説明

光ディスク再生装置及び光ディスク再生装置のデータ再生方法

【課題】CDのトラックデータ又はファイルデータの再生中にトラック情報又はファイル情報を読み込む。
【解決手段】光ディスク再生装置は、2つの光ピックアップ13,14を備える。システムコントローラ20は、CD10がCD−DAかCD−ROMかを判別する。CD−DAの場合、システムコントローラ20は、制御信号C17をドライバ17に供給し、光ピックアップ14をトラックデータの記録位置に移動させる。トラックデータの再生中に、ホスト制御部45から、全トラック情報が要求された場合、システムコントローラ20は、この要求を受けてリードインエリア内をサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する。ドライバ16は、光ピックアップ13をリードインエリア内まで移動させる。これを繰り返し行うことにより、システムコントローラ20は、トラックデータの再生中に、全トラック情報を読み込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク再生装置及び光ディスク再生装置のデータ再生方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ディスクには、CD(Compact Disc-Digital Audio),MD(Mini Disc〜商標),DVD(Digital Versatile Disk),MO(Magneto Optical disk)、BD(Blu-ray Disc)、HDDVD(High-Definition Digital Versatile Disc)等がある。
【0003】
このうち、音楽データを記録したCDとしては、リニアPCM(Pulse Code Modulation)データが記録されたCD−DA(Compact Disc-Digital Audio)、mp3(MPEG Audio Layer-3,MPEG;Moving Picture Experts Group),wma(Windows Media Audio,Windows;登録商標),aac(Advanced Audio Coding、先進的音響符号化)等の圧縮されたデータが記録されたCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等がある。さらに、CD−DAには、トラック名等のテキストデータが記録されたCD−TEXTがある。
【0004】
CD−DAの場合、CDが挿入されると、光ディスク再生装置は、光ディスクに記録されたデータの解析、例えば、総トラック数、CD−TEXTの場合は、トラック名の解析を行い、ディスク解析結果をRAM(Random Access Memory)に保存する。そして、光ディスク再生装置は、RAMに保存した情報に基づいて、トラックナンバー、トラック名等、そのトラックに関連する関連情報の表示等を行う。
【0005】
CD−ROMの場合、CDが挿入されると、光ディスク再生装置は、光ディスクに記録されたデータの解析、例えば、フォルダ/ファイル構成、フォルダ/ファイル名等の情報の解析を行い、ディスク解析結果をRAMに保存する。
【0006】
そして、光ディスク再生装置は、先頭ファイルの再生を行う。尚、圧縮オーディオファイルには、再生ファイルのトラック名、アーティスト名といったタグ情報が含まれているものがあり、タグ情報が含まれていれば、光ディスク再生装置は、同時にタグ情報を解析し、RAMに保存する。この場合、通常は、再生ファイルのタグ情報のみが解析可能である。
【0007】
光ディスク再生装置は、フォルダ/ファイル名等、そのファイルの情報表示等を行い、要求があればフォルダ/ファイル構成リスト、および再生ファイルのタグ情報を表示する。
【0008】
このような光ディスク再生装置として、データ転送レートの高速化を図るため、ピックアップを複数備えたものもある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開平09−251703号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、CD−TEXTに記録されたデータを再生する場合、再生するトラックに関連する関連情報として、トラック名を表示させるためにはリードイン領域に含まれるトラック名のデータを読み込む必要がある。
【0011】
しかし、ピックアップが1つの従来の光ディスク再生装置では、トラックデータ再生中にTOC(Table Of Contents)に記録されたトラック名等のトラック情報を読み込む場合、トラック情報を予め読み込んでおいてRAMに保持しなければならないため、RAMの容量を増やさなければならない。
【0012】
また、ピックアップを複数備えた特許文献1に記載の光ディスク再生装置でも、データ転送レートの高速化を図ることを目的として二重化構成となっているため、ピックアップを1つ備えたものと同様、RAMの容量を増やさなければならない。
【0013】
また、CD−ROMでは、ディスク上に記録されているフォルダ/ファイル数は膨大であり、従来の光ディスク再生装置では 認識可能なフォルダ数やファイル数に制限を設けなければ、RAMの容量が増えてしまう。
【0014】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、記憶容量を増やすことなく、再生すべき主データの再生中に関連情報を読み取ることが可能な光ディスク再生装置及び光ディスク再生装置のデータ再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る光ディスク再生装置は、
