説明

光ファイバ融着接続機

【課題】ファイバクランプにより光ファイバをベースに対して常に適切に押し付けることを可能にする光ファイバ融着接続機を提供する。
【解決手段】光ファイバ融着接続機1は、光ファイバを収容する複数のファイバ溝6を有するベース3と、ファイバクランプ部材10とを備えている。ファイバクランプ部材10はクランプブロック11を有し、クランプブロック11には、ファイバ溝6に収容された光ファイバをベース3に対して押し付けるファイバクランプ17がクランプ補助体を介して連結されている。クランプブロック11は、ファイバクランプ17に対して上下方向に移動可能である。クランプブロック11とクランプ補助体との間には、クランプバネが配設されている。これにより、クランプブロック11の高さ位置に応じて、ファイバクランプ17による光ファイバの押し付け荷重が変化することとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバの先端同士を融着接続する光ファイバ融着接続機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ファイバ融着接続機は、放電により光ファイバの先端同士を溶融させながら融着接続するものである。従来の光ファイバ融着接続機としては、例えば特許文献1に記載されているように、光ファイバを積載する複数のV溝を有する光ファイバ積載部と、光ファイバを光ファイバ積載部に押し付けるファイバクランプ部とを備えたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−189770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、ファイバクランプ部による光ファイバの押し付け荷重は一定であるため、状況によっては光ファイバの最適な押し付けが実現できないことがある。具体的には、ファイバクランプ部が1本の光ファイバのみを押し付ける状況では、ファイバクランプ部による光ファイバの押し付け荷重が強すぎると、光ファイバが座屈しやすくなる。一方、ファイバクランプ部が複数本の光ファイバを押し付ける状況では、ファイバクランプ部による光ファイバの押し付け荷重が弱すぎると、光ファイバの軸ずれが発生しやすくなる。
【0005】
本発明の目的は、ファイバクランプにより光ファイバをベースに対して常に適切に押し付けることを可能にする光ファイバ融着接続機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、光ファイバ同士を融着接続する光ファイバ融着接続機において、光ファイバを収容するファイバ溝を有するベースと、ファイバ溝に収容された光ファイバをベースに対して押し付けるファイバクランプと、ファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重を変更する荷重変更手段とを備えることを特徴とするものである。
【0007】
このように本発明の光ファイバ融着機においては、ファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重を変更する荷重変更手段を設けることにより、光ファイバの押し付け荷重を状況に応じて適宜変更することができる。例えばベースがファイバ溝を複数有している場合に、ファイバクランプが1本の光ファイバのみを押し付けるような状況では、光ファイバの座屈を防ぐために、ファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重を弱めに設定し、ファイバクランプが複数本の光ファイバを押し付けるような状況では、光ファイバの軸ずれを防ぐために、ファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重を強めに設定する。従って、ファイバクランプにより光ファイバをベースに対して常に適切に押し付けることが可能となる。
【0008】
好ましくは、荷重変更手段は、ファイバクランプに対して上下方向に移動可能に連結されたクランプブロックと、クランプブロックを上下方向に移動させるブロック移動ユニットと、クランプブロックの高さ位置に応じた荷重をファイバクランプに加える荷重付与部材とを有する。
【0009】
