する。
【0042】
先ず、図2の上図に示されるように、光ファイバケーブル120の先端側の外皮部124を除去し、光ファイバ心線122を露出させる。続いて、この光ファイバケーブル120の外皮部122の先端側を一対の挟持部88で把持して、光ファイバケーブル120にケーブル固定部材64を固定する。さらに、光ファイバケーブル120の外皮部124の端部から突出された光ファイバ心線122の突出部122A(露出部)の先端側の被覆を除去して裸ファイバ122Bを露出させ、この裸ファイバ122Bの先端を切断する。
【0043】
そして、蓋108を開状態とし、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけて、光ファイバ心線122の突出部122Aの先端側をガイド孔100を通じて溝82に挿入すると共に、ケーブル固定部材64を収納室106Aに配置する(図2中図参照)。
【0044】
次いで、内蔵光ファイバ74の後端と光ファイバ心線122の先端とが突き当てられて光ファイバ心線122の突出部122Aにたわみ126が形成されるまで、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づける(図2下図参照)。
【0045】
そして、光ファイバ心線122の突出部122Aにたわみ126が形成された状態で、図3に示されるように、楔84をファイバ固定部72から取り外す。これにより、押圧部材80によって蓋部材78が基板76側に押圧されて光ファイバ心線122の突出部122Aがファイバ固定部72に固定される。
【0046】
次いで、蓋108を閉状態として収納部材68にケーブル固定部材64を収納し、これにより、ファイバ固定部72に対してケーブル固定部材64を固定支持する。以上の要領で、光コネクタ60は、光ファイバケーブル120と固定される。
【0047】
ここで、この光コネクタ60では、図1に示されるように、ファイバ固定部72とケーブル固定部材64との間に凸部92が形成されている。そして、この凸部92の高さは、ファイバ固定部72の中心軸A2よりも高く設定されている。従って、上述のように、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけて光ファイバ心線122の突出部122Aの一部にたわみ126を形成する場合でも、この凸部92によってたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみ126が周囲のコネクタ構造部(この場合、延出支持部90)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみ126を形成することができる。
【0048】
この結果、光ファイバ心線122と内蔵光ファイバ74との突き当て力を適切な値に調節することができるので、突き当て力が不足して光学特性が悪化したり、突き当て力が過大なことに起因して光ファイバ心線122や内蔵光ファイバ74に欠け等が生じたりすることを防止することができる。
【0049】
なお、本実施形態では、ケーブル固定部材64に形成された延出支持部90の先端に凸部92が形成されていたが、図4に示されるように、凸部92は、収納部材68の本体部106から突出されていても良い。
【0050】
このように構成されていると、光ファイバ心線122の突出部122Aを溝82に挿入する段階(図2上図参照)では、光ファイバ心線122の突出部122Aがたわまないので、光ファイバ心線122の突出部122Aを溝82に容易に挿入することができる。
【0051】
また、この凸部92は、光コネクタ60の横方向(紙面表裏方向)に移動可能に構成されていても良い。そして、たわみ126を形成するときに凸部92を光コネクタ60の中心軸上に移動させて光ファイバ心線122の突出部122Aの一部にたわみ126を形成し、ファイバ固定部72によって光ファイバ心線122と内蔵光ファイバ74とを突き合わせ接続した後に、凸部92を光コネクタ60の中心軸上から外れた位置に移動させると共にケーブル固定部材64を後退させることによって、たわみ126を解消させるようにしても良い。
【0052】
また、本実施形態では、凸部92の高さがファイバ固定部72の中心軸A2よりも高く設定されていたが、この凸部92によってたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができれば、凸部92の高さがファイバ固定部72の中心軸A2と同じ位置に設定されていても良い。
【0053】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
【0054】
図5に示される本発明の第二実施形態に係る光コネクタ130は、上述の本発明の第一実施形態に係る光コネクタ60に対し、次の如く構成が変更されている。
【0055】
すなわち、ケーブル固定部材64には、一対の把持部88の一方からファイバ固定部72に向けて延出する可動片132が形成されている。この可動片132は、上述の延出支持部90と同様に、光ファイバ心線122の突出部122Aを下側から支持する機能を有している。また、この可動片132の先端には、蓋108側に突出する凸部134が形成されている。一方、収納部材68の本体部106には、凸部134と同じ側に突出する接触部136が形成されている。この接触部136は、側面視にて山型に形成されている。