再生すべき主データと前記主データに関連する関連情報とが記録された光ディスクから、前記主データを読み取って再生する光ディスク再生装置において、
前記光ディスクから、前記主データを読み取るための第1のピックアップと、
前記光ディスクから、前記関連情報を読み取るための第2のピックアップと、
前記第1のピックアップを用いて前記主データを再生しているときに、前記光ディスクから前記関連情報を読み取るように前記第2のピックアップを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
前記制御部は、前記第1のピックアップを用いて第1の主データを再生しているときに、前記光ディスクから、再生中の前記第1の主データとは異なる第2の主データの関連情報を読み取るように前記第2のピックアップを制御するようにしてもよい。
【0017】
前記光ディスクは、前記関連情報として、文字データが記録されたものであり、
前記制御部は、前記第1のピックアップを用いて前記主データを再生しているときに、前記光ディスクから、再生中の前記主データの前記文字データを読み取るように前記第2のピックアップを制御するようにしてもよい。
【0018】
前記光ディスクは、前記関連情報として前記主データの記録位置情報が記録されたものであり、
前記制御部は、前記第2のピックアップの読み取り位置を制御して前記光ディスクから前記主データの前記記録位置情報を読み取り、読み取った前記記録位置情報に基づいて前記第1のピックアップの読み取り位置を制御し、前記主データを読み取るようにしてもよい。
【0019】
本発明の第2の観点に係る光ディスク再生装置のデータ再生方法は、
光ディスクから再生すべき主データを読み取るための第1のピックアップと前記主データに関連する関連情報を読み取るための第2のピックアップとをそれぞれ備えた光ディスク再生装置のデータ再生方法であって、
前記第1のピックアップを用いて前記主データを読み取るステップと、
前記主データを再生しているときに、前記関連情報を読み取るように前記第2のピックアップを制御するステップと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、記憶容量を増やすことなく、再生すべき主データの再生中に関連情報を読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】CD−DAのリードインエリア、プログラムエリア、リードアウトエリアを示す図である。
【図3】CD−ROMのデータ構造を示す図である。
【図4】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(1)である。
【図5】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(2)である。
【図6】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(3)である。
【図7】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(4)である。
【図8】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(5)である。
【図9】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(6)である。
【図10】光ディスク再生装置の動作を示すシーケンス図(7)である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態に係る光ディスク再生装置を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を図1に示す。
本実施形態に係る光ディスク再生装置は、光ディスクに記録された再生すべき主データを再生するものであり、システム部1と、ホスト部2と、によって構成される。
【0023】
尚、本実施形態では、光ディスクをCD10として説明する。このCD10には、前述のように、CD−DA、CD−ROM等があり、CD−DA、CD−ROMは、ともに形状が同じである。
【0024】
CD−DAは、トラックデータが主データとして記録されたものである。尚、主データとは、再生すべきデータであり、例えば、CD10が音楽CDであれば、主データは、音楽データであり、音楽データがトラックデータとしてトラックに記録されている。このCD−DAは、図2に示すように、内周側からリードインエリア、プログラムエリア、リードアウトエリアが形成されている。
【0025】
リードインエリアは、TOCが記録される領域である。TOCは、トラックデータに関連するトラック情報が記録されたものであり、トラック情報には、トラックデータの記録位置情報も含まれている。
【0026】
プログラムエリアは、音楽データ等のユーザデータが主データとして記録されるデータ領域である。リードアウトエリアは、データの読み出しを終了させるための領域である。
【0027】
尚、CD−DAには、CD−TEXTも含まれる。このCD−TEXTは、トラックデータの関連情報として、例えば、タイトル、アーティスト名のような情報をトラック情報に含むものである。
【0028】
CD−ROMは、ファイルデータが主データとして記録されたものである。このCD−ROMの主データは、例えば、mp3,wma,aac等の圧縮した音楽データ、あるいは映像データであり、これらの主データがファイルデータとしてCD−ROMに記録される。また、CD−ROMには、ファイルデータの関連情報として、例えば、タイトル、アーティスト名のようなタグ情報も圧縮されて記録される。
【0029】
CD−ROMは、図3に示すように、先頭にシステム領域が設けられ、このシステム領域に続き、ボリューム記述子、ボリューム記述子ターミネータ、パステーブル、ディレクトリが記述され、そして、ファイルデータが記述される。