このような構成では、ブロック移動ユニットによりクランプブロックをファイバクランプに対して上方に移動させると、ファイバクランプに加わる荷重が弱くなり、これに伴ってファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重が弱くなる。一方、ブロック移動ユニットによりクランプブロックをファイバクランプに対して下方に移動させると、ファイバクランプに加わる荷重が強くなり、これに伴ってファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重が強くなる。このようにファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重をクランプブロックの高さ位置に応じて変更することができる。
【0010】
ブロック移動ユニットは、クランプブロックを押し上げる押し上げピンと、押し上げピンを上下動させる駆動部とを有することが好ましい。
【0011】
このような構成では、駆動部により押し上げピンを上昇させると、押し上げピンがクランプブロックを押し上げ、クランプブロックがファイバクランプに対して上方に移動する。一方、駆動部により押し上げピンを下降させると、これに伴ってクランプブロックがファイバクランプに対して下方に移動する。このようにブロック移動ユニットを簡単な構成で実現することができる。
【0012】
荷重付与部材は、ファイバクランプとクランプブロックとの間に配置されたバネであることが好ましい。
【0013】
このような構成では、クランプブロックをファイバクランプに対して上方に移動させると、バネが長くなり、バネによりファイバクランプに加わる荷重(バネ荷重)が弱くなる。一方、クランプブロックをファイバクランプに対して下方に移動させると、バネが短くなり、バネによりファイバクランプに加わる荷重が強くなる。このように荷重付与部材をバネとすることにより、クランプブロックの高さ位置に応じてファイバクランプに加わる荷重を簡単に変えることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ファイバクランプにより光ファイバをベースに対して常に適切に押し付けることが可能となる。これにより、例えば光ファイバの座屈や軸ずれ等を防止できるため、光ファイバ同士を低損失で融着接続することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係わる光ファイバ融着接続機の一実施形態の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示した光ファイバ融着接続機の要部の拡大斜視図である。
【図3】図2に示したファイバクランプ部材により光ファイバがクランプされた状態を示す斜視図である。
【図4】図2に示したクランプブロックの内部構造を示す斜視図である。
【図5】図2に示したファイバクランプ部材の断面図である。
【図6】図1に示した光ファイバ融着接続機の断面図である。
【図7】図2に示したファイバクランプにより押し付けられる光ファイバの本数によってファイバクランプによる光ファイバの押し付け荷重が異なる様子を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係わる光ファイバ融着接続機の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係わる光ファイバ融着接続機の一実施形態の外観を示す斜視図である。同図において、本実施形態の光ファイバ融着接続機1は、箱状の筐体2を備えている。この筐体2の上部には、融着用のベース3が設けられている。
【0018】
ベース3は、図2及び図3に示すように、互いに対向配置された1対のファイバ位置決め部4を有している。ファイバ位置決め部4は、光ファイバ5の先端部分の被覆を除去して露出された裸ファイバ5a(図5参照)を位置決めする。各ファイバ位置決め部4の上面には、裸ファイバ5aを位置決め収容する複数の断面V字状のファイバ溝6がそれぞれ形成されている。
【0019】
また、各ファイバ位置決め部4には、押し上げピン21(後述)をベース3の厚み方向に挿通させるための2つの凹状切欠部7がそれぞれ形成されている。これらの凹状切欠部7は、各ファイバ溝6を挟むような位置に形成されている。
【0020】
各ファイバ位置決め部4間には、アーク放電によって裸ファイバ5aの先端同士を融着するための1対の放電電極8が対向配置されている。