【0056】
そして、この光コネクタ130では、ケーブル固定部材64がファイバ固定部72側に移動されることに伴って可動片132が接触部136の傾斜面と接触し、これにより、可動片132が変形されて、この可動片132の凸部134がファイバ固定部72の中心軸A2よりも高い位置に位置されるようになっている。
【0057】
次に、この光コネクタ130を光ファイバの先端部に固定する方法と併せて、その作用及び効果を説明する。
【0058】
先ず、上述の本発明の第一実施形態と同様に、蓋108を開状態とすると共に、光ファイバケーブル120の外皮部124にケーブル固定部材64を固定した状態とする(図6上図参照)。
【0059】
そして、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけて、光ファイバ心線122の突出部122Aをガイド孔100を通じて溝82に挿入すると共に、ケーブル固定部材64を収納室106Aに配置する(図6中図参照)。
【0060】
次いで、この状態からさらにケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけると、可動片132が接触部136の傾斜面と接触することによって可動片132が変形された状態となり、可動片132の先端の凸部134がファイバ固定部72の中心軸A2よりも高い位置に位置される。そして、これにより、この可動片142132の先端の凸部134が光ファイバ心線122の突出部122Aの一部を押し上げるので、光ファイバ心線122の突出部122Aの一部にたわみ126が形成される(図6下図参照)。
【0061】
そして、光ファイバ心線122にたわみ126が形成された状態で、楔84をファイバ固定部72から取り外す(図3参照)。これにより、押圧部材80によって蓋部材78が基板76側に押圧されて光ファイバ心線122の突出部122Aがファイバ固定部72に固定される。
【0062】
次いで、蓋108を閉状態として収納部材68にケーブル固定部材64を収納し、これにより、ファイバ固定部72に対してケーブル固定部材64を固定支持する。以上の要領で、光コネクタ130は、光ファイバケーブル120と固定される。
【0063】
このように、この光コネクタ130によれば、上述のように、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけた場合に、可動片132によって光ファイバ心線122の突出部122Aの一部にたわみ126を形成することができると共に、このたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみ126が周囲のコネクタ構造部(この場合、延出支持部としての機能を有する可動片132)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみ126を形成することができる。
【0064】
この結果、光ファイバ心線122と内蔵光ファイバ74との突き当て力を適切な値に調節することができるので、突き当て力が不足して光学特性が悪化したり、突き当て力が過大なことに起因して光ファイバ心線122や内蔵光ファイバ74に欠け等が生じたりすることを防止することができる。
【0065】
また、この光コネクタ130によれば、光ファイバ心線122の突出部122Aを溝82に挿入する段階(図6上図参照)では、光ファイバ心線122の突出部122Aがたわまないので、光ファイバ心線122の突出部122Aを溝82に容易に挿入することができる。
【0066】
なお、本実施形態では、可動片132が変形された場合に、可動片132の先端の凸部134がファイバ固定部72の中心軸A2よりも高い位置に位置されるように構成されていたが、この凸部134によってたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができれば、可動片132が変形された場合に、可動片132の先端の凸部134がファイバ固定部72の中心軸A2と同じ位置に位置されるように構成されていても良い。
【0067】
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態について説明する。
【0068】
図7に示される本発明の第三実施形態に係る光コネクタ140は、上述の本発明の第一実施形態に係る光コネクタ60に対し、次の如く構成が変更されている。
【0069】
すなわち、ケーブル固定部材64には、一対の把持部88の一方からプラグ62側に向けて延出する延出支持部141が形成されている。また、収納部材68の本体部106には、弾性を有する可動片142が形成されており、この可動片142の先端には、蓋108側に突出する凸部144が形成されている。また、この可動片142は、下側から力が加えられたときに凸部144がファイバ固定部72の中心軸A2よりも高い位置に位置されるように弾性変形可能な構成とされている。
【0070】
次に、この光コネクタ140を光ファイバの先端部に固定する方法と併せて、その作用及び効果を説明する。
【0071】
先ず、上述の本発明の第一実施形態と同様に、蓋108を開状態とすると共に、光ファイバケーブル120の外皮部124にケーブル固定部材64を固定した状態とする(図8上図参照)。
【0072】