【0030】
システム領域はシステム用に予約された領域である。各ボリューム記述子は、ボリュームの属性、ルートディレクトリの位置、パステーブルの位置等の情報を示す。
【0031】
パステーブル(Path Table)は、ボリューム中の全ディレクトリの情報(ディレクトリ名、位置、親ディレクトリ等)を順に並べたテーブルである。
【0032】
ディレクトリは、ファイルデータ、サブディレクトリに関する情報を示す。目的のファイルデータを検索するには、ボリューム記述子を探し、このボリューム記述子により、パステーブルのセクタ位置、ディレクトリレコードを参照する。
【0033】
このボリューム記述子、パステーブル、ディレクトリは、ファイルデータの記録位置を示すファイル情報であり、これらの情報もファイルデータに関連する関連情報に相当する。
【0034】
図1に示すシステム部1は、このようなCD10を駆動する駆動機構部であり、ディスク挿入検知部11と、スピンドルモータ12と、光ピックアップ(図中、「PU」と記す。)13,14と、信号処理部15と、ドライバ16,17,18と、RAM19と、システムコントローラ20と、を備える。
【0035】
ディスク挿入検知部11は、CD10の挿入を検知するものである。ディスク挿入検知部11は、CD10が挿入されると、その検知信号をシステムコントローラ20に供給する。
【0036】
スピンドルモータ12は、セットされたCD10を回転させるためのモータである。
【0037】
光ピックアップ13,14は、それぞれ、CD10に記録されたトラック情報又はファイル情報、主データを読み取るためのものであり、それぞれ、独立して移動する。
【0038】
CD10がCD−DAの場合、光ピックアップ13は、CD−DAのリードインエリアに記録されているトラック情報に基づく光検出信号を出力する。
【0039】
CD10がCD−ROMの場合、光ピックアップ13は、CD−ROMのファイル情報に基づく光検出信号を出力する。
【0040】
光ピックアップ13,14は、それぞれ、レーザ、レンズ、ビームスプリッタ、アクチュエータ、受光素子等を備える(いずれも図示せず)。
【0041】
レーザは、レーザ光を発する発光源であり、レンズは、レーザが発したレーザ光をCD10のディスク面上に集光するためのものである。ビームスプリッタは、レーザが発したレーザ光と、ディスク面から反射した反射光とを分離し、反射光を受光素子側へと導くためのものである。
【0042】
アクチュエータは、レンズの位置と姿勢とを制御するためのものであり、受光素子は、ビームスプリッタで分離された反射光を受光するものである。受光素子は、受光した反射光を電気信号である光検出信号に変換し、生成した光検出信号を信号処理部15に出力する。
【0043】
信号処理部15は、光ピックアップ13,14が出力した光検出信号に基づいて、RF(Radio Frequency)信号と、FE(フォーカスエラー)信号と、TE(トラッキングエラー)信号と、を生成するものである。
【0044】
FE信号は、光スポットが合焦した場合の合焦距離と、光ピックアップ13,14に備えられた対物レンズ(図示せず)のCD10の記録面までの距離との誤差を示す信号であり、TE信号は、CD10の記録面において、読み取り中のトラックの中心位置と光スポットの位置との誤差を示す信号である。
【0045】
RF信号は、アナログ再生信号であり、EFM(Eight to Fourteen Modulation)変調されてCD10に記録されている。EFM変調は、8ビットのデータを14ビットに拡張して符号化する変調方式である。
【0046】
信号処理部15は、RF信号から同期信号を検出し、各データの区切りを識別して各フレーム内のEFM変調された信号を復調し、復調した信号を8ビットのデジタルデータに変換する。
【0047】
信号処理部15は、FE信号とTE信号と、変換したデジタルデータと、をシステムコントローラ20に供給する。
【0048】
尚、CD10がCD−DAの場合、光ピックアップ13から出力された光検出信号に基づいて信号処理部15が変換したデジタルデータは、トラックデータの記録位置を示す記録位置情報となる。
【0049】
CD10がCD−ROMの場合、光ピックアップ13から出力された光検出信号に基づいて信号処理部15が変換したデジタルデータは、ファイルデータの記録位置を示す記録位置情報となる。
【0050】
ドライバ16,17は、それぞれ、光ピックアップ13,14の径方向位置、CD10のディスク面からの位置及び姿勢を制御するものである。ドライバ16,17は、システムコントローラ20から、それぞれ、制御信号C16,C17が供給され、この制御信号C16,C17の信号レベルに従って光ピックアップ13,14の位置及び姿勢を制御する。
【0051】
ドライバ18は、スピンドルモータ12を回転駆動するものである。ドライバ18は、システムコントローラ20から制御信号C18が供給され、この制御信号C18の信号レベルに従ってスピンドルモータ12の回転数を制御し、スピンドルモータ12を回転駆動する。
【0052】
RAM19は、CD10から読み出されたトラック情報、ファイル情報を記憶するためのものである。本実施形態では、光ピックアップ13,14を備え、光ピックアップ14を用いてトラックデータを読み取っているときに、光ピックアップ13を制御してトラック情報を読み取れるように構成されている。このため、RAM19は、従来のTOCのようにすべてのトラック情報を記憶する必要はなく、必要なトラック情報を記憶するのみでよいため、記憶容量は、比較的小さなものであってもよい。
【0053】