【0021】
筐体2の上部には、1対のクランプアーム9(図1及び図2では1つのみ図示)が回動可能に連結されている。クランプアーム9の先端部には、ファイバ位置決め部4により位置決めされた裸ファイバ5aをクランプするファイバクランプ部材10が取り付けられている。
【0022】
ファイバクランプ部材10は、図4及び図5に示すように、クランプアーム9の先端部に連結されたクランプブロック11を有している。クランプブロック11は、ブロック連結部11aと、このブロック連結部11aの上記ベース3側に位置するブロック本体部11bとからなっている。ブロック本体部11bの高さ位置は、ブロック連結部11aの高さ位置よりも高くなっている。
【0023】
クランプアーム9の先端部の下面には、2つのガイドピン12が固定されている。ブロック連結部11aは、各ガイドピン12に上下方向に移動可能に支持されている。ブロック連結部11aの内部には、クランプブロックバネ13が配設されている。クランプブロックバネ13の一端部は、ブロック連結部11aの下部内壁面に接触し、クランプブロックバネ13の他端部は、クランプアーム9の先端部の下面に接触している。
【0024】
ブロック本体部11bの内部には、各放電電極8の対向方向に延びる支持ピン14が設けられている。支持ピン14には、クランプ補助体15が上下方向に移動可能に支持されている。クランプ補助体15には、支持ピン14を貫通させる貫通孔15aが形成されている。貫通孔15aは、上下方向に長い断面長穴形状をなしている。これにより、クランプ補助体15がクランプブロック11に対して上下方向に移動可能となる。
【0025】
また、ブロック本体部11bの内部には、クランプバネ16が配設されている。クランプバネ16の一端部は、クランプ補助体15の上部に設けられた筒状部15bの底面に接触し、クランプバネ16の他端部は、ブロック本体部11bの上部内壁面に接触している。
【0026】
クランプ補助体15の下部には、断面U字状のファイバクランプ17が連結ピン18を介して連結されている。ファイバクランプ17は、ベース3のファイバ溝6に収容された裸ファイバ5bをベース3に対して押し付けるものである。クランプブロック11とクランプ補助体15とは、上下方向に相対的に移動可能である。従って、クランプブロック11は、クランプ補助体15を介してファイバクランプ17に対して上下方向に移動可能である。ファイバクランプ17の下面には、緩衝材としてのゴム(図示せず)が固定されている。
【0027】
ブロック本体部11bの両側面には、側板19が2つのネジ20でそれぞれ取り付けられている。側板19は、ブロック本体部11bの上面からファイバクランプ17の厚み方向略中心部まで延びている。
【0028】
各側板19の真下位置には、側板19と係合してクランプブロック11を押し上げる押し上げピン21がそれぞれ配置されている。各押し上げピン21は、図6に示すように、ピンベース22の上面に突設されている。ピンベース22は、駆動ユニット23によって上下方向に移動する。駆動ユニット23は、特に図示はしないが、駆動モータと、この駆動モータの回転運動を直線運動(上下運動)に変換する機構とを有している。
【0029】
図1に戻り、ベース3、各放電電極8、各クランプアーム9及び各ファイバクランプ部材10は、風防カバー24によって開閉自在に覆われている。風防カバー24は、クランプアーム9と同じ軸を介して回動可能である。
【0030】
筐体2の内部には、図6に示すように、光ファイバ5の位置決め状況や融着状況を撮像する2つのカメラ25が配置されている。筐体2の一側面には、図1に示すように、各カメラ25によって撮像された光ファイバ5の位置決め状況や融着接続状況を表示するモニタ26が配置されている。
【0031】
また、光ファイバ融着接続機1は、図6に示すように、ピン位置切換スイッチ27と、コントローラ28とを備えている。ピン位置切換スイッチ27は、例えば筐体2の側面に設けられ、コントローラ28は、筐体2の内部に設けられている。
【0032】
ピン位置切換スイッチ27は、単心用のピン位置と多心用のピン位置とのいずれかを選択するためのスイッチである。単心用のピン位置は、ベース3のファイバ位置決め部4に1本の光ファイバ5のみが位置決めされるとき(図7(a)参照)の押し上げピン21の高さ位置である。多心用のピン位置は、ベース3のファイバ位置決め部4に複数本の光ファイバ5が位置決めされるとき(図7(b)参照)の押し上げピン21の高さ位置である。単心用のピン位置は、多心用のピン位置よりも高くなるように設定されている。