そして、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけて、光ファイバ心線122の突出部122Aをガイド孔100を通じて溝82に挿入すると共に、ケーブル固定部材64を収納室106Aに配置する(図8中図参照)。
【0073】
また、このときに可動片142に下側から力を加えて可動片142を弾性変形させ、可動片142の先端の凸部144をファイバ固定部72の中心軸A2よりも高い位置に位置させる。これにより、この可動片142の先端の凸部144が光ファイバ心線122の突出部122Aの一部を押し上げるので、光ファイバ心線122の突出部122Aにたわみ126が形成された状態で内蔵光ファイバ74の後端と光ファイバ心線122の先端とが突き当てられる。
【0074】
そして、光ファイバ心線122にたわみ126が形成された状態で、楔84をファイバ固定部72から取り外す(図3参照)。これにより、押圧部材80によって蓋部材78が基板76側に押圧されて光ファイバ心線122の突出部122Aがファイバ固定部72に固定される。
【0075】
次いで、蓋108を閉状態として収納部材68にケーブル固定部材64を収納し、ファイバ固定部72に対してケーブル固定部材64を固定支持する。以上の要領で、光コネクタ140は、光ファイバケーブル120と固定される。
【0076】
このように、この光コネクタ140によれば、上述のように、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけた場合に、可動片142によって光ファイバ心線122の突出部122Aの一部にたわみ126を形成することができると共に、このたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみ126が周囲のコネクタ構造部(この場合、延出支持部141)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみ126を形成することができる。
【0077】
この結果、光ファイバ心線122と内蔵光ファイバ74との突き当て力を適切な値に調節することができるので、突き当て力が不足して光学特性が悪化したり、突き当て力が過大なことに起因して光ファイバ心線122や内蔵光ファイバ74に欠け等が生じたりすることを防止することができる。
【0078】
なお、本実施形態では、可動片142が下側から力を加えられて最も弾性変形された場合に、可動片142の先端の凸部144がファイバ固定部72の中心軸A2よりも高い位置に位置されるように構成されていたが、この凸部144によってたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができれば、可動片142が下側から力を加えられて最も弾性変形された場合に、可動片142の先端の凸部144がファイバ固定部72の中心軸A2と同じ位置に位置されるように構成されていても良い。
【0079】
また、蓋108を閉状態として収納部材68にケーブル固定部材64を収納した状態では、ケーブル固定部材64が後退されてたわみ126が解消されるように構成されていても良い。このように構成されていると、たわみ126による光ファイバ心線122の光学特性の低下を防止することができる。
【0080】
[第四実施形態]
次に、本発明の第四実施形態について説明する。
【0081】
図9に示される本発明の第四実施形態に係る光コネクタ150は、上述の本発明の第一実施形態に係る光コネクタ60に対し、次の如く構成が変更されている。
【0082】
すなわち、ガイド孔100は、ファイバ固定部72の中心軸A2(溝82の中心軸)に対して蓋108側に偏芯した位置に中心軸A3を有する構成とされている。
【0083】
次に、この光コネクタ150を光ファイバの先端部に固定する方法と併せて、その作用及び効果を説明する。
【0084】
先ず、上述の本発明の第一実施形態と同様に、蓋108を開状態とすると共に、光ファイバケーブル120の外皮部124にケーブル固定部材64を固定した状態とする。また、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけて、光ファイバ心線122の突出部122Aをガイド孔100に挿入した後に溝82に挿入する。(図9上図参照)。
【0085】
次いで、内蔵光ファイバ74の後端と光ファイバ心線122の先端とが突き当てられて光ファイバ心線122の突出部122Aにたわみ126が形成されるまで、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づける。
【0086】
そして、光ファイバ心線122にたわみ126が形成された状態で、楔84をファイバ固定部72から取り外す(図3参照)。これにより、押圧部材80によって蓋部材78が基板76側に押圧されて光ファイバ心線122の突出部122Aがファイバ固定部72に固定される。
【0087】
次いで、蓋108を閉状態として収納部材68にケーブル固定部材64を収納し、これにより、ファイバ固定部72に対してケーブル固定部材64を固定支持する。以上の要領で、光コネクタ150は、光ファイバケーブル120と固定される。
【0088】