システムコントローラ20は、システム部1を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM等を備える(図示せず)。
【0054】
システムコントローラ20は、スピンドルモータ12の回転速度を制御するための制御信号C18を生成してドライバ18に供給する。
【0055】
システムコントローラ20は、ホスト部2から、再生、再生停止、CD10の取り出し等といった操作制御信号が供給されると、この操作制御信号に従って、再生、再生停止、CD10の取り出しを行うように各部を制御する。
【0056】
また、システムコントローラ20は、信号処理部15から供給されたFE信号とTE信号とに基づいて、それぞれ、光ピックアップ13,14の径方向の読み取り位置、アクチュエータを制御するための制御信号C16,C17を生成し、生成した制御信号C16,C17を、それぞれ、ドライバ16,17に供給する。
【0057】
システムコントローラ20は、ディスク挿入検知部11から検知信号が供給されると、ホスト部2にディスクローディング完了通知を出力する。
【0058】
また、システムコントローラ20は、ディスクローディング完了通知を出力すると、光ピックアップ13がCD10のリードインエリア(CD−DAの場合)、あるいは、リードインエリアに相当するエリア(CD−ROM)内に移動するように制御信号C16をドライバ16に供給する。
【0059】
そして、システムコントローラ20は、信号処理部15が光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをトラック情報又はファイル情報として、この情報に基づいてCD10がCD−DAかCD−ROMかを判別する。
【0060】
尚、CD−DAのリードイン領域内には、サブコードQと呼ばれる再生制御を行うための情報が存在し、そのサブコードQには、コントロールビット情報が含まれている。CD10がCD−DAなのかCD−ROMなのかは、このコントロールビット情報に基づいて判別される。
【0061】
あるいは、TOCのデータ及びコントロールビット情報に基づいて全トラックフォーマットを調べることによりCD10がCD−DAなのかCD−ROMなのかを判別できる。CD10にDAトラックのみ存在していれば、CD−DAディスク、ROMトラックのみ存在していれば、CD−ROMディスクとなる。
【0062】
CD10がCD−DAの場合に、ホスト部2から再生すべきトラックデータが指定されると、システムコントローラ20は、この指定に従って、このトラックデータの記録位置を示す記録位置情報を取得するように制御信号C16をドライバ16に供給する。
【0063】
システムコントローラ20は、信号処理部15が光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをトラック情報又はファイル情報として、この情報をRAM19に記憶する。
【0064】
システムコントローラ20は、RAM19に記憶したトラック情報又はファイル情報(の記録位置情報)に基づいてトラックデータの記録位置を特定し、特定した記録位置に光ピックアップ14が移動するように制御信号C17をドライバ17に供給する。
【0065】
信号処理部15からデジタルデータが供給されると、システムコントローラ20は、このデジタルデータを、光ピックアップ14から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータとし、さらに、このデジタルデータを、ホスト部2によって指定されたトラックデータとして、このトラックデータをホスト部2に出力する。
【0066】
CD10がCD−ROMの場合に、ホスト部2から再生対象のファイルデータが指定されると、システムコントローラ20は、この指定に従って、このファイルデータの記録位置を示すトラック情報(記録位置情報)を取得するように制御信号C16をドライバ16に供給する。
【0067】
システムコントローラ20は、信号処理部15が光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをトラック情報として、このトラック情報をRAM19に記憶する。
【0068】
システムコントローラ20は、RAM19に記憶したファイル情報(記録位置情報)に基づいてファイルデータの記録位置を特定し、特定した記録位置に光ピックアップ14が移動するように制御信号C17をドライバ17に供給する。
【0069】
信号処理部15からデジタルデータが供給されると、システムコントローラ20は、このデジタルデータを、光ピックアップ14から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータとし、さらに、このデジタルデータを、ホスト部2によって指定されたファイルデータとして、このファイルデータをホスト部2に出力する。
【0070】
ホスト部2は、操作情報に基づいてシステム部1を制御するとともに、システム部1から供給されたトラックデータ又はファイルデータ、文字データを出力するものであり、RAM41と、操作部42と、スピーカ43と、表示部44と、ホスト制御部45と、を備える。
【0071】
RAM41は、システム部1のシステムコントローラ20から供給された情報を記憶するためのものである。
【0072】
操作部42は、ユーザが操作したときの操作情報を入力するためのものであり、入力された操作情報をホスト制御部45に供給する。
【0073】
スピーカ43は、音声を出力するものである。スピーカ43は、ホスト制御部45からアナログ音声信号が供給され、このアナログ音声信号に従って音声を出力する。
【0074】