【0033】
コントローラ28は、各カメラ25による撮像画像を画像処理してモニタ26に表示させると共に、ピン位置切換スイッチ27の選択信号に応じてピンベース22を上下方向に移動させるように駆動ユニット23を制御する。
【0034】
以上のように構成された光ファイバ融着接続機1において、図7(a)に示すように、ファイバ位置決め部4に1本の光ファイバ5のみが位置決めされた状態、つまり複数のファイバ溝6のうち1つのファイバ溝6にのみ裸ファイバ5aが収容された状態で、当該裸ファイバ5aがファイバクランプ17により押し付けられているときは、ピン位置切換スイッチ27により単心用のピン位置を選択する。すると、コントローラ28は、ピンベース22が単心用のピン位置に対応する高さ位置まで達するように駆動ユニット23を制御する。このとき、各押し上げピン22が側板19の下面に当たってクランプブロック11を押し上げるため、クランプブロック11が上昇する。従って、ファイバクランプ17に付勢するクランプバネ16が長くなるため、ファイバクランプ17にかかるバネ荷重が小さくなり、結果的にファイバクランプ17が裸ファイバ5aを押し付ける荷重が弱くなる。
【0035】
一方、図7(b)に示すように、ファイバ位置決め部4に複数本の光ファイバ5が位置決めされた状態、つまり複数のファイバ溝6に裸ファイバ5aが収容された状態で、それらの裸ファイバ5aがファイバクランプ17により押し付けられているときは、ピン位置切換スイッチ27により多心用のピン位置を選択する。すると、コントローラ28は、ピンベース22が多心用のピン位置に対応する高さ位置まで達するように駆動ユニット23を制御する。このとき、各押し上げピン22が側板19の下面に当たっても、クランプブロック11は殆ど上昇しない。従って、ファイバクランプ17に付勢するクランプバネ16は短いため、ファイバクランプ17にかかるバネ荷重が大きくなり、結果的にファイバクランプ17が裸ファイバ5aを押し付ける荷重が強くなる。
【0036】
以上において、クランプブロック11、支持ピン14、クランプ補助体15、クランプバネ16、連結ピン18、側板19、押し上げピン21、ピンベース22及び駆動ユニット23は、ファイバクランプ17による光ファイバ5の押し付け荷重を変更する荷重変更手段を構成している。
【0037】
このとき、側板19、押し上げピン21、ピンベース22及び駆動ユニット23は、クランプブロック11を上下方向に移動させるブロック移動ユニットを構成している。クランプバネ16は、クランプブロック11の高さ位置に応じた荷重をファイバクランプ17に加える荷重付与部材を構成している。
【0038】
このように本実施形態においては、ファイバクランプ17により1本の光ファイバ5のみがベース3に対して押し付けられるときは、ファイバクランプ17に対するクランプブロック11の高さ位置を高くすることで、ファイバクランプ17による裸ファイバ5aの押し付け荷重を弱くするので、裸ファイバ5aの座屈や破損が防止される。一方、ファイバクランプ17により複数本の光ファイバ5がベース3に対して押し付けられるときは、ファイバクランプ17に対するクランプブロック11の高さ位置を低くすることで、ファイバクランプ17による裸ファイバ5aの押し付け荷重を強くするので、ファイバ溝6に対する裸ファイバ5aの軸ずれが防止される。
【0039】
このように1本の光ファイバ5のみが押し付けられているか、或いは複数本の光ファイバ5が押し付けられているかによって、ファイバクランプ17による光ファイバ5の押し付け荷重を変更するので、光ファイバ5の本数にかかわらず、光ファイバ5を常に適切に押し付けることができる。その結果、光ファイバ5同士を融着接続した後の接続損失の悪化を防ぐことが可能となる。
【0040】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、単心用のピン位置及び多心用のピン位置のいずれかを選択するためのピン位置切換スイッチ27を設けたが、ファイバクランプ17により押し付けられる光ファイバ5の本数は、カメラ25による撮像画像から判断可能である。従って、ピン位置切換スイッチ27を設けずに、コントローラ28において、カメラ25による撮像画像に基づいて、1本の光ファイバ5のみが押し付けられているか、複数本の光ファイバ5が押し付けられているかを自動的に判別し、その判別結果に応じて駆動ユニット23を制御しても良い。