ここで、この光コネクタ150では、ガイド孔100がファイバ固定部72の中心軸A2に対して蓋108側に偏芯した位置に中心軸A3を有している。従って、上述のように、ケーブル固定部材64をファイバ固定部72に近づけたときには、このガイド孔100の中心軸A3がファイバ固定部72の中心軸A2に対して偏芯した位置に設定されていることよって光ファイバ心線122の突出部122Aの一部にたわみ126を形成することができると共に、このたわみ126の形成方向を特定の方向(上側)に規定することができる。これにより、たわみ126が周囲のコネクタ構造部(この場合、延出支持部90)と干渉することを防止することができるので、所望の大きさのたわみ126を形成することができる。
【0089】
この結果、光ファイバ心線122と内蔵光ファイバ74との突き当て力を適切な値に調節することができるので、突き当て力が不足して光学特性が悪化したり、突き当て力が過大なことに起因して光ファイバ心線122や内蔵光ファイバ74に欠け等が生じたりすることを防止することができる。
【0090】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0091】
60 光コネクタ
64 ケーブル固定部材(ケーブル固定部)
68 収納部材(固定支持部)
70 フェルール
72 ファイバ固定部
74 内蔵光ファイバ
82 溝
90 延出支持部
92 凸部
100 ガイド孔
120 光ファイバケーブル
122 光ファイバ心線
122A 光ファイバ心線の突出部
124 光ファイバケーブルの外皮部
130 光コネクタ
132 可動片
134 凸部
136 接触部
140 光コネクタ
141 延出支持部
142 可動片
144 凸部
150 光コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内蔵光ファイバを有するフェルールと、
前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、
前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、
前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、
前記ファイバ固定部と前記ケーブル固定部との間から突出され、前記光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成するための凸部と、
を備えた光コネクタ。
【請求項2】
内蔵光ファイバを有するフェルールと、
前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、
前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、
前記ケーブル固定部から前記ファイバ固定部に向けて延出されると共に、前記光ファイバ心線の突出部と接触されて前記光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成し得る変形状態を取り得る可動片と、
前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、
前記固定支持部に設けられ、前記ケーブル固定部が前記ファイバ固定部側に移動されることに伴って前記可動片と接触されて前記可動片を前記変形状態とする接触部と、
を備えた光コネクタ。
【請求項3】
内蔵光ファイバを有するフェルールと、
前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、
前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、
前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、
前記固定支持部に設けられると共に、前記光ファイバ心線の突出部と接触されて前記光ファイバ心線の突出部に特定の方向に向けてたわみを形成し得る変形状態を取り得る可動片と、
を備えた光コネクタ。
【請求項4】
内蔵光ファイバを有するフェルールと、
前記フェルールと一体に設けられると共に、内部に形成された溝に前記内蔵光ファイバが挿入され、光ファイバケーブルの外皮部の端部から突出された光ファイバ心線の突出部を前記溝にて前記内蔵光ファイバと突き合わせた状態で固定するためのファイバ固定部と、
前記フェルール及び前記ファイバ固定部と別体に構成され、前記光ファイバケーブルの外皮部と固定されるケーブル固定部と、
前記溝の中心軸に対して偏芯した位置に中心軸を有すると共に前記溝と連通するガイド孔を有し、前記ファイバ固定部に対して前記ケーブル固定部を固定支持するための固定支持部と、
を備えた光コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−59701(P2011−59701A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231896(P2010−231896)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【分割の表示】特願2009−205248(P2009−205248)の分割
【原出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】