表示部44は、画像を表示するものである。表示部44は、ホスト制御部45から映像データ、トラック情報、ファイル情報が供給され、これらのデータ、情報に基づいて、映像、文字等を表示する。表示部44は、この映像、文字等を表示するためのディスプレイとして、例えば、液晶ディスプレイ、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイを備える。
【0075】
ホスト制御部45は、ホスト部2全体を制御するものであり、CPU、ROM、RAM等を備える(図示せず)。
【0076】
ホスト制御部45は、システムコントローラ20からディスクローディング完了通知が出力されると、操作部42に入力された操作情報に基づいて、再生、再生停止、CD10の取り出し等といった操作制御信号をシステム部1に供給する。
【0077】
ホスト制御部45は、システム部1のシステムコントローラ20から供給されたトラックデータ又はファイルデータ、文字データ等をRAM41に記憶する。
【0078】
ホスト制御部45は、システム部1のシステムコントローラ20から供給されたデジタルの音楽データをアナログ音声信号に変換してスピーカ43に供給する。
【0079】
ホスト制御部45は、システムコントローラ20から供給された文字データを表示部44に供給する。
【0080】
次に本実施形態に係る光ディスク再生装置の動作を説明する。
システム部1、ホスト部2は、図4〜10に示すシーケンスに従って動作する。ユーザが、CD10として、CD−DAをシステム部1に挿入すると、図4に示すように、ディスク挿入検知部11は、CD10が挿入されたことを検知し、システムコントローラ20は、ディスク挿入検知部11から検知信号が供給されて、ディスク挿入を判別する(ステップS11)。
【0081】
システムコントローラ20は、ディスクローディングが完了すると、ディスクローディングの完了をホスト部2に通知し(ステップS12)、ドライバ18に制御信号C18を供給して、スピンドルモータ12を回転させる。
【0082】
システムコントローラ20は、リードインエリア内(図中、「Read_in_area」と記す。)をサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS13)。
【0083】
ドライバ16は、光ピックアップ13をリードインエリア内まで移動させ、光ピックアップ13は、リードインエリア内のトラック情報に基づく光検出信号を出力する。
【0084】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給し(ステップS14)、システムコントローラ20は、CD10がCD−DAであることを判別する(ステップS15)。
【0085】
ホスト制御部45が先頭トラックデータの再生を要求すると(ステップS16)、システムコントローラ20は、リードインエリア内をサーチして先頭トラックデータのトラック位置情報を含むトラック情報を取得させる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS17)。
【0086】
ドライバ16は、光ピックアップ13をリードインエリア内まで移動させ、光ピックアップ13は、リードインエリア内のトラック情報に基づく光検出信号を出力する。
【0087】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS18)。
【0088】
システムコントローラ20は、供給されたデジタルデータをトラック情報として取得し、先頭トラックの記録位置情報を取得する(ステップS19)。
【0089】
システムコントローラ20は、取得した記録位置情報に基づいて先頭トラックをサーチさせる制御信号C17をドライバ17に供給する(ステップS20)。
【0090】
ドライバ17は、光ピックアップ14をプログラムエリアの先頭トラックの位置まで移動させ、光ピックアップ13は、リードインエリア内のトラック情報に基づく光検出信号を出力する。
【0091】
信号処理部15は、光ピックアップ14から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS21)。
【0092】
システムコントローラ20は、供給されたデジタルデータを先頭トラックデータとして、この先頭トラックデータを取得する(ステップS22)。
【0093】
システムコントローラ20は、この先頭トラックデータをホスト制御部45に送信する(ステップS23)。
ホスト制御部45は、この先頭トラックデータをアナログ音声信号に変換してスピーカ43に供給し、先頭トラックデータの音声を再生出力させる(ステップS24)。
【0094】
再生中、ユーザが、この先頭トラックデータのトラック情報を表示するように操作部42を操作すると、操作部42は、この操作情報をホスト制御部45に供給する。
【0095】
ホスト制御部45は、供給された操作情報を判別して、図5に示すように、このトラック情報をシステムコントローラ20に要求する(ステップS31)。
【0096】
システムコントローラ20は、この要求を受けてリードインエリア内をサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS32)。
【0097】
ドライバ16は、光ピックアップ13をリードインエリア内まで移動させ、光ピックアップ13は、リードインエリア内の先頭トラックデータのトラック情報に基づく光検出信号を出力する。
【0098】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS33)。
【0099】
システムコントローラ20は、このデジタルデータをトラック情報として取得し(ステップS34)、RAM19に保存する(ステップS35)。
【0100】