【0041】
また、上記実施形態では、1本の光ファイバ5のみが押し付けられるときは、光ファイバ5の押し付け荷重を弱く設定し、複数本の光ファイバ5が押し付けられるときは、光ファイバ5の押し付け荷重を強く設定したが、光ファイバ5の押し付け荷重の設定手法としては、特にそれには限られない。例えば、ファイバクランプ17により押し付けられる光ファイバ5の本数が多くなるに従って、光ファイバ5の押し付け荷重を連続的または断続的に強くなるように設定しても良い。この場合には、手動操作により駆動ユニット23を駆動してクランプブロック11の高さ位置を調整しても良いし、或いはカメラ25による撮像画像に基づいて、ファイバクランプ17により押し付けられる光ファイバ5の本数を自動的に検知し、その検知結果に応じて駆動ユニット23を制御してクランプブロック11の高さ位置を調整しても良い。
【0042】
さらに、上記実施形態では、クランプブロック11とクランプ補助体15との間にクランブバネ16を配置し、ファイバクランプ17にかかるクランブバネ16の荷重(バネ荷重)をクランプブロック11の高さ位置に応じて変化させるようにしたが、クランプブロック11の高さ位置に応じた荷重をファイバクランプ17に加える荷重付与部材としては、特にバネには限られず、例えば磁石の反発力や吸引力を利用しても良い。具体的には、クランプブロック11及びファイバクランプ17にそれぞれ磁石を設け、クランプブロック11とファイバクランプ17との距離が短くなるほど磁石同士の反発力が大きくなることを利用して、ファイバクランプ17に加わる荷重を変化させる。
【0043】
また、上記実施形態では、ベース3のファイバ位置決め部4の上面に複数のファイバ溝6が形成されているが、本発明は、ファイバ位置決め部4の上面に形成されるファイバ溝6の数が1つであるものにも適用可能である。この場合、光ファイバ5の裸ファイバ5aがファイバ溝6に収容された際に、裸ファイバ5aの軸ずれが発生したときでも、ファイバクランプ17による裸ファイバ5aの押し付け荷重を強くすると、ファイバ溝6に対する裸ファイバ5aの軸ずれを解消することができる。
【符号の説明】
【0044】
1…光ファイバ融着接続機、2…筐体、3…融着用のベース、5…光ファイバ、6…ファイバ溝、11…クランプブロック、14…支持ピン(荷重変更手段)、15…クランプ補助体(荷重変更手段)、16…クランプバネ(荷重付与部材、荷重変更手段)、17…ファイバクランプ、18…連結ピン(荷重変更手段)、19…側板(ブロック移動ユニット、荷重変更手段)、21…押し上げピン(ブロック移動ユニット、荷重変更手段)、22…ピンベース(ブロック移動ユニット、荷重変更手段)、23…駆動ユニット(駆動部、ブロック移動ユニット、荷重変更手段)。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバ同士を融着接続する光ファイバ融着接続機において、
前記光ファイバを収容するファイバ溝を有するベースと、
前記ファイバ溝に収容された前記光ファイバを前記ベースに対して押し付けるファイバクランプと、
前記ファイバクランプによる前記光ファイバの押し付け荷重を変更する荷重変更手段とを備えることを特徴とする光ファイバ融着接続機。
【請求項2】
前記荷重変更手段は、前記ファイバクランプに対して上下方向に移動可能に連結されたクランプブロックと、前記クランプブロックを上下方向に移動させるブロック移動ユニットと、前記クランプブロックの高さ位置に応じた荷重を前記ファイバクランプに加える荷重付与部材とを有することを特徴とする請求項1記載の光ファイバ融着接続機。
【請求項3】
前記ブロック移動ユニットは、前記クランプブロックを押し上げる押し上げピンと、前記押し上げピンを上下動させる駆動部とを有することを特徴とする請求項2記載の光ファイバ融着接続機。
【請求項4】
前記荷重付与部材は、前記ファイバクランプと前記クランプブロックとの間に配置されたバネであることを特徴とする請求項2または3記載の光ファイバ融着接続機。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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