システムコントローラ20は、このトラック情報をホスト制御部45に送信し(ステップS36)、ホスト制御部45は、このトラック情報をRAM41に保存する(ステップS37)。
【0101】
ホスト制御部45は、表示部44に、RAM41からこのトラック情報を読み出して、例えば、タイトル、アーティスト名をディスプレイに表示させる(ステップS38)。
【0102】
ユーザが、全トラックデータのトラック情報を表示するように操作部42を操作すると、操作部42は、この操作情報をホスト制御部45に供給する。
【0103】
ホスト制御部45は、供給された操作情報を判別して、図6に示すように、全トラック情報をシステムコントローラ20に要求する(ステップS41)。
【0104】
システムコントローラ20は、この要求を受けてリードインエリア内をサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS42)。
【0105】
ドライバ16は、光ピックアップ13をリードインエリア内まで移動させ、光ピックアップ13は、リードインエリア内のトラック情報に基づく光検出信号を出力する。
【0106】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS43)。
【0107】
システムコントローラ20は、このデジタルデータをトラック情報として取得する(ステップS44)。システムコントローラ20、信号処理部15は、このステップS42〜S44を繰り返し実行し、再生中のトラックとは異なるトラックのトラック情報を順次取得し、RAM19に保存することにより、すべてのトラック情報を取得する(ステップS45)。
【0108】
システムコントローラ20は、トラック情報を取得する毎に、ホスト制御部45に送信し(ステップS46)、ホスト制御部45は、このトラック情報をRAM41に保存する(ステップS47)。
【0109】
ホスト制御部45は、表示部44に、RAM41からこのトラック情報を読み出させて、例えば、タイトル、アーティスト名をディスプレイに表示させる(ステップS48)。
【0110】
次に、ユーザが、CD10として、CD−ROMをシステム部1に挿入すると、図7に示すように、ディスク挿入検知部11は、CD10が挿入されたことを検知し、システムコントローラ20は、ディスク挿入検知部11から検知信号が供給されて、ディスク挿入を判別する(ステップS51)。
【0111】
システムコントローラ20は、ディスクローディングが完了すると、ディスクローディングの完了をホスト部2に通知し(ステップS52)、ドライバ18に駆動信号を供給して、スピンドルモータ12を回転させる。
【0112】
システムコントローラ20は、CD10をCD−DAと仮定して、リードインエリア内をサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS53)。
【0113】
ドライバ16は、光ピックアップ13をリードインエリアに相当する位置まで移動させ、光ピックアップ13は、この位置の情報に基づく光検出信号を出力する。
【0114】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給し(ステップS54)、システムコントローラ20は、CD10がCD−ROMであることを判別する(ステップS55)。
【0115】
ホスト制御部45が先頭ファイルデータの再生を要求すると(ステップS56)、システムコントローラ20は、CD−ROMのボリューム、ディレクトリ等をサーチして先頭ファイルデータのファイル位置情報を含むファイル情報を取得させる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS57)。
【0116】
ドライバ16は、光ピックアップ13をファイル情報の記録位置まで移動させ、光ピックアップ13は、この記録位置に記録されたファイル情報に基づく光検出信号を出力する。
【0117】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS58)。
【0118】
システムコントローラ20は、供給されたデジタルデータをファイル情報として取得し、先頭ファイルの記録位置情報を取得する(ステップS59)。
【0119】
システムコントローラ20は、取得した位置情報に基づいて先頭ファイルをサーチさせる制御信号C17をドライバ17に供給する(ステップS60)。
【0120】
ドライバ17は、光ピックアップ14をファイルデータの記録位置まで移動させ、光ピックアップ14は、この記録位置に記録されたファイルデータに基づく光検出信号を出力する。
【0121】
信号処理部15は、光ピックアップ14から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS61)。
【0122】
システムコントローラ20は、供給されたデジタルデータを先頭ファイルデータとして、この先頭ファイルデータを取得する(ステップS62)。
【0123】
システムコントローラ20は、この先頭ファイルデータをホスト制御部45に送信する(ステップS63)。
【0124】
ホスト制御部45は、この先頭ファイルデータをアナログ音声信号に変換してスピーカ43に供給し、先頭ファイルデータの音声を再生出力させる。
【0125】
一方、ファイルデータが、映像データである場合、ホスト制御部45は、この映像データをRAM41に保存し、表示部44に、この映像データをRAM41から読み出させてディスプレイに表示させる。
【0126】
再生中、ユーザが、この先頭ファイルデータのファイル情報を表示するように操作部42を操作すると、操作部42は、この操作情報をホスト制御部45に供給する。
【0127】
ホスト制御部45は、供給された操作情報を判別して、図8に示すように、この先頭ファイルのファイル情報をシステムコントローラ20に要求する(ステップS71)。
【0128】
システムコントローラ20は、この要求を受けてボリューム、ディレクトリをサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS72)。
【0129】
ドライバ16は、光ピックアップ13をファイル情報の記録位置まで移動させ、光ピックアップ13は、この記録位置に記録されたファイル情報に基づく光検出信号を出力する。
【0130】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS73)。
【0131】
システムコントローラ20は、このデジタルデータを先頭ファイルのファイル情報として取得し(ステップS74)、RAM19に保存する(ステップS75)。
【0132】
システムコントローラ20は、この先頭ファイルのファイル情報をホスト制御部45に送信し(ステップS76)、ホスト制御部45は、この先頭ファイルのファイル情報をRAM41に保存する(ステップS77)。
【0133】
ホスト制御部45は、表示部44に、RAM41からこの先頭ファイルのファイル情報を読み出させてディスプレイに表示させる(ステップS78)。
【0134】
ユーザが、全ファイルデータのフォルダ/ファイル情報を表示するように操作部42を操作すると、操作部42は、この操作情報をホスト制御部45に供給する。
【0135】
ホスト制御部45は、供給された操作情報を判別して、図9に示すように、全フォルダ/ファイル情報をシステムコントローラ20に要求する(ステップS81)。
【0136】
システムコントローラ20は、この要求を受けてボリューム、ディレクトリをサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS82)。
【0137】
ドライバ16は、光ピックアップ13をファイル情報の記録位置まで移動させ、光ピックアップ13は、この記録位置に記録されたファイル情報に基づく光検出信号を出力する。
【0138】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換してデジタルデータを生成し、このデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS83)。
【0139】
システムコントローラ20は、このデジタルデータをフォルダ/ファイル情報として取得し(ステップS84)、RAM19に保存する(ステップS85)。
【0140】
尚、システムコントローラ20、信号処理部15は、このステップS82〜S85を繰り返し実行し、再生中のファイルデータとは異なるファイルデータのファイル情報を順次取得することにより、全フォルダ/ファイル情報を取得する。
【0141】
システムコントローラ20は、フォルダ/ファイル情報を取得する毎に、ホスト制御部45に送信し(ステップS86)、ホスト制御部45は、全フォルダ/ファイル情報をRAM41に保存する(ステップS87)。
【0142】
ホスト制御部45は、表示部44に、全フォルダ/ファイル情報をRAM41から読み出させてディスプレイに表示させる(ステップS88)。
【0143】
ユーザが、このタグ情報を表示するように操作部42を操作すると、操作部42は、この操作情報をホスト制御部45に供給する。
【0144】
ホスト制御部45は、供給された操作情報を判別して、図10に示すように、このタグ情報をシステムコントローラ20に要求する(ステップS91)。
【0145】
システムコントローラ20は、この要求を受けてタグ情報をサーチさせる制御信号C16をドライバ16に供給する(ステップS92)。
【0146】
ドライバ16は、光ピックアップ13をタグ情報の記録位置まで移動させ、光ピックアップ13は、この記録位置に記録されたタグ情報に基づく光検出信号を出力する。
【0147】
信号処理部15は、光ピックアップ13から出力された光検出信号を変換して生成したデジタルデータをシステムコントローラ20に供給する(ステップS93)。
【0148】
システムコントローラ20は、このデジタルデータをタグ情報として取得し(ステップS94)、RAM19に保存する(ステップS95)。
【0149】
システムコントローラ20は、このタグ情報をホスト制御部45に送信し(ステップS96)、ホスト制御部45は、このタグ情報をRAM41に保存する(ステップS97)。
【0150】
ホスト制御部45は、表示部44に、RAM41からこのタグ情報を読み出させてディスプレイに表示させる(ステップS98)。
【0151】
以上説明したように、本実施形態によれば、システム部1は、2つの光ピックアップ13,14を備え、システムコントローラ20は、光ピックアップ14を用いて音楽/映像データといった主データを読み取っているときに、CD10から、トラック情報、ファイル情報、タグ情報を読み取るように光ピックアップ13を制御するようにした。
【0152】
従って、光ピックアップ14にて通常再生を行い、光ピックアップ13を独立して動作させることができる。
【0153】
また、CD10がCD−DAの場合、RAM19の容量を増やすことなく、トラックデータの再生中に、タイトル、アーティスト名のトラック情報を表示させることができる。
【0154】
また、トラック情報は、そのトラックデータの再生を開始した後に取得すればよいので、ディスク解析開始から再生開始するまでの時間を短縮することができる。
【0155】
また、CD10がCD−ROMの場合、データ再生中のファイルを含むフォルダ以外のフォルダ/ファイル名も取得でき、ファイルデータの再生中であっても、その他のファイルを解析できる。このため、RAM19の容量を増やすことなく、タグ情報を取得することができ、再生していないファイルのタグ情報を取得することもできる。
【0156】
また、読み込みに時間を要するフォルダ数/ファイル数の多いディスクの場合でも、データを再生しながらディスク解析をする事ができるのでディスク解析開始から再生開始するまでの時間を短縮することができる。
【0157】
また、従来の光ディスク再生装置では、認識可能なフォルダ数/ファイル数に制限があったため、ディスク上に再生不可能なファイルが存在していた。しかし、本実施形態によれば、CD10のファイル構造の情報を全てRAM19に保持しておく必要がなくなり、RAM19の容量を低減でき、CD10に存在する全てのファイルを再生することができる。
【0158】
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、CD10を、図2に示すようなシングルセッションのCD−DAとして説明した。しかし、CD10は、これに限られるものではなく、マルチセッションのCD−Rであってもよい。
【0159】
また、光ディスクは、CDに限られるものではなく、例えば、MD,DVD,MOであってもよい。
【0160】
上記実施形態では、光ディスク再生装置は、システム部1とホスト部2とが分離して構成されるものとして説明した。しかし、光ディスク再生装置は、このシステム部1とホスト部2とが一体として構成されたものであってもよい。
【0161】
また、上記実施形態では、プログラムが、それぞれメモリ等に予め記憶されているものとして説明した。しかし、光ディスク再生装置を、装置の全部又は一部として動作させ、あるいは、上述の処理を実行させるためのプログラムを、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical disk)などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、これを別のコンピュータにインストールし、上述の手段として動作させ、あるいは、上述の工程を実行させてもよい。
【0162】
さらに、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等にプログラムを格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、コンピュータにダウンロード等するものとしてもよい。
【符号の説明】
【0163】
1 システム部
2 ホスト部
10 CD
12 スピンドルモータ
13,14 光ピックアップ
16,17,18 ドライバ
19,41 RAM
20 システムコントローラ
43 スピーカ
44 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生すべき主データと前記主データに関連する関連情報とが記録された光ディスクから、前記主データを読み取って再生する光ディスク再生装置において、
前記光ディスクから、前記主データを読み取るための第1のピックアップと、
前記光ディスクから、前記関連情報を読み取るための第2のピックアップと、
前記第1のピックアップを用いて前記主データを再生しているときに、前記光ディスクから前記関連情報を読み取るように前記第2のピックアップを制御する制御部と、を備えた、
ことを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1のピックアップを用いて第1の主データを再生しているときに、前記光ディスクから、再生中の前記第1の主データとは異なる第2の主データの関連情報を読み取るように前記第2のピックアップを制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク再生装置。
【請求項3】
前記光ディスクは、前記関連情報として、文字データが記録されたものであり、
前記制御部は、前記第1のピックアップを用いて前記主データを再生しているときに、前記光ディスクから、再生中の前記主データの前記文字データを読み取るように前記第2のピックアップを制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ディスク再生装置。
【請求項4】
前記光ディスクは、前記関連情報として前記主データの記録位置情報が記録されたものであり、
前記制御部は、前記第2のピックアップの読み取り位置を制御して前記光ディスクから前記主データの前記記録位置情報を読み取り、読み取った前記記録位置情報に基づいて前記第1のピックアップの読み取り位置を制御し、前記主データを読み取る、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光ディスク再生装置。
【請求項5】
光ディスクから再生すべき主データを読み取るための第1のピックアップと前記主データに関連する関連情報を読み取るための第2のピックアップとをそれぞれ備えた光ディスク再生装置のデータ再生方法であって、
前記第1のピックアップを用いて前記主データを読み取るステップと、
前記主データを再生しているときに、前記関連情報を読み取るように前記第2のピックアップを制御するステップと、を備えた、
ことを特徴とする光ディスク再生装置のデータ再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−8853(P2011−8853A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150711(P2009−150711)
【出願日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【出願人】(508209990)J&Kカーエレクトロニクス株式会社 (98)
【Fターム(参考)】